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旧上瀬谷通信施設の跡地利用について
平成 28 年4月 18 日 旧上瀬谷通信施設の状況 旭区情報提供資料 政策局基地対策課 1 跡地利用検討の取組状況 旧上瀬谷通信施設の跡地利用については、平成28年4月に上川井および上瀬谷農業専 用地区協議会の会員の皆様へ「農業振興ゾーン」と「土地活用ゾーン」の二つのゾーン 案を提示しました。 今後、地権者の皆様へ提示したゾーン案について、ご意見やご質問にお応えするため、 個別面談や、意向調査を行います。また、農業振興策や土地活用の具体的な検討を進め、 併せて土地の交換や整序についても検討していきます。 また、跡地利用の推進方策として、国有地を中心に「国際園芸博覧会」の検討を 進めます。 【参考】農業専用地区協議会との検討会の開催状況(平成27年度以降) 上川井農業専用地区協議会:6回、上瀬谷農業専用地区協議会:7回 2 現地の状況 (1) 旧上瀬谷通信施設内の環状4号線整備 環状4号線の延長約450mについては、平成28年3月28日に開通しました。引き続き、 植栽工事等の残工事を進めます。 (2) 防衛省による各種調査等 ア 平成27年度に防衛省が行った各種調査等 (ア) 土壌汚染調査(資料等調査) 米軍の図面や、防衛省の資料などの公的な文献資料等をもとに、机上調査を行 いました。 (イ) 国有地の管理 除 草:2回(9月、11月)実施 警 備:昼と夜に複数回の巡回警備を実施 管理柵:国有地の外周に管理柵(丸太杭に番線の仕様)を順次設置 イ 平成28年度に防衛省が行う予定の各種調査等 (ア) 土壌汚染調査(概況調査) 土壌汚染調査(資料等調査)の結果に基づき、土壌ガスや表層土壌を採取・分 析し、有害物質による汚染の有無を確認し、汚染区画を絞り込みます。 (イ) 地下埋設物調査 地下に埋設されている電気・電話配線、通信ケーブル、水道管、排水管等の埋 設状況を特定します。 (ウ) その他の調査 囲障区域内における建物のアスベスト及び工作物のPCBの含有状況を把握 します。 裏面あり (3) 暫定利用 ア 野球場 施設内にある3球場のうち、上瀬谷球場については、従来からの公共的な利用を 継続しています。 米軍球場と上川井球場については、本市と利用者とで組織する「旧上瀬谷通信施 設公共空地利用管理運営連絡会」を開催し、利用者と調整を図りながら、平成27 年10月から野球場ごとの新たな利用ルールに基づく運用を行っています。 平成28年度も平成27年度と同様に、3球場の利用を行います。 イ ウド 新たなウド軟化栽培施設の整備にあたっては、引き続き、良質なウドを栽培する ために、生産者の方々の御意見を伺うとともに、既存のウド室内部の気温、地温、 湿度の計測等の調査も実施し、これらのデータも踏まえ、検討を進めています。 なお、既存のウド室については、平成27年7月から2年間の暫定利用が行われて います。 【各野球場の利用団体】 環状4号線整備箇所 <上瀬谷球場> 瀬谷区野球協会 <米軍球場> 瀬谷区小学生野球連盟 ウド室 瀬谷区ソフトボール協会 旭区ソフトボール協会 既存利用チーム(2チーム) <上川井球場> 旭区少年野球連盟 既存利用野球団体(1団体) 既存利用チーム(1チーム) 暫定利用箇所図 旧上瀬谷通信施設跡地利用に関する説明会(平成 28 年4月 13 日上川井農業専用地区協議会)資料より 旧上瀬谷通信施設の跡地利用について 1.経緯 (3)旧上瀬谷通信施設の土地所有状況 平成18年6月 米軍施設返還跡地利用指針 平成26年10月 瀬谷区民に対する上瀬谷通信施設跡地利用についてアンケート実施 平成27年2月 上瀬谷農業専用地区協議会にて第1回検討会開催 平成27年6月 上瀬谷通信施設返還 平成27年7月 国有地での耕作(うどを含む)や野球場の暫定利用開始 平成27年8月 上瀬谷、上川井の両農業専用地区協議会に対し、「跡地利用基本計画策定の流れ 旧上瀬谷通信施設は国有地、民有地、 市有地から成る242haの広大な敷地を 有しています。 (たたき台)」を説明し、所有地の利用意向について、意向調査を実施 平成27年9月 上川井農業専用地区協議会にて第1回検討会開催 2.旧上瀬谷通信施設の現状と課題 (1)旧上瀬谷通信施設の位置 ・相模鉄道本線『瀬谷駅』の 北約2km ・東名高速道路横浜町田イン ターチェンジや旧国道16号、 保土ケ谷バイパスに近接 (4)旧上瀬谷通信施設の課題 ①これまで米軍施設として提供されていたため、道路などの都市基盤や農業基盤 が十分に整備できていません。 ②国有地、民有地、市有地が混在しているため一体的、効率的な土地利用が 困難です。 (2)旧上瀬谷通信施設の航空写真 ③近隣にある東名高速道路や旧国道16号、保土ケ谷バイパスといった、当地区 のもつ優位性を活かしきれていません。 (5)課題解決の方向性 ①国有地と民有地を一体的に利用するため、総合的な計画を策定します。 ②農業生産基盤などを整備し、農業振興を図ります。 ③東名高速道路や旧国道16号、保土ケ谷バイパスなど地区周辺の交通利便 施設を活用するとともに、道路などの都市基盤施設を整備し、土地活用を図ります。 1 旧上瀬谷通信施設跡地利用に関する説明会(平成 28 年4月 13 日上川井農業専用地区協議会)資料より 3.跡地利用ゾーンの考え方(たたき台) (※ このゾーン(案)は、現時点の横浜市の考え方をまとめたものであり、決定したものではありません) ■ゾーン(案)の考え方 (1) 跡地利用の方向性について 旧上瀬谷通信施設の跡地利用は、郊外部の再生に資する新たな活性化拠点を目指します。 ゾーンの設定は次の3つのステップで考えます。 跡地利用指針による方向性 ○広域の防災活動拠点・広域機能の立地 ①農業振興ゾーンは民有地の農地を基本に考えます ○「緑」を享受する首都圏郊外の自然レクリエーション空間 ②土地活用ゾーンは国有地を基本に考えます ○持続的で魅力ある都市型農業の振興 ③国有地と民有地の混在を解消し、効率的・効果的な土地利用ができるまとまりあるゾーン の形成を目指します ○交通利便性の向上に資する基盤整備 新たな視点による方向性 ○本市を含む広域的な課題を解決するとともに、多様な市民ニーズに対応できる市街地の形成 (2) 跡地利用実現のために必要な機能・施設について 跡地利用の方向性に基づき、跡地利用実現のために必要な機能・施設を次のとおりまとめました。今後は、 これらの機能・施設について、実現性を検討していきます。 農業振興ゾーン 都市型農業推進のため、 農業基盤整備等を積極的に進める地域 農業基盤整備の具体的な施設 農業振興の方向性・方策 農道 かんがい排水施設 施設園芸 市民農園 観光農園 農業所得向上 生産効率化 先進技術導入 法人化・企業参入 (4) 今後の進め方 平成 28 年度 ① 跡地利用ゾーン(案)をたたき台に、検討会で話し合いを進めます。 ② 今後、皆様のところへ伺って直にお話をお聞きします。この『個別面談』を6月頃よ り行う予定です。 ③ 夏ごろ第2回目の意向調査を行う予定です。 ④ 下半期に、 「まちづくりの検討組織」を設置する予定です。農業振興部会や土地活用部 会などを設け、具体的な検討を進めます。 ⑤ 28 年度末には『跡地利用ゾーン』として、農業振興ゾーンと土地活用ゾーンの区域を 確定します。ゾーンの中の機能・施設の内容を提案する予定です。 ⑥ 農業生産基盤の暫定整備を検討します。 ⑦ 跡地利用の推進方策として、国有地を中心に「国際園芸博覧会」の検討を進めます。 土地活用ゾーン ○整備する方向で検討する機能・施設として、 ⇒ 防災、公園、道路 を検討します。 ○整備の必要性も含めて検討する機能・施設として、 ⇒ 物流、教育・研究、交通、その他施設について 検討します。 *農業調整ゾーン 現況でまとまりある農地は、農業振興についても検討します。 平成 29 年度以降 ① 農業振興ゾーン、土地活用ゾーンの区域の確定後、検討を進め、計画を具体化します。 ② 皆様の土地の交換や 集約を行うための調整を進めます。 ③ 適切な事業手法を選定し、農業振興ゾーン、土地活用ゾーンの中の機能・施設と配置 を確定します。 (3) 跡地利用ゾーン(案)について 土地利用検討のたたき台となる跡地利用ゾーン(案)を、次のとおり作成しました。今後は、農業振興ゾーンは農業、 土地活用(都市的土地利用)ゾーンは防災、公園、道路、その他の機能・施設を主に導入していくことを基本に、実現 性やゾーンの妥当性を検討していきます。 2 旧上瀬谷通信施設跡地利用に関する説明会(平成28年4月13日上川井農業専用地区協議会)資料より 国際園芸博覧会(花博)について 国際園芸博覧会(花博)についての問合せ先 横浜市政策局政策課 松嵜、萩原 電話 045-671-4206 国際園芸博覧会とは 1 ○国際園芸家協会(AIPH (※))の承認のもと、 開催される博覧会をいう。 ※Association Internationale des Producteurs de l’Horticultureの略。事務局(ハーグ) ※1948年にヨーロッパの園芸生産者を中心に結成された 国際団体。(一社)日本造園建設業協会が日本代表会員。 ○開催意義は、 ・国際的な園芸・造園産業の振興 ・花と緑のあふれる暮らしや地域の創造 ○AIPH会員が立候補申請し、国際園芸家協会 総会で決定する(複数国立候補の場合は、投票)。 ○A1、A2、B1、B2の4クラスのカテゴリー があり、A1は国際博覧会の認定が必要な博覧会。 国際園芸博覧会の開催区分 区分 開催 期間 最低 面積 特徴 2 A1 3~6 か月間 A2 8~20 日間 B1 3~6 か月間 B2 8~20 日間 50ha 15,000㎡ 25ha 6,000㎡ 海外出展 海外出展 を伴う園 を伴う園 芸博覧会 芸博覧会 (長期) (短期) 園芸に関するコンペを開催する 大国際園 芸博覧会 (長期) 大国際園 芸博覧会 (短期) 国際博覧会(認定博) 国際博覧会とは ○国際博覧会条約(BIE条約(※))に基づき開催 される博覧会をいう。 ※Bureau International des Expositionsの略 事務局(パリ):博覧会国際事務局 ○国際博覧会は、国際博覧会条約に基づき、政府が 立候補申請し、博覧会国際事務局総会で開催国を 決定する(複数国立候補の場合は、投票)。 ○5年ごとに行われる登録博と、登録博の間に 1回開催できる認定博がある。 ※登録博:愛知(2005)上海(2010)ミラノ(2015) ※認定博:サラゴサ(2008)麗水(2012) 3 国際博覧会の開催区分 区分 開催 期間 特徴 登録博覧会 6週間以上 6か月以内 2つの登録博覧 会には、少なく とも5年以上の 間隔を置く。 4 認定博覧会(B認定) 次に掲げる国際博覧会を 登録博覧会の間に開催さ れるものと認定できる ①ミラノ・トリエンナーレ ②国際園芸家協会が承認 したA1国際園芸博覧 会(異なる国の開催は2年 以上、同一国の開催は10年 以上の間隔を置く) 国際博覧会と国際園芸博覧会の関係 国際博覧会 (博覧会国際事務局 BIE ) 国際博覧会条約 国際園芸博覧会 (国際園芸家協会 AIPH ) 認定博 登録博 A類 B類 (国際性高) (国際性低) A1 B1 A2 (長期) (短期) 愛知万博 (2005) 大阪花博 (1990) 5 B2 (長期) (短期) 淡路花博(2000) 浜名湖花博(2004) 6 大阪花博(1990)の開催概要1 ○名 称:国際花と緑の博覧会 略称「花の万博 EXPO’90」 ○ね ら い:花と緑と人間生活のかかわりをとらえ、 21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会 の創造をめざす。 ○開 催 年:1990(平成2)年 4月1日~9月30日(183日間) ○種 別:国際園芸博覧会(A1) 国際博覧会(認定博) ○会場面積:約140ha(鶴見緑地ほか(大阪市鶴見区)) ○入場者数:約2,313万人(目標2,000万人) ○事 業 費:約892億円(博覧会経費) 大阪花博(1990)の開催概要2 7 マスコットマーク 花ずきんちゃん 航空写真 出典:国際花と緑の博覧会政府公式記録 大阪花博(1990)の取組経過 8 開催まで 年度 年月 項目 9年前 1981 S56.11 「花の博覧会調査会」設置(大阪市)(母体「市制100周年記念事業連絡会議」) S57.3 花博構想原案策定(花の博覧会調査会)、市会答弁 「花博」計画表明 8年前 1982 S57.5 花の博覧会調査会を発展させ、「花の博覧会プロジェクトチーム」発足(大阪市) 7年前 1983 S58.8 大阪市100周年記念事業として承認 6年前 1984 S59.4 花の博覧会準備室の設置(大阪市) S59.8 国家要望(大阪市「花の博覧会基本構想」) S59.12 建設省 国際花と緑の博覧会構想早期立案を表明 S60.3 国際園芸家協会(AIPH)に開催希望申出と加盟申請を打電 S60.8 国際園芸家協会(AIPH)総会で「大国際園芸博覧会」の大阪開催が決定 S60.9 博覧会国際事務局(BIE)への開催申請の閣議了解 国際花と緑の博覧会準備室(訓令室)設置(都市局公園緑地課) S60.10 地元組織「国際花と緑の博覧会協会設立準備委員会」発足(BIEに開催要望) S60.12 博覧会国際事務局(BIE)総会で「国際花と緑の博覧会」の大阪開催が決定 S61.2 (財)国際花と緑の博覧会協会設立、大阪市国際花と緑の博覧会推進本部設置 S62.1 出展参加契約締結開始 S62.3 外国政府等に対して出展参加招請開始 S62.10 会場起工式 5年前 1985 4年前 1986 3年前 1987 1・2年前 1988・1989 - 1990 開催準備 H2.4 開催(4/1~9/30) 国際博覧会、国際園芸博覧会の開催状況 年 2009 以前 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 国際園芸博覧会(A1・認定博) 日本:大阪(1990)・2,313万人 タイ:チェンマイ(2006)・378万人 国際博覧会(登録博) 日本:大阪万博(1970) 日本:愛・地球博(2005) 中国:上海万博 9 備考 オランダ:フェンロー・205万人 イタリア:ミラノ万博 トルコ:アンタルヤ・目標800万人 中国:北京 UAE:ドバイ万博 東京オリンピック オランダ:アルメール 未定(大阪万博検討中) 札幌オリンピック検討中 ※その他日本で行われた国際園芸博覧会:淡路花博(2000)・695万人、浜名湖花博(2004)・544万人 トルコ花博(2016)の概要 10 正式名称 International Horticultural Exposition : Expo 2016 Antalya 国際園芸博覧会2016 トルコ・アンタルヤ 開催期間 平成28年4月23日(土)~10月30日(日) 約6か月間(191日間) 開催場所 トルコ共和国アンタルヤ県 黒海 県都アンタルヤ 開催規模 入場者数:800万人(主催者見込み) 参加国・国際機関 約100カ国及び30の国際機関(同) 会場規模 112ha 開催目的 環境意識の向上、環境問題の議論と解決策の提示 エコ農業・有機農業の重要性の強調 地球温暖化に対応する代替エネルギー源の振興 農業と環境にかかる恒久的展示施設の設置 アンタルヤ 地中海 メインテーマ Flowers and Children 花と子供達-将来世代のための緑豊かな暮らしを拓く 会場計画 出展:グーグルマップ ※日本国政府出展計画の概要 (1)屋内展示(インドアガーデン) 出展面積:250㎡ 出展テーマ:江戸時代に花開いた 園芸技術と花文化を世界・未来へ (2)屋外展示(インターナショナルガーデン) 出展面積:約1,200㎡ 出展目的:日本庭園の整備・運営を 通じた日本の造園緑化技術の紹介 出典:EXPO 2016 JAPAN これまでの経過 公式WEBページ 11 平成27年1月 横浜市内米軍施設に関する要望書(横浜市会) 「国レベルのイベント開催等により、これまで基地により 制限されてきた基盤整備の促進を図ること」を政府要望 平成27年10月 国の制度及び予算に関する提案・要望書(横浜市) 「公園を核とした整備計画策定への支援」を要望 平成28年度 横浜市予算 旧上瀬谷通信施設の跡地利用推進調査【新規】 跡地利用の推進方策として、先導的・モデル的な公園の 配置など、公園等を核とした整備計画について検討します。