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大阪万博国連館に展示された「平和の鐘」について
大阪万博国連館に展示された「平和の鐘」について 1951 年(昭和 26 年)に、第6回パリ国連総会に出席した財団法人日本国連協会理事の 故中川千代治氏(元宇和島市長)が、 「国を越え宗教の違いを越えて、平和を願う世界の人々 のコインを入れた平和の鐘を造りたい」と提唱し、趣旨に賛同した 60 数カ国の代表者から コインと、ローマ法王から寄贈された金貨のもとにして、世界の平和への願いを込めて鋳 造された。 1954 年(昭和 29 年)6 月、日本国連協会から国連本部に寄贈されたこの鐘は、直径 51.5 センチメートル、高さ 69.6 センチメートルで「世界絶対平和萬歳」と刻まれている(日本 の国連加盟は 1956 年(昭和 31 年) ) 。 国連本部へ寄贈されてから 16 年後の 1970 年(昭和 45 年)の大阪万博の際に、日本に里 帰りし、博覧会開催期間中、国連館で展示された。 現在は、ニューヨークの国連本部にあり、春分の日、国連総会の開催時及び国際平和デ ーの式典(9 月 21 日)において毎年この鐘が打ち鳴らされている。 大阪万博国連館展示の「平和の鐘」 (観客が鐘を打ち鳴らす様子) 大阪万博国連館展示の「平和の鐘」 現在、国連本部に展示されている「平和の鐘」 大阪・万博記念公園内にある「平和の鐘」の姉妹鐘(レプリカ)について 大阪万博終了後、その姉妹鐘(レプリカ)が大阪・万博記念公園に設 置された。 この姉妹鐘は、大阪万博開催中、国連本部に留守番役として設置する ため、故中川千代治氏が鋳造を計画したもので、1969 年(昭和 44 年) に富山県高岡市の製作所で鋳造された。 直径約 52 センチメートル、高さ約 70 センチメートル、重さ約 151 キログラムで、国連本部にある「平和の鐘」と同様に「世界絶対平和萬 歳」と刻まれている。 大阪・万博記念公園にある 「平和の鐘」の姉妹鐘(レプリカ)