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― 354 ― 【技術分類】4−1−3 繊維品の装飾/刺繍/中国刺繍 【技術

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― 354 ― 【技術分類】4−1−3 繊維品の装飾/刺繍/中国刺繍 【技術
【技術分類】4−1−3 繊維品の装飾/刺繍/中国刺繍
【技術名称】4−1−3−1 編繍
【技術内容】
編繍(あみしゅう)は、模様の部分がネットをかけたようになっている刺繍である。まず、模様の
輪郭をボタンホールステッチでかがり、そこを起点に一段一段ループを作っていき模様を埋める。糸
は絹の撚り糸を使う。実例として緞子縫合編繍袱子(図 1)とその編繍の部分(図 2)、編繍の技法と
図解(図 3)を示す。この例では、模様の輪郭に撚金糸を、ネット状の部分に Z 諸撚りの絹糸を使っ
ている。下地には模様の形に金箔を押した紙が嵌め込まれており、編繍ごしに見えるようになってい
る。左中央部分に編繍技法が施されている。
編繍は、中国で宋から明代にかけて盛んであったといわれるが、明代後期に途絶えた。日本では行
われなかった。
【図】
図 1 編繍の実例(「緞子縫合編繍袱子」円覚寺所蔵)
出典:「鎌倉−禅の源流」
、2003 年 6 月 3 日、東京国立博物館、日本経済新聞社編集、日本経済新
聞社発行、107 頁 83 ◎緞子縫合編繍袱子 円覚寺開山箪笥収納品 神奈川・円覚寺所蔵
図 2 編繍の部分(「緞子縫合編繍袱子」円覚寺所蔵)
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出典:「鎌倉−禅の源流」
、2003 年 6 月 3 日、東京国立博物館、日本経済新聞社編集、日本経済新
聞社発行、108 頁 (No.83 部分)
図 3 編繍の技法と図解
出典:「鎌倉−禅の源流」
、2003 年 6 月 3 日、小山弓弦葉著、東京国立博物館、日本経済新聞社編
集、日本経済新聞社発行、243 頁 図 9 編繍の技法と図解
【出典/参考資料】
「鎌倉−禅の源流」
、2003 年 6 月 3 日、東京国立博物館、日本経済新聞社編集、日本経済新聞社発
行
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【技術分類】4−1−3 繊維品の装飾/刺繍/中国刺繍
【技術名称】4−1−3−2 絽刺し
【技術内容】
絽刺しは生絽(きろ)と呼ばれる本絹の練らない糸で刺繍用に特別に織った絽布に刺繍し、様々な
文様を表現する技法である。絽の地布の透目を利用して、1 本ずつ、あるいは 2 本、3 本と数で模様を
表す。
手法は絽をわくの大きさに切り、わくにのりを塗ってぴったりと張り、下絵を墨で写す。刺し方は
1 本刺し、2 本刺し、3 本刺し、地刺し、乱刺しが基本でこれらを組み合わせて、絽の目を拾って刺す。
刺し始め、終わりとも玉を作らず、刺し糸の裏側に入れ込む。
絽刺しの基礎刺し方法を図 1 に示す。また、図 2 に絽刺しの作品例を示す。
【図】
図 1 絽刺しの基礎刺し
出典:「改訂手芸」、1967 年 3 月 1 日、添田静江、山村あい子、大塚寿子、岡野都、市嶋千枝子、黒
滝直子、原京子、亀岡末子、多田鶴代、小木曽元子、生田光子著、株式会社建帛社発行、168 頁 基
礎刺し
図 2 絽刺しの作品例
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出典:「改訂手芸」、1967 年 3 月 1 日、添田静江、山村あい子、大塚寿子、岡野都、市嶋千枝子、黒
滝直子、原京子、亀岡末子、多田鶴代、小木曽元子、生田光子著、株式会社建帛社発行、168 頁 ろ
刺しの帯
【出典/参考資料】
「改訂手芸」、1967 年 3 月 1 日、添田静江、山村あい子、大塚寿子、岡野都、市嶋千枝子、黒滝直子、
原京子、亀岡末子、多田鶴代、小木曽元子、生田光子著、株式会社建帛社発行
「絽刺しの楽しみ 日本の伝統手芸」、1987 年 11 月、国光勝子著、株式会社学習研究社発行
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