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画像解剖学演習(MRI、US、眼底)
2 ページの内の第 1 ページ 授業科目 単 診療放射線学科 画像解剖学演習(MRI、US、眼底) Exercise on Image Anatomy 位 必修 1 単位 科目区分 担 当 教 員 板東 道夫 准教授 専門教育科目 科目コード 45411 学年・開設期 3 年前期 谷川原 綾子 講師 授業の概要および計画 1.授業の目的 MRI 画像、US 画像、眼底画像を通して、人体の解剖や断層画像の解剖を習得することを目的とする。 局 所解剖と断層画像を比較し正常と異常、さらに代表的疾患の画像の特徴について学ぶ。 眼底カメラを通じ て操作と撮影法を学ぶ。網膜動脈の正常像を中心に脳血管病変、動脈硬化、糖尿 病などの代表的疾患にお ける描出像の違いとその画像の特徴について学ぶ。 ワークステーションを操作し、人体組織の立体的構造 と他方向からの画像の成り立ちを学ぶ。 臨床画像を通じ画像解剖と生理学を統合、発展し読影の補助へ展 開させる。 2.授業の方法 スライドとプリント、人体模型を用いて講義する。 ワークステーションを用い再構成画像と立体画像の作成法・処理法を学ぶ。 複数の画像種を参照し代表的疾患の画像の特徴と読影を学ぶ。 3.授業計画 予習についての解剖は 1 年次 2 年次の解剖生理学を復習し、毎週該当する部位の要点を A4 レポー ト 1 枚程度にまとめること。復習については、講義の内容や配付資料等により概要を A4 レポート 用紙 1 枚 にまとめること。 第 1 回 授業内容・履修に際してのガイダンス、頭部の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習:頭部の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 2 回 頚部(頸部疾患、甲状腺疾患)の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習:頸部の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 3 回 頭部、頭頸部、頸部のワークステーションによる画像解剖演習 (担当:谷川原) 【予習:MRI の撮像方法 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 4 回 胸部、心臓、縦隔の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習::胸部・心臓の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 5 回 胸部、心臓のワークステーションによる画像解剖演習 (担当:谷川原) 【予習: 心臓の虚血性疾患について (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 6 回 腹部の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習: 上腹部の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 7 回 骨盤の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習: 骨盤の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 8 回 腹部、骨盤のワークステーションによる画像解剖演習 (担当:谷川原) 【予習: 肝胆膵の疾患について (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第 9 回 四肢関節の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習: 肩関節と膝関節の解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第10回 救急疾患の MRI 画像解剖と代表的な疾患 (担当:板東) 【予習: 読影補助と診療放射線技師の役割 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認(0.5 時間)】 第11回 超音波装置の操作と検査法 (担当:谷川原) 【予習:腹部超音波の画像解剖 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第12回 腹部の超音波画像解剖と代表的な疾患 (担当:谷川原) 【予習:肝臓の解剖と疾患について (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第13回 心臓、腎臓と他の部位の超音波画像解剖と代表的な疾患 (担当:谷川原) 【予習:眼底カメラの原理 (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第14回 乳腺・甲状腺の超音波画像解剖と代表的な疾患 (担当:谷川原) 【予習:乳腺・甲状腺の解剖について (0.5 時間)】 【復習:学習内容の確認 (0.5 時間)】 第15回 眼底カメラの操作と眼底検査画像 (担当:谷川原) 【予習:眼球の構成と構造について(0.5 時間)】 【復習:期末試験向け練習問題の復習(0.5 時間)】 ■教科書: 「画像診断コンパクトナビ」 百島 祐貴 著 (医学教育出版社) 「画像解剖学演習(MRI、US、 眼底) 」の第 2 ページ 確実な単位修得・学修の質の保証のために 4.達成目標 この科目は診療放射線学科のディプロマポリシー(A)(G)(H)に対応する。以下の 3 項目が具体的な達成目 標である。 ① MRI 画像・US 画像・眼底画像を通して、人体の解剖と断層画像の解剖を習得する。 ② ワークステーションの操作と画像再構成、画像処理を習得する。 ③ 臨床画像を通じ人体解剖と局所画像解剖を把握し読影の補助へ展開する。 5.履修に当たっての留意点 画像解剖演習は人体解剖と断層画像の正常解剖の把握が重要である。 診断に必要な画像とワークステーショ ン操作を通じて立体画像の作成を理解すること。 他方向からの画像を観察することで3次元的な解剖の把握が 容易になる事を認識すること。 後処理の作成方法によって画像の見え方が大きく変わってしまうことがあの で、残すべき臓器・器官と 削除する臓器・器官を事前に理解し、演習で実践することが重要である。 6.試験および成績評価の方法 すべての授業に出席しなければならず、 やむを得ない欠席も 4 回以上の者については成績判定をせず、失 格とする。ただし、特別欠席・病欠は考慮する。なお欠席した場合、欠席した授業の中で課せられた 提出 物があった場合、後日速やかに提出しなければならない。未提出物(レポート)があった場合は、 その分 を成績から減点する 具体的な評価項目、および評価手段は次のとおりである。 評価手段配点比率 評価対象能力 提出レポート 期末定期試験 知識力 20 20 応用力 10 40 展開力 - 10 計 30 点 70 点 対象能力別配点 40 点 50 点 10 点 合計 100 点 「対象能力別配点」には多少の変動がある。 【知識力】 「個々の知識/スキルの量と正確性」-人体解剖と局所画像解剖で臓器の基本的な位置が理解できて い るか 「知識体系の獲得度」-ワークステーション演習で操作方法と得られた画像が立体的に理解できている か 【応用力】 「解析力」-体軸方向の断層画像を頭尾方向に正確に並べ、描出されている臓器の名称を答えることが できるか。 「実践力」-ワークステーション演習で得た知識を生かし、疾患の目的に叶った画像処理が出来るか 「展開力」-各種の画像を総合的に判断し代表的疾患の画像所見が言えるか ■ 参考書: ①「MR・超音波・眼底 基礎知識図解ノート」磯辺智範 編 (金原出版) ②「画像解剖アトラス」 平松慶博、小川敬寿 著 (榮光堂)