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コーンシロップ、酵母エキス、酵素、食用油
FBABSUPRAIIJP Application Bulletin コーンシロップ、酵母エキス、酵素、食用油 懸濁物質を簡便・効果的に除去 事例紹介 ̶ スープラディスクⅡ コーンシロップや酵母エキス、酵素、食用油などの 流体には、多くの場合、微細な懸濁物質が含まれ ています。見た目の清澄度の向上や、微生物管理、 捕捉ろ過において、各プロセスの多様な目的を果 たすには、この微細な懸濁物質を除去しなければ なりません。例えば下流のプロセスにあるイオン 交換カラムやクロスフロー膜の保護、噴霧乾燥器 のノズルの目詰まり防止、 タンクローリーやコンテ ナへ搬送する時の最終の異物チェック等、懸濁物 質除去の必要性は多数あります。 これらの懸濁物質は一般的に量が多く、従来の カートリッジ型フィルターではスムーズに除去でき ません。カートリッジ型フィルターの粒子保持力 は、フィルターの有効表面積や空隙容量に応じて 限界があり、早期に目詰まりが発生するためです。 またこのような流体はしばしば粘性が高く、従って カートリッジサイズが大きくなるためコストがかさ みがちです。 一方では、懸濁物質処理用の高額な設備投資、た とえば遠心分離機やクロスフローメンブレン、加圧 式リーフフィルター、プレート&フレームフィル ター、 シートフィルター等の導入が直ぐには決定さ れない場合があります。懸濁物質除去の必要な箇 所がプロセスの下流にある場合、つまり不純物の 量が多くない場合もこのような高額な設備投資は 難しいでしょう。 スープラディスクⅡ のスタック型フィルターモ ジュールの導入により、 このような流体を迅速かつ 経済的に処理できた事例をご紹介します。 課題 • 異性化液糖の大手メーカー:飲料メーカー顧客 の仕様を満たすため、 コーンシロップを仕上げろ 過し、 耐熱性芽胞を除去するニーズ ズルが目詰まりするのを防ぐためには、微粒子の 除去が不可欠。時間的制約。 迅速解決の必要性。 • 酵素メーカー:液体酵素をさまざまな添加剤と 混合したオーダーメイド製品用。海外サプライ ヤーから生の液体酵素を輸入。液体酵素の品質 と微生物の汚染レベルにばらつきあり。許容範囲 ぎりぎりのケースもあり、下流の処理工程で微生 物レベルが許容範囲を逸脱。原料の液体酵素中 の微生物を削減する必要が発生。 • 食用油メーカー:オリーブ油中の微生物や微粒 子、低温で析出するトリグリセリドを除去。保存中 の容器内での凝固を回避するため、最終工程で の仕上げろ過のニーズ。 • ゼラチンメーカー:バッチ処理能力の向上。 高価 な液体製品の製造工程に組み込まれた既存のス タック型ろ過システムの寿命延長による、 フィル ター交換コスト削減の要望。 解決策 汎用性が広くろ過寿命の長い スープラディスクⅡ • ドライイーストメーカー:品質の不安定な生の モジュールは、 スチーム滅菌やサニテーションにお 酵母エキスの噴霧乾燥。下流の噴霧乾燥器のノ いて卓越した堅牢性を発揮します。各用途に必要 な異物や微生物除去のニーズを完全に満たす優 • 上流側の原液の流れを最適化することにより、 れた性能により、上記に加えて、下記の課題も解決 フィルターシートの有効面積を最大限に利用し、 しました。 高い処理能力を実現 • コーンシロップメーカー:前ろ過工程で競合製 品に代えて スープラディスクⅡ モジュールを導 入した結果、下流の膜カートリッジの寿命を最大 15%延長。 • モジュールの取り扱いやフィルターメディアの交 換が簡単 • ハードウェアの頑丈なサポート構造による逆圧 耐性 • イーストメーカー:時間制約のある状況下で ニーズに応じたろ過システムを迅速導入。 シート • 逆洗機能によってろ過寿命が20∼50%延長 • クローズドシステムが汚染物質の混入リスクを フィルターへの設備投資削減。 • ゼラチンメーカー:バッチ処理の能力を15% 排除 • 液ロスの回避とフィルターハウジングからのろ 向上。 液の加圧回収により、生産量が増大 特長 スープラディスクⅡ モジュールは、 クローズドシス テムに搭載された複数のデプスフィルターシート で構成されています。粗ろ過から精密ろ過、微生物 管理まで、 幅広いろ過精度がお選びいただけます。 上流側と下流側の両方にサポート材を配した頑丈 なハードウェアによって、背圧や減圧ショック、メ ディアの変形、損傷に対する耐性を高めました。 フィルターメディアの各シートは隣同士接触する • 多様な除去性能により、幅広い用途に適応 • さまざまな流体や作業温度に対応 • スチーム滅菌または高温でのサニテーションに おける優れた耐熱性を発揮 • コンパクトな設計により1台のハウジングで最高 20m2のろ過面積を確保 • CIP用の水や薬剤を節約 ことがないよう個別に分離されており、 メディアの 密着によるろ過面積の損失がありません。 フィルターメディアにはさまざまな量のろ過助剤 が含まれ、吸着によってろ過性能を高めます。ま たデプスフィルターメディアは空隙容量が一般的 なカートリッジフィルターに比べ多いため、固体 粒子を多く保持することができます。 スチーム滅菌では、21サイクル/121℃ (250° F)ま でモジュールの変形がありません。また逆洗が可 流路方向 新しいセパレーター・テクノロ ジーによりセルの閉塞なし 能なユニークなモジュールによって、ろ過寿命を 向上させるための選択肢が広がりました。 利点 スープラディスクⅡ モジュールは、次のような利 点があり、食品製造現場において、経済性の高い 除粒子ろ過や微生物管理を実現します。 • デプスフィルターと吸着効果の組み合わせによ り固体粒子の保持力を増大 スープラディスクⅡのモジュールとハウジング ポール インダストリアル カンパニー 食品フィルター事業部 東京営業所 〒163-6017 東京都新宿区西新宿 6-8-1 TEL.03(6901)5760 大阪営業所 〒532-0003 大阪市淀川区宮原 3-5-36 TEL.06(6397)3719