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当初コミッショニング過程
E − 10 空 気調 和 設備 の 当初 性 能 検 証( コ ミ ッ シ ョニ ング )の 実 践研 究 (第一報 )性能検証実施の 目的・ 実施体制 正会 員 ○虞 岡 正 (山 武 ビル シス テ ム㈱ )・ 玉 置 進 ・ 正 会 員 束 岡 直 彦 (㈱ 山武 ) 特 別 会 員 中原 信 生 (環 境 シ ス テ ック 中原研 究処 ) は じめ に 建 築・設 備 、とくに 空 調 設 備 の コミッシ ョニ ン グ(性 能検証 , 以下, C x と略 す )は省 エ ネル ギー・地 球 環 境保 全 の観 点 か ら欧 米 で は 極 め て重 要 視 され 、 制度 化 と実 務 的 技 術 資 料 の整 備 が着 々 と行 わ れ てお り1) 2) 、既 設 建 物 の C x は 民 生 用 エネ ル ギ ー 消 費 量低 減 に顕 著 な効 果 を上 げ るとされ て いる3) 。 一 方 、空 調 設 備 の 生 産 過 程 と維 持 管 理 過 程 を通 して技 術 の高 度 化 はめ ざましい が 、最 終 品質 につ い て は未 だ 改 善 が 明確 に現 れ て い ない 。さらに , 従来 の 生産・管 理 体 制 だ けで は、い ろい ろな側 面 で十 分 な透 明 性 が 得 られ に くくな っ て きて い る。こ 図−1 環 境技 術 セ ンター外観 れらの課 題 を解決 す るの に C x の導 入 が必須 であ り、この ことは 国 際 的 な 共 通 認 識 で あ る。 中原 は、本 学 会 の委 員 会 内 に C x の指 針 作 りを 提案 、1 9 9 8 年 に基 本 指 針 案 3) を作 成 し、さらに本 格的 指 針 を 策 定 す る た め に コ ミッシ ョニ ン グ 委 員 会を設 立 して検 討 を開 始 す ると共 に , 実 効 ある指 針を作 るた め には 実 際 の ビル で の 実 証 が必 要 で 所在 地 構造 階数 建築 面積 延床 面積 :東京 都 大 田区 :鉄 骨造 鉄 骨ブ レース構造 :地 上 4 階 用途 竣工 :事務 室 お よび 研究 施設 :7 0 2 . 67 Ⅰ ポ :1 6 9 5 . 75 Ⅰ 滋 :2 0 00 年 9 月 14 日 あることを 痛 感 し、折 か ら施 工 段 階 に入 ろ うとして いた巌 岡 の所 属 す る㈱ 山 武 ビル システムの 環 境 2 コ ミ ッ シ ョニ ン グ 実 施 の 目 的 技術 セ ンター 新 築 工 事 にて試 行 す ることを玉 置 と 2 .1 建 築 計 画 時 の建 築 主 と して の要 望 共に提 案 した 。同 社 及 び ㈱ 山 武(オ ー ナ ー )の 同 環 境 技術 セ ンタ ー の計 画 に お いて 、建築 主 と 意を得 て実 現 し、わ が 国 で最 初 の ケー ススタデ ィ して 期 待 した機 能・ 性 能 の 一 部 を 以 下 に 示 す 。 ーとな っ た 。 ①省エ ネル ギ ー、省 資源 の徹 底 本 C x プ ロジェクトにお い ては C x 生 産 段 階(企 画 ∼受 渡 し) の プ ロセ ス に 必 要 とされ る過 程 と文 書 化 、 ②オ フ ィ ス 各 階 で 異 な る 空 調 方 式 を と る 。 ③実験 室 で は周 囲温 湿 度 を − 50C ∼600C の範 囲 で 自 由に変更 が可 能 で、かつ 動 的な環 境 が再現 可能 で 技術 的 検 証 ツー ル の 立 案・試 行・実 証 を兼 ね る事 あ る こ と。 として参 加 各 位 に絶 大 な ワー クを要 請 した。本 連 ④設備 の維持 保 全条件 を考慮 した設 計・施 工 で ある 報の連 名者 に 限 らず , 直 接・間接 に本 C x プ ロジェ クトに 携 わ って くだ さっ た 方 に先 ず もって 謝 意 を 表 明して お きた い 。 こ と。 これ らの 要 求 を 満 た す た め に は 必 然 的 に複 雑な 設備 構 成 (第 二 報 参 照 ) とな り、 ま た、 そ れに対 して短 工 期 の 計 画 で あ っ た た め、 システ 1 環 境 技 術 セ ン タ ーの概 要 対 象 とな った環 境 技 術 セ ンター の 概 要 を以 下に示 す。 ムと して の 性 能 評 価 が 必 要 で あ る と判 断 され た。 ま た 、 建 築 主 と し て の 経 験 に 不 安 が あ り、 第三 者 の コ ン サ ル テ ィ ン グ も 必 要 と し て い た 。 S tudy on I血ialC om issionm g Process 如 A d ualH V ÅC S ystem ofa N ewB u 山d 血 g P a ル 1 :0 切 e cts a n d a n O 唱 a 山z 加ゎn o f th e C o m 空気 調和・ 衛 生工 学会 学術講 演会 講演論 文集 (2 0 0 1 . 9. 2 6 ∼2 8(京都 )) is sio n m g P r叫 ∝ t. H IR O O K A 「m dasbi et al. −309− 1 ケ 月 後 に 正 式 に性 能 検 証 作 業 の 依 頼 が な さ 2 . 2 コ ミ ッ シ ョニ ン グ 採 用 の 目 的 れた 。 その 後 、次 項 に示 す体 制 づ く りが 開 始 さ 性 能 検 証基 本 指 針 3) で は 性 能 検 証 の 目的 を以 下の よ う に 定 義 して い る 。 れた。 その ため、 設 計性 能 検 証 は 事後 に行 わ れ る こ と と な り、施 工 に 対 して 影 響 を 与 え な い 範 「性 能 検証 の 目的 :建築 設備 システ ムが建 物 の生涯 囲で の 検 証 作 業 に と ど ま っ た 。 ま た 、 入 居 と 引 に亙 って、環境・エ ネル ギー並 び に使 い易 さの観 点 か き渡 し検 収 の 日時 が前 後 して い るの は、入 居段 ら、 使 用 者 に と って 最 適 な 状 態 に 保 た れ る よ うに 、 階で の 残 工 事 が 終 了 す る の を待 っ て検 収 作 業 求 め に応 じで 性能 を診 断・検 証 し、必要 に応 じて発注 を 実 施 した た め で あ る 。 者・所 有者 或 い は使 用 者 に性 能 改善 法 を提 示 す る こ と を 目的 とす る 。 こ こ に 環 境 と は 、 第 一 に 室 内 環 境 4 性 能検 証 の体 制 と役 割 分 担 の健 康・快 適性 の保 持 を言 い、第二 にエネル ギ ーお よ 性 能検 証 を行 うに 当 た って 、 まず組 織 構 築 が び排 出物 質 を最 小限 に して 地 域・地 球 環境 保 全 に責 行わ れ た 。性 能 検 証 者 には、 技 術 的 な 資質・ 第 献 す る こ と を意 味 す る。 検 証 の 目的 を 全 うす る た め 三者 性 が 必 須 で あ る 。本 プ ロ ジ ェ ク トで は 性 能 に は こ れ を 建 物 の 生 涯 に 亙 っ て 行 う こ と が 望 ま しい 。 検証 者 の 大 半 を 本 学 会 コ ミ ッ シ ヨニ ン グ委 員 こ の 場 合 そ れ を 生 涯 性 能 検 証(ラ イ フ サ イ ク ル コ ミ 会の メ ン バ ー で 構 成 す る こ と で 条 件 を 満 た し ッ シ ヨニ ン グ )と呼 ぶ 。」 てい る。 ま た、各 々 の責任 分 担 を明確 に定 義 す る こ とで 、確 実 な検 証 作 業 が 実施 され る よ う計 上 記 に あ る性 能検 証 の 目的 は、 建 築 主 要 望 の 画され た 。 実現 性 を確 実 に す るも ので あ り、 また不 安 材 料 を軽 減 で き る も の で あ る と判 断 さ れ た 。 発注者 CA (C om m lS61 0 nl咽 ま た 、 ビル デ ィ ン グ オ ー トメ ー シ ョ ン に 携 わ A 止 k パtY ) 性能検証一任 者 見られ る性 能 検 証 業 務 につ い て の 一 般 的 な 知 A d ヽ (s o r ACA (A d 一 喝 0&M Cbm 設計束 見を 深 め る と と も に 、 B E M S に援 用 ツ ー ル と 事務局 S o ロ軸 ∩8 t る もの の 立場 か らは、欧 米 にお い て採 用 事 例 が m 168 10 1Ⅵ n g A u th o ri∼) reS1ヽ dA/ 〕 R) こ B CA 代 人 総務 して どの よ う な 機 能 が 必 要 と さ れ る の か 、逆 に ACM 被検 証 対 象 と して どの よ う な 試 験 が 適 用 され 6 1g 仏 66■ 由 爪 Cく , m m lS 10r唱 M an8申 椅) 施工技 術者 設計 [b l 申伽 技 術者 (〕0 n S t n」tjo n C o 巾m l En8 ∩8er En8 neOr P r o 鳥6 副O n 8 1 制御施 工 るの か 、 と い う技 術 的 な 課 患 を解 決 す る こ と も 性能 検 証 を実施 す る 目的 とな っ た。 C R F(C o m m l砧 jo n lr唱 R e la t l叩 P a 托1鮨 ) 工事担 当粗描 3 性能検証作業 の概 略工程 性 能 検 証 の概 略 工程 を 図・2 に示 す 。 発 注書 O w 18「 設計 D0 6kn 空調施工 制卸施工 &0 伊 椅t O rち P ro 鳥 66 10 r 旧 l C o n t ra c t o r G 〇ntrad or HVAC C o n t ro 】 図−3 : 性能 検 証体制 建 築 工 事 の着 工 は 2 0 0 0 年 2 月 で あ り、 そ の 4 . 1 性能検証体制 (図− 3 参照) 性 能 検 証 の 体 制 と して 、 2 つ の チー ムが 結成 され、 各 々チ ー ムの メ ンバ ー が選 出 され た。 (1 ) 性能検証管理チ ーム(C M ¶ ・性能検証責任者(C ん 総括) ・性能検証責任者代人 (A C 丸 現場総括) ・ ア ドバ イザ ー (情 報 収 集 、 F D D 解 析 ) ・ 管理補 助者(A C M , 設計・施工・制御) ・ 事務局 ( 2 ) 性 能検 証 関連 担 当組 織(C R 巧 ・ 発注者組織(発注者・0 &M・総務) 図−2 : 性 能検 証 概 要工程 −3 10 叫 虎姫 計画仕産着との整合燈槻 靡謬と顔 膠 功㈱ に厨する耳暴君者との各文書の作成 ・設計家 ・ 工事担 当組織 (発注者・ 設計監理者・ 空調倒 御施工者) 注)C M T : C om m issi仇m g M 肌 a卯 Ig Tbam CA : C o m m issio n 血g A u 血αi吋 A CA : A ct血g C om m issionm g A u 血0血 y A CM C RP : A ssistan t C om m ission m g M an ager : C om m issionm g R ela血 g P a此y 題示鯛 樫榔 1分 受 渡 しに 関 す る助 言 C 4 . 2 各 チ ーム の 責務 よ うに定 義 され た。但 し, 発注者及び設計家 の責 務 の う ち C x に係 る と さ れ る文 書 化 に 提案書, 等) 3)試運 転調艶 m B 結 果デ ー タ・報告書 の 文書化 心 C A の指 示 に従 い立会 い試験 つい て は ) c M T が代 行 した(斜 体 の もの ). ( 1 ) C M T の責務 劫 必 要 に 応 じ性 能 事 前 検 証 の シ ミュ レー シ ョ ン 1) 当初 性能 検 証計 画書 の作成 ¢ 竣工 図蕎 シス テ ム運 転操 作 マ ニュア ル作成 竹 竣工後 1 年 間 の性 能 検 証計 画(各 季節 ご と) 性 能 検 証(コ ミ ッ シ ヨ ニ ン グ) 全 体 計 画・ 日 程 の立案 3) 委 員会 の運 営 心 文書 化 の計 画 文書 化 の フォー マ ッ ト、デー 4. 3 会 議 体 の構 成・お よ び情報 の伝 達 方 法 各 担 当者 間・ お よ び チ ー ム 間 で の情 報 連 劫 dW巾り山W タ ベ ー ス フ ォ ー マ ッ トの作 成 絡 を 円 滑 に 行 う た め に、 定 例 全 体 会 議 、 即 性能 検証 方 法の 決定・周 知 性能 検証 項 目の作 成 と指 示 各段 階 の性 能検 証 の実施 と文 書化 性能検証確認計画 (C om m ission ab山切 確 認 を含 む) 各チー ム の性 能検 証 作業 の実 行 と文書 化 の 指示 (C M T ・ C R P 合 同 ) を 開 催 す る こ と と し、 原 則 的 に施 工 期 間 中 は 月 2 回 開催 さ れ た。 ま た 、 引 き渡 しの 直 前 直 後 に つ い て は 3 回 lll 実 施 さ れ て い る 。 さ ら に分 科 会 と して 、 C M T 内 で の会 議 が 4 回実 施 され た。 1(カ 検 証指 示項 目に対 す る性 能検 証 の立会 い ﹂ リ カ 小叫 試験・校 閲・承認 総合機能 性 能試験 の計画 と実 施 また 設 計 変 更 が決 定 さ れ る前段 階 で あ る 質 疑 レベ ル で の情 報 交換 を文 書化 す るた め 受渡 し に 、 情 報 連 絡 シ ー トと 呼 ば れ る フ ォ ー マ ッ 保守管理 員 の訓 練計 画 と監督 ( 2 ) C R P の 責務 a ト と、 情 報 伝 達 の ル ー トも 事 前 に 定 義 さ れ 発注者 た。 質 疑 が対 策 を 要 す る事 項 とな った場 合 力戯 蔚超 昏 のj記述 ガ賭結線荘要望書の作成 釦設 計 変更 の認 可 に は、 別 途 工事 連 絡 書 が発 行 され 、施 工者 に正 式 に伝 達 され る形 式 を と った 。 心 早期 にお け る運 転 保 守 要 員 の選 定 と参 加 の促 こ れ らの 情 報 連 絡 シ ー トに つ い て は 、 利 進 ∂應 工文書のj許す 6)映像 記録 の作 成 b 用 開 始 直後 に、 回 答 者・ 回 答 先 に一 部 の混 乱 が見 られ た 。 しか し、 定例 会 議・ お よび 設計 家田 ⅤÅC ) 情 報 連 絡 シ } トは 、 最 終 的 に は、 変 更 理 由 1)設 計趣 旨文書 の 展 軌 特 に性 能 表 記 につ い て に つ い て の コ ン セ ン サ ス づ く り・ お よ び 責 留意 をす る. カ初期性感頻密計画 穿を鹿野 して樫飴晩酌 毛辞 書の作成 め運 転操 作 説 明書 の作成 心 設 計 図 書(設 計 図 , 仕様 書, 設計概要書, 当初 運 転操作 説 明書 ) ∂ シス テ ム マニ ュアル の廃 薯 6) 施 工 業者 か らの設 計 変更 へ の初期 対処 案 を作 成 竹男産着傑 庶政定 着任者を含むノ か らの題辞変 脚 こ対する回答の明示 と経過の確認(情 報連 絡 シー ト及 び工 事連 絡書 によ る) 励ユ暴君者の武断粛整計画の鹿 正他の堀 工事担 当組織 1)対象設 備 の性 能検 証 可能性 の チ ェ ック と確 立 力性 能検 証計 画 に基 づ き校 閲用 図書 の作成 (品 質管 理 計 画 蕎 T A B 項 目泉 同 日程 表 卜 立 会 い検 査 工 目標 , 同 日程表 , 性 能検 証 手法 の 当初 設 定 され た各 チ ー ム の責 務 は以 下 の 力 責任者への引慶し 1(カ性 能検 証 仕様 書 に基 づ き, 最 終設 計趣 旨文蕎 農 辟 シス テム マニ ュアル(運 転 操作 説 明書)の 作 成 ない し校 閲 11) 竣 工 図書 の確 認 , 校閲 燈 任 の所 在 の 明 確 化 に有 効 に機 能 した 。 5 . 検証作業 内容 詳 細 な作 業 内容 につ い て は第 2 報 以下 にて 記 述さ れ る が、 実施 さ れ た、 あ るい は 予定 され て いる作 業 概 要 の 一 覧 を図 −4 に示 す 。 試 行 は竣 工 後 1 年 間 を予 定 して お り、本 年 度 1 0 月 に終 了 の予 定 で あ る。現 在 も継続 作 業 中で あるた め、 本 報 告 で は 2 0 0 1 年 度 春 期 まで の実 叫311 仙 山武 晰 てい く建 築 物 の 生 産 過 程 に お い て センタ ー ・新発 工事 コミ ッシヨニ ンダ過程 表 M aJd l M a ∫C 血 も 適 用 す る と い う の が Cx の 基 本 概 F中原信 d〉 . 19生卿 1 蝕f血e 念で あ る と考 え ら れ る 。 鴎 研 究 施 設 と い う複 雑 な機 能 を有 す る 建 物 で あ り な が ら与 え ら れ た 現租 及び設 計 国書 の現 有 工期 は 7 ケ 月 と い う 短 い 期 間 で あ A p山 初期性 能検証 仕 様書 の作 成 九血 y 着船 り、 さ ら に 、 当初 は 計 画 に は な か っ 発 注企 画書 、 設 計 主旨 、設計 点 旨書 b 、設計 囲 暮、 性 能養 思 等の コミッシヨニング 書蕃 仕様 書・利和 方 式・コミッシヨニング娘 九 l皿8 た我 が 国初 の第 三 者 に よ る Cx の 試 の 文書 化・エ手 工秒 間点 点に 関する詳細 附託 m 8 とコミッシヨニ ングの 役部 分建 と方 法 に辞 する、 韻 書工 蛾紬 変な も の と な っ た 。そ の 結 果 と して 、 自動 制 紳 設 計 図 暮・甘 号 文 書 に つ い て の 附 託 と 立 幕 、受 止 しコ ミッ シヨニ ン ゲ の 方 法 と チェ ック リス ト計 菌 山1y しコミッ シ ヨニ ン T AB A ug岱 t 目と 日 コミ ッシ ヨニ ン 内容 の釆 日程 兼 日 メンテ ナ リテ ィ ー チ ェ ツ ケ 、書 性 書 行で あ った た め、関係 者 の努 力 は 大 立会し、の検 討 広く課 題 を 捉 え て 明 確 化 す る こ と、 出 ま た 多 くの 知 見 を 得 る こ と が で き たと確 信 して い る 。 今 回 の 成 果 を 、 の立 枚 空気調和・衛生工学会の Cx 委員会 など で 活 用 い た だ け た ら と 思 う 。 S ep t.1 4 : 良pte血 l αb b ¢r エ t .1 5− 1 8 入 居開 始 C x は建築物 の、特 に設備 の性能確 車重睾系統稚能性能執酸蚕豆両 保の 切 り札 と して 、米 国 に お い て 注 所 目 さ れ て 着 実 に定 着 化 して きて お シス テム マ ニ ュア ル の 仮 D 組曲 r り、 我 が 国 の 遅 れ が 懸 念 さ れ る。 し A Bの 沌Ⅴ¢血 er かし、生 産 の 品質 は我 が 国 が世 界 に し 誇り得 る も の の コミッシヨニ ン グ 文 書 の 仮 諌 し 教書・紺 の実施 間違 い な い 。今 回 の 活 動 が 、 Cx の J a m 打y 200 1 1 つ で あ る こ とは 冬ピ ー ク 時 顆 の リコ ミッシ ョニ ング 和魂 洋 才 形 の定 着化 と、結 果 と して S p丘喝 我が 国 にお け る高 品 質 な 建 築 物 の 血gud 確保 に 、若 干 で も お 役 に 立 て る こ と があれ ば 幸 い で あ る。 O d o加rl 図−4 検 証 作業 の全体 概 要 【参 考文 献 】 1 ) A SH R A E G U ID E L IN E l− 1996 :m e H VA C 証報 告 を 扱 う も の と す る。 C omm issio血gPr∝eSS, (1996) 2 )P o rtla n d E 丑打野 C on 駈 Ⅳ 如io n ,血虻 ・(P E C I) ,M o 血 1 おわ り に 複 雑 な システムは 、そ の 完 成 時 に お け る テストだ け で は性 能 を保証 す るこ とは極 めて 困 難 で あ る。そ れは 、 1 9 7 0 年 代 の “ソフト ウエアの 危 機 乃 に 直 面 し 、 “テストに よ っ て 、 ハ寸ク十の 存 在 は 発 見 で き て も 、 ハやク十の な い こ と を 証 明 す る こ と は 出 来 な い 乃 と オランダ の D ijk st ra 教 授 が 語 っ た 課 題 で も あ る 。 生産 過 程 と維 持 管 理 過 程 の 適 切 な 実 施 を 確 認 する こ と に よ り品 質 を 保 証 す る と い う、 主 に 製 造現 場 で確 認 さ れ た手 法 (今 で は ISO 90 00 と し て定 着 し て い る ) が あ る 。 こ れ を 一 品 生 産 的 な C o m 血 ssio血 Ⅰ 唱 P la n an d G 山 d e S p ed 五c如io n s,V er ・ 2・05 , 1 998 3 )D・C lo u 如 d al ・:D ra丑N ation al S trate打 払r B u 止血唱 C om 血 ssio皿喝 触 N ationalC oI血 enα On B u止血喝 C o m m issio 皿n島 1 99 8 ,刑o d 血 4 ) 委 員会 報告 : 建 築 設備 の性 能検 証(コミッショニング) 基 本指針(案)(1997) 空気 調 和・衛 生工 学 会 ビル 管 理 システ ム 委 員 会 コミッシ ョニ ン グ ワ ー キ ン グ グ ル ー プ 5 ) 鹿岡 他 : 20 0 1 建築設備技術会議配付資料 : コミッシ ヨニ ング の 実 施 例 (株 ) 山 武 環 境 技 術 セ ンター 特徴 が あ り、 その 生 産 過程 にお け る関 与者 の数 と種 類 が 多 く、 かつ そ の 間 に情 報 が 引 き継 がれ ー312− E −11 空気調和 設備 の 当初性能 検証(コミッショニング) の実 践研 究 ( 第二 報 )空調設 備 の概要 と企画・設計 段 階の事 後性 能検 証 正会員 ○湯 澤 正会員 正会員 秀 樹 (㈱ 日建設 計) 正会 員 笠置 徹 村山 俊 尚 (山武 ビル システム㈱ ) 正会 員 近本 智行 (㈱ 日建 設 計) 虞岡 正 中原 信 生 (環 境 シス テ ック 中原 研 究処) (山武 ビル システム㈱ ) 特別 会 員 は じめ に ′ ̄ − ̄ −  ̄ 一 ̄ 一  ̄ ■、・ 自然換気 /● ダブ山車ン 本 報 で は、 コ ミ ッシ ョニ ン グ を実 施 した 空 躯体蓄熱方式 竿 調設 備 の概 要 と建 築 主・ 設 計 者・ 施 工者 と い l つた 工 事 関 係 者 に対 す る第 3 者 性 を有 した コ l 垂 甲 ミッ シ ョニ ン グ組 織 が 企 画 ・ 設 計 の 内容 を確 認 ・ 検 証 した 内容 につ い て 報告 す る 。本 来 、 、着噴流 l +床吹出方式 i 空= ⊆ ・手= 天井高可 企画・ 設 計 に関 す る性 能 検 証 は 工事 条 件 とな l 畳鰯 耳 w 方式 吹抜け 星外様器置場= ㌣ 空冷〝カーブ方工 る発 注 仕 様 の変 更 を伴 う可 能 性 が 高 い た め 、 施工 前 に実 施 され る こ とが 望 ま しい が 、今 回 図−1 は設 計 完 了・ 施 工 開始 途 中 か らの 実行 とな っ l 水糊 コ ミ ッシ ョニ ン グ 対 象 建 物 断 面 図 [需 軒  ̄ 1 たた め 、既 成 事 実 を再 確 認 し、 適宜 建築 主 に 車抜 け 閂 リ フレ ッシュコ  ̄ナ 1 助言 を行 い 、 建 築 主 か ら設 計者 ・ 施 工者 に対 ・温熱実験室 帖 ダ 15∼40℃D B ±0 . 5℃ 電 ○ ・隣室什 小・− 室チ㌦ 1 .環境技術センターの空調榊 社章 コ ミ ッ シ ョニ ン グ対 象 建 物 は 、 建 築 の室 内 【 実験室 温度制御条件】 ふ l壬 中 量 して 設 計変 更 指 示 を行 う形 態 と した。 箪敷根 室 ダフ ◆似キン 15∼40℃D B 士1. 0℃ T 環境研 究 分 野 の研 究 開発 施 設 で あ り、 実験 室 箭チャン 八’ 一 系統 と研 究 オ フ ィス 系統 で 構 成 し、 各種 省 エ ・外 気チ† 沖●− 貞 一 蔓 9. 600 L妻 萱 ⊥ 毒12. 800 L蔓 − 5∼60℃D B 士1. 0℃ 圭 二 r ■ 1 25, 600 r喜 1 図 −2 コ ミ ッ シ ョニ ン グ対 褒 物 平 面 図 ネル ギ ー 手 法 を採 用 して い る (図 − 1 、2 参 照)。 ( 1) 空調設備 CO 実 験 室 系 統 は、 天 井 高 と空 調 吹 出 方 式 が 可 l 妻 ̄ 主 l_ クー ルチュ tT オフイ ス肘ド 臭牧童†ド 同 一三 l 岳 ( (旬 日本 空調 システ ム) 変の 温 熱 実 験 室 と 1 日の外 界 条 件 の 変 動 を再 T ノ〆■/ ■十 . ♂デ/ ダ イ 0 00○ l ノメタ■/ ナ 付 暮 ■ 洗 (丹 ヒ●ェント用 ) へ,夕刊 卜差 圧 ( 丑 ( 詠 搬 出 (タ朋 床 下差圧㌔ F で構 成 され 、各 室 毎 に空 調 機 を設 置 して い る。 l…◆r ート 】 図 一3 オフ ィス 系 統 は、 多 様 な 空 調 方 式 とそ の 制 御 2 階 十 十 ■: = : == == : : : : : コ Ii ㊦ ‖} ㊦ 十 十 ㊦ ㊦ ノづ クr / . メ戸 ′/ 一声r / 空 調 設 備 フ ロ ー と 計 測 ポ イ ン ト C O2 性を実 験 可 能 とす る た め に各 階 で 異 な る空 調 一三 l 宍 l 寸− 方式 を採 用 して い る (図− 1 参 照 )。 2 階 及 び V W 3 階 で 採 用 して い る空 調 シス テ ム の フ ロー と 計測 ポ イ ン トを 図 − 3 、4 ) F 現で き る外 気 チ ャ ンバ ー 及 び 隣 室 チ ャ ンバ ー に 示 す (図 中 の センサー ▼ 日 十l の記 号 は、T : 温 度 、H : 湿 度 、F : 流 量 を示 す)。 S tu dy on I血 id C om m issionm g P r∝eSS 丘) rA d u al Im 図−4 3階 空 調 設 備 フ ロ ー と計 測 ポ イ ン ト C System of a N ew B l山血 Ig P A RT ・ 2 O u t血 e ofH V A C Sy stem and P ost−C om 血 ssion m g ofP ro酢am an d D esi卯 Sta酢 H ideb Y U 払 ⅥA et. d 空気調 和・ 衛 生 工学会 学術 講演会 講 演論文 集(2 0 0 1且 2 6 ∼2 8(京 都)) 叫3 13 叫 ( 2) 熱源設備 熱源 設 備 はオ フ ィス系統 と実験 室 系統 に に 示 す 。 オ フ ィ ス 系 統 は 空 冷 ヒ ー トポ ン プ チ ラー と水 蓄 熱 槽 (配 管 誘 導式 指 l 蓋流 l鰍 次 附l 冷 凍棲 出 口温 度 u 。_, (図一 5 参 照 )。 実験 室 系統 は 空 冷 プ ライ ンチ 冷凍 捜入 口温度 冠 空冷 ヒー トポ ンプチラー P C H −1 0 P C H −1 1 ラー 、氷 蓄 熱 槽 、水 冷 プ ライ ンチ ラー 、ガ ス 焚 蒸 気 ボ イ ラー で構 成 し、実 験 室 系 統 空 調 機 蓄 熱 槽 内温 度 に プ ライ ン、冷 水 、温 水 及 び 蒸 気 を供 給 す る 。 ∩ l ↓ [ n n 「1 n n 「 1 l J [ 【 F (図 − 8 参 照 )。 図−5 表−1 熱源機器構 成 系統 オ フ ィス 系統 オ フ ィス 系 統 熱 源 系統 図 苗 糟 「州 n A ) 声 批 牛 主要熱源機器 構成 …書 ・ >㌧ 6 槽 ≡7 槽 イ・ …・ … …・ >て 妻十 \ 斗. . 州▲. す / ≡8 槽 5槽 ≧ ・ .>ノ 4 槽 妻 …十 イ: ヨ 芸● ● ● \ ∫ ま・ ・ ・ 〆 3 槽 1槽 9 十 日 ・ 空冷ト げ ンプチラー ×1 台 ( 冷却能 力 58.6kW 加 熱 能 力 67川 ) ・ 熱交換器 ( 水 一水 ) ×1 台 ( 交換熱 量 107.48kW ) ・ 水音熟槽 ( 容量 : 60m 3) 【冷水熱 源 】 ・ 空冷アライ沖 ラー ( 冷 却 能 力 50kW ) ×1 台 ・ 氷蓄熱槽 ×1 台 ( 外融式 、 容 量 : 7.36m 3 、 冷 水 取 出温 度 : 2℃ ) 【フ●ライン熱 源 】 ・ 水冷アライ沖 ラー ( 冷 却 能 力 250kW ) × 1 台 ・ 開放式 冷 却 塔 ( 冷 却 能 力 407 .1k郎 ×1 台 【蒸気ン熱 源 】 ・ ガス焚 き 蒸 気 ボ イ ラ ー ( 加 熱 能 力 157k郎 × 1 台 【蒸気熱 源 】 ・ 熱交換器 ( 蒸 気 一水 ) ×1 台 ( 交換熱 量 69.8kW ) 十 2 槽 l 2, … ノ 400 、 R −2 トJ ⊂7 1 夏期 :5 ∼ 12 ℃ 帖 A 印 冬期 ⊂〉 温度 セガ 一 :4 0 ∼4 7℃ 【 二 次側送水 温度】 夏期 :7 ℃ 冬期 :4 5 ℃ 水蓄熱槽 断面図 放射 パ ネ ル へ [凡例] CR 氷蓄熱 槽 忌 ロ 空調 横 H R 【 温水熱 源】 HR P H −1 H E− 12 ㌻ 二 志 ●  ̄ ■ ● ■  ̄ 忘 二 下琶 ∃ 講 習 塾 l SR / 且 BR 槽 ノ −CR _H _HR − :冷水遅配 管 − :温水往配 管 − − :温水遅 配管 :蒸気往 配管(0. 1M P a) −SS − :蒸気往 配管(0. 5M P a) −SR − − :蒸気通 水配管 :フ ●ラル往配管 −BR − :ア ライン還 配 管 −B BR = BR PC− 33 :流 量計 :冷水往配管 −S ブースターコル ヽ ヽ PC− 32 − −C 膨張 タンク ′ を 、 ?頂 【 蓄熱槽 利用温 度差】 ] ヽ●_ ■ _ ●_ −_ _● ●. _ 熱交換器 l 、 ′ 0 0 P CH ll 膨張 タンク 空 冷 チラー ㍉ 弓 … 、ノ 2, 400 、ノ,2 . 40 、≡ ノ 2、 40 ノ r 、6 水 蓄熱槽平面 一 ′ ■\ r、 図− 図 ノ 図−7 P C−2 1 m00 実験室 系統 PCH範 妄頭 を 切 替 え て 実 験 可 能 な 配 管 系 統 と して い る 速水ヘッダー親 膨張タンク 給 す る。 ま た 、ク ロー ズ 系統 とオ ー プ ン系 統 訂 二塩 旭 玉 】 点恵 帖 ひ00 目 図 −6 , 7 参照) で 構 成 し、冷温 水 をオ フィ ス 系統 空 調 機 に供 負荷側送水ヘッダー温度 招 ヘッダ_間差圧 。。 H_ 1ご 区分 して い る。 各 系統 の 主 要構 成機 器 を表 − 1 ロ 埴 B田 ロ ー314− 空調 樵 外榊 図一 8 実験室系統 の熱源 系統図 2 .企 画・ 設 計段階の事後性能検証 ( 2) 設 計組織 の監査 企 画・ 設 計 段 階 の 性 能検 証 の 目的 は 、建 築 米 国暖 房 冷 凍 空 調 工 学会 A S H R A E の ガイ 主の企 画 意 図 が 設 計 に反 映 され て い る こ とは ドライ ンで は性 能 検 証 者 の 業 務 に設 計 組 織 の もち ろ ん 、 設 計 内 容 が ライ フサ イ クル 的視 点 選定 に係 る発 注 者 へ の 助 言 が 定 義 され て い る。 からみ て 費用 対 効 果 上 バ ラ ンス の とれ た も の 今回 の コ ミ ッシ ョニ ン グ対 象 建 物 は温 熱 実 験 であ るか を 設 計者 以外 の第 3 者 が 確 認 す る こ 室を有 す る研 究 施 設 で あ り、研 究 施 設 の設 計 とに あ る。米 国 暖 房 冷 凍 空 調 工 学 会 A S H R A E に 関す る実 績 と設 計 品 質 を保 つ 組織 体 制 が 明 のガイ ドラ イ ン 1) お よ び 空 気 調 和・ 衛 生 工 学 確に な っ て い る こ と を 監 査 対 象 と し た 。 設 計 会に よ る建 築 設備 の性 能検 証 (コ ミ ッ シ ョニ 組織 体 制 表 と品質 保 証 に関 す る考 え方 の提 示 ング)基 本 方 針 (案 )2) に示 され た 設 計 性 能 検 を受 け、 今 回 の設 計組 織 は研 究 施 設 設 計 経 験 証 (デ ザ イ ン コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ ) の 指 針 に 倣 者を 中心 に構 成 され 、 か つ 、 IS O _ 9 0 0 1 を取 い表 − 2 に示 す 性 能検 証 を実 施 した 。 得した 品 質 保 証 シ ス テ ム を 有 し て い る こ と か 表 −2 企画・ 設計段階の性能検 証内容 N o. ら、設 計 組 織 選 定 上 問題 な い こ と を確 認 した 。 性 能 検 証 項 目 1. 要 求 性 能 の 確 認 と 文 書 化 2. 設 計 組 織 の 監 査 3. 設 計 手 法 の 妥 当性 の 検 証 4. 設 計 の 各 段 階 に お け る 性 能 保 証 プ ロセ ス の 監 査 5. メ ン テ ナ ビ リテ ィ ー の 確 認 6. 設 計 図 書 の 内容 確 認 と 発 注 者 へ の 助 言 ( 3) 設計手法 の妥 当性 の検証 設 計 者 が 行 った 設 計 手 法 が 設 計 趣 意 書 に記 載され た 事 項 を実 現 す る 上 で適 切 で あ るか を 設計 図 書 な どで 検 証 した 。 設 計 手 法 を検 証 す る上 で の ポ イ ン トは、設 計 条 件 の 明確 な定 義 、 ( 1) 要求性能 の確認 と文書化 適切 な 設 備 容 量 の 設 定 、適 切 な容 量 分 割 や 系 企 画・ 設 計段 階 にお け る性 能検 証 者 の 役 割 の 第 一 歩 は、発 注 者 の 要求 性 能 を確 認 し、設 計 与 件 と して 文 書 化 し、設 計者 に対 して 提 示 す る こ とで あ る 。 この 文 書 は 「設 計 趣 意 書 (desi印 加 en t)」 と呼 ば れ 、 設 計段 階 の 性 能 検証 の ベ ー ス とな る。設 計趣 意 書 に 記 載 され る 項 目 を表 − 3 に 示 す 。今 回 は事 後 確 認 で あ る た め 、企 画・ 設 計段 階 で発 注 者 と設 計者 の 間 で交 わ され た 議 事 録 、基 本 設 計書 な ど を確 認 し、発 注 者 の要 求 性 能 を性 能 検 証 者 側 で文 書 化して発 注 者 と設 計 者 に再 確 認 した 。 表−3 項目 1.基本理 念 2.基本方 針 3.環境性能 4 .エネ腑◆−性能 5. 性 能検証 事項 統区分 な ど年 間 を通 じた運 用 へ の 配 慮 を確 認 する こ とで あ る。 指 摘 内容 の 中 で 設 計 者 と し て再 考 す べ き こと は設 計条 件 の記 述 方 法 とそ の実 現 手 段 の 現 実 性 の検 証 及 び設 備 運 用 方 法 に関す る情 報 の 充 実 で あ る 。設 計 条 件 の 記 述 方法 の例 と して 温 湿 度 条 件 に 目を む け る と、 設備 容 量選 定 用 条 件 と空 間 を制 御 す る条件 を 区別 す る必 要 が あ るが 一 般 的 に は 前者 の み 記 述され て お り温 度 分 布 の考 え方 等 は不 明確 に なっ て い る 傾 向 が 強 い 。 今 回 もタスクアンド アンビ エ ント 空 調 方 式 の温 度 分 布 の性 能 検 証 を行 う際 に 設計趣意書 の記載項 目 問題 点 と して指 摘 され た 。 また 、 許 容 騒 音 値 概要 発 注 者 が 抱 いて い る 理 念 を 文 書 化 す る 。 設 計 の 基本 方 針 を 文 書 化 す る。 室 内外 温 湿 度 条 件 、 内部 発 熱 条 件 、許 容 蛋 音 値 等 の 設備 容 量 決 定 用 条 件 、温 度 制 御 幅 な ど の制 御条 件 及 び熟負 荷計 算 手法 な どの 設計 手法 について文書化 する。 年 間 一 次 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 な ど 設 計 目標 と す る エ ネル ギ ー 性 能 を 文 書 化 す る 。 設 計 趣 意 書 に 記 載 した 環 境 性 能 、工ネ腑 ●−性 能 を検 証す る ため の計 測計 量計 画 を設 計者 が 立 案 し発 注 仕 様 に 明記 す る 旨を 文 書 化 す る の様 に空 調 設 備 の み で な く躯 体 や 仕 上 げ等 の 建築 的 要 素 との整 合 に よ り実 現 す る もの は空 調設 計 者 と建 築 設 計者 の 十 分 な 相 互 確 認 が 必 要で あ る。 今 回 は仕 様 の不 調 和 が あ り、 設 計 条件 の 一 部 見 直 しが必 要 とな った 。 設 備 運 用 の考 え 方 につ いて は設 計 図 書 か ら十 分 な 情 報 が得 られ な いた め 、性 能 検 証 過 程 で 整 理 を行 つた 。 設 備 運 用 に つ い て 工 事 関 係 者 に共 通 認 識が な い と竣 工 後 に大 き な 問 題 に発 展 す る場 仰3 15 − 合が 多 い 。 自動 制 御 図 面 の記 載 方 法 を含 め て おわ り に 運用 に関 す る情報 充 実 の 必 要 性 を実 感 した 。 今回 の試 行 で は 、 性 能検 証 者 の 関与 に よ り、 ( 4) 設 計 の 各 段 階 に お け る 性 能 保 証 プ ロセ ス 発注 者 と設 計 者 の 意 図 が よ り明 確 とな り、 建 妥 当性 の 監 査 物竣 工 まで に必 要 に応 じた 軌 道 修 正 が 行 え た。 設 計 内 容 に不 具 合 が な い か確 認す る 上 で 、 発注 者 を含 め た 工 事 関 係 者 に と って 運 用 段 階 設計 担 当者 以 外 の第 3 者 に よ る査 図 を設 計 の で顕 在 化 す る不 具 合 を未 然 に防 げた こ との メ 各段 階 で 受 け る こ とが 有 効 で あ る 。 今 回 の 設 リ ッ トは 非 常 に大 き い。 今 回試 行 で 効 果 が 得 計組織 は、企画・ 基本設計・ 実施設計の各段 られ た 要 因 を以 下 に整 理す る。 階で 社 内設 計 審 査 を実 施 す る こ と を品 質 管 理 1 ) 発注者 が性能検 証の重要性 を認識 マニ ュ アル で 規 定 して お り、性 能 保 証 プ ロセ 2 ) 性 能 検 証 者 が経 験 豊 富 な エ キ ス パ ー ト スは 妥 当 で あ る こ と を 確 認 し た 。 3 ) 設 計者 ・ 施 工者 等 工事 関 係 者 の 多 大 な 協 力 ( 5)メ ン テ ナ ビ リテ ィ ー の 確 認 特に、発 注 者 が 性 能検 証 者 に対 して コミッショ ニげ ライ フ サ イ ク ル 的 視 点 か ら空 調 設 備 の 性 フィーとい う新 た な 費 用 を支 払 う必 要 性 を感 じ 能 が 保 証 さ れ る よ う メ ンテ ナ ンス の 実 務 と るか が ポ イ ン トで あ る 。 これ は 2 )と深 く 絡 ん そ れ をサ ポ ー トす る シ ス テ ム が 確 保 さ れ て でい る。 性 能検 証 者 の 関与 に よ り発 注 者 が 安 い る こ と を 確 認 す る 。 メ ン テ ナ ビ リテ ィ ー の 心して 設 計 図書 の受 領 す る た め に は 、第 3 者 検 証項 目は文 献 2) を参 考 と した 。 対 象 建 物 で 性を有 した 経 験 豊 富 な 性 能 検 証 者 が 必 要 で あ は B M S の 導 入 等 メ ン テ ナ ン ス サ ポ ー トシ ス る。 また 、 性 能 検 証 の実 施 に は検 証 期 間 と工 テ ム は確 立 して い る が 、屋 上 機 械 設 置 スペ ー 事関 係 者 の協 力 が 必 要 で あ る 。最 近 は 工事 期 ス の 制約 か ら、最 小 限 の メ ンテ ナ ンス スぺ } 間が 短 縮 され る傾 向が 強 く、今 回 もそ の 間 題 ス の確 保 とな っ た (第 三 報 参 照 )。 点が 強 く指 摘 され た 。 性 能 検 証 の重 要 性 が 認 ( 6) 設 計 図書 の 内 容確 認 と発 注 者 へ の 助 言 識され 、 適 正 な 工 期 設 定 が 行 え る環 境 が 整 備 設 計 図書 の 内容 確 認 は 、図面 確 認 と設 計 内 され る こ とを期 待 す る。 今 後 、性 能 検 証 が 一 容 説 明会 開催 の他 、施 工 段 階 の施 工 図・ 承 諾 般化 す るた め に は 、性 能 検 証 に よ る効 果 及 び 図確 認 と並 行 して実 施 した 。確 認 事 項 は情 報 性能検 証 者 の役 割・ 責 任 範 囲 の設 定 な どの フ 連 絡 シー トに記 録 し、関 係 者 で 内容 確 認 と不 レー ム ワー クが 整 理 され 、性 能 検 証 の 重 要 性 具 合 箇 所 に 関す る是 正 措 置 の 助 言 を行 った 。 が広 く認 識 され る必 要 が あ る と考 え る。 義一 4 に設 計 に 関連 す る 情 報 連 絡 シー トー 覧 【参考 文 献 】 表 の一 部 を示 す 。 確 認・ 助 言 項 目は約 8 0 、 りA SH R佗 仙 柑E L IN E 卜 1996 :Th e HV AC C om is s io山 ng P roc ess ,(19 96) そ の約 2 割 が工 事 変 更 処 理 され 、今 回 の性 能 2 ) 空 気調 和・ 衛 生 工学 会 :シン ポ ジ ウム テ キス ト ラ イ フサ イ クル 性 能 検 証 に よ る効 果 は 非常 に大 き い とい え る。 検 証 の た め の コ ミ ッシ ョニ ン グの 必 要 性 − −一日本 版 コ ミ ッ シ ョニ ン ダ ガ イ ドラ イ ン作 成 に 向 けて − 20 00 .9 ,P P.2−1∼ 20 表− 4 情 報 連 絡 シー ト一 覧 表 の 例 N O 日付 記号 1 4/19 ST −01 1 1 4/19 ST −02 1 2 4/19 ST −02 14 4/19 Sト 02 15 4/19 ST −0 3 16 4/19 ST −0 3 17 4/19 ST −0 3 発 キーワード CA 蓄熱 槽 CA 氷 蓄熱槽 CA 氷 蓄熱槽 CA 氷 蓄熱槽 CA 蓄熱 槽 CA 蓄熱 槽 CA 蓄熱 槽 懸 案事項 種別 決 定事項 内容 検 寸 蓄 熱槽 を 2 槽 とする 検 寸 満 蓄判断 法 検 実 験 による槽 内温 度分布 検 寸 タンクの 水密性 検 底 盤 に流 路 に沿 った勾配 検 排 水 ピッ トを設 ける 検 討 排 水 ポ ン プ と汲 上 ポ ン プ 期限 日付 記号 普通 4/26 HE M O 普通 5/19 ST −04 普通 5/19 ST −04 普通 5/19 ST −04 普通 5/20 ST −06 普通 5/20 ST −06 普通 5/20 ST −06 の 兼用 −316− 発 設計 設計 設計 設計 設計 設計 決定事項 現場 指示 備考 日付 記号 指 示 蓄熱槽 は原設計通 リ 1 槽。 水位 による。 別 紙実験 結果提示 別 紙仕様 書に記載 勾配は設 けな い ん/ 2 J ざJイ 30 cm 角 ×10 c m深 さの豊壌 を設置 長々J 即 イ 兼 用 とす る。 丘/2 J J Jイ 脚 E −12 空気 調 和 設 備 の 当初 性 能 検 証 (コ ミ ッシ ヨニ ング )の 実 践研 究 (第三報 )施 工段階性能 検証 と保守性能検証 正会 員 ○笠 置 徹 (㈲ 日本 空 調 シス テ ム) 正 会 員 小野 島 一(㈱ 大林 組) 正会 員 溝 田 和 康(山武 ビル シス テ ム的 正会員 正会 員 虞 岡 正 (山 武 ビル シス テ ム卿 特別 会 員 は じめ に 佐 々木 繁 (山武 ビル シス テ ム卿 中原 倍 生(環 境 シス テ ック 中原研 究処) で作 図 さ れ て い る 。 本 報 で は、 施 工 段 階 で の コ ミ ッ シ ヨニ ン グ が 施 工 図 に よる性 能 検 証は、 毎 回の分 科 会 にお 建築 主・ 設 計監理 者・ 施 工者 とい った工事 関係 いて、 設計 監理 者 の施 工図他 の確 認・ 調整 に よ 者と どの よ う な 関 係 で 活 動 した か に つ い て 報 告 つて設 計意 図 が施工 図 に反 映 されて い る こと、 する。 施 工 段 階 で の コ ミ ッ シ ヨニ ン グ (以 下 、 および 打合 せ記 録 を確 認 す るこ とで検 証 と した。 性能 検 証 とい う)は、具体的 には施 工 図の確 認、 分科 会 出席 毎 に性 能 検証 者 と しての報 告 書 にま および 確認・ 調整 に係 る情 報 の文 書化、 メ ンテ とめ、性 能 検証全 体 会議 に報 告、 情報 連絡 シー ナビ リテ イ、 保守 性能 検 証、運 転保 守 要員 の訓 トに 記 入 、 文 書 化 を は か りフ ォ ロー ア ップ に努 練計 画書 等 の作成 が あ る。本報 で は施 工段 階で めた。 なお、 分科 会 に は設 計 者の 出席 もあ り設 の施 工 図 の 確 認 、 メ ンテ ナ ビ リテ ィお よ び 訓 練 計変 更 も含 めて設 計 意 図の説 明 が施 工者 に行 わ 計画 につ いて報 告 す る。 れた 。 終 わ りに、施 工 段 階での 工事 関係 者 と して の 性 能 検証側 か らの分 科 会へ の 出席 は単 に施 工 建築 主の代 行 を勤 め る設計 監理 者 と性 能検 証 組 図等 の 確 認 の み で は な く、 メ ンテ ナ ビ リテ ィ に 織との役割 につ いて、性 能検 証作 業 を通 して 考 つい て の チ ェ ック 項 目 と施 工 図 チ ェ ッ ク項 目 を えた こ と に つ い て 述 べ る 。 現場 か ら得 る た め に も必 要 な こ と との 性 能 検 証 責任 者の判 断 も加 わ って い た。一 方、性 能 険証 1. 施工段階性能検証 全体 会議 と して別 途確 認 す る図面 を選 定 した。 今 回の性 能検 証 は設計 完 了・ 施 工 開始途 中か 設計意 図 が反 映 され てい る こ とは勿 論 であ るが、 らの 実 施 とな った こ と と、 更 に設 計 変 更 もあ っ 検証対象機器製作図、機 器設置位置(特 に3 階 て、 変 更設 計 と性 能 検 証 に対応 して の設計 ス ケ 屋上 機 械 室 を 考 慮 して )、メ ン テ ナ ビ リテ ィの 3 ジュール は大 変厳 しい もの であ った。建築 工期 つの 観 点 か ら 図 面 を 確 認 す る こ と に あ っ た 。 は2 月 7 日着 工 の 9 月 1 4 日引 渡 し とい う工 期 性 能 検証 全 体会 議 にお いて性 能検 証対 象の 図 と もあ って、 施 工段 階性 能検 証 での施 工 図の確 面と して 以 下 の 図面 が指 定 さ れ た 。 認は『 性能 検証計 画 書』 に定 め られ た関連 文書 ( 1 )検証対象機器 の発 行手 順 では処 理 が不 可能 との判 断か ら、建 ・ ヒ ー トポ ン プ チ ラ ー 築工程 を考慮 して設 計監 理者 の監理 体制 下 にあ ・ プ ライ ンチ ラー 伸一 2 、R − 3) る設 備分 科 会 (定 例会 議 ) に陪席 す るこ との許 ・ ボイラ 伸一 1) 可を関係 者 に得 て、機 器製 作 図、 空調 ( 自動制 ・ 空 調機 御)設 麻生産 設 計 図の性能 検 証 を実施 した。提 ・ 空調機 3 階東・西系統 空調機 出施 工 図枚 数は空 調 ( 自動制御 )設 備生 産設 計 ・ 実験室空調機 図と して は 、 空 調 4 5 枚 、 主 に 1β0、 1β0 縮 尺 (R − 1) 2 階 東・西 系 統 タス抑 ンビ ュント空 調 機 A C− Jl インテリア系 統 空 調 機 S tⅦd y 0 皿 I n i t ia l C o m m i s s io n in g P r o c e s s 弘 一A c t Ⅶa l H V A C R A R T 3・ C o m m i s 由 o n in g o f C o n s t r ⅦC ti o n P 血a s e a n d M S y s也 m of a N ew B u . ildin g a i n t e n a b il it y 空気 調和・ 衛生 工学 会学術 講演 会 講演論 文集 i2 0 0 1 . 9 .2 6 ∼2 8(京 都)) −317− 恥 rⅦ ⅩA S A G I e t . a l. 施 工 図性 能検 証で残 念 な が ら見逃 した こ とが A じ J8 インテリア系 統 外 調 機 A C− J 2 へ○リメータ系 統 空 調 機 あった の で報 告 す る。 A C− J3 隣 室知 ンげ 一 系統 空調 機 A C − J31 ∼ 3 3 4 階 空調機 械室 は シス テ ム構 成 か ら機 械室 を 隣 室 用 フや−スターコイル × 3 台 還気 チ ャ ンバ ー に使 用 す る よ う に設 計 さ れ て い A C− J37 外 気 知 ンハや一 空 調機 た。建 物 は、鉄 骨構 造 のた め天井 コー ナ ー部の A C− J34 外 気 知ンが 一 空 調機 間仕 切 部分 にシール性 能 の 不足 を生 じて気 密室 A C− J35 外 気 舛 ンハ◆一 空調機 とは な らず 、 天 井 を経 由 して の 還 気 とな って し ( 2 )検 証対象施工図 まった。 関連設 備 との整 合が不 十分 であ った こ ・ 水苔熱槽 関連施 工図 ・ 配 管 系統 図 ・ ダ ク ト系 統 図 と して適確 に指 摘 し得 なか った ことは反省 の材 ・ 熱 源廻 り配 管 系統 図 料で あ る 。 仕 事 は 最 後 まで 気 を ゆ る め て は な ら ・ 中央 監視 シス テ ム図 ない との 戒 め で あ る 。 ・ 中央管 理 点 入 出力 一 覧 ・ 計 装 フ ロー 図 と に原 因 が あ っ た 。 責任 は全 開係 者 にあ る とは言 え、性 能検 証者 2 .保守性能検証 施 工 図の確 認 にお い て得 られ た情 報 か ら性能 保 守 性能 検 証 は施 工 図確認 作業 で得 られ た設 検証 者 用 の施 工 図 チ ェ ッ ク リス トを作 成 し、 工 計監理 者 の確 認業務 の 中か ら該 当項 目を抽 出 し 図に つ い て 試 用 した 。 施 工 図 チ ェ ッ ク リス トの て、 メ ン テ ナ ビ リ テ ィ チ ェ ッ ク 項 目 と し整 理 し 項目の 一 部 を図− 1 に示 す 。 文書 化 を図 った。 文 書化 の 過程 で は、『空 気調 5 . 機 器の配 置 とス ペ ース 和 ・ 衛 生 工学 会 :建築設 備 の性能 検 証 (コ ミッ 5 −1 共通事 項 (1 ). 機器の搬 入・搬 出スペ ースは確 保されて いるか (2 ). 諸法規上(ガス保安法 他 )問題 のな い配置 か確 認 した か (3 ). 屋上機械室設 置機 器 、その他の重 量が構 造上問 題 の な い こ と を確 言 思 した か (4 ). 通路 、保 守・点検 スペ ース は確 保されて いるか (5 ). 施 工 ス ペ ー ス は 十 分 あ る か (6 ), 他 設 備 との 取 合 いl胡 宙 忍して あ る か(扉 の 開 閉 方 向 、床 マ ンホー ル、盤等 ) (7 ). 機械 室防 音工 事の施 工順 序 は確 認 した か ︶ ︶ ︶ ︶ ︶ ︶ ︵ 2 ︵ 3 ︵ 4 ︵ 5 ︵ 6 7 ︵ 5 −2 屋 上機械 室 (1 ). 冷 凍 機 の チ ュ ー ブ 引 抜 き ス ペ ー ス lお 睾保 さ れ て いるか シヨニ ン グ)基 本 方針 (案 )付録 A .メ ンテ ナ ビ リテ イ 』 か らの 検 証 項 目 を参 照 して 、 大 枠 を 定め細 部 につ いて は性能 検 証責任 者 の意 向 を踏 ま え て 内容 は 全 般 的 な項 目 を盛 り込 ん だ 。 ま た 検証 時期 につ いて は計 画設 計時 と施 工・ 試運 転 時に分 け て 検 証 項 目 を盛 り込 ん だ メ ンテ ナ ビ リ ティ チ ェ ッ ク リス トを作 成 した 。 表 1 に チ ェ ッ クリス トの 一 例 を 示 す (次 ペ ー ジ )。 チ ェ ック リス トは 工 事 項 目(例 え ば 共 通 項 目) 空調機 の 点検 扉 は開 閉で き るか 空調 機 の エ ア フ ィル タ の 交 換 は 可 能 か 空調 機 の コイル の交換 は可能 か 一枚 と して 、全 部 で 1 8 項 目 に つ い て 作 成 した 。 送風 機 の ベ ル ト交 換 、 フ リー抜 は で き る か 防振 対 策 は と ら れ て い る か 冷却 塔 や空冷 コンデ ンサ ーが煙突 か らのば い 煙で影 響 され な いか ( 8 ). 冷 却 塔 闇 の 距 離 lお 垂保 され て いる か( シ ョー ト 11 ︵︵ サー キ ッ ト防 止 ) 爪りハり か ( 9 ). 冷 却 塔 の 近 くに給 排 気 口 が あ り影 響 さ れ な い か 冷却 塔 の キ ャ リー オ ー バ の 恐 れ は な い か 高所 設 置機器 点検 作業 用器 具が用 意 きれて い る 1 項 目あ た り点数 は計 画・ 設 計時 で 2 ∼ 2 3 点 (総点数 1 4 4 点) 、施 工・試運転時で 5 ∼ 2 4 点 (総 点 数 2 2 5 点 ) とな っ て い る。 メ ンテ ナ ビ リテ ィの チ ェ ッ ク項 目を 整 理 す る と計 画 ・ 設 計時 で か な り考 慮 しな け れ ば な らな い こ とが 存 在す る こ とが わ か っ た 。 よ く言 わ れ る こ とで あ るが、計 画・ 設 計時 で重 要 な部分 を作 り込 まな け れ ば な らな い と い わ れ る こ と が 改 め て 文 書 化 ( 12). 機 器類 他 は屋外 仕様 と表 示 され て いるか 。 図−1 施 工 図 チ ェ ッ ク リス ト例 する こ と で 明 ら か に な っ た 。 メ ン テ ナ ビ リテ ィ 検証結 果 を総 括 す る と、 −318− ・ 3 階 屋上機 械室 は設置機 器 数 も多 く、平 面的 こ こ で 経 験 した こ とは 、 例 え ば 弁 の ハ ン ドル の に は通路 巾は 最 小限の 巾 しか確 保で きず、メ 向きを変 え ただけ で通 路が楽 にな った。僅 か な ン テ ナ ンス ス ペ ー ス は厳 しい も の と な っ て ことで あ るが 作 図 に 際 して 、 こ の よ うな 点 に注 しま っ た 。 意を払 う こ とで意 外 な効 果 がひ そ んで い た。 ・ 事 務 室 空 調機 械 室 につ い て は 最 小 限 の メ ン テ ナ ンスス ペ ー ス の確 保 が で きた。 表 1 メ ン テ ナ ビ リ テ ィ ー チ ェ ツ ク リ ス ト例 メンテ ナ ビ リテ ィ チ ェ ッ ク [ 備 考] 保 全業 務 検 証 項 目 危険災害 耐震性 の防止 画 ・設 計 [ 共通項 目] 満足 時 △ 結果 や や 不 満足 × 不満 足 一 対象外 エ 事 ・試 運 転 ・支 持 材 の 寸 法 、 支 持 材 、 振 れ 止 め 取 付 け位 置 は 適切 か 。 ・支 持 材 が 弁 類 、 点 検 口 の 操 作 を 邪 魔 して い な い か 。 結果 ○ ・脚 立 、 梯 子 、 足 場 を 設 け る ス ペ ー ス は あ るか 。 ○ × ・危 険 箇 所 の 立 入 り禁 止 、 危 険 表 示 等 は適 切 か 。 ○ 作 業 の 容 動 作 の し ・機 器 類 の 分 解 点 検 ス ペ ー ス は 考 慮 さ れ て い 易さ やすき るか。 × ・点 検 口 、 検 査 口 、 掃 除 口 は 対 象 物 に 対 して 適 切 な 位 置 に 設 け ら れ て い る か。 ○ ・目 的 物 に 容 易 に 近 付 け る ス ペ ー ス が 確 保 さ れているか。 ○ ・機 器 の 近 辺 に 操 作 用 手 元 ス イ ッ チ が 設 け ら れているか。 ○ ・手 元 ス イ ッチ に は ロ ッ ク 機 構 が 付 い て いるか。 ○ ・ポ ン プ 、 ヘ ッ ダ ー 類 は 集 中 配 置 き れ て い る か。 ○ 安 全 な作 業通路 計 結果 ○ ・建 築 設 備 耐 震 設 計 ・施 工 指 針 (199 7 )に 準 拠 ○ ・建 築 電 気 設 備 耐 震 設 計 ・施 エ マ ニ ュ ア ル 参 照 ○ ・機 器 の 搬 出 入 通 路 と して 十 分 な 幅 と 動 線 が 確 保 され て い る か。 × ・機 器 の 搬 出 入 口 扉 寸 法 は 十 分 あ る か 。 ・機 械 間 ま た は こ れ と 他 の 設 備 と の 間 に 設 け る 通 路 は 8 0cm 以 上 あ る か 。 (労 働 安 全 衛 生 親 則 第 54 3条 ) ○ 防護力パ ー ・回 転 部 分 等 危 険 な 部 分 に は カ バ ー が 取 付 け て あ る か 。 (労 働 安 全 衛 生 規 則 第 10 1条 ) ○ 防護柵 ○ ・防 護 柵 の 高 さ は 床 か ら 1 .1m 以 上 あ る こ と 。 ・平 坦 で す べ り等 の な い こ と 。 溝 蓋 の 取 手 は 作 業床 蓋 の 表 面 よ り 出 な い こ と 。 (労 働 安 全 衛 生 規 キ ャッ トウ 則 第 54 4条 ) オ ーク 暮歩 道 の 幅 は 6 0cm 以 上 あ る か 。 高所作業用 ・脚 立 、 梯 子 、 足 場 を 設 け る ス ペ ー ス は あ る 機 械器具 か。 安 全標 ・通 路 面 か ら高 さ 1 . 8m 以 内 に 障 害 物 が 置 か れ 識 、危 険 て い な い か 。 (労 働 安 全 衛 生 規 則 第 54 2 等の表示 条 ) ○ ○ △ ○ ○ ・深 さ が 1 .5m を こ え る 所 で の 作 業 を 行 う 場 合 の 昇 降 設 備 が あ る か 。 (労 働 安 全 衛 生 規 則 第 5 26 条 ) 取付 け、 取 外 し、 交換の し やす さ 室 内環 境 静 か さ 振動 保 全 業務 装 置 の 機 用図書 能 、性 能 保全資料 ・点 検 口 、 盤 類 の キ ー の 共 通 性 は あ る か 。 ・N C 値 の 設 定 。 × ∩ 一目標 値 (許 容 値 ) の 設 定 。 ○ ・竣 工 図 面 ○ ・ヘ ッ ダ ー 、 機 器 まわ り弁 等 の 取 付 位 置 は人 間 工 学 を考 慮 して 、床 上 1 . 3 m 程 度 に あ る か 。 (公 共 建 築 協 会 機 械 設 備工事標準 図) ・規 定 値 以 下 で あ る こ と の 確 認 。 ○ ○ ・目標 値 (許 容 値 ) 以 下 で あ る こ と の 確 認。 ・機 器 類 、 ス イ ッ チ 類 、 監 視 計 器 等 に 名 称 TÅG No .が 表 示 さ れ て い る か ○ ・指 示 計 器 類 に は 管 理 指 針 ま た は 表 示 があるか。 ・保 護 装 置 等 で は 設 定 値 が 確 認 で き る こ と。 ○ ○ ・機 器 仕 様 書 ・機 器 取 扱 説 明 書 ○ ・維 持 保 全 マ ニ ュ ア ル −319− ○ 3 .運転保守員の訓練計画 にくい の で は な い だ ろ うか 。 発 注 者 が 得 よ うす 設計 者、施 工者 か ら保 守管理 者 (マネー ジ ャ る情 熱 こは、 公 的 な もの と私 的 な もの が あ る と ー)、管理 技術 者へ の引継 ぎにあた り、設 計 意 図 考え る と、今 回 の よ うな性 能 検証 を行 う意義 が を含 め設 備 につ いて理 解 を含 め るた めの もので、 充分 に 見 出 さ れ よ う 。 設備 機能 が継 続 的 に能 力 を発揮 で きる よ うな 内 容を盛 り込 んだ計 画書 を作 成 した。 内容 として お わ りに は、(か ノキ ュ ラ ム につ い て は第 八報 を参 照 ) 施 工途 中の段 階で割 り込 ん だ形 にな って しま ( 1 ) 建物 システ ム の包 括 的 な内容 を適 確 に つた今 回の性 能 検証 に対 して、施 工者側 の、特 (2 ) 伝 達 す る 図書 。 に空調設 備担 当の方 々 は、 当初 は とま どわれ た 教 育 訓 練 個 別 プ ログ ラ ム 点も 多 か っ た と 思 う 。 こ の よ う な 訓 練 計 画 書 が あ る こ とで 保 守 管 理 しか し、発 注者・ 監 理者・ 施 工者・ 性能 検 証 者の交替 、設 備 の改修 な どが あ って も設 備 と し 者が週 例会議 の場 にあ って、頻 度・ 密度 の高 い ての機 能 の 維 持 が は かれ る と考 え る。 技術 的議 論 を行 い、 出席者 の共 通認 識 を深 めつ つ、 さ ら に、 結 果 と して 引 渡 し品 質 の 向 上 に寄 与で きた こ とは、 関係 者 の高 い技 術力、 お よび 4 .設計監理者の業務 と性能検証業務 今 回 の性 能 検証 実施 にあた って は、綿 密 な性 能検 証計 画 に基 づ いて作 業 を開 始 したが、 開始 時期 と建 築工期 の 関係 か ら施 工段 階 性能 検証 を 工事 関係 者の体 制 に入 って 進 め るこ と とな っ た。 一般 的 には設 計監 理者 は工事発 注者 の代 行 と 技術 的探 求心 に依 存 す る ところが非 常 に大 きか っ た と思 わ れ る 。 工事 関係 者 の協力 に対 して は性 能 検証 内容の 公開 を も って 多 少 で も 報 い る こ とが 出 来 れ ば と 考え る 。 して法 的 な責任 を負 ってい る。高 度 の専 門知識 ま た こ の 場 を借 りて 、 分 科 会 に ご一 緒 して い と経験 を持 ち、 そ の資格 は業 務独 占・ 名称 独 占 ただ いた 山武 ビル シス テ ム㈱ 伊藤 嘉奈 子氏 、多 資格 と して、 その責任 は建築 士法 に よって定 め 大な ご協 力 をい た だ い た㈱ 日建 設 計 川 上陸 士 られ てい る。一 方、性 能 検 証業務 は 工事発 注者 氏及び㈱ 大林組、㈱三晃空調の工事関係者各位 の代 理 人 として高 度 の知 識 と豊富 な 実績 と洞察 に感 謝 の意 を表 します 。 力を有 す る責任 者 が工事 発注者 の信 頼 の もとに 委嘱 を受 け、 責任 者 の推薦 に よ って組 織化 され た チ ー ム で 活 動 し 自己 責 任 を全 うす る。 設 計 監 理者 は発 注者 の意 図を契 約 図書類 に もとづ き、 参 考文 献 受注 者 へ監理 業 務 を通 じて適 確 に伝 え るこ とで 1 )A SH RA E あ って、 契約 図書 類 の範 囲 にお いて の責任 を負 C o m m is s io n in g P Ⅸ忙 e S S ,( 1 9 9 6 ) つて い る。現 行建 築士法 の成 立以 降、 技 術分野 2 ) 空 気調和・ 衛 生 工学会 :シ ンポ ジ ウムテキ の進 歩発 展 は めざ ま し く、 必 ず しも現 在 の社 会 ストラ イ フ サ イ クル 性 能 検 証 の た め の コ ミ ッ シ の要 請 に適切 に対 応 し うる法 体系 とな ってい な ヨニ ン グ の 必 要 性・‥・ 日本 版 コ ミ ッシ ヨニ ン グ いこ とは 否 め な い と も い わ れ て お り、 制 度 の あ ガイ ドラ イ ン作 成 に 向 け て … ・2〔X氾. 9 , 押 2・1 り方 に 関 す る検 討 が 加 え られ て い る 。 こ の よ う ∼2 0 な状 況 の 中で建 築主 が よ りよい資産 形 成お よび 設計 監 哩業務 を通 して建 築 にか かわ る ノウハ ウ を得 よ う とした場 合 、今 回の性 能 検証 で計 画 ・ 作成 され たよ うな各種 文 書 につ いて の資料 は得 −320− G U I D E u N E l − 1 9 9 6 E −13 正会員 空 気調 和設 備 の 当初性能 検 証(コミッショニング) の 実践研 究 ( 第4 報 ) 試 験調整 作 業汀A B ) の確 認 と受渡 し前 性能 検証 プロセス ○小野島 − (㈱大林組東京本社) 堀 内 史章 (㈱大林組東京本社) 正会 員 笠置 徹 (㈲ 日本空 調 シス テ ム) 正会員 漬田 和 康 (山武 ビル システ ム㈱ ) 正会 員 虞岡 正 (山武 ビル システ ム㈱ ) 特別会 員 中原 信 生 (環 境 シス テ ック中原研 究 処) は じめ に 工程 に鑑 み 工 事 消化 側 を支 援す る立 場 も兼 ね た。 前 報 に引 き続 き 、本 報 で は、近 年 、設備 シス テム 受 渡 し 前 性 能 検 証 ( P re− A ∝ep tan Ce にお いて そ の設 備 の持 つ 性 能 を竣 工 時 に確 認・ 検 証 C om m 由sio血n g) は、T A B 終 了後 、竣 工 引渡 し前 する コ ミ ッ シ ョニ ン グ (以 降 C x と 略 す ) プ ロ セ ス に シス テ ム 全 体 を稼 動 して 動 作 を確 認 す る プ ロセ に 関 して米 国暖 房冷 凍 空 調工 学 会 A S H M の ガイ スと考 え られ る 。この時 点 で建 物 は使 用 されて お ら ドライ ン 1) お よび 空気 調 和・ 衛 生 工 学会 に よる建 築 ず実 際 の負 荷 は かか って いな い状況 で あ るが 、全体 設備 の性 能 検 証 (コ ミ ッ シ ョニ ング)基 本 方 針 (案 ) と して の 自動 制 御 シス テ ム の 動 作 確 認 や 各 安 全 装 りに示 され た手 順 に基 づ いて 実 施 され た 内容 につ い 置との連動 確 認 な ど、引 渡 しに向 けて確 認 してお く て報 告す る。 べき項 目が存 在 す る。本 プ ロ ジェ ク トにお いて は、 建 物 が竣 工す る前 の 受渡 し段 階 にお い て は、設備 空調 稼 動 時 の室 内温 湿 度 状 況 や 騒 音 な どを 実 際 に が設 計 図 の 仕 様 通 りに動 作 して い る こ と を確 認 す 測定 し、そ の 結果 を文 書化 して C A に報 告 す る もの る ℃AB (取 s也n g, A dju s血 g an d B d 弧 Cin g) とい とし た 。 うプ ロセ ス が存 在 す る。 これ は 、 日本 にお け る工事 1 . T A B の 内容 と実施 計 画 内容 で は試 運転 調 整 に 当た り、機 器 単 品 の動 作確 認 「 股 の工事 に お け る試 運転 調整 作業 は 、機 器 単 品 とそ の基 本 的性 能 を確 認 す る も の と考 え られ る。特 の運転 を行 っ て 、通 常 設 計 図書 に表 記 され た能 力 を に米 国 にお いて ℃久B 業 掛 ま設 備 シス テ ム の請負 者 出せ るか ど うか、 回転 方 向 の異常 、異 常音 や 振 動な (C on t柑 CtOr)とは別 の業 種 として確 立 して い る。 どの 問題 が無 いか ど うか を確認 して い る。 しか しな この場 合 、設 計 図上 の調 整 バル ブの配 置 や 作 業性 な がら、 今 回 の プ ロセ ス にお ける m どまで 確 認 した上 で 、 施 主 と直 接 契 約 し、1A B 作 般的な 試運 転 調 整 を初 期 調 整 と位 置付 け、追 加で 必 業実 施 して い る。 しか しな が ら、 日本 に お い て は 要とな る調 整 項 目をサ ブ システ ム毎 に整 理 し、図 − m B 1 に示す よ うな フ ロー を作 成 して整 理 した。 を専 業 とす る 業 者 は な く、 設備 工 事 を請 け負 つた もの が 工 事 範 囲 内 で機 器 類 の 試 運 転 調 整 を行 つて い る こ と が 普 通 で あ る 。 そ こで 、 本 プ ロ ジ ェ ク トにお いて も m B 調 整 で は 、一 配 管 関係 は 耐 圧試 験 、 フ ラ ッシ ング、ゲ ー ジ類 の 動作確 認 を行 フた。機 器 関 係 の初 期調 整 は対 B プ ロセ ス の実 施 は設 備 一括 で請 口 を行 い、定格運転時の電流値、風量 ・ け負 った総 合 請負 者 が 中心 とな って C x 管理 チ ーム 流量 に つ い て 目読 計 器 を 中 心 にデ ー タ を取 って 記 の助 言 の下 に m B 計 画 を立 て て作 業 を実施 し、そ 録し、設 計 能 力 と比較 して評 価 した。計装 関係 は初 の結 果 を C x 責 任 者 ( C A Com血ssio血g 期調整 、ル ー プ チ ェ ック 、単 体 チ ェ ック 、P Ⅱ)設 定 A u tb o 血抄) に報告 す るプ ロセ ス と した 。なお 、変則 チェ ック を行 っ た。各 空調 機 系統 にお け る、 フ アン 的な が ら筆 者 は C x 側 に所 属 しつつ 超 短 工期 の工事 定格 時 の風 量 につ いて 単 体 測 定 を行 い 設 計 値 と比 S tu中 on I血 d Com 血ssio血1g P r∝eSS鮎 A 此ud m C System ofa N ew B 止血n g m 月T 4・ m B Ⅵ 止鮎a血 n an d P 托− A ∝eptan Ce C om 血 ssion m g P r∝eSS H 如i皿 e O N O J IM A et.d 空気調 和・ 衛 生 工学会 学術 講演 会講 演論 文集(2 0 0 1.9 .2 6 ∼ 2 8(京都 )) −321− 較して 評価 した 。 2 階 事 務 室空 調 シス テム l これ らの初 期 試 験調 整後 、サ ブ シス テ ム毎 に設 計 最大 能 力 で運 転 させ 1A B を行 った 。 冷 温 水 配 管 系統 にお い て は設 置 され た 流 量 計 の 出力 を基 に配 管 系 統 単位 の流 量バ ラ ンス を確 認 し、 配 管 ・ダクト系 I 心 配管 ・ ダクト完 了 I J 水 圧試 鼓 】 ↓ フラツシ ング l J 機 番 接続 I l l 機暮 ↓ 櫨蕃据付 ↓ レベ ル、芯 出 1 1 I l t l . t気 J 動 力盤 据 付 J 配線 ↓ 接続 I l 計装 心 l 計装盤据付 ↓ l 機巻取付 ↓ 】 配線 J 】 接続 J l 絶後試鼓 J l ル ー プチェック J l 単 体チ ェック J I 設定値入力 I I l t 絶縁 抵 抗 試鹸 l J 回転 方 向 試験 I J l 保護 装 置 試 鼓 l 】 保 護 回路 試 験 J )l風土・ 流i 圧力溺定評整 l J t 電 流 値チ ェック I J l 堤昔測定 t l J l 総合 】 l 設計最 大 流 量・ 最少 流 量 を確 保 す る よ うイ ンバ ー タ の最 少最 大 周波 数 を設定 した 。 l 空調 系 統 で は 吹 出風 量 、吸 込 風 量 を測 定 してエ ア バラ ンス の調整 を行 った。外 気 を取 り込 む 空調 系 統 では外 気 ダ ク ト内 の空 気 流 速 を測 定 口か ら実 測 し I て風 量 を求 め 、設 計最 小 風 量時 に外 気用 ダ ンパ の 開 配管 系 統 ダク ト系 統 冷水・給 水送 水 フアン 運 転 冷水 温 度、圧 力 確認 給気 温湿 度 確 認 度を調 整 し最 小 外 気 量 が 確 保 で き る ダ ンパ 開 度 を 求めた 。最終 的 にエ アバ ラ ンス・ 設 計最 大 風 量 を基 に イ ン バ ー タ へ の パ ラ メ ー タ を 設 定 した 。特 に イ ン 火報連 動 停 止 確認 バー タ に よ り可 変 速 に 制 御 さ れ る フ ア ン や ポ ン プ イン ター ロッ ク制 類につ いて は、納 入 仕様 書 に回転 数 が 変化 した 場 合 フリー ア ク セ ス 差 圧 制 確 吹出 し 口 見 の性能 曲線 を提 出す る よ うに製 造 者 に対 し要 求 し、 室内 温度 分 布 測 定 回転数 制 御 され た場 合 の性能 も確 認 して い る。 確 ( B E M S に よる ) 以 上 の 1A B 調 整 は基 本 的 にシ ステ ム のバ ラ ンス 制 を取 る事 が 目的で ある ため 、各 空調 機 や ポ ン プ に装 ( B E M S に よる ) 流系 付 MD制 室内 湿度 制 御 確認 備され た 自動制 御 シス テム を用 いず 、す べて 手 動 運 外気 冷 房制 御 確 認 転と して行 っ た 。 自然 2 . T A B 確認 気連 動 ・ 室 内 鉛直 温 度・気流 分 布 測 構 成 され た 1A B 計 画 に基 づ き、 実 際 の作 業 を行 った 。℃A B 作 業 の初 期 には 中 にお いて は現 場 に設置 され た 目読計 器 を 中心 に計測 を行 った 。 ポンプ等 にお いて は圧 力計 、電 流 計 の読 みか らポ ンプ 性能 曲 線 を基 に流 量 を推 定 ※ PC H −10は 絞 込 み 運 転 中 に測 定 3 50 ■設 計 値 3 00 ■圧 力 計 か ら 算 出 した 値 □電 流 計 か ら 算 出 した 値 国現 地 の 流 量 計 に よる値 0 5 する と共 に、設 置 され た電 磁 流 量計 の 出 n lB フ ロー チ ャー トの例 ︵u 盲0 \一 ︶ 哨 煤 2 l ↓ − I 0 0 520 0 5 0 央監 視 装置 が 完 成 して いな いた め、 各機 図− 1 止確 デー タ ロガ に よ る 力値 と比較 した 。 図 − 2 にそ の 一例 を示 す。 こ こで は 、 一部 の測 定 値 間 に差 は あ P C H−10 るもの の 、 ほぼ 設計 通 りの仕 様 を満 た し P C H −11 P C H −12 PC H−13 図− 2 てい る と判 断 し た 。 空調 機 他 の 送 風 機 器 に つ い て は ポ ン プ類 と同 様 事で 隙 間風 等 の 問題 を防止 して い る。 な機静 性能 の確 認 を行 った上 、給 気 吹 出風 量 と還 気 冷 凍 機 、熱交 換 器 な どの熱源 機 器 につ い て もそ れ 吸込風 量 を実 測 し、系統 毎 の エ アバ ラ ンス を検 証 し ぞれ 機 器 の設 計性 能 の確 認 を行 った上 、文 書化 して た。表 − 1 に 2 階事 務 室 にお け るエ ア バ ラ ンス検 証 C A へ 報 告 を行 った。 の例 を示 す 。 これ によ れ ば、 この階 で は ほ ぼ設 計通 この よ うに T A B プ ロセ ス にお け る性 能 検証 にお りの風 量 を確保 した 上 、わず か に正 圧 側 に調 整 す る いて は基 本 的 な機 器 仕 様 とシ ス テ ム性 能 を 検 証 す −322− 2 階事務 室エ アバ ランスの検証 (単 位 :m 8瓜) 設 計 値 給気 還気 6. 0 00 6, 0 00 6, 0 00 6, 0 00 2 90 2 90 2 10 2 10 100 100 1, 0 00 1, 0 00 ある事 を文 書で 確 認す る事 が重 要 で ある。 事務室東側 事務室西側 この後 、自動 制御 シス テ ム を稼 動 して 通 常運 転 男 子 トイ レ 女 子 トイ レ 時の状 態 と して 室 内温 湿 度 や 吹 出温 度 、水 温 な ど 身 障 者 トイ レ リフ レッシ ュ コー ナ 3 . 受渡 し前性能検証 3 を目読 計器 、実 測計器 お よび B E M S か らの デー 夕を基 に確 認 した。 ただ し、 この時 点 ︵ ∈ ∈ ︶ 仙 傾 e 心 ′勺 恒 也 かか って い な い状 態 で あ る。 定し、設 計 値 との 比較 を行 った 。特 に 本プ ロ ジ ェ ク トに お いて は⊥ 部 に特 殊 吹出 空 気温 度 : 2 3. 2℃ 2 6 .0 0 2000 3000 図− 3 調と して利 用 され る天 井 面 の 付 着 4 1 」 l…‥ / いノ■’ ●t●■ へ ︵00︶嘲 鯛 ヽ \ \ \ \1 l た ′ ′ ノつ しノ′ ヽ 丁ノ † † :し「 l・・ ノノ ㌔ 〆 し; ● ● ノ J ̄ ■ ■  ̄ ■ ノノ ノ . J ′ l \∴ l’ ● ◆ ■ \ ㌧ \ ● こ \ \ ヽ l h ヽ 1 ヽ 1 1 : : . ■ 1 も − 卜r ノ′ ミ 7000 8000 ノ = 一事熟格1 ⊆ l ‡≡萱≡≡岳 †・ こ −ら ㍉ :壬こ . ヽ ● ● . l .ヽ/ ヽ ● ヽ ■ 二 絹 諾 † l・ −レ…t レ \モ ‥ . ミ= ‥ ノ 舶 ∫ ノ 〆 J 甜 l て − ん: 小・ 二 ・ ・ の確認結果を示す 。概ね期待 した ● ■ ■ ■ヽ ■■ 童 , 訝 l ■ 4 転され て い る事 を確 認 した 。 しか しな が ら、 この時 点 で 確 認 600 0 2 階 事務室 垂直温 度分布 の検 証 (単位 :℃) 1 6 況 通りの 温 度 プ ロ フィー ル で 蓄 熱 運 5000 蓄熱 槽 温 度 プ ロ フィー ル(10 月 11 日 ∼ 13 日 ) の問題 が 起 き て いな い事 がわ か る 。 図− 4 4000 壁 面 か らの水 平 距 触 (m m ) 度分布 を測 定 して ア ン ビエ ン ト空 て吹 出 空 気が 流 れ 、 ドラ フ トな ど …=2 # 8 ‥… 10 0 0 は、発注条件に規定 された、垂直温 着噴流効 果によって天井面 に沿 っ 2 5 .6 26. 階の タ ス ク ア ン ビ エ ン ト空 調 に 関 して 実測 結果 の例 を示 す 。 これ で は 付 2 5. 2 #2 な空 調 シス テ ム が採 用 され て い る 。 2 噴流 の状 況 を確 認 した 。 図 − 3 に 2 5.6 − −− −−* 2 5 .8 0 0 1 一 般 各 室 につ いて は室 内温 湿度 を測 実 測 値 給気 運気 バ ランス 6. 0 14 5. 9 83 31 5, 73 9 5. 7 26 13 27 6 2 85 −9 22 1 194 27 97 123 −26 1, 09 4 727 3 67 階 合計 4 03 蹄 ⊂⊃ ⊃ ,− では 、竣 工 前 で あ る ため 、 空調 負 荷 は 2 0 8 義一 1 計図 書 に記 述 され た 要 求 性 能 に合 致 した もの で 0 0 0 0 0 0 0 0 ることが主 目的 で あ り、機 器類 の納 入仕 様 書や 設 0: 00 4: 00 8: 0 0 12 : 0 0 16 : 00 20 : 00 0 : 00 1 0 /1 1 4: 00 8: 00 12 : 0 0 16: 00 2 0 : 00 1 0 /1 2 図−4 水蓄 熱槽蓄熱 運転 の検 証 した結 果 は 空 調 負 荷 が無 い状 態 の もので あ り、 実 際 の 室 内環 境 と して は竣 工 後、 各 季 節 に 行 わ れ る 受 渡 し後 性 能 検 証 (P o st−a CCe p ta n C e C o m m 由sio n 血 g ) に お いて実 際 の環 境 測 定 が行 わ れ る。 この ほか 、蓄 熱 槽の水 質 変 化 の確 認 や 室 内及 び敷 地 境 界で の騒 音値 の測定 な どが行 われ 、受 渡 し前性 能 検証 として行 われ た。 これ ら の 結 果 、 い く つ か の 問 題 点 が 明 ら かにな り修 正 が行 われ た 。表 − 2 に性 能 検 証プ ロセ ス にお いて発 見 され、 対 処 され た 修正 事 項 を示 す 。 い くつ か は 明 らか に設 計 義一 2 ℃AB 及び 受渡 し前性 能検証 によ る修正事 項 項目 吹出方 向の不具合 4 階 会 議 室 エ アバ ラ ン ス 不 良 4 階会議 室 フアン騒音大 Ⅵも Ⅴ 測定風 量誤差 蓄 熱槽清 掃 冷 却水 ポ ンプのエア抜 き 空 冷 H P C フ ロ ー ス イ ッチ 不具合 空 冷 H P C 出 口温 度 リ ミ ッ ト制 御 不 具 合 プ ラ イ ンス ク リ ュー チ ラー 起動不 具合 時の性能記述 不備や施工不備(管理・監理 ミ 仙32 3 仙 原因 V H S 羽根 角度調 整不良 機 械 室 チ ャ ン バ ー か ら リー ク 。 M D 制御追 加 防振 追 加 設 置位置等 による問題 清掃 不 良 鳥 居 配 管 に よ る 不 具 合 が 予 想 され る が 、納 ま り上 や む を 得 ず 。 流 量 保 護 装 置 の仕 様 が フ ロー ス イ ッチ /圧 カスイ ッチで食 い違い。 蓄 熱 運 転 時 の 装 置 保 護 用 ボ デ ィサ ー モ リレ ーの動作 不整合 保護協調 不良 ス )も あ る が 、 ほ と ん どの も の は 今 回 の ℃久B や 受 渡 必 要 が あ る。 し前 性 能 検 証 プ ロセ ス を 行 っ た か ら こそ 発 見 され 本 建 物 で の特 徴 は 、一 般 の建 物 に 比べ て 数多 く配 た 問題 点 で あ り、当初 施 工時 か らの性 能 検証 プ ロセ 管 系 に電 磁 流 量 計 が 設 置 され て い た た め に、 m B ス と同時 に、竣 工前 の確 実な 問題解 決 に大 きな 役割 作 業 を著 し く容 易 に した。Ⅵ Ⅳ の普 及 によ りダ ク ト を果 す 事 が で き る と考 え られ る。 これ らの過 程 で 明 系で は比 較 的風 量 を把 握 しやす くな っ た と はい え、 らか にな っ た事 は 性 能 検 証 の た め の 設 計 図 書 に お 配 管 系 に電磁 流 量 計 を多 数 設置 す る事 は少 な い。将 ける性能記述 の明確化 施工図段階で の再検 討内容 来 の 性 能 検 証 の た め に少 な くと も主 要 な 各 機 器 へ へ の監 理 責 任 体 制 あ る いは設 計 体 制 そ の もの、そ し の配 管 に は簡 単 な流 量 計 測 器 と流 量 調 整 弁 を設 置 て適 切 な 工 期 設 定 が いか に重 要 で あ る か が 痛 感 さ す る事 が必 要 にな る と考 え られ 、最低 限仮 設 で電 磁 れた 。 流 量 計 を設 置 で き る よ う に配 管 を準 備 して お くな 4 . 性能 検 証 プロセ スの 評価 どの 対 応が 望 ま しい。工 事 費削 減 のた め には 欧米 で 本 来 の性能 検 証 プ ロセ ス を考 え た場 合 、1A B 作 活 用 されて いる C x バ ル ブ (定 流 量弁 、或 い は可 搬式 業にお い て まず 問題 とな った点 は 、基本 的 な設 計 仕 流 量 系 を取 り付 けて 流 量 確 認す る もの)を取 り付 け 様及 び 要 求仕 様 に対 して 、計測 され た機 静 性能 が ど る事 を義 務 づ け る こ とも必 要 と思 わ れ る。 の程 度 合致 して い た ら 「良」 とす る のか 、 を明確 に 5. お わ りに する必 要が あっ た事 で あ る。一 般 の設 計 図書 や 契 約 今 回、 正式 な C x プ ロセ ス に従 った試 行 を行 い、 文書 で は 「室 温 が 2 6℃ ±1℃ 」 とい っ た表記 が 良 く 各種 の 問題点 を確認 し得 た ことは 、よ り良 い性 能 の 行わ れ る が 、 これ で は室 内 の水 平 温 度 分 布 が 「 ± 設備 シス テ ム を供 給 す る上 で は重 要 な 事 で あ っ た 1℃ 」 な のか 、代 表 点 の時 間変 化が 「± 1℃」な の か と考 え る。 しば しば 、手 間 と労力 の かか る試 験調 整 が明確 で はな い。性 能 を評価 す る場 合 、そ の受 渡 し 作業 は簡 単 に済 ま され て しま い、と りあえ ず ク レー 評価 の た め の 条 件 を明 確 に して お く事 が 重 要 で あ ムが 無 けれ ば良 しとす る傾 向が散 見 され るが 、確 実 り、そ の条 件 には単 な る理想 論 で はな く測 定 機器 の な性 能評 価 をす るた め の境 界 条件 の 明確 化 、責 任 区 精度 も含 め た評 価 が な され るべ きで あ る。 分の 明確 化 と共 に、し っか りした T畑 作 業 が 重要 で m B プ ロセ ス にお いて は基 本 的 な 機器 性 能 を把 ある 。 握す る こと を 目的 とす れ ば(これ に対 して C x で は 今 回 の工事 で は非常 に短 工期 で あ った た め に、 シス テ ム の機 能 的性 能 の検 証 を 目的 とす る もの と 般的 な 施 工 手 順 で も非 常 に厳 しい状 況 に あ り、 C x され る) 、季 節 に関係 な く実 施す る事 が不 可 能で はな プロセ ス の適 用 に も各 種 の抵 抗 が あ った うえ、実 際 く、大 型 建物 で は仮 設 電 源 を用 いて 受電 前 に行 う事 のTAB 作 業 も竣 工後 に行 って いる。施 工 中 には現 場 も考 え られ る。 しか し、受 渡 し前性 能 検 証 プ ロセ ス サイ ドの 要望 と C x チ ー ム と して の義 務が食 い違 う にお いて は、 シス テ ム全 体 を稼 動 させ るた め に、冷 場面 も あ り、 当初 か ら明確 な C x 作 業 に関す る 目標 房時 期 に暖 房 用 の シ ス テ ム を完 全 に稼 動 させ る 事 と実 行 へ の コ ンセ ンサ ス を設 計 、設 計 監理 、施 工チ は難 し い 。 し か も メ ー カ ー か ら、中 間 期 の デ ー タ か ーム に確実 に浸透 させ る事 が 必要 と感 じ られ た。 ら ピー ク負 荷 時 の能 力 を推 定 得 る技 術 資 料 が 提 出 され る事 は稀 で あ る。す な わち 、契 約 上 の竣 工 時 ま でに行 わ れ る受 渡 し前性 能 検 証 完 了 を も って す べ ての性 能検 証 プ ロセ ス の 完 了 とす る と、受渡 し前 に 参 考文献 1 )A S H M G U I D E u N E l − 1 9 9 6 : m e H V 生 C C om m issio 血n g P r∝ e SS ,(19 9 6 ) 2 )空 気 調 和・ 衛 生 工 学 会 :シ ンポ ジ ウ ム テ キ ス ト ラ はす べ て の シス テム の検 証 はで きな い こ とにな る。 イ フサ イ ク ル 性 能 検 証 の た め の コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ 最終 的 にす べ て 実 負 荷 に合 わ せ で 性能 を検 証 し調 の必 要 性 − − − 一日本 版 コ ミ ッ シ ョニ ン グ ガ イ ドライ ン 整しよ う とす れ ば、最 低 限 1 年 間 の各 季 節 にお け る 作成 に向 けて…−2 0 0 0 . 9 ,p p . 2・1 ∼2 0 試験 調 整 を必 要 とす る こ とか ら、性 能 検証 プ ロセ ス は契 約 上 の竣 工 か らほ ぼ 1 年 間 は確 実 に実 施 す る ー324− E −14 空気 調 和 設 備 の 当初 性 能 検 証 ( コ ミ ッ シ ヨニ ン グ ) の 実 践 研 究 第五報 ○正 会 員 受渡 し段 階性 能検証 プ ロセ ス と検証 結果 の概 要 村 山俊 尚( 山武 ビル シ ス テ ム 触 )) 正 会 員 開口 特別 会 員 伊 藤 嘉 奈 子( 山 武 ビル シ ス テ ム触 )) 史( 山武 ビル シ ス テ ム(株 )) 正 会 員 虞岡 正 ( 山武 ビル シ ス テ ム(株 ) ) 中原 信 生 (環 境 シス テ ッ ク 中原 研 究 処 ) 1 . は じめ に 順で確 認 し、 検 証 実施 以 降 に 中 央 監視 デ ー タ で解 析 第 四報 で報 告 さ れ た試 運 転 調 整 ( T A B )終 了後 する機 能 分 担 とす る こ とで現 場 作業 の最 短 化 を計 る に、 空 調 シ ステ ム性 能 検 証 (※ 以下 検 証 とは受 け渡 為で あ る 。 し段 階 の も の とす る ) を 実 施 す る 上 で の 検 証 手 順 と 3 . 検証 システム その 結 果 に つ い て の 報 告 を 行 う 。 ま た 、 受 け 渡 し後 段階の 解 析 事 例 、 使 用 した B E M S 援 用 ツー ル につ 検 証 に使 用 した、 中央 監 視 シ ス テ ム と概 略 機 能 分 担を以 下 に 示 す(図 − 1) 。 いて の 評価 結 果 は第 六 報 で 報 告 を行 う。 2 . 受渡 し段 階検 証 の 考 え方 と方 法 ポイ ン ト表 示 機 能 デー タ収 集機 能 トレンド ク寸ラフ表 示 機 能 グラ フ表 示 機 能 ︶ 1︶ 2︶ 3 空 調 シス テ ム が そ の運 転 性 能 を発 揮 す る為 の 必 要 条件 は、 機器 能 力 M CU システ ムの機 能 ・ 性 能 ・● 8 E M S 運転性能 (制御 性能) こ の 性 能 が 実 現 で き る こ と で あ り、 受 け 渡 し段 階 で の性 能 検 証 実施 は 必要 条 件 の確 認 行 為 で あ る。 ⋮ ⋮=盤 L 力 動 S R を 充 足 す る こ とで あ る 。 十 分 条 件 は 、 年 間 に 渡 っ て 煮 ‡ DDC 基準 が 必 要 とな る。 そ の 為 、 計 画 機 器 能 力 ・ シ ステ ム性 能 (空 調 シス テ ムが 作 り出 す環 境 条 件 、 想 定 条 件等 ) ・ 自動制 御 の 基 準 値・ 精 度 ・ 一 一日の 運 転 方法 ・ 年間 の運 転 方 法 な ど を記 述 した管 理 文 書 の 作 成 を行 MC U 分筆 盤 :メ イ ン コ ン ト ロ ー ル ユ ニ ッ ト BE M S U I C 受琴畢 設 備 ..≡ . ⋮⋮L W TY 上 記 項 目 を確 認 す る為 に は、 性 能 を評 価 す る判 断 照明 T U 盤 :ビル エ ネ ル ギ ー 管 理 シ シ テ ム :統 合 コ ン ト ロ ー ラ RS :リモ ー トス テ ー シ ョ ン D D C つた 。 :ダ イ レ ク ト デ ジ タ ル コ ン ト ロ ー ラ この 際 、 年 間 を通 じた運 転 条 件 (季節 別 の 想 定 蓄 熱目標 等 ) な どは、 設 計 時 点 で 十 分 に 考 慮 さ れ て い ない 状 況 で あ っ た こ と が 判 明 した 。 図 一1 中央監視 シス テム 具 体 的 に は 、 中 央 監 視 シ ス テ ム の ポ イ ン ト表 示 、 今 回 の設 計 で は、 中央 監 視 シ ス テ ム (B E M S ) ト レ ン ドグ ラ フ ( 最 小 1 分 間 隔 ) で 状 況 を確 認 し、 を性 能 検 証 に最 大 限 活 用 す る よ う、 検 証 に 必要 な計 B E M S で 収 集 したデ ー タ を (最 小 1 0 分 間 隔)、 測 ・ 計 量 計 画 が 行 わ れ た。 結 果 、 中央 監 視 実 装 監 視 BE M ポイ ン トは 通 常 実 装 さ れ る ポ イ ン トよ り、 あ る 系 統 グラ フ 化 し状 況 分 析 を 行 っ た 。 S の 表 示 グ ラ フ 及 び 一 般 市 販 グ ラ フ ソ フ トで を比 較 す る と 4 0 % 程 度 多 く な っ た 。 検 証 方 法 は 、検証 手 順 ( 義 一1 参 照 ) に従 って機 器 の運 転 を行 い 、 その 状 況 を 目視 確 認 、 記 録 をす る。 4 .検 証 項 目 検 証 項 目は装 置能 力 、機 器 の保 護 回路 動作 ( リ ミ 検証 実施 中は 、 中 央 監 視 シ ス テ ム で は 自 動 的 に デ ー ッ ト試験 ) 、 運 転 状 況 (制御 性 ) と した (検 証 対 象設 夕収集 を 行 い 、 検査 終 了後 詳 細 な 解 析 を行 う方 式 と 備は 第 二 報参 照 )。装 置 の 能 力検 査 、 リ ミッ ト試験 は し た 。 こ れ は 、 中央 監視 で の 表 示・ 収 集 デ ー タ で は 制御 を働 かせ な い状 態 (オ ー プ ン試 験 )、運 転状 況 は 確認 で き ない 音・ 臭 い ・ 現 場 計器 の値 な どを検 証 手 制御 を働 か せ た状 態 (ク ロー ズ試 験 )で 行 っ た。 S tⅦ d y o n I n i ti a l C o m m is s io n i n g P r o c e s s F o r A c t u a l H P art−5 P lann in g ,P rocessa V A C S y ste m ofA N ew B u ildin g . nd ResultofB EM ・ S aSSisted Com m issioning 如 A 0 eptanCe Stage 空気調 和・ 衛生 工学 全学術 講演 会講 演論 文集(2 0 0 1 且 2 6 ∼2 8(京都 )) T o s b ib i s a −325− M U R A ¥ A M A e t a l . 手順 5 .ポ ンプ能 力確認 。 5 . 検証手順 検 証手 順 概 要 を述 べ る。 装 置 能 力 確 認 時 の ス テ ッ プ応 答 か ら制 御 パ ラ メ … 夕 ( P 手順 6 .空 調 制 御 弁 全 開 の ま ま 、 空 調 機 を 起 動 し (空 調機 能 力確 認 ※) 、 温度 応答 確認 I ) を 想 定 し、 そ の ※ コ イ ル 能 力 、 V A V 空 調 は フ ア ン能 力含 む 結果 の パ ラ メ ー タ を 設 定 し た 状 態 で 、 制 御 モ ー ドに 変更 して 、 運 転 状 況 (制 御 状 況 )の 確 認 を行 っ た。 手順 7 .全 て 制 御 状 況 と し、 設 定 変 更 を して 追 従 性 、 制御 状 況 は 、 精 度 、 追 従 性 、 安 定 性 につ いて の 確 認 安定性 確認 .検 証 の 現 場 作 業 に は 2 日 間 を 費 や した 。 実 際 の を行 っ た 。 を表・ 1 に示 す 。 空調 機 給 気温 度 P I の事 例 訪 班 別出 2引 出 5 .1 空調 機 停 止 状 況 、 送 水 温 度 が 確 立 され て い る状 況 を確 認 し、 制 御 弁 を全 開 に す る 。 こ の状 態 で 空 調 機 を運 転 しス テ ッ プ応 答 デ ー タ を 収 集 す る ( 図・ 2 )。 p この デ ー タ か ら等 価 無 駄 時 間、 時定 数 を 算 出 し P I 想定 パ ラ メ ー タ 無駄時 間 0. 1 2 0C 時定数 240 秒 P=10 Ⅰ =1 . 5 19 世18 同定 の 経 験 式 を 参 考 に P I パ ラ メ ー タ 算 出 を 行 っ た 。 20 秒 ゲイ ン 丁 (次掛 __ 蛸17 八 . 喜 16 15 5 .2 検証手順事例 210 111 14 一般 系設 備 で 行 った概 要 を 以下 に示 す 。 13 手順 1 .蓄 熱 シ ス テ ム を 自動 に し、 蓄 熱 運 転 を行 う 。 0巾‖ ¢の︰ の ︻ 0の︰ ト的‖ 巾 ︻ 00‖ 心的︰ 巾 ︻ 00︰ ト的‖ 巾 ︻ 00︰ ¢の︰ 巾 ︻ ○巾‖ ¢の‖ C ︻ 00‖ のの‖ M ︻ 0巾‖ のの‖ の ︻ 00︰ 寸め‖ 巾 ︻ OM‖ 寸巾‖ 巾 ︻ 00‖ Mの‖ 巾 ︻ ○ 巾︰巾 の ︰ 巾 ︻ 00︰ Nの︰ の ︻ ○ 巾︰N の ︰ 巾 ︻ OC‖ ︻の‖ 巾 ︻ 表・ 1 00︰ ︻巾‖ 巾 ︻ 図−2 手順 4 .熱交換 器能 力確 認 。 ○の‖ ○巾‖ 巾 ︻ 0巾︰ ふ† 巾 ︻ 00︰ ○巾︰ 巾 ︻ OM‖ ¢† 巾 ︻ 00‖ 血寸︰ 巾 ︻ ○ 巾︰ト † の ︻ 御状 況 、熱源機 器 能 力の確 認 を行 う。 手順 3 .熱源機 器保 護 回路動作 試 験 を行 う。 0 0︰也 寸 ‖ 巾 ︻ 手順 2 .翌 日 B E M S デ ー タ で 、 蓄 熱 状 況 、 三 方 弁 制 給 気温度 ス テ ップ応答 検証 計画 事例 ■空 調 シ ス テ ム 捷作 、 値 確 認 は 全 て 中 央 監 視 盤 よ り行 い 、 目視 確 認 項 目 ( 電 流 値 、 圧 力 、 青 等 ) は 現 場 で 確 認 し 、 インター恥 で 中 央 監 視 室 に 連 絡 し、 記 録 を 行 う 。 検 査項 目 機 器能 力検 査 対象 系統 ー舶・ 系抽 払渡 ク∼ 4 階中喜 ヨ撫 韻書 姓甫 は三 岳善 於触 ※熱 源運 転手動 モ十一 誠空 調制 御手動 モー ド ※蓄 熱槽 に貯 え られ た冷水 熱量 を全て 放 熱 する。 ー舶・ 系抽 払渡 制御 状況検査 検査 羊膜 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 確 認 項 目 (目 視 ) P C H −1 3 運 転 ( P C H −1 2 ,1 1 連 動 ) 送水 温度確 認状 況 2 ∼ 4 階空調機 自動 弁全 開 2 階空 親機起動 3 階 空調機 起動 (最大 風 量 運 転 ) 4 階 空調機 起動 (放熱 運 転 ) 蓄熟 容量 が0 にな るまで 運 転 継 続 蓄熱 コ汁ローラ自動 モード確認 R −1 送水温 度設 定確認 蓄熱 運転 時間 帯設定状 況 確 認 (2 2 : 00 ∼ 8: ∞ ) ① 蓄 熱状況確 認 ② R −1 を強 制的 に運転 する 。 ク∼ 4 階中ヨi 様 ③ 2 ∼ 4 階空調 機長 大外気 取 り 入 れ モー ドに ※ 熟源運 転手 動モード ④ 2 ∼ 4 階空講 機 自動弁全 開 (天候 が晴れ であ る ⑤ 2 ∼ 4 階空調 機運 転 ⑥ P C H −1 3 運転 (P C H −1 2 . 1 1 連動 ) こ と) ※ ボンフ1 ンハー 一夕周波 数最 大運 転 ※ H E −1 1 送水温 度の 変化 が な く な る ま で 滅 事 熊容 量が0 に なる まで 運 転 績 続 ⑦ 書 熊コ沐ロー ラ自動モー ド確 認 ⑧ 空 調機O S S 登録 ⑨ 空調機スケゾユール設 定 ー舶・ 集】 鉦鼓渥 ( D 運転 状況確認 ・ アンヒー ェンM D 強 制閉 ク∼ 4 1替卑 語撫 試運転 自動モー ド ② 制御 状況確 認 ( 2 階 空訴システム) ・温度 設定変 更 ・ C o 2 漢座 設定 変更 ・ 自然 換気窓 操作 ( 外乱 ) ( 3 階 空講 システム) ・温度 設定 変更 ・ C o 2 濃 度設 定変更 ・ 自然換 気窓操作 ( 外乱 ) 制御状 況検査 氷舌 鼓 自動 運 転 で、 実検 重 来 枕 検 査 日 ま に 美事 とする 。 通 常運 転継続 ・残 事項検 査 滅 デー タ収 集継続 2 階室 内温温 度分布 瀾 定実 施 各 村 ンプ 運 転 状 況 (圧 力 、 書 流 値 ) 各 村 ンブ運 転 状 況 (圧 力 、 書 流 億 ) 弁状 態 各 フアン運 転 書 流 、 周 波 数 評価項 目 H E −1 1 の 放 浪 特 性 送水 温度 立 ち上が り状況 空調 系統 室内 ,給気 ゲイ ン 空調 系統 最大 冷房能 力 ※ 詳 細 チェックシート幸 照 2 2 時 に 熱 源 の 起 動 を確 認 し、 主 方 弁 動 作 状 況 自 損 確 認 を行 う 昨 日 蓄 熱 運 事云状 況 ( 機 器 運 転 状 況 (容 量 制 御 発 生 無 し、 蓄 粒 状 況 ) を デ ー タで 確 認 保護 回路動作 状況 各 ポ ンプ運 転 状 況 (圧 力 、 書 流 僅 ) 各 ホ○ ンプ運 転 状 況 (圧 力 、 l 流 値 ) 弁状 態 各 フアン運 転 書 流 、 周 波 数 送 水 温 度 立 ち 上 が り状 況 空 調系統 室 内.給気 ゲイ ン 空 調系統 最大 冷房能 力 ※ 詳 細 チェックシー ト参 照 ( 2 階 空 調 システム) 空 調機 運転、 室内状 況 目視確覿 吹 き 出 し 口風 量 差圧 青 M D 状況 ( 3 階 空 調 システム) 空調機 運転 、室 内状況 目視確認 音 M D 状況 (4 階 空 調 システム) 空調 機運転 、室 内状況 目視確 認 よ l lヨ M D 状況 −326− ( 一般 泉源 系統 ) 事魚 特性/ 放熟 特性 事熟 効奉 手強 檜内温 度変 化 ( プロフィル ) 三方 弁制 卸状況 送水 温度応 答 速水 温度 制御状 況 差 圧制御 状況 H E −1 1 効 車 エネルキ◆ − (一 気 、 熟 量 ) 冷凍機 C O P (一 般 空 調 系 統 ) O SS 状況 畢 虔制 御状況 ( 外 乱制定状 況含 制御機 蕃動作 エネルキー ー( t 気、 耗量) 16. 0 検 証 結 果 の一 部 を手 順 に従 って 報 告 す る。 14. 0 ク■ 熱 源 運 転 状 況 (蓄 熱 ) ︵U 6.1 O ∧V UO■臥 地 類 蓄 熱 運 転 の検 証 に お い て三 方 弁 制御 が 、正 し く動 爪V O 0 1 ) 三 方 弁 制御 の 動作 検 証 作す る こ と は 大 前 提 と な る 。 下 記 の グ ラ フ で 、 起 動 丘肌 時か ら約 10 分 以 内 で送 水 設 定 値(5 . 2 0C )に達 して、 4 設計 温 度 差 7 0C が確 保 さ れ て い る状 況 が確 認 で きる (図・3 ) 。 また、蓄 熱 時 間 を通 じて も熱 源機 器 起 動 ・ 2 . 0 … ・…・・=● …・−− −… ‥ ・…・… ・ −−−− ト… ‥・=・小 一−−− …・・・ヽ ・ …・…・ ・・小 ‥− −‥− −ト ー 停止 に際 して制 御 が追 従 して い る状 況 が確 認 で きる 0 . 0 (図・4 )。 0000000000000000n V O 書撫稚1 触 事搬 書柵 書触甘7 軸 書馳 図 5 ︵岩 月 召 爺 択 川 細 力… 一 − − − …一 …− − …… − − 心  ̄ ̄  ̄  ̄ 糖 ±1℃ 以内 ‖ ̄  ̄ … ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ 蓄 熱 槽 プ ロ フ ィー ル 1 0  ̄…制定 時冊・約†○分− − − 一 一 − 一 一 − − − − − − − 3 ) 冷凍機 能 力検証 蓄 熱 時 の 生 産 熱 量 と、 冷 凍 機 出入 り 口温 度 状 況 を図 − (=こ示 す 。 冷 凍 機 能 力 2 2 0 M J 他 に 対 して 約 1 5 %程 度 能 力 が 余 分 にで て い る状 況 が確 認 で き る。 外気 温 度 低 下 に よ る も の で あ る こ と は 明 ら か で あ る 2 0 ○ 巾 ︰︻ 叫 ○ 刊 ︰ l糾 ○〓 刊 図 0 0 ‖︻ 叫 3○ が冷 凍機 の性 能 変 化 線 図 が 提 出 さ れ て お らず 、検 証 0 ⊂〉 > 寸 0 ∽ 0 ○ 0 ▼ =0 叫 0 巾 0 寸 ⊂ 乃 l 0 ○ 0 ▼ = ⊂〉 糾 ⊂〉 の ⊂〉 寸 ○の ▼■ N ▼■ N N くヾ 叫 亡ヾ 亡} O J 亡 り 一っ 【り ーり く り (▼〉 に支 障 を き た し た 。 ま た 、 蓄 熱 目標 と 蓄 熱 量 の デ ー ○ く⊃ e 、 l 叫 亡 ヾ 印 刷 く } 小 J 印 刷 く } く ヾ 糾 タを 確 認 した 結 果 、蓄 熱 目標 ( 1 0 0 % ) に 達 す る ま え 三 方 弁 制 御 (ス ラ イ ド制 御 ) 立 ち上 り に機 器 が停 止 して い る状 況 が 判 明 した 。 これ は蓄 熱 1 月14 日∼15 日三方 弁柵 弧0 1 宜) 収0 他0 仙0 コン トロ ー ラ の 送 水 温 度 停 止 機 能 が 動 作 した 為 で あ 1 10 る ( 4 0C で 強 制停 止 )。この 機 能 は 冷 凍機 の 凍 結 防止 1 0 −…− 冷凍機也 一 日港 ∝) 機能 (3 0C )が働 く前 に機 器 を強 制停 止 し、保 護 動作 80 が動 作 し な い よ う に す る 機 能 で あ る 。 三 方 弁 は 高 温 部 丸 絶 脚 3 aO 3 aO 境内川 倒鯛 00 乃 仙0 p 事馳 1 20 −− − − I= 4 2. 0 暮他 三方弁制 御 式収ト10−13 2 1: 08 ∼ ∽ ︵UO︶ 咄頭 T ‖︵札 ︻乱 ▲ ‖ ︵ 且 ∧乙 lh 仇 乱 ︵ 札﹁ 八 ︵札 已 ▲H aえ一L︵u 弧0 が満 蓄 温 度 1 10C 以 下 に も関 わ らず運 転 した為 に発生 一拍 28. 0 認 組0 2 AO 槽か ら 10 0 %汲 み 上 げの 状 況 で あ り、 汲 み上 げ温 度 した状 況 で あ る。終 端 槽 1 1 0C で 満 蓄状 況 にな らな い のは設 計 想 定 上 お か しい こ とで 、 これ は 蓄熱 量 演 算 諾) 2 2. O 1 0 値が低 め に演 算 さ れて い た為 で あ る。 結 果、 演 算 パ m O,一 山つの 0 ラメ ー タ の 見 直 し を 行 っ た 。 寸 O D N q>▼−l・nのnのNくO uつl乃のくり卜・−−q>の寸OD の の功 0 0 「 ▼  ̄ N N N 巾 印 可 耳 d 甲 ∽ ¢ や「 「 d 甲 の ⊂〉⊂〉 (⊃ く ⊃ ○ ⊂〉⊂〉○ ⊂〉○ ⊂〉○ く ⊃0 0 0 0 ⊂〉⊂〉○ ⊂〉⊂> 1 2 60 1 1 棚制 定40C AV 5 −−−− … …− qY ▲ 一. ︼ U 7 … −−R − ・†出 聴 J / h 3 0C 舶 ▲ 7 ∧JY 2 船 知 ・1 0 O N ︰岬 N O N ‖寸 岬327 仙 ON︰N 図 ・6 ON︰m OZ ︰L 0N‖ MN ON︰ 0 ON‖ NN 中間 点 を 代 表 温 度 と し て い る 。 ON‖ ﹁N ィール の推 移 は妥 当で あ る.な お 、温 度 計 測 は各 槽 の 0 熱源 機 器 が 停 止 して い る こ とが 推 定 で き る 。 プ ロ フ ⊂⊃ (= 〉 N く‘ ⊃ 卜 N ⊂〉 ぐ く○ 冷凍機 運 転状 況 ⊂) ヾ O N <D ⊂〉 Q ⊂ N ▼ − 〉 N N ︵08 ︶咄頭 1 力 2 2 0 M / 釦 時の プ ロ フ ィ ー ル に 変 化 が な い こ とか ら 6 時 近 辺 に 1 R − 1潮 0 力運 転 して い る こ とが 推 定 で き る 。 ま た 、 6 時 と 8 ■ ノ 定 5 . 2 ロC R − 1 出潮 抑 じで あ る こ とか ら、 冷 凍 機 は 容 量 制 御 が 働 か ず 全 能 1 1 伯 蓄熱 状 況 の 確 認 が で き る。 各 時 間毎 の 面 積 が ほ ぼ 同 R − 1 入 【 コ 島度 餌 始し た 時 の 蓄 熱 槽 の 温 度 プ ロ フ ィ ー ル ( 図 −5 ) で 、 ︵ミつH︶ 哨 戒普 甚 任 意 に定 め られ た初 期 温 度 分 布 か ら蓄 熱 運 転 を 開 2 10 2(刀 ▲7 8 一■一 2 ) 蓄熱 運 転 状 況 の検 証 − ■ ■ ■ ■ ■− ■ ■ 5 2 20 1 2 40 丘U 三 方 弁 制 御 (ス ラ イ ド制 御 ) 暖 房 運 転 7 1 図 一4 即 6 .検証結果 心保 護 回路 動作 状 況 検 証 結 果 、 設 計 風 量 を 満 た して い る と い う T A B の 報 冷凍 機 入 口温 度 を三 方 弁 の 手 動 操 作 に よ り低 下 さ 告に風 量換 算 時 の ミス が 見 出 さ れ た。 な お 、ⅥⅣ の せ、 保 護 回路 動作 の確 認 を行 っ た (図・ 7 )。 風量 検 証 は 同時 生 起 率 が 設 計 書 に明 記 され て い な け この 結 果 、 凍 結 防 止 設 定 に な って も冷 凍 機 は停 止 れば厳 密 な検 証 は 不 可 能 で あ る とい う問 題 点 も浮 か せず に 、 1 段 目 コ ン プ レ ッサ ー の み 停 止 し た 。 そ の び上 が った 。 結果 送 水 温 度 が上 昇 して い る。ここ に、この 保護 回路 3 ) ⅥⅣ 制御性 (精度・ 安定性・ 追従性 )検証 動作 は、 要求 仕 様 条 件 に合 致 して い な い こ とが 明確 空 調 シ ス テ ム を 自動 運 転 と し、 V A V 空 調 シ ス テ に な っ た 。 当 面 は 蓄 熱 コ ン トロ ー ラ の 強 制 停 止 機 能 ムの 給 気 温 度制 御 状 況 の確 認 をお こ な っ た。 設 定 値 で運 転 す る こ と と し た が 、あ き ら か に 設 計・施 工 試 運 1 1 ll を変 更 す る こ とで 負 荷 状 態 の 変 更 と追 従 性 の 確 認 転の課 題 で あ る。 0︵ O O U を、 あ わ せ て 、 給 気 温 度 リセ ッ ト機 能 の 確 認 も行 1 邑0 4 ︷d つた 。 運 転 は 、 以 前 の 能 力 確 認 で 想 定 さ れ た P I ク ︼ 一L 乃 パラ メ ー タ で 運 転 さ れ て い る 。 1nO 6 0 00 世 相 弧 仙 川 帥 結 果、 弁 が低 開度 (低 負荷 )状 態 にお いて振 動 王氾 する状 況 が 確 認 さ れ た (図・9 )。 こ の 状 況 下 で 最 モ ̄ i 終制御 対 象 の 室 温 の 変 化 は ほ と ん ど無 くそ の 視 点 5. 0 4 月 a O 之0 邪 からは 合 格 で あ る が 、弁 振 動 に よ る耐 久 性 へ の 影 知 響を 考 察 せ ね ば な らな い 。 製 品 耐 久 寸 動 回 数 は 1 0 0 万 回 で あ り、中 間 期 の 全 空 調 運 転 時 間 で 発 生 10 1. 0 0. 0 する と仮 定 して も約 10 年 の 耐 久 実 力 は あ る の で 、 0 ■ 可■ 「、 ▼ − † 「、(⊃(つ く ○ ⊂〉く っ q> く 乃く } l口 功 N 的 lけ ⊂}(⊃ ⊂〉† − ナー▼ − N ▼ −▼ −N 州 内 N シス テ ム 上 こ の 開 度 付 近 で の サ イ ク リ ン グ は 止 む l巾 ∝I † ・ 寸 q ⊃† ・ ■ ■ I、 糾 N N巾くつ○つ,r寸寸のl巾巾○(⊃く⊃ く ヾ N N N N糾N Nぐり川村くりNくリNぐりくりくっ 図 一7 無しの 判 断 と した 。 判 断 基 準 に よ り見 解 が分 か れ 冷 凍 機 リ ミ ッ ト試 験 ると こ ろ で あ り、設 計 仕 様 に 判 断 基 準 を 明 記 す る 6 .2 空 調機 運 転 状 況 の検 証 こと が 望 ま れ る 所 以 で あ る 。 1 ) コイ ル 能 力 劫 知 和 0 的 肋︰寸 L 00‖ ∽L O 的︰寸 L 肋 寸︰寸 L 肋 巾︰寸 r O 寸︰寸 l O 印︰寸 r ∽ N︰寸 ︻ O N‖寸 ︻ 0 1‖寸 ︻ ∽ L︰寸 l 的○ ︰寸 ︻ S 的 ︰の L 図一9 加 1 伽 0 0 ︰寸 ︻ O m ︰巾 l 肋寸 ‖巾 ︻ 肌 巾 ‖C L ○ 寸 ‖C 一 的 N ‖巾 L O の ︰n ︻ のT Ml O︻ ︰n ︻ ON︰ nL V コ ン トロ ー ラ か らの 計 測 風 量 デ ー タ で 、 風 量 デ ー タの 確 認 を 行 っ た ( 図 −8 )。 只召 仙 V A V 空調 シス テ ム を最 大 風 量 運 転 と して 、 V A 知 2 ) V A V 風量 ㈲ いる こ と を確 認 した 。 乃 力推 定 を行 っ た。 結 果 は ば設 計 要 求仕 様 を満 た して hP 世 蠣 K a A N の 推 定 を行 い、最 大 負荷 時 の値 を逆 算 して能 抑 対数 平 均 温 度 差 と濡 れ 面 係 数 を算 出 し、 伝 熱 に係 る 鮒 たデ ー タの 、熱 量 と空 気側・水 側 の 出入 口温 度 とか ら 虔制御 Ⅷ 上で の コ イル 能 力 の推 定 を行 っ た。 方 法 は ,収 集 し Ⅵ嘲 醐 銚 鮎 朋伽 憫瀾 棚儲 ⋮1M組 詔 ∽城 詰 空 調 機 の コ イル 熱 量 計 測 デ ー タ に よ り、 設 計 条 件 給気 温度 制御 0 エ\抑叩∈ 恥 一画仰 7 .お わ りに 本報 で は環 境 技 術 セ ンタ ー の 受 け渡 し段 階 の検 証 プロ セ ス と ツ ー ル に よ る 検 証 事 例 の 紹 介 を 行 っ た 。 性能検 証 を計 画 して い る 実 際 の J O B で の参 考 とな 抑 れば 幸 い で あ る 。 0 0 寸 ︰¢ ︻ ○ 巾︰や L O L ‖申 ︻ O N ︰¢ L O m ‖的 l 0 0 ︰申 ︻ O 巾 ︰肌 ︻ O 寸 ‖的 L 0︻ ︰ ∽︻ O N︰ m︻ 0? SL O 寸 ︰寸 ︻ O S ︰寸 l 0 巾 ︰寸 ︻ O N =寸 サ 0 0 ︰寸 ト 0 丁 寸↑ 0寸︰ 的 ︻ ○ ∽ ︰の ︻ 0巾= 巾 ︻ O T巾 l ON︰ 巾 ︻ 図− 8 V A V 風量 状 況 −328− E − 15 空 気 調 和 設 備 の 当初 性 能 検 証 ( コ ミ ッシ ヨニ ン グ) の 実 践 研 究 第 六報 ○正 会 員 受 け 渡 し後 段 階 性 能 検 証 にお け る解 析 事 例 と B E M S 援 用 ツー ル の 評 価 伊 藤 嘉 奈 子 ( 山 武 ビル シ ス テ ム(株 )) 関口 特 別会 員 史 ( 山 武 ビル シ ス テ ム(株 ) ) 正会 員 村 山俊 尚 ( 山 武 ビ ル シ ス テ ム(株 )) 正会 員 虞岡 ( 山 武 ビル シ ス テ ム(株 ) ) 正 中 原 信 生 (環 境 シ ス テ ッ ク 中原 研 究 処 ) はじ め に 今後 の 予 定 も含 め 、検 証 工程 を表・1 に示 す 。 ま た、 第 5 報 で は 受 け渡 し段 階 の性 能検 証 につ い て 詳細 それ ぞ れ の 検 証 項 目は 義 一 2, 3 参 照 。− を述 べ た。 本 報 で は、 受 け渡 し後 段 階 に行 っ た性 能 表 −1 受 け渡 し後 段 階性 能 検 証 工 程 検証 の概 要 、 性 能 検 証 を行 うた め に採 用 した解 析 手 期 間 法、 お よび 診 断・ 改 善 に至 っ た事 例 を紹 介 す る 。 ま 項 目 た 、 事 例 を 通 して コ ミ ッ シ ヨ ニ ン グ 援 用 ツ ー ル と し ての B E M S の 有用 性・ 課 題 につ い て考 察 す る。対象 2000 年 2 00 1 年 11 月 1 月 2 月 3 月 4 月 5月 6 月 7 月 8 月 9 月 暖房 運転 切替 暖房 運転 調整 シス テ ム・ 設 備 に つ い て の詳 細 は第 二 報 を参 照 。 1 . 受 け 渡 し後 検 証 の 目的 第 五 報 にあ る とお り、受 け 渡 し段 階 の 検 証 は 冷房 デー タ を 継 続 して 収 集 し、 受 け 渡 し時 と 異 な る 季 節 ■ 一 暖房 運転 調整 内容確 認 ■■■ 暖房 ピ 運 用状 況 の確認 − ー ク 時 オ ー プ ン ・ク ロ ー 検証 ズテ ス ト t■ 運 用 状 況 の 確 認 ・改 善 項 目 実 施 時の 軽 負 荷 時 に行 っ た。 そ の た め、 本施 設 にお いて は、 年 間 の 性 能 検 証 の ため に受 け渡 し後 も運 用 時 の 12 月 ■ ■ 実施 内容確 認 ■ ■ −■ l 中間期 運 用状 況 の確認 検 証 改 善 項 目実 施 − ■ での機 器 能 力 、 制御 状 況 、 お よび 運 転 状 況 につ い て 冷房 ピ 運 用状 況の確 認 検証 して い る。 受 け渡 し後 検 証 は以 下 の 事 項 を 目的 ー ク 時 オ ー ブ ン ・ク ロ ー 検 証 ズ テス ト と して 実 施 さ れ て い る 。 丘dd 00 0 9t 運 用 状 況 の 確 認 ・改 善 項 目 実 施 1) 暖房 運 転 切 替 時 の 調 整 内容 の 確 認 8れaス 実施 内容確 認 2) 暖房 ピー ク負 荷 で の性 能 確 認 − 3) 中 間期 で の性 能 確 認 表−2 4) 冷房 ピー ク負 荷 で の 性 能 確 認 行う 。 但 し 3 )に つ い て は 冷 房 モ ー ドは 未 完 で あ る 。 制 御状 況検 査 2 . 受 け 渡 し後 段 階 の検 証 の 手 廟 とス ケ ジ ュ ー ル 対象 系統 2 階空調 機 2 、3 階 空調機 義一3 現 在 ま で の検 証 は 、 以 下 の 手 順 で 行 っ た 。 。 い 検 証項 目 空 調機 コイ ル能 力 加 湿器 能力 絵 気温 度制御 運用 状況 確認 時の検 証項 目一覧 検 査項 目 制 御状 況確 認 対 象 系統 熱源 運 用状 況確 認 2 階 ・3 階 空前 機 2 階空調 機 1) 事 前 に暖 房 運 転 切 替 時 の 調 整 内 容 を確 認 す る 2) 暖房 ピー ク負荷 と想 定 され る時 期 にオ ー プ ンテ ス ト・ ク ロ ー ズ テ ス トを 実 施 し、 改 善 項 目の 実 ・ ・ ・実施 予定 オ ー プ ン・ ク ロ ー ズ テ ス ト時 の 検 証 項 目 検 査項 目 機 器能 力検 査 本 報 で は、検 証 の終 了 した 1)∼3 )につ いて の報 告 を 中一○止 …実施 済 み 検 証項 目 蓄 熱槽 プ ロフ ィー ル 送水 圧 力制御 三 方弁制 御 給気 温度 制御 室温 制御 室 内環境 ( P OE , 空気線 図) 施 と改 善 効 果 の確 認 を行 う。 そ の 際 、 運 用 状 況 3 . 受 け 渡 し後 の デ ー タ解 析 と性 能 検 証 事 例 の 検 証 も 平 行 して 行 う 。 受 け 渡 し後 の 性 能 検 証 で デ ー タ解 析 した事 例 と し 3 ) 中 間期 につ い て 、 運 用 状 況 の 検 証 を行 う。 て、 蓄 熱 性 能 、 送 水 温 度 制 御 、 暖 房 時 の給 気 温 度性 な お、 運 用状 況 の検 証 は 、機 器 能 力 が 診 断 され 能、外 気 冷房 の 4 つ につ い て解 析 の過 程 と指 摘 事項 た サ ブ シ ス テ ム毎 に 制御 状 況 を一 定 期 間 毎 に確 認 を述 べ る。 熱 源 配 管 系 統 お よび 蓄 熱 槽 構 造 は 第 二 報 し、 異 常・ 改善 要 素 を確 認 したあ と、 各 設 備 の 調 を参 照 さ れ た い 。 整 を 実 施 して そ の 後 の デ ー タ を 再 確 認 す る 、 と い 3. 1 うサ イ ク ル で 行 っ て い る 。 蓄熱性能関連 図 −1 に蓄 熱 槽 の時 系 列 型 温 度 プ ロ フ ィー ル の一 S tu dy on InitialC om m ission i叩 P rocess For血 tu alH V A C System ofA N ew B uil血ng・ P a r t・6 C o m m i s s io n in g 丘) r P o s t・A c c e p t a n c e S t a g e a n d E v a lu a t io n o f B E M 空気 調和・ 衛 生工 学全 学術講 演会 講演 論文集 (2 0 0 1 . 9. 2 6 ∼2 8(京 都)) ≠ 3 29 − S ・a S S is t e 、 d Tb ol K an ak o Ito et al. が誤 っ て い る事 が わ か り、この 設 定 を正 常状 態 に戻 換器 の 1 次 側 入 口温 度 が 第 8 槽・ 第 9 槽 (高 温槽 ) し た 結 果 、図 − 3 の よ う に 流 量 が I N V 出 力 に応 じて 変 一 只V 6 0 8 ポンプIN V 出 力 2 .1 流量 4 亡U AT20 ヽ 咄絹 ● ◆ . l 8槽 温 度 .1 .3 l .5 l 23 1 5 7 6 0 l 1 1: 0 0 1 1: 30 9 1 1 13 15 17 19 時 図− 2 槽 内 温度 と熱 交換 器 入 口温 度 てい るの で は な い か ?② 蓄 熱 槽 か らの 水 の 吸 い 込 み 位置 が底 部 に な って い る ので は な い か?、と推 定 され たの で 施 工 図 面 上 で 確 認 した と こ ろ 、 ま さ に そ の と おりに な っ て い た 。 さ ら に 、 連 結 排 水 管 の 口 径 が 太 く、 下 か ら吸 う こ との 問 題 点 が よ り顕 著 に な っ て し 1 2: 30 Ⅰ 耶 出力 と流 量 13 : 00 対策 前 (2 月 6 日) 1 20 流量 ポンプIN V 出 力 に 応 じ て流 量 が 変 化 す る ポンプIN V 出 力 ︵ざ ︶尺 玉 >N− 度分 布 の 存 在 が 計 測 温 度 と汲 み 上 げ温 度 とで 異 な っ ︵u盲 \一 ︶ 叫喋 こ の現 象 の 理 由は 、① 温 度 成 層 式 蓄 熱 槽 の 上 下 温 12 : 00 0 1 0 10 10 90 80 70 6 0 5 05 05 05 5 2 70 55 20 2 20 27 15 12 ▲l0 l 図 −1 l 3 1 20 ︵やe 只 召 >書 2 ヽ 送 水 温 度 ●lJ 00 00 1 90 80 7 11 〇 も ニーーー ・ 【 N V 指 令 値 が 変 化 して ーも、流 量 が 変 化 しな い 2 こ 、 ● ンこ ・. 7 熟 交 1次 側 4 ヽ ‡ ▲ ・ … ・ 二 ≒ … ‥ … も… l ・ 二表 ︵ 00 ︶ ′■ . : 戸り…… − .1 .9 ▲ .1 ︼U 丘 U 4 ;tヨ .3 化す る よ う に な り、 負 荷 側 送 水 温 度 も 改 善 さ れ た 。 6 0 .5 000000000 111 ︵1 u盲 \一 ︶ 叫煤 より も か な り低 くな る 場 合 が あ る こ と を 確 認 した 。 5A T A T A T A T A T 3 3 3 3 3 外部 信 号 の イ ンバ ー タ 出力 ヘ の変 換 テ ー ブル の 設 定 入口温 度 を比 較 す る と、 第 9 槽 か ら汲 み 上 げ た熱 交 召0 巴 0 叫 感0 仲0 −0 − − 1110ご0 0 例を 示 す 。 こ れ よ り、 槽 内 温 度 と 熱 交 換 器 の 1 次 側 まっ た 。 こ れ は 連 結 温 度 成 層 型 蓄 熱 槽 で あ る こ と を 8: 30 念頭 に置 か ず に成 され て しまっ た、設 計・施 工 上 のケ アレ ス ?ミス で あ る が 、 実 は この 影 響 は 蓄 熱槽 効 率 の 確保 と二 次 側 送水 温 度 制御 へ の 影 響 が極 め て 大 きい 重大 な ポ イ ン トな の で あ る 。 図 −3 9: 00 9: 30 10 : 0 0 10 : 30 Ⅰ 耶 出力 と流 量 対策 後 (2 月 20 日) こ の よ う に、設 備 制 御 系 の 動 作 の不 具 合 が実 は納 入機 器 の初 期 設 定 の 問 題 で あ る、と言 う現 象 は 前 報 冷 房 運 転 へ の切 替 時 に 蓄 熱槽 の 水 を抜 き、 蓄 熱槽 への 給 水 ・ 蓄 熱 槽 か ら の 取 り出 し位 置 を 確 認 し、 図 面ど お り と な っ て い た た め 、 各 配 管 の 取 り出 し位 置 等を 変 更 した 。 こ の 結 果 は リコ ミ ッ シ ョ ニ ン グ と し に お け る チ ラ ーの リ ミ ッ ト制 御 に も 現 れ て お り、性 能 検証 の果 た すべ き役 割 を示 唆 す る。 ( 2) 熱 交換 器 二 次 側 還 り温 度 確保 第 二 報 に お け る 配 管 系 統 図 か ら判 る よ う に 、二 次 て次期 暖房 運 転 で 効 果 の 検 証 を す る必 要 が あ る。 側ポ ンプ は 熱 交換 器 循環 ポ ン プ と送 水 ポ ン プの 直 列 3 . 2 熱 交換 器 まわ り制御 運転 と な っ て お り、 そ の 間 に 流 量 バ ラ ン ス の た め の (1 ) 負荷 側 送水 温 度 とポ ンプ イ ンバ ー ター 制御 バイ パ ス 管 が あ る . こ れ は ク ロ ー ズ ド回 路 に お け る 熱 交換 器 二 次側 送水 温 度 が ほ ぼ 設 計 温 度 で あ る に 常套 手 段 で あ るが 一 次側 が 蓄 熱 系 で あ る場 合 は バ イ も関 わ らず 負 荷 側 送水 温 度 が極 端 に低 い 状 況 と、熱 パス に よ る熱 交換 器 で 出 入 口温 度 の 変 化 が 蓄 熱槽 へ 交換器 一 次側 ・ 二 次 側 流 量 と負 荷 側 流 量 を比 較 す る の大 温 度 差 還 水 を阻 害 す る事 とな る。 これ が 確 認 さ と後 者 が 2 倍 程 度 と な っ て い る こ と と が 併 せ て 確 認 れた の で 連 通 管 を 全 閉 と し、直 列 の 2 台 の ポ ン プ 回 され た 。 熱 交換 器 の ポ ン プイ ンバ ー タ制 御 の 不 備 で 転数 を連 動 と して 改 善 で き たが 未 だ改 善 の余 地 を残 は無 い か と危 倶 さ れ た の で 、熱 交 換 器 二 次 ポ ン プの して い る 。 インバ ー タ を調 整 して い る送水 温 度 制御 回路 の 動 作 3. 1 を次 の よ う に して 検 証 を 行 っ た 。図 − 2 に よ る と 、イ ン 暖 房 時 の給 気 温 度 性 能 設 計 上 の 必要 送 風 温 度 は300C , 冬 季 の 負 荷処 理 は バー タ ー へ の 制 御 指 令 値 は 最 大 に 達 して お り、 ま た 、 床吹 き出 し系 の み で 空調 機 使 用 風 量 の 約 半 分 ,さ ら イン バ ー タ と の 取 り合 い 信 号 も 正 常 動 作 で あ る こ と に(設 計 変 更 に よ り) 将 来 の仙 機 器 増 設 対 応 と して 低 を確 認 した が 、 そ れ に も関 わ らず 実 際 の 流 量 は 一 定 温送 風 を考 慮 し加 湿 の飽 和 効 率 を 高 め る , 等 の条件 であ っ た 。 で選 ば れ た気 化 式 加 湿 に よ る設 計 外 気 量 取 入 れ 運 転 そ こで、 イ ンバ ー タ 本 体 の 設 定 を確 認 した とこ ろ 制御 状 態 を図 −4 に示 す 。 加 湿 能 力 が300C の送 風 条 件 −330− 内相 対 湿 度 の変 動 と加 湿 時 の潜 熱 を賄 い切 れ な い た かにな った 。即 ち 、 ① 同加 湿 器 は加 湿 能 力 は 小 さ い と めの給 気 温 度 の低 下 が観 察 され る。 そ の た め、 暫 定 言わ れ るが そ れ は 選定 の 問題 で あ る 、 ② 然 し十 分 な 的に調 整 不 足 で あ っ た加 湿 用 給 水 弁 を絞 り込 み 加 湿 加湿 能 力 を持 た せ れ ば加 湿 オ ンオ フ時 の室 内相 対湿 量を調 整 した結 果 、 図 − 5 に示 す よ う に一 応 は送 風 温 度変 化 は ±1哨 前後 の 変 動 を きた す 、 ③ 給 水 方 式 に特 度維 持 が可 能 とな っ た。 こ の と きの温 水 弁 の制 御 特 別の配 慮 を(複 数 弁 を 設 置 して 多位 置制 御 )しな け れ 性を図 6 に示 す 。これ に よれ ば加 湿 弁 動 作 時 の温 水 弁 ば±硝 レベ ル の 比 例 制御 は不 可能 で あ る、な どで あ 8 0 6 0 3 ∧ U O  ̄ ̄㍉ ▼l ▲ U . ヰ lヽ1− ・− 1 ∧U 2 [ pリ ︼ 喝頭 温水熱量 仙 2 .t 一■︳ ∧ V ▲− ∧ U 図−4 加湿量対策前 空調機 制御 ド実 績 を示 す。 室 内温 度 制 御 ・ 給 気 温 度 制 御 は 適 正 範囲 内 と な っ て お り、 外 気 冷 房 ダ ンパ 制 御 は 妥 当 と 判断 した 。ま た、外 気 冷 房 時期 は外 気 湿 度 が 高 くな っ てい る の で 、 全 外 気 と して も 加 湿 能 力 が 不 足 す る こ とも 室 内 湿 度 が 急 激 に 下 が る こ と が な い こ と も 、図 中の 外 気 冷 房 ∼ 加 湿 +暖 房 の切 替 時 の現 象 か ら確 認 でき る 。但 し、前 項 と 同 じ く加 湿 時 に は 給 気 温 度 が 僅 かな が ら 変 化 し 、そ れ を 検 知 し て ダ ン パ 制 御 に 大 き な外 乱 を 与 え て い る こ と が 判 る 。 従 っ て 加 湿 オ ン オ 0 0 ∧U ⊂ 〉 功⊂〉 ■ ■ ■ く⊃0 くつ くっ く⊃ 1 − 1 ■ ▼■ ■■ 空 調 機 コ イ ル前 後 温 度 差 全開時 に コ イル で 入 口温 度 差 が 十 分 に確保 で きず 、 金 木 水 火 月金 木水 火 月 金 木 く> 13: 30 の効 果 の検 証 結 果 の 総括 を 図・8 に示 す 。 ︻日 日︻口 日 日 6日5日4日3日2日9日8日7 652 ・l 一− 2 時刻 くり 1 3 カ0 通過 させ 地 中蓄 熱 冷熱 の 有 効利 用 が 図 られ て い る . そ 即3 即ウ 即 即3 即 絹 絹絹 絹 絹 絹 絹 3 ー V3 6 0 0 ‖¢ O M ︰ト 0 0 ‖ト 0 印 ︰や 0 くっ ⊂〉 12 : 30 図・7 外 気 冷 房状 況 棚 喝 血閉 2 1. 1T ▲T プチ リサ ′掛 8 0の8 10 ぐつ 1 1 、lモ ー一 12: 00 な お 、 本 施 設 で は 外 気 導 入 時 に ク ー ル ト レ ンチ を 2 ・l ・ ・lI 8 _ ′ ・メ・∫ 0 11: 30 l 8 __ V肋 0 ▲丁 0 ●⊥_ 図 −6 パ 外気 黒 点 温 度. ︷− V 2 ノ叫 、 ︵e 嘲 蛸 鹿 0 4︵U 2 8 ▲− [ u盲、 占嘲 薦・[ モ﹁ 主 軸 感 ︷○ 温度 差 30 ′ 甘ヽ √ 「 八 空調 機 制御 ・l− 一 加湿量調整後 外気冷 房 中 室内 温度 計 測 値 5 ・ l 0 ○ 凸︰〓 8 図− 5 1 20 一 ■.■− 2 ○ の ︰O 1 00‖ 01 0 の ‖巾 0 0 ︰¢ 0 の ‖q OO︰ q O C ‖ト 0 0 ︰ト O C ︰申 V爪O O O U人 ▲ U︷U∧O︿U 時刻 が一般 に は実 質 的 な障 害 には な らな い 。 ︵〓∝ぎ ︶ 世 碑 夜 牢 ′︵ぎ ︶ 長 召暴 事 0 口 0.1 0 1ヨ 気露 点 温 度 フが 頻 繁 な と きや 給 気 温 度 制御 の 感 度 が 敏感 な と き はダ ンパ の 大 周 期 の ハ ン チ ン グ が 生 じ る こ と に な る 5 U 2 ︵ l 2 AT 書,r i − ∼ −−。 lt 0 2 [ p︼ 増額 度 図− 7 に温 水 モー ド時 期 に お け る外 気 冷 房運 転 モ ー [ 〓正邑句 境0 夜 空・ [ モ つ呈 8 6咄 盛 0 3 ︵U 給 O00︰〓 O 0 允V ∧ U6 0印 ︰ 0 ︻ 8‖ O1 0 印 ︰功 O Q ‖¢ 0 円 ︰00 0 0 ︰句 0 の ︰ト 0 0 ︰ト 0甲 や 時刻 る。 3 . 4 外 気 冷 房 と クー ル トレ ンチ 0 湿 ︵U クー ル ト レ ン チ [ 〓∝邑 世 嗣 夜 空・[ エ\つ昌 叫 盛 度 温 気 稔 ヰ0 蔓 ⋮い かっ た 自然 気 化 式 加 湿器 の実 際 的 な加 湿 特 性 が 明 ら 仰 にお い て 明 らか に加 湿 量 過 大 ,そ の ため に 大 き な室 団熟 回 収 効 果 運転 ■熟 回 収 逆 効 果運 転 これ は送 水 温 度 の最 適 化 の 問 題 との 関係 が有 り、蓄 熱槽 の効 率 運 転 問題 と絡 め て な お 検 討 の 余地 を残 し 0 20 0 てい る 。 ま た 、今 回 の 検 証 に よ り、こ れ ま で 評 価 の 定 ま ら な 叫331 w 図−8 400 60 0 運 転 時間(分 ) 熱 回 収効 果 時 間 8 00 図 は 空調 運 転 時 間 中 で 、 熱 回 収 効 果 が 発揮 され た 境 へ 影 響 を与 え る操 作 を行 うこ ともで きた が、 時間 の割 合 を示 す 。即 ち、① ピー ク負荷 時 は熱 回収 効 通 常 はや は り居住 者 の環 境 が優 先 とな る。今後 、 果が 発揮 され て い る② 温 水 モ ー ド中間期 で外 気 温 度 年 間 を通 した性 能検 証 を行 う場合 、設 定値 また が高 い と き に は で は 逆 効 果 に な る 、③ 同 じ く冷 水 モ は 制 御 パ ラ メ ー タ に よ る 挙 動 の 違 い や 、制 御 項 ード中 間 期 で 外 気 温 度 が 低 い と き は 逆 効 果 に な る で 目の違 い に応 じた エ ネル ギー・環 境 へ の 影 響 な あろ う 、と い う こ と が 検 証 で き る 。中 間 期 の バ イ パ ス ど を シ ミ ュ レー シ ョ ン で き る ツ ー ル が 必 要 に 回路 が 考 慮 さ れ て い れ ば よ り効 果 的 で あ っ た 。 な ろ う。 4) ロー カル 機 器 状 態 監 視機 能 4 JB E M S 援 用 性 能 検 証 の 評 価 と必要 とす る機 能 監 視 シス テ ム で は全 て の機 器 の操 作 値・パ ラ 本 事例 よ り、現状 の B E M S を性 能検 証 に利 用 す る メ ー タ ま で 監 視 で き て い な い た め 、 IN V 設 定 際の メ リ ッ ト と 、 さ ら に 拡 張 が 必 要 な 機 能 を 下 記 の の フ ォ ル ト事 例 の よ う に 、デ ー タ で は な く、最 様に確 認 す る事 が 出 来 た 。 ( 1 ) メ リ ッ 終 的 に 現 場 確 認 を しな け れ ば な らな い 場 合 が ト あ る。機 器 類 全 て の操 作・ パ ラ メ ー タ監 視 が 可 1 ) 分 散 す る 、関 連 デ ー タ を 目的 に よ り組 み 合 わ せ 能 と な る こ と が 望 ま し い 。監 視 が 不 可 能 と して て オ ン ラ イ ン表 示 で き る。 も 、少 な く と も機 器 の 設 定 値 等 の 現 状 を 管 理 し 2 ) 制 御 状 態 が リア ル タ イ ム で 確 認 で き る た め 、あ て 、 必 要 時 に B E M S 監 視 デ ー タ と と も に確 認 ら か じめ 想 定 さ れ た 異 常 原 因 を 確 認 す る こ と が容 易 で あ る。 で き る し くみ が 必 要 。 5) 機 器 性 能 デ ー タの 電 子 的 な管 理 3) デー タ収 集機 能 を もつ 場 合 は、過 去 のデ ー タ を 性 能 検 証 を 行 うた め に 最初 に確 認 しな け れ 蓄 積 して い る た め 、動 作 の 異 常 が 見 られ た と き 、 ば な らな い 各機 器 の性 能 は 、 図 面 (紙 お よび 発 生 時 点 お よび 類 似 デ ー タ を確 認 す る こ とが C A D 情 報 )で の 受 け 渡 し の た め 、チ ェ ッ ク も で きる れ ・ 古 い 図 面 の 情 報 の利 用 に よ り、数 値 の 間 4 ) デ ー タ を 汎 用 グ ラ フ ソ フ トで 処 理 で き る た め 、 扱 い が 容 易 で あ る 。グ ラ フ は 表 示 フ ォ ー マ ッ ト を一 度 決 め れ ば 繰 り返 し作 業 で作 成 で き る。 ( 2 )拡 張 が 必 要 な機 能 違 い な どが 発 生 す るお そ れ が あ る。 5 )に 関 して は 、今 回 も 一 部 の 空 調 機 の コ イ ル 流 量 と全 体 の搬 送 流量 の 整合 性 が とれ ず、 設 計仕 様 を満 足す る性 能 か 、再 確 認 が 必要 とな る場 面 が あ っ た 。 1) 履 歴 の 記録 と 自動 表 示 機器 性 能 等 を数 値 デ ー タ で設 計 の 場 面 か ら施 主へ の 設備 変更や機器操作 の履歴 は通常建物管理 者 に よ る 記 録 で あ り、電 子 化 さ れ て い て も 監 視 シ ス テ ム と は 別 の シ ス テ ム に な っ て い る 。しか し、デ } 夕解 析 を行 う上 で は 、管 理 者 の 操 作 が 制 御 結 果 に 影 響 し て い る こ とが 多 々 あ る 。ま た 、 引渡 しま で管 理 で きれ ば 、 最新 の性 能 確 認 や各 サ ブ シス テ ム 毎 の機 器 性 能 の 整合 性 チ ェ ック が 容易 とな るし、 性 能検 証 時 の機 器 性 能検 証基 準 を 正 し く取 得 でき る よ う に な り、 そ の 結 果 、 性 能 検 証 工 程 の 作 業 時間低 減 や確 実 な基 準 の設 定 を実 現 す る こ と とな る。 性 能 の 改 善 実施 時 内容 も 同様 で あ る。その よ う な履 歴 を一 元管 理 し、デ ー タ解 析 時 に解 析 対 象 目の 前後 の 履 歴 が 自動 的 に表 示 さ れ る仕 組 み が望 ま しい。 おわ り に 本 報 で は 暖 房 ピー ク 時・ 暖 房 モ ー ド中 間期 の 事務 室系 統 の デ ー タ 解 析 に つ い て 述 べ た 。 暖 房 ピー ク 2 ) フォル ト検 知 ・ 診 断機 能 時 ・ 中 間期 の性 能 検 証 で は 、 第 五 報 の 受 渡 し時性 能 現 状 で は 警 報 に い た ら な い フ ォ ル トの 検 知 検証 で検 知 で きな か った 異 常 が 確 認 で きて お り、 受 機 能 が な い た め 、す で に フ ォ ル トが 発 生 して い け渡 時 だ け で な く、 年 間 を 通 し た 性 能 検 証 で あ る こ て も、デ ー タ の 確 認 を 行 う ま で は 異 常 と認 識 さ とが 改 め て確 認 で きた 。 本 試 行 性 能 検 証 で は 今 まで れ な い 。タ イ ム リー な デ ー タ検 証 の た め に は 自 の実 施 内 容 を生 か して 、 引 き続 き冷 房 ピー ク時 の 制 動 的 に異 常 を検 知 す る仕 組 みが 必 要 で あ り、さ 御性 の解 析 、 エ ネ ル ギ ー デ ー タ 解 析 、 蓄 熱 シス テ ム ら に は 診 断 す る 機 能 が 必 要 で あ る 。(制 御 フ ォ などの 最 適 化 制御 ア ル ゴ リズ ムの 開 発・適 用 、実 験 室 ル ト検 知 の試 み が第 七 報 に示 され る) 系統 の性 能 検 証 、な どを実 施 す る予定 で あ る。B E M S 3 ) シ ミ ュ レー シ ョ ン ツ ー ル の 適 用 援用 の コ ミ ッ シ ヨ ニ ン グ お よ び B E M S 自体 の コ ミ ッ 今 回 は 自社 で の 試行 の た め、デ ー タ検 証 の た め に設 定 値 や 制御 パ ラ メ ー タ を変 更 し、居 住 環 シ ョ ニ ン グ に お け る 課 題 を 抽 出 し、 性 能 検 証 に 必 要 な知 見 の 蓄 積 を 目指 す こ と と して い る 。 −332− E  ̄ 16 空 気 調 和 設 備 の 当初 性 能 検 証 (コ ミ ッ シ ョニ ング ) の 実 践 研 究 (第 七 報 ) 検 証 デ ー タ と シ ミ ュ レー シ ョ ン に 基 づ く F D D の 試 み 学生会 員 ○松 岡 正 会員 1 . 一平 (京 都大 学) 虞 岡 正 (山 武 ピル シ ス テ ム (株 )) 正会 員 吉田 治典 (京都 大学 ) 特別 会 員 中原 信 生 (環 境 シ ス テ ッ ク 中 原 研 究 所 ) は じめ に 本 報 で は 、空 調 制 御 シ ス テ ム の コ ミ ッ シ ョニ ン グ C 〃犬 にお い て 、 特 に検 証 の 困 難 な 制 御 シ ス テ ム に焦 点 を 5 」 あて 、制 御 状 態 を シ ミ ュ レ ー トす る こ と で 、コ ミ ッ り り 巧 P I C(〉n「O t l 托 ショ ニ ン グ を ア シ ス トす る 手 法 を 検 討 し た 。 C 打  ̄1  ̄  ̄  ̄  ̄ ■ 一 − J 花ど ′ ち1 2 . 検証 実験 る。本 研 究 は 東 側 系 統 を研 究 対 象 と した 。この 系 統 ♪ ■ こで 採 用 さ れ て い る †A V シ ス テ ム は 東 西 2 系 統 あ ち花 F 実 験 は Y BS 社 の オ フ ィ ス ( 3 F ) で 実 施 した 。 こ V AV4 V AV2 V A V l V AV 3 室内 温度 室内設 定 温 度 V A†要 求風 量 凡々 には(イ ン テ リア に最 大 風 量 13 30m 3/h の VAV が 2 台 、 図−2 ペリ メー タ に最 大 風 量 670m 3/b の V AV が 2 台 ) 合 計 VA V 要 求風 量 制 御 ブ ロ ック ダ イ ア グ ラ ム 4 台 の VAV が あ る 。 実 験 は 3 種 類 実 施 した 。 以 下 に 朋 各実 験 の概 要 を 示 す 。 T 2.1. 冷 房 時 の バ ル ブ 制 御 供 給 風 量 を イ ンバ ー タ に よ りス テ ッ プ状 に変 化 さ せて ,冷 水 コ イ ル の二 方 弁 の 給 気 温 度 制 御 が 適 正 に て:給 気 温 度 こど ′ :給 気 設 定 温 度 ㍍:外気 温度 屯:外気 ダ ンパ 開度 ℃g′ て 作動 す る か ど うか を検 証 す る (図 −1 参 照 、 た だ し 円C o ntro l 具体 的 な 制 御 法 は 3 章 で 説 明 す る 。 以 下 同 様 )。 凡4 ル£4  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ −「  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ − ̄  ̄  ̄ − ● 「 l ㍍ S A l l l モ モg′ P IC ontm l ーl − 一 一 − − − − − − − − − − T l l ._ J 外気 ダ ン パ フ ァン イ ンバー タ l I − ̄ ●  ̄  ̄  ̄ ●  ̄  ̄  ̄ l ーー ー ロコ 以 C 〃犬 2wa y C打 C o n t r o l V a l v e r J㌔ F▲γ 給気 温度 給気 設定 温度 A ir H a n d l i n3・ g 図 −1 外 気 ダ ンパ 開 度 制 御 ブ ロ ック ダ イ ア グ ラム シ U nミiュt レ ー シ ョ ン 支 援 に よ る 検 証 以 下 に 示 す 制 御 式 のパ ラ メ ー タ に 設 定 値(設 定 値 フア ンイ ンバ ー タ 出 力 値 バル ブ要 求 開度 図 −3 は 引渡 し時 に実 際 に 性 能 が 発 揮 され る よ う に 設 計 値 O A を調 節 ・ 変 更 し た値 ) を 用 い て 、 バ ル ブ 開 度 、 VAV ′ 〈ル ブ 開 度 制 御 ブ ロ ッ ク ダ イ ア グ ラ ム 要求 風 量 、ダ ンパ 開 度 の 制 御 状 態 を シ ミ ュ レー トし 2.2 . 冷 房 時 の VAV 制 御 た結 果 、実 測 値 と相 当 異 な っ た 。そ こで 、本 研 究 で VAVが 受 け持 つ 室 内 の 設 定 温 度 を強 制 的 に ス テ ッ は、制 御 式 の パ ラ メー タ 値 に不 具 合 の 原 因 が あ る と プ状 に 変 化 さ せ 、風 量 制 御 が 適 正 に行 わ れ る か ど う 推測 し、制 御 対 象 の シ ミ ュ レー ト結 果 と実 測 値 の誤 かを検 証 す る (図 −2 参 照 )。 差の 二 乗 和 を 目的 関 数 且 と し 、 こ れ を 最 小 にす る 2.3 . 外 気 冷 房 時 の ダ ン パ 制 御 非線 形 最 適 化 に よ っ て 、 パ ラ メ ー タ 値 を 推 定 した 。 外 気 温 が 十 分 低 い 時 期 に外 気 冷 房 モ ー ドで 運 転 入r し、 外 気 ダ ンパ の 給 気 温 度 制 御 が 適 正 に作 動 す る か どうか を検 証 す る (図 −3 参 照 )。 且=∑(ズ叫 一斗 )2 (1) J=0 ズー ′ m. ′ ノア :シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 値 :実測 値 S tu d y o n In itia l C o m m issio n ln g P ro c e ss fb r A c tu a l =V A C S y s te m o f a N e w B u ild in g P A R T 7・S tu dy on F D D w ith C o m m ission ln g d ata an d S im u latio n I p p e i M 釦 Su O k a et a l. 空気 調和・ 衛 生工 学全 学術講 演会 講演 論文集 (2 0 0 1 . 9. 2 6 ∼2 8(京 都)) −333− 3 .1. 冷 房 時 の 冷 水 バ ル ブ 制 御 の 検 証 冷 水 バ ル ブ 開 度 の 制 御 は ,制 御 周 期 J が 10 sec で 、 積分 した 積 分 動 作 の 変 化 分 〟【%】が 制 御 に 用 い られ る 。(†A V 要 求 風 量 、 外 気 ダ ン パ 開度 の 制 御 も 同 じ であ る。) 比例 帯 が 給 気 フ ア ン の イ ン バ ー タ 出 力 値 ダ 【%]に 幻 (ち +G 勿作) よっ て 変 化 す る 速 度 形 P I 制 御 で あ る 。 以 下 にバ ル A J ブ開 度 の 制 御 式 と合 計 8個 の推 定 す べ きパ ラ メ ー タ △J :積 分 動 作 の 増 加 分 [ %] を示 し 、各 パ ラ メ ー タ に い か な る不 具 合 を仮 定 した ( 7) 2 石 て:積 分 時 間 [ se c] G み′ g :J 秒 前 の 偏 差 ギ ャ ッ プ [ ℃] かを説 明 す る 。 /てラ メ 一 夕 の 不 具 合 と して 、 (7 )式 で 、 積 分 時間 て Z = ℃ − ℃e′ た だ し Z : 偏差 [ ℃] −上 ≦Z ≦上 (2) モ :給 気 温 度 [ ℃] こe′:給 気 設 定 温 度 [ ℃] の設 定 値 1 8 0 s e c に 誤 差 r , e【sec]が あ る と 仮 定 し 、 て =1 80 +て. e と な る 。 ま た 、制 御 運 転 ス タ ー ト時 (実 /てラ メ一 夕 の不 具合 と して 、 (2)式 の給 気 温 度 ヂ,に 誤差 ㌔, e [℃ ]が あ る と 仮 定 す る 0 つ ま り ち =℃ +こ, e ノ ヽ とな る 。Z に 比例 して 出 力 す る 操 作 信 号 を 比 例 動 作 タ = ∬Z [ % ]と い う 。 こ こ で は 、 比 例 動 作 の 変 化 分 験ス タ ー ト時 ) は 積 分 動 作 は 0 %とな る が 、実 際 は スタ ー ト時 に 誤 差 七 [ % ]の 値 を と る と 仮 定 す る 。 P I 制 御 出 力値 とバ ル ブ 開 度 と P I 制 御 出 力 の ス ケ ジュ ー リ ン グ を 以 下 に 示 す 。 △P [ %]が 制御 に用 い られ る 。(†A†要 求 風 量 、外 気 ダ U ン パ 開度 の 制 御 も 同 じで あ る ) = P + J = U 叩 + △P + 〟 ( 3) △タ = 且(Z − Z 叩 ) た だ し 0 ≦U U :P I 制 御 出 力 値 [ 別 ( 8) ≦10 0 Uク ′ g :J 秒 前 の P I 制 御 出 力 [ %] Z 〝ど:f 秒 前 の 偏 差 [ ℃] Ⅴ= ‡ 方=土壁 ( 4) 7 . 5U た だ し 0 ≦U ≦ 2 0. 3 2 こ/+ 1 4 . 36 た だ し 2 ≦U ( 9) ≦ 30 上 方:比 例 動 作 係 数 [ 1/℃ ] l . 0 9 U −8 . 57 上 :比 例 帯 [ ℃] た だ し 3 0 ≦ U ≦ 100 Ⅴ:バ ル ブ 開 度 出 力 値 [ %] 上=虹 立 ダ+エ。 (5) 100 上 (,:F = 0 % 時 の 比 例 帯 [ ℃ ] ん} (,:F =1 0 0 % 時 の 比 例 帯 [ ℃] パ ラ メ ー タ の 不 具 合 と して 、 ( 5 )式 の フ ア ン イ ン バー タ 出 力値 f に誤 差 汽[ %]が あ る と仮 定 す る 、つ まり ダ =阜+耳 と な る 。 以 下 同 様 に 上1。 。の 設 定 値 1 5 ℃に 誤 差 上l。 。 , g[ ℃ ]が あ る と 仮 定 し 、エ1。 。=15 +ち。 。 , e と なる 。エ。の 設 定 値 8 ℃ に 誤 差 エ。 . e【℃ ]が あ る と 仮 定 し 、 パ ラ メ ー タ の 不 具 合 と して 、 (9)式 の P I 制 御 出 力 値打 に 誤 差 吼 [ %】が あ る と 仮 定 、U =♂ +吼 と な る 。 バ ル ブ 開 度 の制 御 状 態 を シ ミ ュ レー トした 結 果 を 図−4 、変 動 的 な 値 を と る /てラ メ一 夕 J ,ち ‥ 均値 とそ の 誤 差 七 ,㌔, ビ‥ るパ ラ メ ー タ ー , g の平 を 表 −1、 一 定 の 値 を と ‥ の 設 定 値 とそ の 誤 差 r, e ,g e ‥ を表 −2 に 示 す 。た だ し表 −1 の 平 均 値 は 、 O 全実 験 時 間 帯 で の デ ー タ 値 の総 和 を デ ー タ の総 数 で O エ。= $+ エ。, g と な る 。 = g ≦ Z ≦ エ + g 0 た だ し O ≦ Z Z た だ し g − エ ≦ Z Z ≦ g −エ た だ し ( 6) ≦ g ≦ O 1 00 】 ll [ 芭 Gz ただ し ≧ 上 + g ▲ U Z −g Z 8 6 4≠ ミ 2て 髄匪 割っ た 平 均 値 で あ る 。 上た だ し O ∼ :制 御 周 期 お き の 時 間 を表 す 添 え字 ただ し 、制 御 周 期 と は 制 御 演 算 を行 う時 間 間 隔 の こ とで あ る 。 L 一 上 、 1= 表−1 防ぐた め 、G z を導 入 す る 。 け 1 5 :2 0 図 −4 Z が 0℃付 近で の PI 制御 出 力値 のハ ンチ ングを U ダ 3 5.1 16 .4 2 6 .6 55 .9 誤差 ( %) −0 .14 (−0 .4 ) 0 0 .7 ( 4 .3) 4 .8 5 (1.8 )− −0 .3 ( T O.6 ) 一 定 の 値 を と る パ ラ メ ー タ の 設 定 値 と誤 差 r %]と い う0 今 回 の実 験 で 設定値 誤差 ( %) ー334− 1= ㌔ g = 0・2 十g e と な る 。 用い た 積 分 動 作 は 、Z を積 分 す る の で は な く G z を 1 5 ‥4 0 J 平均値 表−2 刻 バ ル ブ制 御 シ ミ ュ レー ト結 果 の設 定 値 0・ 2 ℃に 誤 差 g e[ ℃]が あ る と仮 定 し 、 Z を積 分 し た 値 に 比 例 し て 出 力 す る 操 作 信 号 値 時 変 動 的 な値 を とる パ ラ メー タ の 平 均 値 と誤 差 パ ラ メー タ の 不 具 合 と して 、 (6)式 の偏 差 不 感 量 g を積 分 動 作 ′=若 †叫 D l g :偏 差不 感 量 [ ℃] G z :偏 差 ギ ャ ッ プ [ ℃] . __ノ 180 2 0 (1 1) g 上100 ん 0 .2 0 15.0 8 .0 0 0 .7 (35 0) 1.7 4 (1 1.6 ) −3 .0 ( −37 .5 ) 】 OO ハ V て 0 1 2 00 ∧ U ∧ V 5 0 以 降 、開 度 が 3 0 %か ら 5 0 %へ と 増 加 す るが 、 (R )は L. . ヽ軋 4 00 O U︵O ∧ V . A ﹁ 2 3 0 %台 の 値 に と ど ま っ て い る。不 具 合 の 原 因 と仮 定 2 00 O いて 推 定 し 、推 定 し た 値 を 基 に シ ミ ュ レー ト し た 結 時刻 V ÅV l シ ミ ュ レ ー ト結 果 図−5 ハリ した 8 個 の パ ラ メ ー タ に 対 す る最 適 値 を(1)式 を 用 O 0 0 4 こ とが 推 定 で き る 。 ∧U れよ り、制 御 運 転 時 に、設 定 値 に 誤 差 が 生 じて い た 8的 [ モ 丘 嘲 唾解 離 果 (以 後(0 )と呼 ぶ )は 、 (R )とよ く合 致 し て い る 。こ 0 は15%程 度 の 開 度 を 示 して い る 。ま た(D)は 時 刻 15 : 山叩頭 常 噺 で開 度 0%と な っ て い る が 、実 測 値(以 後(R)と呼 ぶ ) 1 40 0 ︻モ め 月 た結 果 (以 後(D )と呼 ぶ ) は 、 時 刻 15 : 0 8 ∼ 15 : 22 O 8 6 図 −4 を み る と 、 設 定 値 を 用 い て シ ミ ュ レ ー ト し 表 −1、表 −2 を み る と、誤 差 が 際 立 っ て 大 き い も の が g で あ り、誤 差 の 大 き さ は 設 定 値 の 3 .5倍 に相 1 3 :4 0 当す る。 1 4 :0 0 図−6 3.2 . 冷 房 時 の VAV 制 御 の 検 証 V A V 要 求 風 量 の 制 御 は 比 例 帯 エが 一 定 値 1.5℃ 、 軸“ 14 4 0 7 00 l・ rt 鼻 胎 鰍] 400 ≧ れ タ を示 し 、 各 パ ラ メ ー タ に いか な る不 具 合 を仮 定 し 3 00 たか を説 明す る。 13 40 14 00 1 3 :4 0 14 図−7 上 = 1 . 5 15 : 2 0 15 : 4 0 一 一 【 l 1ヰ:4 0 14 :20 1 ≧ −・さ (R ト ー 掘 退 制 御 周 期 J が 2sec の速 度 形 P I 制 御 で あ る 。 以 下 に V AV 風 量 の 制 御 式 と合 計 5 個 の 推 定 す べ きパ ラ メ ー 0 0 1 …・ −・ −ノー・ 叫 6 00 買竃 500 1 V A V 2 シ ミ’ ユ レー ト結 果 i! 壬 叶 l− ーH 十 仙 一 叩  ̄−  ̄ 一 1 F ヒ − − ・ − . 1−− −− … W− ll l 重 毒 】 1 1 15 0 0 15 : 20 15 4 0 V A V 3 ミ発 り ユ レ_ ト結 果 ( 10 ) 700 パ ラ メ ー タ の 不 具 合 と して 、 (1 0 )式 の 比 例 帯 エの 嘲[ 要言 爪W 設 定 値 1・5℃ に 誤 差 ち【℃]が あ る と仮 定 す る 。 つ ま 5 00 り 、上 = 1 . 5 + エビと な る 。 琳] 4 00 ( 11) Z =㌔ 一ち∫ e′ ち: 室 内 温度 [ ℃] 3 00 ち∫ g′:室 内 設 定 温 度 [ ℃] 図 −8 パ ラ メ ー タ の不 具 合 と して 、 (11)式 の 室 内温 度 毛 に誤 差 ㌔、 e【℃ 】が あ る と 仮 定 し 、㌔ =㌔ +㌔, eとな る0 表−3 V A V 4こ4 シ盲 輿 ユ レー ト結 果 】4 :4 0 1 5 .0 0 1 5 :2 0 1 5 :4 0 変 動 的 な 値 を と るパ ラ メー タの 平 均 値 と誤 差 ノ ヽ J ㌔ −4 14 22 .8 誤 差 _V AV l ( %) 0 .1 ( 0 .0 2) 0 .2 ( 0.9) 不,偏 差 不 感 量 g ,そ して 積 分 動 作 ′の ス タ ー ト値 誤 差 _V AV 2 ( %) −50 ( −1 2.1) −0 .0 8 (−3 .5 ) に、誤 差 r , e ,ge ,Je が あ る と仮 定 す る。 要 求 風 量 と 誤 差 _V AV 3 ( %) 0 .3 ( 0 .0 7) −0 .4 ( −1.8 ) P I 制 御 出 力 の ス ケ ジ ュ ー リ ン グ を(1 2 )式 に 示 す 。 誤 差 _V AV 4 ( %) −0 .0 4 ( −0.0 1) 比例 動 作 の変化 分 は(3) ・(4)式 、積 分動 作 の変化 分 平均値 は (6) ・(7)、 P I 制 御 出 力 値 は(8)式 と 同 じ で あ る 。 他 は 、 3 .1.で 仮 定 した 不 具 合 と 同 様 に積 分 時 間 表−4 ‡㌦誠 F= ㌦誠 U ただ し U 一 定 の 値 を と るパ ラ メー タの 平 均 値 と誤 差 ≧1 0 0 た だ し 30 ≦U ≦ 100 た だ し 0 ≦U F :VAV 要 求 風 量 [ m3/h] r エ g 0 .2 ( 12) 設定値 0・3 ㌦ ax 0( 0) 60 0 1.5 誤 差 _V AV l ( %) 9 (1.5) −0 .1 ( −6.7) 0 .5 ( 25 0) 誤 差 _1rAV 2 ( %) −10 0 ( −16 .7) −1.1 ( −73 ) 0( 0) 誤 差 _V AV 3 ( %) 49 ( 8 .2 ) 1.5 (100 ) 0( 0) 誤 差 _V AV 4 ( %) 0( 0) 2 .1 (140 ) 0 .15 (75) ≦3 0 ㌦ 肌 :最 大 風 量 [ m 3/h] 各 V A V 風 量 の 制 御 状 態 を シ ミ ュ レー トし た 結 果 を 図−5 ∼ 図 −8 、変 動 的 な 値 を と る パ ラ メ ー タ J ,㌔ の 平均 値 とそ の 誤 差 ナ ビ,㍍, e を表 −3 、 一 定 の 値 を とる /てラ メ 一 夕 r ,エ,g の 設 定 値 と そ の 誤 差 r , g ,エビ,g g を表 一4 に 示 す に示 す 。た だ し表 −3 の 平 均 値 は 、全 実験 時 間 帯 で の デ ー タ 値 の 総 和 を デ ー タ の 総 数 で 割っ た 平 均 値 で あ る 。 (R)と(D)を 比 較 す る と 、V AV l(図 −5)は時 刻 14 : 40 ∼15 : 00 と時 刻 15 :15 ∼ 15 :50 の ニ ケ所 の 時 間 帯 で (D )が 1 3 3 0 m 3/h か ら 6 0 0m 3/h に 減 少 し て い く の に 対 し、 (R )は 減 少 して い か な い 。 他 の V A V も 同様 に 、 数ケ所 の 時 間 帯 で 、 (R )が(D )と相 当異 な る 結 果 と 仙335 叫 O ∧ V ∧V なっ た 。不 具 合 の 原 因 と仮 定 し た 5個 のパ ラ メ ー タ L l l l 二 亨ゝ ;  ̄■ 暮 ヽ_ 彗 ヒ = = 主ょp l ノ■ ■ヽ =㌧∠ / l 】 ! こ坪 ー】−⊥ −…  ̄ ̄仙  ̄−一 丁 …. Ih ■ 】 ††  ̄  ̄ ̄■ ! …T …… 事 デル は 室 内 モ デ ル か ら出 力 され る室 内温 度 を制 御 入 l 1 5 :4 0 1 6 :0 0 力にす る ク ロ ー ズ ドモ デ ル で あ り、室 内 モ デ ル の 室 表−5 1 6 :2 0 川 :4 0 1 了:0 0 1 了:2 0 1 7 :4 0 1 8 :0 0 時刻 ダ ン パ 開 度 シ ミ ュ レー ト結 果 図 −9 内温 度 と実 測 の 室 内 温 度 に 誤 差 が 生 じる た め 、実 測 値と合 致 しな か っ た 。 →去 . −…. 1二 / ● − −  ̄ ̄− …‘ 「 山 l †肌 要 求 風 量 制 御 の シ ミ ュ レー シ ョン に用 い た モ 王 ′ノ ●● ざ上_. ▲ −. ●′ 2 とな る 。 蓋4 一 n V[ 値を 基 に シ ミ ュ レ ー ト し た 結 果 、図 −5 ∼ 図 −8 の(0 ) 世 監 γ\∴ 恥 に対 す る 最 適 値 を(1)式 を 用 い て 推 定 し、推 定 し た 8 00O 変動 的 な値 を と るパ ラ メー タ の 平 均値 と誤 差 表 −3、表 −4 をみ る と 、各 †A†ご と に 誤 差 が 際 立 っ J ㌔ 49 .5 22 .2 て大 き い も の は 、†A†l は g で あ り、設 定 値 の 2.5 倍 平均値 に相 当 す る 。 †A †2 は J の ス タ ー ト時 の 出 力 値 で あ 誤差 ( %) −0 .6 ( −1.2) 2 .9 (13) り、本 来 0%の 値 を と る べ き だ が −5 0 %の値 を と っ て 表 −6 一 定 の 値 を と る パ ラ メ ー タ の 設 定 値 と誤 差 いる 。†A †3 は ェで あ り 、設 定 値 と 同 じ 値 に 相 当 す る て g 設定値 18 0 0. ■ 2 24 15 誤差 ( %) 87 ( 4 8) 1.1 ( 5 50 ) 1.2 ( 5) −4 ( 一26 .7 ) が、最 適 値 を用 い た 結 果(0)が 実 測 値(R)に フ ィ ッ ト して お らず 、推 定 した 誤 差 は 、実 際 に 起 こ り得 た 可 能性 が 低 い と思 わ れ る 。†A †4 も †A V 3 と同 様 に 上で あり、 設 定 値 の 1 .4 倍 に相 当 す る 。 ㌫ , ㍍ 2 図 −9 を み る と、時 刻 15 : 4 0 ∼ 16 :20 に か け て 、 (R) 3.3 . 冷 房 時 の 外 気 ダ ン パ 制 御 の 検 証 は(D )よ り も 30%程 上 回 る 。 不 具 合 の原 因 と仮 定 し 外 気 ダ ンパ 開 度 の 制 御 は ,制 御 周 期 Jが 10se cで 、 た 6 個 の パ ラ メ ー タ に対 す る 最 適 値 を(1)式 を用 い 比例 帯 上が 外 気 温 度 で 変 化 す る速 度 形 P I 制 御 で あ て 推 定 し 、推 定 し た 値 を 基 に シ ミ ュ レ ー ト し た 結 果 る。以 下 に外 気 ダ ンパ 開 度 の 制 御 式 と 合 計 8個 の 推 ( 図 −9 中 の(0 )) は 、 (R )と よ く 合 致 し て い る 。 こ れ 定す べ き パ ラ メ ー タ を 示 し 、各 パ ラ メ ー タ に い か な よ り、制御 運 転 時 に 設 定 値 に誤 差 が 生 じて い た こ と る不 具 合 を仮 定 した か を説 明 す る 。 が推 定で きる。 上= ‡…こ ・7 8 ㌫ 表 −5、表 −6 をみ る と 、誤 差 が 際 立 っ て 大 き い も た だ し 7㌫ ≧7㌫ . +4 6・7 た だ し ㍍ ヱ≦㍍ ≦㌫ 1 (1 3 ) の が g で あ り、 設 定 値 の 5.5 倍 に相 当す る 。 た だ し ㍍ ≦㍍ 2 4 .結論 ㍍ :外 気温 度 [ ℃] 空 調 シ ス テ ム の 制 御 性 能 は 、制御 に用 い られ るパ パ ラ メ ー タ の不 具 合 と して 、 (13)式 の ㍍ 1【℃]の 設 定値 2 4 ℃ に 誤 差 ㍍ 1、 e【℃]が あ る と仮 定 す る 。 つ ま り 、㍍ 1 =2 4 +㍍ 1, e と な る 。 同 様 に 、㍍ 2【℃ ]の 設 定 値 1 5 ℃ に 誤 差 ㍍ z. g[ ℃ ]が あ る 、 つ ま り ㍍ 2 =15 +㍍ 2. g ラメー タが いか に適 正 かが 大 き く関係 す る。 そ こ で 、本 報 で は パ ラ メー タ が 適 正 に 設 定 さ れ て い る か ど うか の コ ミ ッ シ ョニ ン グ に シ ミ ュ レー シ ョ ン を利 用す る方 法 を 示 した 。つ ま り、制 御 パ ラ メ ー タ に不 とな る 。ま た 、偏 差 は(2)式 、偏 差 ギ ャ ップ は(6)式 、 具合 が あ る と仮 定 して そ の 真 値 を実 測 デ ー タ か ら推 比例 動作 の変化 分 は(3) ・(4)式 、積 分動 作 の変化 分 定し、不 適 正 と思 わ れ る パ ラ メー タ を特 定 す る 試 み は(7)式 、 P I 制 御 出 力 値 は(8)式 と 同 じで あ る 。 ま を示 した。 た、 ダ ン パ 開 度 [ 別 は P I 制 御 出 力 値 と 同 じ値 を と る。 しか しな が ら、実 際 に 本 報 で 推 定 し た よ うな パ ラ メー タ値 の 設 定 ミス が あ る か ど うか は検 証 して いな 他 は 、 3.1.で 仮 定 し た 不 具 合 と 同 様 に 給 気 温 度 い の で 、今 後 、 これ を 実 験 的 に 調 べ る 予 定 で あ る 。 て, 積 分 時 間 r ,偏 差 不 感 量 g そ して 積 分 動 作 J の ス ター ト時 の値 に誤 差 こ, e 、r , e 、g g 、Je が あ る と仮 定 す る。 参考 文献 1 )Y o s h i d a , H ., K u m a r , S ., M o r i t a , Y ., :O n l i n e 外 気 ダ ンパ 開度 の 制 御 状 態 を シ ミ ュ レー トした結 d et e c t io n a n d d i a g n o s i s i n 果を 図 一9 、変 動 的 な 値 を と る パ ラ メ ー タ J 、℃ の 平 b y RARX modeling,Energy and Building33pp391∼ 均値 とそ の誤 差 七 、㌔, g を 表 −5、一 定 の 値 を と るパ 4 0 1, 20 0 1 f a u l t V A V a i r ラ メー タ r 、g ‥ の 設 定 値 とそ の誤 差 r , ビ、g ビ‥ を 義一6 に 示 す 。た だ し表 −5 の 平 均 値 は 、全 実 験 時 間 帯で の デ ー タ 値 の総 和 をデ ー タ の総 数 で割 った 平 均 値で あ る 。 2 )H a v e s , P ., D e x t e r , A リ T ., : D e v e lo pm en t f or V o l lO 2 仙336 − H V A C a n d J o r g e n s e n , D ., S a l s b u r y , T e s t i n g C o n t r o I S y s t e m P ar t l , 19 96 o f a P r o t C o m m i s s i o n E −17 空気調和 設備 の 当初 性能 検証( コ ミッシ ョニ ン の の実 践 研究 (第八 報 )性 能検 証(コ ミッシ ョニ ンの の縫 括 と提 言 特別会 員 I まじ め に 1 .2 本 報 は 本 連 報 の 締 め く く り と して 性 能 検 証(コ ミ ッシ ョニ ン グ ,以 下 の 文 中 で は C又 と略 記 )過 程 実 施 に関 して何 かに付 け議 論 の対 象 とな りや す い課題 の 要諦 と な る と こ ろ を 述 べ て 締 め く く る も の と す る . 紙数 の関係 で定性 的な表 現 に終 始せ ざ るを得 ない こ と を ご 了 承 い た だ き た い .定 量 的 な 詰 め は 筆 者 の 主 宰す る 当 学 会 の コ ミ ッ シ ョニ ン グ委 員 会 や 今 年 度 か ら」発 足 した IE A d m ex 4 0 国 内 委 員 会 な どで 検 討 を 進め て い くつ も りで あ る .な お ,3 .1 の 教 育・訓 練 に 関し て は 玉 置 進 氏 の カ リキ ュ ラ ム 企 画 担 当 に よ る が 、 本報 全 般 に亘 って筆 者 の主 張 を色濃 くに じませ て お り、 記 述 内容 に 関 して は 筆 者 が 全 責 任 を負 う. 1 . ○ 中原 信 生 (環境 システ ック中原研 究 処) 企 画・設 計 段 階 の コ ミ ッシ ョニ ン グ の 役 割 さて歴 史 的 に考 察す る と本 来西 欧 文化 の 下 に発 達 し て き た 建 築 家 とい う職 能 は(領 主・貴 族 の お 抱 え 建 築 師 とい う側 面 も有 っ た で あ ろ うが )発 注 者 の 要 望 に 完 全 に 沿 っ た も の を 設 計 し監 理 し検 証 し て 引 き 渡 す 事 を 約 束 さ れ た も の で あ ろ う と思 う.と こ ろ が 建 築 家 が そ の 芸 術 的 セ ン ス を 押 し付 け た り,こ れ を 甘 ん じて 受 け る(或 い は 任 せ っ き りに す る)こ と が建 築 主 の 資 格 で あ る よ うな 誤 解 を 強 制 し た り,日本 の 現 状 の よ うに 有 りも しな い 建 築 技 術 の 総 合 的 能 力 を持 つ と して作 られ た建築(設備 を含 む)設計 の 資格権 限 を駆 使す るが故 に設備 技術 的に は人任 せ に な った り 非 合 理 を 押 し付 け た りす る .或 い は 欧 米 の よ うに 技 術者 資 格 が別 体 系 に存 在 す る一 方 , 建築総合教育が 企 画 ・ 設 計 図 書 と コ ミ ッ シ ョニ ン グ 文 書 1 .1 性 能 表示 の課 題 性 能 検 証 の基礎 は発注 者 の要 望 に合 敦す る設 計 図 書 (設 計 趣 旨書・仕 様 書・運 転操 作 説 明書 を含 む)に記 不 十 分 な た め に 調 和 の あ る 建 物 が 出 来 な い .そ し て 述され た性 能 表 示 で あ る. 従 来 快 適 空調 用 の空 調設 の 各種 の要 因が重 なっ て建 築 家 に期 待 され た役 割 が 備は人 体 生理 心理 の 許 容す る範 囲で有 れ ば良 い 、と 果 た され な く な っ た ,建 築 家(設 計 家 )に 任 せ き りに 居住 環境 の複合 多 様化 と設 備 技術 の高度化 に建 築家 が 対応 し切 れ ない , 設 計 料 の圧迫 , 人 材 の払 底 ,な ど 言う曖 昧 な 暗 黙 の 性 能 要 求 が 支 配 し て い る が これ で 出 来 な く な っ た とい う世 界 的 現 象 を 素 直 に認 め な け は性 能検 証 が 出来 ない .か とい って 一 部 の産 業 環境 れ ば,重 要 な社会 資 本 で あ る建 築物 の低 質 化 エ ネル のよ うに リジ ッ ドな 性 能 規 定 を して は 徒 ら に紛 争 と ギーや 環境 排 出物 を極 小化 す べ し とい う社 会 的要望 , コス トを 増 大 せ し め る だ け で あ ろ う.こ の 点 に 十 分 そ して そ れ が ま さ に 建 築 主 の た め に(意 識 的 に も コ に配慮 した性 能表 示 を確 立せ ねば な らない . ス トー ラ イ フ サ イ ク ル ー 的 に も )な る 、と 言 う 国 際 的 従 って 一般 的 な健 康人(重症 病 人 な どを除 く)対 象 共 通語識 が C x の必 要性 を正 当化す るの で ある. の快適 空調 の,例 え ば温熱 環境 に関 して言 えば,筆者 とす れ ば C x に求 め られ る役 割 は,発注 者 の要 望 を がつ と に 主 張 す る よ う に 1 ) ,制 約 条 件 付 の 体 感 温 度 指標 に よ るべ き で あ る .同 時 に そ の 分 布 を 規 定 しな 専 門 的言 葉 や 数値 に 置 き換 えて 設 計家 に伝 える,一 けれ ば 検 証 が 出 来 な い .例 え ば タ ス ク・ア ン ビ エ ン ト 方 で は専 門知識 か ら来 る制約 を公 平 に判 断 して発 注 者 に 伝 え る 、と言 う仲 介 者 の 立 場 で あ り,両 者 に 対 し 空調 で は少 な く と も居 住 域 が 性 能 表 示 の 対 象 で あ ろ て利 益 を粛 す 物 で 無 けれ ば な らな い .そ して そ の線 う し,そ れ も ア ン ビェ ン ト条 件 と タ ス ク条 件 とが あ に従 っ て設 計 組 織 が妥 当 に構 築 され , 妥 当 なツ ール る.平 面 的 分 布 に お い て も然 り,厳 密 に は 制 御 用 セ ン を用い て妥 当な設 計期 間で必 要 かつ 十分 な内容 の あ サー 位 置 に お け る 指 標 値 ,と い う こ とに な りそ うで る設 計 図書 を作 成 す る事 を監 督 な い し助 言(この二 ある が そ れ で は 分 布 は ど うで も良 い の か とい うこ と つ の 用 語 の 意 味 の 差 は 大 き い が )す る こ とで あ る . にな り,営 々 と積 み 上 げ て き た 空 調 設 計 の 本 質 を 見 今 回の例 で 言 えば , 企 画・設 計期 間 と施 工期 間の配 誤る事 に な る.これ は例 えば空 気 分 布設 計 を過 度 に 分 の ア ンバ ラ ン ス は 明 らか で あ り な が ら,Cx の視 点 C FD に 頼 ろ う とす る あ り. 方 と、そ れ の 裏 返 し と して か ら見 た 時 の設 計 図 書 の 完 成 度 に 疑 問 が 生 じ る と こ のラ フ な 気 流 設 計(室 内機 を適 当 に ば ら撒 い た り,意 ろが 無 い訳 で は なか っ た.これ を施 工段 階 か ら参入 匠設 計 の 言 うが ま ま の 吹 出 し 口 の 位 置・形 状 に 甘 ん した Cx で事 後 的 に検 証 す る には如 何 に情 報連 絡網 じ た り)と い っ た 傾 向 の あ る最 近 の 空 調 設 計 へ の 警 を 徹 底 して も 実 態 と し て タ イ ム フ レー ム 的 に 追 随 し 鐘と も な す べ き で ,性 能 記 述 の あ り方 が 向 後 の 設 計 得 な い と ころ も多 か っ た . 例 え ば設 計発 注 上 の 疑 問 を 提 示 して メ ー カ ー に 質 問 し 回答 が 未 着 の うち に 実 技術 の 展 開 を 支 配 しそ うな 予 感 が す る . 物 が 出 来 て しま っ た ,と言 う事 も ー 再 な らず 生 じた . S tu む on Initial C om m ission m g P rocess 払r A ctu alH V A C S ystem of a N ew B 山1d血g P A R T 8 .D iscu . ssio n s a n d C on clu . sion s N obuo 空気 調和・ 衛生 工学 全学術 講 演会講 演論 文集 (2 0 0 1 . 9. 2 6 ∼2 8(京 都)) −337− N 1 .3 運 転・制 御 管 理 の た め の ドキ ュ メ ン ト テナ ビ リテ ィー の チ ェ ッ ク , ③ 施 工状 況 の監 査 , ④試 性 能 表示 と共 に,本 来設 計 者 に求 め られ るべ きは 験調 整(TAB)作 業 の監 査 と確認 が有 る.② につ い ては 設計 対 象 を如 何 に使 用す べ き,空 調 の場 合 は如何 に 本質 的 に は設計 段 階で 事前 にな され るべ きで あるが , 運転制 御 すべ きか を保 守 管理 者 に 引 き継 がな けれ ば 施工進行 に応 じて発 注者 側 との共 同確 認 が必 要 で あ 設計 意 図 と異 な る 使 わ れ 方 が して も仕 方 が 無 い .ま た,そ の 事 に 対 し て 一 向 に 意 に も 介 し て 居 な い こ と る .本 節 で は(丑③ に 焦 点 を 当 て る . ① ③ は本 質 的 には(設 計)監 理者 の役 割 で あ り業 務 が殆 どで あ る .実 は そ の 以 前 に も っ と 重 要 な 事 は 年 と指 示 系 統 の 重 複 を 避 け ね ば な ら な い .現 実 的 に は 間性能(環境・エ ネル ギ ーの )を保 持 し, 運 転 管理 に直 監理者 の手 不 足 ,ま た人 間の す る事 で あ るか ら看 視 結す べ き 自動 制 御・B EM S の 設 計 を 自 らや っ て い な い 者の 目が 多 け れ ば 多 い ほ ど欠 陥 を 予 防 す る事 が で き と い う公 課 の 事 実 が あ る .そ し て そ れ を復 権 す る 事 る し, 今 回 は設 計 の事 後 検 証 を行 っ た 関係 で施 工 図 が如 何 に に し て も不 可 能 で あ るか ど うか を じっ く り も 同 時 に チ ェ ッ ク せ ね ば な らな い とい う事 態 も数 多 見極 めね ば な らない が,事 の 実態 は,C x が設 計 職 能 く生 じた し,非 常 駐 の 監 理 者 に代 わ っ て C x チ ー ム に と は 別 に 必 要 と され る が ご と く,自動 制 御・B E M S の 設計 を(詳 細 で はな く概念 設 計す ら)空 調設 計者 に依 も 組 み 入 れ られ て い る オ ー ナ ー 側 代 人 と C A 代 人 と の 間 で 検 討 す る とい う事 態 も ま ま 生 じた も の の ,本 存す る事 を過 度 に期 待 す べ き で な い とい う認 識 に 筆 来的 な役割 分 担 は認識 す る必 要 が あ る. そ れ は 第 一 に企 画・設 計 段 階 の C x と 同 じ く,発 注 者も な りつ つ あ る .筆 者 が 編 集 に 携 わ っ た 当 学 会 出 版され た B E M S の 書 物 2) に おい て は この事 情 を踏 ま え 者の要 望 変更 を如 何 に設 計・施 工 チ ー ム の言 葉 で伝 て設 計 者 の 果 た す べ き 範 囲 を 規 定 し よ う と試 み た . え ,コ ス トと技 術 問 題 を ス ム ー ズ に 解 決 して い くか , す なわ ち, ① 設 計趣 旨書(発 注者 の設 計意 図文書 を が 最 も大 き な 役 割 で あ ろ う. 第 二 に 受 渡 し段 階 で C x 設計 内容 に併せ て 展 開 した もの),②各 サ ブ シス テ ム を 行 うた め の 準 備 が 設 計 仕 様 に従 っ て 間 違 い な く行 自動 制 御 の 概 念 設 計(そ れ で 見 積 も り は 出 来 な い が わ れ て い る か ど うか(そ の 準 備 設 備 一 計 測 装 置 な ど 制御 コ ンセ プ トは把握 で き制 御設 計 専 門家 が詳 細設 計に展 開可 能 で あ る)及 び ③ 運 転操 作 説 明 書 が設 計 − が 十 分 で あ る か ど うか に つ い て は 設 計 段 階 で C x し な け れ ば な らな い )を 確 認 す る 事 で あ ろ う.第 三 に 家の 役 割 と して 作 成 す る も の ,② に 関 して は さ ら に は設 計・施 工 内容 や 機 材 の仕 様 に発 注 者 の意 図 と異 受託 業 者 の詳 細展 開が必 要で これ を② , とす れ ば , ① な る と こ ろ が 発 見 され た 場 合 の 助 言 と解 決 へ の 助 力 ②, ③ が保 守 管理 者 のバ イ ブル 的 存在 とな る(べ きで で あ る .設 計 図 どお り工 事 が 行 わ れ て い る か ど うか あ る ). 今 回 は 発 注 者 自体 が 制 御・BE M S の メ ー カ ー ・ の確 認・指 示 につ い て は飽 くまで(設 計)監 理 者 の 役 工事 業 者 で あ り, 設 計 図 書 に② , が記 載 され てい るが 割で あ る .も ち ろ ん 、 Cx に お け る 巡 回 監 督 に お け る これ で は制 御 機 能 と設 定条 件 ,季節 変 動 等 へ の 対応 発見 事項 は適切 に処 置す べ き事 は言 うま で も無い . 記述 が 不 十 分 で あ り,さ ら に こ れ を 展 開 し た ② ”自 動制 御 管 理 ドキ ュ メ ン トを C x 作 業 の 一 部 と して 作 2. 2 TAB と機 能性 能試 験 この 両者 の役 割 の相違 につ いて は第 四∼第 七報 を 成した .こ こ に 至 っ て 初 め て こ の ドキ ュ メ ン トが 施 熟 読 す れ ば お の ず か ら判 明 す る も の と 思 わ れ る が , 工段 階, TAB,受渡 し段 階・受 渡 し後 段 階 の Cx な らび 具 体 的 に定 義 す るの が なか な か 困難 で あ る.機 能 性 に 運 転 管 理 者 に 十 分 に 活 用 され る に 至 る で あ ろ う. 能試 験(Fun ctional Performance Test,FTP)3)がCx 1.4 情 報連 絡 シー トの役 割 の 役 割 と され る が m P と は 何 か ?そ れ は居 住 空 間 の 本Cx の 最初 の技 術 的作 業 は設 計 図 の事後 検 証で あ 空気 調 和 とい う最 終機 能 を発揮 す るた めに各 要素 機 器・サ ブ シ ス テ ム そ して トー タル シ ス テ ム が 「調 和 」 つた . 検 証 に 当 た っ て は 発 生 した 疑 問 点 を 公 知 し,そ して動 作 し,そ の結 果 予 定 され た エネ ル ギ ー 消費 の れに対す る討 議 を関連者 注 視 の下 に行 い変 更 の有 無 を含 めて 結論 を 出 し,早 急 に施 工チ ー ムに伝 達 す る 下 に 設 計 意 図 の 目的 環 境 を 実 現 し得 る こ と を 確 認 す 必要 が あ る .これ を 齢 齢 無 く行 う た め に は 先 ず 情 報 安 定性 , 機 器 の耐久性 の確 保 も入 る.「目的環 境 」 は 伝達 の指 令 のル ー トの確 立,設計 家・Cx チ ー ム・発 注 年 間 を通 して設 計 性能 を満 足 す る必 要 が ある. 「エネ ル ギ ー 」 は 運 転 の 時 点 時 点 の も の で は あ る が トー タ 第一 ,第 二報 に述 べ た よ うに, 施 工段 階か ら入 った 者の討 論 の 場 を提 供(情 報 連絡 シー ト),結論 を施 工 る 事 で あ る とい え よ う.「調 和 して 」の 意 味 に 動 作 の 整理(案 件 処理 記録 表 , 議 事 録や 現 場 打合せ 内容 を含 ル に は年 間値 ,年 間原 単位 で勝負 され る. 然 し年 間値 は瞬 時値 の集 積 で あ るか ら動 的・静 的 な部 分 負 荷 特 む )す る と言 う、四 段 階 の 体 制 を 整 備 し有 効 に 作 用 し 性 が 大 き な 役 割 を 演 じ る 事 は 言 うま で も無 い . 「要 素 た.これ に基 づ く発 行 シー ト枚 数 は竣 工前 2 4 枚 ,竣 機 器 」 が 入 る が 故 に これ は TA B と重 複 す る 所 が あ る 工後 3 件 ,検討 案件 数 は重複 を含 めて 400 を越 え た. が, C x にお いて は シス テ ム動 作 の 中で如 何 に調 和 し チ ー ム に伝 達(工事 連 絡 書 ), 検 討 案 件 の 結末 を追 及 2 . て要 素機器 カミ 性 能 を発揮 す るかに 重点 がお か れ る. 施 工・ m B と コ ミ ッ シ ョニ ン グ 以 上 に よっ て TA B と FT P の役 割 分担 の大 方 の姿 が 2 .1 設 計 監 理 と コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ 見 え る,その 上で今 一 度 四,五報 を読み 返 して い ただ 施 工段 階の Cx につ い て は第 三報 に記述 され て お き た い .初 め て の 試 み で あ る事 と人 格 は 別 で も 同 一 り,内容 的 に は①施 工 図・承 認 図 の承 認 過 程 , ② メン 人 物 が 両 方 に 関 わ っ て い る と い う点 で 必 ず し もす っ −338− 5 . 結語 きり し な い か も しれ な い け れ ど も . 3 . 付録 竣 工・受 け 渡 し と コ ミ ッ シ ョニ ン グ 関 す る記 述 3 .1 教 育・訓練 第 三 報 で簡 単 に触 れ た保 守監 理 者 の た めの 教 育 ・ 訓練 は 2 AS取 AE Gu ide lin e に よ る シ ス テ ムマ ニ ュ ア ル の 内容 に 日を 費 や して 行 っ た .こ こ で は 参 考 の た め 12345678 にカ リキ ュ ラ ム を以 下 に 紹 介 す る . シス テ ム マ ニ ュ アル の 構 成 と保 全 管 理 別冊 A B C D .当初 設 計 図・仕 様 書(設 計 図 中 に 記 載 され た も の を含 む ) .竣 工 図・ 竣 工 仕 様 書(竣 工 図 中 に 記 載 され た も の を含 む ) ,計算書(負荷計算 書、エネル ギー予測計算 書 .自動 制御・B別S 納 品文書(機器 使 用・取扱 説 明書・保守 管 要 綱 な ど) E .事務 系統 TAB 実行 記録文書 F .実験 系統 TAB 実行 記録文書 設計意 図 と設計 内容 (設計趣意 書) 運転換作 概要 (運 転換作説 明書 ) 3 .3 受 渡 し後 コ ミ ッ シ ョニ ン グ の 必 要 性・位 置 付 け 自動 制 御 シ ス テ ム に つ い て 試験 調 整 (TAB) 総 括 と竣 工 図 書 リス ト 一言 に言 えば 当学会 の学会 賞 に応 募す る場合 に 1 コミ ッシ ョニ ン グ経 過 と結 果 保守管理 上の各種指針・最適運 転指針 年間 の 実 績 追 求 が 必 要 と され る ,ま さ に そ の 作 業 を 質疑 と ま と め 行わ ね ば空 調 設 備 の 正 当 な機 能 を発 揮 で きな い し, これ まで保 守 管 理 に設計 内容及 び TAB 内容 の説 明 は殆 ど為 され てい ない 。今 回 の設 計意 図・内容・施 工 以後 の保 守期 間を通 しての 定規 とな るべ き初期 性 能 が 定 ま ら な い とい う事 で あ る .こ れ は 空 調 技 術 者 の 内容・機 能試 験 内容・性 能検 証 評価 の一 連 の流 れ で説 明した事 は保 守 管理 者 に とつ て は大変 有意 義 で あつ 常識 で 無 け れ ば な らな い に も 関 わ らず ,上 記 の よ う たとの 報 告 も受 け て い る。 なイ ンセ ンテ ィ ブの 存在 , 或 い は一 部 の不 動 産 系 オ ーナ ー の よ うに 厳 し く 要 求 す る 場 合 を 除 き ,殆 ど全 3 . 2 シ ステ ムマ ニ ュ アル の集成 シ ス テ ム マ ニ ュ ア ル とは A S I呪A E3)に よ る定 義 で あ り,シ ステ ム運 転保 守 の た めのす べ て の 情報 を集 め く行 わ れ ず ,冷 暖 房 に 何 ら か の ク レー ム が あ っ た と き にのみ 対症 療 法 が行 われ るに過 ぎ ない.第 六,七 報 に 垣 間 見 られ る よ うに , 受 渡 しに十 分 な検 証 作 業 を た文 書 と され る.とす れ ば 当然 , 竣 工 図書や 機 器 の運 転換 作説 明書・性 能検 査 書 な ども入 っ て くる が,これ 行っ た と き で さへ ,受 渡 し彼 の 検 証 に お い て も 幾 つ ら は リ ス トの み 掲 げ て 別 冊 保 管 され る こ と に な る . 行わ な け れ ば ど うな っ た も の か と さへ 思 う.C x と言 残念 な が ら本報 執 筆段 階 です べ ての 文書 が ま とま っ わ ず と も ,発 注 者 は 須 ら く竣 工 後 1 年 間 の ,少 な く と ては い な い が 予 定 目次 は 以 下 の 通 りで あ る も 継 続 TA B を 業 者 に 要 求 し,代 りに そ れ に 対 す る正 1 . は じめ に 当 な コ ス トを 支 払 うべ く契 約 す る 必 要 が あ る .し か 2 . 設 計 趣 旨に 関 す る もの 関 連 文 書 2 .1 2 .2 2 .3 2 .4 2 .5 2. 2 .1 発 注企画要 望書 設 計趣意書 設 計趣 旨文 書(最終版 ) 空調・熱源設 備操作説 明書 空 調 機 器 納 品 文 書 リス ト (本 体 は別 冊 ) 自動 制 御・BEM S 納 品 文 書 リ ス ト(本 体 は 別 冊 ) 2. 不具合対策 指針 2 .1 2 .2 蓄熱 システム 空調機周 り 2 .3 V A 2 .4 2 .5 空気分布・温度分布 外気取入れ・換気 2 .6 主 要 連 絡 先 リス ト 来 的 に設 計 の質 が規 定 す る枠 を越 え得 ない か らで あ るが , 設 計 の改 良 を含 めれ ばそれ もまた 最適 化 の範 囲 で あ る と も 言 え よ う. C x を ラ イ フ サ イ ク ル 視 点 で 把 握 す る と き これ を ラ イ フ サ イ ク ル コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ と 呼 ぶ .そ し て こ 情 報 連 絡 シー ト 1234 1 4123 4 34 ( 2) 実施・決定・確認事 項総括表 丁姐(試験調 整)確認 文書 3 .3 T 媚 実 行 記 録 文 書 リス ト (本 体 は 別 冊 ) T AB 結 果の考察 と総括書 ] メ ン テ ナ ビ リテ ィ ー チ ェ ッ ク 結果 報 告 書 受渡 し性 能 検 証 結 果 の ま とめ 事務 系統 竣 工時点冷房 運転(中間期 ,冷房モ ー ド) (4 ) 暖 房 ピー ク 時 点 中 間期(暖 房 モ ー ド) 冷 房 ピー ク 時 点 2 実験 系統 ( 1 ) 暖 房 ピー ク 時点 ( 2 ) 冷 房 ピー ク 時点 4. 3 FDD 解析例 の健 康 な運転 状 況 を前提 に して始 め て実現 の資格 が あ るも の,指標 はエ ネ ル ギ ー原 単 位 の 極小 化 と環 境 V 周 り T AB 確認 結果報告 書 半 F D D の機器 レベル とサ ブシ ステ ム最 適制 御 レベ ル 満 足 度 の極 大化 で あ る. 「資格 が あ る」との謂 い は本 性能 検証 関連 文書 性 能検証 計画書(最 終版) 設 計・施 工情報連絡 書 ( 1) コ ミ ッ シ ョニ ン グ の 周 辺 B O F DD と コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ BOFD(ビル 最適 化 と故 障検 知・診 断)の前 半 BO は後 2 .4 3 .2 4 . 自動 制 御 管 理 ドキ ュ メ ン ト BEM S 操作 説明書 3 .1 あ り,然 る が ゆ え に 受 渡 し後 Cx が 必 要 な の で あ る . 4 .1 2 .3 3. し な が らそ れ が 其 の 目的 を全 うす る か 否 か は ま さ に 機能性 能 試験 を継 続 す る事 に よっ て確認 され るの で 設 計図書 , 概 要 と リス ト(本 体 は別 冊 ) 竣 工図書 , 概 要 と リス ト(本 体 は別 冊 ) シ ス テ ム の 運 転 制 御・保 守 管 理 に 関す る もの 2 .2 2 .5 か の 重 要 な 課 題 が 発 見 され て い る .も し こ の 作 業 を れ と B O F DD と は 同 一 の 体 系 の 中 に 記 述 さ れ る 4) が ,B O FD D ,特 に そ の 後 半 部 の F D D は ツ ー ル で あ り,C 又 は プ ロセ ス・制度 で あ る.ツー ル は故 障検 知診 断 のみ で な く,負 荷 や エ ネ ル ギ ー 予 測 或 い は 制 御 と し て 応 用 可 能 で あ る が ,そ れ が C x の な か で 体 系 化 され る と き ,ビ ル 最 適 化 の ツ ー ル と も 性 能 検 証 の ツ ー ル と も な る .第 七 報 で の シ ミ ュ レー シ ョ ン を ツ ー ル と し た F DD を組 み 込 ん だ こ と に Cx と の 関 連 を 確 か め得 る . 4 .2 E SC O と レ ト ロ コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ これ は何 れ も既 設 建物 の性 能 向 上 に係 る もので あ る が 、田 CO の行 う業 務 内 容 は 結 局 レ トロ C x(以 下 RC x とす る )と 同 じベ ク トル を 指 向 して い る事 は 確 か で 叫339 巾 ある. 根 本 的 な違 い は RC 又 は報 酬 を支 払 われ る職 能 であ り,事 業 と して 定 義 され る E SC O は 利 益 追 求 の 事 と,B E M S 無 しで も C x が 可 能 で あ る よ う考 慮 せ ね ば な 業で あ る . い ま一 つ , 防 CO で は環 境 性 能 は 現状 維 持 れども,無駄 を排 し実行 のあ る B E M S 計画 を施 し, 環 が制 約 条 件 な る が , BOFD/ R C x で は 環 境 フ ォ ル トの 改 良も 大 き な 役 割 で あ る .こ れ らの 相 違 が 結 果 に 大 き 境 ・エネ ル ギ ー性 能 検 証 に必 要 な計 測 点 を設 置 す る ら な い 事 も確 か で あ る .然 し こ こ で は 立 証 しな い け こと は 十 分 に ペ イ す る し ,ま た そ うい う建 物 が 評 価 な影 響 を及 ぼす 事 にな る. ESCO 事 業 で はオ ーナ ー に され て 何 ら か の イ ン セ ン テ ィ ブ(米 国 の エ ネ ル ギ ー は何 らの 金 銭 的 負 担 も無 く完 了 後 の あ る時 点 か ら は スタ ー な ど)が 与 え られ る 時 代 に ,そ の よ うな 方 向 の まる ま る の 利 益 が 積 み 重 な る が ,R C 又 は オ ー ナ ー が 社会 制度 が 早急 に整 備 され るべ きで あ る.C x のた め 第一 段 階 と して は 無 償 の 費 用 を 支 払 う. のBEMS 計 測・計 量点 の推 奨 は文 献 2) に記 され て い る. 誰 が 見 て も E S C O の 方 が 実 行 に 伴 う省 エ ネ・省 コ ス 然し少 な く と も 年 代 の 古 い 建 築 設 備 の Cx に は 搬 入 トの 実 が 挙 が る 故 オ ー ナ ー に 有 利 で あ ろ う.R C x の 式の計 量器 によ って行 う方 法論 を確 立 せ ね ばな らな 結果 ,効 果 無 し と な れ ば 出 費 分 だ け 損 に な る か らで ある .しか し こ れ に は 落 と し穴 が あ る .防 C O は 評 価 の時点 で の最小 コス ト最大 利益 を上 げ る対 象 が優 先 され 易 い か ら ,今 す ぐ に ドラ ス テ ィ ッ ク な 省 コ ス ト は実 現 しな くて も長 期 的 に重 要性 の 高い対 象 を見逃 しが ち で あ る ,ま た ,根 本 的 に 何 が 原 因 で ど の よ う な オプ シ ョ ン が あ る か ,とい っ た 点 を ラ イ フ サ イ ク ル 視点 で 解 明 し判 断 を 下 す ,とい うプ ロ セ ス が 欠 け 兼 ねな い .ま た 検 証 に 莫 大 な 費 用 は 掛 け られ な い か ら 効果 検 証 の 精 粗 に も大 き な 違 い が 出 て く る.そ の 故 に E S C O 事 業 者 に とっ て もオ ー ナ ー に とっ て も リ ス クが伴 う. 前 者 に は検 証不 足 か ら来 る実 効 不足 ,後者 に は 公 平 な 効 果 の 監 査 が 困 難 で あ る事 で あ る .そ こ で ESCO で は効 果 を明示 し易 い,照 明器 具 の取 替 えや 低効 率 機 器 の 取 り替 え な ど に 焦 点 が行 く事 に な る. 但 し, 仮 に コ ス トを気 に せ ず に本 質 的 視 点 か ら性 能検 証 して提 案 をす るもの とす れ ば検証 技術 その も の は 両 者 で か な り似 通 っ た も の に な る は ず で あ る . 4 .3 い. 次 章 の A m ex 4 0 の 研 究 に は こ れ も含 ま れ て い る . 5 . 5 .1 国 際的動 向 米 国の動 向 米 国 に お い て は周 知 の A S r択AE 基 準 3) があ るが 実態 は さ ら に 進 ん で い て ,各 種 機 関 か ら実 務 的 な コ ミ ッ シ ョニ ン グ 実 行 指 針(例 え ば P EC I5) )が あ る .19 9 4 年 以来 , N CB C と称 す る国 内会 議 が 毎年 開催 され てお り,20 0 1 年 度 は 約 3 5 0 人 が 参 加 ,日本 か ら も筆 者 を 団 長とす る 2 5 人 の 参 加 団 が 出 席 し交 流 を 深 め た .ま た G SA の 提 唱 す る R eb u i l d A m er ic a に よ る 省 エ ネ ル ギ ー計 画が進 行 し既 設建 物 の RCx が増加 して い る. 5 .2 ヨー ロ ッパ 及 び IE A の 動 向 ヨー ロ ッパ で は 実 務 ベ ー ス で は 日本 と共 に 遅 れ を と っ て い る が ,英 国 は BS R I A /C IB S E に よ る C x コ ー ド が あ り,TA B 寄 りの ガ イ ドライ ン が 整 備 され て い る . オ ラ ン ダで は 品質 保 証 の観 点 か らの モ デル(M肛)が 作ら れ て ビル に 適 用 し よ う と し て い る .IE A −E CIiC S の Am ex 研 究活 動 で は, A皿 eズ ー16 ,1 7,2 5 , 3 4 と続 い て 省 エ ネ ル ギ ー 診 断 と コ ミ ッ シ ョニ ン グ 省 エネル ギー診 断 は ESCO とRCx の 中間的存 在 とい え よ う.実 態 と して 省 エ ネ ル ギ ー 診 断 は ,省 エ ネ ル ギ }セ ンタ ー等 の 無 料 の診 断 に依 存 す るか ,然 ら ざれ ば改修 工事 に費用 を含 め る事 を前提 で業 者 に無 料 で 診断 依頼 をす る.こ こで は本 格 的診 断 で はな い 前者 は 検 討 の 噂 外 に 置 こ う(そ の 意 義 は 十 分 に 認 め る も の の 職 能 と して の R C 又 とは ,検 証 レベ ル か ら も コ ス ト負 担 とい う点 か ら も比 較 し得 な い ).従 っ て 後 者 の 場合 は 性 能 の 劣 イヒが か な り明 白で 回 収 必 須 の 状 況 下 き た省エ ネ ル ギー のた めの B EM S / B O F D の研 究活 動 の 最先 端 に C x を位 置 付 け ,20 0 1 年 4 月 よ り, EU 以外 で は 米 国・カ ナ ダ・ 日本・韓 国 も参 加 して 活 動 を 開 始 し た.研 究 内容 は Cx プ ロセ ス の記述 , BEMS 援 用及 び 非 援用 の C x 技 術 開発(非住 宅・住 宅対 象 ),シ ミュ レー シ ョ ン モ デ ル の 評 価 ,デ モ ン ス ト レー シ ョ ン とな っ て お り,成 果 が 期 待 さ れ て い る .こ こ で は 性 能 発 注 / 請負 形態 の 将来 的普 及 が一 つ の視 点で もあ る. お わ りに に業 者 に省 エネ ル ギー診 断 を依 頼 す る,のが 実 態 で 終 わ りに 当 た っ て 本 プ ロ ジ ェ ク トに 誠 意 を 持 っ て あ ろ う.診 断・検 証 技 術 の 適 用 とい う意 味 で も 中 間 的 参加・協力 を賜 った各 位・各社(特 に Cx を施 工 者 の立 存在 で あ り,オー ナ ー の理 念 ,普 及 効 果 , 発注形態な ど種 々 の レベ ル と形 が あ り得 る .そ の 最 た る も の で は研 究 と並行 して行 わ れ ,む しろ報 酬ベ ー ス の R C x よ り も高 度 な 技 術 が 適 用 さ れ る 事 も有 り得 よ う. 4 .4 場で最終 的 に受 け止 め る立 場 に あっ た㈱ 三晃 空調 の 現場 担 当 の方 々)に絶 大 な謝意 を表す る次第 で あ る. 文献 1) 中 原 信 生 :空 気 調 和 設 備 , 新 建築学体 系 27 設備 計 画 、 彰 国社 ,198 2 B E MS の 役 割 − コ ミ ッ シ ョニ ン グ ッ ー ル 第 五 ,六 報 に 見 られ る よ うに ,本 プ ロ ジ ェ ク トで は 2) 中原 信 生 ほ か 編 集 : B EM S ビル 管 理 シ ス テ ム ー ビル の 環 境・エ ネ ル ギ ー 性 能 の最 適 化 の た め に −、 空 気 調 和 ・ 受 渡 し C x ,受 渡 し後 C x に BE M S の 活 用 が 前 提 と な っ 衛生 工学会 , 2 00 1 て い る.それ は発 注者 の性 格 上,性能 評 価 のた めの ツ P r o ce ss ー ル と し て 通 常 よ りか な り多 く(第 一 報 参 照 )セ ン サ 4) 中 原 信 生 :コ ミ ッ シ ョ ニ ン グ に よ る ラ イ フ サ イ ク ル ー と計 量 器 を 取 り付 け て い る か らで あ る .一 般 に は 新 築 の建 物 とい え ど も C x に 十 分 な 計 測 が 行 わ れ て い な い し,そ の 精 度 情 報 も 不 明 で あ る 事 を 考 え る 3) A S HRA E Guidelineト1996,HVAC Commissioning 性 能 検 証 −そ の 概 念 ,必 要 性 とプ ロセ ス に つ い て ,BE 建 築設備 , No .59 4,20 00 . 9 5) M o d e l C om m issio 血n g P lan a n d G 山 血 S p e ci丘c a 一 也o n ,P C E I(P or tla n d E n e rgy C o n se rv 如io n ,h c. ) ー340−