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−国内企業の購買・調達関連 IT ツールの導入意向は高く、今後一層の導

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−国内企業の購買・調達関連 IT ツールの導入意向は高く、今後一層の導
プレスリリース
平成 16 年 6 月 21 日
株式会社 アジル アソシエイツ
−国内企業の購買・調達関連 IT ツールの導入意向は高く、今後一層の導
入および活用が予想される−
アジルアソシエイツが国内企業の購買・調達業務の現状の課題と改革進捗、IT 活用
等の実態調査を実施
−株式会社アジル アソシエイツ(東京都渋谷区、代表取締役:野町直弘)はこの度国内企業の
購買・調達部門の責任者を対象として調達・購買業務の現状の課題と改革進捗等の実態調査
を行いました。
−それによりますと、国内企業の現状の主要課題としては、「コストダウン」、「海外サプライ
ヤの開拓と部品調達」、「グリーン調達の推進」が多くの企業で課題認識されていることが
分かりました。
−「コストダウン」は今までの延長線上ではない新たな仕組みによる継続的な活動のニーズが高
くなっています。
−また、「機能横断的チームの活用」「サプライヤとの協業」の 2 つの方策は既に活用が進んで
おり、今後は「IT 活用」、「組織・体制の見直し・整備」、「管理体制・システムの整備」
を主要な方策として検討しています。
−IT 活用に関しては全てのツールで 70%以上の導入意向があり非常に前向きであることが分かり
ますが、導入検討中の比率が高く、IT ツールの導入・活用は今後加速されることが予想され
ます。
購買・調達支援企業の株式会社アジル アソシエイツ(東京都渋谷区)は、現状の日本企業におけ
る調達・購買関連業務の実態調査を目的として、2004 年 3 月に上場企業の購買・調達部門責任者を
対象にアンケート調査を行い、この度「調達・購買関連業務に関するアンケート調査」として発表
いたしました。(調査の詳細は添付資料をご参照下さい)
今回の調査は米国のサプライマネジメント協会(Institute of Supply Management: ISM)とアリゾナ
州立大学(ASU)によって共同設立された購買・調達関連の研究機関である CAPS Research(Center
for Advanced Purchasing Studies)の日本における研究母体である戦略購買総合研究所・CAPS Japan
と共同で行われたものであります。
日本ではこのような購買・調達関連の調査研究は過去殆ど行われておらず、「購買・調達支援」
を事業領域とする株式会社アジル アソシエイツが自主的に実施したものです。
アジル アソシエイツは今後も継続的に同様の調査を行うことで、企業の購買・調達関連業務の実
態を包括的かつ定量的に捉えていきます。
●調査報告書の要約
【現状の課題】
購買・調達業務における課題につきましては「コストダウン」(90%)、「海外サプライヤの開
拓と部品調達」(61%)、「グリーン調達の推進」(53%)が主要なものとしてあげられています。
「コストダウン」に関しては限界に近づいたコストダウンを今後一層推進していくために従来の延
長線上ではない手法の確立が、「海外サプライヤの開拓と部品調達」については今後コストダウン
の手法として中国等低コスト地域からの購買・調達を増やしていかなければならないという点と現
1/7
地サプライヤの評価・開拓方法等の現実的な課題が、「グリーン調達の推進」については電機業界
を中心に強く課題として認識されています。
【調達改革の進捗度】
調達改革の内、何らかの方策を実施している比率が高いものは「コストダウン」(86%)、「サ
プライヤとの協業による納期短縮・在庫最適化」(84%)であり、「グリーン調達の推進」、「グ
ループや協力企業との集中購買」、「バイヤーの教育と人材育成」に関して多くの企業が今後実施
予定と回答されています。
改革の対象品目は「直接材」が高いものの「MRO」、「間接材・サービス」に対する取り組み
も既に多くの企業で行われており、対象材の範囲は広がっています。
具体的な施策としては「機能横断的チームの活用」、「サプライヤとの協業」が多くの企業で
既に活用されており、「IT 活用」、「組織・体制の見直し・整備」、「管理体制・システムの整
備」については検討中の比率が高く、今後課題解決のために方策として実施されていくことが予想
されます。
【IT 活用度】
IT ツールについては様々な調達・購買業務において導入済+導入検討中の比率が 70%以上を占
めており、購買・調達業務での IT 活用に関して企業が非常に前向きであることが伺えます。一方、
実際に導入済の件数が 50%を超えるのは Web-EDI のみであり、他のツールでは導入検討中の比率が
導入済の比率を全て上回っており、購買・調達業務での IT 活用は今後数年で積極化されることが予
想されます。特に「推奨部品・サプライヤ DB」(70%)、「SCM」(66%)、「電子見積り取得シ
ステム」(58%)、「サプライヤ向け情報提供ポータル」(58%)は 50%を超える高い比率で導入
検討されています。
なお、本調査報告書につきましてはアジル アソシエイツのウェブサイトから入手できます。
(http://www.agile-associates.com/survey20040621/)
◆ 【株式会社 アジル アソシエイツについて】
アジル アソシエイツは「購買・調達支援企業」です。コンサルティング事業、アウトソーシン
グサービス事業、IT 導入事業、購買コミュニティ運営の 4 つの事業を柱に、顧客企業に対してトー
タルに購買・調達業務に必要なサービスを提供いたします。従来型の事業モデルとの大きな違いは、
あくまでも購買企業(バイヤー側)に立った「バイヤーエージェント企業」であること。中核能力
であるコンサルティング能力、コーディネーション能力、また弊社ビジネスパートナーとの協業に
より企業毎に最適なサービスの組合せ、提供を行うことを目指しています。
<会社概要>
● 会社名:株式会社アジル アソシエイツ
● 所在地:東京都渋谷区桜丘町21−12 桜丘アーバンラライフ A305
● 設立:2002 年 3 月
● 代表取締役社長:野町直弘
● TEL:03−5784−1167 FAX:03−5784−1168
● ホームページ:http://www.agile-associates.com
◆ 本件に関するお問い合わせは下記担当までお願いします。
株式会社 アジル アソシエイツ 担当:田中 亮
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町 21−12 桜丘アーバンライフ
TEL: 03-5784-1167
FAX 03-5784-1168
e-mail:[email protected]
2/7
A305
添付資料「調達・購買関連業務に関するアンケート調査概要」
企業の経営者、購買・調達部門の管理者の皆様に資するべく、本調査では現状の日本企業における
「調達業務における課題」、「課題に対する方策の実施状況」、「購買・調達業務における IT ツー
ルの活用」、および「購買・調達業務関連アウトソーシングサービスの活用」につき、上場企業の購
買・調査部門責任者の方々を対象に郵送アンケートを用いて調査を実施致しました結果を公開する
ものです。
【アンケート結果】
1. 調達業務における課題
購買・調達業務における課題につきましては質問に掲げられていた 16 項目の課題項目の内「コスト
ダウン」が 44 社(約 90%)と最も多くの企業で課題として考えられています。次いで「海外サプ
ライヤの開拓と部品調達」30 社(61%)、「グリーン調達の推進」26 社(53%)、「開発段階での
コストの作りこみ、開発購買/機能購買」24 社(49%)、「バイヤーの教育と人材育成」23 社
(47%)、「グループや協力企業との集中購買」23 社(47%)となっております。
調達業務における課題(MA) n=49
件数・複数回答
0
5
10
15
20
25
30
40
45
50
30
海外サプライヤの開拓と部品調達
27
グリーン調達の推進
24
開発段階でのコストの作りこみ、開発購買/機能購買
23
バイヤーの教育と人材育成
23
グループや協力企業との集中購買
20
グローバル最適調達
19
サプライヤとの協業による納期短縮・在庫最適化
14
購買・調達組織の時代に合わせた整備・再編成
14
取引先、系列の見直し等サプライヤ戦略の見直し
11
バイヤー間での情報共有
9
購買プロセスの標準化
9
QCDにかかわるサプライヤ能力の向上
7
製品・部品構成変化・モジュール化推進に対応した供給体制整備
5
サプライヤとの協業による開発期間短縮
その他
35
44
コストダウン
1
「コストダウン」に関しては限界に近づいたコストダウンを今後一層推進していくために従来の延
長線上ではない手法の確立が、「海外サプライヤの開拓と部品調達」については今後コストダウン
の手法として中国等低コスト地域からの購買・調達を増やしていかなければならないという点と現
地サプライヤの評価・開拓方法等実際の海外調達の推進方法が、「グリーン調達の推進」について
は電機業界を中心に強く課題として認識されています。
3/7
2. 課題に対する方策の実施状況
課題認識をしている項目で何らかの方策を実施している比率(実施/課題)が高い課題は、「コス
トダウン」(86%)、「サプライヤとの協業による納期短縮・在庫最適化」(84%)であり、「グ
ループや協力企業との集中購買」(57%)、「グリーン調達の推進」(59%)、「バイヤーの教育
と人材育成」(65%)に関しては現在の実施率は低いものの、検討中の数字とあわせるとそれぞれ
96%、93%、96%と多くの企業が今後実施予定と回答しており、今後これらの取り組みが増加するこ
とが予想されます。
課題に対し、現在方策を実施している比率
実施/課題%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
86%
コストダウン
n=44
n=30
73%
海外サプライヤの開拓と部品調達
59%
グリーン調達の推進
n=27
67%
開発段階でのコストの作りこみ、開発購買/機能購買
n=24
65%
バイヤーの教育と人材育成
n=23
57%
グループや協力企業との集中購買
n=23
65%
グローバル最適調達
n=20
84%
サプライヤとの協業による納期短縮・在庫最適化
n=19
n=14
36%
購買・調達組織の整備・再編成
71%
取引先・系列の見直し等サプライヤ戦略の見直し
n=14
n=11
82%
バイヤー間の情報共有
33%
購買プロセスの標準化
n=9
n=9
78%
QCDにかかわるサプライヤ能力の向上
n=7
71%
製品・部品構成変化・モジュール化推進に対応した供給体制整備
n=5
40%
サプライヤとの協業による開発期間短縮
n=1
その他 0%
課題に対し何らかの方策を講じているかどうか?
方策あり
0%
10%
20%
30%
40%
方策なし
50%
コストダウン
100%
海外サプライヤの開拓と部品調達
100%
60%
70%
80%
90%
0% n=44
0% n=30
93%
グリーン調達の推進
7%
88%
開発段階でのコストの作りこみ、開発購買/機能購買
100%
n=27
13%
n=24
バイヤーの教育と人材育成
96%
4%
n=23
グループや協力企業との集中購買
96%
4%
n=23
100%
グローバル最適調達
0% n=20
95%
サプライヤとの協業による納期短縮・在庫最適化
5%
86%
購買・調達組織の整備・再編成
14%
93%
取引先・系列の見直し等サプライヤ戦略の見直し
7%
82%
バイヤー間の情報共有
18%
78%
購買プロセスの標準化
22%
100%
製品・部品構成変化・モジュール化推進に対応した供給体制整備
60%
サプライヤとの協業による開発期間短縮
4/7
n=14
n=11
n=9
0% n=7
40%
100%
その他
n=14
0% n=9
100%
QCDにかかわるサプライヤ能力の向上
n=19
n=5
0% n=1
改革の対象品目は「直接材」で延べ 247 件の方策が実施・検討と非常に高い数字を示しているのに
加えて、「MRO」、「間接材・サービス」に対する取り組みもそれぞれ 114 件、59 件となっており、
対象材の範囲が広がっていることが伺えます。
対象材ごとの方策件数(何らかの方策を実施・検討中)(延べ件数)
実施中
0
50
100
直接材
検討中
150
200
184
MRO(補助材・副資材)
81
間接材・サービス
42
その他
20 6
250
63
33
17
具体的な施策としては「機能横断的チームの活用」(127 件)、「IT 活用」(115 件)、「サプライ
ヤとの協業」(111 件)が多くの企業で活用されており、検討中の比率では「IT 活用」(47 件)、
「組織・体制の見直し・整備」(41 件)、「管理体制・システムの整備」(38 件)、「サプライヤ
との協業」(38 件)らが多くなっており、今後多く取り上げられていくことが予想されます。
課題に対する施策の内容(3つまでの複数回答 延べ件数)
実施中
0
20
40
80
100
120
140
115
IT活用
47
90
組織・体制の見直し・整備
41
36
127
機能横断的チームの活用
38
85
管理体制・システムの整備
67
人材の育成
11
26
58
プロセスの整備
111
サプライヤとの協業
83
サプライヤへの指導
その他
60
検討中
31
38
13
11
5/7
160
180
3. 課題に対する方策の実施状況
IT ツールについては導入済+導入検討中の比率が Web-EDI、SCM、サプライヤポータル、推奨 DB、
公募サイトで 80%を越え、残りの調達・購買業務においても何れも 70%以上を占めており、購買・
調達業務での IT 活用に関して企業が非常に前向きであることが伺えます。一方、実際に導入済の件
数が 50%を超えるのは Web-EDI(66%)のみであり、他のツールでは導入検討中の比率が導入済の比
率を全て上回っており、購買・調達業務での IT 活用は今後数年で積極化されることが予想されます。
特に「推奨部品・サプライヤ DB」、「SCM」、「RFQ」、「ポータル」は 50%を超える高い比率で導
入検討されています。
購買・調達業務におけるITツールの活用について
導入済
0%
10%
20%
30%
導入検討中
40%
50%
70%
80%
90% 100%
7%
66%
27%
SCM(サプライチェーンマネジメント)
60%
必要なし
2%
32%
66%
Web-EDI(電子データ取引)
サプライヤ向け情報提供ポータル
33%
58%
10%
電子見積取得システム(e-RFQ、電子入
札)
33%
58%
10%
43%
39%
インターネットによる公募サイト
推奨部品/推奨サプライヤデータベース
46%
32%
リバースオークション
28%
44%
28%
電子カタログ購買システム
70%
19%
22%
18%
11%
4. 購買・調達アウトソーシングサービスの活用について
購買・調達関連業務のアウトソーシングサービスの検討・実行については導入・検討中企業は全体
の 30%にすぎず、日本における潜在・顕在ニーズはまだ低いことが伺えます。
アウトソーシング実施・検討中
導入・検討中30%
不要70%
6/7
【調査の概要】
本調査は以下の要領で実施しました。
調査対象企業:上場企業 1128 社
調査対象者:購買・調達部門責任者宛
調査手法:郵送調査(回答は一部 FAX、Web より回答有り)
回答企業数:49 社(回答率 4.3%)
実施期間:2004 年 3 月 5 日∼26 日
購買戦略総合研究所・CAPS JAPAN との共同調査として実施
購買戦略総合研究所・CAPS JAPAN の本年度研究テーマ「日本企業における新しい
系列取引について」に関して設問テーマ 4.「サプライヤーマネジメント」について
を盛り込む
【回答企業属性】
有効回答社数 49 社中製造業が 44 社(90%)、非製造業が 5 社(約 10%)となっており、回答社の
内 15 社(約 31%)が電機、他加工組立て型業種(機械、輸送機器、精密機器)が 29 社全体の 59%
を占めています。
基本属性
0
2
4
6
電機
機械
化学
輸送用機器
製造
製薬
食品
精密機器
繊維
鉄鋼
ゴム製品
その他製品
非製造
サービス
鉄道・バス
不動産
建設
7/7
8
10
12
14
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