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Sustainability Report 2015
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地域社会
基本的な考え方
「地域社会が健全であってこそビジネスの成長を果た
地域のサスティナビリティーは重要なテーマです。
すことができる」という考えのもと、世界 200 ヵ国
コカ・コーラシステムでは、地域の防犯、災害支援、
以上で事業を展開するコカ・コーラシステム。地域社
女性の活躍支援、次世代を担う子どもたちの教育支援
会に支えられているコカ・コーラシステムにとって、
などの取り組みを通じて地域社会を支援しています。
地域コミュニティとの関わり
地域に貢献する自動販売機とルートカー
コカ・コーラシステムでは、本業を通じた社会貢献の
環境保全・地域振興活動の支援に取り組んでいます。
一環として、災害発生時に飲料の提供や物流支援など
製品の輸送や補充に使われるルートカーでは、走行中
を行う災害協定提携を、2013 年 12 月時点で全国に
に不審な状況や助けを必要とする人を発見した場合
おいて 1,000 以上
※1
締結しており、この協定をもと
の通報・保護に協力するほか、災害時には支援物資の
に災害支援型自動販売機の設置を積極的に進めてい
輸送車として稼働しています。
ます。お客様にとって身近な自動販売機やルートカー
※ 1 ボトラー 7 社と日本コカ・コーラ株式会社の提携数合計。市町
村、市町村の外郭団体、警察機関を含む。
を活用した安全・安心な地域づくりに積極的に協力し
ています。
2014 年末現在、全国に約 7,800 台設置している災
害対応型自動販売機は、地震などの災害発生時に、通
信ネットワーク技術を活用した遠隔操作によって、自
動販売機に搭載された電光掲示板に災害情報を流し
たり、本体に残っている飲料を無償で提供することが
可能で、緊急時に自動販売機ならではの機能を活用し
た支援を行っています。
防犯面では自動販売機に住所表示ステッカーを貼付す
るほか、電光掲示板へ防犯情報を発信するなど警察と
の連携を進めている地域もあります。さらにボトラー
社ごとに、支援型自動販売機を通じて NPO や地域の
災害支援型自動販売機
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次世代育成
「アクエリアス 未来への夢はじめよう。」プロジェクト
世界の第一線で活躍する方々から直接学ぶ体験を通
じて、子どもたちに“夢を持つこと”“目標を持って
努力すること”、そして“チャレンジしつづけること”
の大切さを伝える「アクエリアス 未来への夢はじめ
よう。」プロジェクト。
2014 年 は、 福 島、 山 口、 北 海 道 の 3 ヵ 所 で 実 施。
合計で 576 人の応募がありました。トークセッショ
ンとして、水泳のオリンピック選手である北島康介選
手から「夢を持つことの大切さ」「目標に向けて努力
することの大切さ」を聞いた後、実際に北島康介選手
から水泳の指導を受けました。
山口での水泳指導の様子
高円宮杯全日本中学校英語弁論大会への協賛
「国際性豊かな青少年を育てるために、英語教育の普
語スピーチを披露しました。
及を図り、日本文化の発展と国際親善に寄与する」
コ カ・コ ー ラ シ ス テ ム は、 上 位 3 位 ま で の 入 賞 者 に
という理念に賛同し、日本のコカ・コーラシステムで
「コカ・コーラ高校・大学奨学資金」を、また環境問
は 1963 年から 50 年以上にわたり本大会の協賛を
題や社会貢献活動をテーマとした優秀なスピーチを
続けています。2014 年 11 月に開かれた第 66 回決
行った 3 人とその所属中学校に対し、「コカ・コーラ
勝大会では、全国各都道府県の 1,349(地区大会は
環境・社会特別賞」を贈りました。
4,774)人の中学生の中から選ばれた生徒が優れた英
英語スピーチの様子
開会式集合記念写真
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全肢連への支援
コカ・コーラシステムは、1980 年より 35 年以上に
わたり全肢連(社団法人 全国肢体不自由児者父母の
会連合会)を支援しており、全国各地の学校や公民館
と「キッザニア甲子園」(兵庫・西宮)に全肢連の
子 ど も た ち と そ の ご 家 族 合 計 1,280 人 を 招 待 し、
「コカ・コーラ」の製造工程を体験して頂きました。
などに全肢連のステッカー付き自動販売機(全肢連管
また、第 6 回スペシャルオリンピックス日本冬季ナ
理)を約 1,400 台以上設置し、毎年その売上金の一
ショナルゲームにおいて、全肢連の事業活動の一つで
部を全肢連・県肢連の活動費に充てています。
あるハンドアーチェリー紹介ブースを設置。約 700
2008 年 か ら は、 子 ど も た ち が 実 社 会 で 活 動 す る
人のアスリートやボランティアが参加しました。ハン
力を育む機会を提供しているキッザニアにおいて
ドアーチェリーは、集中力向上の生活体育や、健康増
「コカ・コーラファンデー@キッザニア」を開催し、全
進に役立つ競技で、高齢者のリハビリや障がい児のレ
肢連の子どもたちとそのご家族を招待しています。
クリエーションとして注目されているスポーツです。
2014 年 11 月には、「キッザニア東京」(東京・豊洲)
自動販売機に貼る全肢連のステッカー
「キッザニア東京」でお仕事体験をする全肢連の子どもたち
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コカ・コーラ 教育・環境財団
公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、「日
2014 年 は、 エ コ 支 援 事 業 と し て 公 立 の 小 中 学
本コカ・コーラボトラーズ育英会」
(1970 年設立)
校 へ の エ コ 支 援 事 業 第 3 期 と し て 21 校 へ の
と「コカ・コーラ 教育・環境財団」
(1994 年設立)
助 成 を 決 定、 ま た 米 国 で の ホ ー ム ス テ イ 研 修
を統合し、2 つの事業を一元化して運営・推進す
「TOMODACHI イニシアチブ」には、60 名の高
るために、コカ・コーラが日本で事業を開始して
校生を派遣しました。
50周年にあたる、2007 年 6 月に設立されまし
今後も、活動の実施にあたっては、被災各地の行
た。
政や関係者の方々と緊密な連携を図って進めてま
「心豊かでたくましい人づくり(Active Healthy
いります。
Living)」を基本理念とし、3 つの事業(1. 環境
教育、2. 奨学支援、3. スポーツ教育)を柱とし
た活動を企画・提供することで、国際社会が求め
る青少年の育成と、地域社会を支える人材の育成
に貢献します。
2011 年 3 月 11 日に発生した日本大震災の被災
地復興支援のために、ザ コカ・コーラカンパニー
により「コカ・コーラ復興支援基金」を設立。国
内外のコカ・コーラシステムおよび一般からの寄
付金をもとに財団の活動理念に基づき、子どもた
ちの生活復興に必要とされる教育施設、教育の機
コカ・コーラ 教育・環境財団
会の提供などの活動を行っております。
http://www.cocacola-zaidan.jp
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工場見学
日本のコカ・コーラシステムでは、地域社会のみなさ
まと直接ふれあい、情報を発信する場として、全国
14 工場で工場見学を実施しています。2014 年は約
21 万 8,000 人以上が参加しました。製品の製造工程
の見学を中心に、コカ・コーラシステムの歴史や、製
品の「安全」とお客様の「安心」を守る取り組み、環
境対策などを紹介。コカ・コーラシステムの事業活動
について、映像やゲームなども交え楽しみながら学習
して頂けるよう、お伝えしています。またミュージア
ムスペースの併設やイベントの開催など、工場ごとに
特色ある内容を提供しています。
工場見学の様子
ものづくり体験
日本コカ・コーラは、「コカ・コーラ」をつくる楽しさ
を体験することにより、子どもたちが働く喜びに出会
「コカ・コーラ」のボトリング工場におけるものづくり
体験をしました。
い、夢や目標を育んでほしいとの願いから、職業・社
会体験型施設「キッザニア東京」
(東京・豊洲)と「キッ
ザニア甲子園」(兵庫・西宮)にボトリング工場のパ
ビリオンを出展しています。
パビリオンでは、「コカ・コーラ」の製造工程を子ども
たち向けに簡略化して再現し、実際に機械を操作する
などの体験ができるようになっています。また、衛生
管理や品質・安全管理の大切さを楽しみながら学ぶこ
とができます。グローバル企業としての特徴を活か
し、表示や説明の一部には英語を取り入れています。
2014 年は、合計約 12 万人以上の子どもたちが
キッザニア東京
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社会・地域貢献活動の歩み(年表)
コカ・コーラシステムでは、事業活動を行う地域が健
代からは教育・文化支援プログラム、1970 年代から
全であってこそビジネスの持続的な成長が可能であ
はスポーツ支援プログラムを開始しました。これらの
る、という考えのもと、地域社会における活動をサス
活動は、現在も継続して取り組んでいます。また、ス
ティナビリティーの重点分野の一つに位置づけさま
ペシャルオリンピックスや全国肢体不自由児・者父母
ざまな活動を行っています。
の会連合会とのパートナーシップを通じた支援も長
1950 年代から地域清掃を続けているほか、1960 年
年行っています。
1880 1940 1950 1960 1970 1980 1990
2000
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
環境 NGO 団体オーシャンコンサーバンシーに協賛
地域清掃
̶インターナショナルコスタルクリーンアップ̶ 1995~
地域清掃
NPO 法人 green bird との協働
1953~
2008~
Keep Japan Beautiful
1970~
オリンピック アムステルダム大会より支援始まる
1928~
「コカ・コーラ 未来の
夢をはじめよう。」
プロジェクト
2007~2010
「アクエリアス
未来の夢
はじめよう。」
プロジェクト
2011~2014
スポーツ支援プログラム
インターハイ
1993~
サッカー FIFA ワールドカップ
フラッグベアラー/ボールキッズ
1928~ 製品提供 1950~ 広告協賛
1978~ オフィシャルパートナー
1998~
さわやかサッカー教室
1978~
全日本少年サッカー大会
1977~
全国高校サッカー選手権大会
1993~
J リーグ
2009~
COPA
COCA-COLA
2013~
高野先生に学ぼう コカ・コーラかけっこアカデミー
2008~
教育・文化支援プログラム
高円宮杯 全日本中学校英語弁論大会
1963~
コカ・コーラ教育・環境財団奨学金事業
1966~
コカ・コーラ環境教育費
1994~
雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス
2009~
コカ・コーラ「森に学ぼう」プロジェクト
2006~
パートナーシップ
スペシャルオリンピックス
1968~
全国肢体不自由児・者父母の会連合会
1980~
もの作り体験̶キッザニア̶
2006~
日本一輪車協会
1988~
年表
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環境活動
グローバルな視点でローカルに取り組む美化・清掃活動
日本のコカ・コーラシステムでは 1960 年代より地域
た。また 2008 年からは街の清掃活動を行う NPO 法
の清掃活動と、清涼飲料の空容器の回収に取り組んで
人グリーンバードを支援しています。
きました。1970 年代には「こんにちは!美しい日本
グローバルには、
20 年にわたりザ コカ・コーラ カンパニー
(Keep Japan Beautiful)」のスローガンのもとで美
が支援している環境 NGO オーシャン・コンサーバンシー
化清掃キャンペーンを展開し、1998 年からは「Yes !
が主催する清掃ボランティア活動「国際海岸クリーン
リサイクル No !ポイ捨て」を合言葉にテレビ CM
アップ」に参加しています。
などによる空容器リサイクルの啓発を進めてきまし
「コカ・コーラ 森に学ぼう」プロジェクト
日本のコカ・コーラシステムでは、環境省、林野庁の
ます。また、小中学生向けのサイトでは、森の生態系
後援のもと、2006 年より次世代を担う子どもたちを
の仕組みや地球温暖化に関する知識を学べるプログ
対象に環境教育プログラム「コカ・コーラ 森に学ぼう」
ラムも提供しています。
プロジェクトを全国のボトラー社とともに実施して
います。
このプロジェクトでは、自然観察やゲームを通じて
地球上の生き物に欠かせない大切な水と森の関わり
合いを伝えるほか、コカ・コーラシステムがグローバ
ルに取り組む水資源保護活動の一環として水資源涵
養につながる植林や間伐などのフィールドワークも
行っています。2013 年からは、工場水源地での活動
を全国各地で行っています。2014 年は全国で、約
2,400 人の参加者にご体験頂きました。
専用 WEB サイトでは、日本全国で実施している森林
保全をはじめとする、水資源保護の活動を紹介してい
「コカ・コーラ 森に学ぼう」プロジェクト。
北海道コカ・コーラボトリング株式会社で実施した自然観察
パートナー企業と取り組む環境活動
5 月 24 日、群馬県片品村丸沼高原にて、日本製
参加者からは、「コカ・コーラシステムと日本製紙
紙株式会社との協働プログラムである植樹活動を
株式会社の取り組みを実際に体験したことで、森
実施しました。日本コカ・コーラからは社員とそ
と水の関係について理解が深まりました」などの
の家族 30 人が参加し、日本製紙からの参加者と
感想が聞かれました。
ともに 1,000 本の苗木を植えました。
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