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幌延深地層研究センター月報 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発

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幌延深地層研究センター月報 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発
2009/1 月号 No.27
2009 年 1 月 23 日 発行
幌延深地層研究センター月報
Horonobe Underground Research Center Monthly report
編集・発行:独立行政法人 日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
〒098-3224 北海道天塩郡幌延町北進 432 番 2
℡01632-5-2022
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/
本月報は 2008/12/1 ∼ 2008/12/31 までの幌延深地層研究センターの動きです。
1.施設建設状況
(1)幌延深地層研究計画地下施設(研究坑道)工事 ( 深度 500mまで掘削予定 )
・立坑掘削作業 東立坑:掘削深度
・水平坑道掘削作業
140.5m 換気立坑:掘削深度 250.5m
56.0m
深度 250m水平坑道:掘削長 40.0m
深度 140m水平坑道:掘削長
換気立坑
東立坑
・排水処理設備:脱ホウ素・脱窒素設備の増設工事中
(2)地上施設工事
・国際交流施設 ( 仮称 ):
基礎工事(現地作業は冬期休止 11/29 ∼)、鉄骨工事中(工場製作)
②
③
140m水平坑道
250m水平坑道
①地下施設全景
(PR 施設より撮影)
②換気立坑
(深度 250m 地点大型試錐座)
平成20年度施工予定
現在までの施工実績
※このイメージ図は、今後の調査研究の結果次第で変わることがあります。
換気立坑
④
①
掘削土(ズリ)
仮置場
豊富町方面
排水処理設備
東立坑
③東立坑
(深度 140m地点東連絡坑道)
④排水処理設備
(脱ホウ素・脱窒素設備増設工事)
幌延深地層研究センター
PR 施設
ゆめ地創館
試験棟
研究管理棟
至 稚内
トナカイ観光牧場
国際交流施設建設地
至
サ
(国 ロベ
道4 ツ原
0号 野
至
稚内 線)
⑤
②
農協
宗谷
消防署
町役場
公民館
JR
体育館
警察
掘削土(ズリ)
置場
名林公園
郵便局
本線
JR
幌延駅
⑤国際交流施設 ( 仮称 )
(基礎工事中の現場)
号線
至 国道40
線
国道232号
至
旭川
・札
幌
至
(国 旭川
道4 方面
0号
線)
幌延町市街地方面
施設建設位置図
国際交流施設建設位置図
1
幌延深地層研究センター月報
Horonobe Underground Research Center Monthly report
2009/1 月号 No.27
2009 年 1 月 23 日 発行
2.調査研究の紹介
地下 140m 水平坑道における調査研究
幌延深地層研究計画では、地下施設建設における立坑の掘削が、東立坑は深さ約 140m、換気立坑は深さ約
250mまで進んでおり、現在、深さ 140m 地点における水平坑道の掘削を進めています。
140m 水平坑道では、地下水や岩盤が坑道の掘削によってどのような影響を受けるのかなどを明らかにするための
調査研究が平成 19 年度から始まっています。今後、水平坑道の掘削の進展にあわせて、順次、様々な調査研究を
進めていく計画になっています。
なお、次号以降で、140m 水平坑道で計画している調査研究について紹介していく予定です。
岩石力学:初期地圧測定
※本図に記載している線は、それぞれの調査研究
に伴い掘削するボーリング孔を表しています。
小型試錐座
換気立坑
岩石力学:初期地圧測定
ポンプ座
小型試錐座
西立坑
間隙水圧・
水分測定
一時避難所
東立坑
透水試験
弾性波トモグラフィー
孔内載荷試験
掘削影響領域:水理・岩石力学
に関する試験
水質・水圧測定
小型試錐座
岩石力学:初期地圧測定
掘削影響領域:水理・岩石力学
に関する試験
地球化学試験:地下水水質観測・
微生物影響評価
140m 水平坑道での調査研究の計画案(レイアウトイメージ図)
地下 140m の坑道の中で調査研究を行うことで、
地下水や岩盤の様子をより詳しく調べていくのじゃ!
エゾリス博士
2
幌延深地層研究センター月報
Horonobe Underground Research Center Monthly report
2009/1 月号 No.27
2009 年 1 月 23 日 発行
3.調査研究の状況
〈幌延町内における現地調査〉
(1)地質環境調査技術の開発
①表層水理調査【気象観測、河川流量観測、樹冠上蒸発散量観測、地下水位・土壌水分観測の各観測(継続)】
(2)地質環境モニタリング技術の開発
①ボーリング孔を用いた地下水長期モニタリング(継続)
・水圧モニタリング(HDB-1,2,3,4,6,7,8,9,10,11 孔 , PB-V01 孔)
②高精度傾斜計を用いた地盤挙動のモニタリング(継続)
③遠隔監視システム ( アクロス ) による観測
・電磁波および弾性波アクロス試験観測(継続)
(3)地質環境の長期安定性に関する研究
①微小地震の観測、GPS 観測(継続)
〈研究機関との共同研究〉
(1)地質・地下水環境特性評価に関する研究【(財)電力中央研究所との共同研究】
・孔内モニタリングシステム実証試験(掘削長 80m 地点でモニタリングデータを収集)
・コントロールボーリング調査(8/4 ∼)
・140m 水平坑道における掘削影響に関する試験:ボーリング孔掘削(12/2 ∼)
(2)沿岸域塩淡境界・断層評価技術に関する研究【(財)原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究】
・浜里地区での孔間トモグラフィー調査:ボーリング掘削(11/27 ∼)
(3)安全評価手法の適用性に係る現地調査【(独)原子力安全基盤機構、(独)産業技術総合研究所との共同研究】
・東立坑近傍でのボーリング調査:ボーリング調査(10/22 ∼)
・幌延町北進地区での物理探査:衛星レーダーを利用した地表面計測(11/27 ∼)
4.プレス発表
幌延深地層研究センターからのプレス発表はありませんでした。
5.センターの動き
○ゆめ地創館でクリスマスイベントを開催
12 月 14 日、当センターのPR施設ゆめ地創館において、クリスマスイベントと
して、豊富高等学校吹奏楽部による演奏会を開催しました。
当日は、工作教室(毎月1回)を開催したことやお隣のトナカイ観光牧場でトナ
カイホワイトフェスタ 2008 が開催されていたこともあり、たくさんの親子連れで
ゆめ地創館の1階ホールは大賑わいとなりました。
演奏会は、最近のヒット曲などを高校生らしく爽やかに、かつ、力強く演奏し、
訪れた方々を魅了していました。ゆめ地創館での演奏会開催は初の試みでしたが、
訪れた皆さまに満足していただくことが出来て大成功でした。より多くの皆さまに
ゆめ地創館へご来館いただけるよう、今後もイベント開催などの工夫をしていく予
定です。
3
たくさんの親子連れで賑わいました。
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