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地表スラブ耐震補強工法
地表スラブ耐震補強工法 東日本旅客鉄道株式会社 GL フーチング 技術の概要 地表スラブ耐震補強工法 • 地表面に高架橋の変形を 拘束するスラブを敷設する ⇒柱状構造物の地中部の柱 や杭に直接的補強を行わ ない耐震補強 地中部の柱や杭に対して 大規模な掘削工事を行わ ない耐震補強が可能 コストダウン、工期短縮が 可能 地表スラブ (新設補強部材) 地中柱 (補強対象部材) 小径杭 (新設補強部材) 既設杭 (補強対象部材) 【特徴】 • • 大規模掘削不要 コストダウン・工期短縮 従来工法との比較 提案する耐震補強工法 従来の耐震補強工法 地表スラブ 増フーチング 小径杭 既設杭 既設杭 増杭 杭より上の地盤を 考慮せずに 耐震補強設計を行う コストが高く工期が長い ■地中部材を補強するための大規模な 仮土留め・掘削工が必要 ■大規模な補強部材が必要 ■既設部材との接合工(増フーチング 等)が必要 地盤を積極的に考慮 し耐震補強設計を行う 工期短・工事費低 ■地中部材を補強するための大規模な 仮土留め・掘削工が不要 ■軽微な補強部材による補強 ■既設部材との接合工(増フーチング 等)が不要 工法の特徴 • 地中部材(地中の柱や杭)を直接的に補強す ることなく、構造全体系としての耐震補強が 可能 • 掘削工事が不要となることによるコストダウン • 地盤の効果を積極的に考慮し、新設補強部 材が簡易となる点によるコストダウン • Ex/ 東北縦貫線プロジェクト R2-3高架橋 ※2橋(約40m) 既設杭部材の直接的補強を省略 特許および実施料 発明の名称 出願人 出願番号 出願日 公開番号 公開日 特許番号 登録日 柱状構造物の 補強構造 東日本旅客鉄道㈱ 特願2004-70593 平成16年3月12日 特開2005-256456 平成17年9月22日 特許第4394982号 平成21年10月23日 杭基礎の 杭頭構造 東日本旅客鉄道㈱ 特願2003-296288 平成15年8月20日 特開2005-61174 平成17年3月10日 特許第4425584号 平成21年12月18日 【実施量算定イメージ】 a 補強対象高架橋 A 補強対象橋脚 b 柱断面積:a×b=Am2 地表スラブ 実施料=10万円/m2×Am2×柱8本 実施料=10万円/m2 ×Am2×橋脚1本 【論文】 ・基礎スラブを用いた杭基礎の耐震補強効果に関する実験的研究:土木学会論文集A vol.65,No.2, pp310-320 ・基礎スラブ設置条件下でのフーチングと杭状部材の干渉効果に関する実験的研究:土木学会論文集A vol.65,No.3,pp670-682 設計手法 全体系に 全体系に 組み込む 組み込む 地表スラブを 基礎スラブ部を ばね化する ばね化する 地表スラブばね 基礎スラブバネ 柱の地盤抵抗 モデル化した モデル化した 地表スラブバネ 基礎スラブバネ フーチングの 前面抵抗 PY 荷 重 実際 δ 基礎スラブ工法による 地表スラブ耐震補強工法による 耐震補強高架橋イメージ 耐震補強高架橋イメージ Y 変位 地表スラブ部の 基礎スラブ部の 静的非線形解析 静的非線形解析 基礎スラブばね・ 地表スラブばねを考慮 フーチング前面抵抗を した静的非線形解析 考慮した静的非線形解析 構造系を分離・統合する形で簡易な骨組みモデルによる耐震補強設計が可能 【設計資料】 基礎スラブを利用した耐震補強工法の当面の設計法について:SED No.27, pp.30-41, 2006.11,JR東日本 既設高架橋を有効利用した重層化設計:SED No.36,pp.48-53, 2011.6, JR東日本 鉄道構造物等設計標準・同解説(耐震設計,基礎構造物,コンクリート構造物) 設計例 (東北縦貫線R2高架橋) (単位:mm) 約9300 約30000 400 約5800 約4800 約6500 Φ800,L6000 1 最大応答 0.8 水平震度 杭部材が損傷し、 荷重が低下 している 応答塑性率:約 10 引抜側 1 列目杭が 引抜降伏 0.4 中列の杭がすべて 損傷レベル 4 となる 引抜側の杭がすべて 損傷レベル 4 となる 損傷レベル4 等価固有周期(sec) :0.56 押込側 1 列杭が 押込降伏 0.8 杭部材が損傷せず 荷重を維持している Khy=0.30 111mm 70.5mm 115mm 0.6 柱部材が 損傷レベル 3 となる 100 Khy=0.38 最大応答 引抜降伏 引抜側 δmax=345mm 200 変位(mm) 柱部材が 損傷レベル 4 となる 300 400 中列 押込側 0 69.0mm δy=30.0mm 0 100 押込降伏 引抜降伏 δmax=300mm 200 変位(mm) 300 } } } 0 【上部工先行降伏】 0.4 } } } δy=34.5mm 応答塑性率:約 10 押込側 2 列杭が 押込降伏 引抜側の杭がすべて 引抜降伏 0.2 0.2 0 【補強】 【下部工先行降伏】 押込側の杭がすべて 損傷レベル 4 となる 0.6 1 水平震度 【無補強】 等価固有周期(sec) :0.67 引抜側 400 中列 押込側 施工実績 (東北縦貫線R2-3高架橋 延長約60m) 東北縦貫線 既設高架橋利用箇所 (地表スラブ耐震補強 工法適用箇所) 新幹線 東北縦貫線 A B A B 新幹線 B-B断面 A-A断面 施工ステップと状況 STEP0:補強前 STEP2:既設フーチングの補強 継足部 STEP1:小径杭の施工 黄色く見えるのが小径杭 STEP3:地表スラブの施工 既設高架橋部(柱補強前) 地表スラブ STEP4:完成 実施工程 (月) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 準備工 (地表掘削土留め +地表掘削) 地表スラブ設置工 既設高架橋補強工 高架橋上部工 (継足工) 破線のように施工可能であるが、 仮設設備の都合により 実際は先送りして施工 既設高架橋(1連)を撤去する場合、撤去工のみで4ヶ月必要(他箇所実績) 施工完了状況 新設高架橋部(継足) 在 来 線 高 架 橋 新 幹 線 高 架 橋 既設高架橋(柱・梁補強済) 地表スラブ