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第3学年1,2組保健体育科学習指導案

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第3学年1,2組保健体育科学習指導案
第3学年1,2組保健体育科学習指導案
場 所
指導者
1
2
題材名
体育館
教 諭
佐藤 美代子
球技(バレーボール)
題材について
(1) 題材観
学習指導要領では,球技はボールなどを媒介として,集団対集団,個人対個人で攻防を
展開し,得点を取り合って勝敗を競うことをねらいとし,チームの課題や自己の能力に適
した課題の解決に取り組んだり,ゲームを楽しんだりするスポーツである。
バレーボールでは,ゲーム・集団的技能・個人的技能で構成されている。ゲームでは集
団的技能や個人的技能に応じてチームの人数,コートの広さ,ネットの高さ,ルールの扱
い等について工夫し作戦を立ててゲームができるようにする。とある。
これを受けてパス・トス・アタック・ブロック・サーブ等の個人技能を,発達段階に応
じて工夫しながらゲームを楽しませることができるスポーツであると考える。体力的には,
瞬発力や敏捷性または巧緻性などの体力が必要とされる。またボールを床に落とした時点
で相手の得点となるため,自分のミスがはっきりと分かることや,誰が取るボールなのか,
の瞬時の判断力が要求され,コミュニケーション能力が必要とされるスポーツである。ま
た,段階に応じて練習内容やゲームの作戦を立て改善方法を話し合うなど,論理的な思考
力等も養うことができるスポーツである。ビーチバレーボール,ソフトバレーボール,家
庭バレーボールなど生涯スポーツとして多く取り入れられているスポーツであるので,生
涯にわたって運動に親しみ,健康の保持増進に大いに役立つ題材であると考える。
(2) 生徒観(3年1,2組 女子 41 名)
欠席がちな生徒や見学がちな生徒が数名いる。指示されたことには素直に取り組むが,
種目によってその意欲には差がある。運動することが大好きな生徒と,できれば運動はや
りたくないという生徒に分かれている。他の学年と比べても運動があまり好きではない生
徒が多く,全体的な運動のレベルは低い。バレーボールについては1年次,2年次とそれ
ぞれ10時間程度授業をしてきたが,ゲームのレベルは,「時々ラリーが続いて盛り上が
ることがある」程度である。個人的にアタックを打てる生徒がネット際に上がったボール
をアタックする時がある。というレベルである。バレーボール部員は3名おり,ボールを
つなげてカバーしてくれる意味で部員の存在は大きいが,チームごとに部員を配置できな
い。また,友人関係が固定化されている生徒が多く,集団スポーツでのチーム編成や練習
メニューには配慮が必要である。バレーボールについてのアンケート結果は,バレーボー
ルが「好き」17人,「いいえ」9人,「どちらでもない」10人であった。好きでない
理由は技術的に「思うところにパスがいかない」
「腕が痛くなる」という理由が多かった。
アンケートの詳細は別紙の通りであった。
(3) 指導観
以上を踏まえて,生徒がとらえているバレーボールの楽しさ「声を出して盛り上げる。」
「ラリーが続く」「コミュニケーションをうまく取り合う」の3つを大切にして授業を組
み立てたいと考えた。3年生でもあるので,ゲームを中心に計画したいが, パスが十分で
ない生徒が多いため,2段階に分けて前半を個人技能の向上,後半を集団技能の向上・
-1-
ゲームとしたい。特に前半の個人技能の向上については,バレーボールが好きではない理
由のほとんどが,「思ったところにボールがいかない」という技能的な理由がであること
から,パスの技能を高めることに重点を置いて,なぜコントロールできないかを自分で考
え,周囲の友達との学びあいを通して技能の向上を図りたい。また,苦手な生徒のほとん
どが「周 囲に迷惑をかける」「文句を言われそう」と感じていることもあり。学習集団
の良い雰囲気づくりも大切にしたい。
①体力面
②技能面
毎時間のウォーミングアップの中でボールに触れながら,必要な体力要素のト
レーニングを取り入れる。
個々の生徒のパスの能力を高めるため,技能チェックを取り入れ,自ら考えな
がら改善点を見いだし個人技能の向上を図る。
③集団づくりの面 集団スポーツには欠かせない,前向きで,励まし合う雰囲気の中で授
業を行う大切さを考えさせ行動させる。
3
題材の目標
(1) 技能向上のために意欲的に取り組むことができる。
(関心・意欲・態度)
(2) 技能向上のために技能のポイントを理解し,自ら課題を設定することができる。
(思考・判断)
(3) 基本的な技能を習得してゲームに活用することができる。 (運動の技能)
(4) ルールや審判法を理解し,説明することができる。
(知識・理解)
4
題
材
名
指導と評価の計画
バレーボール (
学 習 活 動
12時間扱い 本時3/12時間)
評価規準(「おおむね満足できる」と判断される状況)
時
観 点
間 関 思 技 知
心 考 能 識
オリエンテーシ
○
ョン
1
技能チェック
バ
レ
|
ボ
|
ル
個人技能の向上
3
○
○
○
集団技能の向上
3
○
○
評
価
規
準
・楽しんで前向きに学習しようと表現できる。
・オーバーパス,アンダーパスを相手に返球でき
る。
・パスやアタック・サーブの失敗の原因を的確に分
析することができる。
・原因を考えて練習することができる。
・声やカバーリングの大切さが分かり,行動できる。
・失敗の原因を的確に分析することができる。
○
・適切な場所に動きパスをつなげることができる。
○ ・ルールを理解したうえで,プレーに生かすことが
できる。
-2-
ゲームを楽しも 5 ○
う
5
・チームの一員として意欲的にゲームに取り組むこ
とができる。
○
・自分の特徴を生かしたゲームをすることができる。
○
・自分が身に付けた技能を発揮することができる。
○ ・ルールを理解し円滑にゲームをすすめることがで
きる。
本時の指導(12時間中3時間目)
(1)題材名
バレーボール
(2)学習目標
① パスの練習を通して自分のフォームを分析し,改善点を的確につかむことができる。
(思考・判断)
② オーバーハンドパス,アンダーハンドパスを的確に行うことができる。
(技能)
(3) 研究主題との関連に迫るために
本校の研究主題は「持続可能な社会を担う生徒の育成」-総合的な学習の時間における
環境教育を切り口とした取り組みを通して-である。切り口は環境教育になっているが,
総合的な学習の時間へ向けた基礎・基本の定着を図るために,学習に対する規範意識,思
考,表現の3点を意識した指導展開を工夫する。また昨年度の課題となった課題を追究す
る力を高めるために校内研究の7-(1)②から活用できる項目として,単元単位時間の
学習で課題解決的な展開を次のような工夫を通して行う。
① バレーボール部員をアドバイザーとして活用することで双方の技能の向上をを図る
とともに,学び合いのよさに気付かせる。
② 技能における課題点を,資料を活用しながら,グループ内でチェックさせ,その改
善を図らせる。
(4) 準備物
ネット1面
ボール20個
(5) 指導過程(別紙)
黒板
学習カード
(6) 評価
① パスの軌跡から,自分のフォームの改善点を考え,的確につかむことができたか。
(思考・判断)
② オーバーハンドパス,アンダーハンドパスが的確にできたか。
(技能)
-3-
(4)
段階
つ
か
む
15
分
指導過程
学 習 活 動
1 準備
2 準備運動
3 集合・あいさつ
・健康観察
4 学習課題の確認
指導・支援の工夫
評価の内容と方法
・みんなで協力して準備させる。
・代議委員の指示で元気に行う。
・元気よくあいさつをする。
自分が思った所へパスができるように,考えて練習しよう
5 グループに分かれて
技能チェックをする。
追
究
【気付き 知る】
グループに分かれて技能チェック
をさせる。
改善点を的確につ
かんでいるか
観察(思考・判断)
・的確に原因を把握しているか確
認しながら声をかける。
す
【かかわり行動する】
バレー部員はアドバイスに回らせ
る。
る
6 パスが思った所に行か
【提案する】
ない原因からそのため 課題点の原因と改善の練習方法を
の練習方法を発表する。 発表させる。
・資料を活用させる。
27
分
ま
と
め
る
8
分
7 自分にあった練習を選
んで練習する。
・特に苦手な生徒は集めて,マン
ツーマンで練習する。
8 学習カードを記入す
る。
9 感想を発表する。
・考えて取り組んだ内容を記入す
る。
・カードの内容を見て指名する。
10 あいさつをする。
11 後片づけをする。
・元気よく行わせる。
・割り当てのグループが行う。
-4-
パスがコントロー
ルできているか
観察
(技能)
改善点を的確につ
かんでいるか
学習カード
(思考・判断)
保健体育科アンケート
3年
組
氏名
バレーボールについて
①あなたはバレーボールが好きですか
はい (理由
)
いいえ(理由
)
どちらでもない(理由
)
②バレーボールの練習で好きな練習は何ですか
(
③自分のバレーボールの技能について分析してください。(体育授業のレベルで)
例
アンダーは割とできるが,オーバーハンドパスが思うようにできない。
ボールが飛んできても,どこに動いたらいいか判断できない
やる気はあるのだが,思った所にボールが飛ばない
怖くて手が出せない など・・・・・
④ バレーボールの授業を盛り上げるために大切なことは何だと思いますか
⑤一緒に授業する仲間にどんなことを望みますか
-5-
)
授業Ⅱ
保健体育(体育館)
指導者
教諭
佐藤 美代子
課題解決の練習時に以下の手だてで個人的に「B 段階」に達成させる支援を行う。
ボールの下に素早く移動する
山なりのボールに 落下地点を予測させてボールの下に入りキャッチさせる練習
お互いに投げさせ楽しみながら行う
A児・・・落下地点に入っての構えを意識
B児 ・・・落下地点の予測の感覚を大事に
C児・・・足を動かし早く動くことを意識
D児・・・落下地点に入っての構えを意識
オーバーの形が作れない
E児・・・とりやすいボールを
F児・・・とりやすいボールを
G児・・・とりやすいボールを
真上にあげる練習(一本ずつ確認しながら)
真上にあげる練習(一本ずつ確認しながら)
真上にあげる練習(一本ずつ確認しながら)
肘・膝のタイミングがうまくとれない
H児・・・お互い押し合って三角を作った手でボールをとらえる感覚を身につける練習
I児・・・お互い押し合って三角を作った手でボールをとらえる感覚を身につける練習
-6-
バレーボール
技能をチェックしよう
3m
3年
6m
組
総合
番氏名
アドバイスされたこと・考え
たこと
①
②
①
②
アンダー
ハンドパス
オーバー
ハンドパス
サーブ
アタック
総合は ◎ よくできた ○ まあまあできた △ ときどきできた × ほとんどできない
10本中何本できたかを自己評価しよう。
技能チェック項目
オーバーハンドパス
①両手をひたいの上で△の窓をつくってボールを捉えているか
②動いてボールの下に入って捉えているか→
③ひじとひざの力を使うタイミングが合っているか→
④パスをしたい方向にからだが向いているか→
アンダーハンドパス
①両手を組んだとき左右の腕で「面」をつくっているか→
②動いてボールの下に入っているか→
③手首よりも少し上で捉えているか→
④ひざの力を使っているか→
⑤腕を振り上げていないか→
-7-
→
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