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メディア言語伝達論演習

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メディア言語伝達論演習
2)選択科目(発達脳科学専攻)
イ)関連研究科指定授業科目【選:42(国際メ・指定科目)】
メディア言語伝達論演習
授業科目名
【英語名】
単
位
授業の種類
(時間数)
【Media and Communication】
数
2
単位
開講期等
・第1学期
・演
習
(15)
曜日:後日通知
履 修 区 分
・選択科目(国際広報メディア研究科の授業科目を指定して開講する。
)
授業の実施
場
所
・国際広報メディア研究科(教室
氏
担当教員名
(○印は責任
者)
名
○上田雅信
所
属(職名)
国際広報メディア
研究科:協力講座言
語文化部
未定
)
室番号
内線番号
言 304
5111
e-mail
[email protected]
(教授)
1.授業科目開設の目的・ねらい・期待される教育効果等
生成文法が自然科学と同じ方法を用いた言語研究であることを理解する。同時に生成文法の
方法と近代物理学の方法とを比較することにより,その類似点と相違も理解する。このような
理解が得られれば,生成文法の言語研究と脳科学や比較認知科学などとを結ぶ学際的な研究を
行うことが容易になる。
2.授業の目的
この授業の目的は,生成文法の言語理論を近代科学の方法論の観点から検討することであ
る。Noam Chomsky は,生成文法は自然科学(近代科学)と同じ合理的で経験的な研究であ
ると主張している。この授業では,Noam Chomsky (1980) Rules and Representations,
Columbia University Press. [井上和子他訳(1984)『ことばと認識』大修館書店]を中心として,
この主張の哲学的背景および生成文法の言語研究の方法論の特徴を詳細に検討する。特に,言
語の生物学的基礎,言語の生得性,言語の構造,文法の原理などのトピックについて考察する。
3.到達目標
生成文法の哲学的および方法論的基礎を理解し,生成文法の専門的な文献を理解する能力を
養うこと。
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4.授業計画
毎回の授業は学生の発表とその後のディスカッションを組み合わせた形で行う。
第1セクション:近代科学の方法の理解
このセクションでは生成文法の言語理論について議論するための枠組みとして 17 世紀の科
学革命で誕生した近代科学(特に近代物理学)の自然観と方法論を科学哲学の文献に基づい
て学ぶ。自然科学の一分野としての生成文法の言語研究を科学史の展望の中に位置付ける。
第 2 セクション:Chomsky の言語理論の批判的検討
第1セクションで得られた近代科学の自然観と方法論の理解に基づいて,Chomsky (1980)
Reflection on Language の主張を詳細に検討する。このセクションでは,生成文法の言語理
論が,どのような言語観に基づき,どのような方法を用いて言語を研究しているのかについて
考察し,それが近代科学(近代物理学)の方法とどのような点で類似しており,どのような点
で異なっているかを理解する。
5.評価方法
出席,②授業での発表及びディスカッションへの参加状況,③期末レポートの成績を総合的に
判断して成績を評価する。
6.教科書・参考書等
小林道夫(1995)『科学哲学』産業図書.
N.チョムスキー著(1984)『ことばと認識』大修館書店.
(Noam Chomsky (1980) Rules and Representations, Columbia University Press.)
この他の文献については授業時に指示する。
7.履修条件等
特になし。
8.その他
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