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ゲーム機が『高齢者向けサービス 領域』で活用されるまでの道のり

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ゲーム機が『高齢者向けサービス 領域』で活用されるまでの道のり
2015年 9月6日作成
2015
ゲーム機が『高齢者向けサービス
領域』で活用されるまでの道のり
1
今日に至るまでの道のり
1
ゲーム業界の変化
2000年頃まで
2004年~
2015年
ゲームセンター全盛期
携帯電話用ゲームの誕生
アミューズメント機器の製造は
ピーク時の6割程度まで減少
アミューズメントで培った技術
を活用し、新規販路の開拓
高齢者向けサービス領域への参入動機は?
「新たな産業としての可能性も期待されています。
国の試算では、医療・介護に関する市場規模は、現在の
16兆円に対し、2020年には、26兆円に成長すると見込
んでいます。ゲーム先進国・日本の技術が生きる、新たな
【NHKおはよう日本】
道なのかもしれません。」
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今日に至るまでの道のり
2
~発売開始までの歩み~
新規販路開拓を目的に㈱サイを設立
2011年9月
高齢者向けゲーム機の開発スタート
2012年1月
モニター販売開始
2012年6月
リハビリサポートマシン開発着手
2012年9月
国際福祉機器展(HCR2012)に初出展
2013年3月
リハビリサポートマシン正式発売 ※地域限定販売
2013年9月
全国販売へ切替え
2015年6月
自宅で気軽に出来るリハビリサポートアイテム発売
~
2011年4月
Point 1
Point 2
現在に至る
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今日に至るまでの道のり
3
~直面した課題と転機~
Point1:最初の壁
全く売れない。
〈700件以上の訪問営業、大手介護企業への紹介営業を実施。〉
Point2:転 機
介護施設を運営するかいかや、楽しいリハビリを提唱する九州大学
病院リハビリテーション部との業務協力
■コンセプト修正
施設内で高齢者
が遊べるツール
楽しみながら運動機能や脳機能の
活性化をはかることを目的としたツール
遊びで健康維持のサポートが出来たことで、お客様から支持を受ける。
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ゲームで楽しく遊んでリハビリ
4
楽しみながら運動機能や脳機能の活性化をはか
ることを目的に開発したリハビリサポートマシン
脳
脳
脳
腕
腕
腕
転
ランダムに出てくるうり坊を
ハンマーで叩きましょう。
転
ランダムに出てくるへびを
脚で蹴って倒しましょう。
転
脳トレゲームを
タッチパネル操作
で楽しみましょう。
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リハビリサポートマシンの特徴とは?
5
介護予防を目的に開発
ゲーム機器開発製造会社・医療機関・介護施設の3社が、
介護予防を目的に開発したオリジナルゲーム機器です。
ゲーム機器
開発製造会社
医療機関
介護施設
九州大学病院
リハビリテーション部
診療准教授 医学博士
高杉 紳一郎
通所介護施設
サン電子工業株式会社
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介護予防 その1 『認知症予防』
6
脳の活性化=脳トレ
やる気・集中力を司ります。
創造
厚生労働省は、認知症やうつ病などの精神疾患を四大
疾病に加えて「五大疾病」とし、医療計画のガイドライ
ンを作成。
13年度から各自治体が実施のための予算を設ける。この
計画で重視されるのは予防。認知症やうつ病の予防とし
て、国を挙げて「脳の活性化=脳トレ」に取り組み始め
る。
意欲
理性
判断
注意
思考
認知症を予防するカギとなる「脳の活性化」。特に脳
の司令塔と呼ばれる『前頭前野』は脳の活動性の調整に
重要な役割を果たす部位。
その『前頭前野』を積極的に使うことにより、脳の神経
細胞が刺激され、脳の代謝と循環が活発になります。
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介護予防 その2 『転倒予防』
7
車椅子生活や寝たきり生活といった要介護になる原因
の一つとして、転倒・骨折や関節疾患といった「足腰の
衰え」が大きな割合を占めています。
転倒予防
つま先を上げる筋力(前脛骨筋)などが低下することに
より、転倒リスクが大きくなります。
要介護の原因
その他
24.5%
3.9%
心臓病
転倒・骨折
10.2%
10.9%
関節疾患
21.5%
15.3%
機能向上の目標
脳血管疾患
認知症
13.7%
もも上げ
転倒予防!
つま先上げ
高齢による衰弱
(H22 国民生活基礎調査)
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脳活動の測定結果
8
眉間の両サイドにある前頭前野の
脳血流が増加しました。
脳の活性化=脳トレ
脳活動測定
被験者A
被験者B
眉間の両サイドにある前頭前野の
脳血流が「急激に」増加しました。
No.20 拡大
被験者A
被験者B
眉間の両サイドにある前頭前野の
脳血流が「ゆるやかに」増加しました。
安静
ゲーム中
60秒間
安静
ゲーム中に前頭葉の血流が増加
被験者A
被験者B
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筋活動の検証結果 「ドキドキへび退治Ⅱ」
転倒予防
9
表面筋電図より
筋活動測定
前脛骨筋
つま先を上げる筋肉、転倒
予防に必要
腓腹筋
背伸びをする筋肉、歩行時
踏み返しに必要
大腿四頭筋 / 大腿直筋
膝を伸ばす筋肉、立ち座
り・階段昇降・ふらつき時
踏みこらえる時に必要
これら多数の筋群に活発な筋活動が
促されている事が分かりました。
足の筋肉群にセンサーを取付け九州大学病院
にて計測しました。以下はその測定データにな
ります。
70
60
50
40
30
20
10
0
前脛骨筋
腓腹筋
大腿直筋
大腿二頭筋
中臀筋
大臀筋
ドキドキへび退治IIプレイ中の筋活動比較
(積分筋電図)
低頻度
高頻度
%MVC (%)
腹直筋
背筋
表面筋電図
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リハビリサポートマシンの特徴とは?
無理なく長続きできる工夫
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①ゲームは簡単なもの
高齢者のリハビリにおいて
自分には出来ないと思うと、諦めてしまう=やらなくなる。
①ボタン1つのシンプル操作
②利用者に合わせるゲーム
ゲームセンターのゲーム機は
【操作パネル】
ご利用者自身もボタン
利用者がゲームのペースに合わせる。
を押すだけでゲームが
出来る。
リハビリサポートマシンが
利用者のペースにゲームが合わせる。
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リハビリサポートマシンの特徴とは?
無理なく長続きできる工夫
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②カラダを知ること
かいかやで1年間、ゲームを強制せずにゲームリハビリが続けられた要因の1つ
利用者自身がカラダを知り、知り得た数値を良くしたいという目標が出来たため。
かいかやでは3か月に一度『元気度測定大会』を開催
・利用者が自身のカラダに興味を
持つようになった
・測定日前のゲーム回数が増えた。
・測定の練習をする人も増えた。
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リハビリサポートマシンの特徴とは?
現状の『元気度測定』は人員や時間が課題
12
約30~35名の測定において
□スタッフ:約12名
□所要時間:約2時間前後
約40秒のスキャンでカラダを知ることが出来る『ITO-InBody』を活用
はかる!
ITO-InBodyでカラダ測定
1人あたり約2分で測定完了
またはかる!
遊 ぶ!
導入マシンで楽しみながらリハビリ
検査表発行
利用者へ説明
ITO-InBodyでカラダ測定
ゲームリハビリ
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お客さま導入事例:心が動くリハビリを
医療法人幸佑会 長谷川医院 デイケアセンター様
当事業所では『ぴんぴんコロリ』を理念に掲げ、利用者様の運動機能の向
上、ADL・QOLの自立を目指し、理念の実現に向け1ツールとして、2013年
10月「ドキドキへび退治Ⅱ」「ハンマーフロッグ」を設置。筋トレマシンなどと
併用し皆様に楽しんで頂いています。
13
マシン活用ノウハウ
無理な誘導や強制はせず、利用者の機能向上の
ツールとしてはもちろん、実施した方のデータをとりカ
ンファレンスや評価の資料として活用しています。
利用者さんごとに得点等を記録し、成績表を作成。
「個人別記録表」:フィードバックに使用。
「月成績一覧表」:競争意識を掻き立てて意欲の向上
につなげています。
「前日のトップ5」:発表することにより向上心を育む。
1人が始めると自然に人が集まり、また利用者さん同
士でアドバイスし合ったりと、賑わっています。
施設情報
施設種別
通所リハビリテーション
平均年齢
82.7歳
平均介護度
要介護 2.3
住所
〒010-0511 秋田県
男鹿市船川港川字新浜町26-2
Tel
0185-24-4680
Fax
0185-32-4022
URL
http://www.kouyukai-h.com
施設見学
可 ※お試し利用・お問合せ大歓迎
備考
※詳しくは担当 浅井まで
施設コメント
利用者様には「苦しい」「難しい」といった印象を与
えることなく「楽しく」取組んでもらえていると感じてい
ます。「楽しい」という事は「心が動いている」という事
です。心が動けば「体が動きます」体が動いていると
いう事は、それが自然とリハビリに繋がっているという
事ではないでしょうか。
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お客さま導入事例:認知症予防を楽しく
医療法人 秋山脳外科様
こちらの施設では、2013年12月「ドキドキへび退治Ⅱ」「ハンマーフロッグ」
「PON PON TOUCH!」を設置。病院の2階に患者を招き、理学療法士が立
ち会いのもと、楽しいリハビリをご利用者に提供しています。今後は機能訓
練エリアを拡充して、たくさんの方々に活用していただく計画です。
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マシン活用ノウハウ
これからの取組みにはなりますが、認知症
患者やその予備軍に対し、理学療法士が
個々に機能訓練プログラムを作成。
従来の機能訓練器具やリハビリサポートマシ
ンを併用し、認知症の予防や進行遅延の取組
みに活用させていきたい。
施設情報
施設種別
脳外科医院
住所
〒407-0037 山梨県
韮崎市大草町若尾1330
Tel
0551-22-8881
Fax
0551-23-0647
URL
http://www.akiyama-nougeka.or.jp/
施設見学
可
施設コメント
当院では、通院患者の長期的な機能訓練を目的に、
今回リハビリサポートマシンやその他の機器を導入
致しました。現在本格稼働に向けて試験運用中です
が、当院医院長や現場の理学療法士は、活用効果を
大いに期待しています。
備考
www.s-ai.co.jp/
お客さま導入事例:高齢者の健康と交流の場を
町民ふれあい のびのび雄遊ランド様
こちらの施設では、商店街の空き店舗を利用した高齢者向けコミュニ
ティースペースを8月4日に開設。「ドキドキへび退治Ⅱ」「ハンマーフロッグ」
を設置。雄武町商工会が、町中心部の活性化と合わせ、高齢者が気軽に集
まれる場を作る事で、町外への転出者を少しでも減らしたいと企画。現在多
くの高齢者にご利用いただいております。
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マシン活用ノウハウ
雄武町商工会が「町外への転出者を減らした
い。」「高齢者同士の交流場をつくりたい。」と
いう想いからつくり上げた施設です。
町民の健康づくりをテーマに、60歳以上の方
ならどなたでも利用可能で、買い物後や用事
後、仲間との懇談の場として無料開放。
開設時に地域包括支援センターから講師を呼
び、健康講習を開いた事で、皆さんの健康へ
の意識がより高くなりました。
施設情報
施設種別
コミュニティー施設
利用対象者
地域住民
利用時間
平日10:00~16:00
住所
〒098-1702 北海道
紋別郡雄武町字雄武幸町
Tel
0158-84-3141
施設コメント
開設して間もないですが、大変多くの方にご利用い
ただいております。今後は施設内でさまざまなイベン
トを開催していく予定です。
体を動かしていつまでも元気な笑顔でいられるように、
皆さんと一緒にがんばっています。
新聞で紹介されました
Fax
2014年8月、北海道新
聞の取材を受け、その
様子が掲載されました。
URL
施設見学
可
備考
www.s-ai.co.jp/
現在までの実績
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■リハビリサポートマシン
2013年春の発売以来、全国約250の医療・介護施設に導入
これまでに受けたメディア取材、国内外60件以上
ある施設ではゲーム機に順番待ちが出来るほどの大盛況
■リハビリサポートアイテム
2015年6月、認知症予防や進行遅延を目的に
自宅や施設で気軽に出来る脳トレリハビリ『脳活!暇つぶシート』を発売
開発協力
暇つぶシートを行うことで前頭
前野の血流増加が確認
杏林大学医学部
精神神経科学教室
古賀良彦 教授
www.s-ai.co.jp/
16
ご清聴ありがとうございました。
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