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原子力発電所に係る状況について

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原子力発電所に係る状況について
原子力発電所に係る状況について
2013年5月7日
関西電力株式会社
新規制基準施行スケジュール
年 度
新
規
制
基
準
策
定
2012(H24)年度
10/25 12/27
▼
・シビアアクシデント ▼
・バックフィット
骨子案
提示
・40年運転
・地震・津波
大飯3・4号機の
新基準適合性
確認プロセス
(イメージ)
11/19
▼
骨子案
提示
1/18、25
▼ ▼
事業者
意見聴取
1
2013(H25)年度
1/31
▼
骨子提示
⇒ パブコメ
1/15
1/29
▼
▼
事業者から 骨子提示
の現状説明
⇒ パブコメ
▽7/18迄
▼ 4/10
法令案提示
⇒ パブコメ
(~5/10)
▼ 4/10
法施行
▽7/18迄
法令案提示
法施行
⇒ パブコメ
(~5/10)
▼3/19 新規制施行に向けた基本的な方針
▼3/25 規制庁から当社に対して報告の要請
☆4/18 報告書提出
法律上の定検開始時期
3号機 4号機
規制側確認
▽ ▽
9/2、15
新規制基準の全体像
<従来の安全基準>
<新規制基準>
アクシデントマネジメント策として
自主保安の観点で対策を実施
+
平成25年2月6日 第27回原子力規制委員会
「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案について」の資料から作成
2
新規制基準への適合状況(1/3)
新たに要求される機能
(4/10原子力規制委員会資料抜粋)
耐
震
・
耐
津
波
機
能
す重
べ大
き事
機故
能を
起
こ
さ
な
い
た
め
に
設
計
で
担
保
3
大飯3,4号機における対応例
基準津波により安全性が損なわれないこと
・敷地(T.P.9.7m)は、基準津波による設計津波高さ(T.P.2.85m)より高く、安全
性が損なわれないことを確認
津波防護施設等は高い耐震性を有すること
・津波防護機能などSクラス設計が必要となる施設等がないことを確認
活断層評価にあたり必要な場合40万年前ま
で遡ること
・これまでの活断層評価に影響がないことを確認
基準地震動策定のため地下構造を三次元的
に把握すること
・ボーリング調査等から硬質岩盤が確認できているため、地下構造は成層として
深さ4kmまでの地盤モデルを設定
安全上重要な建物等は活断層の露頭がない
地盤に設置
・敷地内破砕帯調査を実施中であるが、将来活動する可能性のある断層等は確
認されていない
火山、竜巻、外部火災等により安全性が損な
われないこと
・新たに評価した自然事象に対し安全性が損なわれないことを確認すると共に外
部火災に対しては、熱影響防止対策(森林の伐採等)を実施
内部溢水により安全性が損なわれないこと
・内部溢水評価により安全が損なわれないことを確認
内部火災により安全性が損なわれないこと
・火災発生防止、火災の感知および消火、火災の影響軽減の各火災防護対策の
実施および火災影響評価により安全が損なわれないことを確認
安全上重要な機能の信頼性確保
・アニュラス空気浄化系統等の一部がシングル構成となっているが、高い信頼性
が確保されていることを確認
電気系統の信頼性確保
・外部電源系は2回線以上の送電線により電力系統に接続され、信頼性のある
構成となっていることなどを確認
最終ヒートシンクへ熱を輸送する系統の物理
的防護
・最終ヒートシンクが、基準津波による設計津波高さ(T.P.2.85m)により喪失しな
いことを確認
新規制基準への適合状況(2/3)
新たに要求される機能
(4/10原子力規制委員会資料抜粋)
重
大
事
故
に
対
処
す
る
た
め
に
必
要
な
機
能
大飯3,4号機における対応例
原子炉停止機能
・今サイクルにてATWSが発生した場合でも、安全性が損なわれないことを確認
原子炉冷却材高圧時の冷却機能
・タービン動補助給水ポンプ゚起動用の可搬式バッテリの配備
・空冷式非常用発電装置による電動補助給水ポンプの起動手順の整備 他
原子炉冷却材圧力バウンダリの減圧機能
・加圧器逃がし弁減圧操作用の窒素ボンベ、可搬式コンプレッサ等の配備
・電源車による加圧器逃がし弁の作動手段整備 他
原子炉冷却材低圧時の冷却機能
・可搬式および恒設代替低圧注水ポンプの配備
・大容量ポンプ等による余熱除去系統等の復旧手順の整備 他
事故時の重大事故防止対策における最
終ヒートシンク確保機能
・,蒸気発生器を用いた継続的な冷却手段の整備
・大容量ポンプの配備 他
格納容器内雰囲気の冷却・減圧・放射性
物質低減機能
・恒設代替低圧注水ポンプによる格納容器注水手段の整備 他
格納容器の過圧破損防止機能
・格納容器再循環ユニットを活用した格納容器自然対流冷却手順の整備
・大容量ポンプによる格納容器再循環ユニットへの海水直接通水手順の整備他
格納容器下部に落下した溶融炉心の冷却
機能
・恒設代替低圧注水ポンプによる格納容器下部注水手段の整備 他
格納容器内の水素爆発防止機能
・既存の測定装置(PASS)による水素濃度測定手順の整備
・更なる安全性向上のため、水素再結合装置の設置
原子炉建屋等の水素爆発防止機能
・アニュラス空気浄化ファンによる水素の早期排出手順の整備
・アニュラス内水素濃度測定装置の設置
4
新規制基準への適合状況(3/3)
新たに要求される機能
(4/10原子力規制委員会資料抜粋)
重
大
事
故
等
に
対
処
す
る
た
め
に
必
要
な
機
能
大飯3,4号機における対応例
使用済燃料プールの冷却、遮へい、 未臨界
確保機能
・可搬式消防ポンプによる使用済燃料ピットへの注水手段の整備
・可搬式代替スプレイ設備の配備 他
水供給機能
・複数の代替淡水源の使用手順の整備
・可搬式消防ポンプによる復水ピット等への海水補給手段の整備 他
電源供給機能
・電源車の配備、接続口の追加
・空冷式非常用発電装置の常時接続
・常用バッテリの接続による直流電源確保手段の整備
・号機間電力融通用の予備ケーブル等の配備
制御室機能
・制御室居住性評価結果にもとづく、事故時の放射性物質の放出量低減対策の実
施(アニュラス空気浄化設備ダンパ代替操作ライン設置)
緊急時対策所機能
・代替指揮所の整備(被ばく低減対策の実施)
計装機能
・原子炉および格納容器のパラメータ測定・推定手順の整備
モニタリング機能
・モニタリングカー・可搬型モニタリングポストの配備
通信連絡機能
・衛星電話、外部アンテナの配備
敷地外への放射性物質の放出抑制機能
・放水砲の配備
・シルトフェンスの配備
大規模自然災害や意図的な航空機衝突等の
テロリズムによりプラントが大規模に損傷した
状況で注水等を行う機能
・可搬式設備や手順書整理など個別要求事項項目にて対応
5
新規制基準(重大事故対策)へ対応した主な対策
炉心損傷防止対策
・可搬式および恒設代替低圧注水ポンプ
による炉心冷却
格納容器損傷防止対策
外部事象対策
・可搬式および恒設代替低圧注水ポン
プによる格納容器内雰囲気の冷却、
減圧および放射性物質低減
・格納容器再循環ユニットへの海水注
入ラインの追設
・航空機落下等による大規模
損傷時の放射性物質の放出
抑制のための放水砲配備
消防ポンプ
燃料取替
キャナル
仮設組立式
水槽
海水
6
消防ポンプ
燃料取替
キャナル
仮設組立式
水槽
放水砲
配
備
格納容器
燃料建屋
海水
大容量ポンプ
海水
可搬式
低圧注水
ポンプ
可搬式代替
低圧注水
ポンプ
格納容器
再循環
ユニット
追設
追設
追設
大容量ポンプ
恒設代替低圧
注水ポンプ
恒設代替低圧
注水ポンプ
海水
7
今後の追加報告(予定)について
4月18日報告
5月報告(予定)
üSA手順書体系
ü熊川断層評価
ü外部火災評価
ü地震以外の波源
による津波評価
ü火山影響評価
報告書作成
(評価作業)
6月報告(予定)
ü放水ピット内の
水位評価
ü津波ハザード評価
ü竜巻影響評価
ü火災影響評価
ü内部溢水評価
新規制基準適合性確認結果について
○ 詳細評価中の項目もあるが、大飯3,4号機に関して、新規制基準(設
計基準、地震・津波、重大事故対策)に適合していることを確認した
○ 評価中の項目については、評価完了後に改めて報告する予定である。
また、規制庁の確認作業に応じて、必要な情報は適宜提出していく
○ 当社としては、新たな基準に積極的に対応するとともに、規制の要求に
とどまることなく、世界最高水準の安全性を目指して国内外の最新の技
術情報の収集、分析に努め、自主的かつ継続的に、原子力発電所の安
全性、信頼性の向上に取り組んでいく
8
大飯発電所敷地内破砕帯調査の状況
台場浜トレンチ(H24.9-12)
山頂トレンチ(H24.9-12)
4号炉
既往トレンチ(安全審査S60-S61)
大飯3,4号機建設時のトレンチ
現在は埋め戻し
3号炉
2号炉 1号炉
F6破砕帯
南側トレンチ調査(H25.3-7予定)
(H25.3.28プレス)
【原子力規制委員会による調査・評価の現状】
・現地調査3日間、評価会合3回(最新は1/16)
・敷地内のすべり面について、地すべりか活断層かで、当社の主張
に肯定的な意見もあるものの、意見の一致には至ってない。
・今後、南側トレンチの結果を踏まえて評価される予定。
南側トレンチの規模(地表面)
長さ:約70m×幅:約50m
深さ:約40m
9
FO-A~FO-B断層と熊川断層の連動性評価
10
N
①
②
0
10km
①FO-A断層南端 : 海上音波探査の結果、後期更新世以降の活動が認められない
(小浜湾に延伸する構造は認められない)
②FO‐A断層と : 小浜湾で実施した海上音波探査の結果、後期更新世以降の地層
熊川断層の間
に両断層が連続するような構造は認められない
FO-A~FO-B断層と熊川断層は連続しないと評価
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