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薬局における在宅業務について

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薬局における在宅業務について
薬局における在宅業務について
薬局ドラッグ林崎 笹部 洋平
1
薬剤師の在宅業務
! 患者宅への医薬品の供給
! 患者の状態に応じた調剤(一包化、簡易懸濁法、無菌調剤)
! 薬歴管理
! 服薬の説明
! 服薬状況と保管状況の確認(服薬カレンダー等による服薬改善)
! 副作用等のモニタリング
! 残薬の管理、麻薬の服薬管理と廃棄
! 在宅担当医への処方支援
(患者に最適な処方(剤型・服用時期等を含む)提案)
! ケアマネジャー等の医療福祉関係者との連携・情報共有 等 在宅業務の開始の流れ
薬局内で相談
ケアマネから提案
主治医から提案
他職種から提案
主治医からの訪問指示(処方箋備考欄 ・ 口頭指示でもOK)
介護保険証の確認
なし
あり
医療保険
介護保険
患者との契約
在宅訪問薬剤管理指導
居宅療養管理指導
主治医へ文章による情報提供
主治医・ケアマネへ文章による情報提供
薬局内で相談
医師が訪問診療をしていなくても
1人で通院することが困難な状態であ
れば利用可能です
1人で通院することが困難な状態
+
! 複数の診療所から処方箋をもらって来ていて、すべてをまと
めて一包化してほしいと頼まれた場合
! エンシュアなどを家族が取りに来られている場合 等 患者さんの負担額イメージ
外来での投薬
在宅での投薬
介護なし 介護あり
在宅訪問
薬剤管理
指導
薬歴管理料
居宅療養
管理指導
在宅患者調剤加算料
調剤技術料
調剤技術料
薬剤料
薬剤料
:医療保険適用部分
:介護保険適用部分
医療保険と介護保険の比較
医療保険
介護保険
在宅患者訪問薬剤指導
居宅療養管理指導
同一建物以外
650点
503単位
同一建物
300点
352単位
算定制限
薬剤師1人につき週40回まで
なし
距離制限
原則 16km圏内
なし
許可申請
届出が必要
みなし指定
生活保護者のレセプト
調剤券
調剤券と介護券
改定年度
2016年(2年に1度)
2015年(3年に1度)
算定
点数
ケアプラン(介護計画書)の記載例
介護度ごとの利用限度額
居宅療養管理指導は利用限度額の枠外
薬局薬剤師の地域連携
想定される連携先
介護支援専門員、訪問介護員など
医師、歯科医師、病院等の薬剤
師、看護師(訪問看護師)、理学
療法士、作業療法士、言語聴覚
士、歯科衛生士、管理栄養士など
地域包括支援センター、行政、社会福
祉協議会、市民団体など
メディカルソーシャルワーカー(MSW)、 民生委
員、地域住民、家族など
担当者会議
在宅訪問時の持ち物
重要事項説明書(2部)
契約書(2部) ・ 初回問診票
名刺 ・ 携帯電話
朱肉 ・ 銀行振替の用紙など
はさみ ・ セロハンテープ ・ マジック ・ ボールペン
チャック付ポリ袋 ・ ロールタイプの付箋 ・ 携帯電話
タブレットPC ・ お薬カレンダー ・ 名刺
医師への残薬報告例(FAX)
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
本日下記の通り送付させていただきますので、よろしくご査収下さいますようお願い申し上げます。
記
いつもお世話になりありがとうございます。●● ●● 様の服用薬について、ご報告いたします。
●● ●● 様・・・残薬は5月2日まであります。
4月26日あたりに11日分の処方箋を発行・FAXしていただけますと、薬局の訪問日に合う残薬数になります。
(次回は5月9日月曜日から2週間おきの月曜日に定期処方箋をFAXいただけますと大変ありがたいです)
処方内容のご検討を、よろしくお願いします。
※処方箋備考欄に【一包化】【訪問管理指導依頼】と記載をお願いします。
・タケプロンOD錠30mg
1錠分1 朝食後
・ブロプレス錠8mg 1錠分1 朝食後
・ラシックス錠20mg 1錠分1 朝食後
・ツムラ牛車腎気丸 7.5g分3 毎食直前
・マグミット錠330mg 3錠分3 毎食後
・モサプリドクエン酸塩錠5mg 3錠分3 毎食後 (先発名:ガスモチン)
・アリセプトD錠5mg 1錠分1 朝食後
以上です。よろしくお願いします。
薬剤師の居宅療養管理指導
の具体例
① 薬を飲みすぎてしまう・飲み忘れてしまったりする場合
複数の診療所からのお薬を管理できていない場合
→ 一包化
→ お薬カレンダー や 仕分け容器などを作成
薬剤師の居宅療養管理指導
の具体例
② 錠剤が飲みにくくなった場合
薬剤師の居宅療養管理指導
の具体例
③ 残薬が残っている場合
④ 同効薬が重複している場合
⑤ 1日に3回の服薬が困難な場合
⑥ 眠剤を服用している患者がふらつきがある場合
⑦ 介護される方へ薬品の使用方法の説明
在宅訪問時の主な体調チェックのポイント
食事
運動
排泄
睡眠
食欲
味覚
嚥下状態
口腔内清掃
口渇
吐き気
胃痛
など
ふらつき
転倒
歩行状態
めまい
振るえ
すくみ足
手指の状態
麻痺
など
尿の回数
出具合
便の回数
出具合
汗(状態)
など
睡眠の質
時間
日中の傾眠
不眠の種類
など
「暮らし」が先に来る思考回路
患者の暮らし
●患者そのものを見る
●食事、排泄、睡眠、運動、認知
機能などの状態を聞き取る
その答えと薬を結び
付けてみる
薬
薬効、副作用、相互作用
が影響していないか?
ご清聴ありがとうございました
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