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「平成27年9月関東・東北豪雨」 ~ 2015年 (平 成 27年 )9月 11日 発 生 鳴瀬川 渋井川 渋川 多田川 名蓋川 目 次 P1 災害の記録にあたり P2 「 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 」 大 崎 市 災 害 記 録 ( 写 真 ) P8 1 「 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 」 P11 2 被害の状況 P18 3 被害額 P19 4 災害対応状況 P23 5 関係機関・災害ボランティアの活動状況 P29 6 今後の災害に備えて・・・ P31 7 災害からの復旧・復興に向けて P37 「 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 」 報 道 関 係 記 録 別 被害状況(総括表) 添 大崎市の位置図 災害の記録にあたり 平成28年3月 大崎市長 伊 藤 康 志 このたびの「平成27年9月 関東・東北豪雨」は,宮城,栃木,茨城の3 県 に お い て 8 名 の 尊 い 命 を 奪 う と と も に ,重 症 者 8 名 を 含 む 7 6 名 の 負 傷 者 を 発 生 さ せ ,実 り の 秋 と 穏 や か な 暮 ら し に 甚 大 な 被 害 を 与 え た 大 災 害 と な り ま し た 。こ こ に ,お 亡 く な り に な ら れ た 方 々 の ご 冥 福 と ,被 災 さ れ た 皆 様 の 一 日 も 早いご回復と復旧・復興について,心よりお祈り申し上げます。 この豪雨により,大崎市では床上・床下浸水などが約700棟にもおよび, 孤 立 し た 住 宅 か ら 1 9 2 名( 古 川 地 域 1 7 6 名・三 本 木 地 域 1 3 名・田 尻 地 域 3 名 )の 市 民 が 救 助 さ れ ま し た 。ま た ,河 川 の 堤 防 破 堤 等 に よ る 浸 水 面 積 が 約 3 ,0 0 0 ヘ ク タ ー ル に も 及 び ,基 幹 産 業 で あ る 農 業 の 関 連 施 設 を は じ め ,多 く の 商 工 業 施 設 等 で 甚 大 な 被 害 が 生 じ る な ど ,1 9 8 6 年( 昭 和 6 1 年 )に 旧 鹿島台町を襲った「8.5豪雨」以来の深刻な水害が発生しました。 そ う し た 中 で ,災 害 に よ る 死 者 及 び 行 方 不 明 者 を 出 さ ず 今 日 に 至 っ て お り ま す こ と は ,ひ と え に 市 民 皆 様 の 命 を 守 る 行 動 の 実 践 と 自 主 防 災 組 織・行 政 区 及 び 防 災 関 係 機 関 の 懸 命 な 活 動 に よ る と こ ろ で あ り ,市 民 の 安 全 と 安 心 を 願 う 市 長として,安堵と感謝の念に堪えないものであります。 一 方 で ,被 災 か ら 約 6 カ 月 を 迎 え よ う し て い る 現 在 も ,住 家 や 財 産 に 大 き な 被 害 を 受 け ,ま た ,東 日 本 大 震 災 か ら の 回 復 基 調 の 過 程 で ,未 だ 不 自 由 な 生 活 を 強 い ら れ る 市 民 が 多 数 お ら れ ま す こ と は 憂 慮 の 極 み で あ り ,心 か ら お 見 舞 い を 申 し 上 げ ま す と と も に ,引 き 続 き ,全 力 を 挙 げ て 生 活 支 援 と 災 害 復 旧 施 策 に 取り組んでまいることをお誓い申し上げます。 こ の 記 録 は ,本 災 害 を 一 過 性 の 出 来 事 に と ど め る こ と な く ,2 0 1 1 年( 平 成 2 3 年 )の 東 日 本 大 震 災 か ら ,復 興・発 展 の 途 に あ る 本 市 を 襲 っ た 惨 事 を「 大 崎 市 に お け る 平 成 の 水 害 」と し て と ら え ,防 災 安 全 に 係 る 向 後 の 教 訓 と す る と と も に ,一 層 安 全・安 心 な 市 民 生 活 の 実 現 に 寄 与 す る こ と を 目 的 に ,平 成 2 8 年 3 月 8 日 現 在 の 内 容 と し て 編 集 し ま し た 。今 後 の 防 災 対 策 の 参 考 に し て い た だければ幸甚の至りです。 結 び に ,被 災 さ れ た 皆 様 の 御 身 ,暮 ら し の 安 寧 を 重 ね て 願 う と と も に ,防 災 関 係 機 関・団 体 を は じ め ,力 強 い ご 支 援 と ご 協 力 ,多 大 な る お 見 舞 い 等 を 賜 り ました各位に,衷心より感謝の意を申し上げます。 -1 - 「平成27年9月関東・東北豪雨 」大崎市災害 記 録 豪雨 氾濫 古川矢目地区から西荒井,米袋及び師山地区にかけての 浸水状況 (9/11 15:00 頃 ) ㈱パスコ様ご提供写真 古川師山地区から米袋,西荒井及び矢目地区にかけての 浸水状況 (9/11 15:10 頃 ) ㈱パスコ様ご提供写真 -2 - 渋井川の破堤箇所(3 カ所中上流部) 氾濫危険水位に迫る河川 -3 - 交通の大動脈寸断 (古川地域国道4号~鴻ノ巣交差点付近) 橋梁の破壊・寸断 (岩出山地域 下鵙目橋) 生活道路の破壊・寸断 住居地区への浸水 家屋への土砂(岩出山地域) -4 - 河川が破堤し耕作地を泥水が呑み込んだ 県知事現場視察 刈取り直前の水稲,大豆も一面が冠水した 泥に浸かった水稲,品質低下が心配 耕作地には多くの損傷と大量のごみが… -5 - 浸水孤立住宅における関係機関の救助活動 大崎市災害対策本部会議 避難所の開設(古川第五小学校) -6 - 多くの自治体・団体から救援物資 が届いた ボランティア・ 地 域 の 支 援 が 復 旧 の 大 き な 力 に ! 国土交通省の迅速・心強い応援(排水ポンプ車・ ロードスイーパー) -7 - 1 「平成 27 年9月関東・東北豪雨」 (1) 線状降水帯(特異な気象状態と降水量) 平成 27 年9月7日に発生した台風第 18 号は,9月9日午前 10 時過ぎに 愛知県の知多半島付近に上陸し,本土を横断した後に日本海へ進み,同日午 後9時に温帯低気圧に変わりました。日本海を北上するこの温帯低気圧と, 日本の東海上(太平洋)にある台風 17 号の影響で,関東地方北部から東北地 方南部にかけては記録的な豪雨に見舞われ,大小多くの河川が氾濫するなど により甚大な災害が発生しました。 宮城,栃木,茨城の3県で8名の尊い命を奪い,出秋を襲ったこの豪雨は, 気象庁によって「平成 27 年9月関東・東北豪雨」と命名されました。また, 平成 25 年8月の特別警報制度開始以降,東北地方で初めてとなる「大雨特別 警報」が宮城県に発令されました(9月 11 日午前3時 20 分)。 大崎市では,9月 10 日の降り始めからの総雨量が,国土交通省北上川下流 河川事務所の大崎観測所(江合川)で194ミリ,小野田観測所(鳴瀬川) で235ミリ,嘉太神観測所(吉田川)で354ミリに達しました。9 月 11 日未明にかけては,3時間雨量が 100 ミリ前後を記録する豪雨となりました。 平成 27 年9月関東・東北豪雨 観測所 大 総雨量 3 時間雨量 大崎管内降水量調(北上川下流河川事務所観測)単位:ミリ 崎 小野田 嘉太神 194.0 235.0 354.0 98.0 108.0 125.0 (観測史上1位) (観測史上1位) (観測史上:3位) 9.11 1:00~4:00 9.11 0:00~9.11 3:00 ※ 3観測所平均値:総雨量 261.0 ミリ,3時間雨量 110.3 ミリ -8- 9.10 22:00~9.11 1:00 こ の 豪 雨 は ,日 本 列 島 上 で 南 北 に 連 な る 積 乱 雲( 線 状 降 水 帯 )が ,関 東 か ら 東 北 地 方 に 断 続 的 に か か り 続 け た こ と に よ る も の( 気 象 庁 見 解 )で す 。下 図 は 同 庁 が 発 表 し た 9 月 10 日 か ら 11 日 に か け て の 気 象 天 気 図 ,衛 星 画 像 と 線 状 降 水 帯 時 系 列 で ,日 本 海 上 に あ る 温 帯 低 気 圧 に 向 か っ て 太 平 洋 上 の 台 風 周 辺 か ら 湿 っ た 空 気 が 入 り 込 む 様 子 と ,線 状 降 水 帯( A~ H)が 宮 城 県 内 に お いて断続的にかかり続けた状況がわかります。 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 (天気図/衛星画像/線状降水帯時系列図) ~ 出 典 : 気 象 庁 ホームページ 9 月 10 日 ( 木 ) 午 前 9 時 9 月 11 日 ( 金 ) 午 前 9 時 -9 - (2) 河川の水位 市 内 を 流 れ る 江 合 川 ,鳴 瀬 川 及 び 吉 田 川 の 各 国 直 轄 河 川 は ,国 土 交 通 省 の テ レ メ ー タ 水 位 の 記 録 に よ る と , 特 に 鳴 瀬 川 に お い て 9 月 11 日 の 午 前 1 時 以 降 に 急 激 な 水 位 上 昇 が 認 め ら れ ,三 本 木 橋 観 測 所 で は 午 前 4 時 に ,野 田 橋 観測所では午前6時に最大水位(はん濫危険水位超え)が観測されました。 特 に ,午 前 1 時 か ら 午 前 2 時 に か け て の 1 時 間 に は ,各 観 測 所 で 1.5 メ ー ト ル 前 後 の 水 位 上 昇 が 認 め ら れ ま し た 。ま た ,江 合 川 で は 同 日 午 前 3 時 以 降 か ら 時 間 単 位 で 約 30 セ ン チ メ ー ト ル 前 後 の 水 位 上 昇 と な り , 午 前 7 時 に ピ ー ク を 迎 え ま し た 。吉 田 川 に お い て は ,同 日 午 前 9 時 頃 に は ん 濫 危 険 水 位 を 超 えた最高水位に達しました。 表1 市域主要河川の水位観測記録表(北上川下流河川事務所観測) 河川名 水位観測所 日時 最高水位 水位基準比較 岩出山 9/11 3:00 - 0.30m 消 防 団 待 機 水 位 - 1.80m 桜ノ目 9/11 6:00 4.19m 荒雄 9/11 7:00 4.29m は ん 濫 注 意 水 位 + 1.19m 下谷地 9/11 7:00 4.13m は ん 濫 危 険 水 位 + 0.13m 李埣 9/11 6:00 4.29m 高倉橋 9/11 3:00 9.14m 三本木橋 9/11 4:00 6.88m は ん 濫 危 険 水 位 + 0.48m 下中ノ目 9/11 5:00 7.23m は ん 濫 注 意 水 位 + 1.73m 野田橋 9/11 6:00 6.70m はん濫危険水位 鹿島台 9/11 9:00 8.21m は ん 濫 注 意 水 位 + 0.31m 竹谷 9/11 7:00 7.01m 幡谷 9/11 9:00 9.43m 鹿島台 9/11 9:00 7.95m 江合川 新江合川 鳴瀬川 吉田川 -10- は ん 濫 危 険 水 位 + 0.05m 2 被害の状況 (1) 河川の破堤と浸水 鳴瀬川水系,多田川支流の県管理河川である「渋井川」「渋川」「名蓋 川」の3河川において,合計9カ所の破堤が発生し,合せて約 3,000 ヘ クタールが浸水しました。この浸水に伴って,古川地域の西荒井,新沼 (高倉),師山地区で住宅が一時孤立状態になり,自衛隊,警察及び消防 等関係機関による救助活動が行われ,176 名の市民がボートとヘリコプ ターにより救助されました。また,三本木地域大豆坂地区で 13 名及び 田尻地域大沢百々地区で3名の市民が,ボートで救助されました。 人的被害は,古川地域において1件発生し,浸水家屋から避難する際 に,女性1名が右足を負傷(小指骨折:重症)されました。 × × ××× × 名 蓋 川 × 多 田 名蓋川 ×× × × 川 × 渋井川 渋川 × × × × × × 3河川の破堤箇所(×印) -11- ア) 渋井川の破堤 A B C 渋井川の破堤と西荒井地区の浸水状況(約 2,100 ヘクタール) 各破堤の規模は,「A」地点が約 40m,「B」地点 が約 15m,「C」地点が約 17mで,いずれでも川水 が堤防を越流(越水)した痕跡は認められ ませんで した(堤防の最上部から 60 センチ以上を残して崩落)。 破堤の要因は,「『浸透破壊』の可能性が極めて 高 く,多田川との合流部でバックウォーター現象が 発 生,破堤を誘発して多田川からの逆流水により浸水 拡大につながった(平成 27 年 10 月 21 日 東北大学災害科学国際研究所)」, また,破堤の原因と復旧策に関する県の検討委員会(平成 27 年 10 月2日 設置)は,10 月 26 日に「川水が浸透して強度が弱まり堤防の外側から崩 落した」と断定しました。 イ) 渋川及び名蓋川の破堤 × 渋川 × × 名蓋川 ×× 渋川及び名蓋川の破堤と矢目,新沼(高倉)地区の浸水状況 ) 渋川と名蓋川も,多田川の合流点に比較的近い地点での破堤が確認され ま した。 「多田川ブロック河川整備計画(平成 13 年7月 宮城県)」において, -12- 両 河 川は渋井川同様に 「鳴瀬川の背水による漏水等災害不安 」 が指摘さ れ ており,渋井川と同じメカニズムによる破堤が推測されます。 (2) 家屋への被害 河川の破堤や内水に伴う家屋の被害は市域全体におよびました。被災から 2日目の9月 13 日に実施した行政区長聞取りの結果,市域全体で床上浸水 205 棟・床下浸水 490 棟の,合わせて 695 棟に上る家屋浸水が速報的に確認 されました。内訳は,古川地域が 602 棟(床上 178 棟・床下 424 棟)で,全 体の 86.6%を占め,次いで三本木地域の 33 棟(床上 17 棟・床下 16 棟)4.8%, 以下,岩出山地域 24 棟(床上1棟・床下 23 棟)3.5%,田尻地域 17 棟(床 上8棟・床下9棟)2.4%,鹿島台地域 16 棟(床下 16 棟)2.3%,鳴子温泉 地域2棟(床上1棟・床下1棟)0.3%,松山地域1棟(床下1棟)0.1%で あります。 古川地域(稲葉前田地区) 古川地域(西荒井東田地区) 三本木地域(大豆坂地区) 田尻地域(大沢百々地区) その後「り災認定申請」に基づく調査において,浸水住家の被害判定が行 われ,流出または1階天井までの浸水に 当たる「全壊」はなし。床上1メー トまで浸水が該当する「大規模半壊」が 33 棟(古川地域 32 棟・岩出山地域 1棟),床上浸水は「半壊」の判定で 366 棟(古川地域 325 棟・三本木地域 27 棟・田尻地域 10 棟・岩出山地域及び鳴子温泉地域各2棟),また床下浸 水は「一部損壊」の判定で 150 棟(古川地域 132 棟・岩出山地域9棟・鹿島 台地域5棟・田尻地域4棟)であります。 なお,り災認定申請事務は,現在も継続しております。 -13- 表1 家屋の被害 (単位・棟) 大崎市 速 報 値 古川 松山 床上浸水 205 178 床下浸水 490 424 33 32 半壊 366 325 一部損壊 150 132 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 1 1 8 23 1 9 2 10 17 1 16 16 田尻 全壊 り 災 判 定 (3) 大規模半壊 1 27 2 5 9 4 農作物の被害 豪雨は,大崎市の基幹産業である農業に大きな打撃を与えました。 特に,水稲及び大豆等農作物の冠水・浸水は,市域全体で 2,663 ヘクター ルにおよび,各地域では収穫を間近に控えた耕作地が,河川の氾濫 等で,一 面の水に覆われました。 排水作業が豪雨翌日の 12 日から行われ,国土交通省(東北・北陸・中部) 地方整備局及び農林水産省東北農政局の排水ポンプ車 13 台及び水中ポンプ 等が 24 時間体制で稼働し,被災から3日後の 9 月 14 日午後5時に,浸水が すべて解消されました。 表2 農業関連被害 大崎市 農作物(ヘクタール) 2,663 古川 松山 1,436 パイプハウス(棟) 1 作業場・倉庫等(棟) 1 1 350 110 その他 (カ所) 190 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 田尻 336 200 154 97 250 22 5 1 1 刈取り適期に稲穂まで冠水した水田 61 6 145 多くの大豆畑が浸水被害に見舞われた -14- 水路,水門等も至るどころ で被害を受けた (4) 24 時間体制で懸命の排水作業が続いた 道路・橋梁関連の被害 道路関係の被害は,市域において一般道路が 399 カ所,林道が 54 カ所で 発生しました。路面の洗掘及び路肩・法面の崩れ等が多くを占め,この うち, 通行止めとなった国道及び県道は 10 カ所,市道は 93 カ所に上りました。現 在も市道6カ所が,改修のために通行止めとなっております。 また,橋梁については,古川,岩出山及び鳴子温泉地域でそれぞれ1カ所, 合計3カ所で流失,破損等の被害が発生しました。 表3 道路関連被害 (単位・カ所) 大崎市 一般道路被災箇所 399 古川 松山 185 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 27 12 123 42 20 24 1 1 林道被災箇所 54 橋梁被災箇所 3 1 10 1 1 3 1 最大 93 41 8 15 6 現在 6 2 通 行 止 め 国・ 県道 市道 最大 3 三本木 7 田尻 7 2 2 14 4 5 2 2 現在 多田川 渋井川 国道 4 号線 国道4号の冠水による通行止め(古川地域米袋地区) -15- 岩出山地域市道路肩の崩れ 鳴子温泉地域(川渡地区)市道損壊 古 川 地域(師 山地 区) 市道冠 水 失 (5) 岩出 山地 域江 合川 :下鵙 目橋流 市道の被災状況 橋梁の被災状況 観光・商工業関連の被害 観光及び温泉施設では,特に鳴子温泉地域に被害が集中しており,大深沢 遊歩道の法面崩落,鳴子峡遊歩道の護岸被害及び旅館への浸水,雨漏り等が 発生しました。また,三本木及び岩出山地域の「道の駅」では,冠水により 駐車場が被害を受けました。 商工業関連施設の被害は,市内5地域(古川・ 三本木・鹿島台・岩出山・田尻地域)合わせて 89 カ所で発生し,その多く が冠水,浸水及び雨漏りによるものです。 表4 観光・商工業関連被害 大崎市 (単位・カ所) 古川 松山 三本木 観 光 関 連 観光施設 9 温泉施設 4 その他 2 商 業 関 連 小売店 6 5 スーパー・大 型 店 2 2 42 38 2 工 業 39 31 5 その他 関 連 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 田尻 9 1 1 3 1 1 1 商工業関連施設の被災状況(古川地域冠水) -16- 1 3 (6) 公共施設の被害 公共施設における被害は,学校教育及び社会教育施設に多く 発生しました。 学校関係では,市域の小学校 15 校及び中学校6校で雨漏り被害が発生し たほか,敷地の一部でがけ崩れ(岩出山高校),法面の崩落(三本木小学校) 及び土砂の流出(岩出山小学校)が起こりました。 社会教育に関しては,古川総合体育館の雨漏り,江合川河川敷運動場(野 球場)の浸水及び旧有備館敷地内の一部がけ崩れ等,古川地域と岩出山地域 で合わせて5施設に被害が認められました。 表5 公共施設被害 (単位・カ所) 大崎市 古川 松山 3 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 2 2 4 1 学校教育施設 22 8 社会教育施設 5 2 3 9 8 1 田尻 保健福祉施設 保育所・児童センター 市営住宅 その他市施設 公共施設の被害 (岩出山地域 旧有備館敷地の崩れ /左,市城山公園がけ崩れ/ 右) (7) その他の被害 家屋,施設及び道路等以外における被害では,土砂崩れ箇所が 11 カ所(三 本木地域8カ所,田尻地域3カ所),がけ崩れが鳴子温泉地域で1カ所発生 しました。これら災害に伴う家屋及び人身への被害はありませんでした。 ライフライン関係では,古川地域において停電が 154 世帯で発生しました。 停電世帯は,渋井川の破堤により浸水被害を受けた西荒井地区 周辺の住宅で あり,被災翌日の9月 12 日から,㈱東北電力古川営業所が設備点検及び改 修作業を行い,不在及び設備不良世帯を除く世帯には,9月 13 日から順次 電気供給が開始され,同月 30 日には全世帯の停電が完全解消されました。 本災害に伴う,水道断水及びガス遮断の発生はありませんでした。 -17- 2 表6 その他被害 (単位・カ所) 大崎市 そ の 他 ラ イ フ ラ イ ン 3 土砂崩れ 11 がけ崩れ 1 古川 松山 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 8 3 1 塀,フェンス,倒木 停電世帯 154 154 断水世帯 ガス遮断世帯 被害額 平成 27 年 10 月 30 日現在で,大崎市が取りまとめた今回の災害に伴う被害額 概算は, 47 億 5,190 万 5,000 円と積算されます(家屋は積算中により未計上)。 表1 地域別被害額 地域 (単位・千円) 被害額 古 川 2,780,272 松 山 31,375 三 本 木 422,787 鹿 島 台 368,473 岩 出 山 758,545 鳴子温泉 216,486 田 尻 173,967 合 計 4,751,905 -18- 田尻 4 災害対応状況 (1) 警戒本部 大崎市全域に大雨警報が発表された9月10日 (木)午後5時19分に,市域において夜間に向 けた警戒が必要との判断から,大崎市地域防災計 画(風水害等災害対策編)防災活動体制に基づく 「 警 戒 配 備 ( 0 号 配 備 )」 を 立 ち 上 げ て , 防 災 安 全 課当直による情報の収集と関係機関との連絡調整 に当たりました。 日付がかわり降雨が一段と強まる中,岩出山, 鳴子温泉地域において土砂崩れ等が,古川,三本 木地域では内水による冠水等の情報が入り始め, 午前2時30分の避難準備情報発令(三本木・岩 出 山 ・ 鳴 子 温 泉 ) を 踏 ま え て ,「 特 別 警 戒 配 備 ( 1 号 配 備 )」 へ 切 替 え を 判 断 し 3 時 1 5 分 に 「 特 別 警 戒本部」を設置しました。 災害対策関係部局及び各総合支所間において, 情報を共有しながら,災害応急活動と情報の収集 を実施したほか,関係機関との情報共有及び協力 調整に努めました。 (2) 災害対策本部 豪雨による災害拡大のおそれが高まったことを 踏まえ,9 月11日(金)午前6時に「災害対策 本部」を設置し,本部員会議を開催しました。 以 降 1 5 回 に わ た り 会 議( 報 道 公 開 )を 開 催 し ,被 害 状 況 の 把 握 及 び 災 害 対 策 に つ い て 協 議 す る と と も に ,国・県 及 び 地 元 警 察・消 防 機 関 等 と 情 報 共 有を図り,危機の解消と有効な応急対策の実施に努めました。 災 害 危 機 対 応 に 一 定 の 区 切 り が つ き ,復 旧 推 進 に シ フ ト す る こ と の 認 識 か ら,災害対策本部は10月13日(火)午前10時に廃止されました。 ま た ,9 月 1 8 日( 金 )に は ,災 害 対 策 本 部 と 並 行 し て 災 害 復 旧 推 進 本 部 を設置し,被災市民の生活再建支援に向けて全庁体制で取り組みました。 災害対策本部員会議(9月11日) -19- (3) 総合支所(現地災害対策本部) 各 総 合 支 所 に お い て も ,9 月 1 0 日 の 大 雨 警 報 発 表 以 降 ,警 戒 配 備・動 員 計 画 に 基 づ い て 体 制 整 備 及 び 人 員 を 確 保 し ,消 防 団( 水 防 団 )と 連 携 し な が ら,災害対策活動を実施しました。 ま た ,災 害 状 況 及 び 避 難 情 報 に つ い て ,適 宜 本 庁 警 戒 本 部 に 連 絡 し ,情 報 の共有と対応確認を行い,活動を展開しました。 総合支所(現地災害対策本部)の対応状況 -20- 大雨に伴う大崎市災害対策本部員会議概要 表1 開催回 第1回 開催日 時間 9 月 11 日( 金 ) 6:00 場所 大崎市役所 (防災安全課) 概要(報告・協議事項等) □ 9.11 大 雨 に よ る 被 害 発 生 に つ い て □ 浸水孤立地区の救助事象の発生及 び自衛隊の要請について □ 被害対策及び二次災害の防止 □ 浸水孤立地区の救助にかかる自衛 隊の要請と活動方針について □ 9.11 大 雨 被 害 の 最 新 情 報 等 ※ 1 □ 関係機関情報提供 ※2 □ 各災対本部対応報告 ※3 ( ※ 1, ※ 2 は 以 降 会 議 共 通 事 項 , ※3 は第5回会議までの共通事項) 第2回 同 8:30 同 第3回 同 11:30 同 □ 浸水孤立地区の救助状況について 第4回 同 15:00 同 □ 浸水孤立地区の救助状況について 第5回 第6回 同 17:30 9 月 12 日( 土 ) 8:30 □ 浸水孤立地区の救助完了見通し □ 大崎市の水害に係る災害廃棄物の 処理方針について □ 9.11 大 雨 被 害 状 況 視 察 調 査 □ 災害応急対策について ・ 自 衛 隊 派 遣 要 請 の 解 除( 9/11,19:00) ・ ガレキ処理ストックヤード ・ ボランティアセンター開設 ・ 指定避難所の集約等 ・ り災調査の実施 □ 各 災 対 本 部・総 合 支 所 対 応 報 告 ※ 4 (※4 は以降会議共通事項) □ 災害ごみの処理について □ 配備体制の見直しについて □ 災害対策本部員会議の開催方針 (災害対策本部員会議の定期開催決定) 同 同 17:00 同 第8回 9 月 13 日( 日 ) 10:00 同 第9回 9 月 14 日( 月 ) 8:30 大崎市役所 (市長応接室) 第 10 回 9 月 15 日( 火 ) 8:30 同 □ ※ 1, ※ 2, ※ 4 第 11 回 9 月 16 日( 水 ) 8:30 同 □ ※ 1, ※ 2, ※ 4 第 12 回 9 月 17 日( 木 ) 8:30 同 □ 災害復旧推進本部の設置について 同 □ 災害対策本部員会議の開催方針 (災害対策本部員会議の不定期開催決定) □ 1 号 配 備( 特 別 警 戒 配 備 )の 解 除 に ついて 第7回 同 第 13 回 9 月 18 日( 金 ) 8:30 第 14 回 9 月 24 日( 木 ) 12:30 第 15 回 10 月 13 日( 火 ) 9:00 三本木総合支所 (第二委員会室) 大崎市役所東庁舎 (大会議室) -21- □ 災害ごみの処理について(追加) □ ※ 1, ※ 2, ※ 4 □ 災 害 対 策 本 部 の 廃 止 に つ い て (決定) (4) 避 難 所 の 設 営 避 難 所 に つ い て , 9 月 11 日 ( 金 ) に 市 域 全 体 で 30 カ 所 を 開 設 し , 最 大 で 2,291 人 の 市 民 が 避 難 さ れ ま し た 。 内 訳 は , 古 川 地 域 8 カ 所 438 人 , 松 山 地 域 1 カ 所 210 人 , 三 本 木 地 域 9 カ 所 1,256 人 , 鹿 島 台 地 域 4 カ 所 334 人 , 岩 出 山 地 域 2 カ 所 13 人 , 鳴 子 温 泉 地 域 2 カ 所 4 人 , 田 尻 地 域 4 カ 所 36 人 で , 9 月 18 日 ( 金 ) 正 午 に , 古 川 第 五 小 学 校 の 避 難 所 を 最 後 に 閉 じ , 全 避 難 所 が 閉 鎖 さ れ ま し た 。 な お 開 設 し た 避 難 所 は ,「 指 定 避 難 所 」 が 18 カ 所 , 「 福 祉 避 難 所 」 が 7 カ 所 ,「 一 時 避 難 所 ・ そ の 他 」 が 5 カ 所 に 区 分 さ れ ま す 。 避 難 所 に お い て は ,保 健 師 を 配 置 し ,大 崎 市 民 病 院 医 療 ス タ ッ フ と 連 携 し て , 避難された方の健康状態の把握及び健康相談を行いました。 避難所閉鎖後において,帰宅居住ができない方には,市営住宅及び市の借 り 上 げ ア パ ー ト に 一 時 居 住 い た だ い て お り ま す ( 平 成 28 年 2 月 25 日 現 在 8 世 帯 )。 表3 避難所開設と避難状況 大崎市 開設数(最大) 避 難 人 員( 最 大 ) (単位・開設数:カ所,避難人員:人) 古川 松山 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 田尻 30 8 1 9 4 2 2 4 2,291 438 210 1,256 334 13 4 36 (5) 避 難 所 や 在 宅 被 災 者 へ の 健 康 相 談 9 月 16 日 か ら 10 月 1 日 ま で は , 北 部 保 健 福 祉 事 務 所 の 保 健 師 や 災 害 ボ ラ ン テ ィ ア セ ン タ ー と 連 携 し , 被 災 さ れ た 地 域 30 行 政 区 496 世 帯 へ 訪 問 に よ る 健康状態の把握と相談を行い,継続的に確認が必要な方に対しては,巡回訪問 等の支援を行いました。 避難所(古川第五小学校) 避難所での活動状況 -22- 5 関係機関・災害ボランティアの活動状況 (1) 大 崎 市 消 防 団 大崎市消防団は,今般の豪雨災害において,管内河川の警戒巡視や水防に延べ9 09名が出動,活動しました。活動時間は9月10日(木)23時00分から11 日(金)23時00分までの24時間におよび,増水による河川の溢水や漏水,堤 防の破堤等で市民生活に危険が迫る中,懸命の水防工法と排水作業に努め,被害の 軽減に多大な貢献をしました。 古川地域福沼地区の内水排水作業 田尻地域町地区の排水作業 -23- 古川柏崎地区 多田川右岸の水防活動《木流し・シート張り工法 鹿島台地域 田尻地域 一級河川:吉田川(左岸)の水防活動《月の輪工法 美女川(右岸)の水防活動《シート張り工法 -24- ※立木6本》 ※ 277m 間 ・ 9 カ 所 》 ※ 長 さ 約 50m 》 (2) 自衛隊・警察・消防 大規模な浸水被害の現場では,災害対策基本法に基づき,大崎市長の依頼 と 県 知 事 の 派 遣 要 請 を 受 け た 自 衛 隊( 150 人 )と ,各 防 災 機 関 で 定 め る 応 援 計 画 に 基 づ い て 出 動 し た , 警 察 関 係 4 機 関 ( 94 人 ), 消 防 関 係 2 機 関 ( 39 人 ) の 合 計 7 機 関 283 人 が 人 命 救 助 等 の 活 動 を 実 施 し ま し た 。 ヘ リ コ プ タ ー や ボ ー ト 等 の 機 材 を 使 用 し た 住 民 の 救 助 活 動 は ,古 川・三 本 木 ・ 田 尻 地 域 に お い て 実 施 さ れ , 合 わ せ て 192 名 が 救 助 さ れ ま し た 。 内 訳 は , 古 川 地 域 で ,浸 水 孤 立 状 態 と な っ た 西 荒 井 ・ 師 山 ・ 新 沼( 高 倉 )地 区 で ,9 月 11 日 の 日 没 ま で に 176 人 が 救 助 , 避 難 所 に 搬 送 さ れ ま し た 。 三 本 木 地 域 の 大 豆 坂 地 区 で は ,大 崎 消 防 本 部 の ボ ー ト で 13 名 ,田 尻 地 域 の 大 沢 百 々 地 区 で は ,地 元 自 主防災組織のボートで3名が救助されました。 表1 防災関係機関の出動状況 防災関係機関名 従事者数 自 衛 隊 ( 陸 上 自 衛 隊 第 22 普 通 科 連 隊 ) 投入機材 ヘリコプター ボート 150 人 4機 3艇 宮城県 5人 1機 宮城県警察本部 70 人 宮城海上保安本部 7人 1機 福島県警察本部 6人 1機 新潟県警察本部 6人 1機 大崎地域広域行政事務組合消防本部 19 人 仙台市消防局 20 人 2機 283 人 10 機 4艇 4艇 (投入機材欄は,市民の救助に関わった機材の実数) 古川西荒井地区救助活動の現場本部(国道4号鴻ノ巣交差点付近) ㈱パスコ様ご提供写真 -25- 11 艇 表2 市域における住民救助の状況 救助人員 ヘリコプター ボート 西荒井地区 古川地域 師山地区 新沼(高倉)地区 三本木地域 大 豆 坂 地 区 田尻地域 大沢百々地区 28 人 15 人 6人 合 計 192 人 113 人 14 人 13 人 3 人 ※自主防災組織 141 人 29 人 6人 13 人 3 人 ※自主防災組織 (3) 災害応急復旧関係機関 河 川 の 破 堤 に よ る 大 規 模 な 浸 水 に 対 し ,国 土 交 通 省 及 び 農 林 水 産 省 の 地 方 機 関 か ら ,合 計 13 台 の 排 水 ポ ン プ 車 が 豪 雨 当 日 の 9 月 11 日 か ら 出 動 ,昼 夜 を 分 か た ず 排 水 作 業 を 実 施 し , 同 月 14 日 午 後 5 時 に す べ て の 浸 水 が 解 消 さ れ ま し た 。 ま た ,台 風 シ ー ズ ン で 引 き 続 き 河 川 災 害 が 懸 念 さ れ る 中 ,こ れ ら の 機 関 及 び 宮 城県から米袋排水機場等に,各種のポンプが設置,運用され有事に備えました。 破 堤 し た 渋 井 川 堤 防 の 応 急 復 旧 工 事 は ,河 川 管 理 者 で あ る 宮 城 県 と の 協 議 を 経 て 国 土 交 通 省 が 着 手 し , 被 災 か ら 5 日 後 の 9 月 16 日 に 完 了 し ま し た 。 表3 国関係機関による浸水被害等対策状況(浸水排水作業及び排水機場対策) 関係機関名 東北地方整備局 国 土 交 通 省 北陸地方整備局 中部地方整備局 出動ポンプ車台数 新庄河川事務所 2台 福島河川国道事務所 1台 東北技術事務所 1台 信濃川下流河川事務所 1台 信濃川河川事務所 1台 千曲川河川事務所 1台 北陸技術事務所 2台 木曽川下流河川事務所 2台 豊橋河川事務所 1台 農林水産省東北農政局 合 計 延従事者数 4台 69 人 5台 78 人 3台 63 人 1台 118 人 13 台 328 人 ※ 排水機場対策において,上表のほか県土木事務所(8台)及び県北部地方振興事務所 ( 30 台 ) の 排 水 用 各 種 ポ ン プ が 投 入 さ れ る 国土交通省地方整備局の 農林水産省東北農政局,宮城県の 排水作業状況(西荒井地区) 応急排水対応(米袋地区) -26- (4) 自 主 防 災 組 織 ・ 行 政 区 等 の 共 助 市 域 の 各 行 政 区 に お い て は ,行 政 区 長 や 自 主 防 災 組 織( 結 成 356組 織 )が , 地 区 内 を 巡 回 し て 避 難 の 呼 び 掛 け を 行 い ,自 主 避 難 し た こ と で 水 害 か ら 難 を 逃 れ た 事 例 や ,自 主 防 災 組 織 と 連 携 し て ,地 区 協 議 会 や 区 長 会 ,婦 人 会 ,婦 人防火クラブなどの各種団体が効果的に避難所を開設,運営した事例など, 共助にかかる有効な活動が多く報告されました。 ま た ,災 害 発 生 後 に お い て ,市 の 要 請 に 基 づ き ,全 行 政 区 長 が 家 屋 の 床 上 浸 水・床 下 浸 水 戸 数 等 の 情 報 を 収 集 し , 市 の 災 害 対 策 本 部 で 報 告 を 受 け ま し た。その内容は,被害状況把握の面で大変有効な情報となりました。 さらに「災害ごみの収集」等,市からの案内及び市民から市への要望・要 請も,基本的に自主防災組織代表,行政区長を通じて実施されました。緊急 時における情報窓口を明確にすることで,有効適切な災害応急対策を進める 上で,大きな役割を果たしました。 こうした内容については,内閣府の「水害時の避難・応急対策検討ワーキ ン グ グ ル ー プ ( 平 成 27年 10月 27日 設 置 ・ 11月 17日 会 議 開 始 ) の 会 議 上 , 今 後 の災害対策の参考として紹介されております。 避難の準備をしろ (1 回 目 ) 第五小学校に避難しろ(2回目) 冠水しているので自宅に留まれ (3回目) 行政区長からの調査報告等 に基づく速報値 古川米袋地区自主防災組織 一 方 で , 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 ( 平 成 7 年 ) や 東 日 本 大 震 災 ( 平 成 23 年 ) 等 の地震災害を教訓に,地震に特化した訓練や活動を強化している中で発生し た水害であり,このたびの豪雨に関する自主防災組織へのアンケートからは, 「 と っ さ に 適 切 な 行 動 を 起 こ す こ と は 困 難 で あ っ た 」,「 組 織 活 動 の 見 直 し を 行 う 」,「 水 害 対 策 を 含 め た 防 災 の 重 要 性 」 な ど の 感 想 や ご 提 言 が あ り ま し た 。 本災害を通じて,防災上特に重要な位置付けにある「共助」の成果と とも に,今後の課題が改めて認識されたところです。 -27- (5) 災 害 ボ ラ ン テ ィ ア 平 成 27 年 9 月 11 日 午 後 3 時 に , 社 会 福 祉 法 人 大 崎 市 社 会 福 祉 協 議 会 に 要 請し,大崎口腔保健センター内に「大崎市災害ボランティアセンター」を 設 置しました。 早 急 な 体 制 整 備 を 行 い , 13 日 か ら ボ ラ ン テ ィ ア の 登 録 受 付 を 開 始 す る と と もに,高倉矢目サテライトセンター(矢目公会堂)及び古川南サテライトセ ンター(カインズホーム古川店)を設置し,特に古川南サテライトセンター では,おおさき青年会議所や日本赤十字社等の運営支援・協力を受け ながら 被災した方々へのボランティア派遣活動を開始しました(両サテライトセン タ ー は , 9 月 23 日 に 閉 所 )。 災害復旧ニーズから福祉的ニーズ(福祉や介護などの相談等)へと,被災 した方々が抱える課題が時間の経過とともに変化し始めたことを受けて,9 月 25 日 か ら は ,「 災 害 派 遣 福 祉 ・ 介 護 チ ー ム ( D C A T )」 に よ る 福 祉 訪 問 調 査活動を開始し,生活状況の把握や福祉相談など の支援活動を実施しました。 災 害 復 旧 ニ ー ズ が 減 尐 傾 向 と な っ た こ と か ら , 10 月 3 日 で 災 害 ボ ラ ン テ ィ アセンターを閉所し,その後は社協古川支所に「ボランティアセンター」 の 支 援 機 能 を 残 し な が ら 継 続 的 な 支 援 に 対 応 し て い く こ と と し , 活 動 期 間 計 23 日間にわたる災害ボランティアセンターの運営を終了いたしました。 ○ 大崎市災害ボランティアセンター開所期間 平 成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) ~ 10 月 3 日 ( 土 ) ※ 計 23 日 間 ○ ボ ラ ン テ ィ ア 受 付 数 1,084 人 ・ 個 人 325 人 ( 16 都 府 県 ) ・ 団 体 104 団 体 : 759 人 ( 8 都 府 県 ) ○ ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 者 数 1,242 人 ( 延 べ 人 数 ) ○ 支 援 活 動 件 数 ( ニ ー ズ 対 応 数 ) 211 件 ○ 被 災 地 域 別 戸 別 訪 問 ( ロ ー ラ ー ) 調 査 件 数 892 件 ・ 高 倉 ( 矢 目 ・ 北 谷 地 ・ 保 柳 ) 176 件 ・ 志田(東田・西荒井) 428 件 ・ 古 川 東 ( 土 手 内 ・ 前 田 ・ 米 袋 ) 288 件 ○災害派遣福祉・介護チーム(DCAT)福祉ニーズ訪問調査件数 被災地における災害ボランティアの懸命な活動 -28- 41 件 6 今後の災害に備えて・・・ (1) 9.11 豪 雨 災 害 以 降 の 大 崎 市 の 主 な 防 災 関 係 活 動 等 大 崎 市 で は ,平 成 27 年 11 月 2 日 か ら ,今 回 の 災 害 対 応 の 検 証 作 業 を ス タ ー ト す るとともに,職員向け「災害対応マニュアル」の編集に着手しました。地域防災 計 画 に 定 め る 各 部 局・課 の 事 務 分 掌 に か か り ,実 施 結 果 の 分 析 と 評 価 か ら ,今 後 の 有 効 適 切 な 災 害 対 応 に 資 す る も の で す 。併 せ て 災 害 対 応 マ ニ ュ ア ル は ,実 災 害 に お い て ,職 員 が と る べ き 対 応・活 動 を 理 解 し 共 有 す る た め の 行 動 指 針 と す る も の で す 。 検 証 結 果 は , 平 成 28 年 1 月 8 日 開 催 の , 第 4 回 復 旧 推 進 本 部 会 議 で 報 告 し , そ の 内 容 は 全 庁 で 共 有 い た し て お り ま す 。現 在 は ,同 年 4 月 中 の「 災 害 対 応 マ ニ ュ ア ル」作成に向け取り組んでおります。 一 方 ,国 及 び 県 に お い て は「 平 成 2 7 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 」に お け る 災 害 を 教 訓 に ,防 災・治 水 対 策 等 の 検 討 を 目 的 と し た 関 係 会 議 や 小 委 員 会 が ,10 月 下 旬 か ら 11 月 上 旬 に か け て 設 置・開 会 さ れ て お り ,当 市 に お い て も ,関 係 す る ヒ ア リ ン グ や 合同点検,会議等に積極的に出席し意見交換を行って おります。 こ れ ま で 以 上 に ,防 災 関 連 施 設 の 整 備 を 推 進 す る と と も に ,関 係 機 関 と の 連 携 を 深めながら,更なる防災安全施策を講じてまいります。 平 成 27 年 10 月 30 日 11 月 2 日 9.11 豪 雨 ヒ ア リ ン グ ( 内 閣 府 ) 平 成 27 年 9 月 関 東・東 北 豪 雨 に お け る 大 崎 市 水 害 対 応 検証開始(年内中) 11 月 5 日 9.11 豪 雨 ヒ ア リ ン グ ( 仙 台 管 区 気 象 台 ) 11 月 16 日 河川危険箇所等共同点検(北上川下流河川事務所) 11 月 18 日 水防意見交換会(宮城県) 11 月 26 日 自主防災関係聞取り調査(内閣府) 12 月 7 日 「避難を促す緊急行動」トップセミナー (北上川下流河川事務所・鳴子ダム管理所) 12 月 11 日 平 成 27 年 9 月 関 東・東 北 豪 雨 に 伴 う 自 主 防 災 組 織 へ の ア ン ケ ー ト 実 施 ( 12 月 25 日 ま で ) 12 月 16 日 水防打合せ(宮城県) 平 成 28 年 1 月 8 日 平 成 27 年 9 月 関 東・東 北 豪 雨 に お け る 大 崎 市 水 害 対 応 検証報告(第4回復旧推進本部会議) 1 月 14 日 「県管理河川緊急対策事業」の大崎市説明(宮城県) 1 月 17 日 ~ 2 月 18 日「 県 管 理 河 川 緊 急 対 策 事 業 」住 民 説 明( 市 同 行 ) 2月 4日 「 9.11 水 害 対 応 」 の 市 議 会 総 務 常 任 委 員 会 報 告 2月 5日 「北上川下流及び鳴瀬川水系緊急治水対策勉強会」 2 月 12 日 9.11 豪 雨 ヒ ア リ ン グ ( 内 閣 府 ※ 2 回 目 :田 中 教 授 ) 2 月 22 日 水防意見交換会(宮城県 ※2回目) 北上川下流河川事務所河川合同点検(多田川) -29- 北上川下流河川事務所河川合同点検(吉田川) (2) 情 報 収 集 と 伝 達 災害時における市民への避難情報などは,現在「緊急速報メール」とアナログ防 災行政無線(松山・鹿島台・田尻地域)を主体に実施しておりますが,リアルタイ ム,かつ地域・地区を対象とした適切な情報を提供するためには,より一層のハー ド対策が必要とされてきました。 このため,現在整備中のデジタル防災行政無線の試験運用(古川・三本木・岩出 山 ・ 鳴 子 温 泉 の 各 地 域 ) を 平 成 27 年 12 月 初 旬 か ら 開 始 す る 上 で , 緊 急 時 に は 市 か ら防災情報が放送できるように,施工協議を通じて調整を行いました。同無線 設備 の 平 成 29 年 4 月 本 格 運 用 開 始 に 向 け ,よ り 迅 速 的 確 な 情 報 提 供 に 努 め て ま い り ま す 。 また,一層効果的な情報収集対策と して,気象観測装置の設置(市庁舎・ 総 合 支 所 庁 舎 ), 北 上 川 下 流 河 川 事 務 所及び鳴子ダム管理所監視カメラ映像 システムの整備(総合支所庁舎)及び 浸水常襲住宅地に向けた水位観測シス テムを構築(鹿島台地域)してまいり ま す ( 平 成 28 年 第 1 回 定 例 会 議 決 )。 なお,この度の豪雨では,洪水予報 河川及び水位周知河川に指定されてい ない,複数の県管理河川が破堤等で氾 濫し,市民生活に大きな被害が生じた ことを,市では極めて重く受け止め, 平 成 27 年 11 月 30 日 付 け で 「 水 防 に 関する意見・要望」を県土木部長あて 申し上げ,①水位周知河川等の指定 ( 多 田 川 ・ 渋 井 川 ・ 田 尻 川 ), ② 水 位 局と監視カメラの設置(多田川と渋井 平 成 27 年 12 月 か ら 試 験 運 用 を 開 始 し た 川合流点付近・田尻川と百々川の合流 デジタル防災行政無線の屋外拡声子局 点 付 近 ), ③ 監 視 カ メ ラ の 設 置 ( 多 田 川 と 名 蓋 川 の 合 流 点 付 近 ), ④ 県 管 理 河 川 の 重 要 水 防 箇 所 の 合 同 点 検 の 実 施 , ⑤ 鳴 瀬 川 水 系 多 田 川 ブ ロ ッ ク 河 川 整 備 計 画 ( 平 成 13 年7月宮城県策定)の整備促進について要望いたしました。ソフト面においては, 平 成 25 年 6 月 の 災 害 対 策 基 本 法 改 正 に よ る「 市 町 村 長 の 避 難 勧 告 発 令 等 判 断 に お け る都道府県知事等の助言」をはじめ,河川情報等の共有と措置対応の一層連携につ いて,水防打合せ等を通じて引き続き要望してまいります。 (3) 活 動 時 の 安 全 管 理 避難誘導や水防活動の第一線で従事する消防団員等の 安全管理対策が急務とされる中,ライオンズクラブ国際 協 会 332- C 地 区 か ら , 救 命 胴 衣 ( 200 着 ) 寄 贈 の 申 し 出 が あ り , 平 成 27 年 11 月 20 日 に 寄 贈 式 が 執 り 行 わ れ , 市 域 23 カ 所 の 水 防 倉 庫 へ 配 備 さ れ ま し た 。 市 で は 防 災 倉 庫 ( 63 カ 所 ) の 資 機 材 充 足 化 を 踏 ま え て , 平 成 27 年 度末までに,折りたたみヘルメット,ハンドマイク及び 懐中電灯等を配備いたします。 -30- 7 災害からの復旧・復興に向けて (1) 支援要望活動 -31- -32- -33- (2) 適用された支援制度等 ・ 「災害救助法」の適用 平 成 27 年 9 月 11 日 決 定 ( 9/10 か ら 適 用 ) ・ 「被災者再建支援法」の適用 平 成 27 年 9 月 25 日 決 定 ( 9/11 か ら 適 用 ) ・ 「激甚災害法」の適用 平 成 27 年 10 月 6 日 決 定 ( 10/7 指 定 ) -34- (3) 災 害 見 舞 金 ・ 災 害 義 援 金 ア) 災 害 見 舞 金 ( 大 崎 市 災 害 見 舞 金 等 支 給 条 例 第 3 条 ) 【見舞金額】 居宅が全壊,全焼又は流失 5万円 居宅が半壊または半焼 3万円 居宅が床上浸水 3万円 【支給要件】 ○ 被災者生活再建支援制度による支援を受けていない世帯 ○ 災害救助法の住宅応急修理制度による支援を受けていない世帯 ○ 被災時に大崎市に住民登録を行っている世帯 【 災 害 見 舞 金 支 給 状 況 】( 平 成 28 年 1 月 15 日 現 在 ) 324 件 ( 9,720,000 円 ) / 申 請 339 件 中 ※ 対 象 外 15 件 … 被 災 者 生 活 再 建 支 援 制 度 1 件 , 応 急 修 理 制 度 9 件 , 住民登録なし5件 イ) 災 害 義 援 金 【市義援金募集期間】 平 成 27 年 9 月 14 日 ( 月 ) か ら 平 成 27 年 11 月 30 日 ( 月 ) ま で 【義援金受入額】 167 件 18,594,747 円 ( 平 成 28 年 3 月 1 日 現 在 ) 【配分対象】 ○ 人的被害 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 災 害 発 生 時 に 大 崎 市 に 住 民 票 を 有 し , 当該災害を原因とした死者若しくは重傷者 ○ 住家被害 平 成 27 年 9 月 関 東 ・ 東 北 豪 雨 災 害 発 生 時 に 大 崎 市 に 居 住 し , 大 崎 市 総 務 部 税 務 課 の 調 査 に よ り 平 成 27 年 9 月 関 東・東 北 豪 雨 災 害 に 係 る「 り 災証明」を発行された世帯 【配分事務】 ○ 配分基準 平 成 27 年 12 月 3 日 開 催 大 崎 市 災 害 義 援 金 配 分 委 員 会 ( 平 成 27 年 9 月 関東・東北豪雨災害)にて決定 ○ 申請期間 平 成 27 年 12 月 7 日 受 付 開 始 , 平 成 28 年 2 月 1 日 受 付 終 了 -35- 表1 災害義援金配分状況 項目 人 死者 的 被 重傷 害 全壊 住 家 半壊 被 害 床上 浸水 按分率 (金額単位・円) 1次配 分単価 2次配 分単価 配 分 単価計 該当者数 該当なし 配分金額 1.0 80,000 40,000 120,000 0.5 40,000 20,000 60,000 1.0 80,000 40,000 120,000 該当なし 0 0.5 40,000 20,000 60,000 392 世 帯 23,520,000 0.1 8,000 4,000 12,000 該当なし 0 1人 0 60,000 23,580,000 計 ※ 9.11 被 災 者 の 支 援 に 使 っ て ほ し い と 指 定 さ れ た 「 ふ る さ と 納 税 」 を 含 め て 配 分 し て お り ま す 。 ※1次配分は12月から開始し,2次配分は3月に行いました。 表2 宮城県と合算しての配分額(参考) 区分 1次配分単価 (金額単位・円) 2次配分単価 配分単価合計 40,000 20,000 60,000 県 145,000 202,000 347,000 計 185,000 222,000 407,000 大崎市 -36- 「平成27年9月関東・東北豪雨 」報道関係記 録 -37- -38- -39- ←県管理河川の災害 復旧事業の進め方 について ~県主催住民説明会 平 成 28 年 1 月 17 日 ( 米 袋 ,西 荒 井 南 区 ) 平 成 28 年 1 月 24 日 ( 西 荒 井 上 区 ,北 区 ) -40- 県管理河川の災害復旧 → 事業の進め方について ~県主催住民説明会 平 成 28 年 2 月 18 日 (高倉地区) -41- 9.11豪雨 被害状況① 3月8日15時00分現在 避難所 人的被害 家屋 公共施設 農業関連 林道関連 観光関連 商業関連 開設数(最多) 現在 人 数(最多) 現在 重症 軽症 速 床上浸水 報 値 床下浸水 り 全壊 災 大規模半壊 判 半壊 定 一部損壊 市施設 学校教育 社会教育 保育所・児童センター 市営住宅 保健福祉施設 その他 農作物(ha) パイプハウス 作業場・倉庫等 その他 林道 観光施設 温泉施設 その他 古川 松山 30 8 2,291 438 1 1 205 490 178 424 33 366 150 32 325 132 22 5 8 2 9 2,663 1 1 350 54 9 4 2 8 1436 小売店 6 5 スーパー・大型店 2 2 工業関連施設 道路・橋梁 道路 被災箇所数 橋梁 被災箇所数 市道通行止め(最大) 現在 国県道通行止め(最大) 現在 その他被害 塀,フェンス,倒木 土砂崩れ がけ崩れ 停電世帯数(最大) 停電 現在 断水世帯数 水道 不通戸数 ガス 三本木 鹿島台 岩出山 鳴子温泉 田尻 1 備 考 9 4 2 2 4 【古川】古川一小・古川五小・中央公民館・fプラザ・西古川小・高倉公民館・志田公民館・(福祉)楽々楽館【松 210 1,256 334 13 4 36 光寺・(福祉)百才館【鹿島台】鹿島台小・鹿島台第二小・保健センター・(福祉)敬風園 【岩出山】スコーレハウ 16 1 23 1 1 2 5 1 2 9 山】B&G【三本木】保健福祉センター・ひまわり園・三本木小・三本木中・三本木体育館・南町CS・伊場野CS・大 ス・真山公民館【鳴子温泉】鳴子総合支所・鳴子公民館【田尻】田尻・沼部・大貫公民館・(福祉)かごぼうの里 消防本部,警察署,市民等からの通報・情報による状況及び確認結果 1 17 16 27 8 9 浸水区分は床上 10 4 浸水区分は床下 岩出山高校敷地のがけが崩れ,岩出山小学校に土砂流出(学校教育) 42 その他 工業関連 3月8日15時00分現在 大崎市 1 110 3 2 2 190 336 200 1 3 61 7 6 1 154 1 145 20 1 1 1 1 97 22 24 9 3 2 小学校15校,中学校6校雨漏り 三本木小学校敷地内一部法面崩れ(学校教育) 旧有備館及び庭園に河水流入し敷地,がけ面の一部崩れ(社会教育) 陸奥上街道沿い倒木4本(社会教育) 雨もりによる古川総合体育館スタジオ床張替(社会教育) 江合川河川敷運動場(野球場)浸水(社会教育) 真山ふるさと交流農園法面崩れ(社会教育) 250 水稲,大豆等の冠水及び浸水,草地の表面洗掘 5 ため池,機場等施設被害,頭首工及び水路,農道 林道の路面洗掘及び路肩崩れと法面崩れ 【鳴子温泉】大深沢遊歩道2、橋1、鳴子峡遊歩道護岸3、橋2、法肩1 【岩出山】三階旅館(玄関10cm浸水) 【鳴子温泉】勘七湯・弁天閣(雨漏り),大新館(源泉水かぶり) 【三本木】三本木道の駅(駐車場一部冠水) 【岩出山】㈱池月道の駅(駐車場一部冠水) 1 【古川】リバーブ(雨漏り),麺次郎(床上5㎝浸水,塀破損),アート商会(床上50㎝浸水),リサイクルジャパン(床上50㎝ 浸水)セブンイレブン福沼3丁目店(床上100cm浸水)【三本木】みかぶ(床上10㎝浸水) 2 【古川】アクアライト台町(雨漏り),パビリオン(床上40cm浸水),仙北自動車学校(事務所床上130cm浸水,車20台,バイク10台水 没),浅勘酒造(一部建物床上浸水),パラディソ(駐車場冠水),マツモト(浸水),東光自動車(床上130cm浸水),若見自動車整備工場 (機械故障),美容室たんぽぽ(床上10cm浸水),サトウ開発(床下浸水,車両2台被害),プロンプター甲斐(浸水による停電),芽ぶき(雨 漏りによる電気機器故障),美容室LUSSO(床上20㎝浸水),オーケーエス(床上60㎝浸水),共栄運輸(床上30㎝浸水),青沼商店 (床上3cm浸水),経営コンサルティング波多野事務所・古川保険センター(営業車両廃車),ヘアーショップいずみ(自宅・店舗床上 10cm浸水),旬菜酒楽かぐら(車1台水没)コカ・コーライーストジャパン古川支店(自動販売機16台),古川観光タクシー(車1台), エムズコーポレーション(車1台),田中食品(商品水濡れ),佐々栄文盛堂(商品水濡れ),ブレイブ司法事務所(店舗),旬彩亭秀(機械 破損),一力タクシー(店舗コンセント),エービーシー(電話回線),チバミン(什器備品),アインパルラ浦島(浄水ポンプ2台),オリ エンタル商事(備品,機械関係),D・I・G(給湯システム漏電),オートファッションteru(車2台),居酒屋ばばっ子(雨漏り),東洋 ワーク大崎営業所(寮備品),HAIR&RELAX JIN(棚),しのはらデザイン事務所(車2台)【三本木】三鈴オート(堀破 損),三本木レンタカー(床上10㎝浸水)【鹿島台】菊池タイル(床下浸水)【岩出山】真山機械(床上15cm浸水) 【古川】オートバックス(店内浸水),イオンタウン古川(駐車場 冠水) 38 1 39 31 5 399 3 93 6 10 185 1 41 2 1 27 12 8 15 6 1 3 1 11 1 154 4 3 1 3 126 1 14 2 42 1 4 2 2 8 【古川】大研工業(工場浸水),アルプス・NDK・日東電工(雨漏り),東北解体ボディー(床上浸水,車両2台故障),ゴムノイナ キ・千坂設備(水没),テクノキャスト(床上浸水),アイ・アンド・ピー(事務所浸水,車3台・トラック1台水没),東北小旗(床上浸 水),富士土木(床上浸水100cm),加藤工業(床上浸水25cm),板金塗装エイコー(床上浸水50cm),ミヤギメジャーセンター(床上50㎝浸 水),トゥーホームサービス(床上30㎝浸水),アネストアルミ住器(床上浸水120cm),古川電装(床上浸水40cm),丸和製作所(床上30㎝ 浸水),丸信自動車整備工業・エスエー自動車(床上30cm浸水),氏家板金(工場120㎝浸水),菅原サービス(床上80㎝浸水),伊藤建設 (床上浸水),菅原試錐工業(車両2台浸水),渡辺建築設計事務所(作業場床上150cm浸水),丸夢(販売車両6台浸水),STREET MONKEY(溶 接機,加工機他),丸和車体(車9台),加藤工務店・金原土建・大架(車1台)【三本木】伊藤畳工業所・三本木総合設備・藤井タイヤ 商会(床上10㎝浸水),村上グレーダー(床上浸水),日野地下工業(機械2台浸水により故障)【田尻】白蘭綿(工場床下浸水),田尻衛 生(車庫床下浸水),平山建設(作業場床下浸水) 7 5 2 3 1 154 不在世帯は東北電力により全て連絡確認済み 設備不良については個別対応 9.11豪雨 被害状況② 3月8日15時00分現在 ■0号配備9月10日(木)午後5時19分 ■1号配備9月11日(金)午前3時15分 ■2号配備9月11日(金)午前6時00分 ■1号配備9月12日(土)午後6時 ■1号配備解除9月18日(金)正午 ■渋井川破堤(3か所)に伴う災害救助事案 西荒井地区住民141人(ボート113人,ヘリ28人) 師山地区住民29人(ボート14人,ヘリ15人) 古川新沼(高倉)地区住民6人(ヘリ6人) ■浸水に伴う災害救助事案 三本木地域 三本木大豆坂地区13人(ボート13人)田尻地域 大沢百々地区3人(自主防災組織ボート3人) ■災害救助に係る関係機関 7機関283人。内訳:大崎広域消防19人,仙台市消防局20人,宮城県警75人,自衛隊150人,宮城海上保安部7人,福島県警6人,新潟県警6人。 災害救援用ヘリ等10機:県防災ヘリ1機,仙台市消防局ヘリ2機,自衛隊ヘリ4機,宮城海上保安部1機,福島県警1機,新潟県警1機。 ボート13艇:大崎広域消防5艇,仙台消防局1艇,警察4艇,自衛隊4艇。 ■自衛隊への災害派遣要請 9月11日(金)午前8時15分 → 要請解除午後7時00分 ■避難準備情報 9/11(金) 2:30 三本木全地域 対象世帯数2,665世帯,対象人員8,151人 → 9/11(金)3:15避難勧告に切り替え 岩出山全地域 対象世帯数4,250世帯,対象人員11,584人 → 9/11(金)13:00解除 鳴子温泉全地域 対象世帯数2,868世帯,対象人員6,700人 → 9/11(金)13:00解除 9/11(金) 4:30 古川全地域 対象世帯数30,113世帯,対象人員77,620人 → 9/11(金)5:10避難場所増設(対象世帯等変更なし) → 9/15(火)12:00解除 松山全地域 対象世帯数2,195世帯,対象人員6,366人 → 9/11(金)13:00解除 田尻地域(田尻地区15行政区) 対象世帯数1;236世帯,対象人員3,743人 → 9/11(金)16:00解除 鹿島台地域(上志田・下志田・内ノ浦・鎌巻・姥ヶ沢地区)対象世帯数1,013世帯,対象人員3,059人 → 9/11(金)4:45 上志田・下志田・内ノ浦・鎌巻・姥ヶ沢地区を避難勧告に切り替え → 9/11(金)11:00 上志田・下志田地区を避難指示に切り替え ■避難勧告 9/11(金) 3:15 三本木全地域 対象世帯数2,665世帯,対象人員8,151人 → 9/11(金)11:15解除 9/11(金) 4:45 鹿島台地域(上志田・下志田・内ノ浦・鎌巻・姥ヶ沢地区)対象世帯数1,013世帯,対象人員3,059人 → 9/11(金)16:00解除 ■避難指示 9/11(金) 6:10 田尻地域(町地区) 対象世帯数601世帯、対象人員1,779人 → 9/11(金)16:00解除 9/11(金)11:00 鹿島台地域(上志田・下志田地区) 対象世帯数209世帯,対象人員736人 → 9/11(金)16:00解除 ■浸水面積(鳴瀬川水系概算) 最大 9/11(金)約3,000ha(うち渋井川約2,100ha) ■ポンプ車数 最大 9/12(土) 13台 現在 0台(作業終了) 現在 なし 9.11豪雨 被害額 10月30日15時00分現在 避難所 人的被害 家屋 公共施設 農業関連 林道関連 観光関連 商業関連 工業関連 開設数(最多) 現在 人 数(最多) 現在 重症 軽症 速 床上浸水 報 値 床下浸水 り 全壊 災 大規模半壊 判 半壊 定 一部損壊 市施設 学校教育 社会教育 保育所・児童センター 市営住宅 保健福祉施設 その他 農作物(ha) パイプハウス 作業場・倉庫等 その他 林道 観光施設 温泉施設 その他 10月30日15時00分現在 大崎市 被害 件数 概算 被害額 古川地域 被害 件数 概算 被害額 被害 件数 概算 被害額 被害 件数 概算 被害額 被害 件数 概算 被害額 田尻地域 被害 件数 4 2 2 4 2,291 438 210 1,256 334 13 4 36 1 1 205 490 178 424 33 360 150 32 319 132 備 考 概算 被害額 【古川】古川一小・古川五小・中央公民館・fプラザ・西古川小・高倉公民館・志田公民館・(福祉)楽々楽館【松山】B&G【三本木】 保健福祉センター・ひまわり園・三本木小・三本木中・三本木体育館・南町CS・伊場野CS・大光寺・(福祉)百才館【鹿島台】鹿島台小・鹿 島台第二小・保健センター・(福祉)敬風園 【岩出山】スコーレハウス・真山公民館【鳴子】鳴子総合支所・鳴子公民館【田尻】田尻・ 沼部・大貫公民館・(福祉)かごぼうの里 消防本部,警察署,市民からの通報・情報による状況 17 16 1 16 1 23 1 1 8 9 2 5 1 2 9 10 4 27 ※岩出山高校敷地の法面崩壊による土砂流入…宮城県対応 22 5 3,840 38,501 8 2 960 29,660 3 64,817 1 15,000 2,663 731,398 1,436 381,642 1 916 1 300 1 300 557 2,681,120 160 1,678,060 54 51,520 9 4 2 19,300 5 19,200 1,000 2 1,000 その他 42 187,850 38 工業関連施設 39 237,460 294 3 93 6 10 416,137 207,150 現在 その他被害 塀,フェンス,倒木 土砂崩れ がけ崩れ 停電世帯数 停電 現在 断水世帯数 水道 現在 施設被害 下水道等施設 下水道 農集排施設 浄化槽施設 河川等施設 不通戸数 ガス 被害額合計 概算 被害額 鳴子温泉地域 9 2 国県道通行止め(最大) 被害 件数 岩出山地域 1 6 現在 概算 被害額 鹿島台地域 8 スーパー・大型店 市道通行止め(最大) 被害 件数 三本木地域 30 小売店 道路・橋梁 道路 被災箇所数 橋梁 被災箇所数 松山地域 11 1 154 1 10 9 75 48 3 360 190 24,815 1 3 600 600 2 1,440 2 240 336 66,115 200 33,883 74 314,100 7 3,200 6 322,150 4 3 480 8,841 2 49,817 154 66,009 1 916 291 320,720 20 29,600 1 1 1 1 100 187,350 2 300 31 213,460 5 21,000 100 1 41 2 1 179,476 25,740 22 16,350 1 11 8 15 6 1 3 1 100 9,514 1 1 120 2 240 各小中学校(小中学校雨漏り関連120千円×22校,三本木小学校敷地内一部法面崩れ復旧1,200千円) 雨漏りによる古川総合体育館スタジオ床張替(660千円),江合川河川敷運動場(野球場)浸水(29,000千円) 旧有備館及び庭園河川流入による用水路復旧(8,726千円),国指定史跡「陸奥上街道」倒木4本撤去(115千円) 真山ふるさと交流農園他復旧(454千円),新江合緑地公園堆積土砂撤去(15,000千円),城山公園災害復旧(49,363千円) 97 28,604 250 130,330 22 9,690 24 18,120 9 3 3 35,800 100 123 121,905 1 122,960 14 2 32 85,052 1 58,450 4 2 2 8 3 3,000 6 3,840 5 2 3 1 154 37,113 4,862 1,885 4,600 62,136 4,751,905 7 7 72 28 4,668 1,766 4,490 37,500 2,780,272 2 1 31,375 1 37,113 1 12 1 72 182 5,000 3 422,787 ≪被害状況≫配水施設である城山配水池電気計装室が,施設背面の法面崩壊により土砂流入し,建屋及び計装機器が被 害を受けた。 ≪被害金額≫復旧設計委託費:4,536千円 復旧工事費:32,577千円 2,586 368,473 水没制御盤修繕4件 マンホール修繕2件 清掃作業等4件 14 16,450 758,545 216,486 1 3 2 47 真空弁コントローラ等部品交換3件 異常流入対策6件 110 ブロワー故障36件,部品流出20件,その他19件 600 準用・普通河川(水路等含)古川28件,松山1件,鹿島台3件,鳴子14件,田尻2件 173,967 「平成27年9月関東・東北豪雨」 大 崎 市 の 水 害 記 録 発行:平成28年3月14日 編集: 大 崎 市 無断での複製・転載・配布はご遠慮願います。