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富山県工場 クーリングタワー スケール/シリカ(スライム)対策 事例
設置後経過状況 検証日 エクセル設置前後の御社冷却塔状況報告書 3 ヵ月後 2004/10/1 設置後経過状況 清掃前 6/23 検証日 2004/10/1 20RT ・水が濁り、充填材部へのスケール、スライム付着が多く見受けられる。 10/1 ・水の透視度は出ている。 ・設置前より充填物へのスケールは減少しているが、スライム類は残存している。 ・前回以上に濃縮されていると思われ、前回水質検査の約 10 倍濃縮で管理すると、スケー ルでトラブルが発生する傾向にあるが、トラブルは発生していない。 ・オートブローが作動していない中、下記のような状況で留まっており、自動ブローが正 常化すれば、向上すると推察。 設置後経過状況 清掃前 6/23 検証日 40RT ・水が濁り、泡立っている。充填材等にスケール等の付着が見受けられる。 ・水に濁りなく、泡切れが良い。 ・充填物も、洗浄後のスケール付着無しの状態が維 持できる。 ・残っていたスケール、スライム等が剥離し、消音 マット、下部水槽に落ちている。 2004/10/1 設置後経過状況 検証日 2004/10/1 80RT ・水は多少濁っていて、充填材にスケール付着が多く見受けられる。 ・水に透視度、艶はあるが、上部水槽からの藻の残骸が下部水槽へ流れてきている。 ・上部水槽が藻で詰まり溢れているため、充填材への流れが少なく、多少のスケール付着 設置後経過状況 検証日 2004/10/1 が見受けられるが、設置前と比較すると軽減されている。 冷凍機開口 チューブ管 ・設置4ヵ月後(7~10月間)冷凍機開口。 ・チューブ管内にスケール、スライムの付着が見受けられない ・例年は、夏場は必ずスケール付着による冷凍機トラブルが発生していたが、今年初めて 設置後経過状況 検証日 2004/10/1 エラー発生無し、清掃軽減(薬品無し)で、暖房への切替へ推移できた(清掃業者談)。 考 察 濃縮度合い(7~10倍)が高くなっていて(自動ブロー故障による)、通 常、スケール付着により冷凍機側でのトラブルが発生することが考えられま すが、異常無しで推移できている。 スケール抑制の根拠として、鉱物系が、循環系に付着せずに水の中に残って いるため、数値に表れている。 継続して全機、鉄が減少しており、循環系で安定鉄化していると推察。 総体的に、オートブロー作動無しで水質の状態が非常に悪い中、現状維持を 保たれていたと同時に、7~9月という一番悪条件での現状維持は通常では 考えにくく、「エクセル」によるスケール抑制作用と考えます。 今年は、冷凍機のトラブルがなく、清掃頻度も軽減されており、薬品注入機 導入の必要性はありません。 藻は水に有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)が10ppm以上になる と、光合成で発生します。汚れ(有機物)が少ないと藻が発生しづらい環境 となります。10倍近い濃縮で管理されておりましたので、当然発生しやす くなっていたことが明らかです。解決策として、上部水槽に蓋を設置するだ けで十分解決すると推察いたしますので、殺菌の薬剤は設置後(蓋)の動向 を見て判断しても遅くはないと思われます。 以 上