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揖斐農林事務所の普及活動状況
揖斐農林事務所の普及活動状況 今月の重点活動 ■冬春トマト 第三者継承による経営体の支援 池田町でトマトの養液栽培を行っている生産者が、高齢のため第三者への移譲を望まれていた。 自身の子がトマト経営を継承する意思がないためで、相談を受けた農業普及課は、平成 24 年より 継承者となるような人材を探しマッチングを行ってきた。 今回の継承希望者は地元池田町の方で、平成 27 年 4 月に初回相談を 行い、その後農畜産公社をはじめ町、JAなど関係機関とともに事前 研修等を支援し、継承合意に向けて話し合いを続けてきた。 そして 12 月 17 日、池田町役場において多数の立会人、報道機関を まえに合意書調印式を行うに至った。移譲者は自身の経営が生きたも のとして残ることに感慨深い様子。継承者は将来を見据えた抱負を語 った。農業普及課は、継承者が研修を無事終え、就農、自立していく までの今後を、移譲者とともに支援していきたい。 【合意書を前に固い握手】 売れる農畜産物づくり ■大豆 安心してください。収穫はゆっくりですが、順調です。 11/17 から池田町JAビーンセンターで大豆の荷受けが始まった。天候 不順により収穫作業は遅々としているが、昨年のような 12 月上旬の降雪 もなく、おおむね順調である。品質は「しわ粒」の発生が一部で見られた ものの、収量は昨年を上回る見込みである。 農業普及課では、収穫作業の大きな妨げとなる帰化アサガオ「マルバル コウ」の対策のため、除草剤の比較検討と、効果的な使用法の指導を行っ てきた。その結果、管内で拡大傾向にあった被害は、やや落ち着き、今 【お天気と相談しながら収穫】 後収束に向かうことが期待される。 ■大野町柿振興会 袋掛け富有柿・果宝柿の新たな取組み 12 月 6 日(日)~13 日(日)、今年産柿の最終となる袋掛け富有柿及び 果宝柿出荷が行われた。今年は、大きな気象被害もなく正品率も高く、順 調な出荷となり果宝柿として 134 個が出荷された。今年、新たな取り組み として、ブルームやヘタ部のキズなどから惜しくも果宝柿にならないもの を特選袋掛け富有柿として 171 個出荷でき生産者の生産意欲の向上につ ながった。農業普及課では、選果指導及び販路拡大への支援を行ってい く。 【大野特選袋掛け富有】 ■イチゴ 出荷最盛期にむけて 揖斐郡内では 11 月 4 日よりイチゴの出荷が始まり、 揖斐川いちご生産組合 では 11 月 27 日に、大野町苺部会では 12 月 4 日に目揃会が行われた。 今年度は暖秋傾向で出荷が例年より早く、市場から、赤すぎる着色で出 荷すると品質が維持できないという注意喚起があった。また農業普及課か らは、今後も暖冬予報により病害虫管理に注意するように具体的な助言を 行った。全国的に出荷量が多いため例年にない低価格となっているが、長 期安定出荷を心がけたい。 【着色等を評価する市場関係者】 多様な担い手の育成・確保 ■女性加工グループ かたくり工房が社会貢献支援財団表彰 揖斐川町谷汲で地域の食材を使った加工品の製造・販売を行っている女 性グループ「かたくり工房」が社会貢献支援財団(安倍昭江会長)による 社会貢献者表彰を受賞した。グループの代表らが 12 月 2 日に来庁し農林 事務所長へ報告した。 平成 12 年に地域の女性が集まり廃業した工場の一部を借りて特産品づ くりを始めた同工房は、みそや漬物、もちなどを製造している。保育園や 小学校での食育指導や福祉施設への食材提供など工房のこれまでの功績 が認められた。代表らは「みなさんのおかげで受賞できた。これからは後 継者を育てていくことが課題」と話されていた。農業普及課は今後も支援 【受賞を報告する田代 さんと岩崎さん】 を行っていく。 魅力ある農村づくり ■鳥獣害対策 ぎふジビエ解体処理講習会 12 月 15 日、岐阜県とぎふジビエ推進ネットワーク共催による「ぎふジビエ解体処理講習会」が揖斐 川町にて開催され、岐阜・西濃・中濃・東濃地域のネットワーク会員、食肉処理業者、関係者等 50 名が 出席した。 この講習会は、農作物の被害対策として捕獲されたイノシシやシカを 地域の資源として活用することを目的に、岐阜大学応用生物科学部附属 野生動物管理学研究センターの特任助教授を講師とし、ぎふジビエ衛生 ガイドラインに基づいた衛生的な獣肉の解体処理の実演が行われた。 講習会の参加者は、熱心に作業手順を学ぶとともに、処理施設での衛 生管理や解体記録の重要性についても認識した。 【講習会の様子】 県民みんなで育む農業・農村 ■カボチャ カボチャ加工品推進会議で今後の取り組みを検討 揖斐郡内では、平成 22 年からカボチャの生産振興に、揖斐農林事務所、JAいび川、揖斐川町、大野町、 池田町が一体となって取り組んでいる。12 月 8 には関係機関の担当者によるカボチャ加工品推進会議を開催 し、カボチャの生産・出荷状況や地産地消の取り組み結果について協議した。 カボチャを地元のお店に利用いただき、地元の方々に味わっていただきた いと始めた「地産地消かぼちゃフェア」は今年で 3 年目となり、10 月のフェ ア期間中には郡内 13 箇所の店舗で 22 点の商品が販売された。揖斐郡内で採 れたカボチャは生果あるいは加工されてパウダーとなって流通する仕組みも 整い、JAを通じて生産者、需要者ともに納得できる価格で取引された。今 後もフェアを続けてほしいとの意見が多く、来年も関係機関が協力して開催 することとなった。 【関係機関による推進会議】