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教育ニュースライン

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教育ニュースライン
第765号
平成25年10月1日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
10
月号
第765号
平成 25年 10月 1日 発行
編 集 人、 発 行人
新潟県教育委員会
<今月号の記事>
1:教育ニュースライン
2:グローバル人材の育成に向けた取組
3 :『 ワ ー ク シ ョ ッ プ 』 の 様 々 な 手 法 で 企 画 力 ア ッ プ を 狙 う
教
育ニュースライン
(1)
P1
P2~5
P6~7
県教育に関わる最新ニュースをお知らせします。
キャリア教育フォーラムを開催
第2次新潟県生涯学習推進プラン改定
県教育委員会は、8月31日(土)に新潟市
民プラザにて、平成25年度にいがたキャリア
教育フォーラム「夢宣言」を開催しました。
中高生及び専門学校生と保護者、教員ら約400
名の参加がありました。フォーラムは、シン
ボルマーク授賞式にはじまり、先輩社会人に
よるパネルディスカッション、著名人を招い
ての対談、中学生による社会人インタビュー
や各校の取組などの様子をまとめたビデオ上
映、ひなた
によるミニ
ライブなど
盛りだくさ
んの内容で
した。
先輩社会
【著名人による対談】
人による パ
ネルディスカッションでは、伊勢みずほアナ
ウンサーのリードにより、各界で活躍する若
手社会人の体験や中高生へのメッセージが熱
心に語られました。対談では、人気アニメ「ク
レヨンしんちゃん」の野原しんのすけ役で知
られる声優の矢島晶子さん(柏崎市出身)や
今井美穂さん(見附市出身)、ひなたさん(長
岡市出身)らがゲスト出演し、人との出会い
を大切にして欲しいなど、応援メッセージが
送られました。参加者は将来の夢や職業を考
えるヒントを見つけることがで
きたのではないでしょうか。
県教育委員会は、「第2次新潟県生涯学習推
進プラン(改定版)」を策定しました。これは、
本県の最上位の行政計画である新潟県「夢お
こし」政策プラン見直しや、少子高齢化の進
展など社会情勢の変化に対応して、第2次プ
ラン(H19~H24)の見直しを行ったものです。
サブタイトルを「学びを楽しみ 社会に生
かす」とし、基本的施策の柱に「学習成果を
生かした豊かな地域づくり」を設けるなど、
学んだ成果を社会に生かすことに力点を置い
たものとなっています。
【Webアドレス】http://www.pref.niigata.lg.jp/s
yogaigakushu/
公立高等学校入学者選抜が変わります
現在の中学2年生が受検する平成27年度公
立高等学校入学者選抜から、選抜制度が変わ
ります。これにより、希望する高校では、学
力検査の翌日に、能力や適性、興味、関心な
どを多面的に捉えることを目的とした学校独
自の検査を行えるようになります。
県教育委員会、新潟市教
育委員会では、新しい制度
に関するリーフレットを作
成し、全県の中学1、2年
生に配布するなど、周知に
努めています。
【Webアドレス】http://www.pref.niigata.lg.jp/k
otogakko/1222020125713.html
(2)
いじめ見逃しゼロ県民運動 私た ちは いじ めを 見逃し ません
765号
平成25年 10月1 日
グローバル人材の育成に向けた取組
イングリッシュセミナー等
高等学校教育課では、生徒たちが世界に目
を向け幅広い視野を身に付けること、また、
日々の英語学習に対するモチベーションを高
め、実際の英語運用能力を向上させることを
目指し、様々な取組を行っています。今回は
グローバル化する社会で必要となる英語力、
コミュニケーション能力の向上に向けた取組
を中心に、個々の事業の概要や生徒たちの活
動の様子等を紹介します。
この事業は、外国語指導助手(以下ALT)
を活用して、県立高等学校等における英語指
導、クラブ活動等における英語指導の充実と
国際理解教育の推進を図るとともに、教員の
研修にも役立てることを目的としています。
現在、財団法人自治体国際化協会が運営す
る「語学指導を行う外国語青年招致事業」(J
ETプログラム)により、本県が27人のAL
Tを直接雇用し、県内の高等学校等に配置し
ています。
各ALTは配置校と2~3校の定期訪問校
で授業を行い、求めに応じて月に1~2回程
度要請訪問校で授業を行います。
通常、ALTは授業を担当する英語教員が
作成した指導案に従い、チームティーチング
を行いますが、日本での英語指導に慣れてき
たALTは、英語教員と協力しながら指導案
を作成しています。また、英作文の添削やジ
ャーナル(日誌)の点検を行っているALT
もいます。生徒は自分が書いた英作文をAL
Tに添削してもらうことで、更に英語学習に
対する動機づけがなされています。
これらの業務のほか、ALTの活躍の場は、
スピーチコンテストに参加する生徒の指導や
審査、そしてイングリッシュセミナーでの指
導等があります。更に、SSH(スーパーサ
高等学校教育課
イエンスハイスクール)指定校において、英
語以外の理系の授業を支援するALTもいま
す。
【平成25年度(後期)ALTの出身国別人数】
アメリカ
ジャマイカ
ニュージーランド
オーストラリア
【ALT研修会】
14
3
2
1
カナダ
イギリス
南アフリカ
4
2
1
(計27人)
【新規来日者対象の研修】
1
イングリッシュセミナー
実際に英語を用いる機会や異文化に触れる
機会を設けることにより、英語によるコミュ
ニケーション能力と国際理解・国際協調の精
神を身に付けた、国際社会で活躍できる人材
を育成することを目的として始まったこの事
業は、今年度で8回目を迎えました。
今年度も「アオーレ長岡」で8月22日(木)、
23日(金)に開催し、県内の高等学校、中等
教育学校(前期課程・後期課程)
、特別支援学
校(高等部)のうち、30校から163名の生徒が
参加しました。
【1日目 活動の概要】
<Opening Ceremony & Warm Up>
開会式では、25人のALTからの挨拶があ
り、生徒たちの期待は十分に高まりました。
まず、ウォームアップ活動として、各自が
英語でインタビューしながら、
「生まれた月」
「身長」
「名前のアルファベット」順に整列す
るゲームを行い緊張をほぐしました。
第765号
平成25年10月1日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
<Find Your ALT>
ALTの情報が書いてあるカードが配られ、
それをもとに、生徒たちは自分の担当のAL
Tを英語を使って探し出すという活動を行い
ました。生徒たちは初対面のALTにも臆す
ることなく積極的に英語を使っていました。
<Interview & Presentation>
午後は、各グループに分かれてALTの故
郷について質問をしながら聞き取り、その内
容を模造紙にまとめ、その後全体の前でプレ
ゼンテーションをするという活動を行いまし
た。ネイティブスピーカーの話す英語の速さ
に戸惑う生徒もいましたが、何度も聞き返し
ながら理解しようと努力する生徒たちの姿が
多く見られました。知らない者同士がチーム
となって、協力しながら課題を解決する第1
段階がここから始まりました。プレゼンテー
ションの場面では、グループ内での役割を決
めることで、人前で英語を話すことに慣れて
いない生徒も「英語で伝える」という経験が
できました。
【グループ活動】
【プレゼンテーション】
【2日目 活動の概要】
受付時間の前から生徒たちは、自主的に午
後のスピーチに向けて原稿を書き始めたり、
発音練習をするなど、このセミナーによって
生徒たちがモチベーションを高めている姿が
見られました。
<Create a TV Show>
午前中は、簡単なゲームの後、「英語力+創
造力+チームワーム」が問われるグループ活
動を行いました。この活動では、「ニュース」
「ドラマ」「バラエティー」「コメディ」等、
様々なテーマが与えられ、それに従いグルー
プ独自に短いテレビ番組を作成し、全体の前
で発表しました。
普段、学校の授業ではあまり設定されるこ
(3)
とのない状況の中で、ALTの指導のもと、
生徒たちは互いに協力し合い、ユーモアのあ
る個性的な番組を作りました。各グループに
は英語を非常に流暢に話す生徒もいれば、あ
まり英語力に自信のない生徒もいました。し
かし、それぞれの生徒が、英語を通じてAL
Tや仲間と1つの作品を作り上げる喜びや感
動をこの活動で味わっていました。
<Speech Writing & Speech>
午後は全ての生徒が各グループ内でスピー
チを行い、投票で選ばれた代表25人が全員の
前でスピーチを行いました。グループ内での
発表の前には、生徒たちの間に良い緊張感が
あり、ALTたちも懸命に指導を行っていま
した。ネイティブスピーカーに自分が書いた
原稿を読んでもらうことや、自分の発音をチ
ェックしてもらうことが初めての生徒もいま
したが、単なる教科の1つとしての英語では
ない、自己表現の1つの道具としての英語の
重要性を感じていました。
25人の代表者は、皆すばらしいスピーチを
行いました。代表に選ばれずに悔しい思いを
した生徒もいました。しかし、生徒たちは英
語を使って相手に理解をしてもらうこと、英
語を使って相手の心を動かすことの難しさと
ともに、そのすばらしさを感じ取っていまし
た。
【グループ発表】
【代表スピーチ】
最近「日本の若者は内向きだ」とよく言わ
れますが、今回自ら進んでこのセミナーに参
加した生徒たちの目は確実に外に向いていま
した。グローバル人材とは、自己主張をしな
がらも協調性を大切にし、最終的に全体に好
影響を与える人物だと言われています。今回
のイングリッシュセミナーでは、そのような
ことを意識せずとも、生徒たちは、学校から
離れた非日常の場面で、
「英語」というコミュ
ニケーションの道具を駆使しながら、自分を
(4)
いじめ見逃しゼロ県民運動 私た ちは いじ めを 見逃し ません
表現することや仲間と協働することの大切さ
や喜びを感じていました。
【アンケート結果】
Q イングリッシュセミナーは充実していま
したか。
・とても充実していた
67 %
・充実していた
31 %
・あまり充実していなかった
2 %
Q あなたの今後の英語学習のために役立ち
ましたか。
・とても役立った。
70 %
・役立った。
29 %
・あまり役立たなかった。
1 %
【参加生徒の感想】
・普段の英語の授業は教科書や参考書ばか
りですが、このセミナーでは、実際にコ
ミュニケーションをする場面でたくさん
の英語を使うことができました。
・最初はグループの仲間と全く話すことが
できませんでしたが、今では日本語では
なく、自然に英語で会話できるようにな
りました。この2日間でここまで英語が
上達し、より好きになるとは思っていま
せんでした。嬉しいと同時に驚きです。
・実際に英語に触れることで、自分がもっ
と頑張ればもっと多くの事を知ることが
でき、更に世界が広がると思いました。
2
スピーチコンテスト
スピーチコンテストは、英語で自己の考え
を発表することによって論理的に自分の考え
を表現する力、プレゼンテーション能力や国
際的な視野を持った生徒を育てることを目的
としています。
平成24年度は、県内3カ所で地区予選を行
い、24校から56名の参加がありました。本選
には、各地区から選ばれた19名が参加し、10
名の成績優秀者が選ばれました。
【昨年度参加者の感想】
・発表のための練習が英語学習に役立つだ
けでなく、他者の発表を聞くことにより、
同世代の考えを知ることができた。
このスピーチコンテストの成績優秀者2名
765号
平成25年 10月1 日
は、全国高等学校英語スピーチコンテスト(全
国英語教育研究団体連合会主催)の関東甲信
越ブロック大会に新潟県代表として出場する
ことになります。
今年度はより多くの学校からの生徒の参加
を促し、各学校で校内予選や発表会等を行っ
てもらうために、地区予選の期日を例年より
約1か月遅らせました。各学校において、授
業の内外で英語でのスピーチが行われ、更に
このスピーチコンテストを目標とすることで、
新潟県全体の英語のレベルが上がることを期
待しています。
予選 平成25年10月12日(土)
上・中越地区 柏崎エネルギーホール
下越・佐渡地区
新潟高等学校
本選 平成25年11月4日(月)
生涯学習推進センター
文部科学省では、グローバル人材の育成に
資するため、新学習指導要領「外国語」の着
実な実施を促進するとともに、英語の使用機
会の大幅な拡充や英語学習に対するモチベー
ションの一層の向上を図ることを支援し、英
語によるコミュニケーション能力・論理的思
考力を育成するための事業を全国の都道府県
教育委員会に委託しました。
高等学校教育課ではこの事業の委託を受け、
昨年度の事業「英語力を強化する指導改善の
取組」の指定校である、県立村上中等教育学
校と県立燕中等教育学校に引き続き拠点校と
して研究を深めてもらっています。この事業
は、両校の英語担当教員の指導力向上と研究
成果の普及とにより、県内全域で英語教育の
改善を図ることを目的としています。
共通の研究概要
① CAN-DOリスト形式による学習到達目標
の設定・公開及び達成状況の把握・公表
及び指導への反映
② 授業における指導と学習評価の改善等
の推進(4技能を測定する評価方法)
第765号
平成25年10月1日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
※CAN-DOリスト形式による学習到達目標
「言語を使って『~することができる』と
いう能力記述文の形での学習到達目標」
上記の研究に加え、両校にはそれぞれ次の
ような特徴となるテーマがあります。
○村上中等教育学校
テーマ「ALTの効果的な活用」
より効果的なチームティーチングを行うた
め、英語教員とALTが話し合い、指導案を
作成しています。英作文の添削やスピーチ指
導にもALTが積極的にかかわっています。
スピーキングテストやインタビューテスト
においてもALTが審査に加わることで、ネ
イティブスピーカー側の視点からの評価を得
ることができ、生徒に対するフィードバック
が生徒の更なるモチベーション向上へとつな
がっています。
授業外の特徴的な取組としては、「ALTポ
スト」を使っての生徒との手紙のやり取り、
ALT専用ホワイトボードを使っての情報発
信、文化祭での英語による講評等が挙げられ
ます。
今年度はさらに、「スピーキングテストの回
数の増加」「教員向け研修」「生徒とのコミュ
ニケーションの機会設定」
「音声教材等の作成」
を取り入れることで、ALTの活用を充実さ
せる予定です。
○燕中等教育学校
テーマ「ICT等の効果的な活用」
オーストラリアでの海外研修において発表
する資料の作成を通じてICT機器の活用を
促し、プレゼンテーション能力の向上を図り
ます。
授業内では、ICレコーダーを使い、リス
ニングやスピーキング練習に活用しているほ
か、電子辞書の効果的な活用法を英語教員自
らが授業内で指導しています。また、デジタ
ル教科書や電子黒板、スマートフォンといっ
たICT機器を利用しての実践研究を行って
います。
これらのほかに、海外研修でホームステイ
(5)
をする家庭や現地生徒とのメール交換や、来
日した生徒のホストファミリーとなることを
通じての国際交流も行っています。
両校がこうした研究を進める中で、英語科
全体が1つのチームとしてまとまり、同じ目
標に向かって協働することで、生徒の英語運
用能力やモチベーション向上という成果に繋
がっています。
今年度は、県内各校で「CAN-DOリスト形式
による学習到達目標の設定」が求められてい
ます。今後、各学校においても、この2校の
拠点校の研究成果を参考にしてください。
国際的な視野をもち、幅広い知識や豊かな
コミュニケーション能力を身につけたグロー
バル人材を育成するために、文部科学省の平
成25年度国際文化交流費補助金の採択を受け、
新潟県内の高校生に対し、海外への留学経費
の一部を補助しています。この事業は今年で
2年目となります。
補助金額:1名あたり40万円
補助対象者数:4名
今年度は、県内高校生の留学希望者数が増
加した結果、昨年度に比べ、非常に多くの留
学希望者からの応募がありました。7月下旬
に決定した補助対象者は、現在海外で留学生
として学んでいます。
日本以外の国の人々が世界各地で活躍の場
を広げていく中、日本においても豊かな語学
力・コミュニケーション能力を身に付け、異
文化や国際社会に対応できるグローバル人材
の育成が急務であると言われています。新潟
県からも、一人でも多くの人材が、今後ます
ますグローバル化する社会で活躍することを
願い、高等学校教育課ではこれからも様々な
取組を行っていきます。
(6)
いじめ見逃しゼロ県民運動 私た ちは いじ めを 見逃し ません
765号
平成25年 10月1 日
『ワークショップ』の様々な手法で企画力アップを狙う
生涯学習推進センター
7月23・24日の2日間、香川大学生涯学習
教育研究センター所長清國祐二教授を講師に
招いて、「楽しく学べるワークショップ体験講
座」を開催しました。
このセミナーは家庭教育支援事業に関わる
方を対象にした研修会です。当日は、行政の
家庭教育担当者だけでなく民生委員やPTA
役員など子育てや家庭教育に関心のある方々
から、25名の参加がありました。
ワークショップ(=体験型講座)は、参加
者が自発的に作業や発言が行える環境を設定
し、問題解決やトレーニングを行う手法の総
称です。ねらいに応じた手法を活用すること
により、効果的に情報交換や話合いを行うこ
とができ、企画のための情報収集や立案の話
合いには大変適しています。
本講座では「ワールドカフェ」や「ランキ
ング」「ラベルワーク」と呼ばれるワークショ
ップの手法を中心に体験しました。
【講師の清國先生】
カフェ
「ワールドカフェ」は、珈琲屋などのリラッ
クスした空間で、コミュニケーションがとれ
る状況を意図的に設定する手法です。「ワール
ドカフェ」の目的は知り合うことであり、こ
れから多くの人と話し合うというときの関係
のきっかけづくりに使います。
ワールドカフェの進め方
①参加者が4~6人のグループに分かれ、
決められたテーマに沿って話し合う。
②グループごとにホストを決め、ホスト
は話合いの進行をし、簡単な記録をと
る。
③グループ内のメンバーの総入替えをす
る。
④ホストは記録をもとに次のセッション
へ成果を引き継いでから、別のテーマ
で話合いを始める。
「ワールドカフェ」に大事なのは、聴く(傾
聴する)ことと訊く(質問する)ことです。
相手が傾聴してくれることによって、人は「も
っとよく理解してもらおう」と、話すことを
整理するようになります。また、質問するこ
とによって話し手をより深く理解することが
できます。
参加者は、「ワールドカフェ」の手法を活用
し「講座への参加動機」「子育て」「理想の家
庭像」のテーマで話し合い、各々が持ってい
る情報や思いを交換したり共有したりして、
和やかな雰囲気の中で互いにより深く知り合
うことができました。
「ラベルワーク」は、参加者から幅広いア
イディアを集め、それを分類、整理し構造化
する手法です。個人の発想がすべて生かされ
る方法で、初心者にも参加の実感が得られる
ワークショップの基本ともいえるものです。
ラベルワークの進め方
①個人の知識や経験をもとにアイディア
を出し、付箋1枚につき1項目を記入
する。
(ここでは、
「子どもに身につけ
てほしい力」について意見を出し合う
ことにした。)
第765号
平成25年10月1日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
②4~5人のグループで記入した付箋を
持ち寄り、情報の分類をし整理する。
③同じ項目や近似したものをまとめ、小
見出しをつけて構造化を図る。
④振り返りをし、気づいたことをグルー
プで共有してアイディアをまとめる。
個人が記入した付箋は、必ずまとめの中に
位置付けられ、否定や批判されることはない
ため、達成感や満足感が得られます。また、
話し合いが苦手な人でも、自分の考えを書く
作業からなので、発表よりも抵抗感が少なく
て参加しやすいという利点があります。
参加者からは、「ワークショップというと話
さなくちゃと思って憂鬱だったが、書くこと
で参加しやすかった。」「思っていても言えな
いことが多かったが、意見が出しやすかった。
」
「他の人と同じ意見もあったが、考えつかな
い意見が出て参考になった。」と多くの意見が
出されました。子育てに対する多くの考えを
知ることができたという声とともに、意見の
出しやすい「ラベルワーク」の話合いは職場
の様々な場面で活用できるという感想が聞か
れました。
【ワークショップ体験講座の様子】
「ランキング」はテーマに沿った目的達成
のためのアイディアや意見に優先順位をつけ
て話合いをする手法です。話合いの過程をと
おして、お互いの価値観や考え方の違いに気
づくことを目的に実施するのがポイントです。
ランキングの進め方
①個人の価値観で判断基準を明確にして
(7)
順位をつける。(ここでは、親の様々な
行動を挙げて、子どもに対して自分な
らどうかを考え、許容範囲に近い順で
順位をつけた。)
②グループ内で各々の順位に着目し、価
値観や考え方の違いを意見交換し、情
報を共有する。
③グループが複数の場合は発表等を行い
更に共有を広げる。
意見交換することで、思考や判断基準を整
理することができ、少数意見を共通理解する
場面設定ができます。
参加者からは、「普段聞かない少数派の意見
を興味深く聴くことができた。」「自分の意見
を聴いてもらえた。」などの意見のほかに「職
場で事業を企画する際に、情報収集や方向性
を決めるときに活用できる。」という具体的な
声が聞かれました。
2日間にわたる研修で、参加者からは様々
な感想が寄せられたので紹介します。
・楽しく学べた。使えるものから工夫して
導入したい。
・事業の参考にしていきたい。
・具体的ですぐに活用できる。体験したの
でやりやすい。
・沢山のワーク・手法がわかってよかった。
このように、これからの事業にすぐに役立
つ充実した講座になりました。
当センターでは毎年、家庭教育支援事業の
ための企画力向上セミナーを開催しています。
ぜひ御参加ください。
※ PDFファイルでご覧の方は、下線部(Webページアドレス)
をクリックすると、直接該当Webページへジャンプしますので
ご活用ください。Webページでも御覧ください。バックナンバー
も御覧になれます。「教育月報」で検索し
てください。
発行所
所在地
電 話
E-mail
Web版 URL
新潟県教育庁総務課
〒 950-8570
新潟市中央区新光町4番地1
0 2 5 - 2 8 0 - 5 5 8 7 F A X 0 25 - 2 8 5- 37 6 6
[email protected]
http://www.pref.niigata.lg.jp/kyoikusomu/
**本紙に関する御意見がありましたら、お寄せください**
<無断転載を禁ず>
(8)
いじめ見逃しゼロ県民運動 私た ちは いじ めを 見逃し ません
765号
平成25年 10月1 日
平成24年度 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書を発行しました
◆このたび、平成24年度の県教育委員会の事務・事業に対して点検及び評価を行
い、報告書にまとめました。県庁1階行政情報センター及び市町村教育委員会、
県立学校、市町村立図書館で直接御覧いただけますので、御活用ください。
◆なお、Webページでも御覧いただけます。
【平成24年度 点検・評価報告書URL】
http://www.pref.niigata.lg.jp/kyoikusomu/1356768900307.html
大会テーマ「未来へつ なぐ森の力~復興から創造へ~ 」
◆平成26年6月1日(日)に天皇皇后両陛下をお迎えして、第65回全国植樹祭を開催します。
○式典会場
○式典内容
長岡市の「ハイブ長岡」と「川口きずな館」前広場
天皇皇后両陛下による苗木のお手植えや種子のお手播きなどのほか、参加者の皆さんも、
長岡市、小千谷市、魚沼市、十日町市の各会場で記念植樹を行います。
※式典の参加者は、全て招待制です。
○募集時期 今年10~12月に参加希望者を募集(500人程度)
※応募に当選しなかった場合でも、サテライト会場を式典会場となりの千秋が原ふるさとの
森「緑の広場」とアオーレ長岡に設けますので、是非御参加ください。(事前申込み不要)
○問合せ先/第65回全国植樹祭新潟県実行委員会事務局
TEL:025(280)5787(直通) FAX:025(280) 5219
詳しくは「植樹祭 新潟」で検索
カウントダウンセレモニー開催!
参加無料
◆式典では、カウントダウンボードの除幕や記念植樹を行います。
アトラクション(ダンス・マジックショー)や木工教室、ゆるキャラと記念撮影など、
ご家族で楽しめる企画を多数御用意しています。ぜひお越しください。
○開催日
10月27日(日)10:00~15:00
○会場
アオーレ長岡
●新潟県立図書館 秋の読書週間事業
「諸田玲子講演会
男と女の人生もよう-歴史時代小説の愉悦」
◆秋の読書週間(10月27日から11月9日)を
記念して作家の諸田玲子氏をお迎えし、講
演会を開催します。
uio]:]:〇日時 平成25年11月2日(土)
13:30~15:00(開場13:00)
〇会場 新潟県立図書館 ホール
〇定員 180名 ※入場無料、申込必要
〇申込方法
はがき、FAX、県立図書館HP、
県立図書館カウンター
新潟県立図書館
〒950-8602 新潟市中央区女池南3-1-2
TEL 025-284-6001
FAX 025-284-6832
HP http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/
Fly UP