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スライド 1 - グローバルエデュケーション

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スライド 1 - グローバルエデュケーション
矢嶋 聡(26歳:2004年8月現在)
早稲田大学政治経済学部卒。大学卒業後、ウェブマガジンを出版するベ
ンチャー企業にて勤務。プロモーション担当として、サービスの立ち上げ、
大手プロバイダー等との提携交渉などに携わる。1年後、業績の悪化に
伴い、オンライン上のポイント交換サービスを提供するジー・プラン株式会
社に転職。約3年間マーケティング担当・ウェブマスターとしてサービスの
立ち上げ・マーケティングプランの企画・実行などに従事したのち、2004
年1月よりGlobal Certificate Program に参加。Spring semester にて
Marketing Courseを受講後、ALIでのSummer を経て 2004年9月より
PR Course を受講。2005年1月帰国。
■最新NYU事情 矢嶋さんの視点で描かれたNYレポートです。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
ニューヨーク留学生活を振り返って
American Language Institute(ALI)について
SCPSについて【第1回】
SCPSについて【第2回】
友達の作り方について
この留学を振り返って【最終回】NEW!!
■参加プログラム情報
大学名: ニューヨーク大学
プログラム: グローバル・サーティフィケート マーケティング・PRコース
期間: 2004年1月~2004年12月
場所: ニューヨーク、マンハッタン
宿泊先: アパートメント
グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社
〒107-0062 東京都港区南青山4-13-16 トミタハウス201 Tel:03-3408-3825 Fax:03-3408-3852 URL: http://www.globaledu-j.com
第2回 American Language Institute(ALI)について
今回はNew York University の語学学校、
American Language Institute(ALI)についてご紹介したいと思いま
す。ALIは 基本的には
①NYUの大学院に既に入学しているが語学力が足りない人
もしくは
②大学院に入学準備をしようとしている人
のための語学スクールです。
クラスメートとバスケット
ボールをした時の一コマ
もちろん、既にニューヨークで働いていて語学力を伸ばすために授
業を受けている人や、単純に語学留学として来ている人もいますが、
基本的な位置づけとしては「NYU大学院の付属語学学校」というの
が 一番しっくりくると思います。
つまり、何が言いたいかというと、他のニューヨークにある語学学校
と異なり、undergraduate の若い学生が居ないので、生徒の年齢層
が比較的高く、落ち着いている人が多いんですね。平均年齢で言う
と25歳ぐらいでしょうか。
大学を卒業してすぐ留学してきている人と、私のように社会人を一度
経験してから留学してきた人間が半々、という感じでしょうか。個人
的に、若い子だらけの騒がしいクラスは嫌だったので、非常に快適
です。
また、ALIでは最初にレベル分けのためにプレイスメント・テストが行
われ、語学能力に応じたクラスに振り分けられることになっているん
ですが、レベルが上がれば上がるほどNYUの大学院生の割合が多
くなります。NYUの大学院生は難しい入学試験を突破してきただけ
あって、やはり真面目で優秀な学生が多いと思います。
また、当然ながら授業の質も高いと思います。他の学校からトランス
ファーしてきたクラスメート数人にリサーチしたところでは、他の学校
では、例えば先生がいい加減、生徒も遅れてくるのが当たり前、宿
題はやってこない等、非常に質が低くて、ALIの質の高さに驚いた、
という意見が多くありました。
デメリットとしては、大学付属の語学学校、ということで授業内容が
全般的に アカデミックに過ぎるところがあり、私のようにビジネスを
勉強している人間には物足りない点と授業料が非常に高い、という
ことが挙げられます。
グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社
〒107-0062 東京都港区南青山4-13-16 トミタハウス201 Tel:03-3408-3825 Fax:03-3408-3852 URL: http://www.globaledu-j.com
□具体的な授業内容
ハロウィーンでは
ちょっとした仮装も
ここで、私がALIで受講している授業を紹介します。
①Workshop in College English
時間:毎週月・水 2:50 p.m.~5:50 p.m.)
講師:Dr. Christine Trotter
②Workshop in Oral Communication and Comprehension
時間:毎週水・木 3:30 p.m.~5:30 p.m.
講師:Mark Olival
平たく言うと前者がライティング、後者がスピーキングのクラスです。
また、AsLIでは下記のようなレベル分けがされているのですが、
私のレベルは74で「大学院準備コース」に属します。
-----------------------------------------レベル10~70:英語集中コース
レベル74~84:大学院準備コース
レベル90:上級クラス(ほぼネイティブレベル)
-----------------------------------------そのため、本年9月からNYU大学院に入学した学生が、英語の補習とし
て受講している割合が非常に高く、授業のレベルは比較的高いほうだと
思います。
例えばライティングのクラスでは、文法など基本事項には時間を割かず
、大学院レベルの難しいエッセイや記事を読んで、その記事の構成・ロ
ジックを理解し、著者の主張(メインポイント)を正確に把握すること、そし
てそれに対してロジカルに自分の意見を述べることに重きが置かれてい
ます。
また、スピーキングのクラスでも同様に、新聞記事やテキストを読んで
そこに書いてあることを即座に要約して、口頭で表現したり、大統領選挙
やgay marriageなど時事問題を取り上げ、それについて3分間のスピー
チをしたりしながら、自分の意見・主張を的確に英語で表現することを学
びます。
私はライティングは得意なので問題無いのですが、スピーキングは非常
に苦手なので毎回苦労しています。
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〒107-0062 東京都港区南青山4-13-16 トミタハウス201 Tel:03-3408-3825 Fax:03-3408-3852 URL: http://www.globaledu-j.com
□楽しいクラスメートとの交流
居酒屋にてクラス
飲み会
今学期は大変幸運なことに、クラス全体で非常に仲が良く、
授業終了後に一緒に食事に行ったり、カラオケパーティーを開いたり
クラブに踊りに行ったりと学校の授業よりもむしろ一生懸命(笑)に
取り組んでいます。
例えば先日10月31日のハロウィーンには、みんなでマンハッタンで開
催されたハロウィーンパレードに仮装して見物しに行ってきました。毎
年恒例のこのイベント、想像以上の大混雑で、肝心のパレードは存分
に鑑賞できなかったのですがその後クラスメートの友人が主催したパ
ーティーで大いに飲み・踊り、大騒ぎしてきました。
また、最近では毎週末にNYUのジムで、みんなでバスケットボールや
スカッシュをやって気持ちいい汗を流しています。
みな平日は大学院の授業で寝る間も無く忙しい毎日を過ごしている
ので週末はそれこそ狂ったように遊びますね(笑)
ただ、個人的に思うに、こういう何気ないクラスメートとの交流・遊びこ
そ英語力の向上に一番効果的なのではないかと思います。何より、
英語を話すことの楽しみを実感できます。
クラスの中だと、どうしてもかしこまってしまって、文法としての正しさ、
発音の美しさ、流暢さなどについつい注意が行ってしまい、次第に話
すことが億劫になりがちです。しかし、友達との交流の中で、詰まると
ころ、英語はコミュニケーションの手段でしかなく、むしろ「お互いを理
解し合うこと」が大事なんだ、と気付くきっかけになります。
学校で理論を学んだら、あとは飲み屋で・ストリートで実践あるのみ!
です。
それでは、今回はこの辺で。
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第1回 “ニューヨーク留学生活、9ヶ月を振り返って ”
9ヶ月が経って
ニューヨーク大学の学生寮
この9月で、ニューヨークに住んで9ヶ月が経ちました。
ご存知かもしれませんが、Global Certificate
Program は通常1セメスター(約4ヶ月間)で終了と
なります。ただ、私の場合は自分の語学力強化・キ
ャリアの見直し、及びニューヨーク生活を“体感”する
には4ヶ月では足りないと考え、下記のようなスケジ
ュールで1年間での留学をすることにしました。
・2004年1月下旬~5月上旬:Global Certificate
Program(Marketing)受講
・2004年5月下旬~8月上旬:ALIにてIntensive
English course 受講
・2004年9月上旬~12月上旬:Global Certificate
Program(Public Relations)受講
こうして現在、私の留学の総仕上げとするべくFall
Semesterを迎えているわけですが、これまで様々な
ことがありました。
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ぶつかる壁、壁、壁・・・
セントラルパークで野球をした
時の写真
まず言葉の壁。日本に居たときからコツコツと会社帰り
に英語の勉強をしていたし、週末には日米会話学院で
勉強していたので、ニューヨークに着いたら1~2ヶ月ぐ
らいで英語には不自由しなくなるだろうと楽観的に考
えていたんですが、実際は全然話せない・聞けない。
(かろうじて“読み書き”は問題なかったですが)
学校の授業以外にも日本語の文法書や単語帳、英会
話テキストなどを読み漁り、週末はインターネットで見
つけたLanguage Partnerとhang outなどしたりもしま
したが、一朝一夕に語学力が向上するわけもなく、し
ばらくの間は人と話すのが恐くて、いつも怯えていまし
た。
そして文化の壁。まずつまづいたのが、学校の授業ス
タイル。どの授業においても、ただ座って聞いているだ
けではなく、積極的にディスカッションに参加し、クラス
に貢献することが求められます。私は当初この形式に
慣れず、スピーキングが今よりもだいぶ酷かったことも
あり、授業中先生に当てられるのが恐くて緊張しっぱ
なしでした。
それから学校の拙い事務処理。日本と同じように、相
手から何でもやってくれると思ったら大間違い。自分か
ら行動して言うべきことはちゃんと言わないと何もして
くれません。多くの宿題に追われストレスが溜まってい
る折に、大学から意味不明な書類が届いたりしてパニ
ックに陥ったりしたこともありました。
あとは、これは個人的な相性によるものだったのでしょ
うが、ルームメイト。当初、私はニューヨーク大学の学
生寮で、スタジオタイプの部屋を中国人の留学生と二
人でシェアしていたのですが、キッチン・バスは全然掃
除せず、汚しっぱなし。早朝から国際電話で中国の実
家にTel(しかも大声で)等、今では笑い話ですが、一
時期はかなりストレスがたまる生活を強いられていま
した。
上記のような障害に加えて、当初私は友達も殆どいま
せんでしたし、その一方で山積みの宿題を抱え、休み
の日と言えば、図書館で勉強か、家でDVDを観賞、と
いうひどく暗い学生生活でした。
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夏休みにはナイアガラの
滝を観に行ってきました。
現在はBrooklynの
Parkslopeという閑静な
住宅街に住んでいます。
今では友達もたくさんでき、セントラルパークで現地のネイ
ティブスピーカーに交じって野球をしたり、クラスメートと授業
後に飲みに行ったりビリヤードをしたり、パーティーに行ったり
とそれこそ学業に・遊びに(遊び中心?)と連日忙しい毎日を
過ごしています。
先日、私がニューヨークに来た当初からLanguage Partnerと
して付き合ってくれているSteveと2ヶ月ぶりくらいに会ったん
ですが、そんな私の近況を彼に話したら、「ようやくニューヨー
カーになれたね」と言ってくれたのが今でも感慨深いです。彼
は私がニューヨークに来た当初、英語も話せなくて友達もい
なくて、いつも憂鬱そうにしていたときのことをよく知っている
ので、まるで我が事のように喜んでくれました。結局、言葉の
壁も、文化の壁も、どれもこれも「慣れ」の部分が大きいので
はないかと思います。最初はそれなりにストレスがたまります
が、慣れてくると逆に快適になります。特に言葉の問題など
は、詰まるところ「慣れ」と「度胸」の世界であって、あくまで英
語は手段とわりきって、発音や文法など細かいことにとらわ
れず堂々と自信をもって振舞えば、コミュニケーションは充分
成り立ちます。あとは実践あるのみ、じゃないでしょうか。(も
ちろん平行して語彙を増やしたり会話に役立つフレーズを覚
えたりすることも必要だと思いますが)
・・・なんて偉そうなことを述べてしまいましたが、すべては留
学したからこそ知ることができたわけで、留学という選択をし
なかったならば一生知りえなかった世界だと思います。留学
しようか迷っている方は、思い切って挑戦してみてはいかが
でしょうか。確実に自分の世界が広がりますし、自信がつくと
思います。
実際、ニューヨークに来るまで、私は外交的で、楽天的で、勢
いで何でも乗り越えられるタイプだと思っていたのですが、実
際このような苦労を経験して、意外な自分の一面を垣間見る
ことができ、とてもよい人生勉強をさせてもらったと思っていま
す。
最初に書いたような話を見て、腰が引けてしまう人もいるかも
しれませんが、こんな私ですら乗り越えられたのですから、何
とかなるはずです。
私も残る留学期間があと4ヶ月弱となりましたが、思いっきりこ
のニューヨーク生活を楽しみたいと思います。
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第3回 SCPSについて【第1回】
今回は私がビジネス関連の科目を受講している
NYUの大学院・SCPSについて紹介したいと思います。
SCPSの正式名称は"School of Continuing and Professional Studies"で
直訳すれば「社会人生涯教育講座」みたいな感じでしょうか。
ビジネスのみならず、映画・音楽・アート・語学・コンピューターetc数多くの科目を一般に開放しています。一応
degree programを併設してはいますが、殆どの科目はnon-degreeの単科講座となります。現在僕が受講してい
るコースも当然non-degree のコースですが、大学側が指定する講座の中から複数の科目を終了すると
Certificate(終了証)を得ることができます(※)
(※学位としては認められません)
生徒のプロファイルとしては、科目のテーマにもよりますが、クラス全体の7~8割がネイティブスピーカー、残り2~
3割が外国人といった感じでしょうか。ただ、その外国人の内訳の中でも約8割はニューヨークで働いているビジネ
スパーソンなので少なくとも英語のスピーキング能力に関してはネイティブと大差ありません。残りの2割がフルタイ
ムの留学生、ということになります。
NYUのフルタイムの大学院に通っている友人の話を聞く限り、ネイティブ比率という意味では、SCPSの方がネイテ
ィブ比率は高いと思います。フルタイムの大学院の場合、外国人比率が学部によっては4~5割、しかも語学にハ
ンデのあるアジア系の学生の比率が高くなります。翻って、SCPSでは語学のハンデは想像以上に厳しいことを覚
悟しておいたほうがいいでしょう。自分でも何でわざわざこんなハードな思いをしなくてはならないんだと不思議に
なりますが、"No pain, no gain"と自分に無理やり言い聞かせています。
さて、私は今年の春学期にマーケティング関連の科目を4科目、そしてこの秋学期にPR(Public Relations)関連の
科目を4科目受講していますが、今回は春学期に受講したマーケティング科目について簡単に紹介したいと思いま
す。
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■SCPS春学期受講科目(2004年1月~5月)
①Internet Marketing Researh
時間:毎週月曜日18:10~20:15(全10回)
講師:Richard J. Miller
講師は典型的なニューヨーカーで、ものすごい早口。当初は先生が言っていることが半分も聞き取れませんで
した。加えて、マーケティングリサーチは統計学及び数学を中心とした専門用語が多いので内容を理解するの
に苦労しました。この授業では、インターネットサーベイ調査の設計、調査、分析手法などを毎回ステップバイ
ステップで学びます。またterm projectとしてセメスター中に自分でサーベイ調査の設計、実施、分析をし、最
後の授業でプレゼンテーションをすることが求められるのですが、サーベイ調査を行うにあたり、「
InsightExpress」というオンラインリサーチ会社のWebサイトが生徒に開放され、オンライン上でサーベイ調査
の設計ができます。調査の実施に関しては「Insight Express」に登録しているパネルを利用して行う(有料:
minimum1,000ドル)か、自分の知り合いや会社の同僚などに回答を依頼するかの二通りの方法があり、殆ど
の生徒は知り合いに調査を依頼していたようです。私は数少ないネイティブの知り合いに回答をお願いしたり
、私の調査課題に関連するメーリングリストや掲示板に潜り込みアンケートの回答をお願いするというスパム
まがいのことをして、なんとか一定数の回答を確保することができました。当時はDrop outすることも真剣に考
えたくらい苦労しましたが、今となっては笑い話です。
--------------------------------------------------
②Global Marketing
時間:毎週火曜日18:30~21:00(全8回)
講師:Eileen Fischer
毎回授業の前半に多国籍企業におけるマーケティング課題・戦略などの講義、後半はビデオを鑑賞し、それに
基づいてディスカッション、という形式の授業でした。テーマが国際マーケティングということもあって、世界各国
の文化・ビジネス習慣などを中心とした講義内容。生徒は各自のバックグラウンド(出身国・職務経験など)に
基づいてクラス参加することを強く求められます。ほぼ2週間に一回、宿題が出され、内容はP&G・マクドナル
ドの国際戦略についてのリサーチ、Benettonの広告戦略についてのジャーナルなど。また、term projectとし
てグループワークがあり、各グループは国を一つピックアップし、その国が抱えるマーケティング課題(製品・広
告・流通・価格等)について、最後の授業でプレゼンテーションを行います。私のグループはニューヨークで働く
イギリス人、メキシコ人、そして私、というインターナショナルなグループでしたが、もちろん私以外は英語はペ
ラペラ。なんとか語学のハンデをカバーしようと、プレゼンテーションに役立ちそうな情報ソースを探してきて皆
に教えたりと語学以外のところでグループに貢献できるよう工夫しました。最後のプレゼンテーションでは緊張
して何を喋ったのか全く覚えていませんが、国籍関係なくチームメート一丸となって仕事をやり終えたときの解
放感・充実感は今でも忘れられません。
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③Strategic Marketing
時間:毎週水曜日18:10~21:10(全8回)
講師:George A. Cherubini
春学期に受講したコースの中で一番実践的かつChallenging なクラスでした。毎週膨大な量のリーディング
課題とケーススタディの宿題があり、特にケーススタディについては、Amazon.co.jp、AT&T、citibank Japan
、Pepsi、Unisys、Euro Disneyなどの世界的企業をテーマとして、彼らが抱える経営上の課題について評価
・分析をし、戦略を立てるところまで求められます。そのため、授業前日は大体徹夜作業でした。その一方で
授業では、講師は板書も取らず、資料も配らず(もちろんプロジェクターでのプレゼンテーションもなし)、完全
な口頭での授業スタイルだったため、授業中は先生の言っていることを一字一句ディクテーションしなければ
ならず非常に苦労しました。この授業は留学生に限らず、ネイティブスピーカーでも苦労していたようで、初回
の授業では50人近く生徒がいたにも関わらず、途中で相当数の生徒がDrop out し、最後には20人近くにな
っていました。ただ、私自身に限っては、他の授業に比べてそれほどクラス参加が強く求められず、ペーパー
ワークが中心、しかも内容が実践的だったので、Marketing を学ぶという点においては一番満足度が高い授
業だったと思います。
-------------------------------------------④Marketing Principles&Practice
時間:毎週木曜日18:30~20:30(全10回)
講師:Myron Gould
毎回前半にケーススタディのレビュー、後半に講義・ビデオ鑑賞、という形式。ユーモア交じりに、わかりやす
く・楽しくマーケティングの基礎を教えてくれます。使用した教材も質が良くて、わかりやすかったと思います。
宿題は毎週のリーディング課題、及びブックレビュー(マーケティング書籍を一つピックアップし、それについ
ての書評を書く)。また、term projectとして、自分が架空のジュエリーメーカーのマーケティングマネージャー
になったことを想定し、商品ライン・ターゲット・流通・ポジショニング等のマーケティングプランニングを行うと
いうものでしたが、これがなかなか
ユニークで面白かったです。プランを立てるに当たり、与えられる情報はジュエリーに関するサーベイ調査結
果(しかも生データ)のみ。それ以外の前提条件や市場環境などの情報は全くないため、自分で情報収集・加
工をしなくてはなりません。実際のジュエリーマーケットの市場環境に適合して正しいかどうかではなく、マー
ケティングプランの内容が論理的に正しく・首尾一貫性があり、納得性があるかどうかが強く求められます。
他の授業のケーススタディと異なり、自分で殆どゼロの状態から情報を集めなくてはならず、非常にハードで
したがマーケティングの基礎クラスとしては申し分なかったと思います。実際、他の生徒からの受けも上々だ
ったと思います。
次回は現在受講しているPR関連の科目についての紹介と、ALI(語学クラス)とSCPS(ビジネスクラス)の
相乗効果についてご説明したいと思います。
それでは、今回はこの辺で。
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第4回 SCPSについて【第2回】
前回に引き続き、私がビジネス関連の科目を受講している
NYUの大学院・SCPSについての紹介をしたいと思います。
今回は秋学期に受講したPR(Public Relations)関連の科目について簡
単に紹介したいと思います。つい先日、12月末に最後の授業が終了し
、まだ余韻も冷めやらぬうちにレポートを書いたので今回は少々長めで
す。
■SCPS秋学期受講科目(2004年9月~12月)
サンクスギヴィング
のパーティーにて
①Introduction to Corporate Communications
時間:毎週月曜日18:10~20:10(全8回)
講師:Bob Noltenmeier
PRと言えば一般的にPress Releaseの作成やマスメディア対応などを
一般に想起される方が多いと思いますが、このコースでは上記のような
PR活動を含め、
Corporate branding、Invester Relations(IR)、Crisis Communications
、Speech Writing、Employee Communications、等々包括的な
CorporateCommunicationについて学びます。
例えばCorporate Communicationの講義では米国大手製薬会社メルク
(Merck)が、同社の関節炎治療薬バイオックスに副作用があるとし、10
月に販売中止にした例を挙げてこのような状況で企業はどのように対応
すべきかディスカッションしました。また、授業の2回に1回はゲスト講師
によるレクチャーがあり、最後のクラスでは何とPR・マーケティング業界
を専門にするヘッドハンターが来て履歴書の書き方や面接の受け方な
どに関する講義を行いました。事前に提出していた我々の履歴書もしっ
かり添削してくれ、非常に実践的かつ有意義な講義でした。ただ、PRだ
けでなく広範なテーマを扱うだけに、私は毎週の課題では苦労しました。
Speech Writingの講義で「あるコミュニティーに、精神病患者の療養施
設が建てられることになり、あなたはその施設のPRマンとなって、地域
住民を説得するスピーチのドラフトを用意しなさい」という課題や、
Investor Relationsの講義で「Annual Reportの冒頭にある「Chairman's
letter(会長からの挨拶)のドラフトを作成しなさい」という課題など、非常
に苦労しました。講師は60歳近い男性の方でしたが、テキストブックはも
ちろん、PRに関する参考書やノベルティグッズ等を無料で配布してくれ
たり、休憩時間にはお菓子とジュースを振舞ってくれたり、授業終了後
は私の質問に長々と付き合ってくれたりと、とっても良い先生でした。ち
なみに、最後の授業では何と講師がシャンパンを持ってきて、みんなで
乾杯。カメラまでしっかり用意していて全員で写真撮影。終始心温まるア
ットホームな雰囲気で全授業通して楽しみながら勉強することができた
と思います。
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秋学期最後のALIの
授業にて
②PR Functions&Practices
時間:毎週火曜日18:10~20:45(全10回)
講師:Hilary King
毎回授業の前半にPRの講義。後半はプロジェクトチー
ムに分かれてグループディスカッション、という構成。こ
のプロジェクトは、12週間の授業期間を通したグループ
ワークとして、まずターゲットを設定し、どうやって効果
的なPRを行うかを検討し、それに基づいてプレスキット
を作成、最後の授業でプレゼンテーションを行う、という
タームプロジェクトです。私のチームはアパレルブランド
「Burberry」のブランド再生、というテーマで、メンバーは
アメリカ人女性2名、イギリス人女性1名、スペイン人女
性1名、という構成。授業の内容や宿題に関しては難な
く追いていくことができましたが、このグループワークは
国籍もバックグラウンドも違うだけに非常に苦労しまし
た。口だけ達者で責任を取ろうとしないアメリカ人、陽気
だけど大雑把なスペイン人、真面目だけど少しずる賢
いイギリス人、大人しいけど責任感だけはある日本人
(私)と全くもってまとまりが無く、当初は毎回授業終了
後に胃が痛くなる思いでした。最後のプレゼンテーショ
ン直前にはメンバーの家やカフェに集まってミーティン
グをしたりして、形的には何とかまとまって安心しました。
ちなみにこのクラスでは、クラスメート20数名中、男性
は私だけ。講師も女性。何をやっても目立ってしまうの
で、最初は精神的にきつかったですね。授業の後半で
は講師やクラスメートからマスコットのように可愛がられ、
最後のクラス終了後の講師を囲んでのお食事会では、
皆に祭り上げられる形で全員を代表して乾杯の音頭を
取りました。これも楽しい思い出の一つです。
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③Media Relations & Publicity Techniques
時間:毎週水曜日18:15~20:40(全8回)
講師:Renee E. Warren
秋学期に受講したコースの中で最も語学面でのハンデを痛感したクラスでし
た。毎回授業の前半に講義、後半にディスカッションという構成で、とにかく何
でもいいから自分の意見を主張することを強烈に求められます。例えば、ある
日のグループディスカッションでは、先生が指定した新聞記事について「ター
ゲットユーザー」「ターゲットメディア」「プレスリリースのキャッチコピー、サブ
キャッチ、リードパラグラフ」を考え、最後にプレゼンする、というのがありまし
たが、これら全てを30分という短時間でこなさなくてはなりません。また、最終
課題では①筆記試験と②メディアプラン作成の2つこなさなくてはならないの
ですが、①筆記試験は制限時間が1時間で論述式の問題が22問。加えてプレ
スリリース1ページ、Media Alert(プレスへのイベント告知)1ページ、という語
学にハンデのある留学生にはハードな内容でした。
また②メディアプランの作成については、ニュース記事を一つピックアップし、
その企業に関するPRプラン及びそれに関連するプレスキット作成、記者会見
準備、予算策定、タイムラインなどを一式準備し、なおかつ口頭で5分間のプ
レゼンテーションを行う、というもの。期末試験直前は殆ど寝る時間はありま
せんでしたね。ちなみに、このコースでは課外授業が幾つかあり、講師が
CEOを勤めるPR会社のクライアントのイベントにて、ボランティアスタッフとし
て資料の配布作業や会場の案内係をしました。会場はヒルトンホテル、ゲスト
にはジャネット・ジャクソン、ハンク・アーロンなどが出席する大掛かりなイベン
トで、必要以上に神経使って疲れましたが良い思い出になりました。また、経
済ニュース配信サービスのBloomberg社に行って、社内の見学のほか、実際
にそこで働くメディア担当者から、実際の仕事内容や、PR会社との
relationshipなどについて話を伺いました。いつもは「PRする」側の視点からメ
ディアを見ているので、逆に「PRされる」側の視点からメディアを考察するのは
非常に良い経験でしたね。
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ロックフェラーセンター
のクリスマスツリーの
前で
④PR Writing
時間:毎週金曜日12:00~14:10(全10回)
講師:Michael Anstendig
PRの仕事においては、Press Releaseの作成をはじめ、とにかく「書く
」作業が非常に重要でありNYUのPRコースにおいても「PR Writing」
のコースをまず受講するよう強く勧められているのですが私の場合他
の授業との時間の兼ね合いから、オンラインの「PR Writing」のコース
を受講しました。
オンラインコースでは、専用のソフトウェアをダウンロードし、毎週定期
的な時間にソフトウェアを使ってNYUのサイトにアクセスし、マイクが
付いたヘッドセットを装着して授業を受ける、というもの。授業の様子
はオンデマンドでいつでも過去の授業を閲覧できるので、私のように
英語の聞き取りに不安がある学生にとっては非常に便利でした。宿題
もウェブサイトにアップロードするだけ。
授業は、毎回前半が講義、後半に先週自分が提出した宿題について
先生が添削する、という構成で、クラスメートは私含めて二人(当初は
4人いましたがドロップアウト)だったので、授業中も常に何がしかのコ
メントを必ず求められます。当初はヘッドセットで発言するのが慣れず
苦労しましたが、慣れると自宅でリラックスして授業を受けられるため
、普段の教室の授業よりも大胆に自分の意見を言うことができるよう
になりました。最終課題は、全10回の授業を通して与えられた課題を
基にプレスキットを完成させる、というもの。ちなみに私は最後の授業
にて、うっかり授業中に寝てしまう、という大失態を犯してしまいました
。前日から30時間寝ずに他のコースの課題に取り組んでいたためまさ
しく体力の限界でした。オンラインコースなので私が寝ていたのは気づ
かれていないと思いますが、起きたあと、慌てて適当な理由をくっつけ
(寝てたとはもちろん言わずに)、謝罪のメールを送りました。後日、講
師から送られてきた最終課題の成績はAだったので、どうやら事なきを
得た模様です。オンラインコースも良し悪しですね。
それでは、今回はこの辺で。
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〒107-0062 東京都港区南青山4-13-16 トミタハウス201 Tel:03-3408-3825 Fax:03-3408-3852 URL: http://www.globaledu-j.com
第6回 ■この留学を振り返って(最終回)
習うより慣れろ!!
さて、このレポートもいよいよ最終回となりました。
このレポートを読まれている方の多くは、現在留学しようか悩まれている方が多いと思いますが、最
終回では私の「留学した理由」「留学で得たもの」などを総括して書きたいと思います。
1.どうして数ある進路の中から留学を選んだのか。
私が留学を選んだのは、自分のキャリアにおける新たな可能性を探るため、というのが一番の大き
な理由です。
私は大学時代より、将来起業したいと考えていて、就職する際も、経営を間近で学ぶことができるベ
ンチャー企業を選び、文字通り朝から晩まで働いてきましたが
今自分がやっている仕事と、将来の起業との間になんとなくギャップを感じていました。
ご存知かもしれませんが、ベンチャー企業と言うと聞こえはいいですが要は1から100まで全て自分
でやらなければいけません。
そのおかげで様々な仕事を経験することができましたが、いま一つ自分の専門と呼べるものが見つ
からず、また、将来の起業に向けてフォーカスしたい分野というのも
今ひとつクリアになっていませんでした。
しかし、だからといって転職、というのも安易すぎますし、それでは問題の根本的な解決にはならな
いだろうと思いました。
そこで、留学することによって様々な価値観に触れ、ゆっくりと時間をかけながら、自分のやりたいこ
とを模索して行きたい、そう思ったのが直接の理由です。
特に、ニューヨークには色んな国籍・人種の人がいます。外国人だろうが日本人だろうが、自分が普
通に働いていたら会うことができない人達に触れることができます。その点で、自分のこれからやり
たいことを探るにはベストだろうと思いました。
留学を希望される方の中には「語学力の向上」という理由を挙げられる方も多いと思いますが、私の
場合は語学を学ぶだけなら、別に日本でも勉強できますし、留学する必要性はあまり無いと思って
いました。むしろ、環境の変化によって新たな価値観に触れることができる、自分の将来や人生につ
いて独りで考える時間を持つことができるのではないか、そう思ったのが一番の理由です。
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2.留学で何を得たのか。
私が留学で得たものは3つあります。
1:自分のやりたいことが見つかった
2:自分の視野が広がった
3:語学力が向上した
一番目については、私が携わってきたマーケティングコミュニケーションと言われる分野の中でも「パブリック
・リレーションズ(PR)」の分野でキャリアを築いていきたいと、決心をすることができました。
実は留学する前まで、PRという仕事は殆ど知りませんでした。PRという仕事にニューヨークで出会ったのは
全くの偶然と言っていいかもしれません。事実、留学した当初も、最初はマーケティングとマネジメントのコー
スを受講する予定でした。
しかし、春学期にマーケティングコースを終了後、夏休みに入って時間に余裕できたときに、様々なセミナー
に参加し、書籍を読んでいるうちに、PRに興味を持つようになりました。
特にニューヨークはメディア企業の集積地。メディアやPRをテーマとしたセミナーは頻繁に開催されていま
す。また、アメリカという国自体がPRの先進国であり日本よりもPRという仕事の地位が高いため、PR関連
の書籍も充実しています。
なぜPRか?という具体的な理由は専門的になってしまうのでこの場では書きません。ただ、上記の経験を
通して「PRという仕事をやってみたい」というある種ひらめきを感じ、早速、秋のSCPSのコースでは当初受
講予定だったマネジメントコースから、PR関係のコースに変更しました。そこで、実際にコースを受講する中
で、私のPRに対する興味が、確信をもって「これがやりたい」と思うほどにまで昇華していきました。
もし留学をしていなかったら、このような「偶然の出会い」は生まれなかったと思います。これは大きな収穫
であり当初の留学の目的を達成することができたと思っています。
2:自分の視野が広がった
自分の視野が広がった、というのも私が留学で得たものの中で大きいです。この要因としては、内的な要因
と外的な要因の二つがあると思っていて、まず、内的な要因として、
①ニューヨークという新たな環境・異文化の中で
言葉の壁・文化の壁にぶつかり、そしてそれを乗り越えたことによる自信
それから、外的な要因として
②日本人・外国人に関わらずニューヨークで様々な人々と
出会ったことによって培われた新たな価値観
二つ要因があると思います。
その結果、以前と比べて様々な考え方を受け入れることができるだけの人間的な「幅」と、未知の苦労に出
会っても動じないだけの懐の「深さ」を得ることができたと思っています。
3:語学力が向上した
これは当初の目的に付随して付いてきた、という表現が正しいかもしれません。ただ正直なところ、たかだか1年
やそこらでは自分として全く納得できる語学レベルではなく日常会話ならまだしも、洗練された会話やビジネスレ
ベルの英語には程遠いです。これからも英語の勉強は続けていかなくてはいけないと思っています。
しかし、以前にも書きましたが語学力を伸ばすには最終的には「度胸」と「慣れ」だと
思っています。これは実際に留学してみて初めてわかったことでした。
そのポイントさえ押さえておけば、今までのように語学に対してコンプレックスを抱くことなく堂々と外国人とのコ
ミュニケーションを成立させることができますし、何も恐れることはありません。これは語学だけでなく、適切に自
分をアピールする、しっかりと物事を伝える、という点において日本人同士でのコミュニケーションにも活かせると
思います。
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3.留学後の進路について
これは一番みなさんが不安に思われる点だと思います。
果たして「留学は就職に役立つのか?」。
私の意見では、直接的には役立たないと思います。今や、どの会社でも語学力があるからといって有利に
はなりません。むしろキャリアにブランクがある、という点で
マイナスですらあります。
しかし、留学で培った経験・自信というのは間接的にせよ就職活動、そしてその後の仕事のパフォーマンス
という点において役立つのではないかと思います。
私の場合は2005年1月末にニューヨークより帰国し、その後の就職活動では幸運にも幾つかの外資・国内
大手PR会社から内定をいただきました。
外国人の面接官が相手でも物怖じすることなく自分の過去の経験、留学で学んだこと、これからやりたいこ
とを存分にアピールできました。PRの実務経験が無いことを考えればかなり上出来だと思います。
しかし、最終的に入社を決めたのは外資系でもなく大企業でもない、少人数の日系PR会社。ただし、欧米
に比べて体質が古いと言われている日本のPR業界において、これまでとは全く違うアプローチで急成長し
ているベンチャー企業です。
この会社を選んだ理由は、
①大手企業よりも小さな会社の方が、若くしてマネジメントに携わるチャンスがある
②この会社はITにも強いため、私が前職で学んだ経験を存分に活かせる
③何より、私がやりたい「PR」という分野で急成長している
つまり、私の過去の経験(IT業界)、今やりたいこと(PR)そして将来やりたいこと(起業)、全てが満たされて
いる、という点で、この会社に入社することに決めました。
私自身、その選択に大変満足していますが、ここに到る道のりは留学無くしてはありえませんでした。
今後は、留学で考えたこと・経験したことを基に新たなキャリアを築いて行きたいと思います。
もう以前のような迷いはありません。あとは前進のみ、です。
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4:趣味・スポーツ
なにか趣味やスポーツなどをやっている方は、例えばカルチャースクールに余暇として行ってみたり、サークルな
どに入る、というのは良い方法だと思います。同じ趣味や興味があると、多少言葉のハンデがあってもお互い分
かり合えますし、自分のキャラクターというものを理解してもらえやすくなると思います。
私の場合は何と言っても野球でしたね。夏の間、毎週セントラルパークや地元のプロスペクト・パークに行って、
そこで野球をしている人達に声をかけて一緒にプレイさせてもらっているうちに、気に入られてレギュラーメンバ
ーになり個人的にも一緒に遊んだりするようになった友人が何名か居ます。
みんな驚くほど負けず嫌いで、たかが遊びなのに本当に真剣にプレイするんです。少なくとも野球をプレイしてい
る間は、白人だろうが黒人だろうがスパニッシュだろうが大人だろうが、子供だろうが関係無く、純粋に「野球が
巧いかヘタか」だけですからね。非常に良い経験をさせてもらいました。
また、私の友人では、カメラ教室に行ったり、ポエトリーリーディングなどに参加している人もいましたし、興味が
あることは、この機会に貪欲に参加してみると良いのではないでしょうか。
4.最後に
留学をしようかどうか現在迷っている方、
「なぜ留学したいのか?」「現実逃避ではないのか?」
「留学によって最終的に何を得たいのか?」
その点だけクリアにしておけば、あとは迷うことなく留学されることを個人的にオススメします。
私が留学を決めたとき、周囲からは「MBAでもないのにリスキーだ」
「1年も留学してキャリアに穴が開く」と否定的な声もありましたが、結果として自分のやりたいことへの近道だっ
たのではないかと思っています。
結局、「なぜ留学したのか」そこさえ明確になっていてそれを面接でもしっかり説明できれば、たとえ語学留学だと
しても転職する際はマイナスにはならないと思います。
特に年齢を経れば経るほど、社会的な責任も伴いますし、しがらみも増えてきます。留学したいと思っても、周囲
の状況によっていつか留学できなくなる日が来ないとも限りません。
今後世の中が物質的社会から精神的社会に移行していくに当たり、過去の経験や知識が役に立たない世界に
なっていきます。
つまり、これまで以上に自分の価値観や志(こころざし)といったものが試される社会になります。逆に言うと、「自
分」というアイデンティティーをしっかり確立していないと、どんどん周囲に流されます。
私は留学の価値を全肯定するつもりもないですし、そこには実質的にかかる費用・時間などを考えればマイナス
な側面も数多くあります。しかし、お金や時間では測れない経験が得られることは事実です。短期的にはマイナ
スだったとしても、今後の社会環境などを踏まえて長期的に考えれば結果的にプラスに転じることができると思
います。
もちろん、それをプラスに転じることができるかどうかは、個人次第。
留学が「自分らしさに繋がる」「自分の価値を高める」と思うのであれば積極的にチャレンジしていただきたいと思
います。
長くなりましたが、この辺で私のレポートを終了したいと思います。
ありがとうございました。
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第5回 友達の作り方について
習うより慣れろ!!
週末はALIのクラス
メートとバスケット
ボール
これまで真面目な話が続いたので、今回はNew York留学中の
「友達の作り方」についてご紹介したいと思います。
基本的には、私は真面目に机にかじりついて勉強するよりも留学
生やLanguage Partner達と気楽に遊ぶなかで、英語を話すことの
楽しさ、英語を話すことに対する「慣れ」が培われるのではないか
と思います。
また、ご存知の通り、New York には様々な国から留学生・移民が
集まっています。自分とは全くバックグラウンドの違う人達と触れ
合うことで、自分の「精神的な幅」というか、多様な考え方を受け入
れられるようになると思います。
せっかくの短い留学期間ですし、「課外活動も勉強のうち」だと思っ
て、友達を作って遊びまくりましょう!
それでは、以下、私が試した友達作りの方法をご紹介します。
1:学校(ALI・SCPS)
これが一番一般的かと思います。結局、一緒に過ごす時間が一番
長いのはクラスメートですし、クラスがスタートした最初の段階で友
達を作っておけば、その後の学生生活も楽しくなります。
私の場合は、喫煙者ということもあって、授業の休憩時間などに学
校の外でタバコを吸っているときに会話を交わすようになり、次第
に仲良くなる、というパターンが最も多かったように思います。
そして、ある程度仲良くなってからは、授業終了後にお茶したり一
緒に図書館に行ったり、ご飯を食べにいったり、週末は大学のジ
ムでバスケットボールをしたり、クラブに行ったりと “なんとなく”
いつも一緒に居ましたね。
大半の友達が留学生ということもあって、お互い英語を完璧に話
せるわけじゃなく、逆に間違いを気にせず気楽に英語を話す、とい
う「慣れ」を培うには最適だったかと思います。
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2:Language Exchange
学校で友達を見つけるのが一番確実な方法ではありますが、留学生
の友達は増えるものの、なかなかネイティブの友達ができづらい、とい
うのは実状です。
そこで僕がオススメするのはLanguage Exchange。要は英語を学習し
たい日本人と、日本語を学習したいアメリカ人が互いに連絡を取り合っ
て、週一回、カフェなどでお互いの母国語を教えあう、というものです。
Language Partnerを見つける方法は幾つかありますが一番代表的な
のが Craigslist(http://newyork.craigslist.org/) という全米で今最も流
行っているコミュニティサイト。
Language Partnerで
あり、best friendで
あったDavid
Partnerの探し方は、トップページから Community > Activity Parners
でKeyword(Language Exchange, Japaneseなど)を打ち込んで該当
する条件の方にメールを送るか、もしくは自分でLanguage Partner募
集の告知をポストする二通りの方法があります。
ただ、なかには日本人女性目当ての外国人もいるので、女性の方はく
れぐれも気をつけてください。
最初のうちは警戒してし過ぎることは無いでしょう。
3:パーティー・交流会
学校以外で、なおかつLanguage Exchangeほど危険性(?)もなく確
実に友達を見つける方法としては、パーティーや交流会などに積極的
に参加することだと思います。
ALIの掲示板や、ネット上のメーリングリスト、もしくは友人の紹介など
参加する手段はいろいろありますが、私の場合は最初のうちは選り好
みせずいろいろなパーティーに参加していました。
加えて、留学生に関しては学期終了後に必ず誰かの送別会があったり
するので、そこから友達が増えていくケースもあります。
パーティーには良く行き
ました。
もちろん仲の良い友達ができるケース、最初だけ仲良くなっていつの
間にか関係が消滅しているケース、もしくは全く友達ができず白けて帰
るケースなど様々ありましたが、個人的には日本人の友達経由で参加
したパーティーが一番「友達ができる率」が高かったように思います。
「類は友を呼ぶ」ではないですが、おそらくは参加している外国人達も
ある程度日本の文化などに対して親しみがあり、理解を示してくれる人
が多いからではないかと個人的には思っています。
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4:趣味・スポーツ
なにか趣味やスポーツなどをやっている方は、例えばカルチャース
クールに余暇として行ってみたり、サークルなどに入る、というのは
良い方法だと思います。同じ趣味や興味があると、多少言葉のハン
デがあってもお互い分かり合えますし、自分のキャラクターというも
のを理解してもらえやすくなると思います。
私の場合は何と言っても野球でしたね。夏の間、毎週セントラルパー
クや地元のプロスペクト・パークに行って、そこで野球をしている人達
に声をかけて一緒にプレイさせてもらっているうちに、気に入られて
レギュラーメンバーになり個人的にも一緒に遊んだりするようになっ
た友人が何名か居ます。
セントラル・パークで野球
をしていた時の一枚
みんな驚くほど負けず嫌いで、たかが遊びなのに本当に真剣にプレ
イするんです。少なくとも野球をプレイしている間は、白人だろうが黒
人だろうがスパニッシュだろうが大人だろうが、子供だろうが関係無
く、純粋に「野球が巧いかヘタか」だけですからね。非常に良い経験
をさせてもらいました。
また、私の友人では、カメラ教室に行ったり、ポエトリーリーディング
などに参加している人もいましたし、興味があることは、この機会に
貪欲に参加してみると良いのではないでしょうか。
以上が私の「友達の作り方」でした。
おかげさまで私は非常に友達に恵まれたと思っています。私が日本
に帰国する前に開催したFarewell Party には総勢50名以上の方が
参加表明をしてくれました。
送別会にはたくさんの
友達が集まりました
ただ、Party当日になって運悪く大雪が降ってしまい、参加できなくな
ってしまった友達も数名いましたがそれでも、30名以上の友達がわ
ざわざ悪天候のなか集まってくれ、涙が出るほど感動しました。
彼らがいたからこそ、当初退屈で淋しかった留学生活を120%満喫
することができたと、本当に感謝しています。
それでは、今回はこの辺で。
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