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No.2(April)
AdsorptionNews Vo1 .4,N o . 2( A p r i I 1 9 9 O ) 通巻 NO.12 目 次 巻頭言 A d s o r p t i u nNewsの役割-…・ . . . . . ・ . ・ . . , . . . . . , . " . ..松村芳美 H 2 第 4 図研究発表会のお知らせ…・ふH ・ H ・.....・ H ・ . .'. .・ H ・ .~ ' . "…,..3 : イオン交換国際会議のお知らせ 研究ハイライト 炭素系吸着剤の表面改質と吸着特性 . . . " 荻野圭三 一一表面化学構造と吸着一一 ・ … … . . . ・ ・ H 4 技術ハイライト 添着活性炭によるガス精製_...・ ・ 川f " , .. . . ' o o . . " 1 O . ; 糸 賀 清 H 1 1 会員紹介 三菱化成株式会栓. … … . 山 . “ . . . … ' . 日 … . 日 . … . 一 … . 川 … υ.. “ 渇 TeaB r e a k 随人百…-…‘・ ・・ . . . . ・ ・ . ^ . . " . \~. " .••.. .・・ . . . . ・・ ..三浦和久 1 8 H 会費 t . . , . … … ・ H H M H ・・ . ・ . . ・ . . … … ・・ - ω・ … . . . ・ ・ ., .. ・ . ・ . . . .. 19 μ H H H H H H M 日本吸着学会 TheJ apanS o c i e tyonAds o r p t i o n 巻 頭 AdsorptionNewsの役割 松村 芳美 本誌も通巻 12 号・を数えることとなった。創刊号から 8 との連絡に当たって頂いた。こんな会議の中から、もっ 号までの編集委員長を仰せつかった立場から、その聞の r 虫 と新鮮な吸着に関する現場情報をとの要望があり、 r 経過と、本学会を創設した方々のご意見や学会の内外か 菊ルポルタージユ」を企画した。また、研究論文よりも ら頂いた反応を記録することによって、この Newsに期 新しい研究偽こ報として「最近の研究発表J 欄を設けた。 待されていることを採る一助としたい。 最近では、国際学会の予定表を毎号載せることと、誰か ニュースレターの刊行は本学会会則に規定されている が、内容や形式は全く規定されていない。最初は私自身 が国際学会への窓口となって会員の参加を促そうという こと等が話題となっている。 の会員の圏内分布や活動状況に対する理解が漠然として この AdsorptionNewsを1988年に中国で開催された日 いたので、理準の諸先生のご意見を伺って編集委員は東 中米吸着分離技術会議に携行したときは、中国の研究者 京周辺に勤務地のある会員にお願いし、レターの形式と が漢字を拾い読みしてくれた。その後、米国の数名の研 内容を決める作業に取り掛かった。本誌に rAdsorption n t e r n a . 究者に希望により毎号送ることとした。 IVthI NewsJ という名称を付けられたのは鈴木基之先生であ t i o n a lConf e r e n c eo fFu ndamenta l so fAdsorptionでも本 0 ページ前後の浮い刊行物では B 5 判が扱い易い。 った。 2 酷の英訳はないかと要求されたという嬉しい伝言 をいた 紙は印刷所泣かせの艶消しコ ー ト紙とした。表紙のデザ n t e r n a t i o n a lAdsorpt i onNewsの発行も本誌が だいた。 ! インは私が試作した数種類から無難なものを編集委員会 刺激となったとのことである。 しかし、良いことばかりではなく、編集ミスには執鋒 で選んでもらった。 Newsの役割は本学会の活動状況を伝えること、吸着 者からの苦情を頂き、発行期日の遅れに対する苦情も頂 に閲する国内外の情報を提供すること、会員聞の相互理 いた。通巻 9号目から編集委員長を受け継いでいただい 解を深めることであるから、そのような記事を載せなけ た鈴木喬先生はじめ編集委員の方々に感謝しつつ、心よ ればならない。 更に、 News独自の新しい情報を盛り込 りエー J レを送っている。 めれば索附らしい。 この様な意図で巻頭言、研究ハイラ いままで明治大学竹内薙教授室にあった事務局をこの イト、技術ハイライト、会員紹介、海外レポート、 Tea 4月から産医研でお引受けすることとなり、また新しい Break、本棚、会告の各欄を設けた。大学や研究所の研 緊張感に見舞われている。竹内先生の豊富なご経験と吸 究と企業の技術開発をバランス良く紹介することと、な 病研究に対する情熱、研究室の方々の献身的なご援助で るべく遠隔地にある会員に原稿をお願いすることが編集 引っ張って来ていただいた学会運営に心から感謝し、今 委員の共通の原則となった。創刊号は学会の設立に伴う 後は良きご指導とご緩助を賜りたいとお願いする次第で 特別記事で殆ど埋まってしまったが、少しは学会らしい ある 。 活動を伝えたかったので、急逮、編集委員や理事の方々 に原稿を響いていただき、何とか出版することが出来た。 労働省産業医学総合研究所 竹内難先生が「ベリグー」と言って下さったと同時にミ 学会常任理事 スプリントもしっかり指摘されガックリ来たことを覚え 昭和 3 4 年 ている。 同年 編集委員会は年 3回位聞いたが、この会には理事の 労働環境研究部 部長 横浜国立大学工学部応用化学科卒業 労働省労働衛生研究所に入所 昭和 5 1年 労働省設置法の改正により産業医学総合研究 方々にも時聞が許す範囲でご出席願い、意見を求めた。 所に移籍し、現在に至る。 事務局の鈴木義丈先生もいつもご出席いただき、事務局 5 年 昭和 5 東京大学より理学博士を授与される。 趣味:染色、写真、旅行 Yoshi miMatsumuraTher o l eo fAdsorptionNews - 2 本 日本吸着学会第 4回研究発表会のお知らせ 第 4回の研究発表会を下記のように開催しますコ第 l回、第 2回、第 3回の研究発表会は、豊橋技術科学大学、明治 大学、京都大学の皆線の御尽力により多数の皆様が出席され盛会でした。本学会は学際的な学会であることから、化学、 化学工学、物理学の研究者のほか、企業のあらゆる分野からのご参加をお待ちしております。どうぞ今回も省って御参 加下さい。 日 時 平成 2年 1 1月27日 (火) -28日 ( 水) 会 場 東 京 理科大学セミナーハウス (〒278 千楽, l J ; tl f r l'岡市山崎2 6 4 1 電話 0 4 7 1 2 4 -1 5 0 1) 講演申込締切 7月3 1日(火) 講演要旨締切 9月 2 9日 (土) なお、申込についての詳細は、次号の AdsorptionNewsでお知らせ致します。 申込 ・問い合わせ先 〒2 7 8 千葉県野田市山崎2 6 4 1 東京理科大学理工学部 工 業 化 学 科 荻 野圭三 電話 0 4 7 1・2 4 1 5 0 1 ORGANIZINGCOMMITTεE Overseas: P r o f .A .Cl e a r ‘ f i e l dCTexasA&M U n i v . .USA) . J 目 Hud sonC U n i v .Readi n呂 。U K) D r .M. 田 nC U n i v .Glassow.UK) D r .R .Pater . J aoan Prof . M.Abe( TOkyOI n s t .Tech. l Mr . T .I t a s a k i( M i t s u b i s h iKasei Coro) . l D r .Y .KanzaklCTokyoI n s t .Tech P r o f .T .Kataoka( υ n i v .OsakaPref . l D r .N .OsataCJa 開 nTo baccoC o . l Prof . H .Oo yaCYok Oh amaNat . lU n i v . ) INTERNA TIONALCONFERENCE ON IONEXCHANGE' 91 Pr o f .M .Send 可C U n i v .Tokyo) Pr o f .丁 目S uzukiCYamanashiUn i v . ) D r .N. TakaiC U n i v .TOkyo) F i r s tC i r c u l a r/Callf o rPapers .l n d .C o ' ) M r .Y .TakamlzawaCTOkyOO r s .Cれem P r o f .T .Tanaka(ShowaCo I . IPharm.Sc i . ) TOKYOINSTITUTEOFTECHNOLOGY P r o f . l .Tαnlta(OChanαnlzuU n i v . ) 。 TOKYO ,JAPAN r .M .T s u j l(TokyOI n s t .Tech . l Prof . T .Uematsu(Chi b e ヨU n i v . l October2・ 4,1 991 P r o f .H .Wa 附 ( KyushuUniv) Thenameofthee n t i r eo r s a n i z i n scommitteew i l lbe Organizedby anouncedI nthesecondci rcul a r . JAPANASSOCIATIONOFIONEXCHANGE (JAIE) - 3 統一的な結論が得られていない状況であった。 研究ハイライト そこで、われわれは、まず活性炭の物理構造のみでな く、化学構造に着目し、これら両面からの検討を行い、 炭素系吸着剤の表面改質と吸着特性 一一表面化学構造と吸着一一 東京理科大学理工学部荻野圭三 いくつかの貴重な知見を得た。 としては、 用いた炭素系吸着剤l ① 活性炭 1.はじめに ② われわれは、 10年ほど前から環境科学に関連し、水中 特殊カーボンブラック ① 活性炭素繊維 に浴存する微量有機物の除去に関する研究を始め、主と などで、これらをそれぞれ、脱灰処理、液相酸化、気相 して炭素系吸着剤を中心に検討を進めてきた。 酸化、水素処理等の化学処理により表面改質を行い、そ 当初、水の三次処理において実用的で、かつ不可欠の れらの化学構造と吸着特性との関連を検討してきた。こ 活性炭についてしらべたが、その吸着特性に関する研究 こでは、これを簡単に紹介する。 の多くは、表面積、細孔経、細孔分布などの物理構造に 2 . 表面改質活性炭の表面化学構造と吸着 関するものが主で、取扱う活性炭の種類 ( 原料、製造条 件)、被吸着物質によっては吸着効果が逆転したりして 活性炭の表面は、原料、製造条件などにより灰分 ( 無 Table 1 P r o p e r t i e ss u r f a c em o d i f i e da c t i v a t e dcarbonsample s bl Pore vo1ume Ashc) Activated Surface carbon treatment A Unmodified 961 0.324 5.15 B 13.2N I I N 0 3 930 0.380 4.87 C I I F I I C 1, 1053 0.242 0.31 D 1 1 1016 0.306 6.59 E HF, H HC1, 2 1100 0.344 0. 05 Specific surface areaa} 2 2 (m /g) (m1/g) {も) a) By N2, BET method. 。 b) Cranston-工nk1ey method,from 10 to 300 A pore diameter. c) The ash content was determined with a porce1ain crucib1e,in air. Table 2 S u r f a c ea c i d i t i e so fm o d i f i e da c t i v a t e dcarbonsamples ActivA.ed carbon Base consumption (meq/g) NdHC03 Na2C0 3 Surface group (meq/gl I l NaO NaOEt z II III IV A 0.05 0.16 0.39 0.37 0.05 0. 11 0.23 B 0.68 1.12 1.78 1.72 0.68 0.44 0.66 。 。 C 0.10 0.16 0.43 0.46 0.10 0.06 0.27 0.03 0.02 0.19 0.17 0.02 0.17 0.02 0.19 0.19 0.02 0.11 D E 。 。 。 。 。 。 Tota1 0.39 1.78 0.46 0.19 0. 19 1; Carboxy1 group. 11; Carboxy1 group thatoccurs as a 1actone. 111; Pheno1ic hydroxy1 group. lV; Carbony1 group that reacts with the carboxy1 group 11 to form the lactone (or lacto11. - 4- 機系 ( 金属 )酸化物)や表面官 能基 ( 有機系酸性酸化 記載されている。 物)が多く存在する。 これらは大部分親水性で、本来疎 水性である炭素表面に存在すると、吸着効果を問答する 3 . 表面改質カーボンブラ ック と吸着 働きをする 。 一般に、カ ーボンブラックの表面積は小さく吸着剤と しては向かない。われわれは、特殊な電導性カ -31 fンブ 表一 ]は、 Calgon社製の P i t t s b u r g活性炭 ( CA L) を 用いて表面化学処理を施した結果であるが、 H Cl、HF ラ γ クが表面積の大きいことを見出し、これを化学処理 による脱灰処理で灰分は除去され、 さらに水素処理する して表面化学構造を変え、その吸着特性を検討した。 ことにより 表ー 2に見られるように各種の表面官能基 が カーボンブラックの場合、灰分を含まないため化学処 除去される 。これらを用いて各種の水中有機化合物の吸 理としては、 HN03、H zOzによる液相酸化、空気による 着特性をしらべると、 表面酸性度の低い活性炭ほど吸着 気相酸化ならびに水素処理を旅こし、積板的に表面官能 効果が向上する (図ー 1)これらは参考文献 1- 7)に 基を導入したものと、 これらを除去したものについて検 。企l 企 工20 Va1eric acid: 100 ム; k " ' i C=50 r n g /1 {四¥m民) 80 ロロO民伺 60 u 同 ωAMOω u 同 d 40 。 ; 1-Butano1: i . k C=50 r n g /1 けV .}ム ー ・ 仏 ム 20 A、 。 . ‘ 1 0 0 0.5 1.0 1.5 2. 0 Tota1 surface acidity (meq /g ) Fig .1 E f f e c to fω t a ls u r f a c ea c i d i t yon a d s o r p t i o no f l -but ano landval e r i ca c i dwi t hm o d i f i e da c t i v a t e dc ar b o n s . 5 化合物の吸着機構を考察することができる 。 討し、興味ある結論を得た。 図 -2は、表面改質カーポンプラックを 1 2 0 ε -1000 " C すなわち、水溶液からの吸着の場合、表面官能基が多 まで過熱排気処理し、目見離するガスを質量分析により求 いと溶媒である水とフェノ ールとの競争吸着が起り、水 めたもので、重量減少率と炭素表面の酸素量 ( 表面官能 が選択的に先に吸着ーし、フェノールの吸着を回答する。 基)とが関係することを示す。 一方、気相吸着ではフェノ ールと炭素表面との疎水器問、 図 -3( 1) は、液相吸着すなわち、水中に溶存するフェ ならびに極性基間同士の結合により吸着が増大し、また ノー J レの l 段着結果であるが、重量滅少率(表面官能基) ーたん吸着したフェノールの脱離が困難となる。 これら の多いものほど吸着量は低下し、前述の活性炭の場合と をモデル化したのが図 -4である。表面改質カーボンブ ( 2 )は、気相吸着で、フェノー J レ蒸気を 一致する。図-3 ラックの吸着に関しては参考文献 813)がある。 l 民約させた場合で、この場合は表面官能基の多いほどI 段 着註は増大する。これらの結果より、炭素表面への有機 4.表面改質活性炭素織維と吸着 ー. •• , : ・ • --lo - 0: H 2 , o : H 0 2 CO, , ω ロ ω 九円以叶 .: CO ・ 2 け VC叶 ω 。 • 。 。 。 • 。 • M M W a [ ω ﹀﹂判け •• • 出 もム心@ . A A N O O AAJ 戸炉、!??出・吋 10 Ou七gassing tempera七ure (OC) F i g .2 V a r i a t i o n so fmas ss p e c t r alp e a k so ft h eg a son carbon b l a c kA w i t ho u t g a s s i n gt e m p e r a t u r e up t o 1 0 0 0" Ca tah e a t i n gr a l eof4t/mi ni nvacuum. - 6ー 00 N ( 民 ¥hw O 的﹄ 。 5 ﹂門 ) 4 Goono叶AMUロロωHh uAHVHH 伺川恒例 3 2 l 0 0- 0 5 15 10 20 24 ,. ) Weight decrease (10-5g/ m2 J F i g . 3( 1) E f f e c to fs u r f a c e oxygen complexes on aqueous-phasea d s o r p t i o no fphenol . 45 内的自 (日¥切 N 的E ﹂門) L5 川 VR30日 伺 匂 35 。 0: Adsorbed amount 61 Residua1 amount 色 25 0 ω ud 的問 ωAhHO 10 30 5 10 15 20 -5 .2 Weight decrease (10 g/m.) J 2 ) Effect ofsurface oxygen complexes on gas F i g . 3( a d s o r p t i o no fphenol . 7 0.門 ) uvdDO日d 叶伺ロ匂叶叫 尚 (日 ¥ M U O ム ・ 40 5 24 . . . . < = 三 〉 . 0 / G E D - 0 Phenol ¥ 0 3 1 β 2 0 5 1 1 F E ~ C- u . 0 1 1 1 1 0 C~ 1 1 0 ご 主 主SsH<= 豆 _COOH 一 一 _j一 一 ___COOII 二二二泊二===------- v竺 盟 旦 HO~ Hydrophobic face Surface ~ ¥ u . . . . . . g r o u p ¥ _OOH~ r--~~~e~¥ 00" l ./ザY ¥ CC O O I I ~ 一一__j---" / 。 、 = ω 一一 一 一 一 二二二二二 i v 一一- O H 一 一 一 一 一. . . . . . . . . 0 1 1 1I0~ HO ,,<三=> Gas adsorption . ' ・0H K ,H ¥ v v ル ' ' ' ' : : : : : ' > 0 > H O . ' : C ' ' l I 'IV 1 I 0-H 概守〉ミ'../ IIV't_':I " 一一一下OEE 一一ーヘ 0 1 1 TA Carbon black 日o 冶 q 1 2 ! - -~-~..~ . 1 1 1 0 ・ 1 1 .OH 一 一 一 一 ー へ0 1 1 1 Aqueous-phase adsorption '~~~~、云竺雪百 二二二ゴcootl = = = = = j O E / 0 1 1 11 Carbon treated with H 2 F i g . 4 Themod e l o ft h ea d s o r p t i o nm e c h a n i s mb e t w e e n c a r b o na n dp h e n o . l T a b l e 3 Ther a t eo fi n c r e a s eo na d s o r p t i o no fp h e n o l w i t bm o d i f i e dc a r b o na d s o r b e n t s Surface treatment Pittsburgh activated carbon l CAL ) Activated carbon EC carbon b1ack fiber KF 1.00 1.00 1.00 日Cl HF 2.40 一 1.46 1 1 2 2.80 1.15 2.59 2.87 一 3.45 Unmodified , l I C1, I I F, 1 I 2 lC1, HF' The rate of increase i5 the ratio of kunmodified to kI (k: Freundlich constant k)• k . . ,or k..~ , ..~.. 1 1 F, H2 t 1 2 ' H C 1, T a b l e 4 O c c u p i e da r e ao fo r g a n i c compounds on g r a p h i t e Organic compound Amount of saturated' adsorption (mgjg) Occupied area 。 2 (A-jmolecule) Diameter 。 (A) Phenol 5.74 21.8 5.3 Benzoic acid 4.80 33.8 6.6 15.37 78.1 10.0 525.2 25.9 C POE 16 15 PVA (n=ca 2000) 223.0 - 8一 最近、開発された活性炭素繊維についても同様に表面 しそれ以上の効果を示すことが見出され、内外の反響を 改質し、その吸着特性をしらぺた。 呼んだ。これらはミクロ孔をもつもので、メゾ孔をもっ 表 -3は、いままで述べてきた活性炭とカーボンブラ カーボンブラックが低分子量のフェノー Jレの吸着にそれ ックとともに表面改質と吸着特性との関係を示す。これ ほど処理効果があらわれなかったのは後述する理由によ より活性炭や活性炭素繊維は処理方法によって 3倍ない る。活性炭繊維関係については文献14-15) に示す。 0.04 :Activated carbon E, ハ ハ ハ ハ ハ い . Carbon b1ack H. 'ーー・・・・・・・・・・・ 0.0 。 ib a' 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 'Ile--'( , , ハ ¥ 句司¥﹀4 0.0 、、‘、、‘ 、‘‘、、 ‘ (4 ・0 ¥叶 記 ) 0.0 0 ﹄司 a ・ , . , , ハ ' 0 40 20 。 60 80 100 d (A) F i g .5 Pores i z ed i s t r i b u t i o no fm o d i f i e dcarbona d s o r . b e n t s . 500 (hv¥hv 日) ロ ヨ O民 咽 匂 ωAhHOω μ ‘/ぽ会/ 一 色 日. C?~匂 同 同U J ,0 l t 5 10 50 Equilibrium concentration (mg/l) 0: Activated carbon E, ~: Carbon black H. F i g . 6 Adsorption i s o t h e r m so fPVA 00 m o d i f i e dc a r. bona d s o r b e n t si naqueouss o l u t i o na t2 5 . C . - 9- 500 5 . 表面改質炭素系吸着剤の物理構想と吸着 9 .T .Asakawa.K .Ogino,K .Yamabe ,B u ll .Chem.S o c . J p n . ,58 ,2 009 ( 19 8 5 )。 前述のように脱灰処理、水素処理することにより表面 官能基は除去され、疎水性炭素表面となり、物理構造が 1 0 . 浅川丈夫、荻野圭三 、炭素、 1 2 3 、1 4 3( 1 9 8 5) 。 l 吸着に影響を及ぼすようになる。そこで、ミクロ孔をも 1 1.浅川丈夫、荻野圭三、油化学、 34、708 ( 19 8 5 )。 っ活性炭とメゾ孔を主体とするカーボンブラックについ 1 2 . 荻野圭三、金子行裕、浅川丈夫、油化学、 3 5、 3 6 7 ( 1986 。 ) て分子量の大きく異なる有機物の水中からの吸着につい 1 3 .T .Asakawa,K .O g i n o .C o l l o i dP o l y m .S ci .,2 64,1085 て検討した結果を示す。 ( 1 9 8 6) 。 4は、表面改質した活性炭とカーボンブラックの 図 細孔分布を示す。表 -4は浴存有機物の分子直在をあら 1 4 . 荻 野主 主、金子行裕、浅 ) 11 丈夫、日化誌、 1 9 8 6、 5 . 9 . ' ¥でこ わす。水溶性ポリマ ーの PVAの分子直径は 2 れを上記~ 2稜の炭素系吸着剤で吸着させたところ、メ 8390 1 5 .Y .Kaneko,M. Abe,K .O g i n o .C o l l o i d sS u r f a c e s .3 7, 2 1 1( 1 9 8 9 )。 ゾ孔をもっカーボンブラックの方がより多く吸着される ことがわかる。(図 - 5) 1 6 . K .O g i n o .Y .Kaneko,T.加f i n o u r a .Wataru Ag u i .J . C o l l o i dI n t e r f a c eS c i . .1 2 1 .1 6 1( 1 9 8 8 )。 以上より、水中に溶存する有機物を多量に吸着除去す るには、その有機物が入り得る最小笹の細孔を多量にも 1 7 . W.A g u i .M.A b e .K .O g i n o .J .] p n .O i lChem.S o c. .38, つ吸着剤を選択することが重要である。 しかし、その吸 929 ( 1989) 。 着剤も表面化学構造の影響を除去しないかぎり、その細 1 8 . 金子行裕、安居院 孔は作用せず、有機物によっては吸着量が逆転すること もあり得るのである。 渡、阿部正彦、荻野圭三、油化 学 、 3 7、108 ( 19 8 8 )。 1 9 . 金子行裕、河原田裕、安居院渡、阿部正彦、荻 野圭豆、油化学、 3 7 、 531 ( 1988)。 2 0. W.Agui ,Y .Kurachi .M.Abe,K .Ogino,J .Antibact . 6 . 最近の研究 A n t i f u n g .Agents,1 6 .313 (1 9 8 8) 。 原の安全性確 上述のような研究を基礎に、最近は水質 j 保のために、トリハロメタンの前駆体のーっとみられる 21 . W.Agui,Y .K u r a c h i,M.A b e .K .Ogino,J .A n t i b a c t . A n t i f u略 Agents ,1 7,101 ( 1989) 。 フミン質の溶存状態と吸着、さらに、バイオテクノロジ 一 、 エレクトロニクスに関連し、通常の方法では除去し 2 2 . W.A g l l i,M.T a k e u c h i,M.Abe,K .O g i n o .J .] p n .O i l 1 1 4( 1 9 8 8 )。 C b e m . .3 7,1 得ない、 P、N、を含む複合糖脂質、パイロジェンや、 またイオン交換樹脆より洛出する微量有機物の除去につ 2 3 . W.Agui,M.Takeuchi,M.A b e .K .O g i n o .J .] p n .O i l いての研究を進めている 。文 献16-25) Chem. .t ob es u b m i t t e d a k e u c h i .M.Abe,K .Ogino ,J .1 p n.O i l 2 4 . W.A g u i .M.T ,3 8,405 ( 1 9 8 9 )。 Chem . 文献 l.荻野圭三、 粟飯原和彦、大塚正和、高橋 i 告、油化 2 5. W.A g l l , I M.T a k e l l c h i .M.Abe,K .O g i n o .J .1 p n .O i l 学 、 28、611 ( 19 7 9 )。 Chem.S o c . .t ob es u b m i t t e d . 2. 荻野圭三、大塚正和、高橋治、油化学、 2 9、 1 1 8 。 ( 1980) 一 東 京 理 科 大 学 荻 野 研 究 室一 3.荻野圭三、塚本宏之、 山辺 潔 、 高 橋 治 、 日 化 誌 、 荻野圭三 1 9 8 1、321 。 4. 浅川丈夫、荻野圭三、 油化学 、33、384 ( 1 9 8 4 )。 東京理科大学理工学部工業化学科 5 . 荻野圭豆、 浅 川 丈 夫 、 山 辺 潔 、 高 橋 浩 、 油 化 学 、 教授 1950 年 3月 3 1、159 ( 1 9 8 2 )。 6.浅川丈夫、荻野圭三、 山 辺 潔 、 高 橋 浩 、 油 化 学 、 1 9 5 0 年 4月 旭電化工業株式会社入社研究所勤務 3 1、290( 1 9 8 2 )。 7. 荻 野圭 三、粟飯原和彦、高橋浩、油化学、 2 8、 1962 年 1月に工学博士 1 9 6 7 年 4月 906 ( 1 9 7 9 )。 8. T .Asakawa,K .Og i n o .1 .C o l l o i dl n t e r f a c eS c i .,102, 348 ( 1 9 8 4 )。 東京工業大学応用化 学科卒業 東京理科大学理工学 部 工 業 化 学 科 助 教 授 1 9 7 1年 4月より現職 専.攻:応用界面科学 趣味:庭いじ札田舎道ドライブ - 1 0- 当社は以前からこのような特殊機能を有する活性炭と 技術ハイライト して種々の添治活性炭を研究開発し、活性炭の用途拡大 をめざしている。本稿では有害ガスの吸器!除去分野を中 添着活性炭によるガス精製 一一武田薬品工業株式会社一一 心にこれら j 義務活性炭の紹介をさせていただく 。 2. 添着活性炭とは i 桑着活性炭は活性炭の表面改質の一例で、活性炭の細 1.はじめに 活性炭が気相における l 吸器削としてはじめて利用され 孔内に化学反応性あるいはその触媒作用をもっ化学薬品 たのは、第一次世界大戦中にお ける塩素用防毒マスクで を分散担持する ことに よりこの反応、性を利用した新たな あった。その後の急速な産業の発展に対応して工業吸着 機能をイ守する活性炭といえる。従来より添着活性炭は触 剤として活性炭があらゆる分町・ で重要な地位を, ' iめてい 媒として利用され、アセチレ ン法の酢酸 ピニ J レ (ZnOAc ることは周知のとおりである。最近は大気汚染、水質汚 添着)や滋化ピニル ( HgC 1 2 添着)の合成、各種の還元 7 E臭などの公害防除、環境保全のための用途として 触媒 ( P t 、P d、 Rhなどの貴金属添着)などはその典型 濁 、 である。 また i 義務活性炭を吸着弗!として使用する例もガ も重要な役割を担っている。 元来活性炭は、日度に発達した細孔構造を もっ炭素材 スマスク用をはじめ多くが知られている。一般に触媒は 料で、その表面は非極件.であり吸着力の本質は Vand e r その表面上で反応が促進され反応生成物が系外に取り出 Waal's力 に基 ず く 物 理l 吸着 とされている 。 したがって されるもの、 一方吸着斉Ijでは反応生成物が活性炭紺l 孔内 一般に一般化炭素やアンモニ アなどに代表される低沸点 に吸着蓄積することで区別しているが、本質的に同じと 成分に対しては十分な吸着性をもたない。 たず活性炭表 みてよし、。 i 桑着活性炭における活性炭の役割は、 耐を化学的に改質あるいは化学薬品の添着により特定成 分の吸着特性即ち選択I 投新性を改質できることが知られ ①活性炭 ( 炭素)そのものの触媒としての機能、 ている。 ②触媒 ( 添着物質)を活性炭の微細孔によく分散せ 肩1 き 機 能 メJメ 刈アアア J 、、,, ﹀含去 硫去中不除去 脱製除気素の除 の精の空酸物の ら去と︿︿合物 か除な化合持 臭臭スの・去去素化保 脱脱ガ物素除除ウ素度﹀ 臭臭臭のの含純水ののヨウ鮮性 臭臭臭 一脱脱脱党党党l 類臭宵不不化スス性ヨの菌 の の のR R Eか ん 脱 臭 素 ど ン 銀 ガ ガ 射 性 ど 抗 一ののの 一類類類111ア の 付 酸 な ゲ 水 銀 グ グ 放 射 な ︿ 、J九 れ 努 路 指 肋 剤 の 等 N ロ 銀 脱 水 ン ン の 放 花 炭 ンンンメ6 アアア ・,臭ら解解 I Cハ 水 の 脱 銀 ピ ピ で の ・ 性 肋 肋 ゆ ミ ミ ミ ル 付 か 分 分 叶H ・ 脱 中 中 水 一 一 設 で 菜 活 チ ス ス の の C 'ン の 素 ス 脱 ド ド 胞 設 野 用 υυυLLLメ ガ ガ ン ン ・ lゲ 中 水 ガ の 体 体 力 施 ' 器 2HNW 幻 幻 幻H H H化 然 然 ゾ ゾO Cロ 気 解 然 中 導 導 子 療 実 水 HHHNNN硫 天 天 オ オC Hハ 空 電 天 水 半 半 原 医 果 浄 214 7 1 A q - - 内目 一 U 日 G-一一一一 位UXX CC 粒一 v rは はxxs 以c c c c c c c c c c R R S P A 柄︿一HSANTTSRCOOARAAAAPPFNGH 銘 一GGGGGGGSNGGTXMMMMAASTNW 表 -1 添治活性炭の種類と用途 くN H 3共 存 ) (N H 3不含〉 (N H 3 共存〉 •• - 1 1- 表ー 2 種々の金属塩担持活性炭触媒による脱硝 ・脱硫 各時間における窒素直主化物 (NOx)およ 触媒 祖持 NO 金属 びイオウ般化物 (50, )の除去率 2 4時 間 6時間 (%) 48時 間 NOx 50, NOx 50, NOx 50, A なし 43 70 60 70 40 62 B Ti 70 75 73 75 60 65 C Cr 70 70 70 68 一 一 D . r l n 78 70 78 67 一 一 E Fe 80 75 83 75 75 70 F c。 80 77 80 75 一 一 G Ni 70 75 70 70 65 65 H Cu 80 80 82 75 73 73 v 85 80 85 75 80 70 、 v 73 75 75 68 63 65 75 70 78 65 60 60 L V-H, PO. 89 80 90 80 78 75 M V-H, BO, 8; 80 89 80 78 76 J K 1 ¥ 1 0 しめかつ凝集を f l } jぎ反応活性を高める、 1)脱硫 ・脱硝 ③活性炭の吸着ブJによる触媒の保持と締散防止、 昭和4 0 年代からの深刻な大気汚染に対し、排煙脱硫 ・ @活性炭の吸着力による反応物の i 農縮効果とそれに 伴う反応、効事ア y プ、 税硝技術は重要対策課題となっている。活性炭を用いる 排煙脱硫は二両変化硫黄を活性炭の触媒作用で硫酸に酸化 ⑤活性炭の細孔内への反応生成物の保持、 し細孔内に蓄積するもので、種々のプロセスが実用規模 などが考えられる。 で、検討開発されている。活性炭は通常石炭原料のもの 吸着剤としての添治活性炭の一般的な特徴は、化学反 桑着炭りや表面窒素化合物含有活性 が用いられるが、 Vi 応にもとずく強い結合のため、低濃度での吸着性能に優 炭 2)が酸化活性、対劣化特性に優れている九 排煙脱硝 れ (favorableな吸菊平衡)、特定成分に対する選択吸着 錯は NH3存在下 2 00 "C前後で活性炭処理 においても NO 性を示すことである 。 しかし担体活性炭の多イL 性構造に することにより容易に N2 と HzOに還元分解されるべ よる物理吸着性も残しているので非反応性でも口 i~r,点成 NH3のほか Hzや COも同様の効巣があるが、現在ア 分など吸着工ネ J レギーの大きいものの共存は競争l 現品:の ンモニア還元法で実用化されている 。種々の金属塩を添 影斜!をうける。 着した活性炭触媒を使用するとさらに有効で、表 - 2に 従って添着物質の種類、量はもちろん活性炭の性質や ,の同時除去の実験例を示 した九 は NOおよび SO 添着方法、前 ・後処理て程など調製方法でも性能が大い に異なる 。 2)脱臭 用途、処理条件にL 必じて開発された添活情性炭の極鋲 悪臭の代表成分である硫化水素やメルカブタン類はこ も多〈、中には発熱、発火、腐食性などの危険性を含む 酸化硫黄・と同様に酸紫の存在下において活性炭表面で酸 ものもあり使用取扱にあた っては十分な注意を要する。 化され、硫黄、硫酸、ジスルフイド類として吸着蓄積さ れる。 これらの酸化活性は金属、アルカリ添着炭や、ヨ 3. 添着活性炭の種類とその用途 ウ素 6)、臭素 7)あるいはそれらの化合物の添着炭を用い 表 - 1に当社が開発、市販中の代表的な添稀活性炭の ることにより著しく促進され高い吸着性能を示す。なお 銘柄と用途をまとめた。 ここではこれらの添索活性炭の ガス中にアンモニアが共存する場合にはこれが助触媒と 技術を用途別に簡単に紹介する 。 なり無添治炭でも同様の効果を示す。 メルカブタン類の 現活で吸着され 酸化生成物であるジスルフィド類は物理l - 1 2- 50 2 3 0 吸 20 着 量 1 0 - (E/100g)7 吸着剤 5 3 " ' "' ラ , , 粒 状 白 鷺GS2Xー 聞 か S 2 - - J " 0.25 0.5 1 . -~ ぞ三三毛吟? Z ' z, , , ' ャ シ 系 植 砕 俊( CH3hS2 系 0 . 1 , , て7 1 y _ . . _ ' I ! 唾l C 2. 5 5 1 0 25 a t 25' 1 : . ガ ス 温 度 C (ppm) 7r 1a t m . 図 - 1 中性ガス系吸着剤による平衡吸着 適用される主体気 脱 臭 シ ス テ ム の 例 I ( ~3:1*白鷺酬の 続帥窯アンモ:7' アミン│ 1 主体の f鼻~ 21(~サ) (ザ~~!l) (な思〉 w ⑧E b e E b笹野⑧ 4 ⑮ b@b笹 鍾 ラ w 3 同 よ . 特 に 中f 主ガス温度の 日町い検気 1 1 1 よ . ~寺にメルカブタン . の温度の高い徐京 問 よ ‘特 に サ ル ヲ ? イ ト 中f主ガス淑 TJ の高島ぃ f鼻~ 1 5 (立す)(税~!l) (稔訪〉 ⑧ b@ 長 besb@ ラ 後化水..、 アンモニア.アミン 主 体 の4 鼻'" 問 よ . 衿 に サ ル ヲ ァ 4 ド浪 度の高い得里見 6 図 -2 粒状白鷺 Gシリ ーズ脱臭システム例 保持カはメルカプタン類のそれより大きいものは共存他 気中に塩素や臭素ガスを添加 混合活性炭処理しても問機 民約蓄積により世換脱離するので注意を要する。 成分の l の効果がある . 1 2 ) 。 下 水処理、し尿処理、ゴミ処理、水産加工、発酵工業、 扱殺されにくい成分 アンモニア、アミン類は活性炭に l であるが、敵添若炭で効楽的に除去される。被としては 畜産加工、民. 産加工などの悪臭には多くの成分が含まれ 硫酸、リン般などの不鐸発件.無機員長が多用されているが、 ている。 これらの成分および濃度に応じて、 各 種添着活 ほかにリンゴ酸などの有機関まも利用される 。 また活性炭 性炭を適宜シリーズに組み合わせてシステム として排気 のほか にゼオラ イト 8)や活性アルミナ切などの多孔 質 担 脱臭する必要があ る。即 ち効果的な脱臭 を期すためには 体も使用できる。何れも中和反応により反応生成物が細 これらの配列も重要 lめであり適用例を国一 2に示す。 i 添着活性炭の使用量-は現在この悪臭防除分野で最も多 孔内に蓄秘される。 またガス中に硫化水素ーなどの敵性ガ iなどの金属添 スが 共 存 す る 場 合 Mn、 Cu、Cr、Fe、 N 、。 し 着活性炭も有効である 10)。 中性思共成分であるスル フィド類やジスル フィド類は 3)ガス精製 最も処理しがたい成分であるが、臭素添着炭 7)・ 11 )の触 酸素不合のガス中の HzS 、COS、HCN、HClなどの有 媒作用で酸化除去される。 同一 lは硫化メチル、二酸化 害ガスの除去精製に錫ーク ロムーアルカリ金属の 3元 触 メチルの吸着平衡である。 またこれらの悪臭成分合有空 媒 添 着 炭 14)が有効である。 - 1 3ー Nz中 の HzS 、COSおよ び CH3 SH吸着性能の i f J l 定例 を表ー 3に示す。これらの添 、F CCプロピレンのれi 製に 若炭 は現在、転炉ガス、 CO 使用 されている 。 またおな じi 孫請炭が アルシン、ホスフ ィン、ボロ ンなどの除去に有効で 15),F C Cプロピレン 原子力施設や医療施設などでの放射性ヨウ索、ヨウ化 メチル除去用フィ ルターとして ヨウ素ー ヨウ 化カリ添着 炭が使用されてお り、さら に長寿命のト リエチレンジア ミン添着炭も実用段階に なっている。 レシン除去にも利用されている。 これらの用途にお のア J オゾンは脱臭、殺菌、水処理など種々の用途に使用 さ いて、使用中あるいは使用後に添着活性炭の光境問に急 れており、その余剰オゾン処理に、また OA機器や家電 激に空気 ( 酸素)を導入すると吸着物が酸化されその酸 機器の放電時発生するオゾンの分解処理に前-性炭が使用 化熱蓄熱で活性炭の着火を招くおそれがあ るため、その されるが、活性隊化マンガン 、 アルカリ金属塩の添着炭 l &,扱に は十分注意する必要があ る。 2 0 ) が より高性能である。 その他一酸化炭素の R 変化除去などに有効な内金族添着 ソーダ電解法の水紫や天然ガス 中には微量の水銀が含 炭 2 1 ) やアルデヒド分解用添着炭2~)なども開発してい る 。 まれる。 これらの脱水銀精製にヨウ素化合物や硫黄を添 活:した活性炭 16)が向性能を示す。平衡吸着 iltは非常に 8 0 . C以下のなるべ 大きいが反応速度がやや小さいため、 5)その他 青果物の鮮度保持にエチ レンの選択l 毘続性を高めた臭 く高い温度で処理できればより効果的である 。 また硫黄 素添着炭が用いられてい る 23)。これは担体として果実 ・ 効である。 添着炭は水中の水銀除去にもイ3 虫病し ない分子飾カ ーボンを用い、フィル の芳香成分を l 4)空気中の有害ガス除去 ム包装のガスバ リアー 内に青果物と共に人れ、段ボール などの簡便な包材で輸送、貯蔵される。図ー 3はリン ゴ ガス マスクや空気浄化に多くの添着炭が使用されてい 貯蔵におけるエチレン吸着の一例である。 る。前項 3)で述べた添治活性炭は何れもそれぞれの成 分に応じて空気中ではより高い吸着性能を示す。 さらに 水道水のカルキ臭除去に活性炭浄水器が使用されるが 空気中のア J レシン、ホスフイン、ボロン、シランなどの 通水停止時の器内滞留水には塩素が除去されているため 半導体 ドー ピングガス用問、ハ ロゲ ン、ハロゲン化ぷ 菌が繁殖することがある。 銀添若炭はこの繁殖を抑制す 索 、 シア ン水素用 18)、水銀 除去用 19)な どの 別の添着活 る効果があるが 241、銀が溶出する場合があり、 如何な I HCl の吸着性能の測 性炭 も開発している。表 -4は C 2- る場合でも飲料水恭準の銀溶出を保てる銀添若炭 を開発 定例であ る。 しているお} 。 表 - 3 粒状白鷺 TACの硫黄化合物吸器性能 イ オ ウ 化 合 物 吸着 量 イ オ ウ化合物吸着条件 SV{at25t) 破 過 吸 着 量 , /e ,-TAC hr イオウ化 合 物 類 の 種 漉度 温度 m ℃ H 2S 13 35 .400 14 67 105 COS 12 . 5 60 19.200 26 45 CHgSH 7 25 28 . 800 64 80 条件 平 衡 吸着 量 , / , e-TAC LV=40cm/sec, 組 成 : N 2 97.5" ,H 20 2.5% : 16-24 Mesh に 整 粒 試料 24 5 141 40 p hu % qr﹄ ph u 不 O一 j表 Jて %し 四 .﹀﹄ i Qd﹄且 告干 ﹃ ﹂ . m U 噌EA 2 C粒 N :整 成 組陶 '44 44 戸V し 戸﹄- RM 丘 ,f J4τ 匹 、 m' C: 4せ ハV 引V =中不 YL - u p 仲す 条 -1 4 K 1 0 0 a 、 ・ ' M 蝋 入 ム S O v ト サンプル:リンゴ{ふじ) 0 k g サンプル貧量:1 吸溜剤使用量:内容物 1k g当り 1 0 g 貯 蔵 条 件 : S主 I" C ー - ~τ二包義 H 1 0 20 経 過 日 数 図ー 3 リンゴ貯蔵期間中のエチレン濃度の変化 4 . おわりに 当初:開発の添着活性炭の粧類とその応用例につい て簡 2 2 )特 公 昭 5 7・6 0 8 8 6 2 3 )特公昭 5 5 5 0 4 5 1、 5 7 3 9 1 4 9、 6 1 6 6 9 4 単に紹介した。活性炭の新しい機能の追求とその展開に 2 4)武田研究所報 新しい分野を開きつつあることが理解されよう 。 i 桑着活 2 5 )特 開 昭 33 (1)( ] 9 7 4 ) 5 9・ ] 9 3 1 3 4 性炭の調製法と機能、メカニズムとはまだまだ解明され ておらず経験の械にとどまっているが、基礎的な研究と 糸賀 あい まって今後の飛躍 を則待 したい。 i t . 武田薬品工業株式会社 化成品研究所主席研究員 参考文献 1 9 6 2 年 3月 1)特公開 48 7 9 9 4、特公開 53 -1 5 0 3 1 2)特公昭 5 2 1 9 5 5 7、特公昭 5 6 5 7 7 0 化学科卒業 1 9 6 2 年 4月 同社入社 3)丙野、相音) 1 、化学工学協会第4 7 年 会 SA1 1 4( 1 982) 1 9 8 8 年 4月より現職 4)特公開 趣 味 :スポーツ観戦、ゴルフ 52 4 8 5 8 9、5 2 3 0 1 4 4、 5 6 1 8 2 4 6 、5 6 -1 8247 、 5 6 2 0 0 5 9、5 8 ] 3 3 8 2 0 5)丙野、 M OL 5 1 (4)2 5 3 0( 19 7 6 ) 6)特公附 5 7 2 3 6 8 7)特公明 55 2 0 7 3 2 8)特公明 62 -6 8 5 0、特公開 9)特開昭 5 6 5 8 5 3 8 、特開昭 5 8 5 6 9 8 57 9 9 3 2 0 1 0 )特 公 H B 53-137089、特公H R 60-4727、62-729 1 1)特 公 昭 6 0 5 7 8 8 8 1 2)特開昭 5 5 5 ] 4 2 0 、5 5・5 1 4 2 1、 5 55 1 4 2 2 1 3 )特公昭 6 2 7 2 6 1 4)ヰ 手I j f J H f j 58 132085 、5 8 1 5 3 5 1 8、5 8 1 5 3 5 1 9、 5 8 1 5 3 5 2 0、 5 9 1 6 0 5 8 4 1 5)特 I J f Jl I R 59-160535、60・71039 1 6 )特 閲 昭 5 9 7 6 5 3 7、 59・ 1 0 3 4 3 1 7)特 開 閉 60 71040 1 8)特 開 昭 6 1 61 618 1 9)特開 0 8 5 8 1 31 1 3 2 .5 8 -1 5 6 3 4 5、 5 9 7 6 5 3 7、特開閉 5 9 1 0 3 4 3 、5 9 1 6 0 5 3 4 2 0 ) 特公昭 59 -3 3 4 1 0 2 1 ) 特公昭 5 6 1 7 1 4 ] 山口大学工学部工 業 - 1 5ー 2.ダイヤイオン (イオン交換樹脂・合成吸着剤) 会員紹介 昭和 2 1年に当社が開発したイオン交換樹脂はいろいろ な溶液の中から有用な成分を分離することも、不要な成 三菱化成株式会社 分を除去することも可能です。商品としては、各種陽イ 一一天下を化成する集団、三菱化成一一ー オン交換樹脂、各種陰イオ ン交換樹脂、キレート樹脂、 1.三菱化成は今…… ハイポーラスポリマーの多くのグ レードがそろっており、 昭和 6 3年 6月、「三菱化成工業」から新たに「三菱化 イオン交換樹脂の園内トップメーカーとして高い技術を 成」となったね逮の SOULは、 人の笑顔のある方向へ 背景とした、きめ綱かなサービスを誇っております。そ 地球を化成することにあります。三菱化成の「化成」は の用途は火力発電等のボイ ラー用純水の製造、原子力発 「天下(宇宙自然の万物)ヲ 化成 ス」という中国古代易 t ' 経の一節からとられた言葉です。人、自然、万物が一体 品など名続の工業に活用されています。最近ではクロマ となってより良い方向へと進化を遂げて行く 。この遠大 トグラフィーによる果糖分離、原子力産業における放射 4 w r 水処理、各種工場廃水処理のほか、医薬、納糖、食 性成分の処理、 三次用水処理、 LS I用超純水製造、石油 な道を三菱化成は歩み続けています。 石炭化学 ・石 t 由化学を出発点にして、当社の研究開 発 ・事業は様々な先進分野を開拓してきました。現在、 化学工業用触媒などの分野でも活躍しており、その応用 範聞は次第に拡大してきています。 総合研究所ではダイヤイオンの用途開発と新グレード 高機能材料、情報屯子、バイオテクノロジーを軸とした 最先端の「新しい化学」を積極的に、より深く追求して の開発が精力的に進められております。 担当 :本社 TEL0 32 8 3 6 5 3 1 (ダイヤルイン ) います。 また「人類の編祉に貢献する」ことを目的に設立され た「三菱化成生命科学研究所」は学術的に数々の笑紡を あげ、当社の研究開発の重要な基盤をなしています。 当社を紫抗すると次のよう になります。 本 社 東 京 都 千 代 田 区 丸 の 内 2-5-2 ( 三菱ピ J レ) 干100 TEL 0 3 2 8 3 6 2 7 4 (広報) 設 立 昭 和2 5 年 6月 1日 資本金 73,5 7 6 百万円(平成元年 9月3 0日現在) 従業日数 8,9 1 6 名 ( 向上) 売上高 7 0 9, 9 5 5 百万円 ( 昭和 6 3 年1 0月一平成元年 写兵 1 イオン交換樹脂新製品 :均一粒筏樹脂の顕微鏡 3 . セパビーズ ( 合成吸着剤 ・蛋白質分極剤) 容祉、 i 容離性、分離性能をさらに向上させたもので、医 9月期の一年間) 事業内容炭素製品、石油化学製品、合成繊維原料、 工 薬品、抗生物質等の分離精製用、クロマト充填~J に主に 農業資材(肥料、飼料、農薬 ) 、工業柴品、 使われています。蛋自分離剤 F Pシリーズは親水性多孔 建材、情報機材、医薬、診断機器などの開 質の硬質ヒドロゲルです。操作性、安定性、経済性に優 発 ・製造 ・販売 れ、分取 ・工業用の大量処理 を目的とする蛋白質、酵索、 ペプチド、核阪などの高分子物質の分離 ・精製用に最適 場以崎、四日市、水島、坂出、鹿島、松山 です。手手続クロマ トモードに適合できるように十種類を 事 業 所 小 田 除 、 、 茅 ヶ 崎、直江津 支 合成吸着剤の SPシリーズは従来のものに比べ、 l 吸着 こえる官能恭を取り そろえてお ります。更にポアサイズ 府大阪、東京、名古屋、 九州 も3種類あります。 総合研究所横浜市緑区鴨志田町1 0 0 0 総合研究所では上記微量生理活性物質の分離精製用樹 「吸着」と関連した当社の製品としてはイオン交換樹断、 脂の吏なる改良が行われてい ます 。 担当 :本社 TEL0 3 2 8 3 6 5 3 1 (ダイヤルイン ) 合成吸着剤、蛋白質分解剤、石炭を原料とする粒状活性 炭、ヤシ殻活性炭があります。またイオン交換樹脂を分 4 . ダイアホープ(石炭系粒状活性炭) 離剤としたクロマト分離装置を販売しております。会員 三菱化成は、長年にわたりいろいろな炭素製品を生 の皆株の御参考のため、以下それら商品の紹介をさせて いただきます。 産 ・販売してきました。 ダイアホープはその技術と経験 - 1 6ー を生かして、独自に研究開発した石炭を原料とする粒状 め、ダイアホープの用途開発と新銘柄の開発が精力的に 活性炭です。 行われています。 液相用として、水道水用、糖液、グルタミン酸ナトリ 担 当 本 社 TEL0 3 2 8 3 6 8 0 4、68 1 3(ダイヤルイ ン) ウムの脱色のほか、近年の水資源の不足、水質保全の社 会的問題などから、工場の排水処理や都市下水の浄化、 5 . ダイアソーブ(ヤシ殻活性炭) あるいは工業用水、中水道など水の再利用に幅広く使わ れています。 活性炭「ダイアソ ープ」は用水 ・廃水処理、ガス精製、 脱)!;、触媒担体をはじめとして広汎な分野に活用されて 一方、試相用としては溶剤回収、ガスマスク 、ガス桁 います。 良質の原料を使用 しているため、非常に硬く、 製 ・分離のほか、自動卓のガソリン蒸気の逸散防止や原 不純物が少ない特長を持っ ており、継続使用しても、治 子力発電所、病院などの空気浄化および下水処理場の脱 資J Iにあたってもくずれたり目づまりを起こすことはほと 臭等、広い分野で使用されています。 んどありません。また「ダイアソ ープ」は組織が衝であ ダイヤホープは厳選した良質の石炭を原料とし、各種 用途に適するように開発されました。これらは最新鋭の るので活性化後の細孔が非常に多く 、吸着能力が特に優 れており特有の機能を発煙し ます。 担当:本社 TEL0 3 2 8 3 6 6 5 4(ダイヤルイン) 設備と徹底した品質管理のもとに生産されており、品質 が均一で常に安定しています。性能面の特長は以ての通 6 . クロマト分麓装置 りです。 1)I 吸着性能が優れる 当社が製造するイオン交換樹脂を分離剤として使用し 大きな比表面和を有し、各種分子サイズの被吸着物に た、糖類を分離する装置を販売しています。分離対象は 対する吸許容最がきわめて大きい。また特に液相処理用 よIl:糖とぶどう糖、マンノ ースとぶどう糖、麦芽糖とオリ 活性炭として重要被される l 吸着速度も優れており、吸着 ゴ糖、廃糖蜜中の砂糖と塩類に関しては工業化実績を持 谷公の l 汲治速度と両而のバランスがとれています。 ち、技術は完成しています。 他の対象も現在研究されつ 2)灰分が小さい つあります。 このクロマト分離技術は 1 9 7 2 年に研究を開 低灰分で純度が向く、精糖や食品工業にも安心して使 始し、 ] 9 7 9 年に果糖/ぶどう糖分離設備で工業化された 用できます。 後も活発な研究を継続してい ます。当社はイオン交事総 3)機械的強度が大きい l 加を使用する工業用クロマト分離装置に関しては国内外 圧峻強度、 p f 耗強度に優れ、運搬、スラリー移送等の で高い市場占有率を有し、装置規模は数 d から数百 ハンドリングにともなう粉化損失が少なくなっています。 m3に及んでい ます。装置形態も改良回分法、擬似移動 4)再生損失が小さい 床i 去なと'虫:1i¥.であり、対象、規模によって最適な形態の 基質炭紫の化学:的安定性が高いため、再生賦活時に基 設備を提供できます。 質炭素の反応鍋失が小さい。高機械強度と低灰分でもあ 拘当:本社 TEL03 2 8 3 6 9 8 3 (ダイ ヤルイン ) ることから再生損失はー屑小さく、繰返し再生使用する 場合においても極めて経済的です。 総合研究所では今後の多様化するニーズに対応するた 写真 2 果糖/ぶどう糖分離用クロマト分縦装置 -17- 業に使う。ビデオでは化学現象の説明がアニメーション TeaBreak によって行われる事がある。この方法は学生達が現象を 理解する上で大いにプラスになると思う。しかし、テレ ビ、のグルメ番組を見ても料理の味が分からないのと同様、 ずι 、はヴぴψ〈 随八百 ビデオ中の実験で扱われる試薬の臭い等は決して分から 私は i 牟山工業高等専門学校(全国に 4 6 校ある国立工業 ないし、器具の操作も習得できない。ビデオを流せば学 高等専門学校の 1つで、岡山県北部の津山市に在る。学 生達の視線は初めの内ブラウン管に注がれるが、暫く経 生数800 、機械、電気、情報の 3工学科を有する。)で教 つとざわめいて来る。ところが、いかに簡単な実験でも 鞭をとってかれこれ20 年となる。この間吸着現象を中心 学生達に実際に行わせると、彼等は時間の経つのも忘れ に研究も続けて来たの津山は中国山地に囲まれた、人口 て実に生き生きと動き回わる。失敗しつつも、ドデオか 8万の旧城下町である。伝統文化はあるものの、人の流 らは到底学べない、様々な事を体得している様子である。 れは少ない。私は血気盛んな頃、この地は研究するには 一方では私と彼等との交流も大いに促進される。 この様 随分不便だと思い込んでいた。 1 0 年程前まで、ここでは な場を経験する伎に、私は生の実験が学生達の自然探究 使う人が稀なのか、液体窒素が思う様に手に入らなかっ への情熱を高める上で本当に大切であると痛感する。世 たし、また文献調査には往復 4時間かけて岡山大学の図 はコンピュ ー ター全盛時代で、データ検索、シミュレ ー 書館まで出かけて行かねばならなかった。 どうにも不使 ション、画像処理、数値制御等々といった分野でその威 で仕方がないと嘆いていたが、いま冷静に顧みると、そ 力は遺憾なく発揮されているが、同時に、誰もが自分の の様な思いはすべて自分自身の横着心から出たものと云 イメ ージを、たとえそれが自然、の法則に逆らった事でも、 える 。弱輩の私が言うのも借越だが、「研究する」とは ブラウン管上に実現できる様になった。 ビデオやゲーム 前人未踏の領域に足を踏み入れる事であり、前進のノウ を“白無垢"の若い人達が見るとき、すべてがその様に ハウに定石はない。苦労は必然である。これを 1つ 1つ ドラマチックになるとの錯覚を持つ事はないだろうか。 克服してこそ初めて研究と云えるのではないだろうか。 自然科学を志す者にとって大切な事は、自然は人事に係 幸いにして、私は素晴らしい先生や多くの先輩友人に恵 わりなく動くという事実である 。空虚な想像と現実との まれた。それ等の人々の絶え聞ない刺激によって田舎に 見境いがつかない若者カサ答えない様にしたいものである。 在りながら今日までやって来られたのだと感謝している。 秘められたもの、美しいものを見付けようとする“気 津山工業高等専門学校 力"こそが大切で、これに加えて若干の推理力と倫理観 一般科目 ・化学 があれば研究心の準備は整っている。学生時代、学園紛 助教授 争に悩んでいた頃、身近な N先生に「先生はなぜ化学を 勉強されているのですか」と尋ねた事があった。今、自 分も同じ質問を学生から何時受けるか分からない立場に なった。その時には会心の答えが返せるよう、日頃の精 進を怠ってはならないと気を引き締めている 。「人間一 生勉強である」との先人の言葉がずっしりと重みを増す 今日この頃である 。 ところで、時代の流れは静かな我が津山高専にも容赦 なく押し寄せ、私がかつて在籍した金属工学科は平成元 年度末を以って閉学科となる。 これに伴い、私も 4年前 から一般科目に移籍し、 1、 2年生(御存知の方も多い と思うが、高専は中学卒業者を 5年間の一貫教育によっ て優秀な技術者に育て上げる高等教育機関である。従っ て 、 l、 2年生と云っても彼等は全日制高校の l、 2年 生と同年齢、である。)が受講する 一般教養の化学を担当 する; 僚になった。最近は視聴覚ブームにのって種々の教 材ビデオが販売 されている。私も幾っか購入し、時々授 -18- 三浦和久 t I : . 必~ c ' ; z 3 ; ' 事務局移転のお知らせ 昨年 11月 に 開 催 さ れ た 理 事 会 お よ び ‘ 総 会 で 承 認 さ れ ま し た 会 則 変 更 に 従 っ て 、 四 月 か ら 産 業 医 学 総 合 研 究 所 村 松 芳 美 研 究 室 で 事 務 局 を お 預 か り 致 し ま す。 本学会発足以来、明治大学理工学部 竹内礎教授室が事務局をご担当下さり J 竹内教肢のご経験と熱意と、鈴木義丈 助手の卓越した補佐によって、文字通りゼロから今日の状態までの学会の運営と管理に当たってこられましたことに心 か ら 感 謝 申 し よ げ ま す。 産 業 医 学 総 合 研 究 所 は 小 田 急 線 向 ケ 丘 遊 園 に 近 く 、 明 治 大 学 生 閉 校 舎 に も 近 い 局 所 に あ り 支 す。 従 っ て 、 今 後 事 務 局 運 営 に つ い て 竹 内 教 授 に ご 指 南 を 頂 く 上 で 使 利 で あ り 、 い ろ い ろ お 教 え 頂 き た い と 患 っ て お り ま す。 し か し 、 故 初 は 不 慣れのため、皆様にご迷惑をおかけすることもあるかと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 新 し い 事 務 品 の 連 絡 先 : 〒 214 川 崎 市 多 摩 区 長 尾 6-2]-1 産業医学総合研究所労働環境研究部 必村芳美(責任者) TEL 044-865-6111 小笠原真理子 古瀬三也 FAX 044・865-6116 ( 松村芳美宛と明記) 日本吸着学会会員名簿(変更および訂正) 名 簿 記 載 事 項 に 変 更 あ る い は 訂 正 が あ り ま し た の で 、 お 知 ら せ 致 し ま す。 1.維持会員 A、 Z玉 の 員 名 称!代表者および連絡担当者氏名!会員所在地および連絡先住所!電話番号(内線 E 代表取締役 I.• ~- . . . :.~野 _ _京 ~ ‘代 表 者 │ 庄 ト…ー ー …十 │港北工場 i 主総担当者 │ I . _. _ ' ; ' . . 小 松 』 紛 ガ ス テ 目 一 I _~ 隆 │取締役社長 代表者│ │ 松ぬ良平 協和化学工業開ト…………… +.;.;::.: .:: .:.. .::~....~~.... .'..+ 連絡担当者ト │製造技術 I -~.~.:. │ _ .. . . 山本政則 l代表取締役社長 代 表 者 1.---...:~.-:= -_│ │ 久憶 医 鉄 化 工 機 開 ト一一…… 十 ーー ー・ー十 │取締役 ・研究開発本部 連絡担当者 1. . . . . . . . . .. 原 行明 日 . _ . . . " w. . : :. : ,理 事 ・所長 代表者│ 1_ . 石 ~--. . 生 . 九公 大阪ガス(鈎開発研究所│ ………一一 一…│ ……一一一一 . │新素材開発チーム . . " . . . .':.~-- :_ .~ _ . . 連絡担当者・ 1. │ 進 戸 規文 代表取締役朴応 代 ぷ 者 │ │ 目:'-.::' ~. 戸 l 汁--~ 常男 ベ カ ル 附 ト… 一 一 一 -~ ・ .I ・ . ..:;;:....-_-.,:.:.~:.:-::.:__:. ~_:: _;"_I~ _ :~~. ク ラ レケ l研 究 開 発 室 室 長 述絡相当者 I .."w....::~ ~~ -:_ . 阿部邦夫 . . 2.正会員 氏 名 動 務 先 述 絡 先 住 所 返 話 番 号 :内線 東ソー(問機能材料 ・商品 事 業 部 企 画 開 発 部 森下 荻原茂 示 ( 槻東京理工および、 米京大学生産技術研究所第 4部 { E 報 国 信 光 化 学工 1 覧 ( 閑専務理事 選 札l 光 政 三菱化成(附理化研究所石炭液化グル ープ 経 光 b - 19- 日本吸着学会会員名簿(新会員) 前号掲載以降、 2月1 0日迄に受け付けました新会員(維持会員 2社、正会員 9名)をご紹介致します。 1 9 9 0 年 2月1 0日 4 社、正会員 2 5 2 名です。なお、変更ある いは訂正などあり ましたら事務局までご一報下さい。 現在の会員数は、維持会員 3 FAXある いは電話でも結構です。 1.維持会員 A z ェ 名 の 員 称│代表者および連絡担当者氏名│会貝所在地および連絡先住所│電話番号 j 内線 代表者 太 i 羊 平 金 成 常務取締役 I. . ' ""'~"-" g .~ i 今村 淳 附 ト … …・……│・・…ー │研究開発 部 副部長 . ",w , . . . ::.~ . . ~"-':':'. . . 連絡担当者 I . 速 水 i 清之進 代表者 何表取締役 I . _- '~.':'. , __ l │ 三 光 化 学 工 業 開 連絡担当者 _ _ 大森正己 │取締役 ・開発部部長 I. . . . . . .,-_....::-".:"~~ . 田中清造 2,正会員 事 b 名 氏 2 量 先 総 先 住 所 久 三井 鉱 山 側 九 州 研 究 所 i~J 回 利 侮 野 勝 彦 三井鉱山(樹九州研究所 村 I l J 孝 平 三井鉱山(紛九州研究所 村 上 本 整 石原産業側機能材料研究所酸化チタン研究部 厚 (附*レ リサ ーチセンター材料物性研究部 2 rt 1 回 池 弓 田 開l 出光興産(紛中央研究所新燃料郎新燃料研究室 1 告 花王(附情報科学研究所 立 r 告 大 西 寛 坂 連 川崎製鉄(附技術研究本部化学研究センター 一 三菱化成(紛炭素事業部 編集委員 委員長鈴木 喬(山梨大学工学部) 茅原一之(明治大学工学部) 委員金子克己(千業大学理学部) 初度敏明(山梨大学工学部) 古藤信義(オルガノ(紛) 迫田 原 草義(東京大学生産技術研究所) 田門 古谷英二(明治大学工学部) 水嶋 鈴 木 謙一 郎(丸谷化工機(術) 行明(日鉄化工機(紛) 肇(京都大学工学部) 清(北炭化成工業側) (五十音順、敬省略) Adsor p t i o nNewsYo l .4 No.2通巻 No. l219 90 年 4月 20日 発 行 発 行 日本吸着学会 TheJapanSoci e t yonAdsorption 事務局 〒 214 川崎市多摩区長尾6-21-1 産業医学総合研究所労働環境研究部 Te l .044-8656111 印 刷 〒162 東 京 新 宿 区 市 ヶ 谷 本 付 町3-29 新日本印.Il,IJ株 式 会 社 Ge ne r alSecreta r y Pro l .Y.Takeuchi ,M e i j iUniversi ty, Departm e n t0 1I n d u s t r i a lChemi s t r y 1-1-1,H i g a s h i -m i t a ,Tama-ku ,Kawa sa k i-214 Te l .044911-8181 (Ext .380・242) E出t o ri a lChaitman Pro f .T .Suzuki ( Yamana sh iU n i v e r s i t y ) 同 - 20ー H i:話番号 1 内線