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ファンドマネージャーの市況に関するコメント~2014 年 9 月

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ファンドマネージャーの市況に関するコメント~2014 年 9 月
作成日:2014 年 10 月 20 日
市況コメント
ファンドマネージャーの市況に関するコメント~2014 年 9 月
当社取り扱いファンドの月次レポートの中からファンドマネージャーのコメントの一部を抜粋し
たものです。現時点での投資判断を示したものであり、将来の市況環境の変動等を保証するもの
ではありません。
<日本株>
(出所)「ダイワ・トップ・オブ・ジャパン」
9 月の国内株式市場は、TOPIX(東証株価指数)で前月末比 3.8%上昇しました。前半は、不安定
なウクライナ情勢や、米国等による対イスラム国空爆の拡大などの地政学リスクが懸念される状
況でしたが、良好な米国経済指標の発表を受け、為替が大きく円安方向に推移したことで株価は
上昇しました。後半は、FOMC(米国連邦公開市場委員会)で当面は従来の政策姿勢維持が確認
されたこと、スコットランド住民投票で独立反対派が勝利したこと、約 5 カ月ぶりに安倍首相と
黒田日銀総裁が会談し今後の追加金融緩和策への期待が高まったことなどを受けて株価は上昇し
ました。
<米国株>
(出所)「フィデリティ・米国優良株・ファンド」
当月の米国株式相場の主要指数の月間騰落率は、S&P500 種指数は▲1.55%、ダウ工業株 30 種平
均は▲0.32%、ナスダック指数は▲1.90%となりました。
月序盤は、高値警戒感から利益確定の売り圧力が高まり、相場の頭を抑えました。発表された景
気指標は 8 月の ISM 製造業景況指数など予想を上回る指標が多く、また 8 月の雇用統計も中身は
良好と評価されました。しかし相場の反応は限定的でした。アップルのクラウドサービスに対す
る不正アクセスなど個別企業のセキュリティーリスクが懸念されたほか、米連邦公開市場委員会
(FOMC)を控えて、投資家が様子見姿勢となったことなどから軟調に推移しました。月中盤に
は、予想より金融緩和に意を払った FOMC のコメントを好感して、相場は一旦反発しました。し
かしその後は、アリババの上場に伴う他の銘柄の換金売りや、一部グローバル企業の 6-8 月期決
算の不振、さらに米国のシリア空爆によって地政学リスクへの懸念が再燃したことなどから、相
場は反落しました。月終盤も、アップルの新製品に不具合があったことなどからテクノロジー株
の地合いが悪化するなか、4-6 月期の米 GDP 成長率(確報値)の上方修正などの好材料への反応
は限定的で、手掛かり難から相場は軟調な推移となりました。
<欧州株>
(出所)「ニッセイ欧州株式厳選ファンド」
当月の欧州株式市場は、中国・欧州の景気下振れ懸念やスコットランド・香港など世界各地の地
政学リスクが嫌気され下落しましたが、欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和姿勢を示した
ことから下落は限定的となりました。
上旬は、ロシア・ウクライナの停戦合意や、ECBが利下げに踏み切るとともに資産担保証券(A
BS)及びカバード・ボンド(社債のうち住宅ローン債券などの資産の裏付けがあるもの)の買
い入れ計画を発表するなど予想以上の追加金融緩和に踏み込んだことが好感され金融株を中心に
上昇しましたが、世論調査の結果からスコットランドがイギリスから独立する懸念が高まったこ
とで上昇幅を縮めました。
その後は、堅調な米国の経済指標や米連邦公開市場委員会(FOMC)において低金利政策を相
当な期間に渡り維持することが決定されたことや、中国で大規模な流動性供給による景気下支え
策が実施されたこと、欧州企業での大型買収や資産売却の動きなどの好材料は多かったものの、
中国の 8 月の経済指標が景気の減速を示すものであったことや、スコットランドの住民投票への
※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。
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市況コメント
不透明感から一進一退の展開が続きました。結局、18 日に実施された住民投票においてスコット
ランドのイギリス残留が決定したことで不透明要因の一つが払拭され、反発をみせました。
しかし月末にかけては悪材料が相次ぎました。中国の政府高官発言から追加景気対策に対する期
待が後退し資源関連株を中心に大きく下落するとともに、香港の民主化デモが経済へ与える悪影
響が懸念されたこと、更に欧州の景況感指数も一段と悪化したことが嫌気され、反落して当月を
終えました。
<アジア・オセアニア株>
(出所)「ダイワ・オーストラリア高配当株ファンド」
軟調なコモディティ価格などを背景に下落
9 月のオーストラリア株式市場は、コモディティ価格の下落やアメリカの金融政策変更への懸念
などから下落しました。セクター別では、業績が安定的なヘルスケアセクターが相対的に堅調に
推移した一方で、コモディティ価格の下落を受けて素材セクターが相対的に軟調に推移しました。
<グローバル株>
(出所)「ニッセイ世界高配当株ファンド」
当月の世界の株式市場は下落しました。中国の景気減速懸念や中近東での戦闘激化、香港での民
主化デモなどの地政学リスクの高まりが投資家心理を冷やしました。
上旬から中旬にかけては、ロシア・ウクライナの停戦合意や、スコットランドの住民投票でイギ
リスからの独立が否決されたことによる先行き不透明感の後退といった好材料はあったものの、
先月からの株価上昇を背景とした高値警戒感から一進一退の展開となりました。
下旬に入り、中国の経済指標の悪化や、中国財政相が 20 ヵ国・地域(G20)財務大臣・中央銀
行総裁会議において追加景気刺激策に対して慎重なスタンスを示した事を受けて、景気減速が懸
念され下落基調となりました。その後も米軍によるシリア領の空爆開始や香港での民主化デモな
どを背景とした地政学リスクの再燃に加え、ユーロ圏の経済指標の悪化も重なったことで下げ幅
を広げて当月を終えました。
<国内債券>
(出所)「エス・ビー・日本債券ファンド (愛称)ベガ」
国内債券市場は月初は高値圏での推移となっていましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)が利
上げ時期を早めるとの見方から円安・株高が加速し、調整となりました。10 年国債利回りは月初
は 0.5%割れとなっていましたが、中旬には 0.5%台後半まで上昇しました。月末に向けては中国
経済や国内消費者物価の下振れ懸念などから国内債券市場は再び上昇に転じ、同利回りは月末に
は 0.5%前半まで低下しました。
<北米債券>
(出所)「フィデリティ・US ハイ・イールド・ファンド」
当月の米国ハイ・イールド債券市場は下落しました。バンクオブアメリカ・メリルリンチ・US
ハイ・イールド・コンストレインド・インデックスの月間リターンは▲2.10%となりました。米
10 年国債は▲1.22%、米投資適格社債は▲1.24%となりました。
債券市場では、引き続き米国経済は穏やかな回復基調を維持するとの見方が主流となっており、
市場参加者は金融正常化に向けた利上げのタイミングを模索する動きを強めています。8 月 ISM
製造業景気指数など、8 月末から 9 月初めにかけて発表された幾つかの経済指標が市場予想を上
回り、米国景気の堅調さが示されたことや、欧州や日本との対比で米国経済の強さが際立ってき
たこと等を材料に、月前半、金利は上昇しました。8 月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が 14.2
万人増と市場予想を下回ったものの、金利への影響は限定的となりました。9 月中旬の FOMC(米
連邦公開市場委員会)後のイエレン FRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言は、政策判断はデ
※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。
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市況コメント
ータ次第として、今後の政策運営の柔軟性を維持しつつも、
「労働市場はまだ完全に回復していな
い」旨コメントし、慎重姿勢を示した格好となりました。従って、月後半は、利上げ前倒し見通
しを織り込みに行った投資家のポジション調整や、ウクライナ問題で EU(欧州連合)と米国が
対ロシア追加制裁を発動したことや、米国が「イスラム国」問題でシリア領内において空爆を開
始したことなど地政学リスクの懸念が高まったこと、株式市場の調整等を材料に、金利は低下方
向へと転換しました。8 月消費者物価指数、コア指数(除く食品・エネルギー)はともに前年比
+1.7%と、前月および市場予想を小幅に下回り、加速感は見られませんでした。このような結果
も、月後半の金利低下の動きにつながったものと思われます。
<欧州債券>
(出所)「ダイワ高格付ユーロ債オープン(毎月分配型)」
ECB(欧州中央銀行)の金融緩和強化を受け短中期金利は低下
9 月のユーロ圏債券市場は短中期年限で金利が低下する一方で、長期金利は上昇しました。ECB
による追加利下げを受けて短中期金利の低下圧力が高まりましたが、長期年限については米国で
の早期利上げ観測などが金利上昇を促しました。ただし、月末にかけては米国によるシリアへの
空爆開始など地政学リスクの高まりに加え、ECB による量的金融緩和の導入期待が強まったこと
から、長期金利は上昇幅を縮める展開となりました。
<アジア・オセアニア債券>
(出所)「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」
9 月のオーストラリア債券市場は 2 年国債利回りが 2.58%(8 月末 2.53%)、10 年国債利回りが
3.48%(同 3.29%)となりました。
9 月に入り金融市場の関心は欧州と米国の金融政策に集中し、FOMC(米連邦公開市場委員会)
で利上げの前倒しが示唆されることへ警戒が強まり、世界的に国債利回りは上昇(債券価格は下
落)に転じました。またオーストラリアにおいては、歴史的低金利環境下で過熱する住宅市場に
対し警戒レベルを一段と強めたことや、大手銀行が決算期末を迎え売買を手控えたことなどから
債券相場は軟調に推移しました。
<リート>
(出所)「ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)」
早期利上げに対する警戒、地政学リスクの高まりを背景に下落
米国リート市場は下落しました。上旬こそ主要リート指数が最高値を更新する場面もありました
が、中旬には、堅調な小売売上高や消費者センチメントの一段の改善が示されたことを受けて早
期利上げに対する警戒が広まり長期国債利回りが上昇したことが嫌気され市場は下落に転じまし
た。その後も、米国がシリアの過激派組織に対して空爆を実施したことによる中東の地政学リス
クの高まりなどを背景に、市場のリスク回避姿勢が強まったことを受けて下落した株式市場に連
れ安する展開となりました。
<その他>
(出所)「ダイワ/ロジャーズ国際コモディティ™・ファンド」
商品市況
9 月は全てのセクターが下落しました。中国経済の成長減速や米ドルの上昇を受けてコモディテ
ィ全般が下落しましたが、原油(WTI)は米国の経済成長が加速したことを受けて需要が拡大す
るとの見方が広がり上昇しました。農産物は、産地での良好な天候を受けて生産高見通しが上方
修正されたことで下落しました。
※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。
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投資信託にかかる手数料等およびリスクについて
お客さまにご負担いただく費用
ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります。
●直接ご負担いただく費用
購入時手数料
購入時手数料申込金額に対し、最大 3.24%(税込)を乗じて得た額。
換金(解約)手数料
1 口(当初 1 口=1 ,000 円)につき最大 21.6 円(税込)を乗じて得た
額。
信託財産留保額
信託財産留保額換金時の基準価額に対して、最大 0.5%を乗じて得た額。
●保有期間中に間接的にご負担いただく費用
信託報酬
ファンドの計算期間を通じて毎日、ファンドの純資産総額に一定の料率
を乗じて得た額。
料率の上限は年率 2.376%(税込)
。
その他の費用
監査報酬、有価証券等の売買にかかる手数料、資産を外国で保管する場
合の費用等をご負担いただきます。
*その他の費用については、運用状況等により変動するものであり、事
前に料率、上限額等を示すことができません。詳しくは、
「投資信託説明
書(交付目論見書)
」をご覧ください。
ファンドのリスクについて
ファンドは、株式、債券、投資信託証券など値動きのある証券(外貨建て資産には為替リスクもあり
ます)に投資しますので基準価額は大きく変動します。したがって、投資元本が保証されているもの
ではなく、これを割込むことがあります。委託会社の指図に基づく行為により信託財産に生じた利益
および損失は、すべて受益者に帰属します。投資信託は預貯金とは異なります。リスクの要因につい
ては、各ファンドが投資する証券により異なりますので、お申込みに当たっては、各ファンドの「投
資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。
ご投資にあたっての留意点
● 上記の手数料等およびリスクは、大和証券株式会社が取り扱う公募投資信託について記載しており
ます。
● 投資信託にかかるリスクおよび手数料等は、それぞれの投資信託により異なりますので、当該投資
信託の「投資信託説明書(交付目論見書)」をよくお読みください。目論見書のご請求は、大和証
券のお取引窓口までお願いいたします。
● 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として各ファンドの月次レポートを元に大和証券
株式会社が作成したものです。投資信託のお申込みにあたっては、
「投資信託説明書(交付目論見
書)」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
● 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証する
ものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。
商号等 :大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 108 号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、
一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。
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