チョコレートのもとのもと：ガーナのカカオ生産農民（高根務）

チョコレートのもとのもと：ガーナのカカオ生産農民（高根務）
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今日の話のテーマ：
カカオ生産農民
「ガーナチョコレート」の
原料をつくっている人た
ちの生活を紹介
身近にガーナを感じて
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カカオ栽培方法
乾季の間に開墾して
火を入れる
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雨季になったらまず、芋やバナナを植える
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その後、カカオの苗木を・・・
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芋やバナナの
下に植える
↓
カカオの苗木は
直射日光に弱い
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２年目の畑
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３年目の畑
芋やバナナは収穫が終わり、
カカオの幼木だけが残る。
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１年目の畑
イモやバナナを
植え付ける
＋
カカオの苗木
を植え付ける
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２年目の畑
イモやバナナの
収穫
＋
カカオは
成長中
イモやバナナを
植え付ける
＋
カカオの苗木
を植え付ける
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３年目の畑
カカオのみ
イモやバナナ
の収穫
＋
カカオは
成長中
イモやバナナを
植え付ける
＋
カカオの苗木
を植え付ける
毎年拡大
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３年目の畑
カカオのみ
イモやバナナ
の収穫
＋
カカオは
成長中
イモやバナナを
植え付ける
＋
カカオの苗木
を植え付ける
毎年拡大
食糧作物（イモやバナナ）と換金作物（カカオ）が相互補完的
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１０∼２０年目のカカオ畑
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カカオの花と若実
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収穫に使う道具
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カカオ豆を取り出す作業
近隣の人が総出
↓
日本の農村の
「ゆい」「手間がえ」
と同じ
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カカオ豆は最初は白い。甘酸っぱい味
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バナナの葉を敷いて豆を積み上げる
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バナナの葉をかぶせて一週間発酵させる
→ チョコレート独自の香りをつくる
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家の軒先で乾燥（まだ豆は白い）
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一週間後にはきれいなカカオ色に
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村の買付所で重さを量って売却
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品質検査官が村の買付所を回って検査
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トラックが村の買付所に到着
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60kg入りカカオを荷台に積み上げる
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村を出たトラックは輸出港にそのまま直行
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農民が袋詰めしたカカオは
そのまま輸出される
↓
その前に
重量抜き打ち検査
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サンプルをとって品質検査
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豆をたてに２つに割って、乾燥度や発酵加減をチェック
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ガーナのカカオ生産の特徴
• 機械や化学肥料を使わない。技術的には
100年前とほぼ同じ。
・自分たちが食べる作物と相互補完的。
→ 貧農でも生産が容易
・農家が袋詰めしたカカオ豆がそのまま日本に
届き、それから加工。
・品質チェックが二重におこなわれる。
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農村の生活
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食べ物：主食の種類が多い・・・茹でバナナ
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白トウモロコシ・・・粉にして料理
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トウモロコシ粉をバナナの葉でくるんで蒸したもの ＋ オクラのシチュー
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ヤムイモ
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キャッサバ
（タピオカの原料）
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ガーナの餅：「フフ」（材料はイモやバナナ）
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重要な食材：油椰子（パームオイルの原料）
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油椰子：
よく煮た後につぶして、
油（パームオイル）をとる
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とれたてパームオイル（ビタミンAたっぷり）
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パームオイル：シチューのベースとしての食材
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パームオイル：カカオの外殻繊維とまぜて石鹸に
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油椰子は酒にもなる・・・ 椰子酒の採取
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ドラム缶にためた椰子酒
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椰子酒を蒸留して、もっと強い「アペテシ」をつくる
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生活を支える４つの農作物：相互補完的
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参考資料
高根務(2003)
『ガーナ：混乱と希望の国』
アジア経済研究所
高根務(1999)『ガーナのココア生産農民』
アジア経済研究所
＊ガーナの写真は全て筆者撮影
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