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序章
1.論文対策集の位置づけ
管理会計論は簿記と並んで,計算科目と表現されることが多いが,理論問題も多く出題される。具体的には,近年の
論文式試験においては,計算と理論が半々という出題構成になっており,管理会計論で高得点を取るためには,理論問
題でしっかりと得点する必要がある。
ここで,テキストは理論を理解するための教材であるため,まずはテキストをしっかりと読み込むことで理解を深め
てほしい。また,テキストには,計算に関する理論の具体例や例題についても記載されているので,計算と理論の結合
を行うためにも,テキストベースでの学習を最優先としてほしい。
しかし,テキストは理解をするために最良の構成となっており,そのため,多少噛み砕いた表現をとっていたり,表
で整理してあったりと,論文式試験の理論の記述を想定した作りとはなっていない。そこで,答案に記述する場合には
どのように記述すれば良いかを明示する教材として,論文対策集を作成した。
なお,当教材は,典型論点のみをまとめた理論問題集であり,すべての論点を収録しているわけではない。論文式試
験においては,典型論点以外の出題も当然にある。しかし,これについて対策している受験生はほとんどいない。よっ
て,論文式試験において,合否を分けるのはこの典型論点である。
2.論文対策集の利用方法
管理会計論において出題される理論の記述は,まず問われ方によって以下の2つに分類できる。
① ストレートな聞き方であり,問を読めば何を書けば良いか分かるような問題(単なる知識の吐き出し)
② 計算結果を利用して行う理論の記述や,与えられたデータを分析して記述する問題であり,問だけを読んでも
何を書けば良いか分からないような問題
近年の論文式試験では,②の出題が増えてきている傾向にあるものの,依然として①のような問題も出題されている
のが現状である。そのため,どちらも対策する必要があるが,そもそも各論点の記述の方法が分からなければ①②の両
方の記述ができないし,しっかりとした理解が無ければ②の記述はできない。
そこで,しっかりとした理解をするためにはテキストベースで学習し,記述の方法を押さえるために論文対策集を利
用してほしい。論文対策集の具体的な利用方法を以下のように設定する。
普段の勉強はテキストベースで行い,論文形式の答案練習の直前のみ論文対策集を利用する。
また,当該教材は論文式試験対策を意図して作成したものであるから,短答式試験対策としては絶対に利用しないで
ほしい。なお,短答式試験を受験される方については,短答式試験終了後から利用すること。
-
ii -
序章
3.重要度について
論文対策集に記載されている重要度の意味は,以下のとおりである。
重要度A
最も重要な論点であり,しっかりと理解をし,計算結果等と絡ませる等,応用的な問われ方をされ
た場合においても,必ず得点してほしい論点である。
重要な論点であり,合格点を取るためには,ストレートに問われた場合であれば,必ず得点してほ
重要度B
しい論点である。また,多少応用的な問われ方をされた場合においても,部分点は確保してほしい論
点である。
出題可能性は高くはないが,出題される可能性がある論点である。管理会計論を得意科目にしたい
重要度C
方は,ストレートに問われた場合であれば,得点してほしい論点である。また,管理会計論を得意科
目にしないのであれば,得点できなくてもよい論点である。
重要度D
出題可能性は極めて低く,学習しなくてよい論点である。
重要度A・Bまでしっかりと復習することにより,本試験において管理会計論で合格点を取れるようにしている。
管理会計論を得意科目にしたい方は,重要度Cまでしっかりと復習するようにしてもらいたい。
-
iii -
序章
目 次
前編 原価計算制度
1.原価計算総論
問題1
原価計算の根拠となる基本的な考え方を2つ挙げ,それぞれについて説明しなさい。
A
問題2
製品との関連による分類について「原価計算基準」に照らして説明しなさい。
A
問題3
製品の種類が1種類であるような工場における,製品との関連による分類の必要性について記述しなさ
い。
問題4
A
操業度との関連による分類について「原価計算基準」に照らして説明しなさい。操業度との関連による
分類の必要性について記述しなさい。
問題5
A
アクティビティ・コストとキャパシティ・コストのそれぞれの意義を,操業度との関連における分類と
の関係について触れながら記述しなさい。
問題6
A
キャパシティ・コストは,短期的に管理可能か否かという観点から,コミテッド・コストとマネジド・
コストの2つに区分できる。それぞれどのように管理すべきか,簡潔に説明しなさい。
問題7
原価の管理可能性に基づく分類の意義について,
「原価計算基準」に照らして説明しなさい。また,当
該分類の役割について記述しなさい。
問題8
A
原価管理を「コスト・マネジメント」として広く捉える場合,それはどのような原価管理機能を果たす
ものであるか,答えなさい。
問題9
B
A
原価管理を「原価計算基準」に準拠して捉える場合,それはどのような原価管理機能を果たすものであ
るか,答えなさい。
A
問題 10
原価管理と予算管理について,その管理機能の共通点,相違点について記述しなさい。
A
問題 11
業務的意思決定と戦略的意思決定はどのような点で区別されるか,また両者にはどのような価値情報が
有用となるか,答えなさい。
問題 12
A
実際原価計算制度と標準原価計算制度のそれぞれについて,実際原価と標準原価がどのように取り扱わ
れるかについて記述しなさい。
A
問題 13
実際原価と標準原価はどのような点で区別されるかについて「原価計算基準」に照らして説明しなさい。 A
問題 14
製品原価と期間原価の意義について「原価計算基準」に照らして説明しなさい。
A
2.費目別計算
問題1
材料の消費額の計算において,予定価格を使用することのメリットについて記述しなさい。
B
問題2
材料の受入時に,予定価格を使用して記帳を行うことのメリットについて記述しなさい。
B
問題3
現代の技術環境下では,最も計算が正確となる個別法の適用可能性は従来よりも高くなっており,すべ
ての材料について個別法を優先的に採用すべきとする見解がある。この見解に対するあなたの意見を記
述しなさい。
問題4
C
直接工の消費賃率は,その算定対象の範囲の観点から,個人別賃率,職種別平均賃率,総平均賃率とい
う3つに分類できる。そこで,このうちいずれを用いるべきか,理由とともに答えなさい。
-
iv -
C
序章
問題5
直接工の消費賃金の計算において,予定賃率を使用することのメリットについて記述しなさい。
問題6
段取賃金の処理には,直接労務費に含める方法と間接労務費に含める方法の2通り考えられる。この点
B
につき,どちらを用いるのが妥当であるか,製品原価計算の観点,原価管理の観点,利益管理の観点か
ら説明しなさい。
問題7
C
定時間外作業手当てを消費賃率に含めずに別建処理する場合において,これを直接労務費と間接労務費
のどちらにすべきかという問題がある。当該問題に関するあなたの意見を記述しなさい。
C
3.製造間接費/部門別計算
問題1
製造間接費の配賦基準の種類には,金額基準と物量基準がある。このうち「原価計算基準」ではどちら
を原則としているか,理由とともに記述しなさい。
問題2
製造間接費の配賦方法には,実際配賦と予定配賦がある。個別原価計算において「原価計算基準」では
どちらを原則としているか,理由とともに記述しなさい。
問題3
A
製造間接費の配賦方法には,総括配賦と部門別配賦がある。このうち「原価計算基準」ではどちらを原
則としているか,理由とともに記述しなさい。
問題4
A
A
「原価計算基準」に規定されている3つの基準操業度について記述しなさい。また,このうち「原価計
算基準」ではいずれを原則としているかについて記述しなさい。
B
問題5
問題4における3つの基準操業度の利点について,理由とともに記述しなさい。
A
問題6
問題4における3つの基準操業度を用いた場合の操業度差異の意味について記述しなさい。また,それ
ぞれの操業度差異の理論的な処理方法について記述しなさい。
B
問題7
最大操業度の意義を述べるとともに,その役立ちについて記述しなさい。
B
問題8
固定予算と公式法変動予算を,財務諸表作成の観点及び原価管理の観点からその優劣について記述しな
さい。また,劣後する予算を採用することに合理性が認められるのはどのような場合か,2つ記述しな
さい。
問題9
A
公式法変動予算と実査法変動予算を,財務諸表作成の観点及び原価管理の観点からその優劣について記
述しなさい。また,劣後する予算を採用することに合理性が認められるのはどのような場合か,2つ記
述しなさい。
A
問題 10
固定予算と公式法変動予算の優劣を,操業度差異の観点から比較しなさい。
B
問題 11
製造間接費の予算差異を一括的に把握した結果,差異が僅少であれば特段の調査は必要ないとする考え
に対するあなたの意見を記述しなさい。
A
問題 12
部門別計算の目的について記述しなさい。
A
問題 13
原価部門について説明しなさい。また,原価部門を設定する際の留意点について記述しなさい。
A
問題 14
補助部門費を製造部門に配賦する目的について記述しなさい。
A
問題 15
近年の製造環境においては,補助部門費を製造部門に配賦することに問題があると言われるがそれは何
故か,説明しなさい。
問題 16
A
第2次集計の方法は,補助部門相互間の用役授受をどの程度考慮するかによって,直接配賦法,階梯式
配賦法,相互配賦法の3つに分類することができる。それぞれを説明するとともに,簡便性と正確性の
観点から順位付けしなさい。
A
問題 17
複数基準配賦法を説明しなさい。また,当該方法の論拠について記述しなさい。
A
問題 18
単一基準配賦法による実際配賦の問題点について2つ説明しなさい。
A
-
v -
序章
問題 19
複数基準配賦法による実際配賦を行うと,問題 18 の問題点のうち,いずれが解消されるか,理由とと
もに答えなさい。
問題 20
A
単一基準配賦法による予定配賦を行うと,問題 18 の問題点のうち,いずれが解消されるか,理由とと
もに答えなさい。また,当該方法によると新たな問題が生じることになるが,これについて説明しなさ
い。
問題 21
A
第2次集計において,予定額を配賦することと予算許容額を配賦することの優劣について,責任会計の
観点から記述しなさい。
問題 22
A
個別原価計算において,部門に集計される原価要素の範囲はどのように決定すべきであるか,部門別計
算の目的に照らして記述しなさい。また,原価要素の範囲について,原則的にどのようにすることとし
ているか,記述しなさい。
問題 23
B
総合原価計算において,部門に集計される原価要素の範囲はどのように決定すべきであるか,部門別計
算の目的に照らして記述しなさい。また,原価要素の範囲について,原則的にどのようにすることとし
ているか,記述しなさい。
問題 24
B
近年,部門共通費を部門個別費として把握する取り組みがなされているが,なぜ,このような取り組み
がされるようになったのか記述しなさい。また,部門共通費を部門個別費として把握する方法について
3つ挙げ,それぞれについてデメリットを記述しなさい。
B
問題 25
一般費の意義について記述しなさい。
B
問題 26
補助部門費を製品へ直接配賦するケースについて2つ記述しなさい。また,それぞれの原価配分の考え
問題 27
方について記述しなさい。
B
製造部門をさらに細分して小工程や作業単位を設定する目的について記述しなさい。
A
4.個別原価計算
問題1
個別原価計算の特徴について,製品との関連による分類の必要性の観点,期末仕掛品評価のための手続
きの必要性の観点から記述しなさい。
A
問題2
個別原価計算では,減損が原則として問題にならないが,その理由について説明しなさい。
B
問題3
正常仕損費は製品原価とし,異常仕損費を非原価項目とする理由について記述しなさい。
A
問題4
「原価計算基準」によれば,個別原価計算において,算定された仕損費の処理方法は二通りあるが,そ
れはどのような方法か。それぞれについて,どのような場合に合理的な処理となるかに触れながら記述
しなさい。
問題5
A
個別原価計算における仕損費の処理方法のうち,間接経費処理の目的について,財務諸表作成の観点と
原価管理の観点から記述しなさい。
問題6
B
個別原価計算における作業屑評価額の処理方法について,考えられるものをすべて記述しなさい。また,
それぞれの方法と原価計算基準との関係について記述しなさい。
問題7
である理由について記述しなさい。
問題8
A
個別原価計算において,作業屑評価額の原則的処理方法が,
「発生部門の部門費から控除」という処理
B
近年では,受注生産経営と市場見込生産経営のどちらであっても,個別原価計算と総合原価計算の両方
の要素を合わせた原価計算システムを持つ会社が増えてきている。この理由についてあなたの意見を記
述しなさい。
B
-
vi -
序章
5.単純総合原価計算
問題1
「原価計算基準」に,単純総合原価計算はどのように規定されているか記述しなさい。
C
問題2
単純総合原価計算が適用される製品について,どのような仮定がされているか記述しなさい。
A
問題3
進捗度の考え方を2つ説明しなさい。また,進捗度の意味を2つ説明しなさい。
B
問題4
総合原価計算と個別原価計算の仕損費の相違について説明しなさい。
B
問題5
先入先出法を採用する場合,仕損・減損の処理においてある計算上の仮定が存在する。それはどのよう
な仮定か,簡潔に記述しなさい。
問題6
B
仕損が工程を通して平均的に発生している場合において,仕損費を両者負担とする場合と,完成品のみ
負担とする場合のそれぞれの論拠を説明しなさい。
問題7
度外視法と非度外視法について,正確な製品原価計算の観点,原価管理の観点,経営管理の観点から比
較しなさい。
問題8
A
非度外視法による計算結果が必ずしも正確とはいえないとする見解がある。この見解の根拠について説
明しなさい。
問題9
B
A
正常仕損の進捗度よりも異常仕損の進捗度の方が大きい場合,正常仕損費を異常仕損に負担させるか否
かで2通りの計算が考えられる。それぞれについて,重視する考え方とともに説明しなさい。
A
問題 10
作業屑の処理方法について,総合原価計算と個別原価計算の場合で比較しながら記述しなさい。
A
問題 11
仕損品の評価方法と処理方法について,総合原価計算と個別原価計算の場合で比較しながら記述しなさ
問題 12
い。
A
純粋先入先出法が修正先入先出法と比較して優れている点について記述しなさい。
A
6.工程別総合原価計算
問題1
工程別計算の目的について記述しなさい。
A
問題2
工程完了入庫品,半製品,仕掛品の相違について記述しなさい。
C
問題3
工程完了入庫品を保有する利点について記述しなさい。
C
問題4
工程別総合原価計算の方法として累加法を採用することにはどのような問題があるか,記述しなさい。
また,当該問題を累加法の枠内で解消するにはどのような方法を用いれば良いか,記述しなさい。
A
問題5
非累加法を採用することについて,どのような利点があるか,記述しなさい。
A
問題6
累加法において正常市価で工程間の振替を行うことがある。その目的について記述しなさい。
B
問題7
加工費工程別総合原価計算を行うためには,どのような条件を満たしている必要があるか。
「原価計算
基準」に規定される条件について記述しなさい。
問題8
加工費工程別総合原価計算には,2つの位置づけがあると言われる。それぞれについて,直接材料費の
計算における歩減(仕損・減損)の合理的な処理方法とともに記述しなさい。
問題9
A
B
加工費工程別総合原価計算を全原価要素工程別総合原価計算の簡便法として位置づける場合に,合理的
な計算となるためには,どのような条件を満たしている必要があるか,記述しなさい。ただし,
「原価
計算基準」に規定される条件について記述する必要は無い。
-
vii -
A
序章
7.組別総合原価計算/等級別総合原価計算/連産品
問題1
組別総合原価計算と個別原価計算の異同について記述しなさい。
問題2
等級別総合原価計算は,単純総合原価計算よりも計算が正確となり,組別総合原価計算よりも計算が簡
B
便であるといわれる理由について記述しなさい。
B
問題3
等級別総合原価計算で用いられる等価係数は2種類ある。それぞれについて説明しなさい。
A
問題4
等級別総合原価計算の一般的な3つの方法について,関連する等価係数の種類について触れながら説明
しなさい。また,計算の正確性と計算の簡便性の観点から順位付けを行いなさい。
A
問題5
アウトプット基準を,原価配分の基本的な考え方と関連付けて説明しなさい。
A
問題6
等級製品と連産品の異同について述べなさい。
B
8.標準原価計算
問題1
実際原価計算制度の問題点を,原価管理の観点及び計算・記帳の簡略化・迅速化の観点から記述しなさ
い。また,標準原価計算を用いると,当該問題点を解決できる理由について説明しなさい。
問題2
A
標準原価計算では,どのように原価管理目的を達成するのか,動機付け機能,情報伝達機能,業績評価
機能の観点から説明しなさい。
A
問題3
標準原価管理のプロセスについて説明しなさい。
B
問題4
標準原価計算が財務諸表の作成に役立つのは何故か,記述しなさい。
A
問題5
標準原価計算が予算管理に役立つのは何故か,記述しなさい。また,予算編成に標準原価を用いる際の
注意点について記述しなさい。
A
問題6
標準原価計算が計算・記帳の簡略化,迅速化に役立つのは何故か,記述しなさい。
A
問題7
標準原価を改訂頻度に基づいて2つに分類し,その内容について説明しなさい。その際に,それぞれの
メリット・デメリットについても触れること。
B
問題8
理想標準原価の意義と制度上認められない理由について,記述しなさい。
A
問題9
理想標準原価を勘定組織の枠外で利用することのメリットについて記述しなさい。
A
問題 10
現実的標準原価,正常原価,予定原価のうち,原価管理の観点,財務諸表作成の観点,予算管理の観点
からはいずれを用いるのが望ましいか,それぞれについて答えなさい。
問題 11
標準原価計算による原価管理は,製造直接費については意味があるが,製造間接費についてはあまり意
味が無いとする理由について記述しなさい。
問題 12
A
A
価格差異には,実際価格と標準価格が異なったことにより生じた部分だけでなく,実際消費量と標準消
費量が異なったことにより生じた混合差異も存在する。それでは,価格差異をなぜこのように算定する
こととしているのか,理由を答えなさい。
B
問題 13
価格差異と数量差異の間には,一般的にどのような関係があるといわれるか,記述しなさい。
A
問題 14
公式法変動予算を採用する場合における製造間接費差異を4分法により分析した場合の,予算差異,変
動費能率差異,固定費能率差異,操業度差異の意義について記述しなさい。
問題 15
A
公式法変動予算を採用する場合における製造間接費差異の分析方法のうち,3分法のⅠ(能率差異を変
動費と固定費から算定)と,3分法のⅡ(能率差異を変動費からのみ算定)を,原価管理の観点と設備
管理の観点から比較しなさい。また,総合的にどちらが優れているか結論付けなさい。
-
viii -
A
序章
問題 16
原価差異の把握方法には,インプット法とアウトプット法がある。それぞれを説明するとともに,両者
の長所・短所を記述しなさい。
問題 17
A
勘定記入の方法には,シングル・プラン,パーシャル・プラン,修正パーシャル・プランがある。そこ
で,それぞれを説明するとともに,修正パーシャル・プランの利点について記述しなさい。
A
問題 18
原価差異を算定する目的,原価差異を分析する目的について記述しなさい。
A
問題 19
原価差異の会計処理を行う時期とその理由について記述しなさい。
A
問題 20
材料受入価格差異の会計処理方法を説明しなさい。
A
問題 21
材料受入価格差異以外の原価差異の会計処理方法を原則・例外に分けて説明しなさい。
A
問題 22
原価差異の追加配賦の方法には,指図書別配賦と科目別配賦の2つがある。それぞれについて説明しな
さい。
問題 23
B
近年の製造環境の変化による標準原価計算の役割ないし機能に対する期待の変化について説明しなさ
い。
問題 24
B
通常生ずると認められる仕損の消費余裕分を標準消費量に含める方法のメリット・デメリットについて
説明しなさい。
問題 25
A
通常生ずると認められる仕損の消費余裕分を標準消費量に含めない方法のメリットについて説明しな
さい。
A
問題 26
仕損費差異を算定する理由を説明しなさい。
A
問題 27
仕損費差異を原価要素別に把握する必要の有無について記述しなさい。
A
問題 28
配合差異を算定する目的について記述しなさい。
A
問題 29
配合差異の算定条件について記述しなさい。
C
問題 30
配合・歩留差異分析の通常の分析方法の欠点について触れ,加重平均標準価格を用いる方法の利点につ
いて記述しなさい。
問題 31
A
固定給制のもとにおける直接労務費の取り扱いについて,原価管理を目的とする場合と利益管理を目的
とする場合に分けて説明しなさい。
問題 32
A
固定給制のもとにおける賃率差異は,操業度差異と同様の正確を有すると言われるがそれは何故か,理
由を答えなさい。
B
問題 33
直接労務費の労働歩留差異の算定条件について記述しなさい。
C
問題 34
労働歩留差異と労働能率差異の性質の相違について説明しなさい。
A
問題 35
例外管理の原則について説明しなさい。
B
-
ix -
序章
後編 管理会計理論
1.直接原価計算
問題1
全部原価計算と直接原価計算の違いを,製品原価および期間原価の観点から説明しなさい。
問題2
固定加工費の配賦差額をすべて売上原価に賦課していることを前提に,直接原価計算と全部原価計算の
C
営業利益が相違する理由について記述しなさい。
C
問題3
直接原価計算のメリットについて,利益計画,原価管理,意思決定の観点から記述しなさい。
B
問題4
直接原価計算のデメリットについて,価格決定,財務諸表作成の観点から記述しなさい。
B
問題5
過剰生産行動を抑制する機能について,全部原価計算,直接原価計算,スループット会計のそれぞれに
ついて記述しなさい。
問題6
C
「原価計算基準」では,全部原価計算との関係で,直接原価計算をどのように位置づけているか,理由
とともに記述しなさい。
C
問題7
標準直接原価計算のメリットを記述しなさい。
C
問題8
全部原価計算方式のセグメント別損益計算書の問題点を記述しなさい。
B
問題9
固定費をキャパシティ・コストとして捉える時,それはコミテッド・コストとマネジド・コストに区分
できるが,さらにマネジド・コストはポリシー・コストとオペレーティング・コストに区分することが
できる。ポリシー・コストとオペレーティング・コストの意義,望ましい管理方法について記述しなさ
い。
問題 10
B
直接原価計算の発展は,経営者における固定費の管理思考についてどのような変化を与えたか,記述し
なさい。
問題 11
C
全部原価計算論者と直接原価計算論者との間で行われた直接原価計算論争における,資産の本質及び期
間利益概念の考え方の相違について記述しなさい。
C
問題 12
限界利益は,セグメントの管理上どのような意義を有するか説明しなさい。
A
問題 13
限界利益から個別固定費を差し引いた貢献利益(セグメント・マージン)は,セグメントの管理上どのよ
うな意義を有するか説明しなさい。
A
2.管理会計の基礎
問題1
管理会計の意義について記述しなさい。
問題2
財務会計と管理会計の相違点について,情報の利用者,法や制度との関係性,要求される情報の性質の
D
観点から記述しなさい。
問題3
D
管理会計を計画会計と統制会計に区分する体系,管理会計を意思決定会計と業績管理会計に区分する体
系のそれぞれについて,両体系の関連性とともに記述しなさい。
D
3.CVP分析
問題1
CVP分析の意義・目的について記述しなさい。
C
問題2
CVP分析を行う上で前提条件となる仮定について5つ列挙しなさい。
B
問題3
安全余裕率と損益分岐点比率が持つ意味について説明しなさい。また,両者がどのような関係にあるか
記述しなさい。
A
-
x -
序章
問題4
経営レバレッジ係数が持つ意味について説明しなさい。また,経営レバレッジ係数と安全余裕率がどの
ような関係にあるか記述しなさい。
問題5
A
短期利益計画に直接原価計算方式の損益計算書が有用となる理由について,全部原価計算方式の損益計
算書を批判しながら記述しなさい。
問題6
A
好況期や製品市場の成長期において,損益分岐点を引き上げる施策(固定費を増加し,変動費単価を削
減する)を採用することの合理性について記述しなさい。
問題7
A
不況期や製品市場の成熟期において,損益分岐点を引き上げる施策(固定費を削減し,変動費単価を増
加させる)を採用することの合理性について記述しなさい。
A
問題8
固変分解の種類の内,勘定科目精査法の意義・長所・短所について記述しなさい。
C
問題9
固変分解の種類の内,高低点法の意義・長所・短所について記述しなさい。
C
問題 10
固変分解の種類の内,スキャッター・チャート法の意義・長所・短所について記述しなさい。
C
問題 11
固変分解の種類の内,最小自乗法の意義・長所について記述しなさい。
C
問題 12
全部原価計算による営業利益と直接原価計算による営業利益は,一致しないことが多いにも関わらず,
CVP分析ではこれを問題視しない理由を答えなさい。
問題 13
B
①製品単位当たり販売価格の引き上げ,②製品単位当たり変動費の引き下げ,③固定費の引き下げ,と
いった利益改善策の実施に当たり,注意すべき点について記述しなさい。
B
4.予算管理
問題1
予算管理の3大機能について説明しなさい。
A
問題2
予算統制はその実施時期において,事前統制・期中統制・事後統制の3段階に分けることができる。そ
こで,それぞれを簡潔に説明しなさい。
B
問題3
予算管理における統制機能の限界と存在意義について説明しなさい。
B
問題4
予算編成の方法は,組織の階層に関わらせて,トップ・ダウン方式(天下り型予算)
,ボトム・アップ
方式(積上型予算)
,折衷型予算の3つに分類される。それぞれの意義,メリット,デメリットについ
て記述しなさい。
問題5
A
予算スラックの意義を述べなさい。また,予算スラックはすべて排除しなければならないとする見解に
対するあなたの意見を記述しなさい。
問題6
B
責任会計の意義を述べ,責任会計においては管理可能性に基づく財務情報が重要となる理由について記
述しなさい。
A
問題7
責任会計の持つ情報提供機能について簡潔に記述しなさい。
B
問題8
予算は総合予算として承認されると,各部門にとっての達成目標としての役割が期待されることから,
その厳格度が問題となる。そこで,予算の厳格度をどの程度の水準にすべきかを,予算管理の目的に照
らして記述しなさい。
問題9
A
販売部門や営業所といった収益センターにおいて,業績評価のための営業利益差異分析を行う際の注意
点について説明しなさい。
A
問題 10
項目別分析と要因別分析の違いについて簡潔に記述しなさい。
A
問題 11
販売数量差異を市場総需要量差異と市場占拠率差異とに分析する目的について記述しなさい。
A
問題 12
通常のセールス・ミックス分析の問題点について記述しなさい。また,当該問題点を改善する分析方法
を提案し,その方法を用いるとなぜ問題点が改善するかについて記述しなさい。
-
xi -
B
序章
問題 13
伝統的な予算管理では,当初の計画と実績値に基づく事後的な比較によって差異を算定・分析し,次期
の予算を修正するといったアプローチを取る。そこで,この方法の問題点について簡潔に記述しなさい。 A
問題 14
現代的なマネジメントで行われる,フィードフォワードコントロールについて説明しなさい。
A
問題 15
期間予算と継続予算について説明しなさい。
C
問題 16
基本予算と実行予算について説明しなさい。
C
問題 17
増分予算とゼロベース予算について説明しなさい。
C
問題 18
予算管理の問題点を4つ列挙しなさい。
A
問題 19
伝統的な予算管理システムでは,シングル・ループの学習効果しか得られず,ダブル・ループの管理プ
ロセスが取られていないと言われるがそれはどういうことか,説明しなさい。また,ダブル・ループの
管理プロセスを実現するための手法を提案し,説明しなさい。
問題 20
A
マネジメント・コントロールを,
「階層的な意思決定システムにおいて,下位者に対して権限委譲され
た業務プロセスのコントロールや意思決定を,業績評価を通じてさらに上位者からコントロールする仕
組み」と定義する。そこで,なぜこのような仕組みが必要となるか答えなさい。
A
5.財務情報分析
問題1
財務情報分析は複式簿記システムに基づいて作成されることから,財務諸表分析には限界があると言わ
れる理由について説明しなさい。
C
問題2
総資本営業利益率によって企業全体の収益性を判定することの問題点について記述しなさい。
D
問題3
企業の負債の利用度が自己資本利益率に与える影響について記述しなさい。
D
問題4
資本利益率を高めるための方策について記述しなさい。
C
問題5
流動比率が 100%を超えていれば,短期的な支払能力には問題が無いとする見解について,あなたの意
見を記述しなさい。
問題6
問題7
C
固定比率が 100%未満である場合,固定資産投資の健全性や資金的安全性に問題があるとする見解につ
いて,あなたの意見を記述しなさい。
C
ストック数値のみによって企業の安全性を判定することの限界について記述しなさい。
C
6.資金管理
問題1
資金管理をする目的について記述しなさい。
問題2
オペレーティング・サイクルとキャッシュ・サイクルの意義について述べ,キャッシュ・サイクルを短
問題3
B
縮することの必要性について記述しなさい。
B
資金繰り表を作成する目的について記述しなさい。
A
-
xii -
序章
7.意思決定会計Ⅰ (総論/業務的意思決定)
問題1
意思決定会計とは何か,説明しなさい。
D
問題2
業務的意思決定の意義について記述しなさい。また,当該意思決定に直接原価計算が役立つ理由につい
て記述しなさい。
A
問題3
差額原価収益分析が業務的意思決定に有用である理由について記述しなさい。
B
問題4
差額原価収益分析における特殊原価の意義を記述しなさい。
A
問題5
業務的意思決定のための差額原価収益分析において,余剰生産能力の有無によって,主として測定され
る特殊原価概念が変わるといえる。これについて説明しなさい。
B
問題6
機会原価の意義を説明し,機会原価を差額原価に含める理由について記述しなさい。
A
問題7
原価計算制度と意思決定会計の違いについて記述しなさい。
B
問題8
現実の企業では,業務的意思決定会計における差額原価収益分析の結果では有利と判断されたものが,
必ずしも採択されているわけではないが,それはなぜか,簡潔に答えなさい。
A
問題9
価格決定の方法には,全部原価法と部分原価法がある。それぞれの長所及び短所について記述しなさい。 C
問題 10
意思決定会計において,最適プロダクト・ミックスを決定する必要性について記述しなさい。
問題 11
自製部品を購入により調達するようになると,経営レバレッジ係数が小さくなるといわれるが,それは
C
なぜか簡潔に記述しなさい。
B
問題 12
経済的発注量分析を行う上で前提条件となる仮定について列挙しなさい。
D
問題 13
倉庫担当者給料や倉庫の減価償却費は経済的発注量分析に含めるべきでないとする見解について,あな
たの意見を述べなさい。
問題 14
B
材料の平均在庫に関する資本コストを経済的発注量分析に含めるべきであるとする見解について,あな
たの意見を述べなさい。
B
8.意思決定会計Ⅱ (戦略的意思決定/意思決定と不確実性)
問題1
設備投資意思決定の意義について,業務的意思決定との違いに触れながら記述しなさい。
問題2
設備投資意思決定では,貨幣の時間価値を考慮するのが望ましいとされるがそれはなぜか。簡潔に答え
B
なさい。
A
問題3
資本コストを企業側と投資家側の立場から記述しなさい。
A
問題4
設備投資意思決定において,資本コスト率がどのように役立つかについて記述しなさい。
A
問題5
通常,株主資本コストは負債コストよりも高くなるがそれはなぜか,理由について記述しなさい。
C
問題6
設備投資意思決定について,加重平均資本コスト率を用いることが望ましい理由について記述しなさ
い。
問題7
B
正味現在価値法や内部利益率法は,他の投資案の評価方法と比較して理論的と言われるがそれはなぜ
か,簡潔に説明しなさい。
問題8
A
正味現在価値法や内部利益率法といった割引キャッシュ・フロー法に共通する問題点について記述しな
さい。
問題9
問題 10
A
正味現在価値法と内部利益率法について,相互排他的投資案の順位付けの観点から比較して記述しなさ
い。
A
正味現在価値法と内部利益率法について,再投資収益率の仮定の観点から比較して記述しなさい。
A
-
xiii -
序章
問題 11
正味現在価値法と内部利益率法を比較すると,内部利益率法は価値加法性の原理が成立しないため問題
があると言われる。これについて説明しなさい。
A
問題 12
回収期間法の長所と短所について記述しなさい。
A
問題 13
割引回収期間法と正味現在価値法の関係について説明しなさい。
D
問題 14
投資利益率法の長所と短所について記述しなさい。
B
問題 15
日本企業において,回収期間法が広く採用されている理由について記述しなさい。
A
問題 16
米国企業において,正味現在価値法よりも内部利益率法が多く採用されている理由について記述しなさ
い。
問題 17
A
現在価値指数法は,正味現在価値法と同じ計算結果を金額で示すか指数で示すかの相違であるが,どの
ように使い分ければ良いか,答えなさい。
C
問題 18
キャッシュ・フロー分析における非現金支出費用の取り扱いについて説明しなさい。
A
問題 19
設備投資の経済性計算においては,キャッシュ・フローには投資キャッシュ・フローだけを考慮し,金
融キャッシュ・フローは含めないのが通常であるが,それはなぜか,説明しなさい。
問題 20
A
割引キャッシュ・フロー法にリスクを組み込む方法のうち,キャッシュ・フローに組み込む方法と資本
コストに組み込む方法について説明しなさい。
A
問題 21
デシジョン・ツリーの意義を記述しなさい。
A
問題 22
リアル・オプションを考慮して算定した投資案の価値は,リアル・オプションを考慮せずに算定した投
資案の価値よりも大きくなる理由について説明しなさい。
C
9.原価管理
問題1
標準原価管理の役割が低下した理由について,標準原価管理が有効となる前提条件に触れながら記述し
なさい。
問題2
A
現代企業においては,原価低減の重要性が,従来よりもより一層高くなってきているとされるが,その
理由について説明しなさい。また,効果的な原価低減を行うためには,製品化プロセスのどの段階に視
点を向ける必要があるか,説明しなさい。
問題3
A
原価企画は,総合的な原価低減と戦略的な利益管理を意図した手法であると言われるが,それはどうい
うことか,説明しなさい。
B
問題4
原価企画・原価維持・原価改善の関係について,簡潔に説明しなさい。
A
問題5
目標原価の設定方式は,控除方式と加算方式に大別できるが,我が国では両者の折衷方式が採用される
ことが多いようである。その理由について記述しなさい。
A
問題6
ラグビー方式の製品開発の特徴を説明し,そのメリットについて記述しなさい。
A
問題7
原価企画の逆機能について説明しなさい。
A
問題8
日本の原価企画では,目標原価を必達とは考えずに,努力目標ないし挑戦目標として考えることが多い
ようであるがそれはなぜか,理由を答えなさい。
B
問題9
TQC,TQM,TPMについて説明しなさい。
B
問題 10
原価改善には2種類あると言われるが,それぞれについて原価企画との関係に触れながら説明しなさ
い。
A
問題 11
原価維持と原価改善の共通点及び相違点について説明しなさい。
A
問題 12
ライフサイクル・コスティングが原価企画に有用である理由について記述しなさい。
A
問題 13
原価企画とABCはどのように結合することが考えられるか,答えなさい。
B
-
xiv -
序章
10.生産・在庫管理と管理会計
問題1
JIT生産方式とは何かを説明するとともに,それにより得られる利点について記述しなさい。
問題2
バックフラッシュ・コスティングの意義について説明しなさい。また,財務諸表作成の観点と原価管理
B
の観点から説明しなさい。
C
問題3
TOCとはどのような理論であるか,説明しなさい。
C
問題4
TOCにおける生産改善プロセスを4段階に分けて箇条列挙しなさい。
B
問題5
ボトルネック工程よりも前の非ボトルネック工程の管理方法について記述しなさい。また,ボトルネッ
ク工程よりも後の非ボトルネック工程の管理方法について記述しなさい。
B
問題6
サプライチェーン・マネジメントの意義と目的について記述しなさい。
C
問題7
マテリアル・フローコスト会計の意義を説明し,当該手法から得られる情報の具体的利用方法について
説明しなさい。
B
11.バランスト・スコアカード
問題1
バランスト・スコアカードは戦略マネジメントのためのシステムと言われる。そこで,戦略マネジメン
トについて,戦略コミュニケーションと戦略モニタリングという機能と関連付けて記述しなさい。
問題2
B
バランスト・スコアカードと伝統的なマネジメントシステムとの相違について,戦略自体の修正の可能
性の観点,業績評価の対象の観点から記述しなさい。
C
12.活動基準原価計算/活動基準原価管理/活動基準予算
問題1
ABCが考案された背景について記述しなさい。
問題2
伝統的な製造間接費の配賦方法の内,マンレート法,マシンレート法,両者の併用,という3つの方法
A
の意義を述べ,それぞれの問題点について,簡潔に説明しなさい。
A
問題3
製造間接費の集計に関して,伝統的な原価計算とABCの違いについて説明しなさい。
A
問題4
ABCの有用性について記述しなさい。
B
問題5
ABC情報のみに基づいて,収益性の悪い製品系列を切り捨てるという決定をすることの問題点につい
て記述しなさい。
B
問題6
ABCで用いられるコスト・ドライバーについて説明しなさい。
A
問題7
活動ドライバーの種類について説明し,どのような観点からそれぞれを選択すべきかについて説明しな
さい。
C
問題8
原価の発生態様に基づく分類の仕方について,伝統的な原価計算とABCを比較して述べなさい。
A
問題9
ABCは未利用のキャパシティを把握でき,資源の無駄に気づかせてくれるというメリットがあると言
われる。そこで,未利用のキャパシティを把握できる理由について説明しなさい。
問題 10
B
ABCでは,すべての製造原価を各製品単位に集計することから,ABCは全部原価計算の一形態であ
るとする見解について,あなたの意見を述べなさい。
A
問題 11
ABCが有効となるのは,どのような性質の間接費が多い企業であるか,理由とともに記述しなさい。
A
問題 12
ABCにおいて,直接費を活動に集計する意義について,正確な製品原価計算の観点と原価管理の観点
から記述しなさい。
B
-
xv -
序章
問題 13
ABMの意義について述べ,ABMとABCがどのような点で本質的に相違するかについて説明しなさ
い。
問題 14
A
ABMでは,活動分析,コスト・ドライバー分析,業績分析という3つの手法が用いられる。そこで,
それぞれについて簡潔に説明しなさい。
B
問題 15
ABBによる予算編成のプロセスについて,ABCのプロセスと比較する形式で説明しなさい。
A
問題 16
ABBによる予算編成のメリットについて記述しなさい。
A
問題 17
ABBを経常的な予算管理システムとして運用するためには,どのような責任会計制度への移行が必要
となるか,説明しなさい。
B
13.品質管理会計
問題1
現代的な意味合いでの製品品質の概念は広がってきており,製品品質は設計品質と適合品質に分類でき
る。そこで,それぞれの意義を説明し,どのような手法で検討されるかについて説明しなさい。
問題2
B
品質コストは,予防コスト,評価コスト,及び失敗コストの3つに分類される。そこで,それぞれにつ
いて説明しなさい。
C
問題3
品質適合コスト(自発的原価)と失敗コスト(非自発的原価)の関係について述べなさい。
B
問題4
品質適合コストへの投資を行う際の注意点について,当該投資により品質コスト総額がどのように推移
するか,という観点から記述しなさい。
C
問題5
我が国では,品質原価計算はあまり普及していないようである。その理由について記述しなさい。
C
問題6
品質コスト・マネジメントの主眼を,トータルコストではなく失敗コストの最小化に置かなければなら
ないと言われるがそれはなぜか,説明しなさい。
C
14.分権組織とグループ経営の管理会計
問題1
職能別組織について説明しなさい。また各職能部門は,通常どのような責任センターとして位置づけら
れるかについて記述しなさい。
問題2
B
事業部制組織について説明しなさい。また各事業部は,通常どのような責任センターとして位置づけら
れるかについて記述しなさい。
A
問題3
事業部制を採用することのメリット及びデメリットについて記述しなさい。
A
問題4
事業部長及び事業部自体の業績評価にあたっては,それぞれどのような概念が重要となるかについて記
述しなさい。
問題5
A
事業部長及び事業部自体の業績評価にあたっては,どのように業績比較を行う必要があるか,答えなさ
い。
問題6
A
事業部長及び事業部自体の業績評価を明確に区別する場合において,一般に,投資利益率(ROI)と
残余利益(RI)のどちらを用いるべきであると言われるか,理由とともに答えなさい。
問題7
事業部自体の業績評価において,企業価値創造への貢献度の測定の観点からは,投資利益率(ROI)
と残余利益(RI)のどちらを用いるべきであるか,理由とともに答えなさい。
問題8
A
B
本社費・共通費を各事業部に配賦すべきでないとする理由,及び配賦すべきとする理由をそれぞれ記述
しなさい。また,本社費・共通費を配賦する場合にどのような点に気をつけるべきかについて,公平性
問題9
の観点から記述しなさい。
A
内部振替価格の設定目的について記述しなさい。
A
-
xvi -
序章
問題 10
一般に,市価基準が望ましい内部振替価格であるといわれる理由について説明しなさい。また,市価基
準が有効に働くためには,各事業部にどのような権限を与える必要があるか,答えなさい。
問題 11
A
事業部間で中間製品の振替取引がある場合において,振替製品の外部市場が存在するのであれば,意思
決定の観点からどのような場合でも市価基準を用いるべきであるとする見解がある。この見解に対する
あなたの意見を記述しなさい。
問題 12
A
事業部間で中間製品の振替取引があり,振替価格に原価基準を用いる場合,どのような水準の振替価格
を設定すべきであるか,業績評価と受入事業部の意思決定の観点から記述しなさい。
問題 13
事業部間で中間製品の振替取引があり,振替価格に原価基準を用いる場合,実際原価と標準原価のどち
らを用いるべきであるか,記述しなさい。
問題 14
A
職能別事業部制において,生来的にはコスト・センターである製造事業部をプロフィット・センターと
して評価する理由について記述しなさい。この場合に必要となる工夫について説明しなさい。
問題 15
A
B
内部振替価格の決定方式を大別すると,本部決定方式と分権的交渉方式に分けることができる。そこで,
両者を説明するとともに,それぞれの場合に本部が果たす役割について説明しなさい。
B
問題 16
社内金利制度の目的について説明しなさい。
A
問題 17
社内資本金制度の意義と目的について説明しなさい。
A
問題 18
ミニ・プロフィット・センターの意義とその目的を説明しなさい。
A
問題 19
シェアード・サービスの意義とその効果を説明しなさい。また,シェアード・サービス・センターがど
のような組織形態で設定されることが多いかについて述べ,それぞれどのような責任センターで管理さ
れることが多いかについて記述しなさい。
問題 20
C
企業価値評価の方法であるFCF(フリー・キャッシュ・フロー)モデルの意義について説明し,当該
モデルの最大の欠点について記述しなさい。
問題 21
A
企業価値評価の方法であるネットアセット・アプローチについて説明し,ネットアセット・アプローチ
が,理論的に妥当であるといわれているインカム・アプローチに優先して採用されるケースについて説
明しなさい。
問題 22
D
経済付加価値(EVA)を投資センターの業績評価指標として用いることのメリットについて説明しな
さい。
問題 23
A
経済付加価値(EVA)による業績評価の問題点について,①管理可能性,及び②投下資本との関連性
の観点から説明しなさい。また,それぞれの問題点を解消する方策について記述しなさい。
問題 24
A
市場付加価値(MVA)の意義について述べ,経済付加価値(EVA)との関係について記述しなさい。 B
-
xvii -
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