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2004年海外挙式動向調査

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2004年海外挙式動向調査
2004年海外挙式動向調査
2005年 5月
ワタベウェディング株式会社
はじめに
海外挙式・ブライダル市場全体の活性化への貢献のために
日本人海外挙式者数の約5割を取り扱うワタベウェディ
ング株式会社(本社:京都市、資本金40億9,901万2,800円、
東証・大証1部上場、代表取締役社長:渡部隆夫)は、
2004年1月1日∼12月31日までの日本人海外挙式動向の調
査結果を取りまとめました。
この調査は、ワタベウェディングの海外店舗がある全世
界5エリア17店舗で実施しました。これらの店舗から送ら
れたデータは、日本国内で海外挙式の申し込みが可能なほ
ぼすべての地域(当社調べ)を網羅しています。なお、こ
の調査で示されたデータの一部は、海外現地教会・旅行会社・
サプライヤー等から得た数値を基にした推定値を用いてお
ります。
少子化による婚姻届出組数の減少や、近年相次ぐ国際情
勢不安などの厳しい経営環境の中、当社は海外挙式組数確
保のための安易な安価販売に走ることなく、すてきな結婚
式の追求を続け、お客様により感動していただける商品開
発と質の高いサービス提供を強化してまいります。
2005年当社では、海外挙式の新規エリア進出(4月バリ店)、
進出10周年を迎えたグアムで初となる直営レセプション会場
「テ・キエロ」(9月)新設や、国内の未開拓エリアへの営
業店舗出店による海外挙式マーケットの更なる拡大を図りま
す。また、国内・海外拠点100以上のネットワークを活かし
た送客体制と大手旅行社とのタイアップで、取扱組数シェア
アップに繋げると同時に、サービスアイテムの充実で一組当
り単価の向上により前年を上回る売上確保に努めて参ります。
一方で、国内挙式(3月京都神社仏閣挙式プラン「都絵巻」、
レストラン&パーティ会場「桜鶴苑」)、国内リゾート挙
式(6月「軽井沢クリークガーデン」等)といった国内挙
式サービスを強化することで、海外挙式との相乗効果を図
るとともに、海外挙式ニーズとは異なるニーズの取り込みや、
突発的なリスク発生時にも耐え得る経営体制の更なる強化
を図ります。
海外挙式市場全体の需要喚起をはじめブライダル業界全体
の活性化に貢献できるよう、トータル・ブライダル・ソリュー
ションの確立を目指してより一層の努力で邁進いたします。
目 次
はじめに
1
【海外挙式マーケット解説】
2004年の概況
2
今後の予測
3
調査概要
5
【総合統計】
全国総婚姻組数と海外挙式組数の推移
6
エリア別 総挙式組数
7
・挙式組数
・挙式列席者の同伴率
・挙式エリア分布と割合
・挙式列席者の平均人数
都道府県別 海外挙式推定比率
10
【エリア解説】
2004年の傾向と2005年の予測
12
・ハワイ地区 ・ミクロネシア地区 ・オセアニア地区
・アメリカ・カナダ地区 ・ヨーロッパ地区
【アンケート集計結果】
17
1
海外挙式マーケット解説
2004年の概況
海外挙式組数、V字回復!海外挙式組数108.3%、シェアも6.1%に回復!
■少子化・晩婚化の本格的な影響を受け、全国総婚姻組数も減少傾向の一途をたどる。
■その他エリアが対前年比137.6%と大きく伸びを示すなど希望候補地の分散化がみられる中、
ミクロネシア(グアム・サイパン)が対前年比121.0%とV字回復となり堅調。
■米国同時多発テロ事件以降続いていた海外挙式希望者の心理にも落ち着いた感がみられる。
107.2%と伸張・回復しました。こうした中、同業他社の躍進
と新規業者の参入が活性化し、価格・ハード・ソフトの三方面
の戦略を駆使した各社の競争が激化しています。
■ミクロネシア(グアム・サイパン)は、挙式組数が過去最
高の10,459組(前年比121%)と大きくV字回復し、非常に
順調に推移。また挙式地比率では、23.9%を占め、2.5ポイ
ント上昇しました。主な要因は、政府観光局の全国キャンペー
ンなどの後押しによりミクロネシア旅行そのものの人気回復
に繋がっていることに加え、同業他社も含め新規挙式会場の
新設ラッシュが続いていること、これに連動して各旅行会社
のミクロネシア挙式へのクローズアップ戦略が功を奏した結
果といえます。
■オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)は、他
のエリアに比べ地域ごとの特徴が異なるためオセアニア地域
の魅力自体が分散化した結果、挙式組数にもバラつきがみら
れ、全体では4,000組、対前年比86.5%と停滞しました。こ
れまでオセアニア地区の挙式取扱いの牽引役となっていたゴー
ルドコースト挙式が対前年79%と大幅な減少となる一方で、
ケアンズ挙式が全オセアニアの玄関口とも言えるケアンズエ
リアは、グレートバリアリーフの人気や短時間渡航、旅行の
低料金化等の要因も相俟って、ハネムーン件数も好調で挙式
組数も対前年113%の伸びとなりました。
■アメリカ/カナダは、ここ2・3年相次ぐ国際情勢不安
の影響を最も色濃く受けて、マーケット自体が毎年ほぼ半減
のペースで低迷していましたが、こうした影響も薄れ歯止め
がかかり、ほぼ横ばいの1,032組、対前年比97.5%と健闘し
ました。とくに、ラスベガスでは、観光客数が2000年の記録
を抜き過去最高になったことに伴い、対前年比116%と復活
してきています。
■ヨーロッパは、ユーロ高・ポンド高の影響と主要都市以
外の遠隔地への国際路線が減便になったことにより、1,134組、
対前年比89.3%と減少しました。また、ベストシーズンであ
るゴールデンウィークを始めとする連休の並びが悪かったこ
とも、長期旅行を要するヨーロッパ挙式のマイナス要因とな
りました。2004年は、03年に映画の影響を受けて人気だった
イタリア挙式に代わり、オリンピック選手の挙式が大きく報
道されたことでスポットがあたったフランス・パリ挙式の人
気が回復しました。
■その他のエリアでは、挙式候補地の多様化が顕著になり
ました。特にバリ島挙式は、挙式施設の新設ラッシュが続い
ていることで人気を集め、02年10月のテロの影響から完全回
復し大幅な増加となりました。また、南太平洋のフィジー・
タヒチが順調に推移したことにより、3,441組、137.6%と大
幅な伸びを示しました。
全国総婚姻組数が年々減少傾向に
わずか4年間で約8万組のダウン
ブライダルマーケットのベースとなる全国婚姻届出組数は、
「2000年のミレニアムウェディング」・「2001年の21世紀挙
式」と過去2年続いたメモリアルウェディングを期に、第2
次ベビーブーム世代の結婚適齢期は、ピークを過ぎた感があ
ります。また、少子化や都心部を中心とした晩婚化の進行等
の影響を受け、2004年厚生労働省人口動態調査結果は72万
429組(対前年比97.3%)と、2001年のピーク時から約8万
組もの減少となり、少子化の影響が年々色濃くなっています。
海外挙式組数、108.3%とV字回復傾向
国際情勢への懸念も落ち着いた感が伺える
2004年、日本人の海外出国者数も約1,683万人と大きくV
字回復したことに連動して、海外挙式組数も43,704組(対前
年比108.3%)と回復傾向にありました。
2001年の米国同時多発テロ事件以降、イラク戦争勃発・長
期化、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行・拡大等大きな
国際事件が続き、海外旅行業界・海外挙式業界ともに、消費
者心理に多大な影響を長引かせましたが、この状況にも落ち
着いた感が伺えます。2004年前半には、挙式時期を延期・様
子見されていたカップルが押し寄せ、また一時減便されてい
た航空各社の国際路線の復帰も後押しとなり、組数アップに
つながりました。
海外挙式組数が増加・回復傾向にある一方で、前述の通り、
全国総婚姻組数は減少の一途にあるため、海外挙式比率は、
6.1%(対前年0.6ポイント増)と数字を伸ばしました。
海外挙式エリア:分散化の一方で、
ミクロネシアが過去最高、大きくV字回復!
旅行地としてアジア系や南太平洋などのリゾート地の人気
上昇などにより、挙式エリアについても、全体的に候補地の
分散化がみられました。列席同伴率はほぼ横ばいでしたが、
列席参加人数は増加傾向にあります。全体として、ビーチリ
ゾートの人気が高まり、シティリゾートが低迷しています。
■ハワイは、元来のハワイのデスティネーションとしての
魅力あふれる強みが発揮されたことに加えて、国際情勢が不
安定だからこそ、インフラや環境の安定したハワイに対する
信頼度が高まり、03年に続き04年も全海外挙式に占めるシェ
アは51.4%と5割以上をキープ、組数も22,472組、対前年比
2
海外挙式マーケット解説/今後の予測
今後の予測
海外挙式ならではの魅力が再認識され更に回復。大幅なシェア拡大も!
■ハワイ・ミクロネシア中心に同業他社間の競争が一層激化。
■中・長期的には、海外挙式の潜在需要は依然高く、順調な伸びとシェアの拡大が見込まれる。
■一方で、海外挙式検討者だが実行をあきらめた層が、沖縄や軽井沢などの国内リゾート挙式に
流れる傾向にある中、ハード・ソフト両面での付加価値アップによる魅力強化と、晩婚化により
今後増加すると予測される30代カップルの需要取り込みが課題。
業者・お客様ともに冷静な判断と対応がなされていることが
わかります。
全国婚姻届出組数は更に減少するも、
目的型の海外挙式市場は更なる回復が見込める
婚礼マーケット自体が縮小する中、突発する国際情勢への
危機管理能力だけでなく、顧客ニーズに対応していく企業の
底力が問われるため、乗り切る体力のない中小の業者が淘汰
され、全世界的にプロデュース力を発揮する企業による寡占
化が進むと考えられます。
2005年の婚姻届出組数は、ロイヤルウェディングの影響で
若干減少率が下がる可能性はありますが、依然本格的な少子
化の影響が目に見えて現れているため、晩婚化の進行ととも
に70万組ギリギリまで減少し、2006年には確実に60万組台に
下降するものと当社では予想しています。
式場の新設ラッシュの一方で寡占化が進む業界
価格・ハード・ソフト全方位的施策が不可欠に
このうち海外挙式マーケットは、北米の順調な回復、その
他エリアの躍進に加え、ハワイやミクロネシア地域での同業
他社間競争の激化による業界の活性化の影響を鑑みると、対
前年比では組数・海外挙式比率ともに更なる回復に進むと予
想されます。
近年、海外挙式市場において、同業他社の躍進と新規参入
業者の増加が目覚しく、婚姻組数の減少に伴い生き残りを掛
けた熾烈な業者間競争が激化しています。特にハワイでは、
新規業者参入とともに、長年当社のライバルとしてハワイで
は2位のシェアを維持してきたマツキ社が昨年秋に消滅し、
(株)ベストブライダルがそのシェアを引き継ぎ躍進、当社
とベストブライダルの二強時代の様相を呈する傾向さえ感じ
られます。
従って2005年の海外挙式組数は、通年で4万6,300組程度
であると予測し、婚姻届出組数に対する海外挙式比率は、
2002年と同レベルの、6.6%(対前年0.5ポイント増)に回復
すると予測しています。
海外挙式は順調な回復が期待される
リスク要因への危機管理意識が鍵に
また、挙式会場のニーズが“商業チャペル”へ集中する傾
向が強まる中、グアム島やバリ島では、挙式施設の新設が相
次ぎ話題を集め、他エリアをしのぐ勢いで挙式組数・比率を
上昇させています。更には、新規デスティネーションとして
まったく新しいスタイルの挙式として期待される中国・上海
があげられます。03年9月より日本からの上海ビザ申請が不
要となったため、旅行地&海外挙式の候補地として注目を集
めています。日本から非常に近くリーズナブルなのに高級感
あふれる上海挙式は、日本からの渡航カップルはもちろん、
日本企業の中国進出が進むに連れて増加する日本人駐在員か
らのニーズも増えています。こうした状況下において、その
地域でしか実現できない魅力、挙式のオリジナル性を謳った
アピール合戦が繰り広げられると推測できます。
2005年は、国際情勢の心理面への影響も沈静化して順調に
回復しているため、突発的な大事件が発生しない限り、現時
点では、好調な取り戻しが期待できると考えています。
ただし、テロや病害だけでなく地震・津波・台風といった自
然災害も含めた今後の国際情勢によっては、予断を許さない
状況は今後も続くものと考えられますが、業者・お客様双方
の危機管理意識が高まっていることにより、従来のような影
響は受けにくいと考えられます。これは、①ハネムーンや海
外挙式の候補エリアと離れた地域にリスクが集中・限定され
ていること、②挙式地を選択する際、万が一のリスク回避の
ために、情報・インフラの整ったより安全なエリアや国際情
勢の影響を受けにくいエリアを選択する傾向が強まっている
こと、③中東情勢や自然災害などの突発的なリスク含みはあ
るものの、現時点では事前の報道状況を確認することで、業
者・お客様の双方が、動揺を抑え事態を冷静に判断し対応で
きることがあげられます。
昨今、お客様ニーズの多様化が進む中、自分なりの考えで
自分のニーズに合ったスタイルを選択する傾向が年々強くなっ
ています。当社実績では顧客単価も上昇傾向にありますが、
わかりやすいパッケージを求める「価格志向派」と、自分の
こだわりを追及する「プロデュース志向派」の二極化傾向が
拡大しています。挙式施設の選択時にも、“海外だから”と
いう寛大さはもはや無く、“海が見えれば良い”という要素
だけでは選ばれなくなっているのが現状でス。2005年もこの
傾向は一層高まると予測され、価格・ハード・ソフトの三方向
での付加価値を高めた全方位的な戦略が不可欠となります。
例えば、04年末に発生したインドネシア・スマトラ島沖地
震の例があげられます。地震災害が波及したエリアがインド
洋湾岸地域であったため、環太平洋地域のビーチリゾートに
は影響せず、同じインドネシア地域のバリ島挙式ですらキャ
ンセルが発生せず順調な伸びを示していることを鑑みると、
3
海外挙式マーケット解説/今後の予測
ての地区でポイントを伸ばしており、とくに中国地方、北海
道、東北地方などの地方都市が着実に比率を伸ばすなど、都
市部だけでなく全国的に海外挙式のニーズが高まっていると
いえます。
海外挙式ならではの魅力再認識で組数アップ!
国内リゾート挙式市場の急速な拡大も
2004年を振り返ると、国内でありながら海外挙式と同等の
ロケーションを可能にした沖縄・北海道・軽井沢などの国内リ
ゾート挙式が破竹の勢いでマーケットを伸ばしています。こ
れは、昨今の国際情勢のリスク回避と、地方中核都市空港や
新幹線など交通の利便性が高いため、支持を集めています。
ただしマーケットとしてみると、最も打撃を受け易いと予測
されていたグアム挙式が大幅回復していることを鑑みると、
必ずしも従来の海外挙式市場に取って代わるというものでは
ないと推測されます。これまで海外挙式を検討したものの様々
な理由で実行を断念した“あきらめ層”のお客様が 海外挙
式と同等のロケーションを求めた結果、組数獲得に成功して
いるためといえます。
また、IT 環境の急速な整備・普及が進み、お客様がインター
ネットやホームページなどを駆使して情報収集することが益々
一般的になり、大都市圏と地方都市との情報格差が狭まって
います。しかしその一方で、こだわりを強く持つお客様に対
し、詳細な情報を直接得られる取り扱い業者のエリア展開に
はバラつきがあり、未開拓エリアが残っています。今後有力
業者による地方展開が急速に進展すれば、潜在的なニーズが
更に掘り起こされる可能性は大きいといえます。
晩婚化により見える新たなマーケット
30代カップル層の需要取り込みが新テーマ
当社の海外挙式の選択理由の調査では、ハネムーンを兼ね
られる利便性はもちろん、“自分たちらしい挙式ができる”
ことや“憧れていた”ことが、例年上位を独占しています。
海外挙式の魅力は、①海外挙式がエリアごとに異なる幅広い
魅力を持つため個々のお客様のニーズに応えられるキャパシ
ティが広いこと、②海外でしか叶えられないロケーションの
良さ、挙式のオリジナリティ、③国内挙式では依然「結婚式
=披露宴」であることに比べて、海外挙式では「結婚式=挙
式(セレモニー)」という、一生に一度だからこそカップル
の思い出に残る感動を残せること、④「旅行+挙式」という
スタイルをとることで、何より挙式に最も求められる"非日
常性"と"感動"が旅行期間中長続きすること、⑤家族旅行が
兼ねられ親孝行になり、ご両家の親族が交流でき仲良くなる
ことがあげられます。こうした海外挙式ならではの魅力を明
確に打ち出し、施策を網羅することが、これまで獲得しきれ
ていなかった潜在需要の“あきらめ層”を確実に掴み、中・
長期的に順調な伸びと更なる需要拡大に繋がると考えます。
ブライダル業界のマーケティングのあり方にも変化が訪れ
ています。2000年の総務省統計局「国勢調査」によれば、男
性30代後半(35∼39歳)の未婚率は25.7%、女性30代前半(30
∼34歳)の未婚率は26.6%と、1/4を占めています。おそら
く2005年の実施結果は更に上回ることは確実であり、対同世
代比は1/3を占める可能性は極めて高いといえます。こうし
た傾向は海外挙式者の年齢層にも現れており、新郎新婦共に
20代後半∼30代前半世代が依然ボリューム層であることに変
化はありませんが、新婦10代後半の減少ポイント分を30代前
半世代が増加(対前年+1.7ポイント)、新郎20代前半の減少
ポイント分を30代後半以上の世代が増加(対前年+1.7ポイン
ト)したことにも、30代カップルの増加傾向を鑑みることが
できます。
これまでブライダル業界では、20代前半と30歳前の駆け込
み婚の「2つの山」、つまり20代マーケティングでしか捉え
ていないのが現状ですが、今後晩婚化が進む上で、最大のボ
リューム層と見られる「3つ目の山」として、“こだわり派”
で金銭的に余裕のある30代カップルのマーケティングが欠か
せないものとなると予測できます。
全国的に拡大する海外挙式ニーズ
将来的に急速なシェア拡大の可能性も
昨今の婚礼スタイルの多様化で浮き彫りになった「より自
分たちらしい挙式」を希望するこだわり派の増加傾向を鑑み
ても、中・長期的には、海外挙式シェアは15%以上、都市部
では25%以上に伸びるものと予測されます。婚姻届出組数の
減少が進む将来、この傾向が強まれば、急速な海外挙式シェ
アの拡大も見込まれます。当社では、2005年4万6,300組(約
6.6%:約70万組中)、2010年6万組(約10%:約60万組中)
と予測し、この需要創出のマーケティング施策を展開して参
ります。
例えば、結婚情報誌『ゼクシイ』の「結婚トレンド調査2004」
(株式会社リクルート B&Bディビジョン、2004年9月発
表)によれば、海外挙式を検討した層が大都市圏で例年4割
ほどで推移しており、潜在的な需要の高さを示しているとい
えます。
また、当社取扱海外挙式者の居住地による都道府県別の「海
外挙式推定比率」(婚姻組数に対する海外挙式者の割合)を
みてみると、横ばい安定傾向の首都圏や関西地区以外のすべ
【年齢別未婚率の推移】 ※資料:総務省統計局「国勢調査」
【男性】
20∼24歳
25∼29歳
30∼34歳
【女性】
35∼39歳
100
100
80
80
60
60
40
40
20
20
0
20∼24歳
25∼29歳
30∼34歳
35∼39歳
0
1950年 1955年 1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年
1950年 1955年 1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年
4
調査概要
調査概要
■ 調 査 方 法 : 当社の海外店舗(全世界5エリア17店舗)におけるアンケート形式、
および弊社実績に基づくマーケティングによる推定値の算出
■ 調 査 対 象 : 下記対象期間内に催行された海外挙式を取り扱う
旅行会社各社、挙式運営会社各社、現地の挙式会場、現地のサプライヤーなど
■ 対 象 期 間 : 2004年1月1日∼2004年12月31日
■ 調査エリア : ハ
ワ
イ
地
区
(集計:ホノルル店、マウイ店、コナ店)
ミクロネシア地区
(集計:サイパン店、グアム店)
オ セ ア ニ ア 地 区
(集計:ケアンズ店、ハミルトン店、ゴールドコースト店、
シドニー店、クライストチャーチ店)
アメリカ・カナダ地区
(集計:バンクーバー店、ラスベガス店)
ヨ ー ロ ッ パ 地 区
(集計:ロンドン店、パリ店、フィレンツェ店)
そ の 他 の 地 域
(集計:タヒチ店、上海店、当社国際マーケティング部門)
■ 注 意 点 : <全国統計について>
※全国総婚姻組数は、厚生労働省人口動態統計による。
<エリア統計について>
上記調査エリアを対象としたもので、アフリカ、南米、ロシア・東欧、中近東、個人手配
などによる特殊エリアについては含みません。しかし、挙式候補地の多様化・分散化が
すすみ、インターネットなどを利用した個人手配も可能な昨今であるため、今回の調査で
含み得なかった地域での挙式組数は、全体の2%ほどと推測されることをお断りしておき
ます。
※その他の地域は、タイ、インドネシア、フィジー、ニューカレドニア、タヒチ、
シンガポール、モルディブ、カリブ等を合計した数値。
※アメリカ地区は、メインランドの数値でカリブ諸島等は含まない。
※ヨーロッパ地区の統計は、集計店地域のほか、スイス、オーストリア、スペイン、
ギリシャ、ベルギー、ドイツ、北欧等を含む。
5
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総合統計/エリア別:挙式組数の推移と挙式エリアの分布と割合
エリア別総挙式組数(前年比較)
● ハワイ:組数107.2%と伸張。海外挙式エリアにおけるシェ
アは1位と人気堅調。
● ミクロネシア:挙式組数が過去最高の10,459組(前年比
121%)と大きくV字回復し、非常に順調に推移。
挙式地比率では、23.9%を占め、2.5ポイント上昇。
● オセアニア:挙式組数は対前年比86.5%とダウン。地域
ごとの特徴が異なるためオセアニア地域の魅力自体
が分散化した結果バラつきがみられ、ケアンズが対
前年比113%と好調なものの全体では低迷。
● アメリカ/カナダ:1,032組、対前年比97.5%とほぼ横ば
いで健闘。特に、ラスベガスの観光客数が00年の記
録を抜き過去最高を記録し、挙式組数も対前年比
116%と復活。国際情勢への懸念が薄れ回復傾向に。
● ヨーロッパ:対前年比89.3%と組数減少。ユーロ高・ポン
ド高の影響と主要都市以外の遠隔地への国際路線が
減便。加えて連休の並びの悪さが原因とみられる。
● その他:挙式候補地の分散化が一層進行。3,441組、
137.6%と大幅躍進。特にバリ島挙式は、挙式施設
の新設ラッシュが続いていることで人気を集めた。
ハワイ地区(集計:ホノルル店、マウイ店、コナ店)
期 間
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
総 挙 式 組 数 12,400 17,000 20,500 25,000 26,531 29,300 29,800 32,756 25,916 23,907 20,957 22,472 23,900 24,700 25,800
内 当 社 取 扱 組 数
16,595 12,705 12,379 10,630 10,833
当 社 シ ェ ア
50.7% 49.0% 51.8% 50.7% 48.2%
総 挙 式 組 数 前 年 比 119.2% 137.1% 120.6% 122.0% 106.1% 110.4% 101.7% 109.9% 79.1% 92.2% 87.7% 107.2% 106.4% 103.3% 104.5%
当社 扱挙式 列席 同伴 率 47.7% 55.0% 68.0% 69.0% 69.0% 70.0% 75.0% 76.0% 63.7% 76.0% 70.0% 84.8%
当社扱 挙式列席 平均人数
6.8
7.2
7.8
7.9
7.8
8.0
8.0
8.3
8.5
7.7
11.0
10.4
-
ミクロネシア地区(集計:サイパン店、グアム店)
期 間
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
総 挙 式 組 数 2,000 2,600 3,500 5,000 5,500 6,135 7,100 9,550 9,843 10,379 8,643 10,459 10,900 11,300 11,600
内 当 社 取 扱 組 数
7,007 7,475 8,157 6,503 7,041
当 社 シ ェ ア
73.4% 75.9% 78.6% 75.2% 67.3%
総 挙 式 組 数 前 年 比 133.3% 130.0% 134.6% 142.9% 110.0% 111.5% 115.7% 134.5% 103.1% 105.4% 83.3% 121.0% 104.2% 103.7% 102.7%
当社 扱挙式列 席同伴 率
55.0% 63.0% 70.0% 75.0% 77.1% 78.2% 78.3% 77.5% 76.9%
当社扱挙式 列席平均人数
9.1
8.2
8.7
8.8
9.0
9.0
9.2
7.1
8.9
-
オセアニア地区(集計:ケアンズ店、ハミルトン店、ゴールドコースト店、シドニー店、クライストチャーチ店)
期 間
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
総 挙
式 組
数 3,000 4,000 5,000 5,500 5,900 6,135 6,100 6,072 5,955 5,784 4,623 4,000 4,100 4,200 4,400
内 当 社 取 扱 組 数
3,506 3,921 4,171 3,332 2,924
当 社
シ ェ
ア
57.7% 65.8% 72.1% 72.1% 73.1%
総 挙 式 組 数 前 年 比 136.4% 133.3% 125.0% 110.0% 107.3% 104.0% 99.4% 99.5% 98.1% 97.1% 79.9% 86.5% 102.5% 102.4% 104.8%
当 社扱 挙 式列 席同 伴 率
29.0% 34.0% 37.0% 41.0% 50.0% 59.0% 50.8% 49.9% 47.7%
当社 扱挙 式列 席平均 人数
5.9
5.2
5.8
5.2
5.7
5.5
6.3
6.2
6.2
-
アメリカ/カナダ地区(※1)(集計:バンクーバー店、サンフランシスコ店、ラスベガス店、ロサンゼルス店)
期 間
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
総 挙
式 組
数 1,200 1,300 1,800 2,900 3,600 3,660 3,860 4,150 3,554 1,876 1,059 1,032 1,100 1,180 1,250
内 当 社 取 扱 組 数
2,686 2,203 1,437
789
828
当 社
シ ェ
ア
64.7% 62.0% 76.6% 74.5% 80.2%
総 挙 式 組 数 前 年 比 133.3% 108.3% 138.5% 161.1% 124.1% 101.7% 105.5% 107.5% 85.6% 52.8% 56.4% 97.5% 106.6% 107.3% 105.9%
当社 扱 挙式 列 席同 伴 率
28.0% 29.0% 38.0% 39.1% 24.7% 32.7% 43.0% 61.9%
当社 扱挙 式列 席平均 人数
4.1
5.7
5.4
6.2
6.6
5.6
6.0
9.0
5.8
-
ヨーロッパ地区(※2)(集計:ロンドン店、パリ店、フィレンツェ店)
期 間
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
総 挙
式 組
数 1,000 1,200 1,400 1,400 2,200 2,500 3,100 3,400 3,200 3,250 2,575 2,300 2,400 2,450 2,500
内 当 社 取 扱 組 数
1,123 1,305 1,357 1,202 1,134
当 社
シ ェ
ア
33.0% 40.8% 41.8% 46.7% 49.3%
総 挙 式 組 数 前 年 比 142.9% 120.0% 116.7% 100.0% 157.1% 113.6% 124.0% 109.7% 94.1% 101.6% 79.2% 89.3% 104.3% 102.1% 102.0%
当 社扱 挙 式列 席同 伴 率
28.0% 35.0% 42.0% 43.6% 39.3% 42.0% 38.3% 39.2%
当社 扱挙 式列 席平均 人数
4.5
3.5
3.8
6.0
3.8
6.4
5.3
4.5
-
その他の地域(タイ、インドネシア、フィジー、ニューカレドニア、タヒチ、シンガポール、モルディブ、カリブ等)
総
期 間
挙 式 組
数
1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
400
900
800 1,200 1,550 1,600 1,800 2,025 2,278 3,450 2,500 3,441 3,900 5,000 6,450
113.3% 128.2% 129.0%
※1:アメリカ地区はメインランドの数値で大西洋側のカリブ諸島等は含まれていません。カナダも主として太平洋側地区の数値です。
※2:ヨーロッパ地区の統計は、集計店地域のほか、スイス、オーストリア、スペイン、ギリシャ、ベルギー、ドイツ、北欧等を含んだものです。
7
総合統計/海外挙式推定比率:当社取扱海外挙式者の居住地
エリア別:挙式組数
● インフラや環境の安定したハワイに対する信頼度が高まり順調に回復。ミクロネシアは、挙式会場の新設ラッシュで
注目を集め、過去最高の組数を記録しV字回復。その他地域は、バリ島の挙式施設新設ラッシュと南太平洋のフィ
ジー・タヒチの順調な推移に支えられ、137.6%と大幅に伸張。国際情勢への懸念も薄れ、アメリカ・カナダが回復傾
向にある。一方で、オセアニアとヨーロッパ地域が苦戦を強いられている。
35000
30000
25000
ハワイ
ミクロ ネシア
オセアニア
アメリカ/カナダ
20000
ヨーロ ッパ
その他
15000
10000
5000
0
1993年
94年
95年
96年
97年
98年
99年
00年
01年
02年
03年
04年
05年
06年
【エリア別挙式組数】
1 99 3
ハ
ワ
イ
07年
単位:組
1 99 4
1 99 5
1 99 6
1 99 7
1 99 8
1 99 9
2 00 0
2 00 1
20 02
20 0 3
2 00 4
2 00 5
2 00 6
2 00 7
12,400 17,000 20,500 25,000 26,531 29,300 29,800 32,756 25,916 23,907 20,957 22,472 23,900 24,700 25,800
ミクロ ネシア
2,000
2,600
3,500
5,000
5,500
6,135
7,100
9,550
9,843 10,379
8,643 10,459 10,900 11,300 11,600
オ セ ア ニ ア
3,000
4,000
5,000
5,500
5,900
6,135
6,100
6,072
5,955
5,784
4,623
4,000
4,100
4,200
4,400
アメリカ/カナダ
1,200
1,300
1,800
2,900
3,600
3,660
3,860
4,150
3,554
1,876
1,059
1,032
1,100
1,180
1,250
ヨ ー ロ ッ パ
1,000
1,200
1,400
1,400
2,200
2,500
3,100
3,400
3,200
3,250
2,575
2,300
2,400
2,450
2,500
400
900
800
1,200
1,550
1,600
1,800
2,025
2,278
3,450
2,500
3,441
3,900
5,000
6,450
そ
の
他
※その他は、タイ、インドネシア、フィジー、ニューカレドニア、タヒチ、シンガポール、モルディブ等を合計した数値。
エリア別:挙式エリアの分布と割合
● 挙式候補地の分散化が進む中、ハワイが5割をキープし安定した人気を誇る。ミクロネシアが2.5ポイント上昇、
その他地域が1.8ポイント上昇した。全体的傾向として、ビーチリゾートの人気が高まり、シティリゾートが低迷
している。
【挙式エリアの割合】
1 99 3
ハ
ワ
1 99 4
1 99 5
1 99 6
1 99 7
1 99 8
199 9
2 00 0
2 00 1
20 02
20 03
2 00 4
2 00 5
2 00 6
2 00 7
イ
62.0%
63.0%
62.1%
61.0%
58.6%
59.4%
57.6%
56.5%
51.1%
49.1%
51.9%
51.4%
51.6%
50.6%
49.6%
ミクロ ネシア
10.0%
9.6%
10.6%
12.2%
12.1%
12.4%
13.7%
16.5%
19.4%
21.3%
21.4%
23.9%
23.5%
23.1%
22.3%
オ セ ア ニ ア
15.0%
14.8%
15.2%
13.4%
13.0%
12.4%
11.8%
10.5%
11.7%
11.9%
11.5%
9.2%
8.9%
8.6%
8.5%
アメリカ / カナダ
6.0%
4.8%
5.5%
7.1%
8.0%
7.4%
7.5%
7.2%
7.0%
3.9%
2.6%
2.4%
2.4%
2.4%
2.4%
ヨ ー ロ ッ パ
5.0%
4.4%
4.2%
3.4%
4.9%
5.1%
6.0%
5.9%
6.3%
6.7%
6.4%
5.3%
5.2%
5.0%
4.8%
そ
2.0%
3.3%
2.4%
2.9%
3.4%
3.2%
3.5%
3.5%
4.5%
7.1%
6.2%
7.9%
8.4%
10.2%
12.4%
の
他
※その他は、タイ、インドネシア、フィジー、ニューカレドニア、タヒチ、シンガポール、モルディブ等を合計した数値。
8
総合統計/エリア別:挙式組数の推移と挙式エリアの分布と割合
エリア別:挙式列席者の同伴率
1998年
● 観光インフラの整ったハワイは列席者の
支持を得て14.8ポイント上昇し飛躍。
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
90%
● 留学・赴任経験者に根強い人気のアメリ
80%
カ/カナダで18.9ポイント上昇と健闘。
70%
2001年の9.11ショックからの回復の傾向
1999年
60%
が伺える。列席者同伴率は他地区と比べ
大きく落ち込むこと無く、ほぼ変わらぬ
50%
水準となってきた。
40%
● 一度は足を運びたい意識の強いヨーロッ
30%
パは0.9ポイント微増。
● ミクロネシア0.6ポイント、オセアニア
2.2ポイントとそれぞれ落としたが、同
伴率はほぼ例年並となっている。
20%
10%
0%
ハワイ
ミクロ ネシア
オセアニア
アメリカ /カ ナダ
ヨーロ ッパ
【列席者の同伴率】
1 998 年
1 999 年
2 000 年
2 001 年
20 02 年
20 03 年
20 04 年
イ
7 0.0%
7 5.0%
7 6.3%
6 3.7%
7 6.0%
7 0.0%
84.8%
ミ ク ロ ネ シ ア
7 0.0%
7 5.0%
7 7.1%
7 8.2%
7 8.3%
7 7.5%
76.9%
オ
ア
3 7.0%
4 1.0%
5 0.0%
5 9.0%
5 0.8%
4 9.9%
47.7%
アメ リカ / カ ナ ダ
2 9.0%
3 8.0%
3 9.1%
2 4.7%
3 2.7%
4 3.0%
61.9%
ヨ
3 5.0%
4 2.0%
4 3.6%
3 9.3%
4 2.0%
3 8.3%
39.2%
ハ
ワ
セ
ー
ア
ロ
ニ
ッ
パ
エリア別:挙式列席者の平均人数
1998年
● ハワイの列席者の平均人数は、0.6ポイ
ントわずかに減少したが、03年に引き続
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
12
き、10人を越える水準を維持した。
● ミクロネシアでは、同伴率は微減したも
10
のの、列席人数は1.8ポイント上昇とピー
8
ク時の水準に。
● アメリカ/カナダは、同伴率は大幅アッ
プしたが、現地在住の列席参加が減少し
た結果、5.8人とほぼ平年並みの水準に
6
4
落ち着いた。オセアニアは横ばい。
● ヨーロッパは同伴率は微増したが、旅行
2
代金の高止まりの影響を受け平均人数は
0.8ポイント落として4.5人となった。
0
ハワイ
ミクロ ネシア
オセアニア
アメリカ /カ ナダ
【列席者の平均人数】
ヨーロ ッパ
単位:人
1 998 年
1 999 年
2 000 年
2 001 年
20 02 年
20 03 年
20 04 年
イ
8.0
8.0
8.3
8.5
7.7
11.0
10.4
ミ ク ロ ネ シ ア
8.7
8.8
9.0
9.0
9.2
7.1
8.9
オ
ア
5.8
5.2
5.7
5.5
6.3
6.2
6.2
アメ リカ / カ ナ ダ
5.4
6.6
6.6
5.6
6.0
9.0
5.8
ヨ
3.5
3.8
6.0
3.8
6.4
5.3
4.5
ハ
ワ
セ
ー
ア
ロ
ニ
ッ
パ
9
総合統計/海外挙式推定比率:当社取扱海外挙式者の居住地
海外挙式推定比率
【当社取扱海外挙式者の居住地(都道府県別)】
新郎(人)
分布と
割合
新婦(人)
分布と
割合
2004年
全婚姻組数
北
青
秋
岩
山
宮
福
茨
栃
群
埼
千
東
神
新
長
山
静
富
石
福
岐
愛
滋
三
奈
和
京
大
兵
岡
広
鳥
島
山
愛
香
徳
高
福
佐
長
大
熊
宮
鹿
沖
そ
海 道
森
田
手
形
城
島
城
木
馬
玉
葉
京
奈 川
潟
野
梨
岡
山
川
井
阜
知
賀
重
良
歌 山
都
阪
庫
山
島
取
根
口
媛
川
島
知
岡
賀
崎
分
本
崎
児 島
縄
の 他
85 7
12 6
11 3
10 7
12 2
44 8
20 0
44 9
32 5
17 3
1, 14 3
1, 13 4
2, 66 8
1, 54 1
29 0
18 7
25 8
49 1
17 7
23 5
15 7
38 8
1, 60 0
39 0
41 7
41 4
31 9
65 1
2, 49 2
1, 51 0
46 1
52 1
86
10 3
27 2
17 7
15 0
89
41
61 5
43
13 4
17 6
15 7
10 5
15 8
40
63
3 .8 %
0 .6 %
0 .5 %
0 .5 %
0 .5 %
2 .0 %
0 .9 %
2 .0 %
1 .4 %
0 .8 %
5 .0 %
5 .0 %
11 .7 %
6 .8 %
1 .3 %
0 .8 %
1 .1 %
2 .2 %
0 .8 %
1 .0 %
0 .7 %
1 .7 %
7 .0 %
1 .7 %
1 .8 %
1 .8 %
1 .4 %
2 .9 %
10 .9 %
6 .6 %
2 .0 %
2 .3 %
0 .4 %
0 .5 %
1 .2 %
0 .8 %
0 .7 %
0 .4 %
0 .2 %
2 .7 %
0 .2 %
0 .6 %
0 .8 %
0 .7 %
0 .5 %
0 .7 %
0 .2 %
0 .3 %
89 6
10 5
13 1
14 3
12 8
42 3
23 2
45 9
30 5
21 6
1, 23 0
1, 17 6
2, 49 5
1, 38 5
28 2
17 8
19 8
49 6
19 4
19 0
19 0
39 8
1, 86 8
37 2
44 0
41 8
32 9
59 3
2, 25 5
1, 62 4
43 9
44 1
59
64
27 3
21 4
17 2
61
57
63 5
85
11 9
12 3
14 0
81
17 9
67
21 5
3 .9 %
0 .5 %
0 .6 %
0 .6 %
0 .6 %
1 .9 %
1 .0 %
2 .0 %
1 .3 %
0 .9 %
5 .4 %
5 .2 %
11 .0 %
6 .1 %
1 .2 %
0 .8 %
0 .9 %
2 .2 %
0 .9 %
0 .8 %
0 .8 %
1 .7 %
8 .2 %
1 .6 %
1 .9 %
1 .8 %
1 .4 %
2 .6 %
9 .9 %
7 .1 %
1 .9 %
1 .9 %
0 .3 %
0 .3 %
1 .2 %
0 .9 %
0 .8 %
0 .3 %
0 .3 %
2 .8 %
0 .4 %
0 .5 %
0 .5 %
0 .6 %
0 .4 %
0 .8 %
0 .3 %
0 .9 %
30, 71 0
6, 92 4
5, 04 5
6, 52 3
5, 94 7
13, 12 2
10, 56 3
15, 92 4
11, 34 0
10, 93 1
41, 14 1
35, 53 8
84, 61 9
56, 14 1
11, 55 8
11, 39 5
4, 58 3
21, 30 5
5, 57 9
6, 18 7
4, 13 0
10, 94 5
44, 60 8
7, 77 2
9, 60 0
7, 15 7
5, 00 5
14, 12 7
52, 83 1
30, 24 1
10, 22 7
15, 70 3
3, 21 4
3, 44 1
7, 17 5
7, 33 9
5, 32 7
3, 85 9
3, 77 0
28, 49 0
4, 37 4
7, 08 6
6, 12 3
9, 28 9
6, 02 1
8, 86 2
8, 63 8
合
計
22, 77 5
100 .0 %
22, 77 5
100 .0 %
7 20, 42 9
2004年
海外挙式
推定比率
5 .5 %
3 .3 %
4 .5 %
3 .5 %
4 .0 %
6 .4 %
3 .8 %
5 .5 %
5 .4 %
3 .3 %
5 .5 %
6 .2 %
5 .9 %
5 .1 %
4 .8 %
3 .1 %
10.0%
4 .4 %
6 .3 %
6 .8 %
7 .8 %
6 .9 %
7 .3 %
9 .5 %
8 .5 %
11.1%
12.4%
8 .6 %
8 .8 %
9 .8 %
8 .5 %
6 .0 %
4 .6 %
5 .0 %
7 .3 %
5 .0 %
5 .7 %
4 .0 %
2 .4 %
4 .2 %
2 .5 %
3 .5 %
5 .0 %
3 .1 %
3 .1 %
3 .6 %
1 .1 %
全国平均
2003年
(6.1%)との
全婚姻組数
ポイント差
- 0. 6
- 2. 8
- 1. 6
- 2. 5
- 2. 1
+ 0. 3
- 2. 3
- 0. 7
- 0. 7
- 2. 8
- 0. 6
+ 0. 1
- 0. 2
- 1. 9
- 1. 3
+ 0. 2
- 2. 2
- 1. 7
+ 0. 3
+ 0. 8
+ 1. 7
+ 0. 8
+ 1. 2
+ 3. 4
+ 2. 4
+ 5. 0
+ 6. 3
+ 2. 5
+ 2. 7
+ 3. 7
+ 2. 4
- 0. 1
- 1. 5
- 1. 1
+ 1. 2
- 1. 1
- 0. 4
- 2. 1
- 3. 7
- 1. 9
- 3. 5
- 2. 6
- 1. 1
- 3. 0
- 3. 0
- 2. 5
- 5. 0
32, 35 4
7, 13 0
5, 29 1
6, 79 0
6, 15 8
13, 67 5
10, 99 1
16, 62 2
11, 64 7
11, 24 5
41, 97 9
37, 12 4
84, 75 5
58, 01 3
11, 92 0
12, 19 9
4, 80 6
21, 81 7
5, 63 1
6, 27 4
4, 38 5
11, 12 9
44, 96 4
7, 98 4
10, 15 6
7, 32 0
5, 18 0
14, 47 8
54, 20 7
31, 31 6
10, 54 9
16, 49 4
3, 12 5
3, 56 9
7, 42 1
7, 61 2
5, 47 8
4, 05 4
3, 89 1
29, 28 4
4, 26 5
7, 63 2
6, 25 7
9, 53 3
6, 03 5
8, 95 8
8, 49 4
7 40, 19 1
※全国総婚姻組数は、厚生労働省の2004年版の人口動態調査発表による。
※都道府県別海外挙式推定比率は、平成12年人口動態調査とワタベウェディング調査による。
10
2003年
海外挙式
推定比率
3 .7 %
3 .0 %
4 .0 %
2 .1 %
2 .6 %
1 .9 %
2 .4 %
5 .0 %
4 .7 %
4 .3 %
5 .6 %
7 .1 %
8 .3 %
8 .5 %
2 .2 %
2 .6 %
2 .7 %
6 .4 %
3 .9 %
4 .8 %
5 .0 %
4 .2 %
8 .6 %
11 .0 %
8 .7 %
10 .7 %
11 .3 %
15 .2 %
11 .6 %
9 .4 %
5 .3 %
3 .9 %
4 .9 %
5 .6 %
5 .5 %
4 .3 %
4 .6 %
4 .7 %
3 .4 %
3 .2 %
0 .8 %
1 .5 %
1 .3 %
2 .0 %
2 .7 %
2 .1 %
1 .2 %
総合統計/エリア別:挙式組数の推移と挙式エリアの分布と割合
●関西がダントツ、東海地方も上昇海外挙式比率。
大都市圏での実質比率はおよそ10%と推測。
●中国・山陽地方、北陸、北海道・東北地方が伸張、
海外挙式の普及は都会から地方へ
都道府県別に海外挙式の傾向を見ると、全体的にポイント
を上げています。例年同様、関西地方の推定比率が依然とし
て高い比率を保っており、次に中部・東海地方、関東地方が
それに続き、依然“西高東低”型にあります。
中国地方、特に山陽の海外挙式比率が全国平均を上回る
7.0%(対前年比+2.4ポイント)となり、岡山県にいたって
は、8.5%(+2.5ポイント)を記録しました。また、北海道、
東北地方、九州・沖縄地方も、着実にポイントを伸ばしてい
ます。 “西高東低”傾向ながらも、中部・東海を経て地方
都市に伝播してきていることが伺えます。
首都圏が横ばい安定の傾向にある中、京阪神、中部・東海
地方は共に0.7ポイント上昇。とくに中部・東海地方では、05
年の中部国際空港(セントレア)新設による話題喚起により
海外に目を向けるカップルが増えたと推測されます。
今後海外挙式が各地で一層伸びていくためには、地方都市
の国際空港の有無だけではなく、居住地・あるいは地方都市
から空港までのアクセスの向上、挙式スタイルの多様化に対
する周囲の理解なども重要な要素と考えられます。
一般化・定番化した首都圏でも、挙式会場そのものの数が
圧倒的に多い東京23区を抱え、さらに挙式の多様化を考えれ
ば、むしろ海外挙式は、東京圏でも安定した成長需要のある
稀有な市場であるといえるでしょう。また、挙式を行わずに
婚姻届のみの非挙式層はおよそ10%∼30%程度と言われ、実
質的な海外挙式推定比率は1∼3%程度向上すると考えます。
これを元に海外挙式比率を仮に計算すると、結果的に東京、
名古屋、大阪といった大都市圏での海外挙式比率は、およそ
10%近い比率となります。
●全国的なニーズのひろがり
潜在需要の取り込みは、営業店舗拡大とITの活用
IT環境の急速な整備・普及が進み、お客様がインターネッ
トやホームページなどを駆使して情報収集することが益々一
般的になり、大都市圏と地方都市との情報格差が狭まってい
ます。しかしその一方で、こだわりを強く持つお客様に対し、
詳細な情報を直接得られる取り扱い業者のエリア展開にはバ
ラつきがあり、未開拓エリアが残っています。今後有力業者
による地方展開が急速に進展すれば、潜在的なニーズが更に
掘り起こされる可能性は大きいといえます。
●海外挙式の魅力が再認識!
晩婚化も味方にし、様々な側面から支持を集める
全体的に海外挙式比率を伸ばした要因のひとつには、海外
挙式の魅力の再認識が大きいと考えます。親しい人々に囲ま
れて過ごす海外挙式のアットホームさに加え、晩婚化に伴い
両親や家族を大切に考える30代カップルの増加により、親孝
行・家族旅行ができる親近感が功を奏しています。また近年、
総婚姻組数における再婚者の比率が上昇する中、新郎の再婚
率が2.7ポイント上昇(※P17の挙式者プロフィール参照)す
るなど、ふたりにとって心に残る挙式(セレモニー)の大切
さが再認識され、セレモニー内容自体にオリジナリティ溢れ
る海外挙式が注目を集めている様子が伺えます。
例として、県別の海外挙式比率でみると、前述の岡山県の
ほか、04年4月の当社「金沢店」オープンの影響もあり、石
川県6.8%を記録し、中部・東海を上回る水準で伸張しました。
併せて、近県の富山県6.3%・福井県7.8%が共に数字を大き
く伸ばしています。こうした地方都市の健闘は、大都市圏で
火がついた海外挙式ブームが一般化して地方に広がっている
ことに加え、営業店舗の展開が未開拓エリアに及ぶことで、
まだまだ潜在需要の掘り起しが可能であることを示している
と考えられます。
【地方別 推定比率】
新郎・新婦
合計人数
居住地の
分布・割合
2004年
海外挙式
組数
2004年
総婚姻
組数
2004年 全国平均値 2003年
海外挙式 (6.1%)との 海外挙式
推定比率 ポイント差 推定比率
北海道
北海道
1, 30 4
3 .8 %
1, 68 2
3 0, 71 0
5 .5 %
- 0. 6
3 .6 %
東
青森/秋田/岩手/山形/宮城/福島
1, 89 1
5 .0 %
2, 18 6
4 8, 12 4
4 .5 %
- 1. 6
3 .3 %
1 6, 08 8
32 .3 %
1 4, 10 4
25 5, 63 4
5 .5 %
- 0. 6
5 .5 %
1 3, 92 0
28.0%
1 2, 25 5
217,439
5 .6 %
- 0. 5
5 .7 %
関
北
東
茨城/栃木/群馬/埼玉/
千葉/東京/神奈川
首 都 圏
(埼 玉/千 葉/東 京/神奈川)
甲信越
新潟/長野/山梨
1, 35 1
3 .1 %
1, 33 6
2 7, 53 6
4 .9 %
- 1. 2
4 .2 %
北
陸
富山/石川/福井
95 0
2 .5 %
1, 09 7
1 5, 89 6
6 .9 %
+ 0. 8
5 .1 %
東
海
岐阜/愛知/静岡/三重
5, 90 8
13 .4 %
5, 85 1
8 6, 45 8
6 .8 %
+ 0. 7
6 .0 %
関
西
1 1, 89 9
25 .0 %
1 0, 90 7
11 7, 13 3
9 .3 %
+ 3. 7
9 .6 %
京 阪 神 (京 都/大 阪/兵 庫)
9, 51 4
20.0%
8, 75 5
9 7, 19 9
9 .0 %
+ 2. 9
8 .3 %
山
陽
岡山/広島/山口
1, 77 1
5 .3 %
2, 30 9
3 3, 10 5
7 .0 %
+ 0. 9
4 .6 %
山
陰
鳥取/島根
18 6
0 .7 %
30 0
6, 65 5
4 .5 %
- 1. 6
2 .5 %
四
九
沖
国
州
縄
愛媛/香川/徳島/高知
90 5
2 .1 %
92 3
2 0, 29 5
4 .5 %
- 1. 6
4 .0 %
2, 45 4
6 .3 %
2, 74 2
7 8, 88 3
3 .5 %
- 2. 6
2 .6 %
滋賀/奈良/和歌山/京都/大阪/兵庫
福岡/佐賀/長崎/大分/
熊本/宮崎/鹿児島/沖縄
cf.2003年の海外挙式比率の全国平均は5.5%
11
エリア解説/2004年傾向と2005年予測
Hawaii
2004年の傾向
●ハワイ支持者増加、対前年107%と回復
同業他社・新規参入の活発化で一層の競争激化へ
増を確保するに至りましたが、本格派教会自体の伸びが対前年
104%に留まるという予想外な結果になりました。
ハワイにおいては、旅行需要喚起に障害となるさしたる要因
もなく、元来のハワイのデスティネーションとしての魅力あふ
れる強みが発揮されたことやインフラ・環境の安定したハワイ
に対する信頼度が高まった結果、多方面のシェアを奪う勢いで
旅行需要が回復しました。ハワイ挙式においてもマーケット全
体では、対前年107%程度の伸びがありました。
即ち、ハワイ市場は、挙式主催プロデュース業社の運営する
挙式会場が大きなマーケットを占めるという色が、益々濃いも
のに変貌しているといえます。
当社の取り組みとしては、運営効率化と市場での地位強化に
向けて、従来の自社施設への集中を狙ったプロデュース力の高
い商品・販売展開を強化。自社施設の件数増は市場平均を越え
る対前年108%の7,188件(前年6,155件)を獲得できました。さ
らに、シェア拡大を大命題に件数確保のための施策として、独
占教会「セント・ピータース・エピスコパル教会」の大幅な価
格値下げを実行した結果、対前年約170%増の670件(前年402件)
という目覚しい成果をあげ、また「ウィローズ・チャペル」「ハ
リス・ユナイテッド・メソジスト教会」「パシフィック・アイ
ランダー・ハレマヒナ・チャーチ」など新規教会開拓による廉
価商品ラインの充実も図ってきました。
2004年は、同業他社の躍進と新規業者参入が活発化しました。
長年当社のライバルとしてハワイでは2位のシェアを維持して
きたマツキ社が昨年秋に消滅し、(株)ベストブライダルがそ
のシェアを引き継ぐこととなりました。結果、当社の主力自社チャ
ペル「コオリナ・チャペル・プレイス・オブ・ジョイ」に次いで、
ベストブライダルのチャペルが取扱件数を伸ばし躍進し、ハワ
イにおける絶対的な業界2位の地位を確保するに至り、当社と
ベストブライダルの2強時代の様相を呈する傾向さえ感じられ
ます。さらに依然として新規業者参入が活発となっている状況
も加え、今後もより厳しい競争激化が予測されます。さらに、
廉価ラインでも同業他社施設が件数を伸ばしており、当社の増
加比率を上回る躍進がありました。当社施設の「アクアベール・
フレ・マリーナ・コオリナ・ル・プラージュ」や「アロハ・ケ・
アクア・チャペル」などの強力なライバルとして避けて通れな
い存在になっています。
●ハワイ挙式=海の見えるチャペル
こだわり派と価格志向派の二極化が進む
お客様の傾向としては、「コオリナ・チャペル」に代表され
るオーシャンフロントの商業チャペルに、ハワイのイメージを
より強く抱いており、その要素を満たす会場に人気が集中。また、
列席者の増加、挙式後パーティやフォトセッションの増加が目
立ちます。全体的にハワイに対しては“海外だから”という寛
大さは極めて狭く、日本と同等かそれ以上のサービス品質を要
求する傾向がより強くなってきており、顧客満足を得るためのハー
ドルは高いものになっています。ただ一方では、低価格廉価商
品をこだわりなく受け入れる顧客層は依然として大きく、二極
化志向の動きは益々激しいものになっていると推測されます。
新規業社参入に関しては、2強時代の到来に対抗して、自社
施設を有しない新規参入業者は、小回りのきくソフト面を全面
に露出したプロデュース型の商品展開を強化する傾向にあります。
●自社・独占教会への集中展開でプロデュース力、
新規開拓による商品ラインナップの増強
また、当社戦略の一つに本格派一般教会のシェア確保を打ち
出し、価格戦略を中心に施策投入した結果、対前年112%の件数
2005年の取り組み
ルする販促展開を実行します。
対極として位置する廉価施策では、新たに「コミュニティ・オ
ブ・クライスト教会」と独占契約を締結し、装いを新たに「ア
ロハ・エンジェル・チャペル」と改名し新会場としてアピール。
「セント・ピータース」と並んだ廉価商品の柱として販売展開
します。また、他社の追随を許さない超格安商品マハロプラン
を販売展開し、完全なボトム層の確保にも参入していきます。
こだわり派の顧客層が増加傾向にあるプロデュース型挙式やパー
ティ商品において、新会場開拓や「ホ・アオ」の活用工夫等、創
意工夫した商品造成とフレキシブルな運営を行ない、顧客需要
を吸収します。販促活動を強化し、市場・業界での地位向上を目
指します。
2005年の当社の取り組みは、高額層獲得を目指すラインとして、
自社チャペルを使用した戦略構築になりますが、同業他社施設
を十分意識した中で、ハード・ソフト両面での充実を目指し、
販促面での露出の工夫も施しながら市場での地位向上と利益源
として強化を目的としていきたいと考えます。具体的には件数
増を目指して「コオリナ・チャペル」以外の3チャペルにおけ
る商品戦略(キャンペーン商品設定)、販促戦略(新たな映像
素材の確保)を実行します。
また、「コオリナ・チャペル」をコオリナ地区を包括的にカバー
するウエディングリゾート拠点として展開。ファインダイニング、
ガーデンパーティからブランチ軽食パーティまで様々なパーティ
スタイルの提供や、オープンカーによる施設内移動など、細部に
渡る商品ラインナップの充実を図り、コオリナ地区全体をアピー
12
エリア解説/2004年傾向と2005年予測
M
Hawa
icroi
n
i
esia
2004年の傾向
●前年比121%と大きく躍進!V字回復に
魅力が再認識されたミクロネシア挙式
取扱い組数は減少傾向にあります。
当社としては、同業他社の新施設オープンが続いているため、
自社ハードの魅力の強化はもちろん、今後も海外挙式のトレン
ドである「プロデュース型」、そして「お任せ型」それぞれのニー
ズに合わせ、新しいソフト面でのサービスを盛り込んだ挙式商
品を開発します。
2004年は自然災害やテロ等の社会的なマイナス要因もなく、
ミクロネシア地区としては非常に順調に推移した1年間となり
ました。ミクロネシアマーケット全体としては、挙式組数が過
去最高の10,459組(前年比121%)と大きくV字回復し、これは
他エリアの中でも1番の伸び率となりました。
●現地パーティ実施率が約6割に増加
ハード面だけではなくソフト面の充実が課題
その理由としては、①グァム・サイパン旅行そのものの人気回
復②新しい施設が続々登場しており、話題性がある③各旅行会
社がミクロネシア挙式を積極的に取り上げている④日本からの
所要時間の短さ(約3時間15分)⑤日本との時差が殆んどない
こと(1時間)等の要因が考えられます。ご列席の方々も参加
しやすいディスティネーションと言うミクロネシア地区の良さ
が非常に上手く表現できた年であったといえます。
2004年の11月グァムに同業他社が、チャペルとパーティ会場
が一体となった施設をオープンしました。まさしくこれは従来
当社が提案してきた「アフターウェディングパーティ」がミク
ロネシア地区のトレンドとなってきた証拠であると考えます。
2003年に約55%のお客様が現地で行うパーティを申し込んでい
ましたが(当社調べ)、2004年には約60%の申し込み率となっ
ており(当社調べ)、この傾向は今後も益々伸びるものと思わ
れます。
●プロデュース重視派とお任せ派
安いだけの会場は減少傾向に
従来「安・近・短」と表現をされていたミクロネシア挙式で
すが、最近では、お客様の動向も海外挙式業界のトレンド、す
なわち個々人のリクエストを実現させる「プロデュース型」の
挙式を望まれる方と、あくまでもご予算内で全てをかなえたい「お
任せ型」とに2極化される傾向にあります。そして、たとえ「お
任せ型」のお客様であっても、ハードとしての魅力がないと受
け入れられないというのが、最近のミクロネシア挙式の傾向です。
とりわけ人気の高いパーティ会場としては、プライベート感
を重視した完全個室対応ができ、単なるお食事会場ではなく、
行き届いたサービスが受けられるホテルのスィートルームでのパー
ティプラン等が人気を集めております。これは挙式同様パーティ
プランにおいても、昨今の日本国内の挙式トレンド(ハウスウェ
ディング等)の影響を受けていると考えられます。今後、ハー
ドはもちろん、テーブルコーディネートや席札等に配慮するな
どの行き届いたサービスといったソフト面の充実した会場が支
持されていくと予測されます。
従って、マーケット全体が伸びていても、単に挙式代金が安
いだけの挙式会場は、お客様からの支持を得られなくなっており、
2005年の取り組み
2005年のミクロネシア地区は、かつてない競争の激しいマーケッ
トへ変貌する年になると推測します。昨年11月に続き、2005年
4月に同業他社がグァムに新しいチャペルをオープン。当社でも、
今年9月にレセプション会場「テ・キエロ」、2006年春にはチャ
ペルの新設を予定しています。これらはミクロネシア地区のウェ
ディングマーケットにとっては話題性のある事であり、同エリ
アへの注目を集め、更にお客様を集客する良い機会になります。
また、選択肢が広がったことにより、当社を含めた挙式主催会
社にとっても、よりお客様のニーズに応えられるよう様々なサー
ビスアップを図っていく必要があり、それに伴ってミクロネシ
ア地区が更に活性化されるというポジティブな競争が生まれて
くると思われます。
2005年は、当社にとってグアム進出10周年の節目の年であり、
ミクロネシア地区のマーケットを牽引するリーディングカンパニー
として、積極果敢に新しいプロジェクトを立ち上げます。
05年4月には、「Hilton Guam Resort&Spa」内に、同ホテル
敷地内にある「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」「セント・
グレイス・バイ・ザ・シー」両チャペル専用のウェディングサロン
をオープン。これは、両チャペルで挙式するお客様がヒルトン
に宿泊することが多いため、従来店舗での打合せやヘアメイク
のための移動を省略することで利便性が飛躍的に向上します。
グァムの「サンビトレス・ベイサイド・チャペル」の挙式時間
が4月から90分枠に拡大。従来の60分挙式では、カップルが挙
式後ゲストとプライベートな時間を過ごす時間が少ないという
反省点を改善しました。更に、今までニーズはあったものの実
現できていなかったビーチでの写真撮影も挙式パッケージに組
み込むなど、ソフト面でのサービス向上を図ります。また8月、
1997年にオープンした「Hilton Guam Resort&Spa」内にあるチャ
ペル「セント・グレイス・バイ・ザ・シー」の大規模な改装を行い、
ハード面の魅力強化を図ります。
2005年9月には、グァムのタモン湾の中央にあたる非常に素
晴らしいロケーションのビーチ沿いに、ミクロネシア地区とし
ては初のウェディング専用パーティ会場「Te quiero(テ・キエ
ロ)」をオープンします。完全個室対応のバンケットルームを
3室配置し、オリジナルのパーティコースメニューをご提供し
ます。この施設により、現在海外挙式のトレンドである「アフター
ウェディングパーティ」を自社オペレーションすることで、お
客様からの様々なリクエストにお応えできる体制を整えます。
益々競争が激しくなるミクロネシア地区ですが、当社としては、
いち早くお客様のニーズを掴み、またそれにお応えすべく、他
社に真似のできないサービスをハードとソフト両面において今
後も積極的に展開していきます。
13
エリア解説/2004年傾向と2005年予測
Oceania
2004年の傾向
●オセアニア挙式、低迷傾向の一方で、
ケアンズ挙式は対前年比113%と人気堅調
●シドニー:正統派教会が特徴、
観光地のフォトツアーが人気を集める
2004年オセアニア地域のウェディングマーケットは、対前年
比87%で4,000組に縮小となり低迷しました。主な要因は、①観
光インフラの面で他の挙式エリアに比べて遅れていること、②
旅行ツアー料金の高止まりに加え、海外挙式市場全般に通じる
点として③ビーチリゾート挙式ブームにある中、ケアンズだけ
では組数を掴まえきれないため、他のビーチリゾートへお客様
を逃してしまっていること等があげられます。
シドニーでは、大手コンペティターの撤退により挙式マーケッ
トは対前年比76%となったシドニーエリアですが、石造り、長
いバージンロード、パイプオルガン、ステンドグラス等々正統
派教会の必須アイテムを兼ね備えた当社の教会ラインナップは、
根強いファンが多く縮小しているマーケットの中では善戦して
います。また、荘厳な教会での挙式後、モダンな高層ビルが立
ち並ぶハーバーシティでオペラハウス等を背景に撮影する「シ
ドニー・シティフォトセッション」が好評です。
また2004年は、オセアニア地域での大きなマーケット変動を
迎える年となりました。これまでオセアニア挙式取扱いの牽引
役となっていたゴールドコースト地区の挙式組数が、対前年79%
と大幅な減少となり、2,000組を割込む1,700組台となりました。
●ケアンズ:日本人観光客増加
ウェディングドレスのままコアラ抱っこができる
教会「ワイルドライフ・チャペル」が大人気
一方でオセアニアの玄関口とも言えるケアンズ地区は、グレー
トバリアリーフの人気や短時間渡航、旅行の低料金化等の要因
も相俟って、ハネムーン件数も好調で挙式組数も対前年113%の
伸びとなり、1,300組に到達しました。ここ数年のうちに、ケア
ンズ地区の挙式組数がゴールドコースト地区に追いつく状況と
なるのではないかという予測が現実味を帯びてきています。
日本からの渡航時間が7∼8時間と最も短く(cf.シドニー他
で9∼12時間)、旅行代金も安価なことから、近年ケアンズを
訪れる日本人旅行者は増え続けています。挙式マーケットも順
調に拡大し、当社取扱組数も対前年113%と好調。とりわけ挙式
後にドレスを着たままコアラを抱っこして写真撮影ができる「ワ
イルドライフ・チャペル」は、挙式カップルからご列席者まで
大変喜ばれています。一方で、可愛らしさや簡易的なイメージ
の教会が大半であるため、本格派教会の登場を待望する声が大
きくなっています。増加傾向にある列席同行者に対応した魅力
あるウェディングレセプション会場の開拓も今後の課題です。
●ゴールドコースト:「メルストニアン・チャペル」が
結婚式に対する憧れの強いお客様に圧倒的人気
山頂の可愛らしいチャペル、石造りの教会、モダンなデザイ
ンの教会、テーマパーク挙式等、バラエティ豊かな挙式が揃う中、
近年価格重視派のお客様が減少し、こだわり派のお客様からの
強い支持を受けていることが、一組当りの平均単価が他エリア
を大きく上回る状況からも確認できます。従って「目新しさ」
よりも「独自性」を重視した「追求型」といえます。
●ニュージーランド:歴史的建造物での人前式
「ビクトリアンチェンバー挙式」が人気
ニュージーランドを訪れるハネムーナー自体が減少している
ため、挙式組数も対前年で若干減少傾向にあります。大手コン
ペティターが撤退したことにより、当社は対前年組数167%とシェ
アを伸ばしました。教会ではなく歴史的建造物で当社オリジナ
ルの挙式を行う「ビクトリアンチェンバー」が人気を集め、「人
前式」、「クリスチャン挙式」共に好評です。また、クライス
トチャーチから車で約3時間の距離にある人気の観光名所テカ
ポに佇む神秘的な教会「善き羊飼いの教会」挙式は、近年人気
が高まってきており、当社でも取扱いを開始しました。
当社では、世界初のウェディングとリゾートが融合した「アヴィ
カ・ウェディング&リゾート」の「メルストニアン・チャペル」
では、花をテーマにした挙式「フィオーレ」や、ナイトウェディ
ングを花火で彩る「ステラ」の販売開始するなど、非常に独自
性の高いサービスを提供。また、2004年5月にはオーストラリ
ア最大級のスパ施設「アヴィカ・スパ」を同リゾート内にオー
プンし、美容機能がより充実しました。
2005年の取り組み
価格重視派のお客様がゴールドコースト地区からケアンズ地
区に移行している近年の状況ですが、ケアンズ地区においても
こだわり派のお客様がゆっくりですが、確実に増加している傾
向が伺えます。これらの状況を鑑みて、オセアニア地区の今後
の課題は、各エリアにおける均一した高い品質のサービス提供
と独自性に溢れた商品展開にあるものと言えます。
2005年4月、オセアニアではマーケット増加が著しいケアン
ズ地区に、新たに本格派のお客様向けの自社運営教会「バリアリー
フ・チャーチ」を開設しました。ケアンズでは珍しい荘厳なイメー
ジの教会で、ケアンズ初の本格派教会としてラインナップし、
高品質のサービスを提供することで、オセアニア地区のウェディ
ングマーケットを一層盛上げます。更に、これまで美容商品(ヘ
アメイク)や映像商品(写真・ビデオ)の順次内製化を進め、よ
り高いサービス提供を追求し、お客様満足度の向上を図ります。
またゴールドコーストでは、「アヴィカ・ウェディング&リゾー
ト」という世界に誇れる施設を保有する当社ならではのサービス・
商品提供するべく、より独自性を高めた商品開発を行います。
一日一組限定の100万円挙式パッケージ「アヴィカ パーフェク
トウェディング」の販売を開始する等、こだわり派のお客様に
満足いただける商品提供します。
2005年度の当社の取組みは、独自性を追求した他ディスティネー
ションや他社で真似の出来ない“世界でたった一つだけ”の挙
式サービス提供を推進してまいります。
14
エリア解説/2004年傾向と2005年予測
USA・Canada
2004年の傾向
●国際情勢への懸念も薄れ、復活の兆し!
ラスベガスを中心に回復傾向に転じ健闘。
た“シャトーレイクルイーズ”でのウェディングなど、カナダ
ならではのロケーションを活かした挙式も好評です。また、平
均年齢が(男女とも31歳)と非常に高く、新婦が新郎より2・
3歳年上のカップルもよく見られました。
ここ2・3年相次ぐ国際情勢不安の影響を最も色濃く受けて、
マーケット自体が毎年ほぼ半減のペースで低迷していましたが、
こうした影響も薄れ歯止めがかかり、ほぼ横ばいの1,032組、対
前年比97.5%と健闘しました。
2004年春から、ロサンゼルスの業務縮小に伴い挙式会場数が
1/3に大幅縮小されたことで、ラスベガス挙式とカナダ挙式を中
心とする施策へシフト。結果、ロサンゼルス挙式件数は対前年
比73%減となったものの、ラスベガスとカナダの件数が飛躍的
に数字を伸ばし、全体としては、ほぼ前年横ばいを維持しました。
とくにラスベガスは、世界中のカップルの挙式が年間22万組も
行われる一大ウェディング都市として知られ、観光客数が2000
年の記録を抜き過去最高になったことに伴い、挙式組数も対前
年比116%と復活。また、カナダも対前年比129%まで回復に転
じました。
●大人のカップルは本物志向へ
列席同伴率が上昇
全体的なお客様の傾向は、晩婚化の影響を受け、平均年齢の
高い大人のカップルが多く、挙式へのこだわりが強まるにつれ、
顧客単価も年々上昇傾向にあります。1年∼半年前と早めに申
し込み、個性・満足感のあるオプションにこだわり、時間をか
けて自分たちの理想の挙式スタイルを作り上げていきます。北
米地区を選ぶお客様は、しっかりとしたプランやイメージを持っ
て挙式に臨んでおり、夢や憧れを実現するためなら予算にはこ
だわらない、本物志向・高級スタイルへのニーズが高まっていま
す。また、ラスベガス以外の都市では、留学・赴任経験者の根強
い支持を受け、列席同伴率が18.9ポイント上昇し、他のエリア
と変わらぬ水準になるなど、国際情勢への懸念が薄れているこ
とが伺えます。
●テーマパーク性と独自性が人気のラスベガス
カナダ挙式は“赤毛のアン”とカナディアンロッキー
ラスベガスでは、テーマパーク性、他エリアでは叶えられな
い独自性の高い挙式が魅力です。カップルだけの挙式比率が高
いためハネムーンのオプション感覚で手軽にシンプルな挙式を
希望するお客様層が主流でした。しかし、最高級ホテルでのべ
ラジオウェディングの件数が前年の10倍と大幅に増加。04年か
ら従来のホテル内チャペルでの挙式に加え、ラスベガス観光の
目玉であるファウンテン(噴水)をキスの瞬間に合わせ、カップ
ルのためだけにスタートさせるというエンターテイメント性の
高い挙式プランの開始が要因です。
ロサンゼルスは、ほとんどの日本人観光客が、ラスベガスや
サンフランシスコを周遊するスタイルが主流です。挙式組数を
大幅に減らしたものの、一組単価は非常に高く、お客様のこだ
わり傾向が非常に強いのが特徴です。「ファースト・コングリゲー
ショナル教会」と「ウェイフェア・チャペル」での挙式に人気が
集中しています。
カナダでは、「赤毛のアン」の舞台で知られるプリンスエドワー
ド島での挙式がカナダ挙式の13%を占めるほどの人気を集めま
した。カナディアンロッキーで最も有名な湖の湖畔に建てられ
●戸籍に残せるリーガルウェディングが増加
高付加価値アルバム、フォトツアーが人気
2004年はここ数年ほとんど利用のなかったリーガルウェディ
ングの利用が上昇し、戸籍へのアメリカ入籍暦記載を記念とし
たいお客様が増えました。また、デジタル加工アルバムなどの
付加価値の高い高単価アルバムとビデオ・DVDのドキュメント商
品の利用が昨年に続き販売率が上がり、映像商品の約10%を占
めています。
挙式だけではなくラスベガスの街全体に魅力を感じられるフォ
トツアー商品の充実により、代表的なテーマホテルを回り、あ
たかも世界一周したかのような写真が残せる「ワールド・フォ
トセッション」と、“ウエスタン”“砂漠”といったアメリカ
のワイルドな一面が楽しめるフォトツアー「エルドラド・ゴー
ルドラッシュ・フォトセッション」に人気が集まり、従来型のテー
マホテルフォトセッションの利用が減少しました。リハーサル
メイクも昨年の2倍の利用率となり、今後も伸びる傾向にあり
ます。
2005年の取り組み
2005年は、国際情勢に異変がなければ、更なる組数回復が見
込めるため、ラスベガスとバンクーバー中心の強化施策を進め
ます。
ラスベガスでは昨年と同様に、従来のラスベガスらしいウェディ
ングと高級スタイルのウェディングをラインナップ。5月には
べラジオを上回る世界でも屈指の高級リゾートスタイルのウィ
ンホテルがオープン。ウェディングチャペルも開設され下期か
ら展開する予定です。
テーマホテルでのフォトセッションは、ラスベガスを表現す
る事にフォーカスを当てた商品の為、全てのお客様にアプロー
チできる商品となっています。また、特にエルドラドフォトセッ
ションは、価格も内容もアップ。リムジンハマーでの送迎を組
み込み、本格的なフォト撮影を加えるなど、リアルなアメリカ
を体験することができます。
ロサンゼルスは、前述の人気教会2箇所に絞り込んだ集中施
策を実施。要望の多いリハーサルメイクなどのオプションプラ
ンを充実させ、お客様が安心して挙式を迎えられる体制を持続
していきます。
カナダでの挙式は1年間の内、75%が4月∼10月に集中。日
本からの旅行者も集中するこの時期には、自然豊かな緑のなか
での挙式が目的のこだわり派のお客様が多く、細かなご要望に
お応えしたオーダーメイドに近いサービスの提供を目指します。
また、カナダの冬はシーズンオフのイメージでとられがちで
すが、冬ならではのウェディング提案として、2010年に冬季オ
リンピックが開催されるスキーリゾート地ウィスラーでの挙式
をプロモートしていきます。
15
エリア解説/2004年傾向と2005年予測
Europe
2004年の傾向
●ユーロ高ポンド高、欧州遠隔地への減便、
“連休の並び方”も重要な要素となる
●予算よりも季節を選ぶこだわり層が増加傾向
ヨーロッパ全体のお客様傾向としては、資金的にリーズナブ
ルな挙式を選ぶ方はほとんどいないのが特徴ですが、プロデュー
スこだわり派とハネムーン重視派の二極化がますます顕著になっ
ています。ここ数年は、予算を優先して時期を選択するためシー
ズンによる偏りは小さかったのですが、03年から“高くてもい
いから挙式地のベストシーズンに合わせて挙式したい”という
季節を優先したこだわり派が増加した結果、春から秋にかけて
に予約が集中しやすい傾向になっています。
2004年のヨーロッパ挙式マーケットは、繁忙期である4月∼
9月までは昨年度と同水準で推移しましたが、下期の挙式が伸
びず、全般的には1,134組、対前年比約90%と前年を下回る結果
となりました。要因は、ユーロ高・ポンド高の影響と主要都市以
外の遠隔地への国際路線が減便になったこと、また、ヨーロッ
パ挙式は、他のエリアに比べ旅行が長期にわたる為、連休の並
びが悪かったこともマイナス要因と考えられます。
当社の店舗がある3拠点の取り扱い実績を見ると、パリは対
前年比78ポイント増、フランスは同7ポイント増、ロンドンは同
38ポイント増と、04年スタートのスペイン挙式の順調な伸びも
加わり、すべての拠点でポイントを伸ばしているにも関わらず
全体マーケットが減少していることから鑑みても、主要都市以
外の遠隔地への国際線減便の影響は大きいとみています。
●ヨーロッパらしい本格教会や大聖堂、
お城(シャトー)でのウェディングが人気
挙式会場としては、ヨーロッパならではの本格的な教会や大
聖堂の人気が例年に引き続き高くなっています。一方でより個
性的・印象的なロケーションにこだわる傾向も強まり、家族や
友人など参列を伴う挙式の場合、挙式後にそのまま食事も可能
な古城(シャトー)でのウェディングが支持されています。シャ
トー挙式では白馬が先導する馬車で入場するなど、女性のお姫
様願望を満たす演出を好まれ、こだわりをもってウェディングケー
キを注文するなど、ロマンティックなヨーロッパのイメージにあっ
たオプションが人気です。
列席者同伴率は約40%と例年並を維持しており、旅行代金の
高騰に関わらず参列される傾向にあります。これは、カップル
だけでなくご両親にとっても、“一度は行きたいヨーロッパ”
だが、自分たちだけでは不安があるため、家族と共に旅行がで
きる海外挙式がヨーロッパを訪れる良い機会となっているとい
えます。一方で、列席人数は4.5人と前年を下回りました。長期
旅行のため連休の並びが悪いと休みが合わず、友人を呼ぶこと
ができなかったと考えられます。
2004年度も写真アルバムへのこだわりは継続しています。また、
動画商品を購入する方も昨年に比べ2ポイントアップ。DVDの
比率が高くなってきました。パリやフィレンツエのシネマフォ
トセッションは数字を伸ばし、撮影の際に細かく背景を指定す
るなど、記念に残るアルバムの出来上がりまでを意識したリク
エストが多くなっています。
●パリ挙式が増加、イタリア人気は落ち着き
2004年は、03年に映画の影響を受けて人気だったイタリア挙
式に代わり、フランス・パリ挙式の人気が回復しました。これは、
03年末に有名オリンピック選手の海外挙式がパリの「アメリカン・
チャーチ」で行われました。テレビや雑誌、その他メディアを
通じて大きく報道されたことで、本格教会の佇まい、色とりど
りのステンドグラス、長いバージンロードなど、ヨーロッパ挙
式ならではの特徴がビジュアルで広く知れ渡り、注目を集めた
ことがあげられます。それまで憧れはあるものの行ったことが
無いためイメージがわきにくかった“ヨーロッパ挙式”にスポッ
トが当たり、パリの挙式の増加につながったのではと考えられ
ます。
近年、挙式後のレセプションパーティやディナーパーティのニー
ズも高まっています。傾向としては、人数が少ないからこそ質
にこだわり、よりプライベート性を重視したものや高級志向に
あります。普段なかなか行けないような三ツ星レストランや、
宮殿の豪華サロンでのパーティ、眺望の良さやディナークルー
ズなどエンターテイメント性のある場所でのディナーが好調です。
2005年の取り組み
2005年は、挙式パッケージ自体のヨーロッパ色を強め、ヨーロッ
パの季節性を生かしたウェディングの提案をします。
イギリス・フランス・イタリア挙式のホスピタリティ・ソフト
面の向上に努めると共に、ますます多様化するお客様のリクエ
ストに答えるため、これまで取り扱っていなかった新しいエリ
ア開拓を促進します。
フランス挙式は、南仏・ニースの開発強化を予定しており、由
緒あるシャトー(城)やリゾート色のある邸宅も視野に入れた
ラインナップ増強を図ります。イタリアは、ローマやヴェニス
などの追加を予定しており、魅力ある挙式会場の開発を進めます。
トータル・ブライダル・ソリューションを推進する意味でも、
ご要望の多い美容サービスの充実などソフト面でのサービス強
化を図ります。時間とコストをかけても自分のこだわりを実現
させたい方が増えているので、店舗から宮殿までの送迎を馬車
で行うなどの高額オプションの設定や、ヴェルサイユ宮殿内&
敷地内でのフォトプランなど、各地域ごとの特色を生かしたク
オリティ重視・付加価値の高い写真・映像商品を充実させます。
新エリア開拓としては、スペイン、スイス、オーストリアな
どの遠隔地強化に加え、ドイツ、根強い人気の地中海エリアで
の挙式展開を視野に入れて展開していきます。04年スタートし
たスペイン挙式も順調なすべりだしとなっており、個性のあるウェ
ディング商品のニーズに応えます。
16
海外挙式者アンケート調査
このアンケート調査は、2004年1月1日∼12月31日の期間に、ハワイ・ミクロネシア・オーストラリア・アメ
リカ/カナダ・ヨーロッパのワタベウェディング16店舗で挙式のお世話をさせて頂いたお客様を対象に実施
しました。調査方法はお客様による記入式で、回答総数は9,122件。うち有効回答8,156件を集計しました。
プロフィール編
■年 齢■
海外挙式における年齢構成は、ほぼ全国の平均初婚年齢(男性夫29.6歳、妻27.8
歳/厚生労働省 平成16年人口動態統計)に即したような状態で、20代後半から30
代前半(25歳∼34歳)に新郎75.1%、新婦78.8% と集中している。ただし、新婦
10代後半の減少ポイント分を30代前半世代が増加(対前年+1.7ポイント)、新郎20
代前半の減少ポイント分を30代後半以上の世代が増加(対前年+1.7ポイント)して
おり、晩婚化による30代カップルの増加傾向を鑑みることができる。
年 齢 層
10代
20代前半 (20∼24歳)
20代後半 (25∼29歳)
30代前半 (30∼34歳)
30代後半 (35∼39歳)
40歳以上
2003年
2004年
新 郎 新 婦 新 郎 新 婦
0.1%
0.6%
0.1%
0.2%
7.7% 16.5%
7.2% 14.8%
39.2% 47.6% 38.6% 48.5%
38.4% 28.6% 36.5% 30.3%
9.6%
5.1% 11.3%
4.0%
5.0%
1.6%
6.3%
2.2%
■初婚率・再婚率■
海外挙式においては、現時点では新郎・新婦ともに初婚の割合が高いが、新郎の
再婚率が2.7ポイント増えている。厚生労働省の人口動態統計(平成16年)による
と、総婚姻件数72万429組に占める再婚の割合は、夫が17.8%、妻は15.9%で、前
年と比べると夫0.7ポイント、妻0.5ポイント増加している。再婚率は年々増加する
傾向にあることから、再婚者の海外挙式需要も今後伸びる事が予想される。
結 婚 歴
初 婚
再 婚
2003年
2004年
新 郎 新 婦 新 郎 新 婦
94.1% 95.2% 91.4% 96.1%
5.9%
4.8%
8.6%
3.9%
■妊娠・出産■
マタニティ挙式・子連れ挙式は12.9%を占めている。特にミクロネシアでは、現
在妊娠中もしくは子連れ挙式の人が合計21.2%となっている。これは、飛行機での
渡航時間が短いため、妊娠中の新婦や子供に負担が少なくてすむことも人気の一因。
全体で対前年で3.1ポイントの減少となった要因は、沖縄・北海道など国内リゾート
挙式へ流れたためと考えられる。
出産のご予定は
現在妊娠中
すでに子供がいる
未 定
2003年
10.9%
5.1%
85.9%
2004年
8.0%
4.9%
87.1%
■旅行経験■
海外挙式を挙げた人で、それまでに海外旅行を経験している人は、男性約7割 、
女性約8割弱と高い。ただし未経験者も、男性30.8%、女性22.5%と全体の3割∼
2割を占めており、海外旅行未経験であっても海外挙式を選ぶ人が多い事がわかる。
前年と比べると、未経験者の割合が男女共に若干増えている一方で、10回以上と回
答した人も男性6.7%、女性8.2%と増加している。
挙式地への旅行経験は、一度も行ったことが無いという人が全地域で44.6%いる。
ヨーロッパの9割、アメリカ・カナダの8割が男女とも挙式地への渡航経験が無い
が、特にオセアニア地区では、03年は男女とも約9割が未渡航だったのが、04年の
未渡航比率は、新郎48.3%、新婦91.1%と男性の比率が大幅に下がった。一方、ハ
ワイ、ミクロネシア(グアム・サイパン)地域での、挙式地への旅行経験は約8割。
オセアニア、ヨーロッパ、アメリカ・カナダへは新婚旅行を兼ねて、あるいは憧れ
やイメージ先行で挙式地に選ぶ人が多く、ハワイ、ミクロネシアへは実際に足を運
んだ経験から、思い出の地として、よりリアルなイメージを持って挙式地に選んだ
人が多いようだ。
2003年
海外旅行 挙式地旅
旅行経験 新郎 新婦 新郎行新婦
0 回
23.7% 17.8% 42.9% 42.8
1 回
25.2% 19.7% 45.5% 46.2
2 回
16.2% 14.8% 8.4% 5.8%
%
3 回
10.5% 10.7% 1.1% 1.6%
4 回
6.4% 8.9% 1.6% 2.7%
5 回
8.0% 11.1% 0.2% 0.2%
6 回
1.9% 4.0% 0.1% 0.4%
7 回
1.4% 2.8% 0.0% 0.1%
8 回
0.8% 2.1% 0.0% 0.0%
9 回
0.3% 0.6% 0.0% 0.1%
10回以上 5.6% 7.5% 0.1% 0.1%
海外旅行経験
&挙式地
2004年
海外旅行 挙式地旅
新郎 新婦 新郎行新婦
30.8 22.5% 37.1% 52.1
30.7 30.9% 51.3% 35.5
9.4%
% 8.6% 0.0% 0.0%
%
7.6% 8.5% 0.0% 0.0%
4.7% 6.1% 11.5% 0.0%
5.7% 7.6% 0.0% 0.0%
2.0% 3.1% 0.0% 0.0%
1.0% 2.2% 0.0% 0.0%
0.9% 1.6% 0.0% 0.0%
0.5% 0.6% 0.0% 0.0%
6.7% 8.2% 0.1% 0.0%
■交際期間■
付き合ってから3年以内で結婚をした人達が約6割を占めた。
交際期間1年以内の「ビビビ婚」で結婚する、インスピレーション型のカップル
(13.0%)と、7年以上交際を続けて決断までに時間のかかるじっくり型のカップ
ル(約14.6%)がそれぞれ全体の約1/6を占めた。
エリア別に見ると、ハワイは2年以内と回答した人が42.3%と最も多い。オセア
ニアでは3年がほぼ1/3を占めているが、2年、5年、7年以内の割合がそれぞれ
約17%と同比率で、他は極端に少ないのが興味深い。また、年齢層の高い北米では
10年以上の交際を経て結婚する割合が多く(7.8%)、ミクロネシアでも7年以上
の交際カップルが13%にも上り、おめでた婚をきっかけに決断した可能性は他エリ
アに比べて高いといえる。
交際期間はどれくらいですか
1 年 以 内
2 年 以 内
3 年 以 内
4 年 以 内
5 年 以 内
6 年 以 内
7 年 以 上
2003年
14.9%
22.0%
19.6%
10.3%
8.5%
6.6%
18.1%
2004年
13.0%
25.7%
20.6%
9.5%
10.9%
5.8%
14.6%
日本でのご入籍は
2003年
済ませた
出発直前に済み
50.0%
1ヶ月以内に済み
11.4%
2ヶ月以内に済み
7.0%
3ヶ月以内に済み
4.8%
4∼6ヶ月前に済み
5.7%
6∼9ヶ月前に済み
2.3%
∼12ヶ月前に済み
2.5%
1∼2年前に入籍済み
2.2%
2年以上前に入籍済
1.5%
帰国後に入籍予定
み
12.1%
未 定
0.6%
2004年
7.6%
15.8%
10.0%
8.5%
12.0%
6.4%
14.1%
5.0%
3.6%
13.8%
3.4%
■日本での入籍について■
基本的に海外挙式においては、事前に日本で入籍していることを前提とする教会
が多い事から、殆どの人が挙式前に入籍済み。前回のアンケートでは、出発直前の
入籍が5割を占めていたのに対し、2004年は7.6%と極端に減少。1∼3ヶ月以内
の入籍が34.2%、4∼6ヶ月が12%、半年∼1年前の入籍が20.5%と、前回よりも挙
式のかなり前に入籍を済ませるカップルが増えた。また、1年以上前の入籍も8.6
%と大幅に増加しており、様々な理由でとりあえず入籍を済ませてふたりの生活を
しながら、ハネムーンを兼ねてゆっくり挙式するカップルも増えている。
17
海外挙式者アンケート調査
ウェディングスタイル編
■挙式・披露宴のスタイル■
挙式は海外のみで行うという人が殆どだが、披露宴・パーティについては、行う
と回答した人が85.5%にのぼる。また、国内・海外両方とも行う層は約1/4程度あ
り、現地でのみパーティ実施者と合わせると、約5割が海外での披露宴・パーティ
を実施している。近年の列席者の増加に伴い、ニーズが引き続き高いことを示して
いる。挙式は二人の好みや思い出を大事にしようと、スタイル重視で行うパターン
が多いのに対し、パーティについては、家族・親族、友人などを集めて従来通り行
おうという姿勢が垣間見える。
海外挙式の前に、既に国内での披露宴を済ませているカップルが8%存在する。
また、慣例やしがらみに捕らわれないことが大きな魅力の一つである海外挙式だ
が、帰国後に国内でのお披露目をきちんと行うカップルも約6割にのぼり、晩婚化
の影響で共働きのカップルが増えたことで、お互いの交友関係にお披露目をきちん
とする傾向が伺える。
尚、披露宴・パーティを行う場所は、ホテル・宴会場(48.4%)、レストラン(40.5
%)となり、フォーマルなホテル。宴会場とカジュアルなレストランとのポイント
の開きが縮まっている。レストランでのパーティ比率が若干伸びていることから、
海外挙式者のお披露目スタイルは、カジュアルなものも多いといえる。
挙式は海外のみですか
海外のみ
両方とも
2003年
95.1%
4.9%
2004年
92.9%
7.1%
披露宴・パーティーは行いますか
海外のみ
日本のみ
両方とも
行わない
2003年
28.2%
32.9%
24.4%
14.5%
2004年
26.3%
32.8%
22.7%
18.2%
披露宴・ パーティーはいつ、開きますか
2003年
6.2%
37.0%
46.9%
10.0%
2004年
7.9%
22.0%
56.7%
13.3%
2003年
55.0%
38.5%
0.8%
5.7%
2004年
48.4%
40.5%
2.0%
9.2%
海外挙式を選んだ理由
新婚旅行と兼ねたい
憧 れ
しきたりや慣習にとらわれたくない
自分達らしい
気候風土
低価格
自由度が高い
距離が適切
人数規模が適当
思い出の地だから
流行だから
2003年
20.5%
19.3%
16.1%
13.5%
−
12.0%
10.5%
6.1%
−
1.5%
0.7%
2004年
23.4%
16.2%
15.8%
10.5%
9.4%
9.0%
8.5%
3.2%
1.5%
1.7%
0.8%
誰の意見 で海外 での挙 式を選 びまし たか
2003年
58.6%
23.3%
10.8%
4.8%
1.1%
1.4%
2004年
57.0%
24.2%
12.2%
4.8%
0.8%
1.0%
2003年
40.9%
49.5%
9.1%
0.6%
2004年
41.9%
50.3%
7.2%
0.7%
2003年
51.2%
21.7%
16.4%
8.5%
2.2%
2004年
52.8%
23.5%
12.6%
8.2%
3.0%
挙式前
挙式後そのまま
帰国後
未 定
帰国 後の披 露宴・ パーティ ーはどこ で、行い ますか
ホテル・宴会場
レストラン
自 宅
その他
■海外挙式を選んだ理由■
海外挙式を選んだ理由として挙げられる意見は大きく5つに分類されるようである。
2004年 2003年
1)自由度・自分たちらしさ重視 34.8% 40.1%
2)リーズナブル・お得感 32.5% 32.5%
3)憧れ派 18.7% 21.5%
4)気候風土 9.4%
5)規模・距離が適当 4.7% 6.1%
30代カップルの増加により、それぞれ自分達の結婚式に対する考えや思い入れを
しっかりと持ち、かつ経済観念もしっかりしている傾向が伺える。
■海外挙式の意志決定者、両親の反対の有無■
海外で挙式を行おうと決めたのは、新郎・新婦「二人で」決めたという意見が約
6割となり、お互いの意見を取り入れ2倍となっている。挙式をどのようなスタイ
ルで行いたいか、そのイニシアチブをとるのは女性が強いという構図が見える。
また、“親子揃って海外挙式”という時代に突入したためか、「両親」の薦めで
海外挙式を決めたという人も5%程度おり、実際に新郎・新婦が海外で挙式するこ
とに反対(一部反対も含む)だったという両親は7.9%と、前回の調査よりも若干
減少している。総じて賛成、または新郎・新婦二人のものと捉えて任せる方向のよ
うである。
結婚が「家」の結びつきから「個人」の結び付きへと意識の変化が伺える。
二人で
新 婦
新 郎
両 親
友 人
その他
海外挙式 に対 してご 両親の反 対は ありま した
賛 成
特に何も
一部反対
反 対
か
■海外挙式の不安について■
「不安はなかった」という回答が過半数で、ポイントを伸ばしている。不安な点
の第1位としては「言語」。続いてヘアデザインやメイクだが、前回のアンケート
時に比べ約4ポイント程度減少していることを鑑みると、プロデュース会社側の不
安解消のためのイメージギャップを軽減する努力が伺える。
18
海外 挙 式 に 対 し て 不 安 はあ り ま し た か
不安はなかった
言 語
ヘアデザイン・メイク
衣 裳
その他
海外挙式者アンケート調査
プロポーズ編
■プロポーズは新郎から 挙式は新婦がリード■
プロポーズについては、男性からの申し込みが約3/4を占め、結婚のきっかけは
圧倒的に男性が大きくリードしている。女性からのプロポーズも微増しており、晩
婚化による“姉さん女房”の増加傾向を鑑みると、数年後には更に増える可能性も
高い。一方で、プロポーズを「していない」と回答したカップルは微減したが、な
んとなく派(どちらからともなく、自然に)、あえて明確な言葉によるきっかけを
必要としなくとも結婚に到るカップルも2割を占めた。
どちらからプロポーズしましたか
新郎から
新婦から
していない
2003年
74.6%
1.7%
23.7%
2004年
76.5%
2.2%
21.3%
■プロポーズの言葉■
プロポーズの系統としては、直球勝負型の「ストレート・伝統派(81.3%)」が主
流だが、老後を一緒過ごしたい・家族を持ちたいといったような「長期展望・ファ
ミリー派(9.4%)」が約3倍、交際期間を経て結婚する時期に入ったから決断した
と思われる「時期検討派(6.4%)」が約2倍に増加しているのが特徴。人生を見
据えたつながりを持ちたいタイプと、交際年月が長いカップルが増えたためか、「そ
ろそろ・・・」といったタイミングを計るタイプが急増している。
「結婚しよう(しましょう)」「結婚してください」「結婚しようか(結婚する?)」
で7割を超えていることからも、挙式形態は多様化しているものの、プロポーズの
言葉はストレートに飾らずといった、オーソドックスなスタイルが好まれている模
様である。
プロポーズの言葉は何ですか
結婚してください
結婚しよう/結婚しようか
ずっと一緒にいたい/そばにいてほしい
そろそろ結婚しようか/そろそろどう?
幸せにするから/幸せになろうよ
2004年
55.6%
23.4%
8.2%
5.7%
2.3%
《傾向別・プロポーズの言葉》
ストレート・
伝統派
81.3%
結婚しよう/結婚しようか
結婚してください
幸せにするから/幸せになろうよ
籍入れようか
23.4%
55.2%
2.3%
0.4%
これから一生を歩んで行こう/同じ人生を歩こう
長期展望・ 一緒に年を重ねていきましょう
ファミリー派 楽しい家庭をつくろう
ずっと一緒にいよう/そばにいてほしい
9.4%
その他含む合計
そろそろ結婚しようか/そろそろどう?
収入が安定したから、いつ結婚しようか?
時期検討派 いつにする?/そろそろ親にあう?
6.4%
お金が貯まったから/貯金そろそろだし
その他含む合計
81.3%
0.8%
0.2%
0.2%
8.2%
9.4%
5.7%
0.3%
0.2%
0.2%
ユニーク派
1.2%
死に目をみとってくれ。オレに任せろ。オレの人生におまえが必要
だ!
たとえプータローになっても、世界で一番のダンボールハウスを作る
君の苗字より僕の苗字の方が運勢上るよ
私が幸せにしてあげる/お嫁さんにして下さい
その他含む合計
ロマン派
0.9%
世界一愛しています
指輪を一緒に買いに行こう
「幸せになろうね」とディナーのデザートのお皿に書いてもらった
100年経っても僕の愛は変らない
0.5%
0.1%
0.1%
0.1%
2.0%
0.4%
0.3%
0.1%
0.1%
その他含む合計
俺についてくれば間違いない/俺についてきなよ
俺について 俺と結婚しろ、俺を幸せにしろ
来い!派 一生ついてきてくれ
0.8%
あきらめて、おれにしておけ
1.7%
0.5%
0.1%
0.1%
0.1%
その他含む合計
1.2%
0.3%
6.4%
その他
秘密/忘れた
■プロポーズの場所■
人生の大事を決める場所として、プロポーズを決行する場所に選ばれたのは、「自
宅」が1位。2位に「旅行先」が10倍以上(前回1.4%)に増え急浮上しているた
め、海外挙式カップルは、結婚前から旅行に慣れ親しんだ人が多いようだ。3位は
昨年2位だった「車の中」で、引き続き人気は高い。これら上位3位までで全体の
約7割を占めており、プライベートが確保され、かつ自分の一番落ち着ける場所で
臨んでいる。
プロポーズの場所はどこですか
自宅・家
旅行先
車の中
レストラン
テーマパーク
電 話
海
公園
ホテル
2003年
39.2%
1.4%
12.3%
4.4%
2.6%
2.5%
5.3%
2.7%
2.3%
2004年
35.2%
18%
14.1%
6.6%
4.2%
3.8%
2.8%
2.8%
1.1%
おふたりにとって「結婚記念日」とはいつですか
2003年
59.1%
38.0%
1.5%
1.0%
0.4%
2004年
60.2%
37.6%
1.0%
0.6%
0.7%
■結婚記念日について■
入籍は挙式前にしたとして、「結婚記念日」についての意識は、挙式日を結婚記
念日とすると挙げた人が37.6%おり、海外挙式カップルは、挙式=セレモニーに思
い入れを強く持ち、二人の記念日に設定する人も多いことがわかった。
19
入 籍 日
挙 式 日
結納の日
披露宴・パーティの日
プロポーズの日
MEMO
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