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ADOX1510IIG - 日本アドックス株式会社

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ADOX1510IIG - 日本アドックス株式会社
PRODUCT DATA
ADOX 1510ⅡG
可撓性のゲルタイプひびわれ注入接着剤
ADOX 1510ⅡG
技 術 資 料
製品の種類
ADOX1510ⅡGは、二液無溶剤形常温硬化のゲルタイプ可撓性エポキシ樹脂接着剤で、コンクリート構造物のひびわれ
補修、隙間の充填に使用する目的でつくられた製品です。この製品は、二液型カートリッジ式注入器にも適した性状に調整され
ています。
特
徴
■可撓性があり凍結融解を受ける環境で優れた性能を示します ■速硬化で強度発現が速く、冬季の低温でも使用できます
■乾燥および湿潤面状態で被着体を接着することができます
用
■連続計量混合注入装置に適した粘度をもっています
途
乾燥あるいは湿潤状態のコンクリート、石材など構造物のひびわれ注入接着、グラウト。コンクリートと鋼材の隙間で硬化物
が弾性を必要とするところの注入接着。コンクリートの細孔の隙間の充填。周囲温度の変化により膨張収縮するコンクリート構
造物のシール。凍結融解を受けるところの応力吸収用充填材。
製品の構成
ADOX1510ⅡGは、A剤 ― 主剤、B剤 ― 硬化剤の二成分で構成され、別の容器に入れて供給します。使用する際は、
A剤とB剤を体積比で2:1の割合で加え、十分に混合した後使用してください。
製品の性状*1
状
態
二成分の低粘度液
色
相
A 剤: 薄い黄色
B 剤: 濃い褐色
混合物: 琥珀色
比
重
A 剤: 1.13 ± 0.1
B 剤: 0.99±0.1
混合物: 1.08±0.1
粘
度
A 剤: 8300±1000
B 剤: 8900±1000
混合物: 8500±1000
mPa・s,20℃
チキソトロピック指数
3.4(混合物)
混合比(体積比)
A 剤:B 剤 = 2 : 1 [重量比; A剤:B剤=2.29:1]
使用温度範囲*2 ℃
5 ~ 25
最低硬化温度
0
℃
有効貯蔵期間
38℃以下、密閉容器で1年間
荷
48リットル/セット(ペール缶入り)
、200ミリリットル/セット(カートリッジ入り)
姿
可使時間と温度の関係(代表値)*3
5℃
可使時間:
分、100 g
タックフリー
時間
完全硬化時間
日
10℃
20℃
60
30
12
-
10
5
9
7
(品質改良のため、予告なく記載事項を変更することがあります。)
* 1 標準的な性状を示すもので規格値として保証するものではありません。
* 2 周囲温度が使用温度範囲を超えるような環境で施工する場合は、可使時間が極端に短くなりますので、使用方法を十
分御検討ください。
* 3 硬化の時間は表示された条件での代表的な数値を示したもので、施工条件で異なる結果を示すことがあります。
-1-
硬化樹脂の性質※
N/mm2
引張り強さ
引張り伸び率(破断点)
%
JIS K 7161
8 以上
JIS K 7161
45 以上
引張り弾性率
N/mm2
JIS K 7161
1.3×102 以上
接着強さ(コンクリート)
N/mm2
JIS A 6024
6 以上
硬
度
ショアーD
55
ガラス転移温度
℃
23
※ 20℃で7日間養生後 20℃で試験
使用法の説明
被着体の確認: 接着面は清浄、健全でなければ強固な接着はできません。接着に当たっては、コンクリートの引張り
強度は、1.5N/㎜ 2
以上でなければ十分な接着強度は得られません。脆弱なコンクリートは、サン
ドブラスト、ジェットウォッシャー、チッピング、スカリファイその他適当な方法で除去し、健全なコ
ンクリート面を出してください。
表面処理:
コンクリートクラック表面の汚れは、
ワイヤーブラシ等により十分清掃し、
圧縮空気で吹き飛ばしてください。
表面の劣化が進んでいる場合は、ディスクサンダー等でケレンし注入口を開いてください。
計量と混合:
ADOX1510ⅡGで注入作業する場合は、A剤とB剤を2:1の体積比で吐出し、混合できる注入機の
使用を推奨します。二液を手動で混合する場合は、可使時間内に使い切れる量を計量し混合するように計画
してください。A・B両成分の混合が不十分な場合は、硬化不足になり大幅な性能低下を起こすことがある
ので十分注意してください。
施工方法
一般的な注入:コンクリートクラックの注入は、クラックの表面を急結セメント等を用いてシールし、一定間隔で注入口を設け
ます。ADOX1510ⅡGの注入は、通常の場合連続式混合注入機により注入口から圧力注入します。グリ
スポンプなどA剤とB剤をあらかじめ混合し、注入器に充填後注入する場合は、可使時間に十分注意し
てください。
目地や隙間に充填する場合は、接着剤が流れ出さないよう、あらかじめシールする必要があります。
ハンドガン式注入工法によりクラックの注入接着は、A剤とB剤が体積比で2:1の割合で吐出できる混合
注入器を使用してください。
機械式注入:
機械を使用する接着は、自動計量ポンプにより施工してください。自動計量ポンプを使用した工事は、
ライセンスを持った代理店で施工しております。詳細は代理店または弊社までご連絡ください。
洗
浄
作業の際周囲に付着した余分な材料は、硬化する前に取り除いてください。周囲に付着した樹脂は、ウエスで拭き取った後、
溶剤で拭き取ればきれいになります。一般に使用される溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン、エポキシシンナーなどです。
溶剤は揮発しやすく、可燃性ですから十分な換気と火気に対する注意を厳守してください。硬化したエポキシ樹脂を器具から
落とすには機械的に掻き落しますが、完全に硬化した樹脂の除去は困難です。
使用上の注意
工事中あるいは硬化の間エポキシ樹脂または、接着面の温度が0℃以下になる場合、ADOX1510Ⅱは使用できません。
硬化物は、温度が高くなると機械的強度が急激に低下します。荷重のかかるところでは、ガラス転移温度以下で使用してくだ
さい。可撓性硬化物は、大きな荷重を支持する用途には適さないため、荷重を受けるところに使用する場合はあらかじめ試験
して問題がないか確認したのち使用してください。
-2-
取り扱い上の注意
この資料は製品には添付されておりません。取り扱いの注意、応急処置は、容器に貼り付けてあるラベルの説明をよく
読んでください。含有するエポキシ樹脂は、労働省通達による変異原性が認められた化学物質です。吸入したり皮膚に触
れたりすると中毒やかぶれなどの炎症、その他の健康を害する恐れがありますので作業の際は保護具を着用し十分注意し
て行ってください。取り扱いは換気のよいところで行ってください。狭い室内や通気の不十分なところでは強制換気が必
要です。皮膚を保護するため、ケロデックスクリームなど保護クリームの使用をお勧めします。手や腕などに樹脂が付着
するのを防止するため、ゴム手袋や使い捨てのポリエチレン手袋を着用してください。皮膚に付着した場合は、直ちに水
と石鹸で洗い流してください。目に入った場合は、直ちに清浄な流水で15分以上洗い、速やかに専門医の手当てを受け
てください。作業衣は洗濯をした清潔なものを着用してください。作業終了後は石鹸と水でよく洗い、十分うがいをして
ください。
製品の性質や取り扱いについて詳細な内容が必要な場合は、製品安全データシート(MSDS)を参照して下さい。
この資料に記載した事項は、弊社の経験から信頼できるものと確信しておりますが、ご使用になる方々の使用条件は、それぞ
れ異なると思われますので、これらの資料に基づいて得られる結果、および他社の特許上の制約については、十分ご検討のう
えご使用下さるようお願いいたします。
万一製品が不良であると認められた場合は、その製品のお取替え、または製品の返却により、購入代金をお返しいたします
が、それ以上の責はご容赦いただきます。
ADOX 日本アドックス株式会社
本 社 〒107-0052
東京都港区赤坂4-9-9
TEL 03(5410)5866
事業所 〒243-0303
FAX 03(3423)1380
神奈川県愛甲郡愛川町中津4036-1
TEL 046(286)4147
FAX 046(286)7321
Rev. 2012.12. ATB-113/A
-3-
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