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会議録(PDF:323KB)
平成 27 年度 松江市歯科保健事業検討会 議事録 開催日時 平成 27 年 10 月 29 日(木) 18:00〜19:30 開催場所 松江市保健福祉総合センター 3 階大会議室 出席者 【委員】野坂裕委員長、深田孝宏委員、三原理功委員、影山直樹委員、片岡礼子委員 園田里恵委員、田中弓枝委員、吉野純子委員、平賀瑞雄委員、中島和子委員 【事務局】小林三浩(保健センター長)、小松原紀子(保健センター調整幹)、永島千津子 (子育て課指導主事) 、松岡義幸(高齢者福祉係長)、内田多恵子(介護保険課 保健師長)、井筒泰代(教育委員会学校教育課保健体育係長)、藤井浩純(島根 県後期高齢者医療広域連合業務課医療企画グループ係長)、事務局職員 挨 拶 保健センター長 こんばんは。週の後半になりまして、またお疲れのところ、本日は松江市歯科保健事業 検討会にお越しいただきましてありがとうございます。ここにおられる皆様方には、松江 市の歯科保健事業の向上にご協力いただき、誠にありがとうございます。日頃から、先生 方をはじめ歯科衛生士会様などには、お忙しい中、松江市成人歯科検診、支所集団健診、 乳幼児健診等にご協力いただき、感謝申し上げます。また本日は、松江保健所長さんにも ご出席いただき、ありがとうございます。 本日は次第に沿いまして、子育て課、教育委員会、介護保険課、保健センターの各担当 者から、現状と課題を説明させていただきます。また、島根県後期高齢者医療広域連合か ら藤井さんにお越しいただいていますので、今年から始まりました後期高齢者歯科口腔健 康診査について、後ほどご説明いただきたいと思います。 最後になりますが、歯周疾患検診について、後ほど詳しく説明させていただきますが、 啓発が大きなポイントだと思います。今年は、歯周疾患検診担当の先生にご協力いただき、 市報 6 月号にコメントを出していただきました。また、ことあるごとに、地区や事業所へ の啓発活動を行うことも重要であると考えております。 本日はよろしくお願いいたします。 委員長 こんばんは。お忙しい所をお集まりいただき有難うございます。歯科保健事業に多くの 支援をいただき喜んでいます。我々歯科医師会としても出来ることにも限りがあるわけで すが、この様に予算をつけていただき、また新規事業にも積極的に関わっていただき、逆 に私の方からお礼を言うところです。 松江市歯科医師会会員は、現在約 100 名います。この人数が、松江市民 20 万人に対して 多いか少ないのかわかりませんが、各会員がそれぞれに啓発を兼ねながら診療をしている ところです。啓発につきましては、全ての歯科医院が一致団結して動いているわけではな 1 いですが、若い先生達の動きもあり、これから今以上に参画すると思います。 本日は、昨年度と今年度の実績報告及び次年度方針について、議事を進めさせていただ きたいと思います。 委員会公開について 委員長 松江市情報公開条例及びそれに基づく審議会等の会議の公開に関する要綱より原則公開 としますが、本日予定されている議題の中で、非公開の基準に該当する事項がありますか 事務局 今回は特に非公開の案件はございません。 委員長 それでは公開の取り扱いとさせていただきます。 報告が 1・2 と議事があります。質疑は後ほど一括して伺います。 1.報告 (1)平成 26 年度実績報告・27 年度経過報告について(資料 1) 事務局 保健センター 資料に基づいて説明(妊娠期、乳児期、乳幼児期、幼児期、 青・壮年期、高齢期、全年齢) 子育て課 資料に基づいて説明(乳幼児期、幼児期、全年齢) 学校教育課 資料に基づいて説明(学童期、全年齢) 介護保険課 資料に基づいて説明(高齢期、全年齢) (2)後期高齢者歯科口腔健康診査について(資料 2) 事務局 広域連合 資料に基づいて説明(後期高齢者歯科口腔健康診査事業) 2.議事 (1)平成 28 年度事業方針(案)について(資料 3) 事務局 保健センター 資料に基づいて説明(妊娠期、乳幼児期、青・壮年期) 2 委員長 事務局からの報告及び議事の説明が終わりましたので、これから質疑に入りたいと思い ます。それぞれの現場の担当の方からご意見をいただきたいと思います。 片岡委員 昨年までの 3 歳児にかわり、今年から 1 歳 6 か月児健診を担当させていただいています が、 1 歳半から 3 歳半の間にこんなにできるのだなということが、 身を持ってわかりました。 自分も子供の問診を書かせてもらうときに、全国の問診の書き方を見たりしました。例え ば、指しゃぶりやおしゃぶりの癖があるかは気づきになります。問診票には、あるに「〇」 をした場合どんな場合にするのかを記入する欄があるが、この欄があるために、指しゃぶ りはだめなことかもしれない、または歯並びに影響すると心配されるお母さんがいるので、 1 歳 6 ヵ月の時点ではまだ指しゃぶりをする時がある旨を、健診時に説明しています。なの で、指しゃぶりが「ある」の場合どんな時に指しゃぶりをするのかという質問が、問診票 に本当に必要なのかなと思うこともあります。また、家で記入した問診票を持参したうえ、 さらに会場でも色々な質問があり、この部分も、もう少し整理が必要かなと思いました。 委員長 親の子供たちに接する姿を見られていて、なにかありませんか? 片岡委員 むし歯の多さ少なさでなく、お子様への手のかけ方が気になります。第一子さんと比較 すると、第二子、第三子さんには、手がかけられていないように思います。 園田委員 3 歳児健診を担当しています。 「歯を見るだけだよ」といっても、絶対口を開けない子が 多くなりました。以前は、泣いていたら親が説き伏せていましたが、ここ 2、3 年で子供の 扱いに違いがでてきました。午後からは眠たいのか、口を開けてくれない子が多いです。 親は前もって子供に説明して、 「3 歳児健診ではお口を開けて歯を診てもらうんだよ。 」と事 前に言ってくれているとよいかなと思います。歯科医院においても、親は忙しいため、連 れてきたらすぐチェアに寝かせ診てもらおうとするので泣き出してしまいます。 兄弟が上にいるお子さんは、むし歯になる率が高いように思います。砂糖の多いおやつ や甘いジュース、歯磨きの仕方にも影響されると思います。私立保育園での歯みがきの把 握が出来ないですよね。3 歳児健診以降から小学校に上がるまでに、むし歯が増えます。啓 発が十分ではないのではないかと感じます。共働きが多くなっているため、子供たちは夕 方でないと治療に来られなくなっています。むし歯を作るのは、親が対応しきれていない のではないでしょうか。歯磨き、食事と手が回り切れていなく、親からのケアが出来てい ないように思います。むし歯になりそうな歯があっても、習い事などの時間が優先されて います。すべてを親さんに託すのはかわいそうだなと思います。祖父母が連れて来られる 3 ところがありますが、実態がわからない事が多く困ることがあります。赤ちゃん訪問など もがありますが、やはり最初の妊娠時に、 「赤ちゃんの時から歯は大事」と伝えていくのが 大切と思います。3 歳半以降にむし歯が激増することについて、なんとかならないかと思っ ていますが、家族構成や共働きが多くなっている事も影響しているのではないかと感じて います。 事務局 乳幼児健診の問診票の表現につきましては、次年度に向けて見直していきたいと思いま すので、ご協力をお願いいたします。 歯科衛生士の指導も、ポイントを絞りたいと思います。 深田委員 フッ化物洗口は公立保育所だけが対象となっていますが、子育て課が私立保育所へも洗 口の仕方を教えて実施できるように、働きかけていただきたいと思います。 事務局 ほぼすべての園が集まる研修の場がありますので、その中で伝えていく事の検討をした いです。一部私立で実施している所もありますので、その動きも踏まえて動きたいと思い ます。 吉野委員 乳幼児・成人歯科相談に出させていただいています。成人歯科相談の時に、歯ブラシを 持ってきていない方のための歯ブラシを準備していただくとよいと思います。受診者の増 減はありますが、指導を 3 人で対応しているのでピーク時は待ってもらうことが多く、例 えば、昨日の 3 歳児健診の時も、待ちきれず 3 組の親子さんが指導を受けずに帰られまし た。なので、歯科衛生士の増員をお願いいたします。 片岡委員 学校歯科医師としての立場もありますが、学童の歯科指導に今年度から地域歯科衛生士 さんが出られないため、自分の医院の歯科衛生士を派遣しています。時給は、自分の医院 の方が高いため、歯科指導の時給との差額分は自分の医院から払いました。 教育委員会 歯科衛生士さんには、打ち合わせを含めた時給で支払っています。 田中委員 松江地区歯科衛生士会です。学童の歯みがき指導への地域歯科衛生士の派遣は、賃金や マンパワー不足などもあり、平成 27 年度からは指定校の二か所だけとしています。学童の 4 歯みがき指導は、本来なら、その学校を担当する歯科医の歯科医院に勤務する歯科衛生士 が行くべきですし、そうすることで「かかりつけ歯科医院」を作りやすくもなると思いま すが、平成 26 年度まではほとんどそうなっていませんでした。平成 27 年度からは、よう やく本来の体制が取れるようになりましたので、歯科衛生士会としては、歯科衛生士に対 し、歯みがき指導で使う媒体の貸し出しとサポート研修を行っています。 委員長 学童への歯みがき指導の体制について、平成 27 年度からは、学校歯科医の歯科医院に勤 務する歯科衛生士が行くという本来の姿に戻ったといえます。ただ、どの学校へも一律の 指導ができていないのが現状かと思います。 三原委員 平成 26 年度の歯周疾患検診の受診者について、40 歳が多く、また全年齢において女性が 多いのはどうしてでしょうか。来年度から 30 歳の追加を検討すると言われたが、逆に 50 歳前後の 45 歳、55 歳を追加にされてはどうでしょうか。5 歳刻みは、受けやすいし自分に わかりやすいためです。データーベースで、医療費との関係を歯科は活用しておられない でしょうか 事務局 昨年は、受診率が低いのと受診券がわかりにくいという理由で、40 歳のみを対象に受診 勧奨通知を発行しました。受診者に女性が多いのは、がん検診、特定健診と同様の傾向が みられます。また、今後はレセプトで、医療費との関係をチェックしていこうと思います。 また、歯周疾患検診対象者に 30 歳を加えたいとお話ししましたが、来年度予算が市議会 で議決されることが前提となります。 広域連合事務局 後期高齢者口腔健診については、県歯科医師会の富永先生が分析すると言われています。 今年度は「健診を受けよう」が目標です。次年度からは、低栄養者について介護保険課と 地域包括との連携を考えています。 影山委員 ここで私が話すべきではありませんが、県歯科医師会の立場としてですが、後期高齢者 口腔健診の情報を提供し、地域包括と連携するという計画をしています。 介護保険課事務局 昨年度までは、介護予防事業への参加者が減っていました。今年度は、電話して参加勧 奨を行なったところ、参加者が増えました。 5 委員長 まめなかチェックの口腔 3 項目に該当しない方がほとんどです。後期高齢者口腔健診に 来られた方は、楽しんで受けておられ歯医者の出番がないほどです。この対象年齢を広げ てもよいかと思います。口腔ケア研究会は来年度も実施します。今年度は、最後に実践セ ミナーを行う予定です。 事務局 平成 26 年度 8020 よい歯のコンクール受賞伝達式は、今年 6 月の松江市健康福祉フェス テバルで開催いたしましたが、参加者も多く大変好評でしたので、来年もフェステバルで の開催を予定しています。 平賀委員 子供から高齢者までの歯科保健にも社会的背景があります。こういう会で議論すること は、大変よいことだと思います。地区活動において、住民に面白く関わることはできない かと思います。例えば、歯科医師、歯科衛生士、行政が一緒になって劇団を作り啓発する のもいいかと思います。 中島委員 公民館単位でも歯科保健事業に取り組んでおられます。 地区担当保健師さんは、地域の歯科医院に行き情報交換等を行い、地域の行事に一緒に 参加すると効果があると思います。 委員長 活発なご意見をいただきありがとうございました。時間になりましたので事務局にお返 ししたいと思います。 閉会のあいさつ 保健センター長 本日は沢山の意見をいただきました。1 歳 6 か月児健診、3 歳児健診に関することについ ては、担当に報告します。歯周疾患検診については、改めて歯科医師会と相談させていた だきたいと思います。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。皆様お疲 れ様でした。 6