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手間を惜しまず、真摯に向きあっていく姿勢が
ロマンチック保存装置 #28 手間を惜しまず、真摯に向きあっていく姿勢が、 イ ノ ベ ー シ ョ ン 創 造的破壊をもたらすのです。 いま、私たちに必要なのは、ふとしたはずみで湧き上がった “ 疑問 ” を、 未来への指針へと読み替えること。 手間を惜しまず、 真摯に向きあっていく姿勢が、 イ ノ ベ ー シ ョ ン 創 造的破壊をもたらすのです。 ユーザーのみなさまとの直接交流によって導き出された “ 答え ” は、 たとえそれが、組織の常識や、従来の経験則から外れていたとしても、 予測不能な時代を切り拓く道標になるでしょう。 OJI PAPER LIBRARY は 8 年目へ。 変化を恐れず、自らの手で既成概念を壊し、 未来に繋がる新しい関係、 新しい仕組みを創成していきます。 2013 年 12 月 9日〜 2014 年 4 月 10 日 開催 モフルで愉しむ、 モフルを味わう 指先でそっとなでてみると、 モフモフとした毛並みを触っているみたいな幸せな気持ちになる──。 それが新登場のファンシーペーパー「モフル」です。 開発に関わっていただいたのは、ブックデザイナーの大武尚貴さんと鈴木久美さん。 おふたりの力添えで “ 使い勝手の良い紙 ” が誕生しました。 今回は、充実の全 11 色・24 アイテムの魅力をお伝えしようと、 本やボックス、レターセットなどをつくってみました。 “ モフルな本たち ” “ マカロンレターセット ” 優しくあたたかみのある風合いと手触りをお伝えするには、 モフルの色名や雰囲気からマカロンをイメージ。 やっぱり本がいちばん !! 手のひらサイズのかわいいレターセットに !! ファンシーペーパーの 響宴 視覚と触覚の交差するところ 五感紙×本 本を手にしたとき、指先や手のひらに伝わる感触。五感紙ならで はの微妙な凹凸は、わずかに触れただけで感じとることができるは ず。視覚に訴えかけてくる多彩な色合いもさまざまなイマジネーショ ンをもたらしてくれるでしょう。 素材としての可能性が広がる Mag ×パッケージ 連量 200㎏という厚みが登場したことで、パッケージ用途としての 可能性がぐんと広がりました。素朴で懐かしいと同時に、どこか新 しさを感じさせる肌合い。そして、デザインを邪魔しない色合いも 魅力のひとつ。 メッセージを色と風合いで包む Mag カラー×封筒 ソフトな肌合いとアンニュイな趣をたたえた色合いは、書籍の見返 しだけでなく、ステーショナリーにも使えそう。Mag カラーを用い た封筒にメッセージを包み込めば、言葉足らずで、言い足りない ことがあったとしても、きっと伝わる気がします。 王子グループの “ 社技 ” アイスホッケー 王子イーグルスの歴史は大正時代にまでさかのぼります。 1926 年 (大正 15 年)、王子製紙苫小牧工場に、 アイスホッケー同好会として王子イーグルが誕生。 これをきっかけに、氷都・苫小牧は日本有数のアイスホッケーの地として歩み始めます。 その後、王子イーグルは王子製紙アイスホッケー部 (現・王子イーグルス) へと発展。 古豪として日本のアイスホッケーをリードしてきました。 地域に支えられた伝統あるチームとして、これからもご注目ください! 1940 年、完成まもない王子スケートリンク(苫小牧) 都内でも観戦チャンスあり !! ダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見)で デジョンサンムと対戦 製品化の可能性を考える ダンボール研究所 vol.2 これまでの固定観念を取り払い、段ボールを未知の素材として見つめ直してみたい。 そんな思いを胸に発足したプロジェクトが 〈ダンボール研究所〉です。 前回のトライアルでは “ 素材としての魅力 ” を検証し、 地券紙を用いたグレー色の段ボールを試作。通称・グレーダンが誕生しました。 今回の研究テーマは “ 製品化の可能性 ”。 グレーダンの潜在力を、よりわかりやすいかたちで展開しようと、 椅子用のパッケージやエキシビションのための什器を製作しました。 をチェック! “ グレーダン ” を用いたさまざまな箱の試作 事例 その 1 スツール用のパッケージ 2011 年に誕生した〈VILLAGE チェア〉 と 〈VILLAGE スツール〉に続き、 2013 年 6 月、 〈VILLAGE アームチェア〉が発売となりました。このシリーズを一堂に集めたエキシビションのために、スツー ル用のパッケージを製作。ディスプレイにも使用しました。 山に生きる人びと 紀州備長炭の産地・みなべ町 会場:TIME & STYLE MIDTOWN (港区赤坂) 事例 その 2 ディスプレイ用の什器 2013 年 11 月に誕生したモビールブランド〈tempo〉。立ち上げには6組のデザイナーや建築家 が参加し、現代的なモビールを発表。エキシビションでは、グレーダンを用いたシンプルな直方 体を製作し、ディスプレイ用の什器として使用しました。 日本列島には森林資源に関わる職能が古くから存在しています。 王子グループが刊行していた季刊誌「森の響」でも、 山に生きる人びと に目を向け、 伝統的な産業や工芸を紹介してきました。 大きく変化する時代の中で、現場で何が起こり、携わる人々は何を感じているのか。 かつての取材から 5 ∼ 10 年を経た今、もう一度、現地を訪ね、 直接、対話を交わすことで、未来へのヒントが見えてくるのではないか。 こうした思いを胸に、今回、足を向けたのが、 会場:POST (渋谷区恵比寿) 紀州備長炭の産地として知られる和歌山県みなべ町です。 成長するまで数十年 作業は人力中心。 優良な原木を大事に使う 昔ながらの職人技で焼き上げる 紀州備長炭の製炭技術は、1974 年(昭和 49 年) 、和歌山県の無形民俗文化財に指定されました。 なかでも、みなべ町の備長炭は、昔ながらの伝統を受け継いだ製炭技術で、 最高級の品質と日本有数の生産量を誇っています。 現在、みなべ町の生産者はおよそ 30 名。 3 分の 1 が高齢化した先達、3 分の 1 が地元や周辺で育った中堅どころ、 そして残りの3分の1が和歌山県外から I ターンでやってきた人々です。 みなべの備長炭は世界一 森口道夫さん(炭焼き職人)(左) 炭焼きだった親父に弟子入りして、技術を身につ 先人たちは優良な原木を残しながら、持続可能な範 傾斜がきつい岩場や山頂付近に生育するため、伐採に けました。いまでは息子も炭焼きの道を選び、親 囲内で伐採を行い、山を管理してきました。 は多大な労力が必要です。 子三代にわたり、備長炭をつくり続けています。 肉体的にいちばんきつい作業は原木の伐採と搬 出。それでもやめないのは、みなべの備長炭が世 界一だから。この土地に生まれ、この仕事に就い たことを誇りに思っています。 紀州備長炭は、温暖な地域に生育する硬い材質のウバメガシを、 1000℃以上の高温で焼いた白炭です。 黒炭に比べると、火力が強く、長持ちするのが特徴です。 備長炭に続く次の一手を 松本貢さん(みなべ川森林組合参事)(右) 幸い、みなべ町の備長炭は、全国区のブランドと して認識されていますが、こうした文化遺産を残し その起源は平安時代にまでさかのぼります。 ていくためには、次の一手が必要です。我々は「み 紀州藩は、紀南地方で生産される良質な熊野木炭に着目し、 なべ里山活用研究会」を立ち上げ、薪火利用 の推進を図っています。まずは農家の方々に薪ボ 炭の流通を促すことで貴重な財源にしたのです。 イラーを使っていただきたい。林業と農業を結びつ 後に炭問屋の備中屋長左衛門が普及させたことから、備長炭と名づけられました。 け、 地産地焼 を目指します。 〒104-0061 東京都中央区銀座4-7-5(王子ホールディングス本館1階) http://www.ojiholdings.co.jp/opl この用紙は、 「OKミューズガリバー マット オフホワイト 菊判 T目 76.5kg」を使用しています。