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東部地域 農と食の結の会 ~北駿みくりやの味編~ 料理レシピ 平成 24 年1 1月 6日 (火 ) 静岡県東部農林事務所・東部農業シンポジウム実行委員会 地域の伝統の味を未来につなぎ、 北駿地域の新たな食文化を創造しましょう 北駿生活研究グループ連絡会による北駿地区の秋の伝統料理 ☆五目ずし (田植えにまつわる料理) ☆ぼたもち (秋の農作業「刈上げ」終了後のお供えもの) ☆まんじゅう(彼岸の明けのお供えもの) ☆赤飯 (秋の農作業「ひき上げ」終了後のお供えもの) ☆さんま飯 (秋の農作業「こきあげ」終了後のお供えもの) ☆芋のごった煮 (人寄せの定番料理) ☆水掛菜の白和え(北駿特産 水掛菜をひと工夫した料理) ☆せりそば (みくりやの定番料理) P1 P2 P2 P3 P3 P4 P4 P5 ふじのくに食の都づくり仕事人による北駿地区の秋の創作料理 ☆「手軽に!」 簡単 箱寿司 温故知新 「みなみ妙見」 池谷 浩通(御殿場市) P6 ☆サンマと栗の御飯 P7 ナンプラー風味 「くいしんぼ五味」 五味 正博(御殿場市) ☆みくりやパスタ 「YAKITTORIA P8 INAHO」 坂元 俊輔(御殿場市) ☆人参カステラ 「旬菜 P9 やま城」 田代 安弘(御殿場市) ☆地場野菜のレタス風味マカロニグラタン 「オーベルジュ・ブランシェ富士」 P10 西本 元信(小山町) 学校給食栄養士による北駿地区の秋の創作料理 ☆かみかみポテト 御殿場市学給食職栄養士 ☆金太郎おこわ 小山町学校給食栄養士 材料表示の記号の意味 ●…北駿地区産の食材 ◆・・・北駿地区産以外の食材 P11 P12 五目寿司 北駿地区生活研究グループ連絡会 ≪材料≫ 5人分 【酢飯】●米 5 合 ◆酢 50cc ◆砂糖 大さじ5杯 ◆塩 小さじ2杯 ◆酒、みりん 各5cc ずつ 【具】●人参 1 本 ◆干し桜エビ 1袋 ◆シイタケ 5 枚 ●いんげん 100g ●ごぼう ●筍 ◆ひじき(切り昆布) ●うす焼卵 ●レンコン ●かんぴょう ●油揚げ ●ちくわ など 【作り方】 ①ごぼうはささがきにし、人参・シイタケは千切りにする。 ②レンコン、かんぴょう、油揚げ、ちくわ等と一緒に、醤油と砂糖で味付けしながら火を 通す。いんげんは塩ゆでにして、千切りにする。 ③干し桜エビは、醤油と砂糖で味付けしながら煮る。 ④酢飯に①・②を加えて、軽く混ぜる。 【料理のポイント】 具は、季節により違うが、ごぼうは必ず入れる。また、具は別々に煮る。味付けの具 が入るため、すし飯の味付けは、多少うすめが良い。 すし飯に、酒・みりんを入れると、テリが出る。 「みくりや伝統の味」~農休日~ 田植えの仕事が終わって、馬鍬洗い『まんがぁりゃあ』 (農休日)を地区ごとに決め休んだ。 この日は、五目寿司やお汁粉を作った。※馬鍬洗い・・・農具を洗って、農家晴れての骨休め。 農作業を手伝ってくれた人や親戚などのお客様に持たせた。 -1- ぼたもち ≪材料≫ 20 個(大きめ) ●モチ米 7合 ●小豆 2合 【あん用】◆砂糖 【きな粉用】 700g ◆塩 小さじ 1.5 杯 ◆きな粉 1合 ◆砂糖 80g ◆塩 大さじ 1/2 杯 【作り方】 ①小豆をやわらかく茹で、あんを作る。 ②きな粉・砂糖・塩をよく混ぜ合わせておく。 ③もち米は、普通のご飯のように炊き、すりこぎでつぶし、適当な大きさに丸め、① のあんやきな粉をつけて作る。 【料理のポイント】 ご飯は、少し冷してから丸めるとあんがきれいにつく。 きな粉は、良く冷してからつける。盛付けた後、上からきな粉をふらないと、ご飯粒が見えてしまう。 「みくりや伝統の味」~彼岸入り・秋の農作業「刈上げ」~ 春の彼岸には、『入りぼたもちに、明けまんじゅう』と言われ、また中日には赤飯を作る。ま た、刈上げ作業終了に、鎌の上に供える感謝の食べ物。同じものを秋の彼岸は「おはぎ」と呼ぶ。 【あんの作り方】 まんじゅう ①小豆は、一晩水に漬けておく。 ②柔らかくなるまで煮て、砂糖を入れて、丸めら れる硬さになるまで煮詰める。最後に、塩を少々 隠し味として入れる。 ≪材料≫ 10個分(4~5人分) ●米粉 300g ●あんこ 300g ●よもぎ 50g (あんこ用)●小豆 120g ◆砂糖 170g ◆塩 少々 【作り方】 ①米粉を熱湯でこね(かため)、熱湯で茹でる。 ②よもぎを重曹の入った熱湯で茎が柔らかくなるまで茹でて、あく抜きをする。よく 絞って①に混ぜ、よくこねると弾力が出る。 ③②にあんを入れてまんじゅうにする。 【料理のポイント】 よもぎは茹でた後、すぐに水に入れず、一晩そのままにし、使うとき水にさらすと色が変わらない。 「みくりや伝統の味」~彼岸明け~ 彼岸(3月18日~24日)には、『入りぼたもちに、明けまんじゅう』と言われ、また中日 には赤飯を作る。まんじゅうとは、大福のこと。 -2- 赤 飯 ≪材料≫ 5人前 ●もち米 4カップ ●小豆 1/2カップ ◆ごま塩 好みで 【作り方】 (事前準備)もち米は一晩浸して、ザルにあげる。 ①小豆は茹でて置く。(最初の茹でこぼしでアクを取る)腹が割れないように茹で、茹で 汁は残しておく。 ②蒸し器(蒸籠(せいろ))を用意し、もち米と茹でた小豆を混ぜたものを、蒸し器の蒸 気が上がったら乗せる。蒸気が上がった状態で30分以上置く。 ③もち米が指でつぶれる位の柔らかさになったら、①で残したゆで汁か、水をまわし 入れ、再び蒸気が上がったら、蒸し器の火をとめる。で汁は残しておく。 ④仕上げに好みでごま塩をふりかける。 【料理のポイント】 酒と小豆のゆで汁を混ぜ、蒸し器ごと漬けると柔らかさが保たれ、まんべんなく色がつく。 「みくりや伝統の味」~2月1日棚おさめ・秋の農作業「こき上げ」~ 次郎(じろう=2月)の朔日(ついたち=1日)の棚おさめの行事で、赤飯を神棚に供え、正 月飾りを片付ける。また、こき上げ作業終了後に、脱穀機の上に供える感謝の食べ物。 さんま飯 ≪材料≫ 7人前 ●米 7合 ◆さんま 3匹 ●醤油 100 ㏄ ◆塩 少々 ◆酒 130cc ●人参 50g ●ごぼう 50g 【作り方】 ①さんまの頭とはらわたをとり、ぶつ切りまたは、3枚におろし、ひと口大に切り下 味をつける。(下味は醤油 大さじ2杯、酒 大さじ2杯でつけると良い) ②人参・ごぼうをささがきにする。 ③普段の水加減で米を仕掛け、①と②を入れ、醤油・塩・酒を入れてかき混ぜて、ご 飯を炊き上げる。 【料理のポイント】 ショウガのみじん切りを1片分(みじん切り)入れると、生臭みがぬける。また、人参・ごぼうを 入れず、さんまとショウガだけでも良い。さんま以外に、イカ・サバなどを入れることもある。 「みくりや伝統の味」~秋の農作業「ひき上げ」~ ひき上げ(籾を挽き玄米にする作業)作業終了後に、臼に備える感謝の食べ物。秋の収穫作業 の忙しい中でも、さんまを丸ごと炊き込んださんま飯は、手間をかけずに出来る特別なごちそう。 -3- 芋のごった煮 ≪材料≫ 4~5人前 ●里芋 500g ●人参 100g ◆昆布 10㎝ ●ごぼう 100g ●木綿豆腐 1/2 丁(つと豆腐や焼き豆腐) ●だし汁 3カップ ●醤油 大さじ 4 杯 ◆砂糖 大さじ 4 杯 ●青味野菜(いんげん・絹サヤえんどうなど) 適量 【作り方】 (事前準備)もち米は一晩浸して、ザルにあげる。 ①里芋は皮をむきをひと口大に切り塩を振ってぬめりをとり、洗っておく。 ②人参・ごぼうは乱切りにして、茹でておく。昆布は小さく結ぶ。 ③木綿豆腐は、まな板等の上で少し水切りをし、3cm 角切りにする。 ④濃いめのだし汁に醤油・砂糖で味付けをし、①・②・③を入れ、煮上がったら豆腐 を入れ、軽く混ぜ合わせ、よく煮る。(里芋にはしが通る程度の煮え具合で。) ⑤汁ごと盛り付ける。 【料理のポイント】 椎茸からは、良いだしが出るので,干し椎茸を戻して使うと良い。里芋は、お日待ち(10月中旬) のものを皮をむかず外の『毛』を包丁の峰でこすりそのまま煮る。 「みくりや伝統の味」~人寄せの定番料理~ 人寄せには、必ず膳につける重要な一品です。昔は、里芋・ごぼう・人参を下茹でせずに、調 味液に全部入れて煮たことからごった煮と言う。野菜からだしが出るので汁ごとたべる。 水掛菜の白和え ≪材料≫ 5人前 ●水かけ菜 200g ●人参 100g ●こんにゃく 1/2丁 ◆塩 1つまみ ◆豆腐 1丁 ◆砂糖 大さじ 5 杯 ◆塩 大さじ 1 杯 ◆ピーナッツまたはゴマ 50g ◆洋がらし 小さじ 1 杯 【作り方】 ①水かけ菜を塩一つまみの沸騰した湯で青く茹で、3㎝くらいの長さに切って絞る。 ②人参、こんにゃくを短冊に切り、薄味で煮る。(好みで味をつける) ➂豆腐は水気をよく切り、ねっとりするまで、すりつぶす。 ④ピーナツをすりつぶし、③に調味料を加えて味を整え、①・②を入れて和える。 「みくりや伝統の味」~北駿特産水掛菜をちょっと工夫~ 白に緑と赤で色取りもよく、若い人からお年寄りまで喜ばれます。また、酒のつまみにも喜ば れます。また、結婚式には汚れ物とされ、作らない。 -4- せりそば ≪材料≫ 12~3杯分 ●そば粉 500g+打ち粉 200g ●小麦粉 500g ●山芋 750g ◆もろこし粉 1合(たたみ粉) ●せり 100g~120g ◆つゆ 好みで 【作り方】 ①そば粉と小麦粉をよく混ぜ合わせる。 ②山芋をすりおろして、①に入れ、馴染ませながらよく練る。 (ビニール袋に入れ、足で よく踏むと馴染みが良い。練りこねが足りないと伸ばしたとき、端が割れる。 ) ③生地がなめらかにすんなりとしてきたら、山芋のかたまり(すり残しや荒い塊)を取り 除く。(塊が残っていると、伸ばした時、穴が開き、そこが敗れやすくなる。) ④伸し板に、打粉を敷き、暑さが2~3mm に打粉をまぶしながら、均等に伸ばす。 ⑤真中が風で入りふくらむ様になったら、もろこし粉(たたみ粉)を振りながら、半分 に折り、さらに包丁の巾の2倍に追っ手からさらに「屏風たたみ」にする。2mm 巾で 細切りをする。 ⑥セリは、きれいに洗い、4~5 ㎝に切る。 ⑥たっぷりの湯を沸かし、たたみ粉をふるい落とし、せりと一緒にほぐしながら茹でる。 ⑦茹で上がったらほど(水)を1回足し、上げたら冷たい水でよく洗い、玉(ひと掴み) を作る。 ⑧水切れの良い容器に玉を作りながら、あげる。 ⑨仕上げに、好みでつゆをかける。 【料理のポイント】 そば粉菜と小麦粉の割合は、6:4または、5:5が適当。 四角に伸ばすには、丸めた生地の四隅を延ばし、かどを作る。そこに麺棒をまき、伸ばしていく。 「みくりや伝統の味」~みくりやの定番料理~ 普通のそばと同じように、汁で食べるが、香りが良く、あっさりとした舌触りで美味。 香りの強い薬味を使うと、せりの風味が薄らいでしまう。 また、せりを入れない定番の「みくりやそば」の汁の具は、人参・しいたけ・鶏肉が入る。 12月31日、1月31日は「みそかそば」 ・1月14日は「小正月」でそば打つ。 -5- 「手軽に!」 簡単 箱寿司 温故知新 みなみ妙見 池谷 浩通 ≪材料≫ 4~5人分 【すし飯】 ●御殿場こしひかり 3合(御殿場) ◆すし酢 90cc ◆昆布 少々 【いり卵】 ●玉子 3個(御殿場) ◆砂糖 大さじ1 ◆塩 少々 【肉そぼろ】●合びき肉 200g(御殿場) ◆玉ねぎ 1/3個 ◆酒 50cc ◆みりん 大さじ1 ◆砂糖 大さじ1 ●天野醤油(御殿場) 大さじ2 【まぐろの即漬け】◆まぐろ(赤身)数キレ ●天野醤油(御殿場) ◆みりん 【仕上げ】 ●季節の青味・水菜・菜花・等(御殿場) 【寿司飯】(できれば)市販の寿司酢に昆布を数枚入れ一晩寝かせる。 ①ご飯を少し硬めに炊き、熱いうちにボール等にあけ、すし酢を満遍なくかける。② シャモジで手早く、ご飯をつぶさず切るように広げながら混ぜる。③うちわや扇風機 等で風をあて、照りを出すように冷ます。④おひつ等に移し、少し時間をおく。 【炒り卵】①卵は白身を切るように溶きほぐし、砂糖・塩を加えてよく混ぜ合わせる。 ②テフロン加工のフライパンを中火にかけ、①を入れて菜ばし 4~5 本でかき混ぜる。 細かくなって8割ほど火が入ったら火を止めて、余熱で火を通す。 【肉そぼろ】①鍋に合びき肉を入れて炒め、脂が出てきたらみじん切りにした玉ねぎを入 れてさらに炒める。②玉ねぎが透き通ってきたら、酒・みりん・砂糖と、醤油大さじ 1を加え、蓋をせず中火で煮込む。③アクや脂はすくい、汁気が8割程度なくなった ら、醤油大さじ1で味を調え、汁が残っている状態で火を止める。 【まぐろの即漬け】 ①容器に、醤油とみりんを3:1の割合で入れ、漬け汁を作る。② まぐろを1枚ずつ漬ける。数分で味が乗るが、漬け時間で味の濃さを調整する。 【盛り付け】 ①すし飯を食べやすい器に盛る(好みで刻み海苔や胡麻などを散らす)。 ②色合いを考えて具を盛る。③季節の青味を盛りつける。 【料理のポイント】 すし飯は必ず熱いうちに酢と合わせること。 テフロン加工のフライパンが無い場合、炒り玉子は泡だて器を使って卵をかき混ぜ ながら、一気に7割まで火を通し、後は余熱で仕上げる。 お子さんと楽しみながら作って下さい。 「料理人」からひとこと 家庭料理の最大の長所は「素材にお金をかけられること」です。 『お母さんの料理が一 番美味しい』のはその為です。たまには「街のお店屋さん」 (肉屋さん・魚屋さん・酒 屋さん…)に行きましょう。きっと、スーパーより安くて美味しいものがあるはずで す。御殿場には素晴らしいお店屋さんが残っています。次の時代まで残していきたい ですね。 -6- サンマと栗の御飯 ナンプラー風味 くいしんぼ五味 五味 正博 ≪材料≫ 4人分 ●米 4合(御殿場) ◆サンマ 3尾(三枚おろし) ●山栗 200g(御殿場) ◆ワンタンの皮 10 枚 ◆ニンニク 2 片(スライス) ◆サラダ油 適量 ◆塩 少々 ◆葉ネギ 適量(小口切り) ◆小麦粉 適量 【ソース】 ◆醤油 100cc ◆ナンプラー 50cc ◆酢 50cc ◆酒 30cc ◆豆板醤 20g ◆ごま油 100cc ◆砂糖 50g ◆黒ごま 50g 【作り方】 ①量の水加減で米を準備し、茹でて皮をむいた栗を入れて炊き上げる。 ②サンマは一口大に切り、小麦粉を付けて皮目からこんがりと焼く。 ③ワンタンの皮は細切りにして、パリッと素揚げにする。 ④ソースの材料を全て鍋に入れて、1度沸騰させ、②のサンマを漬けておく。 ⑤フライパンにスライスしたニンニクとサラダ油を入れ、炊きあがった御飯を 炒め、醤油と塩で味を調える。 ⑥器に御飯を盛り、④のサンマをのせソースを少しかける。 葉ネギとワンタンの皮を上に飾り完成。 【料理のポイント】 サンマは、3枚におろしてから小麦粉をつけて焼きますが、その時に油を多めにする ことで青味魚の臭みがとれ、皮目がカリッとして大変美味しく仕上がります。 トッピングに使うのはワンタンの皮以外ですと、召しあがった時の食感がだいぶ違う ので、ワンタンは必須アイテムです。 「料理人」からひとこと 冊子「みくりやの味」にある「さんま飯」をアジアンテイストにアレンジして、お子様にも召 しあがっていただける料理にしました。秋の味覚と供にご賞味ください。 -7- みくりやパスタ YAKITTORIA 坂元 INAHO 俊輔 ≪材料≫ 4人分 【パスタ】●そば粉(御殿場) 100g ●小麦粉(御殿場)100g ●全卵(御殿場) 2個 ◆塩 少々 ◆オリーブオイル 少々(サラダ油でも可) 【ミートソース】◆人参 50g ◆玉葱 50g ◆椎茸 30g ◆鳥ひき肉 200g ◆トマト缶(ホール) 1缶 ◆赤ワイン 200g ◆粉チーズ ◆パセリ ◆コショウ 【作り方】 <パスタ> ①ボウルでそば粉と小麦粉を良く混ぜ、全卵・塩・オリーブオイルを加え、よく練る。 ②伸し棒で 2~3mm 程に打ち粉をしながら伸ばし、細切りにする。 ③たっぷりの湯で湯でて、流水でよく洗う。 <ミートソース> ①玉葱・人参はみじん切り、オリーブオイルでじっくり炒める。 ②色づいてきたらひき肉を加え、油分、水分ともにない状態まで炒める。 ③赤ワインを加え、水気がなくなるまで煮る。 ④みじん切りにした椎茸、トマト缶(手でつぶす)を加え、沸騰するまで強火、後は中 火で 30~40 分煮込む。その後、塩・コショウで味付け。 <盛付け> ゆでたパスタを皿に盛り、ミートソースをたっぷりのせて、粉チーズ、パセリ、コ ショウをふって完成。冷めたくしても、温かくしても美味しいです。 【料理のポイント】 みくりやパスタは卵と油を入れて練るソバです。 作りやすく、のどごしがスルッとしています。 みくりやソバの具を使ったミートソースで仕上げました。 「料理人」からひとこと 伝統のあるみくりやそばに、最近、このあたりでも作られているトマトなどを加え、大人も子 供も大好きなみくりやパスタに仕上げました。 -8- 人参カステラ 旬菜 やま城 田代 ≪材料≫ 21cm(3~4本分) ●人参 200g(御殿場) ●薄力粉 200g(御殿場) ◆べーキングパウダー 小さじ 2 杯 ●卵 6 個(御殿場) ◆みりん 大さじ1杯 ◆はちみつ 100g ◆サラダ油 大さじ2杯 安弘 ◆砂糖 100g 【作り方】 ①人参はすりおろす。 ②卵黄、卵白に分け、ボウルに卵白を泡立て器で泡立てる。その時、卵黄は別のボウ ルに入れておく。 ③泡立った卵白に、卵黄・砂糖を入れて混ぜる。 ④泡立て器ですくった時に、ゆっくり落ちる状態になればOK。 ⑤④に小麦粉・ベーキングパウダーを入れて、さっくり混ぜる。 ⑥すりおろした人参とサラダ油・みりんを入れ、粉っぽさが無くなるまで混ぜる。 ⑦型に流し入れて、170℃のオーブンで 30 分~40 分様子を見ながら焼く。 ⑧オーブンから出したら型ごとひっくり返し、冷めてから型から抜く。 【料理のポイント】 出来たてより、一日置いた方がしっとりして美味しいです。 人参嫌いな子供でも、食べられるかも! バターが入っていないので、安く作れます。 「料理人」からひとこと 朝、農協のフレッシュハウスに行くと、若いお客様が増えたのを感じます。 地元野菜を使った料理が家庭の食卓にも増えたのではないでしょうか。 家庭でも作れる料理、お子様のお弁当、手軽に出来るお菓子など、色々なアイデアをやま城 がお手伝い出来れば良いと思います。 御殿場の農家の人達が美味しく育てたお野菜を使って、お客様に笑顔と健康でいていただけ る様な料理を御提供させていただきます。 -9- 地場野菜のレタス風味マカロニグラタン オーベルジュ・ブランシェ富士 西本 元信 ≪材料≫ 5~6 人分 【グラタンソース】●◆ベーコン 100g ◆オリーブオイル又はバター 少々 ◆タカのつめ 少々 ◆水 100cc ◆牛乳 250cc(分量内に生クリームを加えるとコ クが出る。例・牛乳 200cc + 生クリーム 50cc) ●レタス 1 玉(約 300g) ●卵黄 3~4 個 (3 個でトロトログラタン、4 個でしっか りグラタン) ◆パルメザンチーズ 適量 【グラタンの具】◆ベーコン 90g ●カリフラワー 1 個 ●ブロッコリー 1 個 ●ほうれん草 1/2 束 ●小カブ 1 玉 ◆マカロニ 90g ◆他、好みの野菜や鶏肉、ハム、ソーセージなど 【仕上げ】 ◆パン粉 ◆粉チーズ ※野菜は全て地場野菜を使用。 【作り方】 <グラタンソース> ①ベーコンをオリーブオイルで軽く炒める。 ②タカの爪を加えて軽くいため、水、牛乳を加えて沸騰させる。 ③沸騰したところで、適当にちぎったレタスを加え、しんなりするまで弱火で煮る。 ④レタスがしんなりしたら、ミキサーにかける。(ここで仕上がり量 700cc程度) ⑤レタスピューレの粗熱をとり、卵黄とパルメザンチーズを加える。 (ピューレ 700cc+卵黄 3 個で約 60g+パルメザンチーズ=約 760cc 程度)※1 人前約 150cc <グラタンの具> ①野菜は一口大にカットし、塩茹でやソテーなど、素材に合った下処理を施す。 <仕上げ> ①グラタン皿にバターを塗り、具を並べてからグラタンソースを流す。 ②表面にパン粉とチーズをのせ、普段グラタンを焼くように火を通す。 【料理のポイント】 普段サラダで食べる事しかない食材を温製料理のメイン食材にしました。野菜の存在感はあるが、 表面上見えないので、子供でも食べる事が出来るのでは。食材が隠れているので、何が入っている かが楽しみな料理です。あまり堅苦しく考えずに、食べたい物を入れましょう。 「料理人」からひとこと 子供でも美味しく楽しく野菜を食べることができる料理を考えました。 私のフランス料理の技や知識を使った最新のレシピをご家庭や学校給食などで幅広く食べて いたきたく、今回のレシピを考案しました。 地元農家の皆様!これからも安全な野菜をお願い致します。 -10- かみかみポテト 御殿場市学校給食栄養士 ≪材料≫ 4 人分 ●さつまいも(御殿場) 120g ●乾燥大豆 (御殿場) 30g ◆でんぷん 4g ◆煮干し 12g ◆アーモンド 10g ◆揚げ油 適宜 ◆枝豆 20g 【たれ】◆三温糖 10g ●醤油(御殿場) 5.2g ●牛乳(御殿場) 12g ◆塩 0.4g 【作り方】 ①大豆は十分に水に浸しておいてから、固めにゆでる。 ②ゆで上げた①にでんぷんをまぶし、油で揚げる。 ③さつまいもを 1.5cm ほどの角切りにして素揚げする。 ④煮干しとアーモンドもそれぞれ素揚げする。(または乾煎りする) ⑤枝豆はゆでて、さやから出しておく。 ⑥小鍋にたれの調味料を入れて、ひと煮立ちさせる。 ⑦②~⑤を⑥のたれとあえる。 【料理のポイント】 アーモンドは焦げやすいので注意し、煮干しはカリッとなるまでじっくり揚げます。 両方とも揚げずに、乾煎りやオーブンで焼くことも可能です。 「栄養士」からひとこと 旬のさつまいもを使い、いろどりよく仕上げました。最近では、柔らかい食べものが多いの で、よくかむことができるように、カミカミメニューとして作りました。揚げてからめる手軽 さからも、大量調理に向いていて、給食ならではの料理です。 -11- 金太郎おこわ 小山町学校給食栄養士 ≪材料≫ 4人分 ●もち米 3カップ ●さつまいも 100g ◆金時豆 ◆食塩 小さじ1 ◆砂糖 大さじ1 ◆ごま塩 適量 50g 【作り方】 ①金時豆はきれいに洗って、豆の4~5倍の水に一晩つけておく。 ②①を水のまま火にかけ、アク抜きのために2~3回ゆでこぼす。 ③再び豆がかぶるくらいの水を加えて、やわらかくなるまで煮る。 ④もち米をとぐ。 ⑤さつまいもは、1cm 角に切る。 ⑥炊飯器にもち米と水、食塩、砂糖、さつまいもと③の金時豆を入れて炊く。 ⑦器に盛り、ごま塩をかける。 【料理のポイント】 小山町産の「もち米」と「さつまいも」が一緒に食べられる一品です。 豆の下ごしらえがありますが、あとは炊飯器で炊くだけの簡単なおこわです。 「栄養士」からひとこと 地場産物の「もち米」と「さつまいも」を使ったおこわです。子どもたちが元気に育つよう に「金太郎」から名前をとった「金時豆」を加えました。食物繊維の豊富なさつまいもと豆が 入っているので、腸を活発にして健康によいごはんです。 -12- 【レシピ製作協力】 Special Thanks (敬称省略) 本レシピの製作にあたっては、以下の方々に御協力をいただきました。 この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。 伝統の味、新しい味のみくりやの食文化がこれからも受け継がれていくことを願って・・・ 北駿地区生活研究グループ連絡会 チェリー会 くるみ会 富士見会 ふじあざみの会 みどり会 (ふるさと工房 鈴木 喜美子 江藤 とみ江 勝間田 玲子 瀬戸 静枝 横山 美智代 梶 美恵子 高田 那佳子 稲葉 早苗 菅沼 茂美 勝又 恵美子 鈴木 勝又 佐藤 滝口 てる代 玉代 作代 房枝 杉山 ケイ 滝口 千代子 勝間田 美保子 芹沢 みや子 勝又 久仁江 御殿場市印野1388-41 山崎 良子 勝又 みどり 杉山 すゑ 原 テルヨ 杉山 道枝 佐藤 湯山 せき子 民恵 TEL 0550-88-4130) ふじのくに食の都づくり仕事人 「みなみ妙見」 池谷 浩通 〒412-0043 御殿場市新橋 1706 「くいしんぼ五味」 五味 正博 〒412-0042 御殿場市萩原 992-577 「YAKITTORIA INAHO」 坂元 俊輔 〒410-0042 御殿場市萩原 738 「旬彩やま城」 田代 安弘 〒412-0018 御殿場市山の尻 996-1 「鰻のひろ田」 廣田 保 〒412-0026 御殿場市東田中 870-1 「オーベルジュ・ブランシェ富士」 西本 元信 〒410-1431 駿東郡小山町須走 394-5 TEL:0550-82-3344 TEL:0550-80-5353 TEL:0550-82-0601 TEL:0550-83-9665 TEL:0550-83-3114 TEL:0550-75-3711 学校給食栄養士 御殿場市学校給食栄養士(御殿場市立南学校給食センター栄養士) 渡邊 美希 〒412-0039 御殿場市竃 534-1 TEL:0550-78-6689 小山町学校給食栄養士 (小山町立明倫小学校栄養士) 田中 紀子 〒410-1312 小山町菅沼 627 TEL:0550-76-0064 静岡県の取り組み ふじのくに「食の都」づくり 多彩で高品質な農林水産物が生産されている本県は「食材の王国」であり、この力を活かし、 国内外の方々を引き付け、憧れを集める「食の都」を目指しています。 このため、県では、食文化の創造に貢献する人材の表彰(人づくり) 、地域での仕事人と生産者、 県民との連携強化(地域づくり)や、ふじのくに食の都づくり仕事人の店舗での季節に応じた料理等の提供 (情報発信)などを行なっています。 (1) 人づくり(ふじのくに食文化の創造に貢献する人材の表彰) ふじのくに「食の都」づくりの推進役としての活躍を期待し、 本県の農林水産業の振興及びふじのくに食文化の創造に貢献する人材の育成、 意欲向上を図るため、優れた取組をしている人材を表彰する。 ⇒「ふじのくに食の都づくり仕事人」 「ふじのくに食の都」 シンボルマーク (2) 地域づくり(県民参加型のふじのくに「食の都」づくり) 県民の皆さんが地域食材に愛着を持ち、地域の食文化に親しみ、「食の都」をより身近に実感できるよう、 食関係者が連携し、県民参加型のふじのくに「食の都」づくりの活動を各地域で進める。 (3) 情報発信(県内外へのふじのくに「食の都」のPR) 食の都 仕事人ウィーク 県産食材を使用し、統一テーマ等により創作した料理や菓子を提供することにより、 静岡ならではの食文化の創造を促すとともに、ふじのくに「食の都」の情報発信及び誘客を図る。 実施主体 仕事人のうち参加希望者 ※仕事人以外の料理人、生産者、観光関係者等の協賛も促進 開催回数 年 4 回(5 月、9 月、12 月、2 月を想定)※四季ごと 開催会場 仕事人が所属する店舗等 静岡県東部農林事務所 〒410-0055 沼津市高島本町1-3 東部総合庁舎 7階 地域振興課 TEL:055-920-2161 東部農業シンポジウム実行委員会 (事務局:東部農林事務所 企画経営課) TEL:055-920-2157