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根拠に基づく 介護予防体操の開発 写真
根拠に基づく 介護予防体操の開発 公衆衛生学講座 [概要](特徴・独自性・新規性) 写真 安村 誠司 教授 産学連携の可能性と研究室からのメッセージ 介護予防制度が導入されて以来、要支援・ 要介護認定の高齢者は増加の一途をたどっ ています。高齢者が長く自立して生活できる ように平成18年から介護予防事業が導入さ れました。その中でも動くことは、生活不活発 病(廃用症候群)という生活が不活発で心身 の機能が低下してしまう状態を予防するため 運動や体操に介護予防の効果があるかに ついては、十分に明らかになっていません。 高齢者が「自宅でも」、「一人でも」、「楽しく」、 「安全に」、「気軽に」、音楽に合わせて、映像 を見ながら運動を継続できるように、福島県 喜多方市との共同事業として開発した体操の DVDはすでに販売枚数は1万枚を突破しまし に重要です。 ご存知のように、太極拳はもともと中国古来 から伝わる武術の1つですが、今では健康法 として広く普及しています。私たちの研究で は、太極拳の特徴的な動きを取り入れた、介 護予防の体操を作成し、その効果を検証しま した。 た。 好ましい生活習慣を普及させ、その効 果を科学的に評価したしたことで、さらに多く の皆様に信頼して活用して頂いている結果で す。根拠に基づく介護予防体操として、NHK 「ためしてガッテン」でも紹介されました。 遠慮なく相談頂ければと思います。 [研究概要図] 平成19年度保健事業推進功労厚生労働大臣表彰を受賞しました 。 生活体力合計得点 3年間の介護認定割合 30 % 15 点(中央値) 25 20 10 15 10 5 5 0 0 実施群 非実施群 実施群 非実施群 ※要支援・要介護認定を受けていない65歳以上、実施群34人、非実施群84人 ※体操教室を計15回実施 ※出典:日本老年医学会雑誌 Vol. 48 (2011) No. 6 P 699-706 [キーワード] 高齢者、体操、介入研究、介護予防、転倒予防、評価 2014/02