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生徒からの質問(PDF:89KB)

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生徒からの質問(PDF:89KB)
普天間第2小のみんなからの質問の答え
Q ゼロウイルスの食べ物はありますか?
A 授業の中で「ゼロリスクの食べ物はありません」とお話しました。
「塩、砂糖、カ
ルシウム」は毎日食べていますが、量を気をつけないと、
「リスク」がある。
「細
菌、ウイルス、かび」は、それ自体「リスク」となる可能性が高い。
「ウイルス」
だけを考えたら、例えばある食品について「ある種類のウイルスはゼロである」
可能性は有りです。
しかし、授業でお話したように「リスク」については、広く考えることが必要で
全てにおいて「量」を頭に置くことを心がけてください。
Q 太陽に食べ物を当てたら殺菌できますか?
A できません。授業でも話をしましたが、食中毒予防の 3 原則「菌をつけない、ふ
やさない、やっつける」のなかの「菌をやっつける」は 85℃1 分での加熱が必
要とお話しました。炎天下に食べ物を放置したら、「菌がもっともふえやすい温
度帯」になってしまい、どんどん菌はふえてしまいます。食中毒のリスクはかな
り高くなるので、絶対にやめてください。「菌の増えにくい温度帯」が「10℃以
下もしくは 65℃以上」ですので、家だと冷蔵庫に保管するのが安全だと思いま
す。
Q 手を洗うときに一番細菌を落としやすい手の洗い方について
A まずは、流水で手をすすいで、目で見える汚れを洗い流してください。次に、石
鹸をしっかり泡立て、手の表と裏、指や爪の間、手首も忘れずに、約 30 秒くら
いしっかり洗ってください。そのあと、しっかりすすいだら、清潔なタオルで水
分をとります。
しっかり、手の水分をとったら最後に70%アルコールをふきかけて、よく手に
すりこんでください。
Q 体にいい菌はありますか?
A プロバイオティクスという言葉を聞いたことがありますか?
人体に良い影響を与える微生物、またはそれらを含む食品のこと。
具体的には、ビフィズス菌、カルピス菌、ブルガリア菌、納豆菌ぬか漬にいる菌
などがあります。
Q アイスクリームなどどんな食べ物にも菌はつくんですか?
A 食中毒の予防の 3 原則の「菌をつけない」については、
「清潔な原材料をつかう、
清潔な調理器具をつかう、作る人は手を清潔にする」と説明しました。アイスク
リームも含めて全ての食品は、上の 3 点すべてに気を使ってつくらないと、ばい
菌が付く可能性が高くなります。
でも、もうひとつ注意すること。それは、食品を買ったみんなが「保存温度を守
り、せいけつな場所で、せいけつな手で食べる」ことです。これもとても大切な
ことです。
Q 消費期限だけや賞味期限だけが書かれているのはなぜですか?
A 授業では、期限表示を中心にお話をしました。表示は、JAS 法や食品衛生法
などいろいろな法律が関わっています。期限表示以外に、「名称・原材料名・
内容量・保存方法など」を表示することになっています。授業では、「うまい
棒」の表側に期限表示だけがありました。これは、「うまい棒」の包みの面積
が狭いため、表示を一箇所にすることができないため、「期限表示」を「名称
・原材料などその他の表示」とは別の場所にしています。
表示する面積がせまくて表示できない場合、このように別の場所に表示し
ても良いことになっています。
Q もし残留農薬の基準をオーバーするとどうなるのか?
A 残留農薬基準については、科学的な根拠に基づいてリスクを評価してルールが決
められています。子供からお年寄りまで、また、痩せている人・太っている人など
様々な場面を想定して、ADI を設定し、これに基づいて残留農薬基準を設定してい
ます。この基準値は ADI よりずっと少なく設定されているので、もしほんの微量基
準値を超えたものを、一度口に入ったとしてもそれで体調が悪くなったりはしませ
ん。ここでも「量」を考えることが大切です。大幅に量を超えていたら、「中毒」
になったり、もしかしたら「死んでしまう」かもしれません。
Q
ぼくたちのおじいちゃんとおばあちゃんは、鶏を飼っているんですけど、鶏の病
気が卵にうつったりはしないのですか?
A 卵は鶏の体内(卵管内)で作られます。その時に、10万個に1個位の割合(確
立としては低いですが)でサルモネラ菌という細菌が卵の中に入ったまま卵になっ
てしまうことがあります。「鶏の病気が卵にうつり、それが人にうつるのか?」に
ついては「過去において、そういうことは起こっていません。」
でも、菌の入った卵をそのまま生で食べたら、細菌は口に入ってしまいます。では、
食中毒にならないにはどうしたらいいのか?授業でもお話した「食中毒予防の3原
則」の「加熱で菌をやっつける」を思い出して下さい。しっかり加熱したら、卵の
中にいる細菌をやっつけることができます。鶏は、お腹の中にサルモネラ菌がいて
も、元気に生きています。また鶏の腸管内には、ほぼ100%カンピロバクターと
いう細菌を持っています。この細菌は、鶏には悪さをしません。でも、人間の体内
に入るとたった100個でも食中毒を起こすこともあります。ですので、鶏肉は生
で食べてはいけません。
Q
焼き肉店などでよく大人が肉を裏表それぞれたったの10秒だけ焼いて、生焼け
で食べるのを見ます。大丈夫なんですか?
A 授業でお話しましたが、スーパーで売られているお肉は菌がゼロではありません。
ひき肉で私がハンバーグを作ったときの手のスタンプを覚えていますか?バイ菌
がスタンプに生えていましたよね。
「ゼロリスクはない」これも勉強しましたよね。
焼き肉店で、たった10秒焼いただけでは、まだまだ赤い部分が残っている状態。
お肉の表面には、菌がいる可能性があるし、もしそれが0-157だったら?たっ
た数個この菌が入っただけで、食中毒になるかもしれません。表面に付いているバ
イ菌をやっつける気持ちで、お肉の表面が赤くなくなるまでは、しっかり焼いてく
ださい。
ちなみに、みんなが食べているお肉は「と畜場」というところで、法律に基づいて、
せいけつな状態で処理されています。決められた食べ方や保存方法を守っていたら、
みんなの体に悪い影響を与えることはありませんので安心して、ルールを守って美
味しく食べてください。
Q
A
馬刺しにはいっぱい細菌がついているのですか?
みんなが食べている牛、豚、馬、山羊、めん羊は、と畜場で法律に基づいて衛生
的に処理されてスーパーに売られています。この法律では、牛や豚を解体する施設
や、処理をする人たちに対して、安全で清潔なお肉をみんなが安心して食べられる
ようにルールを決めているわけです。
「馬刺し」についてですが、その名の通り「生でそのまま食べる」わけです。
「食中毒予防の3原則」の「菌をやっつける」ことをしないまま食べても、リスク
がないように、しなくてはいけない。「馬刺し」については、さらに厳しいルール
を守ることができると国が認めたと畜場でのみ処理することを許されています。そ
して、商品の「馬刺し」についても、「サルモネラ菌が検査で発見されないこと」
など決まりがあります。それをクリアできたものがスーパーで売られています。で
すので、ここでも表示をチェックしながら安心して食べてください。でも赤ちゃん
やお年寄りは、大人より菌に弱いので、できるだけ食べないようにしてください。
★
平成 25 年 12 月 1 日 沖縄県生活衛生課 食品の安全安心事務局
先生へ 子供達に読んであげてください
大場★
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