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顔色や爪の色が悪い(黒い、紫色): 他人から顔色や爪
Q18 顔色や爪の色が悪い(黒い、紫色) : 他人から顔色や爪の色が悪いと言われております どのような病気が考えられますか? なぜ顔や爪の色が悪くなるのでしょう? 顔色や爪の色は、そこを流れる血液の色を反映 顔色や爪の色が悪くなった時には、どうす ればよいのでしょう? しています。酸素をたくさん含む血液は鮮やかな 誰でも、急に寒いところに行くと、血管が細く (きれいな)赤色ですが、酸素が少ない血液は、や なって血液の流れが悪くなり、顔色や爪の色が悪 や黒みがかった赤色(紫色)となります。また、血 くなることがあります。しかし、体が温まってく 液の流れが悪いときも、同じように顔色や爪の色 ると、顔色や爪の色は元に戻ります。この様な場 が悪くなります。これらの状態をチアノーゼと呼 合には、それほど心配は要らないでしょう。しか んでいます。 し徐々に顔色や爪の色が悪くなってきて、もとに 顔色や爪の色が悪くなる時には、どの様な 原因が考えられるのでしょうか? 顔色や爪の色が悪くなる原因としては、慢性閉 戻らない場合や、短い時間内に、顔色や爪の色が 悪くなったり良くなったりを何度も繰り返すとき には、何らかの病気の可能性がありますので、医 療機関を受診し、医師の診断を受けることをお勧 塞性肺疾患(COPD)や肺線維症などの肺の病気の めします。また、急に、息が苦しくなってきて、 ために、うまく呼吸ができない場合や、心不全な 顔色や爪の色が悪くなった時には、肺や心臓に急 どの心臓の病気で、うまく血液を全身に送り出す 激に何かが起こっていることが考えられますの ことができない場合などが考えられます。そのほ で、急いで医療機関を受診する必要があります。 かの原因としては、生まれつき心臓や血管に奇形 があるとき(心血管奇形)や、血液の中で酸素を運 ぶ「ヘモグロビン」というタンパクに異常がある ときにも、顔色や爪の色が悪くなります。 治療法はどうなるのでしょう? 顔色や爪の色が悪くなる原因によって、対処の 方法や治療法は違ってきます。血液に含まれる酸 また、心臓や血管の形が普通であっても、血管 素が少ないために顔色や爪の色が悪くなっている が何らかの原因で細くなったり、詰まったりする と判断された際には、酸素投与が必要になる場合 ことによって血液の流れが悪くなる場合もありま があります。 す。 © 一般社団法人日本呼吸器学会 (2016 年 12 月) www.jrs.or.jp/ MEMO 日本呼吸器学会では学会ホームページにて「市民のみなさま向け」に様々なコンテンツを公開しています。ぜひご覧ください! 呼吸器 の 病気 Respiratory disease 『疾患別』に症状や、診断・治療方法を解説しています。 『症状から』対応方法などを Q&A 形式でお答えします。 ※ここに書かれている内容は、あくまで一般的なものであり、必ずしも貴方の病気にあてはまらない事も ありますので、この内容を参考にし、呼吸器の専門医の診察を受けてください。 日本呼吸器学会 ホームページ www.jrs.or.jp/