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エイズリポート 第90号 - API-Net エイズ予防情報ネット

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エイズリポート 第90号 - API-Net エイズ予防情報ネット
AIDS
REPORT
レッドリボンはエイズに対する
理解と支援のシンボルです
HIV /エイズ啓発のための情報誌
90
No.
エイズリポート 第 90 号
平成 24 年 3月30日発行
監修/厚生労働省エイズストップ作戦本部
発行/公益財団法人エイズ予防財団
http://www.jfap.or.jp/
エイズ予防情報ネットの HIV
検査・相談窓口にアクセスで
きます
Contents
▶トピックス
◦ RED
RIBBON LIVE 2011
◦大阪街頭キャンペーン
◦第 10 回アジア太平洋地域エイズ国際会議(釜山)
◦第 25 回日本エイズ学会学術集会・総会
◦
「AIDS
at 30(エイズの発見から30年)」
シンポジウム
2011 年版 HIV/AIDS 最新情報
◦新たなエイズ予防指針について
◦ UNAIDS
▶ HIV 感染者 /エイズ患者の報告状況
◦平成23年のエイズ発生動向(速報値)
▶(公財)エイズ予防財団から
◦平成23年度「世界エイズデー」ポスターコンクール審査結果
◦
「RED
RIBBON THEATER」開催
◦ ACジャパンの支援で
「HIV検査促進」のCM再開
◦平成 24 年度助成金の公募について
RED RIBBON LIVE 2011
メッセージ
いのちを守るために
いのちを守るため、そういう気持ちが強くあります。
数年前、HIV陽性の友人を亡くしました。それまではHIVとかエイズっていう言葉は知っていても、ど
ういうものか知らずに生活してきましたが、自分のそばにそういう方がいたっていうことで、はじめて自
分のなかでリアリティが生まれて、予防啓発活動にも参加しました。
HIV/ エイズには、たとえばキスしたらうつるんじゃないかとかいう、いろいろな誤解があったりしま
すよね。きちんとした情報を学校や家庭でも教えてほしいと思うし、たとえば家族で世界エイズデーに話
をしたりとか、そんなことも大切だと思う。まずは知ることからだと思います。
私はペットボトルのキャップを回収して、発展途上国の子どもたちへポリオワクチンを届ける活動にも
参加しているんですが、その集めたキャップを仕分ける作業っていうのは、主に障害をもっている方々が
されてるんです。私の息子も耳が聞こえない障害を持っていますけれども、人って支えられて、支えあっ
て生きていくものじゃないですか。障害を持っている人たちも含めて、みんながそうして生きていく。自
分達もなにか役にたてるっていう喜びがそこにはあるんですね。それってすごくステキなことだと思って
ミュージシャン
今井絵理子 さん
プロフィール
1983年9月22日 沖縄生まれ。O 型。
1996年 SPEEDの メン バ ーとし て デ
ビュー。
2000年 SPEED解散後、
ソロとして活動開始。
2004年 長男を出産。
2008年8月31日 日本テレビ「24 時 間
テレビ~愛は地球を救う~」で息子の聴
覚障害を公表。番組内で「障害は個性。
不便だけど不幸ではない」と手話で伝えた。
また、同番組でSPEED再結成を発表。
現在は、ソロアーティストとして音楽活動を
する一方で、NHK「みんなの手話」の司
会、講演会、執筆など、活躍の場を広げ
ている。また、ライフワークとして全国の子
どもたちと親御さんたちに笑顔を届けるイベ
ントなどを自ら実行し、訪問している。
いるんです。HIVに感染している人にも、そこにはいのちがあって、気持ちがある。そこを大切にしてい
けたらいいな、と思います。
みなさんに伝えたい「なんくるないさぁ」という沖縄の言葉があって、これは、がんばればなんとかな
るよ、という意味です。戦争で壊滅した沖縄を、おばあとおじい達が「なんくるないさぁ」って涙を流し
ながら、今のすてきな沖縄に作り上げたっていう話を、以前聞きました。自分は今まで沖縄っていう故郷
とちゃんと向き合ったことなく SPEED として駆け抜けてきて、子どもが産まれていろんなことを経験し
た後で、この言葉の強さを感じました。がんばれば壁も乗り越えて行けるんだよっていう、すごく力強い
おばあとおじい達の言葉なんですね。
いろんな人に、迷いとか悩みが必ずあると思うんですけれども、そういう時、あと一歩がんばれば、な
んとかなるよっていうことを伝えたいです。
[トピックス]
TOPICS
01
RED RIBBON LIVE 2011開催
世界エイズデーキャンペーンのメインイベント「RED
約3 時間半にわたるライブでは、若者に人気のあるアー
RIBBON LIVE 2011」 が11月27日( 日 )
、 東 京・ 渋 谷 の
ティストによる生演奏に加え、タレントや医療専門家によ
SHIBUYA-AX において開催されました。
る HIV/ エイズに関するトークなどが行われました。
今年で 6 年目の開催となったライブでは、ラジオDJ の
このライブの模様は、ニコニコ動画、USTREAMでも生
山本シュウさんの総合プロデュースにより、シュウさんと
中継され、約 8 万件のネットアクセス数を集めるとともに、
はるな愛さんの司会のもと、三浦大知さん、奥華子さん、
Yahoo! JAPAN においてダイジェスト動画が配信されるな
MASHさ ん、 今 井 絵 理 子 さ ん、TERU(GLAY)さ ん と
ど、HIV/ エイズについての基礎的な知識や HIV 検査の重
いったアーティストの方々をはじめ、蒼井そらさん、加藤
要性、HIV 陽性者に対する差別・偏見の解消について、広
鷹さん、ぼれろ小庭さんといったタレントの方々が一堂に
く国民の方々に訴えるイベントとなりました。
会し、HIV/ エイズの予防と啓発を呼び掛けました。
エイズへの思いを語る今井絵理子さん
出演者全員で RED RIBBON Spiritual Song「生まれ来る子供たちのために」を熱唱
2年ぶりにかけつけてくれた GLAY の TERU さん
司会は息もぴったりな山本シュウさんとはるな愛さん
2
◆代々木公園ケヤキ並木での
普及啓発イベント
「RED RIBBON LIVE 2011」 当 日 に は、SHIBUYA-AX
近くの代々木公園ケヤキ並木特設会場において、AIDS 文
化フォーラム in 横浜、カトリック中央協議会 HIV/AIDS デ
世界エイズデーなどについての認知度調査・結果
○世界エイズデー認知度 全体(n=222)
知っていた・78 人(35%)
スク、エイズ予防財団、サンスター株式会社、東京都、特
定非営利活動法人アフリカ日本協議会、非営利団体 akta、
知らなかった・143 人(65%)
wAds 2011 実行委員会による普及啓発ブースの出展や医療
その他・1 人(0%)
関係者による普及啓発トークライブなどが行われ、世界エ
イズデーに向けた普及啓発活動が広く展開されました。会
場には小宮山洋子厚生労働大臣もかけつけ 、来場者に普及
○エイズ検査受検経験 全体(n=222)
ある・56 人(25%)
啓発グッズの配布を行いました。
エイズ予防財団では、来場者に3,000部の啓発グッズを配
ない ・164 人(74%)
布するとともに、世界エイズデーやACジャパン支援のHIV
無回答・2 人(1%)
検査促進広告「断
言できない」
(P.11
○AC広告認知度 全体(n=222)
参照)についての
広告を見聞きしたことがある
認知度調査アン
見た・115 人(52%)
ケートを200人以
上の方に実施しま
見ない・105 人(47%)
した。
無回答・2 人(1%)
なべやかんさん(左)司会のトークライブ
多くの著名人の協力によるメッセージボード
学生ボランティアも熱心に参加
来場者に啓発グッズを手渡す小宮山厚生労働大臣(左)
3
[トピックス]
TOPICS
02
RED RIBBON LIVE 2011 in FUKUOKA
世 界 エ イ ズ デ ー 当 日 の12月1日( 木 )に、2009年 の 大
阪、2010 年の名古屋に続く地方版Red Ribbon Live、
「RED
RIBBON LIVE 2011 in FUKUOKA」が福岡のキャナルシ
ティ博多サンプラザステージで開催されました。
福岡を拠点に活動するラジオDJのDJ EIJIさんと山本
シュウさんの司会のもと、アーティストによるライブ、タ
レントやプロスポーツ選手などによるトークが約3時間に
わたって行われ、会場に集まったたくさんの観客に予防啓
発の熱いメッセージが届けられました。
◆福岡 RED RIBBON LIVE 街頭キャンペーン
また、エイズ予防財団では、福岡県、福岡市のエイズ対策
担当者の協力を得て、LIVEに合わせてキャンペーンを実施。
ステージに集まった来場者やショッピングに来た方々に、パン
フレット、レッドバンド、コンドームなどの啓発グッズを配布
し、世界エイズデーの告知とエイズ予防を呼び掛けました。
サンタクロースの衣装をつけたキャンペーンガールも登場し、
用意した啓発グッズ2,000 セットは早い時間にすべて配布する
ことができました。
キャナルシティ博多での街頭キャンペーン
03
大阪街頭キャンペーン
エイズ予防財団は、世界エイズデーの前日、11月30日
(水)
の夕方 5 時から、難波西口交差点周辺で、大阪府、大阪市、
若 者を中 心 に す
NPO法人 HIVと人権・情報センター、NPO法人スマートらい
べて配布されまし
ふネットのスタッフの協力の下、街頭キャンペーンを実施しまし
た。また、多くの
た。
若者が、エイズの
キャンペーンではHIV・HBV検査のパンフレットやコンドー
現状を知らせるパ
ムなどの啓発グッズを配布し、エイズへの関心と理解を訴えか
ネルに足を止め、
けました。また、キャンペーンの実施場所が大阪検査相談・
熱心に見入る光景
啓発・支援センターchot CASTなんばの近くということで、同
が印象的でした。
センターでのHIV検査受検の呼びかけも行いました。
4
平日にもかかわらず、用意した2,000 セットの啓発グッズは
難波西口交差点周辺での街頭キャンペーン
04
第10回アジア太平洋地域エイズ国際会議
(釜山)
ICAAP10(第 10 回アジア太平洋地域エイズ国際会議)は
アクティビストと会場警備員や警察官が衝突するなど荒れ
8月26 日~ 30 日、韓国・釜山のBEXCO(釜山国際会議展示
模様でした。ただし、会議自体は HIV 感染の高いリスクに
場)で開かれ、65 ヵ国から約3,000人が参加しました。エイ
さらされた人たちを「key population(対策の鍵を握る集
ズ予防財団はブースを出展し、日本のHIV/エイズの現状
団)」と位置づけ、そうした集団に焦点を当てたプログラム
を報告する資料などを配布しました。
の重要性が強調されるなど、興味深い報告が数多くありま
「Diverse Voices, United Action(多様な意見 結束した行
した。エイズ対策の歴史を振り返れば、HIV 陽性者とその
動)
」をテーマにした今回のICAAP は2日目に抗議行動の
周囲の人たち、あるいは感染のリスクやそれに伴う社会的
な偏見と差別にさらされてきた人たちが中心的担い手でし
た。その人たちを対策の「key population」として位置づ
ける視点は重要です。
一方で、会議初日には開会式に先立ち、韓国の人気グ
ループJYJ がICAAP10 のミュンファン・チョウ会長、国連
合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ事務局
長とともに記者会見し、UNAIDS親善大使に就任したこと
が発表されています。これがICAAPに関連して韓国内で
最も注目されたニュースだったことは、やや皮肉でもあり
ます。
記者会見の様子
05
参加者でにぎわう財団ブース
第25回日本エイズ学会学術集会・総会
「新たなエイズ制圧への道」をテーマにした第25回日本
のサポートプログラム」が共同で啓発資材の配布などを行
エ イ ズ 学 会 学 術 集 会・ 総 会 が11月30日( 水 )~12 月2 日
うとともに、参加者の情報交換と交流の場としても活用さ
(金)、東京・西新宿のハイアットリージェンシー東京で開
れました。2012 年の第 26 回日本エイズ学会学術集会・総会
かれ、約 1,300 人が参加しました。
今年はエイズの流行が確認されて30年の節目であり、抗
は 11 月 24 日(日)~ 26 日(火)に横浜市港北区の慶應義塾
大学日吉キャンパスで行われます。
レトロウイルス治療が HIV 感染の予防対策としても有効で
あるとする見方が国際的に強まる中で、日本エイズ学会で
も流行の制圧に向けた可能性をさぐる議論が盛り上がりま
した。とりわけ、1 日夕の「2011年Annual Report」は、学
会長である日本医科大学の高橋秀実教授が基礎、国立国際
医療研究センター病院の岡慎一エイズ治療・研究開発セン
ター長が臨床、名古屋市立大学の市川誠一教授が社会の各
分野を担当し、最近の研究動向を分りやすくまとめた報告
が分野間の相互理解を促進する新機軸として好評でした。
エイズ予防財団は厚生労働省委託「同性愛者等の HIV に
関する相談・支援事業」の一環としてブースを出展し、全
エイズ予防財団出展のブース
国6 ヵ所のコミュニティセンターと「HIV 陽性の人のため
5
[トピックス]
TOPICS
06
「AIDS at 30
(エイズの発見から30年)
」
と題して講演会・シンポジウム開催
アメリカで世界最初のエイズ症例が報告されて今年で30
療体制の在り方」
、NPO法人ぷれいす東京の生島嗣運営委員
年目になります。エイズ予防財団では、
「AIDS at 30(エイ
長が「陽性者支援について」
、厚生労働省疾病対策課の荒木
ズの発見から30年)
」の講演会・シンポジウムを12月3日
裕人課長補佐が「今後の予防・支援・医療の在り方と研究の
(土)、東京・秋葉原のUDXシアターで開催しました。当日
推進」と題して講演されました。
は雨にもかかわらず、90名以上の方々が来場されました。
講演1は国立国際医療研究センター病院の岡慎一エイズ治
療・研究開発センター長が臨床の立場から「HIV感染症・エ
イズの状況」と題して話され、講演2は名古屋市立大学の市
川誠一教授が「エイズ予防のための戦略研究報告」で首都圏
および阪神圏の男性同性愛者を対象にしたHIV抗体検査の
普及強化プログラムの有効性に関する地域介入について話
されました。また、
「HIV感染症・エイズの研究30年の進歩
と今後の展望」と題するシンポジウムでは、財団の木村理事
長と宮田理事が司会を務め、熊本大学の満屋裕明教授が「治
療薬開発の歴史と今後の展望」を話され、続いて、国立病院
機構九州医療センターの山本政弘部長が「療養の長期化と医
世界初の治療薬を開発した満屋裕明教授の講演
UNAIDS 2011年版HIV/AIDS最新情報
07
11月21日(月)
、UNAIDS WORLD AIDS DAY REPORT
2011が発表されました。
・新規感染が増えている地域は、北アフリカ・中東、北米、
そして東アジアである。
UNAIDSは、HIV新規感染ゼロ、差別ゼロ、エイズ関連
の死亡ゼロをビジョンに掲げ、高い効果と高い価値をもつ
戦略に焦点を当てて、エイズへの取り組みの新しいフレー
ムワークを提示しました。
(百万人)
40
HIV陽性者数の推移
35
30
25
20
・HIV新規感染:270万人(2001年より13%の減少、1997
年より21%の減少)
15
10
0
・エイズ関連の死亡:180万人(2005年より18%の減少)
・対策は成果を上げている。
「HIV治療は陽性者の生命を
救うとともにHIV予防対策にも劇的な影響をもたらして
いる。
」新規感染の減少の要因は、治療の拡大(必要とし
6
(百万人)
40
30
25
られる。
15
2001年→2010年
−13%
+19%
+58%
2001年
310万人
74,000人
953人
2010 年
270万人
88,000人
1,503人
※日本は、東アジアの中でも顕著な増加を続けています。
HIV新規感染とエイズ関連の死亡の推移
35
ている陽性者の47%)に加えて、若者の行動変容があげ
国・地域
世界
東アジア
日本
HIV 陽性者数
5
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
・HIV陽性者:3,400万人(2001年より17%の増加)
20
10
5
HIV 新規感染
エイズ関連の死亡
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
世界の流行の現状(2010年末)
※HIV 新規感染は 1997 年にピークに達している
流行の現状
サハラ以南のアフリカ
サハラ以南のアフリカは依然、HIVの流行にもっとも深刻な影響を受
けています。2010年現在、サハラ以南のアフリカの人口は世界人口の
12%にとどまっていますが、HIV陽性者は世界の68%を占めています。
HIV新規感染はめざましい減少を示していますが、それでも2010年の
年間新規感染の70%はこの地域で起きています。流行がもっとも厳しい
のは依然、アフリカ南部地域であり、南アフリカは世界最大のHIV陽
性者(推定560万人)を抱える国となっています。
2010年のエイズ関連の死亡のほぼ半数はアフリカ南部で起きていま
す。サハラ以南のアフリカでは1998年以降、毎年100万人以上がエイ
ズで死亡しています。それでも、抗レトロウイルス治療の普及が進んだ
ことから、エイズ関連の死亡は着実に減少しています。
サハラ以南のアフリカにおけるHIV新規感染の数は、26%以上も減
少しており、ピーク時の1997年には推計260万人〔240万~280万人〕
だったのが、190万人〔170万~210万人〕になっています。調査結
果は、サハラ以南の22カ国ではHIV感染の年間発生率は2001年から
2009年までの間に25%以上減少しました。この中には、エチオピア、ナ
イジェリア、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエといった、世界でもっとも
大きな流行を抱えている国々も含まれています。南アフリカのHIV感染
の年間発生率はいまなお高いとはいえ、2001年から2009年の間に2.4%
〔2.1%~2.6%〕から1.5%〔1.3%~1.8%〕へと3分の1も低下しました。
同様にボツワナ、ナミビア、ザンビアの流行も逓減傾向にあります。レソ
ト、モザンビーク、スワジランドの流行は高率のまま横ばい状態が続い
ています。
カリブ諸国
1990年代半ば以来、流行はかなり抑えられてきているとはいえ、カリ
ブ地域はサハラ以南のアフリカに次いで世界で2番目にHIV陽性率が
高い地域です。
カリブ地域のHIV新規感染は2001年レベルより3分の1減っていま
す。ドミニカ共和国とジャマイカのHIV感染の年間発生率は2001年と
比べると推定で25%減っており、ハイチでは約12%減です。HIV感染
の年間発生率の低下と妊婦に対するHIV感染予防サービスへのアクセ
スの拡大により、HIVに感染して生まれる赤ちゃんの数、およびエイズ
関連の子どもの死亡数は大きく減少しました。
カリブ地域では、感染予防策をとらない性行為が主要な感染経路と
なっています。HIV陽性者数もまた、2000年代初頭から少しずつ減っ
ています。抗レトロウイルス治療へのアクセス拡大により、エイズによる
死亡率は大きく低下しました。
アジア
アジアのHIV陽性率は他の地域と比べると極めて低いとはいえ、人
口規模が大きいことからHIV陽性者が世界で2番目に多い地域となって
います。
南アジアおよび東南アジアでは、2010年のHIV新規感染は47万
人〔41万~53万人〕と推定され、流行のピークの1996年と比べると、
40%少なくなっています。この地域で最大のHIV陽性者を抱えるインド
では、新規感染は56%減っています。
感染の高いリスクにさらされているキー・ポピュレーション(具体的に
はセックスワーカー、注射薬物使用者、男性とセックスする男性など)
のHIV陽性率はいくつかの国で高く、時間の経過にしたがって、ウイ
ルスは他の人口層にも広がっています。地域全体の傾向に隠され、国
際的にも国内的にも、重視すべき多様な流行が進行していることが見
過ごされてしまう恐れがあります。アジアの多くの国では、国内の流行
は比較的少数の地域に集中しており、たとえば中国では、HIV陽性者
の53%は5つの省に集中しています。インドネシアの場合はパプア、西
パプア州が極端に多くなっています。
東欧・中央アジア
東欧・中央アジアのHIV陽性者数は、2001年から2010年の間に、
250%増加しました。この地域の流行の90%はロシアとウクライナです。
域内の主要感染経路は依然、注射薬物使用ですが、薬物注射を行っ
ている人からの性感染もかなり多く発生しています。
HIV新規感染の年間発生率にしても、増加を続けるエイズ関連の死
亡にしても、この地域の流行が抑制されていることを示す兆候はあまり
見られません。2000年代初頭には東欧・中央アジアの新規感染の拡
大は減速するかに見えましたが、2008年以降は再び拡大が加速してい
ます。
他の多くの地域と異なり、東欧・中央アジア地域ではエイズ関連の死
亡は増加を続けています。
中東・北アフリカ
中東・北アフリカのHIV関連の傾向は多様です。HIV感染の年間
発生率、陽性率、エイズ関連の死亡が増加している国もあれば、流
行が抑えられている国もあります。広汎な流行になりつつあるジブチ、
南スーダンを除けば、この地域のHIV陽性率は全体として低いです。
ラテンアメリカ
ラテンアメリカのHIVの流行は全体としては落ち着いています。年間
のHIV新規感染は1996年以降、着実に減少し、2000年代初頭には
横ばいとなって、いまも年間10万件前後です。
全体のHIV陽性者数は増加を続けています。抗レトロウイルス治療
を受ける陽性者が増え、エイズ関連の死亡の減少をもたらしているた
めです。2010年現在、この地域のHIV陽性者の3分の1以上(36%)
は女性です。
15歳以下の子どものHIV陽性者数は減少しています。子どもの
HIV新規感染、エイズ関連の死亡も、2001年から2010年の間に大きく
減少しています。
オセアニア
オセアニアの年間HIV新規感染は、2000年代の初めまでゆっくり増
加し、その後減少に転じています。2010年末現在のHIV陽性者数は
推定5万4000人〔4万8000~6万2000人〕で、2001年の推定数から
36%増えています。エイズ関連の死亡は大きく減少しています。
北米・西欧・中欧
治療、ケア、支援への普遍的アクセスがあり、流行そのものやHIV
感染の原因に関する知識も広く伝わっているにもかかわらず、北米・西
欧・中欧の流行は依然として続いています。HIV感染の年間発生率
は2004年以降、あまり変わっていません。
北米・西欧・中欧のHIV陽性者の総数は2010年現在、220万人〔190
万~270万〕と推計されており、2001年からはほぼ3分の1(34%)の
減となっています。この地域のHIV陽性者の半数以上(約120万人)
は米国に住んでいます。
HIV陽性者が増えているのは抗レトロウイルス治療が広く利用できる
ようになり、エイズ関連の死亡を大きく減少させてきたためです。HIV
陽性者は34%も増えているのに、エイズ関連の死亡数は2000年以降、
あまり変わっていません。
最近の傾向は域内でもさまざまです。ブルガリア、チェコ、ハンガ
リー、リトアニア、スロバキア、スロベニアでは、2000年から2009年の
間にHIVの新規感染報告は2倍になっています。英国では、50%以上
増えている一方で、ラトビア、ポルトガル、ルーマニアの新規感染報告
は、20%以上減っています。
7
[トピックス]
TOPICS
08
新たなエイズ予防指針について
日本のエイズ対策は、感染症法に基づき策定される「後天
が示されています。詳しくは下図を参照してください。
性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針」に則して実
今後は、新たな「エイズ予防指針」に基づき、国、地方
施されていますが、この度、同指針が改正されました(平成
公共団体、医療関係者、NGO 等が連携を強化しつつ、人権
24年1月厚生労働省告示第21号)
。新たな「エイズ予防指針」
や社会的背景に配慮し地域の実情を踏まえながら、感染の
では、近年の日本のエイズの動向や現状の問題点を踏まえ、
予防及びまん延の防止のための重点的かつ計画的なエイズ
社会全体で総合的なエイズ対策を実施していくための方針
対策を進めていくことが求められています。
現 状
日本におけるHIV・エイズの発生動向
●患者等の地域的分布は、関東・甲信越地域に比べ、その他の
地方において増加傾向
現 状 の 問 題 点
● HIV 抗体検査件数の減少と患者等報告数の増加
●個別施策層に対する施策が重点的、計画的に実施されていな
●新規感染者においては、20 〜 30 歳代が約 70%を占め、依
然として若い世代が感染の中心
い
●各ブロックの現状に応じた医療提供体制の構築が、依然とし
●感染経路別では、性的接触による感染が大部分であり、特に
感染経路全体の約 70%は男性同性間の性的接触
●新規感染者・患者数に占めるエイズ患者数の割合は、平成 20
てなされていない
●各種施策の効果についての分析・評価・検討が不十分である
●薬害被害者に対する恒久対策の推進
年度以降、減少傾向から増加傾向
エイズ予防指針の改正について
(概要)
◎日本のエイズの動向は、個別施策層(特に青少年や MSM)を中心に新規 HIV 感染者・エイズ患者ともに依然として増加傾向にある。一方で、
エイズ治療の進歩により患者の延命が図られ、長期・在宅療養等の新たな課題も生じている。こうした状況を踏まえ、今般の指針改正
に当たっては、以下の重点的に取り組む新たな対策を中心に、社会全体で総合的なエイズ対策を実施していく方針を示した。
「検査・相談体制の充実」の位置付けを強化
●「検査・相談体制の充実」は、エイズ対策の重要な施策の 1 つであるため、新たに単独の章として位置付ける
●場所や時間帯等、受検者の利便性に配慮した検査を実施し、医療機関受診を促す
個別施策層に対する検査について、目標設定の必要性を明記
●個別施策層に対し効率的に検査を実施する観点から、重点都道府県等に定量的もしくは定性的な目標設定を求める
地域における総合的な医療提供体制の充実
●各種拠点病院と地域の診療所等の診療連携体制を構築する
●中核拠点病院におけるコーディネイト機能を担う看護師等の配置を推進する
●肝炎 ・ 肝硬変の併発症 ・ 合併症対策は、当該研究及び医療について、診療科間の連携のもと、その取組を強化する
●精神医学的介入による治療を円滑に行うため、精神科担当医療従事者に対する研修を実施する
●診療連携を進め、長期療養・在宅療養の患者等を積極的に支える医療体制整備を推進する
NGO等との連携の重要性を明記
●個別施策層に対する施策の実施及び普及啓発等において、NGO 等と連携し施策を実施する
※ 施策の実施状況等の継続的なモニタリングと評価を行い、必要な改善を行う
8
平成23年のエイズ発生動向(速報値)
〈平成24年2月24日厚生労働省エイズ動向委員会発表〉
平成 23(2011)年のHIV感染者とエイズ患者の新規報告数は、1,486 件で過去 4 位となりました。
◆HIV 感染者の新規報告数
◆まとめ
HIV 感染者の新規報告数は1,019件(前年1,075件)でした
平成23 年におけるHIV 感染者の新規報告数は過去 5位、エ
(図1)
。このうち、日本国籍男性が895件(前年956件)であ
イズ患者の新規報告数は2 位となり、感染経路別では、同性間
り、全体の約 88%を占めています(図2)
。
性的接触がHIV 感染者の約67%、エイズ患者の約 54%を占め
感染経路別では、異性間及び同性間を含めた性的接触によ
ています。
るものが約 88%を占めています(図5)
。日本国籍男性では、同
また、平成23 年は、保健所等におけるHIV 抗体検査件数
性間性的接触による感染が655件であり、前年に比べ 58 件減
が131,243 件(前年 130,930 件)
、相談件数が163,006件(前年
少しました(図 3)
。
164,264 件)と前年と比較して検査件数は微増し、相談件数は
微減しています。新規エイズ患者数は、過去最多の件数(平
◆エイズ患者の新規報告数
成22 年)とほぼ同数であり、新規HIV 感染者・エイズ患者に占
めるエイズ患者数の割合が最近3 年間は増加傾向にあるため、
エイズ患者の新規報告数は467件(前年469件)でした(図1)。
検査がまだ十分行き届いていないことが示唆されます。国民の
このうち、日本国籍男性は412件(前年421件)でした(図4)。
みなさまには、HIV/エイズについての理解を深め、身近な問題
感染経路別では異性間及び同性間を含めた性的接触による
として予防に努めるとともに、HIV検査・相談の機会を積極的
ものが約 82%を占めています(図5)
に利用していただきたいと思います。
図1 HIV感染者及びエイズ患者報告数の年次推移
図2 HIV感染者報告数の国籍別、性別年次推移
1200
1100
1100
1000
1000
900
800
900
HIV
エイズ
800
700
700
600
600
500
500
200
200
100
100
0
85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
図3 日本国籍男性HIV感染者の感染経路別年次推移
500
450
400
異性間の性的接触
350
同性間の性的接触*
300
不明
250
400
85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
日本国籍男性
日本国籍女性
外国国籍男性
外国国籍女性
200
300
150
200
100
100
50
0
外国国籍女性
図4 エイズ患者報告数の国籍、性別年次推移
800
600
外国国籍男性
300
300
700
日本国籍女性
400
400
0
日本国籍男性
0
85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11
図5 平成23年に報告されたHIV感染者及びエイズ患者の感染経路内訳
母子感染 0.1%
静注薬物使用 1.2%
同性間の性的接触
67.2%
その他 3.2%
その他 2.6%
不明
8.4%
異性間の性的接触
20.4%
母子感染 0%
静注薬物使用 0.2%
不明
15.0%
HIV
異性間の性的接触
28.1%
エイズ
同性間の性的接触
53.5%
49.0%
注:* 両性間性的接触を含む
エイズ予防情報ネット http://api-net.jfap.or.jp/
9
(公財)エ
イズ 予 防 財 団
か ら
平成23年度「世界エイズデー」ポスターコンクール結果発表
11 回目を迎える平成23年度「世界エイズデー」ポスターコ
の部最優秀賞の榎並美夢さんの作品が採用されました。
ンクールは6月中旬から9月8日まで全国で公募し、小学生の
11月18日には東京・霞が関の法曹会館で最優秀賞受
部28 点、中学生の部148点、高校生の部151点、一般の
賞者の表彰式を行いました。また11月27日、ケヤキ並木
部164 点、合計 491点の応募がありました。9月20日に第
のイベントでは、入選作品すべてをパネルにして展示、RED
一次審査会が、10月4日に第二次審査会(本審査会)が開
RIBBON LIVE 会場ホワイエでは最優秀賞受賞作品の展示を
催され、各部門の最優秀賞 1 点、優秀賞 2 点、佳作 3 点が
行い、多くの方々が熱心に作品に見入っていました。
選ばれました。 今年度の世界エイズデーポスターには高校生
中島審査委員長の講評(抜粋)
・小学生の部
小林 晃太郎(こばやし こうたろう)さんの作品
・中学生の部
林 莉子(はやし りこ)さんの作品
男の子と女の子が手をつないで笑っていま
す。それもとびきりの笑顔です。色使いもと
ても明るい。この健康的なイメージが「もっ
としろう エイズ」というシリアスなメッセー
ジとちょうどいいバランスを取って、無理に
背伸びしたところのない、微笑ましい世界を
作り上げています。
コンドーム、レッドリボンという普遍的な
シンボルを使って、「ストップエイズ」を訴え
ています。コンドームが両手を広げている様
子は、サッカーのキーパーがレッドリボンの
ゴールを守っているようにも見え、すると背
景の緑は芝生ということになるのでしょうか。
グラフィックとコピーがピタリと一致して間
然するところがありません。
表彰式の様子
後列左から中島邦信審査員長、木村哲理事長
前列左から小林 晃太郎さん、林 莉子さん、榎並 美夢さん、伊藤 大輔さん
・高校生の部
榎並 美夢(えなみ みむ)さんの作品
これはアイデアが盛り沢山に詰め込まれた
作品です。
手をつないでいる二人は男女とも取れるし、
性別に関係なく HIV に感染している人としてい
ない人とも取れます。二人の手から伸びた線
が、ハート型を描いて電球につながり、中の
レッドリボンを点灯させています。それがサ
ブのコピー、
「共に照らそう、共に分かち合お
う」と見事に共鳴しています。
・一般の部
伊藤 大輔(いとう だいすけ)さんの作品
HIVの文字が、中央に大きく、霞んだ状態
で浮かび上がっています。そうして、オヤ?、
と思わせておいて、すぐ下のコピーが「ぼんや
りとなら、みんな知っている」と、これを受
けます。ここでパッと電気がつく訳です。正
にそのとおりでありまして、この作者が日本
の HIV の現状について正しい認識を持っている
ことがよくわかります。
※本コンクールの入賞作品は、エイズ予防情報ネット(API-Net)でご覧いただくことができます。
●エイズ電話相談 0120-177-812 / 携帯電話からは03-5259-1815(祝日を除く月〜金曜日 10:00〜13:00 14:00〜17:00)
10
(公財)エ
イズ 予 防 財 団
か ら
ラジオDJの山本シュウさん総合司会で
「RED RIBBON THEATER」開催
メットライフ アリコ全国代理店会連合会の協力によるエイズ
予防啓発イベント「RED RIBBON THEATER」が10月30
人の迫真の朗読に来場者もじっと聞き入っていました。第3部
は書下ろしのエイズ劇を「劇 26・25 団」が演じました。
日(日)
、東京・世田谷区の北沢タウンホールで開催されまし
定員250 名のホールには235 名が来場し、また、インター
た。 今回は、第 1 部「浅草キッドのHIV/エイズまるわかり教
ネットのUSTREAMでライブ放 映され、 全 国で9,541名の
室」、第 2 部「感染者の手記朗読」、第3部「HIV/エイズを
方々が視聴されました。さらに今回のイベントの模様はDVDに
テーマにしたミニ演劇」の3部構成で、誰もが楽しめる様々な
収録して、HIV/エイズの啓発に活用していきます。
エンターテイメントの中に「命の大切さを伝えるメッセージ」を
込めて発信していくイベントです。
第 1 部は浅草キッドの水道橋博士さんが進行及び先生役
で出演し、専門家には国立病院機構大阪医療センターの白
阪琢磨 HIV/AIDS 先端医療開発センター長ほかが出演、生
徒役に浅草キッドの玉袋筋太郎さんに女子大生3人が加わる
HIV/エイズについての講座で、楽しくエイズが学べました。第
2部はHIV 感 染 者をル
ポした『感染宣告』
(石
井光太箸)からの一話
を奥田瑛二さんが朗読、
そして、 北 山 翔 子 著
の手記『 神様がくれた
HIV』の一節を松田美
由紀さんが朗読、お二
平成23年度 ACジャパンの支援で「HIV検査促進」のCM再開
平成 23 年度(平成23 年7月1日~平成24 年6月30日)
、
ACジャパンの支援を受けて「HIV検査促進」キャンペーン「断
言できない」篇のCMが流れています。テレビ・ラジオ・新聞・
雑誌に映画館(各月3館でCM 放映)は全国規模で、首都圏
と名古屋地区では交通広告も展開しています。なかなか伸び
悩んでいるHIV 検査の受検者数ですが、今回のCMで受検
者数の増加が期待されています。
キャンペーン「断言できない」の車内中吊り広告
11
公益財団法人エイズ予防財団は平成24 年度の助成金公
エイズ予防財団のホームページに掲載する予定です。
募を予定しています。助成先はエイズ患者・HIV感染者への
問い合わせ先:03-5259-1817
社会的支援や電話相談、予防啓発を行っている民間ボラン
http://www.jfap.or.jp/
ティア団体です。申請期間、申請書等、詳細は、近日中に
平成23年度日本エイズストップ基金助成
(第19回)の決定について
平成23 年 3 月に第 19 回日本エイズストップ基金の助成公募を行った結果、25 団体から応募がありました。6 月 24 日の理事会
で助成先及び助成額が決定しました。
A. エイズ患者・HIV感染者に対する社会的支援事業
申請団体
申 請 事 業 概 要
HIV陽性者参加支援スカラ 第25回日本エイズ学会学術集会参加のHIV陽性者がレポートを提出、それらをまとめた報告書を作成し、陽性者、医療
シップ
従事者等に配布
助成金額
350,000円
NPO法人 動くゲイとレズ 相談員、法律相談スタッフ、弁護士の三者によるチーム体制でHIV感染者が抱える生活上のトラブルや違法な嫌がらせ
ビアンの会(アカー)
への問題解決で相談・支援を行う
350,000円
LIFE 東海
ライフ・エイズ・プロジェ HIV陽性者、免疫機能障害者がプライバシーの確保された場でお互いの思いや体験を共有するグループ ・ミーティングの
クト(LAP)
実施
350,000円
東海地区におけるHIV陽性者の就労状況調査と対企業の HIV 意識調査、また、就労促進のための情報提供
350,000円
沖縄県臨床心理士会
沖縄県内のHIV陽性者対象の交流会(年4回程)を開催。医療、メンタルの専門家も配置
350,000円
NPO 法人日本 HIV 陽性者ネッ HIV陽性者スピーカー派遣の多様なニーズに対応するため、スピーチに必要な知識やスキル等を提供するための研修プ
トワーク・ジャンププラス
ログラムを実施
B. エイズ患者・HIV感染者等に対する電話相談事業
申請団体
申 請 事 業 概 要
NPO法人 AIDSネット
ワーク横浜
通常のエイズに関する電話相談(週2回)に同性愛と英語の電話相談(週 1 回)を実施
NPO法人 りょうちゃんず
HIV陽性者の相談員が電話相談を行う。医師、看護師など専門相談員との連携も行う
せかんどかみんぐあうと
助成金額
350,000円
HIV陽性者を対象にHIV陽性者自身が電話相談を実施。面談による相談の実施(予約制)
350,000円
350,000円
人 権 と 共 生 を 考 え る エ イ HIV感染の不安や感染者の悩み相談や病院・検査機関紹介などのホットラインを常設
(週3回)
ズ・ワーカーズ・福岡
C. エイズ予防啓発事業
申請団体
AIDS文化フォーラム
in横浜組織委員会
申 請 事 業 概 要
350,000円
助成金額
「第18回AIDS文化フォーラムin横浜」開催に当たりかながわ県民センター会場費支援
NPO法人 現代美術研究会
350,000円
200,000円
STOP AIDSチャリティー公募展「第12回アール・エスポワール」を開催し、来場者に HIV/ エイズのアンケートを実施
350,000円
HIV/ エイズの予防啓発キャンペーンを実施するとともに HIV抗体即日検査も行う。FM放送を通じてキャンペーンや検
査を周知。
350,000円
「RUN for STOP AIDSキャンペーン」を浜松オートレース場で展開。特に、
「レッドリボンカップ」では CS 放送でエイ
ズ予防啓発を実施
350,000円
早稲田大学公認イベント企 Challenge AIDS2011で早大生・高校生にピアエデュケーション、早大構内で街頭キャンペーン、大隈講堂で予防啓発
画サークルqoon
イベント、HIV抗体迅速検査の実施など行う
350,000円
wAds2011実行委員会
wAds2011では、世界エイズデー(12/1)前後に厚労省、全国の自治体(保健所)等と連携してエイズ予防啓発活動を
実施
350,000円
AIDS文化フォーラム
in京都
HIV陽性者やその支援団体、行政機関、青少年教育関係者、医療関係者などが一堂に会して、ワークショップ、講演、
展示を行う。横浜の文化フォーラム関西版
350,000円
NPO法人
HIV人権ネットワーク沖縄
人権フォーラム2011in那覇と題して、メッセージソングやシンポジウム、人権劇などのエイズ予防啓発イベントを開催
350,000円
NPO法人
えんぱわめんと堺/ES
10代の子どもたちに性と生を考えるワークショップを通してHIV/AIDSの正しい知識や情報を伝える
350,000円
神奈川性・エイズ教育実践
研究会
県内の高校生や大学生が中心となってエイズ予防啓発のフォーラムなどを開催
350,000円
小諸佐久HIV診療
ネットワーク研究会
世界エイズデーに合わせて、
「HIV/エイズイベント佐久2011」
と題してトークショーをメインにポスター展示、
エイズの
予防啓発パンフレットの配布、HIV迅速検査の普及に取組む
350,000円
世界エイズデーin
NAGOYA
世界エイズデーに合わせて中京地区の青少年や一般市民に向けてエイズ予防啓発イベントの開催
(音楽イベント、
パレー
ド、啓発ブースの開設、講演会など)
350,000円
HaaTえひめ
愛媛県内のMSMティーンエージャー対象にコミュニティイベント
「+TALK10」
などを実施
社団法人
広島県臨床検査技師会
NPO法人 魅惑的倶楽部
合 計
350,000円
7,900,000円
ありがとうございました
(公財)エイズ予防財団・日本エイズストップ基金
寄付者一覧(敬称略)
平成 22 年 11 月〜平成 24 年 2 月(100 万円以上)
◆ 23,319,665円
メットライフ アリコ
◆ 20,000,000円
ブリストル・マイヤーズ株式会社
◆ 4,745,342 円
リーレ株式会社
◆ 4,500,000 円
オカモト株式会社
◆ 3,300,000 円
RESPECT YOURSELF PROJECT
◆ 3,188,800 円
THE ORINOCO FOUNDATION
◆ 2,050,000 円
鳥居薬品株式会社
◆ 2,000,000 円
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
◆ 100 万円以上 200 万円未満
リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社
株式会社ベイブルック
吹野和子
特定非営利活動法人 白夜基金
株式会社日本アルトマーク
ヤンセン ファーマ株式会社
アボットジャパン株式会社
富士レビオ株式会社
MSD株式会社
ヴィーブヘルスケア株式会社
◆ 100 万円未満:393 件
お寄せいただきましたご寄付は、HIV / エイズ啓発普及活動や民間ボランティア団体への助成などに活用させていただきます。当財団へのご理解・ご協力に厚く御礼申し上げます。
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エイズリポート第 90 号 平成 24 年 3 月 30 日発行 監修/厚生労働省エイズストップ作戦本部 発行/(公財)エイズ予防財団 〒 101-0061 東京都千代田区三崎町 1-3-12 水道橋ビル 5 階 TEL 03-5259-1811
平成24年度助成金の公募について
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