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地元企業お仕事100選 (株式会社 ワシダ)
地元企業お仕事100選 (株式会社 ワシダ) 開催日:平成28 年1月23日(土) 場 所:若者ワークプラザ北九州・セミナールーム(小倉北区) 講演者:株式会社 ワシダ 管理部次長 柴田 敏雄 氏 下記は、当日お話していただいた概要をまとめたものです。 1 ワシダの概要 ㈱ワシダの管理部の柴田と申します。「ワシダって何屋さん?」と言われることがあ り、当社が何をやっているかを知らない若者は多いですが、年配の方はよくご存知です。 まずは、ワシダとはどういう会社なのかをお伝 えしたいと思います。 当社は明治38年(1905年)創業した会 社です。当時、新潟で採掘された石油を九州に 販売したいということで、門司港に設立された のですが、その後、エネルギーが(石炭から) 石油へ移り変わる時代は、当社を通じてしか八 幡製鉄所に石油を納めることができない時代も あったそうです。 1901年に設立された官営八幡製鉄所とはそういった時代から、深い関わりがある ので、実は、八幡製鉄所の構内に当社のガソリンスタンドがあります。このように石油 事業を中心とした歴史があり、110年続いている会社です。110年のうち100年は石 油事業、ガソリンの小売からスタンド運営、法人への石油製品販売等を行ってきました。 ところが、現在ではガソリンの販売量が減ってきています。その理由は、ガソリンを あまり使わない燃費の良い車やハイブリッド車、またガソリンを全く使わない電気自動 車等が増えてきたからです。そのため、石油事業だけでは成長戦略が描けないという判 断から、残りの10年は事業の多角化をしてきました。多角化の第一段階として、車関 連事業を開始致しました。そして次に、5年前から生命保険・損害保険の代理店事業、 来店型保険ショップの運営を始め、2年前から現代版便利屋事業へ進出してきました。 2 人材について 当社は「人材は適材適所」という考えがあります。通常は適材適所で人材の配置をし ています。本人の希望と、会社が「その適性がある」と認めた場合には、事業間の異動 もあります。また、新卒も採用しています。新卒は、まずはエネルギー事業からのスタ ートです。その後適材適所で異動となります。中途採用はそれぞれの事業で募集をして います。保険も便利屋事業も店舗を拡大していく予定ですので、それぞれの部署で求人 を募集しております。面接の際に、適性を見て会社から違う部署を提案することもあり ます。 3 事業紹介 ① エネルギー事業 エネオスブランドのガソリンスタンドを運営しています。また、八幡製鉄所の中 の車はほぼ当社のガソリンで動いています。理由は、①大きな車にはタンクローリ ー車から直接給油が必要であり、②構内は私有地のため新日鉄の社有車はナンバー がついておらず、公道には出られないので、構内の当社のスタンドしか使えません。 ② 車関連事業(レンタカー、車検整備等) ガソリンスタンドでは車検整備も行っています。整備士の資格を持っている人は、 違うユニフォームを着て作業をしています。 また、中古車を利用した安価なレンタカー事業や、中古車の売買事業、車の小キズ 補修も行っています。 ③ 保険事業 「ほけんの窓口」というブランドのFCで来店型保険ショップをしています。過 去は保険会社の方が自宅を訪問するという形が主流でしたが、今はお客様が店舗に 来店して保険を決められることが増えています。 ④ ホームライフ部事業(便利屋事業) これもFCの事業です。お客様から依頼があったら、お客様を訪問し実際に見て 見積書を提出し、作業を実施します。従事する社員は、服装はキチンとした服装で、 スラックスとネクタイをして、作業を行うようにしています。ご依頼の内容は様々 で、エアコンクリーニング、掃除、倒れた屋根のアンテナを起こしたり、木を切っ たりすることもあります。私も驚いたご依頼は、学校に(親御さんの)代わりに(子 供さんの)学校に体操服を買いに行ったということもあったようです。今後は介護 などのように、より人と関わる分野に進んでいきたいと考えております。 4 お仕事の内容 ① ガソリンスタンドサービススタッフ 給油等、スタンドサービス業務全般のお仕事です。オイル交換、タイヤ交換等も あり、当社はフルサービスのスタンドなので接客を行い、場合によっては点検等の 提案もします。朝は、清掃から始まり、男性女性関係なく皆同じように仕事してい ます。会議等で目標達成にむけてみんなで勉強会をしたり、集客イベントはみんな で力を合わせたり、全員で仕事に取り組んでいます。 フルサービスの店舗なので接客力が大事な仕事です。20代後半∼30代の社員が 多いです。また特徴として、殆どの社員は正社員で、アルバイトは店舗に1∼2名 程度しかいません。理由は、正社員で責任感を持ってもらい、しっかり頑張っても らいたいからです。また、専門のリクルートグループもあり、採用のお手伝いをし てもらうこともあります。 ② 来店型保険ショップライフプランナー(店頭営業職) 仕切りがあるブースでそれぞれ個別に相談する形を取っています。そのブースで お客様に説明する役目がプランナーです。また、来店されたお客様をご案内したり、 営業職の補佐をするコンシェルジェというお仕事もあります。1回の相談は2時間 程度かかります。資料やPC画面を見ていただいたりしながら、ご説明します。相 談では、お金はいただきません。通常、成約まで3、4回来店があり、1ヵ月程度 かかります。この仕事では、お客様の信頼を獲得することが大事です。保険を売る ことよりも、お客様の事を考えて提案をするようにしています。お客様が入店され たら、お迎えして対応するサービス接客業です。 そのため、販売職とか営業職とかの経験者が多いです。現在では保険申し込みや 保険会社とのやり取りはネット経由が主流ですが、ウィンドウズPCが普通程度に 使えれば、問題なく仕事ができます。 また、比較推奨が今後必須になる法改正の動きがあります。お客様の「安い方が いい」等のご希望に合わせて、お客様が選べるように複数提示しなければいけなく なります。お客様の「安い」に対して、「一番安いのがいいのか」、「安い価格帯 の範囲で良いものがいいのか」を判断する必要があります。保険の仕事に必要なの は、お客様の希望や要望に合わせて、しっかりとご提案内容を伝えられる力です。 研修体制は、入社後まずは2ヵ月の泊まり込みの研修を受けてもらいます。ロー ルプレイングなどをしながら、お客様にしっかりと説明ができるようにします。た だ、それだけでは店舗ですぐに販売することはで難しいので、店舗配属後、保険の 知識や接客ノウハウを学びます。応募には知識や経験が必要だと考えるもいらっし ゃると思いますが、実は、現在のスタッフの殆どは未経験者です。そして、未経験 の方が意外と成功する事が多いです。資格は入社してから取っていただきます。 ③ 便利屋ショップサービススタッフ 現代版便利屋事業ですので、エアコンクリーニングや掃除等、1日にトータルで 3、4件の仕事をしています。朝は掃除や店舗前への「のぼり出し」から始まりま す。仕事の流れは、①見積もり、②作業、③お支払という流れです。作業後店舗に 帰ってきたら、報告、入力作業、清算作業があります。力仕事も多く、男性ばかり のスタッフですが、女性スタッフが入っていただければ、できる仕事も増えると考 えています。 リピーターが多い業界ですが、まずは1回利用されないとリピーターにはなって いただけないので、認知度を高める工夫をしています。一つ目は、広告塔として目 立つ色の車を使っています。倉庫から必要な資材を積み込んで作業現場に向かいま す。その車を用いて、荷物の移動の依頼もあります。そして、二つ目は作業現場付 近でのPR(ポスティング)もしています。評判を聞いて、作業現場の近所の方か ら依頼があることもあります。 誰でもできる仕事ではないので、どんどん経験を積み、技術を身につけていく必 要がある技術職です。経験を積んでいった後、3ヵ月ぐらい名古屋での合宿研修に 行って、スキルアップをしていただきます。 ここまでお話をしましたが、職種は全て違うようですが、実は全ての職種が、接客・ サービス業です。お客様と接することが苦手ではない方は出来る仕事だと思います。そ れぞれ、求人募集中ですので、ご興味があれば応募してください。 5 求職中の皆さんへ 実は、私は入社歴が浅い社員です。前は様々な仕事をしてきました。全部ある程度で やり切った感がありましたが、当社は今までと異なり、新しい事をやらせてもらえる会 社です。新事業も作りやすい会社で、 いろんなことをさせてもらえますので、 飽きることはありません。私は今いろ んな仕事をしています。総務、経理が 本業で、決算は自分でしています。そ して、採用やチラシ、HPの作成もし ています。採用活動もしています。な んでできるかというと、今までの私の 経験が活かされています。ですので、 転職は異業種でもいいと思います。今までの経験、知識を捨てる必要はありません。覚 悟さえあれば、問題はないです。 転職の際は、仕事内容で選ぶべきです。その仕事(職種)について、ある程度理解し てから応募しましょう。ある意味、仕事というのは自分の人生を左右する場合もありま す。昔ほど転職することは、珍しくなくなりましたが、在職期間の短さや転職回数の多 さを問題視する企業が存在するのも現実です。せっかく勤めたら3∼5年は勤めて、そ こから判断したほうがいいと思います。 また、面接で悩まれる方も多いと思います。実は企業は100%正解の回答は望んでい ません。気持はわかりますが、よくガチガチに緊張して面接に来る人がいます。そうい う人に限って、模範回答のような回答をします。面接の場に慣れるため、面接の練習は 大切ですが、模範回答が面接の必勝戦略ではありません。「わからないことはわからな い」と答える方がよい結果を生むこともあります。自分を表現するには、やはり的を得 た、わかりやすい話し方が一番です。想定問答を準備しておくことは必要ですが、自分 の伝えたいことを意識し過ぎると、いくら良い回答でも、的外れになることがあります。 それよりは、元気な答え方、丁寧な言葉遣いなど、その人その人で特徴は違いますので、 自分らしく答えることが、成功への近道といえます。企業が一番知りたいのは、「あな たがどんな人か」なのです。入社したら会社では同僚になるので、「どんな人か」を知 りたいと考えています。また、人とのご縁も大事です。いろんなところで話をきいて、 縁を作ってみてください。 <質疑応答> Q.ガソリンスタンドで正社員が多い理由は何ですか? A.長く勤めてもらいたいからです。長く勤めてもらうことで、スキルが上がっていき より良いサービスが提供できます。 Q.面接をする最に一番見ているポイントは何ですか? A.会社によって違うと思いますが、自分の素が出せているかどうかが一番です。次に 私たちはサービス業なので、マナー面は見ています。 Q.なぜスタンドにリクルートグループがあるのですか? A.学生に対して、先輩社員としていろいろ生の話をしてほしい為です。