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原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分

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原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分
豊かで活力ある
地域づくりをめざして
原子燃料サイクル施設等の立地に伴う地域振興
六ヶ所村地域医療センター(六ヶ所村)
平成 28 年 2 月
目 次
PAGE
1
PAGE
2
施設立地に伴う経済効果
●建設工事等に伴う効果
●財政効果
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
●電源三法交付金制度の概要
●電源三法交付金等を活用した地域振興
●(公財)むつ小川原地域・産業振興財団の事業
PAGE
14
企業の立地と雇用の促進
●原子燃料サイクル施設操業に伴う雇用
●むつ小川原原燃興産(株)、六ヶ所原燃警備(株)
●電気事業連合会の仲介による誘致企業
●原子力発電施設等周辺地域企業立地支援給付金
●原子力発電施設等関連業務研修事業
●(株)青森原燃テクノロジーセンター
PAGE
17
参考
試験研究機関の立地と人材育成
●(公財)環境科学技術研究所
●環境放射線等モニタリング …………………… PAGE
19
●原子燃料サイクル施設の概要 ………………… PAGE
20∼
施設立地に伴う経済効果
原子燃料サイクル施設等の発電用施設の立地により、建設工事等に伴う地元雇用・
受注の拡大が図られ、また、種々の交付金や税収入があります。
建設工事等に伴う効果
施設の立地においては、地域振興の観点から積極的に地元参画及び地元雇用を推進することとしています。
例えば、六ヶ所村の原子燃料サイクル施設では、平成26年度までに、建設工事等に係る発注額約3兆3,019億円のうち、
約6,204億円
(約19%)
の地元受注があります。
また、就労者については、平成26年度までの延べ約1,846万人・日のうち、約1,192万人・日
(約65%)
の地元就労があります。
■原子燃料サイクル施設建設工事等に係る発注額及び
地元受注額
発注額3兆3,019億円
地元受注額
6,204億円
(19%)
(億円)
2,000
1,922
■原子燃料サイクル施設建設工事等に係る
就労者数及び地元就労者数
就労者数1,846万人・日
(万人)
100
1,718
地元就労者数
1,192万人・日(65%)
1,500
累計
(S60年度∼H26年度)
1,209
1,036
1,000
895
883
936
累計
(S60年度∼H26年度)
757 779
(金額の積算方法)
585
500
0
発 注 額
450
125 132 115
60.8 61.6 65.7 65.2
56.3 53.8 51.4
51.9 53.6 54.8
47.6
50
44.6 43.9 43.1
43.6 41.9
34.3 34.6
28.0 24.6 28.3
17.1
270 295 262 261 291
210 220 263
発注額
地 元
受注額
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 (年度)
工事契約額のこと。工期が複数の
年度に跨がる場合であっても、契
約年度に全額を一括計上してい
ます。
地元受注額
県内事業者の元請分の工事契約
額と下請分の工事代金支払額の
合算額のこと、元請分は発注総額
と同様に計算。下請分は年度毎に
支払額を計上しています。
就労者数
地 元
就労者数
0
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 (年度)
財 政 効 果
施設の立地による財政効果としては、電源三法交付金の交付、施設の固定資産税や法人事業税・住民税の増大、核燃料
物質等取扱税の収入があります。
施設立地に伴う経済効果
1
居住・文化環境の整備、
地域産業の振興
原子燃料サイクル施設等の周辺地域では、発電用施設や企業立地等に伴う人口流入への対応、
地域間交流の活性化を促進するため、生活、居住環境やレクリエーション等の都市機能の確保
された豊かで住みよい地域づくりが進められています。また、地域特性や地域経済を生かした
一層の農林水産業をはじめとする地場産業の振興や新たな観光業、商業・サービス業の展開を
図り、地域の産業、経済の活性化が進められています。
電源三法交付金制度の概要
発電用施設の設置及び運転の円滑化を図るために、
「電源三法」すなわち「電源開発促進税法」「特別会
計に関する法律」「発電用施設周辺地域整備法」
に基づいた交付金等の制度があります。
電源開発促進税法
特別会計に関する法律
発電用施設周辺地域整備法
主な内容
主な内容
主な内容
発電用施設の設置促進、運転
電源開発促進税法による収入
発電用施設の周辺地域におけ
の円滑化、利用の促進、安全
を、発電用施設の周辺地域の
る公共用施設の整備等を促進
の確保並びにこれら発電用施
整備や安全対策をはじめ、発
し、地域住民の福祉の向上を
設による電気の供給の円滑化
電用施設の設置及び運転の円
図り、発電用施設の設置及び
を図るための費用にあてるた
滑化のための交付金や補助金
運転の円滑化に資することが
め、一般電気事業者の販売
などとして交付します。
目的です。
電気に電源開発促進税法を
課します。
電気料金
電力会社
一
般
会
計
電力消費者
電源開発促進勘定
電源立地対策
電源開発促進税(販売電気
1,000kWhあたり375円を納入)
電源立地
地域対策交付金
電源立地等
推進対策交付金
●原子力発電施設等立地
地域特別交付金
電源利用対策
●核燃料サイクル交付金
電源
利用対策
1,000kWhあたり
185円
電源
立地対策
1,000kWhあたり
190円
2
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
原子力安全
規制対策
電源立地等
推進対策補助金
●原子力発電施設等周辺
地域企業立地支援事業
費補助金 (F補助金)
発 電 用 施 設 等 の 立 地 自 治 体 等
エネルギー対策特別会計
電源三法交付金等を活用した地域振興
電源立地地域対策交付金
電源立地地域対策交付金は県及び電源地域の市町村等に対し交付され、公民館、診療所、スポーツ・
文化施設等の公共用施設や道路の整備、工業団地、農業・商業等の近代化施設、観光等の産業振興施設及び
福祉施設等の整備並びに電気料金の実質的な割引措置に活用されています。
また、地場産品等の開発や普及など地域の産業振興に資する事業や福祉サービスの提供、また人材育
成に資する事業等、地域の活性化を目的とした取組に対する支援にも活用されています。
電源立地地域
対策交付金
●電源立地等初期対策交付金相当部分
●電源立地促進対策交付金相当部分
●原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分
●電力移出県等交付金相当部分
●水力発電施設周辺地域交付金相当部分
●原子力発電施設等立地地域長期発展対策交付金相当部分
●核燃料サイクル施設交付金相当部分
● 交付対象措置
地域振興計画作成等措置
地域振興に関する計画の作成や先進地の見学会、
研修会、講演会、検討会、ポスター・チラシ・
パンフレットの制作等発電用施設などの理解促
進事業
温排水関連措置
公共用施設整備措置
種苗生産、飼料供給、漁業研修、試験研究、先
進地調査、指導・研修・広報、漁場環境調査、
漁場資源調査、漁業振興計画作成調査、温排水
有効利用事業導入基礎調査等の広域的な水産振
興のための事業
道路、水道、スポーツ等施設、教育文化施設、
医療施設、社会福祉施設などの公共用施設や産
業振興施設の整備、維持補修、維持運営のため
の事業
企業導入・産業活性化措置
福祉対策措置
商工業、農林水産業、観光業などの企業導入の
促進事業並びに地域の産業の近代化及び地域の
産業関連技術の振興などに寄与する施設の整備
事業や当該施設の維持運営等のための事業
医療施設、社会福祉施設などの整備・運営、ホー
ムヘルパー事業など地域住民の福祉の向上を図
るための事業や福祉対策事業に関わる補助金交
付事業及び出資金出資事業
地域活性化措置
給付金等交付助成措置
地場産業支援事業、地域の特性を活用した地域
資源利用魅力向上事業、福祉サービス促進事業、
地域の人材育成事業等の地域活性化事業
一般電気事業者などから電気の供給を受けてい
る一般家庭、工場などに対する電気料金の実質
的な割引措置を行うための給付金等交付助成事
業を行う者への補助事業
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
3
電源立地地域対策交付金で整備された主な施設
(平成28年2月1日現在)
施 設 名
六ヶ所村地域医療センター
なが芋焼酎六趣製造工場
斗南藩記念観光村
寺山修司記念館
観光物産PRセンター
内水面増養殖施設
自治体名
施 設 名
夜越山スキー場
小学校グラウンド
平内町
鷹山宇一記念美術館
東八甲田家族旅行村休憩舎
七戸町
町民文化ホール
ふるさと交流センター
六戸町
六ヶ所村
三沢市
自治体名
野辺地町
ふれあいセンター
給食運搬車
横浜町
大山将棋記念館
縄文の森イベントホール
東北町スポーツセンター
みどりの大地とロマンの森公園
東北町
大間小学校
大間保育所
東通小学校・東通中学校 ほか
野牛川レストハウス
東通村
県立つくしが丘病院
県立中央病院ドクターヘリポート
馬事公苑
十和田市現代美術館
むつ市ウェルネスパーク
むつ来さまい館
おいらせ町
大間町
県
(青森市)
つがる総合病院
十和田市
むつ市
県
(五所川原市)
地方独立行政法人
青森県産業技術センター弘前地域研究所
県(弘前市)
大函丸
県(大間町)
県内の電源立地地域対策交付金交付対象市町村
(平成27年度)
大間町
○原子力発電施設等関係分
■ 赤色=原子力発電施設等の所在市町村
■ 緑色=原子力発電施設等の隣接および
隣々接市町村
風間浦村
佐井村
むつ市
○水力発電施設関係分
■ 水色=水力発電施設の所在市町村
(※ 十和田市にも施設あり)
東通村
外ヶ浜町
○火力発電施設関係分
■ 黄色=火力発電施設の所在市町村
■ 橙色=火力発電施設の隣接市町村
今別町
中泊町
五所川原市
横浜町
外ヶ浜町
中泊町
田村
六ヶ所村
平内町
つがる市
野辺地町
五所川原市
東北町
青森市
鶴田町
板柳町
※十和田市については「原子力発電施設等の隣々
接市町村としての交付金」および「水力発電施
設の所在市町村としての交付金」の両方が交付
されます。
※おいらせ町については「原子力発電施設等の
隣々接市町村としての交付金」が交付されてい
るため、「火力発電施設の隣接市町村分として
の交付金」は交付されません。
4
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
田舎館村
弘前市
西目屋村
三沢市
藤崎町
鯵ヶ沢町
深浦町
七戸町
大鰐町
六戸町
黒石市
おいらせ町
十和田市
五戸町
平川市
新郷村
南部町
三戸町
田子町
八戸市
階上町
● 電源立地等初期対策交付金相当部分
原子力発電施設について
・期間Ⅰ:立地可能性調査開始の翌年度∼環境影響評価の開始年度
・期間Ⅱ:環境影響評価開始の翌年度∼10年間
・期間Ⅲ:期間Ⅱの終了の翌年度∼運転開始年度
核燃料サイクル施設について
・期間Ⅰ:立地可能性調査の開始年度∼都道府県知事の同意年度
・期間Ⅱ:都道府県知事の同意翌年度∼2年間
において、東通村に対しては平成4年度から、大間町に対しては平成4年度から、むつ市に対しては平成
13年度から平成19年度までの間、六ヶ所村に対しては平成14年度からそれぞれ交付されています。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
■平成26年度までの交付実績
所 在 東通村、大間町、むつ市、六ヶ所村
施設名
(百万円)
交付額
MOX燃料加工施設
2,433
低レベル放射性廃棄物埋設施設
1,678
東通原子力発電所
(東北電力1号)
5,310
〃 (東北電力2号、東京電力1号、2号)
5,470
大間原子力発電所
6,168
使用済燃料中間貯蔵施設
2,466
計
23,525
大間病院運営事業
(大間町)
大間町ブルーマリンフェスティバル
(大間町)
泊地区製氷・貯氷施設整備事業
(六ヶ所村)
東通村消防活動提供事業(東通村)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
5
● 電源立地促進対策交付金相当部分
発電用施設、核燃料サイクル施設
の設置工事が開始される年度から、
運転開始5年後までの期間において
所在及び周辺市町村等及び県に対し
て、交付されています。
■対象市町村
本県では、昭和63年度から六ヶ所村及び周辺市町
村に対し、平成10年度から東通村及び周辺市町村に
対し、平成16年度から大間町及び周辺市町村に対し、
平成20年度からむつ市及び周辺市町村に対しそれぞ
れ交付されており、総額で約1,030億円が交付される
ことになっています。
(平成28年2月1日現在)
所 在 六ヶ所村、東通村、大間町、むつ市
周 辺 三沢市、野辺地町、横浜町、東北町、十和田市、
平内町、七戸町、六戸町、おいらせ町、風間浦村、
佐井村
■平成26年度までの交付実績
施設名
ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター
低レベル放射性廃棄物埋設センター 2号廃棄物埋設施設
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター 2期増設
2,251
MOX燃料加工施設
9,719
東通原子力発電所
(東北電力1号)
11,550
〃 (東京電力1号)
12,472
大間原子力発電所
14,501
使用済燃料中間貯蔵施設
2,023
計
94,800
弘前地域研究所施設整備事業
(青森県)
スクールバス購入事業
(七戸町)
風間浦村立あわび増殖センター維持運営事業
(風間浦村)
佐井村斎場改修事業
(佐井村)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
8,684
33,600
再処理工場
青森県新船建造事業費補助事業
(青森県)
6
(百万円)
交付額
● 原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分
原子力発電施設等の周辺市町村における事業又は電力会社から電気の供給を受けている一般家庭・
企業等に対する給付金交付助成事業に対し交付されています。
■平成26年度までの交付実績
(百万円)
交付金名
交付額
原子力発電施設等周辺地域交付金相当部分
80,699
本県では、六ヶ所村及び周辺市町村に対し、核
燃料サイクル施設分について平成元年度から平成
22年度まで交付されました。
なお、東通村及び周辺市町村については、平成11
年度から東通原子力発電所分について交付金が交
付されています。
大間町及び周辺市町村については、平成20年度
から大間原子力発電所分について交付金が交付さ
れています。
むつ市及び周辺市町村については、平成22年度
から使用済燃料中間貯蔵施設分について交付金が
交付されています。
※本県では核燃料サイクル施設及び使用済燃料中間貯蔵
施設の所在及び周辺市町村については、平成23年度か
らこの交付金に替えて核燃料サイクル施設交付金相当
部分が交付されています。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
六ヶ所村、東通村、三沢市、野辺地町、横浜町、
東 北 町、十 和 田 市、む つ 市、平 内 町、七 戸 町、
六戸町、おいらせ町、大間町、風間浦村、佐井村
■原子力立地給付金等交付事業(電気料金の割引)の内容
対象市町村
区 分
交付単価(割引金額)
一般家庭 契約1口当たり
1,800円/月
企 業 等 契約1kW当たり
450円/月
一般家庭 契約1口当たり
1,800円/月
企 業 等 契約1kW当たり
450円/月
一般家庭 契約1口当たり
675円/月
企 業 等 契約1kW当たり
169円/月
東北町、
平内町、 一般家庭 契約1口当たり
七戸町、
六戸町、
企 業 等 契約1kW当たり
おいらせ町
900円/月
一般家庭 契約1口当たり
750円/月
企 業 等 契約1kW当たり
187円/月
大 間 町
一般家庭 契約1口当たり
1,500円/月
風間浦村
一般家庭 契約1口当たり
1,125円/月
一般家庭 契約1口当たり
1,125円/月
企 業 等 契約1kW当たり
281円/月
六ヶ所村
東 通 村
野辺地町
三 沢 市
佐 井 村
225円/月
注)平成26年度交付単価
この単価には、核燃料サイクル施設交付金相当部分から交付され
る分も含まれます。
むつ市保育サービス提供事業(むつ市)
英語指導助手招致事業
(横浜町)
下水道施設等運営事業(六ヶ所村)
東通小・中学校通学バス運行委託事業
(東通村)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
7
● 電力移出県等交付金相当部分
県内の発電電力量が県内の消費電力
量を1.5倍以上の比率で上回っている
ことなどの要件を満たしている場合に
交付されるもので、本県には平成6年
度から交付されています。
なお、一部は所在及び周辺市町村等
に「市町村枠」として交付されていま
す。
■平成26年度までの交付実績
(百万円)
交付金名
交付額
電力移出県等交付金相当部分
対象市町村
31,497
(平成28年2月1日現在)
■原子力施設周辺市町村
六ヶ所村、東通村、三沢市、野辺地町、横浜町、東北町、
十和田市、むつ市、平内町、七戸町、六戸町、おいらせ町、
大間町、風間浦村、佐井村
■その他
(水力・火力)周辺市町村
青森市、黒石市、鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村、平川市、
十和田市、三戸町、八戸市、五戸町、階上町、南部町
8
八戸市水産科学館マリエント水槽更新事業
(八戸市)
十和田市中央病院医療サービス提供事業(十和田市)
可燃ごみ収集運搬事業(深浦町)
野辺地町消防活動推進事業(野辺地町)
倉石中学校コンピュータ更新事業
(五戸町)
バーデパーク機械設備更新・施設改修事業(南部町)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
● 原子力発電施設等立地地域長期発展対策交付金相当部分
原子力発電施設等の所在市町村に対して発電電力量等に応じて交付されており、原子力発電施設
等の運転が終了するまで交付されます。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
所 在 六ヶ所村
(平成22年度まで)、東通村
■平成26年度までの交付実績
施設名
(百万円)
交付額
原子燃料サイクル施設
3,315
東通原子力発電所(東北電力1号)
2,257
計
5,572
東通小・中学校少人数教育導入事業(東通村)
● 核燃料サイクル施設交付金相当部分
核燃料サイクル施設の設備能力、稼働実績に応じて交付されており、平成23年度に新設されました。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
所 在 六ヶ所村、むつ市
周 辺 十和田市、三沢市、平内町、野辺地町、七戸町、
おいらせ町、六戸町、横浜町、東北町、大間町、
東通村、風間浦村、佐井村
■平成26年度までの交付実績
交付金名
(百万円)
交付額
建設段階
26,663
運転段階
9,598
計
36,261
ウエルネスパーク等管理運営事業
(むつ市)
六戸町民バス車庫建設事業(六戸町)
おいらせ病院運営事業(おいらせ町)
東北町消防活動提供事業(東北町)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
9
● 水力発電施設周辺地域交付金相当部分
運転開始後15年以上経過し、算定電力量等が一定規模以上の水力発電施設が所在している市町村
に対し交付されるもので、本県には、昭和56年度から交付されています。
■対象市町村
■平成26年度までの交付実績
(平成28年2月1日現在)
交付金名
青森市、黒石市、鰺ヶ沢町、深浦町、
西目屋村、平川市、十和田市、三戸町
水力発電施設周辺地域交付金相当部分
(百万円)
交付額
1,479
鰺ヶ沢町室内温水プール管理事業(鰺ヶ沢町)
西目屋村学校教育サービス提供事業
(西目屋村)
電源立地等推進対策交付金
● 原子力発電施設等立地地域特別交付金
原子力発電施設等の設置及び運転の円滑化のために交付金を交付することが特に必要な都道府県
に対して、都道府県が作成する
「地域振興計画」に基づき交付されます。
本県では、これまでに2事業について交付を受けています。
■平成26年度までの交付実績
事業名
(百万円)
交付額
青森県農林総合研究センター整備事業
(平成12∼13年度)
5,000
並行在来線(青い森鉄道線)
八戸・青森
間延伸開業事業(平成18∼21年度)
5,000
計
10,000
青い森鉄道線八戸・青森間延伸開業事業(青森県)
● 核燃料サイクル交付金
プルサーマル実施の受け入れや核燃料サイクル施設の設置に同意した都道府県に対して、都道府
県が作成する「地域振興計画」に基づき交付されます。なお、一部について、所在及び周辺市町村に
対し交付されています。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
六ヶ所村、東通村、三沢市、野辺地町、横浜町、
東北町、十和田市、むつ市、平内町、七戸町、
六戸町、おいらせ町、大間町、風間浦村、佐井村
■平成26年度までの交付実績
(百万円)
交付金名
核燃料サイクル交付金
交付額
2,199
横浜小学校整備事業
(横浜町)
10
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
青森県核燃料物質等取扱税交付金
原子力発電施設等の所在及び周辺市町村に対し、市町村が実施する防災・安全対策、民生安定対
策や地域振興策等に関する事業を対象に、県が交付している交付金です。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
所 在 むつ市、六ヶ所村、大間町、東通村
周 辺 十和田市、三沢市、平内町、野辺地町、
七戸町、六戸町、横浜町、東北町、
おいらせ町、風間浦村、佐井村
■平成26年度までの交付実績
交付金名
青森県核燃料物質等取扱税交付金
むつ総合病院救急自動車整備事業
(むつ市)
大間橋架替事業(大間町)
尾駮保育所太陽光発電設備設置事業(六ヶ所村)
白糠地区避難施設等整備事業(東通村)
(百万円)
交付額
6,781
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
11
(公財)むつ小川原地域・産業振興財団の事業
● 地域・産業振興プロジェクト支援事業
原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する
基本協定書に基づいて、むつ小川原地域等の地域
振興・産業振興に資するため、平成元年3月に(財)
むつ小川原地域・産業振興財団が設立(平成25年4
月より公益財団法人に移行)され、100億円基金の
運用により産業団体や市町村を対象に、活力ある
地域づくり、産業おこしを目指すための調査研究
やプロジェクト活動に、平成元年度から資金助成
を行っています。
これまで、県内各地で、広い範囲において活用
され、地域おこしや産業づくりに大きな成果をあ
げています。
世代交流あおもり市民劇「八甲田丸50歳の船出」
(青森市)
12
■地域・産業振興プロジェクト支援事業の状況
年 度
件数 助成額(千円)
平成元∼14年度 1,676
4,476,200
15年度 126
年 度
平成21年度
件数 助成額(千円)
95
186,993
244,056
22年度 105
206,661
16年度 124
241,978
23年度 122
222,587
17年度 137
256,244
24年度 137
246,454
18年度 109
246,387
25年度 143
242,586
19年度
75
202,805
26年度
171,123
20年度
93
191,744
計 3,036 7,135,818
94
「まさかりロード」
徒歩の旅による青少年育成(下北地域)
自立可能な街歩き体制構築
(弘前市)
小川原湖シラウオの付加価値向上と販売促進
(東北町)
イトウの海面養殖技術の開発(深浦町)
青い森鉄道駅前ぷらぷらスタンプラリー
(青い森鉄道沿線)
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
● 原子力施設立地振興対策事業
原子力施設の立地に伴う県内市町村の均衡ある地域
振興を図るため、原子力施設の立地・周辺以外の25市町
村の行う原子力施設立地振興対策事業に対し、青森県か
らの補助金を原資として、助成金を交付しています。
【原子力施設立地振興対策事業】
○公共用施設の整備、維持補修、維持運営
○企業導入の促進、地域産業の活性化
○地域住民の福祉の向上
○地域資源利用魅力向上、環境維持・保全、生活利便性
向上
○各種災害に対する防災・安全対策
■対象市町村
青森市、弘前市、八戸市、黒石市、五所川原市、
つがる市、平川市、今別町、蓬田村、外ヶ浜町、
鰺ヶ沢町、深浦町、西目屋村、藤崎町、大鰐町、
田舎館村、板柳町、鶴田町、中泊町、三戸町、
五戸町、田子町、南部町、階上町、新郷村
■助成実績
年 度
件数
助成額(千円)
平成26年度
50
490,000
計
50
490,000
新幹線関連施設整備事業
(今別町)
こどもの国 観覧車乗り籠更新事業
(八戸市)
弘前市民会館ステンドグラス設置事業(弘前市)
村有バス購入事業(新郷村)
● 原子燃料サイクル事業推進特別対策事業(平成25年度で終了)
平成6年度から、原子燃料サイクル施設の立地に伴う全県振興策の一環として、原子燃料サイクル施設に係る立
地及び周辺市町村以外の市町村が行う、
①施設整備・企業導入事業、
②基幹産業育成事業、
③創意工夫事業、
④既存
施設更新事業に対し、平成25年度までに1,355件、総額130億円の助成金を交付しました。
居住・文化環境の整備、地域産業の振興
13
企業の立地と雇用の促進
原子燃料サイクル施設等の立地を契機に、多角的な企業立地を促進し、雇用機会の創出・
拡大が図られています。
原子燃料サイクル施設操業に伴う雇用
日本原燃㈱及び関連企業の社員として、県内で5,882人が就労し、そのうち4,543人が県内から採
用されています。
■日本原燃㈱及び関連企業の社員数
会 社 名
社員数 県内採用者数 備 考
日本原燃㈱
2,530
※サイクル施設及び付帯施設の関連業務(メンテナンス等)を行う会社
(人)
昭 和61年 度 以 降の新
1,555 規採用者数は2,036人で、
うち県内は1,537人
㈱ジェイテック
401
355
原燃輸送㈱六ヶ所輸送事業所
32
27
むつ小川原原燃興産㈱
180
179
165
165
関連会社※
2,574
2,262
合計
5,882
4,543
六ヶ所原燃警備㈱
H27.4.1現在
㈱アトックス六ヶ所事業所、東北緑化環境保全㈱六ヶ所事務所、青森日揮プランテック㈱、大成
建設㈱東北支店六ヶ所再処理建設事務所、㈱ユアテック六ヶ所営業所、清水建設㈱六ヶ所工事
事務所、㈱ニューテック、六ヶ所げんねん企画㈱、青森宝栄工業㈱、青森プラント㈱、六ヶ所再
処理メンテナンスサービス㈱、ATSC㈱六ヶ所支社、
(公財)原子力安全技術センター防災技術セン
ター、㈱ザックス、新日本空調㈱六ヶ所総合事務所、新菱冷熱工業㈱六ヶ所作業所、東北発電工
業㈱六ヶ所事業所、三菱重工業㈱六ヶ所原子力営業事務所、青森レコードマネジメントサービス㈱、
㈱アセンド青森事業所、日立アロカメディカル㈱六ヶ所営業所、日揮㈱六ヶ所再処理現場事務所、
㈱千代田テクノル青森営業所、㈱日立システムズパワーサービス、㈱東京エネシス青森支社、東
京ニュークリア・サービス㈱六ヶ所事業所、東京防災設備㈱六ヶ所事務所、㈲富士エンジニアリング、
㈱ペスコ青森事務所、みすず精工㈱六ヶ所工場、㈱青森クリエイト、東北化学薬品㈱むつ小川原
営業所、東洋建物管理㈱六ヶ所営業所、日本テクサ㈱青森事業所、応用地質㈱エネルギー事業
部六ヶ所調査所、日本原燃分析㈱、
トーヨー工業㈱、日本建設工業㈱六ヶ所作業所、太平電業㈱六ヶ
所事業所、㈱日立パワーソリューションズ六ヶ所事務所、㈱クリハラント六ヶ所作業所、㈱関電工エ
ネルギーシステム本部原子力部六ヶ所事業所、㈱三興、㈱シービーエス六ヶ所事業所、高田プラン
ト㈱、六ヶ所テクノス㈱、㈱オー・シー・エル六ヶ所事務所、㈱原燃環境、原燃エンジニアリング㈱、
三和テクノサービス㈱、青森NFCテクニカルサービス㈱、ATOMWorks㈱、㈱高田工業、東京パワー
テクノロジー㈱六ヶ所原子力事業所、㈱鳥山土木工業、附田建設㈱、㈱永木精機、青森千代田㈱
むつ小川原原燃興産㈱、六ヶ所原燃警備㈱
原子燃料サイクル事業の安定的な遂行と施設の立地を契機とした直接的な地域振興に寄与することを
目的として、昭和62年4月、青森県、六ヶ所村、旧原燃2社(現 日本原燃㈱)の共同出資により「むつ小川
原原燃興産㈱」が設立されています。
同社は、原子燃料サイクル施設の付帯業務の効果的処理、地元参画の積極的推進、安定的雇用機会の
創出及び地域産業おこしのため、付帯業務の総合的管理に当たる事業者として設立されたものです。
また、昭和63年4月には、日本原燃㈱、民間警備会社、青森県警備事業協同組合の共同出資により、原
子燃料サイクル施設及びその付帯施設に関わる一般警備業務を行う「六ヶ所原燃警備㈱」が設立されて
います。
14
企業の立地と雇用の促進
電気事業連合会の仲介による誘致企業
原子燃料サイクル施設等の立地を契機に、県内に14社14事業所が操業をしており、699人の雇用
が図られています。
音羽電機工業株式会社
株式会社 永木精機
誘致企業の
立地地点
株式会社オプティフロンティア・マニファクチュアリング
ワイヤリングCADテック㈱
平成8年10月操業
青森昭和電線㈱
平成8年3月操業
(H27.4.1現在)
(誘致企業数:14社14事業所)
㈱オプティフロンティア・
マニファクチュアリング浪岡工場
平成13年4月操業
㈱永木精機六ヶ所村工場
平成2年9月操業
奥越部品㈱青森工場
平成2年3月操業
㈱青森フジクラ金矢
平成3年4月操業
六ヶ所村
㈱クリハラント青森工業所
平成5年10月操業
野辺地町
音羽電機工業㈱弘前工場
平成5年4月操業
ダイヘン青森㈱
平成4年5月操業
㈱エス・ティー・シックス
平成23年3月操業
青森市
板柳町
弘前市
六戸町
おいらせ町
日本地工㈱八戸事業所
平成4年4月操業
八戸市
階上町
㈱ダイヤレックス
平成6年1月操業
富士電機㈱東北支社
青森サービスセンター
平成5年10月操業
住友電工電子ワイヤー㈱八戸事業所
平成7年3月操業
原子力発電施設等周辺地域企業立地支援給付金
原子力発電施設等の所在及び周辺市町村における企業立地の支援を図るために、雇用増加を生
む企業に対して、一定期間にわたって電気料金の実質的割引措置になる給付金を交付しています。
■対象市町村
(平成28年2月1日現在)
十和田市、三沢市、むつ市、平内町、野辺地町、七戸町、
おいらせ町、六戸町、横浜町、東北町、六ヶ所村、東通村、
(旧十和田湖町除く)
大間町、風間浦村、佐井村
■交付実績
平成26年度上期
85事業所 305,181千円
平成26年度下期
84事業所 257,788千円
企業の立地と雇用の促進
15
原子力発電施設等関連業務研修事業
原子力発電施設等のメンテナンス業務等関連業務への地元企業の参入促進や従事する人財育成
のため、原子力発電施設等に関する基礎知識や技術力の向上のために実践的な研修を各種実施し
ています。
【最近3年間の講座参加者数】
平成26年度 延べ 583名(酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者講習 ほか20講座)
平成25年度 延べ 466名(低圧電気取扱業務特別教育 ほか20講座)
平成24年度 延べ 484名(第2種放射線取扱主任者受験対策講座 ほか17講座)
㈱青森原燃テクノロジーセンター
原子燃料サイクル施設の安全かつ安定的な操
業のために使用済燃料の再処理やウラン濃縮等
に関する専門的な技術の能力開発を行うととも
に、公開講座の開催等を通じて地域の振興に寄
与することを目的に、平成7年4月、上北郡東北
町に開設されました。
【事業内容】
1 原子燃料サイクル事業に関する
職業教育訓練の受託
2 教養、技能、生活に関する講座の開設
3 研修施設の賃貸
ビジネススキル研修
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企業の立地と雇用の促進
サイエンスサマーキャンプ
公開講座
(職業体験講座)
試験研究機関の
立地と人材育成
(公財)環境科学技術研究所
原子燃料サイクル施設の立地を契機に、放
射性物質による環境への影響等の環境安全に
関する調査研究等を行う財団法人環境科学技
術研究所が平成2年12月に設立され、平成24
年4月に公益財団法人に移行しました。
環境科学技術研究所では、以下の調査研究
と研究情報発信活動を行うとともに、原子力
関連分野の人材育成を支援しています。
環境科学技術研究所本館
● 県内の放射性物質の分布と環境中移行の調査
六ヶ所村の再処理施設の操業に伴い環境中に排出される放射性物質からの線量を評価するため、放射性物質
の環境中での挙動と人体への移行を調べています。野外での調査に加え、本県特有の
「やませ」
をも含めた様々
な気象条件を再現できる
「全天候型人工気象実験施設」を用いた実験を行うことで、放射性物質の環境中での動
きをより正確に予測することができるようになります。
全天候型人工気象実験施設
大型人工気象室
● 環境や人体中における放射性の炭素や水素の動きに関する調査
再処理施設から排出される放射性物質のうち、内部被ばくの原因となる放射性の炭素や水素
(トリチウム)
に
ついては、
「閉鎖型生態系実験施設」
及び野外等において、
安定同位体を使用した実験を行っています。
これにより、
環境中での移行・蓄積、人体内代謝が明らかとなり、精度の高い線量評価が行えるようになります。
閉鎖型生態系実験施設
作物栽培
試験研究機関の立地と人材育成
17
● 低線量率放射線による生物への影響に関する調査
再処理施設から排出される放射性物質から周辺の住民の方々が受ける放射線量は、
自然放射線量に比べ、十分
に低い線量率になるように管理されています。環境科学技術研究所では、低線量率の放射線を長期間受けた時
の影響について、マウスを用いて調べています。
①低線量生物影響実験棟
低線量生物影響実験棟は、特定の病原体がいない
環境下で、多数のマウスに低線量率の放射線を連続
照射できるよう設計された世界でも例のない施設で
す。これまでに、低線量率放射線がマウスの寿命に
与える影響について調べました。その成果を基に、
現在、放射線照射したマウスの子や孫に影響がある
かどうかを調べています。
低線量生物影響実験棟
②先端分子生物科学研究センター
“低線量率の放射線はヒトにどのような影響を与
えるのか、その仕組みはどのようなものか”この疑
問に答えるために、先端分子生物科学研究センター
では、マウスや培養細胞を用いて遺伝子やタンパク
質のレベルから、細胞、個体のレベルまで低線量率
放射線が生物に及ぼす影響を調査しています。
最先端の分子生物学的手法を駆使した調査を行
い、動物実験の結果から低線量率放射線がヒトの健
康に及ぼす影響を科学的に推定します。
先端分子生物科学研究センター
● 研究情報発信活動
調査研究で得られた成果や情報を県民に分かり
やすく説明するための「成果報告会」
を青森市、八戸
市、弘前市、六ヶ所村の4か所で開催しています。
また、地域の公民館などで放射線の知識や調査研
究の内容について説明会を開催しています。
成果報告会(青森市)
● 人材育成支援
大学等における放射線教育を支援するため、放射
線測定実習、講義、学生と職員との対話、見学の受
け入れなどを行っています。
放射線測定実習の受け入れ
18
試験研究機関の立地と人材育成
環 境 放 射 線 等
モ ニ タ リ ン グ
青森県では、原子力施設周辺地域の住民をはじめ県民の健康と安全を守り、環境を保全するた
めに、原子力施設周辺地域の環境放射線等モニタリングを行い、施設から環境への影響をチェッ
クしています。
● 環境放射線等モニタリングのしくみ
1 監視測定
空間放射線の測定
環境試料の分析
原子力施設の周辺地域において、モニタリン
グステーション、積算線量計及びモニタリング
カーにより空間放射線等の監視・測定を行い
ます。
水、土、農畜産物、海産物などの環境試料中の
放射能を測定します。
1 前処理
2 乾燥・灰化
モニタリングステーション
3 測定・解析
モニタリングカー
積算線量計
2 データの評価・確認
学識経験者をはじめ、立地村及び周辺市町村の長、関係団
体の長及び県知事以下県職員等で構成される青森県原子力
施設環境放射線等監視評価会議で、データの評価・確認を行
います。
3 データの公表
データは、青森県原子力施設環境放射線等監視評価会議
の評価を受けた後、広報誌、ホームページ、ラジオ、新聞
広告等により広く県民に公表します。
広報誌及び新聞広告での広報 →
環境放射線等モニタリング
19
昭和59年4月に電気事業連合会からの立地協力要請を受
け、昭和60年4月に県が要請を受諾し、安全の確保を第
一義とし、事業者である日本原燃株式会社において、操
業及び建設が進められています。
原子燃料サイクル
施 設 の 概 要
1 ウラン濃縮工場
2
昭和63年8月10日に事業許可を得て建設され、平成
4年3月27日に操業を開始しています。
平成2年11月15日に事業許可を得て建設され、平成
4年12月8日に操業を開始しています。
3 再処理工場
4
六フッ化ウラン
ウラン濃縮施設
ウラン鉱石
ウラン鉱山
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
平成4年4月3日に事業許可を得て建設され、平成7
年4月26日に操業を開始しています。
平成4年12月24日に事業指定を受け、建設に着手し、
本体施設については平成30年度上期にしゅん工の予定
です。
■原子燃料サイクル概念図
低レベル放射性廃棄物埋設センター
六フッ化ウラン
転換施設
精錬施設
回収ウラン
回収ウラン・
プルトニウム
二酸化ウラン
再転換施設
MOX燃料
加工施設
高レベル放射性廃棄物
貯蔵管理施設
二酸化ウラン
再処理施設
MOX燃料
成型加工施設
使用済燃料
使用済燃料
ウラン燃料
使用済燃料
中間貯蔵施設
高レベル放射性
廃棄物処分施設
20
原子燃料サイクル施設の概要
使用済燃料
原子力発電所
低レベル放射性廃棄物埋設施設
原子力発電の燃料となるウラン
は、石油や石炭と異なり、一度使
用した燃料を再処理することに
よってウランとプルトニウムを抽
出し、再び燃料として利用するこ
とができます。
こうした、燃料の再処理に係わ
る流れを「原子燃料サイクル」と
いいますが、六ヶ所村には、関係
施設のうち、
「ウラン濃縮工場」、
「低レベル放射性廃棄物埋設セン
ター」、
「再処理工場」及び「高レ
ベル放射性廃棄物貯蔵管理セン
ター」が立地するとともに「MO
X燃料工場」が建設中です。
■原子燃料サイクル施設の現状と計画
施 設 名
建設地点
施設の規模
用地面積
再 処 理 工 場
MOX燃料工場
低レベル放射性廃棄物
埋設センター
ウラン濃縮工場
いやさかたい
おおいしたい
青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区
最大再処理能力
800トンU /年
使用済燃料貯蔵容量
3,000トンU
返還廃棄物貯蔵容量
ガラス固化体2,880本
青森県上北郡六ヶ所村大石平地区
最大加工能力
130トンHM /年
150トンSWU /年で操
業開始
最終的には
1,500トンSWU /年規
模
弥栄平 約380万平方㍍(専用道路などを含む)
・事業指定申請
平成元年 3 月30日
・事業指定
平成 4 年12月24日
・建設工事着工
平成 5 年 4 月28日
・安全協定締結(燃焼度
計測装置校正試験用使
用済燃料の受入れ及び
貯蔵)
平成10年 7 月29日
・事業開始
平成11年12月 3 日
建 設 ・ ・安全協定締結(使用済燃
運転計画 料の受入れ及び貯蔵)
平成12年10月12日
・安全協定締結(ウラン試験)
平成16年11月22日
・安全協定締結
(アクティブ試験)
平成18年 3 月29日
・事業変更許可申請
(新規制基準への適合
性確認)
平成26年 1 月 7 日
・再処理工場本体竣工
平成30年度上期予定
建 設 費
高レベル放射性廃棄物
貯蔵管理センター
(H 28. 1月末現在)
約2兆1,930億円
約20万立方㍍(200㍑
ドラム缶約100万本分
相当)
最終的には約60万立方
㍍(同約300万本相当)
大石平 約340万平方㍍
・事業許可申請
(1,440本分)
平成元年 3 月30日
・事業許可
平成 4 年 4 月 3 日
・建設工事着工
平成 4 年 5 月 6 日
・安全協定締結
平成 6 年12月26日
・操業開始
平成 7 年 4 月26日
・事業変更許可
(1,440本分増設)
平成15年12月 8 日
・事業変更許可申請
(返還低レベル放射性
廃棄物の受入れ・貯
蔵及び最大保管廃棄
能力向上)
平成22年10月20日
・事業変更許可申請
(新規制基準への適
合性確認)
平成26年 1 月 7 日
・事業許可申請
平成17年 4 月20日
・事業許可
平成22年 5 月13日
・建設工事着工
平成22年10月28日
・事業変更許可申請
(新規制基準への
適合性確認)
平成26年 1 月 7 日
・竣工
平成31年度上期予定
・事業許可申請
(
600トンSWU/年)
昭和62年 5 月26日
・事業許可
(
600トンSWU/年)
昭和63年 8 月10日
・建設工事着工
昭和63年10月14日
・安全協定締結
平成 3 年 7 月25日
・操業開始
平成 4 年 3 月27日
・事業変更許可
(
450トンSWU/年)
平成 5 年 7 月12日
・事業変更許可
(新型遠心機75トン
SWU/年への更新等)
平成22年 1 月21日
・事業変更許可申請
(新型遠心機375トン
SWU/年への更新等)
平成25年5月14日
・事業変更許可申請の
一部補正(新規制基
準への適合性確認)
平成26年 1 月 7 日
約1,250億円
約2,100億円
約2,500億円
・事業許可申請〔均質・
均一固化体分約4万立
方㍍(200㍑ドラム缶
約20万本相当)
〕
昭和63年 4 月27日
・事業許可
平成 2 年11月15日
・建設工事着工
平成 2 年11月30日
・安全協定締結
平成 4 年 9 月21日
・操業開始
平成 4 年12月 8 日
・事業変更許可〔充て
ん固化体分約4万立方
㍍(200㍑ドラム缶約
20万本相当)〕
平成10年10月 8 日
※
約1,600億円
※ 低レベル放射性廃棄物約20万立方㍍(200㍑ドラム缶約100万本相当)分の建設費
■六ケ所原燃PRセンター
我が国で唯一の原子燃料サイクル施設の本格的なPRセンターとして、平成3年9月20日にオープンし、原子燃
料サイクル施設のしくみや安全性について分かりやすく説明しています。
所在地
上北郡六ヶ所村大字尾駮字上尾駮2−42
TEL 0175−72−3101
規 模
展示棟
サービス棟
別館
地上3階、地下1階
地上1階
地上2階
内 容
原燃ツアーズ(展示棟1階・地下1階)
サイクルステーション(展示棟2階)
展望ホール(展示棟3階)
ショップ(売店)
休憩コーナー
(サービス棟1階)
多目的ルーム(サービス棟1階、別館1階)
レストラン(軽食、喫茶)(別館1階)
原子燃料サイクル施設の概要
21
発行
青森県エネルギー総合対策局原子力立地対策課
青 森 市 長 島 1−1−1
本冊子は、平成27年度広報・調査等交付金事業により
平成28年2月3,000部作成したもので、印刷経費は1部あたり394.2円です。
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