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43
長野県産ゴマノハグサ科−コゴメ グサ属と
ゴマノハグサ属の検討
高 橋秀男
(
神奈川県立博物館)
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はじめに
1989年から長野県植物誌編纂でゴマノハグサ科 S
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eを分担し,あわせて長野
, 1992年 8月の 2回に亙り,調査の
県白馬村のフロラをもまとめることになり, 1991年 7月
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仰の検討をする機会を得た。白馬・
ため白馬連峰に登山 し,ヒナコゴメグサ E
後立山連峰のフロラを「 白馬・ 後立山連峰 と東方山麓のフ ロラ」の表題で, 1969年に当館研
究報告第 1巻 3号に発表したが,ヒナコゴメグサについては,資料不足で未解決の分類学的
な課題を抱えた種類として登載した。
栃木市の古瀬義氏からは,長野県南部に分布するツクシコゴメグサ E
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湿地性であり,九州|
産が草原性であるのと異なり ,古 く小泉秀雄 (1936)が新種−イナコ ゴ
メグサとして記載している,と のご教示を頂いた。そこ で長野県平谷村と かけ離れている,長
崎県吾妻岳の現地調査を行い,外部形態の比較を試みた。
一方,サツキヒナノウスツボ S
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, は,伊那谷と関東地方に産する標本と比較
検討したところ,外部形態に若干差異があることに気づき, 1989年に長野県伊那谷と関東地
方の高尾山,栃木県など の現地調査を実施 した。その結果は予報的に長野県植物研究会誌25
号 (
1992)に報告しておいた。本報では,こ れ らを一括して報告するものである。
執筆に当り, 生育地のご案内や標本のご提供をして下 さった栃木市在住古瀬義氏,生育地
のご教示をして下さ った高尾自然科学博物館 新井二郎氏, 滋賀県産の標本を採集して お送り
下さった滋賀県立短期大学小林圭助氏,標本の写真撮影にご協力を頂いた本館主任学芸員勝
山輝男氏,白馬岳調査に同行された東京農業大学学生高橋博幸 ・千葉悟の両君 には現地でご
協力を頂いた。ここに記し,衷心よりお礼申し上げる。
また,標本の閲覧に便宜を計 って下さった国立科学博物館,信州大学,京都大学のハーバリ
ウムの先生に厚くお礼申 しあげる。
H.TAKAHASHI
44
1
. ヒナコゴメゲサ
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印刷は,矢部吉禎が 1
902年 8月に,白馬岳で採集した標本
ヒナココ守メグサ E
1
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1
2)がドイツの雑誌 Fedde.R
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. に発表したものである。本種
に基づき,中井猛之進 (
1
9
4
4
,1948),武田久吉 (
1
9
3
5
,
は後,古海正福( 1916),河野齢蔵( 1931),木村陽二郎 (
1
9
4
8),武田久吉
1
9
3
7
, 1960),原寛 (
田辺和雄 (
1
9
5
7)らによって認められてきたが,東
亜産コゴメグサ属を検討した山崎敬( 1
9
6
2
,1
9
6
3)は,この種はミヤマコゴメグサ E
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sの発育不良な型につけらたものであるとして,その異名に整理した。
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956)では独立の分類群と認め,記載文を掲載したが,
大井次三郎は始め「日本植物誌」( 1
後の改訂版( 1965)ではミヤマコゴメグサの異名に落し,記載文は削除されている。ミヤマ
コゴメグサと同一種として扱う山崎敬( 1
9
6
2
,1
9
6
3)の見解は,奥山春季( 1
9
6
6),清水建美
(
1
9
8
2)らに支持され,高山植物図鑑も異名の扱いをしている。筆者も白馬・後立山連峰のフ
9
6
2
,1
9
6
3)の見解に従い,ミヤマココゃメグサが風衝草原に生えた
ロラのなかでは,山崎敬( 1
貧弱な型として注記し,とくに種類としてはリストに登載しなかった。しかし, 1
962年 8月
の調査の際,白馬岳稜線付近の自生地で直に観察したところ,これはミヤマコゴメグサとは明
らかに異なり,中井猛之進が記載したヒナコゴメグサ E
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aは種として認められ
るべきであると思われた。そこで,ヒナコゴメグサとミヤマコゴメグ、サの比較検討を試みたと
ころ,幾っか知見が得られたので,以下報告する。
検討した標本は,ヒナコゴメグサは白馬岳山頂付近の稜線(標高 2800m)に生育するもの,
ミヤマコゴメグサは,白馬岳の猿倉∼白馬尻(標高 1500m)・白馬鑓ケ岳の杓子沢(標高
1540m)・八方尾根黒菱(標高 1340m)に生育するもので,いずれも生の個体を用い,他に神
奈川県立博物館に収蔵されているさく葉標本を対象とした。
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aの原記載を訳すと次のようになる。
中井猛之進の E
8cm,白い曲毛があり,腺毛はない。葉は扇形,基
「茎は単純または少数分枝し,高さ 3部は切形,模形または心形状の模形,先端は鈍形の牙歯があり,縁辺は小刺毛がある。牙歯は
両側に 2個,葉の下面に腺毛はない。琴筒は倒円錐形または卵円形,長さ 12m m,裂片は卵
円形または円形で反り返り,花冠は筒部より超出する。花冠は背面で長さ 67m m,下唇は上
唇より長く 3裂する。裂片の先は凹頭。さく果は卵円形または広楕円形,分果は凹頭,縁辺
は刺毛がある。種子は楕円形,縦に走る翼状の列が 1
6
1
8個ある。
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amatsumuraeに近似しているが,茎や葉に腺毛はなく,がく裂片は反り返ること
によって異なる」。
中井猛之進が原記載で E
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amatsumuraeに近似している,と記述しているので,先ず
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amatsumurae との比較研究を試みた。 E
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amatsumuraeはコパノコゴメグサま
たはヒナコゴメグサの和名があり,八ヶ岳連峰,赤石山脈,日光,秩父,那須など主に太平洋
側に分布の中心がある種類である。茎,葉,苓に腺毛があり,専は不等に4裂 し 裂 片 は 鈍 頭
である。ヒナコゴメグサ E
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aでは毒事裂片が鈍頭である点はコパノコゴメグサに
共通で,葉や花の形など類似しているが,茎,葉,毒事は腺毛を欠き,茎には白い曲毛あり,専
はほぼ等しく 4裂し,コパノコゴメグサとは重要な形質で異なっている。茎に白い曲毛があ
り,琴,茎,葉に腺毛を欠き,琴はほぼ等しく 4裂する形質はミヤマコゴメグサ E i
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群の特徴であり,ヒナコゴメグサはそれとは多くの形質で一致するものがある。ミヤマコゴメ
グサ群は,主に日本海側に分布の中心がある集団である。したがって,本稿ではミヤマコゴメ
グサ群と考定し外部形態を比較し,分類学的な評価を行った。
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46
ミヤマコゴメグサとヒナコゴメグサを比較した主要な形質の相違は次のようである。また,
それらを F
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.1に示した。
ミヤマコゴメグサ
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葉及び直葉
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三
鋸
歯
裂
片
花冠(背面)
長
さ
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琴とさく果の
長
さ の比
ヒナコゴメグサ
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鋭頭
鈍頭または円頭
上部の直葉では鋭尖頭
三角形状披針形,鋭尖頭で斜上する
上部の直葉ではやや鋭頭
狭卵形,鈍頭で著 しく反曲する
内面の毛は疎ら,または無毛である
内面は毛が密にある
8-10m m
6
7m m
さく果は苓と同長または少し長い
さく果は琴より著しく長く超出する
ほかにヒナコゴメグサは葉が厚く,葉の縁辺は肥厚し,萄葉と苗葉は密に重なって付く。生
育環境は丈の低い風衝草原で,花期は 8
月。現在調査したところでは白馬岳の固有種と考えら
れる。
以上,現地での観察と標本で検討した結果では,白馬岳の風衝草原に生えるものはミヤマコ
ゴメグサとは明らかに異なる形態的特徴をもち,充分独立の分類群として認められ,従来異名
として扱われることの多いヒナコゴメグサ E
uphrasiay
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a仰を復活させるべきものと考え
る。筆者が 1
9
8
2年,木曽駒ヶ岳で記載したコケコゴメグサ E k
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仰と白馬岳のヒナコゴ
メグサ E y
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aは,いずれも風衝草原に適応したー型と考えられ,生態的,形態的に共通
した特徴を備えている。
最近出版せれた高山植物図鑑を見ると,ミヤマコゴメグサとして紹介されている写真にはヒ
ナコゴメグサのタイプが多い。
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2 イナコゴメゲサ
本種は,小泉秀雄が八巻凡人の案内で, 1
930年 9月に長野県下伊那郡根羽村で,古瀬義は
1
9
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7年
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9
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2年 9月
, 1
9
7
9年 9月の 3回にわたり ,同一産地で採集された,古くから知られ
ていた種類である。小泉秀雄は, 1
9
3
6年発行の共立子薬学専門学校交友会誌「宇陀野」 6号に,
Euphrasiai
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.KornzuMrイナコゴメグサと名付け,標本写真を添えて最初に発表し
た。羅文と和文の記載はあるが,植物学の専門雑誌でなく,発表形式が不適当で,有効名とは
なっていない。
古瀬義は 1
932年に採集した標本を, 1952年大井次三郎に同定を求めたところ,ツクシコゴ
メグサと 同定された。その標本には 「
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TNS55138)さ れている。
したがって,大井次三郎はイナコゴメグサはツクシコゴメグサと 同一種と見なす見解を「日
本槌物誌」 (
1956)に発表され,ツクシコゴメグサ Euphrari
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aWETTST. の分布域に,
信州: 伊那をあげた。東亜産ゴマノハグサ属を検討した山崎敬 (
1
9
6
2,1
9
6
3)も同一種として
扱い,「下伊那のものが事実とすれば,非常に面白 い分布である 」 と述べておられる。
筆者は古瀬義氏から 1979
年 9月に採集した下伊那郡売木村,平谷村の標本の提供を受けた
が,さらに 自生地のご教示も頂き,下伊那郡を訪れたほか,九州産の標本も生で観察する必要
が生じ,長崎県の吾妻岳の現地調査を実施した。
イナコゴメグサはツク シコゴメグサと 外部形態を比較してみると,次の形質で異な っている。
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ツクシコゴメグサ
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草原生
生 育 環 境 湿地生
葉
形 長楕円形
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基部は模形に狭まる
卵状長楕円形または広卵形
花冠 の長さ
(
背
面)
8
-1
0m m
6
-8m m
花冠の色
白色で下唇の中央部に黄斑がある
白色で上唇は紫色を帯びる
基部は鈍形または円形
自生地の環境は対照的で,イナコゴメ グサ湿地性,ツクシコゴメグサが草原性である。イナ
コゴメグサは砂醸の湿地斜面に多く生え,平谷村の自生地ではイヌコリヤナギ,バッコヤナ
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ギ,シロモジ,レンゲツツジなどの低木が生える湿地で,ヒカゲノカズラ,ヒメシダ,ホタル
イ,シカクイ,アブラガヤ, トダシパ,イトイヌノヒゲ,ヒロハノコウガイゼキショウ,ノギ
ラン,アキノウナギズカミ ,チダケサシ,ミツバッ チグ リ,イワ アカパナ,アギスミ レ,リン
ドウ,アキノキリンソウ,ニガナなどに混じって見られた。
ツクシコゴメグサは乾いたススキ草原に生える。雲仙吾妻岳ではナワシログミ,イヌツゲ,
ミヤマキリシマ,ヒサカキなの低木が点在するススキ草原で,シパ, トダシパ,ススキ,アリ
ノト ウグサ,ヒメハギ,ウメパチソウ,ネコハギ,オ ミナエシ,メナモミ,ホソパヤマハハコ
などに混生して見 られた。
イナコゴメグサは非常に ツクシコゴメグサに類似しているが,葉及び音葉は長楕円形,鋭頭
の鋸歯は 3
-4対あ り,葉脚は模形に狭くな る。尊裂片は鋭尖頭,花はツクシコゴメグサに 比
10m mあり,白色で下唇に黄斑がある。
べ大きく,背面で長さ 8
ツクシコゴメグサでは,葉及び直葉は卵状長楕円形または広卵形,鈍∼鋭頭の鋸歯が 3-4
対あ り,葉脚は鈍形または 円形とな る。花は背面は長さ 6
-8m mあって ,イナコゴメグサに
比べる と小さく, 一般に上唇は紫色を帯びる。
以上比較してきたように ,両種群は類似して いるが, 生育環境,葉形,琴,花冠の大 きさ,
などに形態的な変異があ るところか ら,伊那谷の集団を新分類群として記載した。
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sの分布を調べるた めに ,伊那谷
の自生地を訪ね,その生態や形態を観察してきたとこ ろ,本県産は関東,近畿地方産とは形態
5号に予報的に報告して おいた。
的に若干差異があることに気づい たので長野県植物研究会誌2
伊那谷産サツキヒナノウスツボのついて は,高森町,宮 田村黒川,駒ヶ根市池山などを歩
き,生の標本を収集す る一方,神奈川県立博物館に収蔵されて いる標本を検討した。比較のた
めに用いた関東産は栃木県柏倉と高尾山の現地調査を実施し,生の標本を収集した。また東京
農業大学植物教室の学生から は奥多摩産の標本の提供 も受けた。鈴鹿山地 (滋賀県)について
は滋賀県立短期大学の小林圭介氏を煩わし,生の標本を採集して頂いた
。
50
H.TAKAHASHI
まず本旨に入る前に,サツキヒナノウスツボ S
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sの花序は,葉肢に付き葉より短く,花期
サツキヒナ ノウスツボ S
は 4月下旬∼ 5月 と春先に咲き,花冠は長さ 9
-12m m,さく果は卵状球形で下部が太く丸く
12m mあって,ヒナノウスツボより大きい。はじめ秩父・奥
上方へ次第に細くなり,長さ 8多摩 ・子仏山地に限らたれた分布域をもっているとされたが,山崎敬 (
1
9
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2)は,秩父 奥
多摩から飛び離れて,長野県の木曽駒ヶ岳北部から南駒ヶ岳の伊那側山地 t
こも分布すること を
968)はかけ離れた滋賀県犬上郡多賀町にも分布することも明らか
報告した。 北村四郎ら( 1
にした。京都大学のハーバリウムには,福井県三方郡能登町 250m で渡辺定路氏の採集され
た標本があった。また,関東地方では古瀬義によって,栃木県柏倉での新産地が明らかにされ
た
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aは,花序は茎の先端に円錐花序をなし,花期は
類似のヒナノウスツボ S
7∼9月,花冠は長さ 6
9m m,さく果はほぼ球形,長さ 67m m,サツキヒナノウスツボと
は,花序の出方,花期が遅く,花冠,さく果とも小形であることによって識別できる。本州
(
関東,中部以南),四国,九州に広く分布する。
次に,伊那谷産サツキヒナノウスツボと,分布域のかけ離れた関東や鈴鹿山地のサツキヒナ
ノウスツボと外部形態を比較してみたところ,次のように形態的な変異が明らかになった。
伊那谷産サツキヒナノウスツボは,花序は葉肢の下方から上方にいたる全て(しばしば最下
部の葉阪には花序 を欠く)につき,頂生の花序はつくらなし、。葉は上部に至るに従い,次第に
小形化し,茎頂部の 1対が極端に小型化した直葉となり,葉阪には葉より短い花序を出して ,
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∼3花を付ける。茎頂の l対の萄葉聞から出る花は, しばしば著しく小形化した閉鎖花とな
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。
) 花は 5月中旬から 6月にかけて咲き,花冠筒部の上半部や上唇は褐色で,全体
る( F
は光沢のない緑褐色の花を聞く。さく果は卵状球形で,先は上方へしだいに細くなって尖る。
関東地方や鈴鹿山地のサツキヒナノウスツボでは,上部の葉肢の一部と 先端に,多 くは疎ら
な円錐花序をつける。上部の円錐花序につけた葉は,百葉状に小型化する特徴をもっている。
(
F
i
g.3)。花の色 も,花冠筒部の上半部や上唇は光沢のある赤褐色である。
以上,比較したように,伊那谷産サツキヒナノウスツボは,奥多摩 ・秩父・子仏山地や鈴鹿
山脈のサツキヒナノウスツボとは,花序のつき方や花冠の色が異なる集団であることが明かに
なった。
伊那谷におけるサツキヒナノウスツボは伊那市,宮田村,駒ヶ根市,高森町,飯島町などに
800m の渓畔に生える。従来,サツキヒナノウスツボ S
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分布し,標高 1000∼ 1
sは関東地方の小仏山地から ,飛んで木曽谷の集団,さらに遠くかけ離れて鈴鹿
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山地,福井県能登町に及ぶ,極めて隔離的な分布をする興味深い種類で,とくに フォッサマグ
ナ地域に分布を欠き,フォッサマグナ要素に対して,フォッサマグナ欠如要素として注目され
た。今回の報告で伊那谷の集団が軽徴な差異とはいえ形態的な変異が見られたことは,このヒ
こする上に重要な発見と言えよう。伊那谷産の集団にこ
ナノウスツボ群の分化の筋道を明らか I
の様な形態的な分化が起こったのか,今後の興味深い研究課題である。速断はできないが,
つには気候的な要因と密接不離な関係があるように思われる。
本稿では,これをイナサツキヒナノウスツボと新称し,新分類群として記載する。
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