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会長メッセージ(1.2MB)
会長メッセージ 世界のくらしをより良くするため 私たちは挑戦し続けます 平素より格別のご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。 大和ハウスグループは、1955 年に「建築の工業化」を理念に創業し、その後、人々の生活に根差した事業を発展させ、現在 はグループ 172 社※から成る「人・街・暮らしの価値共創グループ」へと成長しました。 私たちの多岐にわたる事業は、すべて創業者・石橋信夫の「何をやったら儲かるかではなく、何が社会に役立つか、喜んで もらえるか」という確固たる信念により創出されてきたものです。創業商品である「パイプハウス」は、戦後の深刻な木材不足 の中、大型台風で多くの木造住宅が甚大な被害にあうのを見て、鉄パイプを用いた安全な家を着想したもので、 「建築の 工業化」の礎となりました。また、その後のベビーブーム時代には、家族が増えて手狭になった家に居場所がなく、日が暮れて も遊び続ける子どもたちとの会話から、3 時間で建つ子どもの勉強部屋「ミゼットハウス」を開発し、その後、本格的なプレ ハブ住宅へと発展させました。 私たちの事業がもつ新たな価値は、社会の人々との対話から生み出されており、既成概念に捉われることなく「世の中の ためになる商品・サービスとは何か ?」を常に考え続けてきた結果が、現在の当社グループの事業領域となっているのです。 そして、社会の役に立つ商品・サービス創出の源泉は「人」であり、人財の育成なくして企業の成長はあり得ません。最大 の経営資源であり、創業者のDNAを受け継ぐ人財育成の重要性は、企業理念「事業を通じて人を育てる」でも説かれています。 創業者・石橋信夫は、永続的に社会に必要とされる企業として、大きな貢献を果たしたいとの強い意思のもと、 「2055 年、 創業 100 周年に売上高 10 兆円達成」という夢を私たちに託しました。創業 60 年を超え、グループ全体で売上高 3 兆円にまで 成長してきましたが、売上高 10 兆円はまだ遠い夢です。しかし、時代と共に変化する事象を観察し、人々の生活に寄り添い、 先の先を読み、グループ役職員全員で世の中の課題解決に真摯に取り組み続けることで、私たちの企業価値も持続的に向上し、 結果として高い目標へ到達できると信じています。 私たちは、株主をはじめ多くのステークホルダーのみなさまに支えられています。今後もみなさまからの信頼とご期待に お応えするべく受託者責任を全うし、長期的な成長と発展を目指し、挑戦してまいります。 代表取締役会長/ CEO 樋口 武男 ※ 2016年3月31日現在 05 Daiwa House Group Integrated Report 2016 Daiwa House Group Integrated Report 2016 06