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核不拡散・核セキュリティ分野を巡る技術開発の今後の進め方 開発課題

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核不拡散・核セキュリティ分野を巡る技術開発の今後の進め方 開発課題
核不拡散・核セキュリティ分野を巡る技術開発の今後の進め方
分野
分類
課題名
課題概要
政策的ニーズやアウトカム
現在IAEAによる査察では、
○ メタルシール(金属のボタン型シール)
○ VACOSS/EOSS(電子シール:脱着時刻を記録:遠隔検認可能)
○ COBRA(光ファイバの切断面を検認)
などの接触型封印を現地で手動で着脱している。
核
不
拡
散
・
保
障
措
置
封
じ
込
め
技
術
監
視
技
術
核
測
定
技
術
新
規
封
印
の
開
発
の用補
開可完
発搬的
型ア
カク
メセ
ラス
測溶
定融
技燃
術料
の中
開の
発核
燃
料
物
質
緊急性(来年度から
予算化する必要性)
核不拡散・核セキュリティ作業部会(第2回)
【資料3-2】
開発に必要
な期間
予算額
国際
優位性
国際協力の
実施
必要性
イメージ
査察量の多いフルMO
X炉等での利用が考えら
れる。本技術の適用で
IAEA、国共にとって査察
量(PDI)の低減に寄与
する。また事業者にとっ
ても工程の自由度が高ま
る。
新規施設の建設
に併せて、
「Safeguards by
Design」の観点か
ら適切に開発する
必要がある。
2年
~3年
数百万円
有
IAEAとの
共同開発
委託
現在適用している封印は高価(メタルシールの評価までの人件費含めて1つ10万円程
度)であるが、廉価な(費用対効果のある)封印がない。IAEAは加盟国に対し、費
用対効果のある新たな封印技術の開発を要請している。そこで、廉価な封印を開発す
る。(IAEA目標は評価までを含めて160ユーロ/個)
IAEAが加盟国に提示し
ている研究開発計画に必
要性が明記されており、
各国に打診している。
IAEAの費用削減に貢献す
る。
他国に先駆けて
開発できれば、我
が国の民間企業の
ビジネスとなり得
る。
2年
~3年
不明
不明
無
委託
補完的アクセスにおいて、数日後の次のアクションまで現場環境をフリーズし監視下
におくことを目的とした、その場で設置できる可搬型の短期間連続遠隔監視用カメラが
ない。
そこで、可搬型でかつ遠隔検認可能型のカメラを補完アクセス時に設置するため、軽
量でデータ送信機能をもったカメラを開発する。
IAEAからの要請があ
る。IAEAにとって補完的
アクセスの「完全性」を IAEAより求めら
担保することが容易にな れている。
る。国際貢献に寄与す
る。
1年
~2年
数百万円
有
無
委託
技術の実証に4
年程度必要であ
り、その後の装置
福島第1原発では多くの核燃料物質が溶融していると考えられており、高温溶融核燃料
製作にも数年必
と水との作用で粒子状になった不均一の状態になっていると考えられている。。
要。燃料取り出し
溶融燃料の検認のため
これら溶融した燃料を取り出す場合に、計量管理や国、IAEAによる検認が想定される
時に測定できる環
に必要な技術である。
が、このような燃料を計量・検認する技術はなく、燃料取り出し時までに測定技術を開
境を整える必要が
発する必要がある。
あることから、24
年度から技術開発
を行う必要があ
る。
4
~5年
1.05億
(24年度)
総額6億
(技術実証まで24
~27年度)
有
有
補助金又
は交付金
すべてのタイプの封印は査察官が手動で着脱することから、検認のための査察業務量
が増えている。IAEAは査察業務量が多いことを問題視しており、遠隔検認可能で、査察
官等が直接封印を取り付ける作業を必要としない封印が望ましい。しかし、現在はその
ような封印がないので開発する。
1
核不拡散・核セキュリティ作業部会(第2回)
【資料3-2】
核不拡散・核セキュリティ分野を巡る技術開発の今後の進め方
分野
国際
優位性
現在の再処理工場では、液量を常時監視し、核物質濃度と酸濃度については定期的な
サンプリング分析を行い測定を行うことにより核物質の不正使用を監視している。
しかし、第2再処理工場のような大規模なバルク取扱施設では、核物質の取扱量及び工
第2再処理施設
程中の核物質のフローが増大するため、核物質濃度と酸濃度を定期的に測定するのみで 計量管理精度向上に寄 等、今後の大型バ
は、査察側からの視点に立つと、核物質濃度及び酸濃度を測定間隔の間に変化させるこ 与する。
ルク施設の設計に
とによって核物質の不正使用をされる懸念が増大することとなる。
必要。
したがって、核物質濃度と酸濃度を定期的なサンプリングではなく常時監視できるよ
うにする技術開発を行う。
5年
~6年
約1億円
有
無
委託
度残る再
の渣ハ処
向等ル理
上
施
の燃設
計料に
量被お
精覆け
再処理施設において、使用済燃料の剪断、溶解後、不溶残渣に含まれる核物質量につ
いては非破壊測定技術はまだ開発途上である。このため、再処理施設の処理量の増大に
伴い、核物質のインベントリが増加するため、受入測定精度の低下が懸念されるため、
非破壊測定技術の確立が必要である。
第2再処理施設
計量管理精度向上に寄 等、今後の大型バ
与する。
ルク施設の設計に
必要。
5年
~6年
2000万円程度
無
無
補助金又
は交付金
核
拡
散
抵
抗
性
向
上
技
術
核
拡
散
抵
抗
性
技
術
今後建設される再処理施設等は、核拡散抵抗性を持った設計を必要とするが、設計の
ための評価手法が確立されていない。このため、核拡散抵抗性を定量的に評価する手法
を開発する。
炉型選択を含めた、今
今後の核燃料サ
後の核燃料サイクルシス
イクルシステム議
テムの絞り込みに寄与す
論に必要。
る。
5年
~6年
不明
不明
有
補助金又
は交付金
核
セ
キ
の先
接端
近技
監術
視を
レ活
用
ダし
た
の原
基子
礎力
開施
発設
用
日本国内における原子力施設の核物質防護措置としては、これまで、陸上から接近し
てくる侵入者を施設の周辺防護区域外周に設置した侵入検知器により検知する措置を講
じてはきたが、上空から接近してくる侵入者を検知することに対する措置はほとんどと
られていない。
2011年1月にIAEAから出版された核物質および原子力施設の防護に関する勧告文書
「INFCIRC/225/Rev.5」には、離れた場所から原子力施設を攻撃する「スタンドオフ攻撃
(stand-off attack)」や「空からの脅威(airborne threat)」といった新たな脅威を
考慮した防護措置を講じるべきであることが記載され、一定の技術的な対応を検討する
ことが必要である。
そこで、原子力施設に対する小型飛翔体(パラグライダー等)の接近を検知し、空域
からの侵入を未然に防止する措置として、先端技術を活用して原子力施設へ接近してく
る飛行物体を監視し早期に検知する接近監視レーダーの基礎開発を行う。
INFCIRC/225/Rev. 5
への対応が必要である。
また、夜間の接近物体
の確認が容易となる。ま
た、日中も常時監視要員
を配置する必要がなくな
り、コストの低減に寄与
する。
1年
~2年
2000万円程度
―
無
委託
転核
検物
知質
技の
術不
法
移
ヘリウム-3の供
港湾などで、核物質の不法移転を検知するためのシステムが必要。例えば、ヘリウム- 水際での取締りに適用
給が減少してい
3を用いない中性子検出器、MEGa-rayを用いた貨物監視システムを開発する。
できる。
る。
不明
不明
無
有
委託
先
進
保
障
措
置
技
術
開
発
関
連
開
発
ー
リ
テ
ィ
ィ
リ
テ
物リ
質ア
計ル
測タ
技イ
術ム
の工
開程
発内
核
ー
ュ
ュ
核
セ
キ
予算額
課題名
(
)
核
不
拡
散
・
保
障
措
置
開発に必要
な期間
分類
課題概要
政策的ニーズやアウトカム
2
緊急性(来年度から
予算化する必要性)
INFCIRC/225/Rev.
5の取入れに関す
る議論の進み具合
に依存する。
国際協力の
実施
必要性
イメージ
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