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- 1 - 秋田市防災行政無線移動系通信システム基本調査設計業務委託

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- 1 - 秋田市防災行政無線移動系通信システム基本調査設計業務委託
秋田市防災行政無線移動系通信システム基本調査設計業務委託仕様書
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目的
本市においては、総務省による将来の防災行政無線のアナログ波廃止方針を受
けて、現在、導入しているアナログ式移動系防災行政無線のデジタル波方式への
移行と、河辺および雄和の未整備地区への配備を計画している。併せて、現在、
秋田市消防本部において消防無線波で制御している津波警報サイレンについて、
J-ALERT(全国瞬時警報システム)から情報を自動伝達し、防災行政無線
波による自動起動に切り替える予定としている。
この業務は、効果的かつ迅速な防災情報の伝達・共有を行うための最適なシス
テムの構築を図り、市民への防災情報の周知や、職員および防災関係機関との情
報伝達を徹底するとともに、当該システムを合理的かつ経済的に活用するための
基本構想の策定および調査設計を行うことを目的とする。
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業務委託名
本仕様書に基づく委託業務の名称は「秋田市防災行政無線移動系通信システム
基本調査設計業務委託」(以下「業務」という。)とする。
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準拠する法令等
業務を実施する受託者は、本仕様に定めるもののほか、下記の法令および規格
によるものとする。
(1) 秋田市地域防災計画
(2) 電波法および関係省令
(3) 有線電気通信法
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(4) 電気通信事業法および同技術基準
(5) 建築基準法および同関連規則
(6) 日本工業規格(JIS)
(7) 日本電子機械工業規格(EIAJ)
(8) 日本技術標準規格(JES)
(9) 日本電気規格調査会標準規格(JEC)
(10)日本電機工業会標準規格(JEM)
(11)その他関係法令および諸規則
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調査設計対象局数
本業務で対象の想定とする局数は以下のとおりとする。
なお、本業務設計段階で想定を増減する場合は委託者と協議するものとする
し、想定設置箇所は別表のとおりとする。
○基地局
○固定局
○簡易中継局
○移動局
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3局
10局(うち既設津波警報サイレン子局は7局)
3局
120局(うち車載局25局、半固定局30局、携帯局65局)
業務内容
(1) 計画準備
本業務の実施にあたり、業務計画書を作成する。
(2) 協議
協議は、業務開始時、成果物納入時、及び業務途中の主要な区切りにおい
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て行うものとし、これらの回数は5回とする。また、懸案事項については、
必要に応じて協議を行い解決を図るものとする。
(3) 資料収集整理
業務の実施にあたり、地域防災計画、各種ハザードマップ等の資料収集を
行い、本市における防災上の特性を把握するものとする。また同時に既設防
災行政無線に係る資料も収集し、課題を把握するものとする。
(4) 現地踏査
業務の実施にあたり、市が保有する既設防災行政無線や、秋田市消防本部
が保有する既設津波警報サイレン等の既存施設の調査、中継施設の現地踏査
を行うものとする。
(5) 机上検討
資料収集整理および現地踏査結果を踏まえ、電波伝搬範囲について以下の
とおり机上検討を行うものとする。
なお、机上検討に使用する数値地図データは国土地理院の50mメッシュ
地図とし、回線設計基準は、電波法関係審査基準によるものとする。
○中継回線
基地局の設置を想定する場所3か所を結ぶ、中継回線の机上検討を行
う。検討に当たり、冗長性や経済性等さまざまな視点から、アプローチ方
法の種類について比較を行うこと。特に、多重無線を用いたアプローチに
ついては、新設および秋田市消防本部が管理する既設の災害監視システム
用多重無線回線の利用の2パターンについて、技術面と費用や法規的な面
から、多面的な比較検討を行うこと。
○固定局
市内沿岸部にある既設の津波警報サイレン子局設置場所と、基地局の設
置を想定する場所との間での通信を確保するために、机上シミュレーショ
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ンを行う。また、委託者からの指示および協議により、将来的に固定局を
設置すると想定される場所3か所についても机上シミュレーションを行
う。
○移動局
市内全域を対象とせず、あらかじめ電波不感が懸念される地点・区域
と、委託者からの指示および協議により、将来的に移動局を常備すると想
定される、市内の主要な指定避難施設50か所の地点について机上シミュ
レーションを行うものとする。
(6) 電波伝搬調査
机上検討の結果を踏まえ、電波伝搬状況について、委託者からの指示お
よび協議により、既設の津波警報サイレン子局設置場所と将来的に固定局
を設置すると想定される場所の計10か所において、受信入力電圧の調査
を行うものとする。
(7) システム検討
前項までの調査結果をもとに、防災情報の伝達と共有を的確に実施するた
めに必要な通信機能および機器構成について、システム検討を行うものとす
る。
なお、検討に当たっては平常時の運用も考慮して行うものとする。
(8) 事業予算資料・ランニングコスト見積資料作成
今後の実施詳細設計および工事発注に必要となる事業予算資料を作成す
る。また、システム導入後に毎年度要すると見込まれる費用についての資料
も作成する。
(9) 事前協議資料作成
デジタル移動系防災行政無線波の無線免許申請に係る東北総合通信局への
事前協議資料を作成するものとする。なお、必要に応じて東北総合通信局と
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本市の協議に参画し、技術的な助言や対応を行うものとする。
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業務完了報告
業務完了後、検討結果をとりまとめ、基本調査・設計報告書を作成し、製本の
上5部納品すること。また、同報告書については、電子データも同時に納品す
ること。電子データの形式については、文書ファイルは「一太郎」形式、図面
ファイルは「JWCAD」形式、および「PDF」形式とする。
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履行期間
契約締結日から平成25年3月14日までとする。
ただし、事業予算資料と事前協議資料についてはそれぞれ委託者と受託者で協
議の上、当該関係項目の検討が終了次第、ただちにその結果について内容を委託
者へ報告するものとする。
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その他
本仕様書に定めのない事項について、疑義が生じた場合には委託者と受託者が
協議のうえこれを定め、業務を円滑に実施することとする。
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