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Title 看護度判定システムの開発―客観的で標準的な「看護度 別患者

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Title 看護度判定システムの開発―客観的で標準的な「看護度 別患者
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看護度判定システムの開発―客観的で標準的な「看護度
別患者選定の基準」改善の試み―
内田, 宏美; 菅谷, 陽子; 五条, 基樹
京都大学医療技術短期大学部紀要 (1992), 12: 3-13
1992
http://hdl.handle.net/2433/49364
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
看護度判定 システムの開発
客観的で標準的な 「
看護度別患者選定の基準」改善の試み
内
田 宏
美,
菅
谷
陽
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は
じ め
現在広 く採用 されている 「
看護度別患者選定の
に
」(
別表 1)は, 「
患者の
基準 (
通称 :症度表 )
看護度 は,看護量測定等,看護の必要度 を判
状態」 の設定が暖味であるために解釈 に差が生
定する際の最 も重要 な指標 である。 ところが,
じ易 い とい う難点 を持 っている。 我 々の病棟 で
は,判定が重症 と軽症に二分 されて, 中間に分
京都大学医療技術短期大学部看護学科 (
京都市左
3)
京区聖護 院川原町5
*京都大学医学部付属病 院看護部第 2外科心臓血管
4)
外科 (
京都市左京 区聖護 院川原町 5
**日本 I
BM 京都営業所 システム第 1課 (京都市 中
3
8I
BM ビル)
京区室町通 り御池下 ル円福寺 町3
Di
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BM J
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t
o
年 6月2
5日受付
1
9
9
2
類 される患者が少 ない傾向があったが, これは,
症状 の顕在化 していない患者の症度の判断基準
が不明瞭 なために,症度の判定が個 々の看護婦
(
士 を含 む)の観察力や判断力 に大 き く左 右 さ
れ るため と考 え られ る。 この ように,従 来 の
「
症度表」 は個 々の患者の状態 を客観 的 に判断
す るための指標 とはなりに くい ものである。 し
たが って,判定 された現在の症度か ら看護の必
要量 を導 き出すのは不可能である。
- 3-
京都大学医療技術短期大学部紀要
観察匿
+
ずれ も患者 に行 われている治療 ・処置 ・ケアの
内容 を判定 の よ りどころ としている。 しか し,
これ らは医療者サ イ ドの技量 の影響 を受 けて流
動的に変化す る要 因であるか ら,医療者サ イ ド
の技量 にば らつ きが あ る場合 には,看護業務量
の検出はで きるが,即 ,必要看護量の検 出には
つ なが らない。必要看護量 は,看護婦 の技量や
=
忙 しさに影響 されて相対 的に変化す る もので は
して,明確 に示 され なければな らない。
一方,見落 と しや,直感や狭 い視野での思 い
込みによる誤差 を無 くすためには,患者 の状態
が幅広 い範囲 にわた って具体 的に意図的に観察
される必要が ある。 また,判断力の違 いによる
看護介入 の必要性判定 の差 を無 くすためには,
観察結果 に対 して具体 的な判定の レベル を示す
必要があ る。
そこで,従来の 「
症度表」 の内容 を具体的 に
規定 した,独 自の 「
看護症度」 を分類 し,更 に,
パ ソコンを利用 して, 日常の観察やケアによっ
て得た生の情報 を入力 して看護度 を判定す るシ
ステムを開発 した。 そ して,その客観性 を評価
す るために,約 4カ月 にわたって試行 した結果,
利用可能 な感触 を得 たので紹介す る。
1:「
看護度別患 者選 定の基準」 内容 の見直 し
と,新 たな 「
看護症度」 の分類
(
看護症度分類 の展 開 と定義づ け)
看護度 は,観察 の程度 と生活の 自由度 をそれ
ぞれ独立 して判定す る もの とし,判定結果 を ド
ッキ ングさせ た もの を 「
看護症度」 と名付 け,
- 4-
)。 観察度
観察項目
の判定基準内容として,
た。 移動動
生活
の判定基準内容は
の自由度,
殊性
腎
より「肝
」の
・
6
項目に分類し
,各
位と
も
の
努力
Ⅲは病棟内
の,身
A
(表
時間毎
1
8
4
Ⅰ)
の継続的な観察
,Ⅲ)
を要するも
(表
B
1
シ
のを
フト毎
,単位
般状態
試行科
ス」
の特
」「
」及び
一
,代謝
図
に示した(図
1 は基 「循環
)
,観察内容項目別に
判定
にランク付けし
本的
ドである「呼吸
ニ
ー 「意識
ンク,A
に属すも
Cより
のとし,し 作
「体液バラン
」
段階に分け
表
3
1
に示した
,項目の観察内容
を優
B
より
観察
の程度を。
レベ,各観察分類項目間
ルを具体的に規定した。 劣は
1
時間毎
の定時的な観察を要する
-を
項目でも該当すれば
そ
1
のラ
分類
日常実際に
の細目に
ついては,行われているも
観察
常時
のとした
の程度は。
,2
又は
日
Ⅲ
1
の断続的な観察でよ
いものをC(表
1
に優
ど
ても観察
の分類項目であ
いで
つけな
っ
,内容項目が
の 程度により
表2に示した
4段階に分け。
,生活援助
での
Ⅳは
の
の回りのことは自分でできるも,生活援助を要しな
日常
のレベルを規定する目安として,常
Ⅰは
努力してベ
ドサイドに
に寝たままの状態
ッ 立てるもの
Ⅱは自力で起坐位がとれる
,してトイレ歩行ができるも
日常
それぞれ
のとして
いも,
を引 き起 こす根拠 となる患者の状態が,病態 ・
症候 ・発達的側面 ・生活の規制要 因等 を中心 と
ミ‡
Ⅰ
Ⅴ
開
展
高い標準化 された看護度か らは,その患者が必
る。 したが って,看護度 は,具体的な看護行為
n
Ⅲ
Ⅳ
I
Ⅱ
竿
\
ミ
ニ‡班
C 図
看護症度判定
1
の
な く,絶対 的で普遍 的な ものである。 客観性 の
I l I l I l 一 I l Ⅳ
A A B B a ら C C C I
m Ⅳ - Ⅱ Ⅲ Ⅳ I E
jⅢ
にす るための判定基準 が設 け られてい るが, い
護 症皮
一一
AA
1F
q
的な幾つかの施設 において,患者の状態 を明確
個別の看護実践計画 を導 き出す ことが可能であ
生活の 自由度
I
皿
班
V
I
1
度の判定基準 に高 い客観性が求め られ る。 先駆
要 とす る具体的 な看護 内容 の質や量,す なわち,
199
2
香
看護度 を必要者謹呈 の指標 とす るには,看護
第1
2号
生
内 田宏 美 ,他 :看 護 度 判 定 システ ムの 開発
表 1-Ⅰ 観 察 度 Aの基 準
《観 察 度 A :常 時 , 又 は, 1- 2時 間毎 の定 時 的 な観 察 を要 す る もの≫
呼吸
体 液 バ ラ ンス
自発 呼 吸 無 し
レス ピ レー ター装 着 中
0
ml
/
H
尿 量 <2
呼 吸 困難
出血 >6
0
ml
/H
<9
0
mmHg
酸 素 投 与 下 PO2
新 鮮 出血 ・凝 血塊
r
oo
ma
i
r下 PO2
<6
0
mmHg
ml
/
kg
腹 水喪 失 >1
0
mmHg
r
oo
ma
i
r下 PCO2>5
CVP(中心 静 脈圧 )
<5
c
mH2
0
湿 性 ラ音 >肺 野 の5
0%
2
c
mH2
0
CVP(中心 静 脈圧 )>1
自力 排 疾 不 能
PAP(
肺動脈圧 )
>3
0
mmHg
1- 2時 間毎期 間 内吸 引
心胸比 )
>6
5%
CTR(
SBチ ュー ブ留置 中
循環
収 縮 期 血 圧 <6
0mmHg
Ht
<2
0%
収 縮 期 血 圧 >1
8
0
mmHg
尿 比 重 >1
.
0
3
0
血 圧 変 動 >5
0
mmHg
心 拍 数 >1
5
0
/
mi
n
肝 ・腎 ・代 謝
心 拍 数 <4
0
/
mi
n
NH3(
血 中 ア ンモニ ア )
>1
2
0
vg/dl
<2.
2
CI(心 係 数 )
総 ビ リル ビン)
>1
0
mg/
dl
TB(
PCWP(
肺 動 脈 模 入 庄)
>1
8
mmHg
<0.
4
KBR(ケ トン体比 )
心 駆 出率 )
<4
5%
EF(
Cr
(
血 中 ク レアチニ ン)
>5
mg/dl
vF(
心 室 租 動 )出現
血 中 カ リウム)
>6
mEq/L
K(
VT(
心 室 性 頻拍 )出現
BS(
血糖 )
>40
0
mg/
dl
pvc(
心 室 性 期 外 収 縮 )3連 発 反復
血糖 )
<6
0の mg/
dl反復
BS(
RonT反復
血 液 透析 ・腹 膜還流 中
psvT(
発 作 性 上 室性 頻 拍 )の反復
イ ンス リ ン DI
V量変 更 中
PAT(
発作 性 心 房 頻 拍 )の反復
意識
ア ダム ス トー ク ス発 作 出現
全 身麻 酔 未覚 醒
ペ ー シ ング ・セ ンシ ング フ ェ- ラー出現
肝性 脳 症 Ⅲ∼Ⅳ度
安 静 時狭 心 発作 出現
3-3-9度
・I
l
- Ⅲ度
末梢 血 管 収 縮 所 見
I
ABP施 行 中
一般 状 態
カテ コ ラ ミン DI
V中
疫 撃 出現
V中
冠血 管 拡 張 剤 DI
体 温 >3
8o
C
抗 不 整 脈 剤 DI
V中
- 5-
京都 大学 医療 技術 短期 大学 部紀 要
第1
2
号
1
9
9
2
表 1-Ⅰ 観 察 度 Bの基準
《
観 察度 B ‥4-8時 間毎 程 度 の継続 的 な観 察 を要 す る》
呼吸
体 液バ ラ ンス
酸素療 法離 脱 中
r
oo
ma
i
r下 PO 2<7
5
mmHg
食道静脈癌切 迫破 裂
湿性 ラ音 <肺 野 の 5
0%
尿量 <5
0
0
ml
/日
肺 うっ血
ドレー ン排 液 >3
0
0
ml
/日
無気肺
ガーゼ汚染 > 1回/日
胸水貯留
食事摂 取量 <1
/2
横 隔膜 挙上
体重減少 >0.
5
kg/日
排 疾 困難
体重増加 >0.
5
kg/日
CTR(
心胸 比 )
>5
5%
循環
0
mmHg
収縮期 血圧 <8
うっ血肝 >2横指
収縮期 血圧 >1
6
0
mmHg
腹水貯留
血圧 変動 >3
0
mmHg
利尿剤 離脱 中
脈拍 数 >1
2
0
/
mi
n
利 尿剤適量検索 中
脈拍 数 <4
0
/
mi
n
水分 制 限離脱 中
EF(
心 駆 出率 )
<6
0%
PVC(
心 室性 期外収縮 )2連発 出現
肝 ・腎 ・代 謝
PVCバ イジ ェ ミニ -出現
NH3(
血 中 ア ンモニ ア)>1
0
0
pg/
dl
psvT(
発作 性上室性 頻拍 )出現
総 ビ リル ビン)
>2
mg/
dl
TB(
PAT(
発作性 心房頻拍 )出現
KBR(ケ トン体 比 )<0.
7
降圧剤 適量 検 索 中
血 中 ク レアチ ニ ン)
>2
mg/
dl
Cr
(
強心剤 適量 検 索 中
BUN(
血 中尿素 窒素 )
>9
0mg/
dl
抗 不整 脈剤 適 量検索 中
血 中 カ リウム )
>5
mEq/
L
K(
BS(
血糖 )
>2
5
0mg/
dl
血糖 )
<6
0
mg/
dl
BS(
一般状 態
体温 >3
7.
5
o
C
経 口摂 取 カ ロ リー <8
0
0
c
al
腸蟻動 低 下
イ ンス リン DI
V中
幅吐
C.
適量検索 中
イ ンス リン S.
腰 ・硬 麻 酔 手術 後 2
4時 間
4時 間
ア ンギ オ後 2
意識 ・コ ミュニケ ー シ ョン
PEI
T後 2シ フ ト
失 見 当識
ス ク レロ後 2シフ ト
不穏 ・異常 行動
HD 後 2シ フ ト
- 6-
内田宏美,他 :看護度判定 システムの開発
表
1Ⅱ
観察度 Cの基準
≪
観察度 C :シ フ ト毎 - 1日単位 の継続的 な観察で よい》
呼吸
体液バ ラ ンス
加齢 に よる P02の低下 <7
5
mmHg
尿量 <8
0
0
ml
/日
胸 水残存
ガーゼ汚染 1回/日
循環
収縮期血圧 >1
5
0
mmHg
圧 痕 程度 の浮腫
収縮期血圧 <1
00
mmHg
皮膚 乾燥 程度 の脱水
脈拍 >9
0
/
mi
n
食事摂取 量 <2
/
3
脈拍 <5
0
/
mi
n
体 重 変動 >0.
3
kg
EF(
心駆 出率 )
<7
5%
心胸比)>5
0%
CTR(
pvc(
心室性期外収縮 )>5個 /
mi
n
うっ血肝 < 2横指
肝 ・腎 ・代謝
NH3(
血 中ア ンモニア )
>5
0
pg/dl
総 ビリル ビン)
>1
mg/
dl
TB(
Cr
(
血 中 クレアチニ ン)>1
mg/
dl
血 中尿素窒素 )
>40
mg/dl
BUN(
血 中カ リウム)
>4mEq/L
K(
BS(
血糖 )
>2
0
0
mg/
dl
血糖 )
<8
0
mg/dl
BS(
一般状 態
体 温 >3
7.
0℃
曝気
上記以外
- 7-
京都大学医療技術短期大学部紀要
第1
2
号
1
992
表 2 生活の 自由度の基準
生
活 の 自由度Ⅰ:常 に寝 た ままの状 態 -努 力 してベ
ッ
ドサ イ ドに立 て る
乳児
起 座 ・立 位 で血圧 低 下>2
0
mmHg
植物状態
起 座 ・立位 で血圧 上昇>2
0
mmHg
手術 後 の床 上 安 静期 間
起 座 ・立位 で脈拍 数増加 > 3
0
/
mi
n
検査 後 の床 上 安 静期 間
起 座 ・立 位 で狭心 発作 出現
衰弱 に よ り自力起座位不可
起 座 ・立 位 で PVC 出現 ・増
麻痔 に よ り自力起座不可
胸 腔 ドレー ン持続 吸引中
加
運動 障害 に よ り自力起座不可
体動 で疲 痛 が増 すため 自力起座不可
自制 不 可 の 自発 痛のため 自力起座 不可
生活 の 自由度 1:自力で起座位が とれ る-努力 して トイ レ歩行がで きる
3歳 までの幼児
0
mmHg
身の回 りの労作 で血圧低下 >2
痴呆
身の回 りの労作 で血圧上昇 >2
0
mmHg
全盲
身の回 りの労作 で脈拍数増加 >3
0/
mi
n
手術後の離床 開始期 間
身の回 りの労作 で狭心発作 出現
検査後の室内安 静期 間
VC出現 ・増加
身の回 りの労作 で P
衰弱 に よ り自力 歩行不可
ドレー ンランニ ング中
麻痔 に よ り自力歩行不可
運動障害 によ り自力歩行不可
生活の 自由度 Ⅲ :自力歩行 -病棟 内での身の回 りの ことは自分でで きる
6歳 までの幼児
階段昇降労作で血圧低下 >2
0
mmHg
視力障害 はあ るが 自力歩行可
階段昇降労作 で血圧上昇 >2
0
mmHg
聴力障害 はあ るが 自力歩行可
階段昇 降労作 で脈拍 数増加 >3
0
/
mi
n
麻痔 はあ るが 自力歩行可
階段 昇降労作 で狭心発作 出現
運動障害 はあ るが 自力歩行可
階段昇降労作 で P
VC出現 ・増加
短切 ドレー ン ・点滴 ライ ン留置 中
生活の 自由度 Ⅳ :
入 院生活 に何 ら不 自由はない
生活の 自由度 Ⅰ・Ⅲ ・Ⅲ該当項 目な し
- 8-
内田宏美,他 :看護度判定 システムの開発
の 自由を規制 している要 因を具体的に示 した。
1項 目で も該当すれば, その ランクに属す もの
とし,Ⅳよ りⅢ, Ⅲよ りⅠ, Ⅰよ りⅠを優位 と
した (表 2)
。
た。
2)患者情報入力,看護症度
の検 出,デ
集積,及 び,看護症度の妥当性評価 の ータ
入院 ・退院 ・転室時の患者氏名の登録 は実際
2:パソコンの導入による看護症度判定 ・デー
タ集積過程の システ ム化
2に示 した患者氏名の入力画面で行 う。 病 ,図
号 と患者氏名 を入力 し,患者の並べ変 えを室番
すれば,病室番号順 に患者氏名が登録 され指示
1)情報の入力,看護症度の検出,データの
動的に,看護症度入力画面の患者氏名の登 , 自
行われる (図 2
集積過程
先入観や見落 としによる誤 った看護症度判定
の可能性 を排 除 し,客観性の高い判定 とす る為
録が
看護症度の入力
)
。は,図 3に示 した看護症
力画面 を用いて行 う。この画面 には,観察度入
に,個 々の患者毎 に仝観察内容項 目を点検 して
A- B- Cの順 に配列 されてお り,それぞ度が
看護症度 を選定す ることに した。主観的判断 を
分類項 目が呼吸-循環-体 液 バ ラ ンス- れに
交 えない機械的な点検作業 によ り, 自動的に看
腎 ・代謝-意識-一般状態の順で配列 され肝 ・
護症度が検 出で きるようなソフ トを組み,看護
に,その中に観察の内容項 目が列挙 されてい
,更
婦が情報 を入力すれば, コンピュータが看護症
観察度 に続いて,生活の 自由度が Ⅰ-Ⅲ-
る。
度 を自動的に判定 し検 出す るシステムを作 った。
Ⅳの順で配列 され,内容項 目が列挙 されてい
Ⅲ-
使 用 した機種 は,I
BM ・PS/55, OSは I
BM
入力者 は,患者毎 に内容項 目を順次チ ェ ッ る。
日本語 DOSバ ージ ョン J
4.
00,表計算 ソフ ト
てい き,該当す る項 目に対 して 1を入力す ク し
はマルチプラン ・バ ージ ョンK3.
1
0である。
情報が登録 される。 観察度及 び生活の 自由 ると
平成 3年 1
1月末か ら平成 4年 3月 までの約 4
それぞれにおいて,優位 の ランクの情報が 度の
カ月間,75
床 を有す る京都大学医学部附属病院
された時点で, 自動的に看護症度が検 出 さ入力
第 2外科心臓血管外科病棟 において, 1日 1回,
示 される (図 3)
。看護症度が検 出 され るれ表
2
4時現在の仝入院患者の情報 を入力 し,看護症
4に
自動的に順次集計 されてい く。 結果 は,図 と,
♯1
1 ◆◆
2
5
看護症度
♯2
入力 ◆◆
6
8
1
0
3
9
1
0
1
0
4 1
05
1
1
0
1
6
第二外科
3日付 :HO6
06
23
.NI
G
4
5 ・該当の項 目に 1̀'
を入力
6 ・取消の場合は 0'
を入力
7
8・症度別合計
9・合計か らの戻 り
7
1
01 1
0
2
全面キー +GR
鈴
木
田
中
山
本
那
花
チ
玩
A
B
Ⅰ
Ⅱ
C
Ⅲ
中
村
木
村
良
A
Ⅳ
如
B
Ⅰ
千
C
全面キー十GH
♯4
2
49
1
0
1 1
0
2 1
0
3 104 105
25
0
251
鈴木
1
Ⅱ
06
田中 山本 中村
25
2
[
文字 】:山田
♯3
文字 を入力 して太郎
ください Mは入力で きませ
e
e
R251
C6
3
4% Fr
ん)
(
度の検 出を行
Mul
tっ
木村
京都大学医療技術短期大学部紀要
♯1
5
1 ◆◆
2
看護症 度
第12号
7
♯2
入力
1992
◆◆
8
9
1
01 l1
02 い 03
第二外科
3日付 :HO6
062
3.NI
G
4
5 ・該 当の項 目に 1̀'
を入力
鈴
木
田
中
本
山
那
花
千
廊
村
中
6 ・取 消 の場 合 は 0'
を入力
7
8 ・症 度別合計
9 ・合計 か らの戻 り
全面 キ ー +GR
全面 キ ー 十GH
4 10 11 12 13 14 15 16 17 18
♯
1
呼吸
廊
し
■■ 弓
酸素投
困難
与下 PO2
ROOM AⅠ
R 下 <9
PO0
ROOM AⅠ
R 下 PC2<60
0%
湿性 ラ音 >肺野 の 5
O2>5
0
1
1
自力排疾
戟
痩
察
皮
A 呼
吸
自発 呼吸 な
不-ブ
能 ラ ンク C-複写
コマ ン ド :A -文字 B
6
プ H-解説
Ⅰ-挿 入 L- ロ ック M -移動 D-削除
N- 名前 E-編集
0F-書式 G- ジ ャン
オ プ シ ョン p-印刷 Q
-終了 R-実行 S-分類 T-ファイル
カー ソル で項 目を選 ぶか英字 を入力
R1
2
C7
V-式
W -窓
R漢
英数 半角
♯2
♯1
61
図 3 看護症度の入力画面
字
第
二外科
1 ◆◆
Ⅹ-連結
n:
Mul
t
il
a
HO6
062
3.NI
G
して
くだ
3
4%
Fr
e
e さい
入力
看護症 度 5
6
2
63
6
4
◆◆
2
65
< 第二外科>
4
3日付 :HO6
062
3.NI
G
の場合は 7 8
を人力
0'
症度別合計
・
6
5 ・取
該消
当の項 目に 1̀'
を入力
9 ・合計 か らの戻 り
全面 キ ー +GR
4
キ ー +GH
呼吸 困難
し
酸
1
日
3
2
0
A
6
4
7
5 鶴
8
♯1
度
察
級
A
素投
ROO
M与下
AⅠ
PO2
0<6
R
下 <9
PO2
ROOM AⅠ
R 下 PCO2>5
00
湿性 ラ音 >肺 野 の5
0%
自力排疾 不能
敬
呼
集計結果
日付
Ⅰ :HO
A6
06
23
.
BNI
GC
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
47
1
1
合計
49
1
自発呼吸 な
コマ ン ド :A-文字 B-ブ ラ ンク C-複写 D-削除合計E-4
8
1
2
2 5
2
1
H-解説 1-挿入 L- ロ ック M -移動 N-名前 0編集
-オプシ
F-書式
ョン p-印刷
G- ジ ャン
-終了 R-実行 S-分類 T-ファイル Ⅴ-式 W Q
プ
内田宏美,他 :看護度判定システムの開発
示 した集計結果画面で呼 び起 こす ことがで きる
を機械的にチェ ックした結果か ら, 自動的に看
(図 4)
。ファイルの保管 を実行することによ り,
護度 を検出 してい く手法 をとった。 また,患者
データが集積 される。
に複数の問題が生 じた場合,問題の数に拘 わ ら
情報の入力は,各 自の受け持 ち患者 について,
ず,最 も優先度の高い問題 に照準 を合わせて看
準夜勤務帯の消灯以後申 し送 り終了 までの間に,
護介入が行われるという予測 をたてて, 1項 目
時間を調整 し合 って行 う。
で も該当すれば看護度が決定 されるようなソフ
データ入力者の主観的 ・総合的な判定 と,パ
トを組んだ。患者の状態 を誰で も同 じレベルで
ソコンの判定結果が不一致である場合,入力項
判定で きるための指標 となる 「
看護症度」 を目
目のどこに, どの ような矛盾や不足があったの
指 したが,今回のような手順で検 出された看護
か を報告する。
度が,患者の全体像 を客観的にとらえ得 るか否
かについては,残念なが ら評価 には至 らなか っ
3 :結果及び現時点 での評価 と今後の課題
た。
開発 したシステムを用 いて,約6500件の看護
現 システムは,看護度判定 を構成す る個 々の
度判定 を行い, システムの内容及び運用 に関す
内容項 目の種類 とレベルが明確であることによ
る評価 を行 った ところ,次の ような問題点が明
り,患者の問題点の抽出,及び,何 をどれ くら
らか となった。
いの頻度で観察 し対処すべ きか を,具体化 ・標
小児の発達段階に応 じた生活の自由度の
準化で きるとい う点で優れている。反面,同一
判定 レベルの規定があるにも拘 わらず,観察度
①
看護度であって も,内容の偏 り ・量の差が大 き
においては,小児の概念が欠如 している。
い為,患者の状態 を客観的総合的に判定で きて
どの程度の持続や反復 をもって,観察度
いるとは言い難い。 したが って,現 システムで
及 び生活の自由度の項 目に該当すると見なすの
②
判定 された看護症度 を,看護量測定や他の医療
かの判定 レベルが不明瞭 なため,データ入力の
情報 システムとの相互利用等,看護管理のデー
有無 を決定す る際に主観的な判断が入る。
タベースとして利用で きる段階ではない。
(
丑 2
4時現在の情報入力 を原則 としているが,
今後,客観的で正当性の高い看護度 として完
2
4時にすべての情報 をチ ェ ックしている訳では
成 させ るには,判定 した看護症度の根拠 を標準
な く, 自分の担当シフ ト内,あるいは,長 くて
化 して行 く必要がある。そのためには,次の作
過去2
4時間の経過の中でキャッチ した情報 を基
業が必要である。
に,情報入力時に もその状況が持続 しているで
①
患者毎 に,判定 した時点の看護症度 とカ
あろうという予測 を前提 として,情報入力 を行
ルテを突 き合わせて,判定 された看護度が,総
ってお り,時間的経緯の中での情報の有効性 に
合的に診た患者の状態 と一致す るかを検証する。
関する規定が暖味である。
(
参 各分類項 目,各内容項 目の該当数 ・偏 り
その他,項 目の不足等 に関す る報告 は無かっ
を調べ る。
た。
③
以上 より,(
∋小児の発達段 階毎の観察度の判
① と② より看護度 を特定す るための,分
類項 目,内容項 目の量 と範囲を規定する。
定 レベルを明確 に規定す る。 ②観察度及び生活
このように して得 られた看護度 によって,初
の 自由度の各項 目に,持続や反復の程度 を明確
めて,看護管理面でのデータベース化が可能に
に規定する。 (
勤2
4時現在の判定に用いる情報源
なると考える。
一方,集積 されたデータの活用 についての検
の有効性 を規定する。 等が,当面の課題 と考 え
られる。
討 も必要である。 コンピュータ ・システムに組
今回,客観性 を高めるために,敢 えて看護婦
み入れて,情報の蓄積 と利用の一元化が成 され
の主観的な判断を除外 して,患者の病態や症候
たならば,看護症度の判定 に用い られた内容項
- l
l-
京都大学医療技術短期大学部紀要
第1
2
号
1
9
92
目か ら,基本的生理 的ニー ドに関す る看護診断
看護の展 開か ら得 られた情報 を現場で入力,集
が可能 とな り,更 に,その情報 を元 に,個 々の
積 してい く作業が可能であることが,実践か ら
患者 に必要 とされる看護援助内容 を抽 出す ると
証明で きた意義 は大 きい。看護の現場で 日常的
い う,看護過程のシステム化が実現可能である
にコンピュータを扱 うのは必須 とな りつつある
と考える。
が,不安 な く導入で きる感触 を持つ ことがで き
お
わ
り
た。
に
現時点での評価 を踏 まえて,看護情報のシス
テム化 を発展 させ たい と考 える。
我々が システムの試行 を行 った診療科 は,級
う疾患の特殊性 によ り,患者の全身管理 を常 に
この研 究 は,京都 大学 医学部 附属病 院,第 2外科
行 っているので,全 身状態の観察内容項 目はほ
心臓血管外科看護部 ス タ ッフの,無償 の協力 に支 え
ぼ網羅で きていると思われる。 したが って,今
られてまとめられたものである。誌上を借 りて,潔
い感謝の意を伝えたい。
回開発 した 「
看護症度」 に検討 を加 えることに
よ り,一般利用が可能ではないか と考 える。 そ
して,広 く利用す ることによ り客観性 も評価で
参
考
文
献
1)坪井博之,前 田マス ヨ :看護要員適正配置 のた
きるのではないか と考 える。 また,情報入力 を
めの業務量把握の試み一患者分類を中心として
繰 り返 し行 う過程で, 自然 に,患者観察のポイ
- .看護展望 1
9
8
4;9:1
522
ン トを理解で き,看護者間で共通認識で きる と
い う,大 きな教育的効果 も期待で きる。
モデルケース として,看護度の判定過程 を通
して,看護情報のシステム化 を試みた。残念 な
が ら,パ ソコンの市販の表計算 ソフ トでは,入
力 された情報の蓄積 と,データの再利用 とを一
2)栗 原 や ま :看護度 と看護要 員配 置-TNS患者
タイ プ分 け シス テ ム と人 員 配 置-. 看 護 展 望
1
9
85;1
0:3541
3)渡連亮一 :適正 な看護婦数 の算定 を 目的 と した
看護量評価の課題.病院 1
9
89;48:3
9539
7
4)前 田マ ス ヨ,他 :点数法 に よる適性 人員配置 の
研究 (第 1報)
.病院管理 1
985;22:5-1
3
元化することは困難である。 したが って,今 回
5)前 田マス ヨ,他 :点数法 に よる適性 人員配置 の
は,看護情報 システムの中の,情報 の入力 と蓄
研 究 (第 2報 )- 看護業務量 の測定法- .病 院
積 の段階 まで しか実施す ることがで きなか った。
セ ンターのコンピュータ ・システムで専用の
プログラムを開発すれば,入力 され蓄積 された
管理 1
9
86;2
3:1
72
7
6)柴 山純 一,他 :看護業務量 か らの適性 人員配置
に関す る研究.病院管理 1
9
86;2
3:5-1
3
7)宇都有美子,他 :看護度の標準化 に関す る検討.
データを利用可能 な形で出力 し,何 回 も再利用
日本医療情報学会 ・第 6回看護情報 システム研
す るとい う,データの蓄積 と活用の一元管理が
究会講演集 1
9
9
0;6:969
9
可能である。 今回試みたシステム も,セ ンター
のコンピュータ ・システムに組み入れることに
よって,初めて完全 なシステム として稼動 し,
看護 に生か されるものになると考 える。
8)清慈子,他 :京大病 院 にお け る看護業務量調査
(その 1)-看護項 目の分類 と症度別 ・看護単位
別 ・シフ ト別看護 の比較- . 第 9回医療情報学
連合大会論文集 1
9
9
0;9:7
21
7
2
4
9) 内田宏美,他 :京大病 院 にお ける看護業務量調
システム化の際 に最 も重要 なのは,調査のた
査 (その 2)- 看護項 目別所要時 間の測定 と同
めの調査ではな く, 日常的に得 られた生のデー
一看護 における症 同別 ・看護単位別 ・シフ ト別
タが入力 されてこそ,情報の活用 ・利用が可能
の比 較- . 第 9回医療 情 報 学 連 合 大 会論 文 集
1
9
9
0;9:7
2
57
2
8
となるとい う点である。試行 を行 った診療科の
ように規模 も大 きく業務の繁雑 な所で も, 日常
- 1
2-
内田宏美,他 :看護度判定 システムの開発
別表 1 看護度別患者選定の基準
看護度 看護観察程度 .生活の 自由度
患
者
の 状
A-Ⅰ 絶 えず観察 を必要 とし,常 に ・急性心不全,呼吸不全,出血 によるシ ョック状態,その他
のシ ョック状態, ガ
態
寝 た ままの場合
アルコール中毒,多発性外傷,全身火傷,脊髄損傷 などの緊急状態か ら
ス中毒,
・全身麻痔 による手術後の急性期 よ
脱却す るまで
・心不全,呼吸不全 をきた し, レス ピレーター,心臓蘇生器,モニ
り脱却す るまで
タ
気管切開,酸素吸入 などを装着 しているか, もしくは,す
ー,気管内挿管,
・脳室 ドレナージ,胸腔内持続吸引,腹膜潅流中,持続睡眠療
る可能性 の強 い患者
・意識障害患者(
昏睡,
法 などを施行 中の患者
・痛末期 などで意識障害半昏睡,昏迷状態
または呼吸困難,その他一般状態が
など)
・
悪化 し,重篤 な状態の患者
分娩第 1期か ら分娩
・保育器の未熟児,
まで
コ直後
ッ ト収容時の病的
A-Ⅱ 絶 えず観察 を必要 とす るが,
せ
自力でベ
る場合 ッ ド上で身体 を起 こ
A一皿 絶 えず観察
室内歩行がで
を必要
きる場合
とす るが,
AⅣ 絶 えず観察 を必要 とす るが,
日常生活にはほ とん ど不 自由
がない場合
B-Ⅰ 1-2時間ごとの観察 を必要
とし,常 に寝 た ままの状態で
ある場合
・
Ⅰの ような状態であ るが, 自力で起坐が
・Aてんかん重積症
新生児とれるか, または安静度規制上許可があ
・医療,看護処置が繁雑であるが,時
る場合
には起坐位が とれる場合
・意識障害(
昏迷,傾 眠)
,せ ん妄, もうろう状態
・疫撃発作消失後2
4
時間,失神発作のみ られる患者
・精神
意識障害(
.神経疾患者で,興奮状態,異常行動,排梱,
無差別状態,撫欲状態 )
される病状ではないが,精神不穏状態,排掴,失見当識,てん
め常時監視が必要
ウツ状態, 自殺企図な どがあるた
・生活
はなん ら拘束 な患者
発作 な どお こ
かん
すおそれのある患者
・意識障害(
妄想反応,心
失神,無欲状態
因反応
なしたが,
どの精神障害者
) まだ状
・
A-Ⅰの状態か
ら脱却
態が不安定であ り, また急変のおそれのあ る状
・態の患者
腰椎麻
・植
痔 による手術 か ら翌朝 までの患者
・運動麻痔があ
物状態の患者
・疾患 の治療上,安静度規制のある患者
るため動 けない患者
・コ ット収容の未熟
・病状が進行 し,衰弱が著明で身の回
児 .新生児
りの ことがいっさいで きない場合
分娩第
・病状
は安定
4期 しているが,意識障害,気管切 開などのため意思の伝達がで きな
B-I
I 1-2時間 ごとに観察 を必要
B一皿
B-Ⅳ
とす るが, 自力
身体 を起 こせ る場合
でベ ッ ド上 に
・急性期 を脱 し
, まだ病状 は不安定であるが起坐位が とれる場合
・運動麻痔があるため起坐
薬物 中毒,疫撃発作の回復期の患者
1-2時間 ごとに観察 を必要
とするが室内歩行が可 能な場
位が とれない場合
・心 .腎疾患 な どの患者で病状
的に室内歩行のみが許可 されている場合
・他か ら, または他-の感染予防
令
・精神
運動麻痔,呼吸障害な
.神経疾患で生 どで室内歩行
のために隔離
しかで きない場合
を している場合
1-2時間 ごとの観察 を必要
・精神 .神経疾患,痴呆,失見当識,視力障害
など
活指導 を要す る場合
・精神 .神経
の患者で所在の確認が必要 な場合
で き, また社会復帰
疾患で集団活動 に参加が可能 な患者,作業療法, レクリエ ーシ ョンに参加
とす るが, 日常生活には,ほ
とんど不 自由がない場 合
C-Ⅰ 特 に観察 を継続す る必 要 はな
いが,常 に寝 た ままの状態で
ある場合
い患者
のため外出
.外泊が許可
される場合
・病状が安定 し, コ ミニ
ュケ-シ ヨンは十分
にとれるが,運動
なに もで きない場合
麻痔 な どのため, 自分で
・腰椎圧迫骨折
な どの ように安静度規制上,常 に寝 た ままの状態である場合
C-Ⅲ せ
特
いが,ベ
に観察 を継続す
ッド上 で身体
る必 要はな
を起 こ
・術後等で安静度規制上起坐が許可 されている場合
C一皿
る場合
な場合
特
いが,室内歩行が可能
に観察 を継続す る必 要はな
・運動麻痔 な どで自力起坐がで きない場合
・回復期 または治療の規制上
C-Ⅳ
特 に観察 を継続す る必要 はな
く, 日常
自由がない場合
生活 に もほとんど不
・慢性疾患 の長期入院患者
・退院前の患者
検査 目的の
室内歩行のみが許可 されている場合
Fly UP