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講演資料1 農業機械の市場動向

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講演資料1 農業機械の市場動向
JAMMA
農業機械の市場動向
2014.7.24
一般社団法人 日本農業機械工業会
JAMMA
日本の耕作面積
■ 日本国土の75%は山地
■ 耕作面積は国土の14%(455ha)
■ このうち約40万haが耕作放棄地
牧草地等
103
果樹園等
水田
247
24
14%
3,323
455
耕作地
畑
208
単位:万ha
(出典:農林水産省)
JAMMA
日本の農家の現状
■ 農家戸数は20年で半減
■ 農家の6割は65歳以上の高齢者
350.0
300.0
250.0
200.0
(万戸)
第2種兼業農家
150.0
第1種兼業農家
専業農家
100.0
50.0
0.0
1990
1995
2000
2005
2010
2011
2012
2013
農家戸数の推移
「販売農家」とは、経営耕地面積が30アール以上又は農産物販売金額が50万円以上の農家をいう。
「専業農家」とは、世帯員のなかに兼業従事者が1人もいない農家をいう。
「兼業農家」とは、世帯員のなかに兼業従事者が1人以上いる農家をいう。
「第1種兼業農家」とは、農業所得を主とする兼業農家をいう。
「第2種兼業農家」とは、農業所得を従とする兼業農家をいう。
(出典:農林水産省)
JAMMA
日本の農業機械
■ 日本の農業機械は、稲作関連を中心に発展
トラクタ(耕うん)
トラクタ(代かき)
コンバイン
田植機
乾燥機
500,000
450,000
400,000
350,000
300,000
(百万円)
合計
250,000
200,000
国内出荷
150,000
輸入
100,000
50,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
国内市場規模の推移
2012
2013
(出典:日農工統計、通関統計)
籾すり機
JAMMA
日本メーカーの出荷実績
■ 国内市場は、普及が一巡したこともあり、更新需要が中心
■ 農家戸数の減少により、年々減少傾向
■ 大規模農家のニーズは大型機械、小規模農家は小型機械(二極化)
■ 大震災の反動や農水省の補助事業等もあり、直近はプラス
■ 海外市場は、リーマンショックの影響で2009年に大幅に下落
600,000
500,000
H19年産米の仮渡金
が大幅下落
400,000
(百万円)
出荷金額合計
出荷金額(国内)
300,000
出荷金額(輸出)
リーマンショック
200,000
100,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
出荷実績の推移
2011
2012
2013
(出典:日農工統計、通関統計)
JAMMA
主要3機種の出荷実績
■ 出荷金額の約8割は、トラクタ・コンバイン・田植機が占めている
■ その中でも、出荷金額の50%強はトラクタが占めている
■ トラクタの6割は輸出向け
250,000
200,000
(百万円)
150,000
トラクター
コンバイン
100,000
田植機
50,000
0
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
主要3機種の出荷実績の推移
2012
2013
(出典:日農工統計)
JAMMA
① トラクタ
足下ではトラクタの国内出荷台数は横ばいだが、大型化・高性能化のニーズが
高まっているため出荷金額は上昇傾向
トラクタの出荷台数・金額の推移
(万台)
25
(億円)
3,000
輸出向
2,758
2,665
2,529
2,640
金額(右軸)
2,510
2,423
20
国内向
2,276 2,233
2,217
2,064
2,063
2,038
2,500
2,334
2,000
1,868
15
10
9.6
8.7
10.2
13.5
11.4
14.5
1,500
16.9
14.8
12.8
9.5
11.9
10.2
10.5
1,000
10.6
5
7.2
6.4
6.3
6.3
6.0
6.0
4.9
5.5
4.8
500
4.3
4.4
4.3
5.2
4.5
0
0
00
01
資料:日農工統計
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
JAMMA
② コンバイン
国内市場は台数では縮小しているものの、規模拡大により、
多条刈りコンバインにニーズがシフト。
コンバインの出荷台数・金額の推移
(台)
45,000
1111
国内向
1020
40,000
993
1,165
888
35,000
1016
978
1,564 2,636
金額(右軸)
937
913
972
795
792
805
780
774
800
729
1,677
1,859
25,000
2,151
742
1,639
40903
2,062
35353
34794
34243
1,082
600
825
33765
31030
15,000
1000
1,510
30,000
20,000
(億円)
1200
輸出向
696
30851
24146
400
22948
23763
24839
20998
22211
10,000
21614
200
5,000
0
0
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
資料:日農工統計
7
JAMMA
③ 田植機
・国内市場は縮小しているものの、規模拡大により、多条植え田植機にニーズがシフト。
・田植えと同時に施肥を行う田植機は、省力化、施肥量の節減効果によりニーズ上昇。
・苗床での育成の手間が要らない鉄コーティング直播も徐々に拡大している。
田植機の出荷台数・金額の推移
(台)
60,000
996
国内向
518
50,000
1,718 2,045 2,323
483
434
40,000
(億円)
600
輸出向
450
462
3,554 5,208 6,315
460
480
金額
471
450
500
455
472
423
417
401
10,714
400
8,940
12,03514,18917,932
30,000
6,176 3,471
56107
47543
47865
47088
300
44623
45185
4283635748
20,000
200
3694729718
29753
27704
29710
28057
10,000
100
0
0
00
01
資料:日農工統計
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
8
JAMMA
地域別輸出実績の推移
米国市場
 リーマンショックによる急激な落ち込みはあったものの、依然として輸出割合は高い。
欧州市場
 円高や金融不安により数量・金額ともに減少。
欧米でのニーズ
(ガーデントラクタ)
 現地生産化により、完成品は減少傾向。
アジア市場
農業機械の地域別輸出実績
(億円)
1800
1578
1600
1498
アジア
ヨーロッパ
北
その他
米
1401
1400
1298
1200
1097
1056
976
1000
827
800
673
488
182
206
200
205
184
159
89
160
80
147
89
75
00
01
02
03
資料:財務省貿易統計
397
371
296
320
87
97
125
04
05
06
400
0
856
774
600
200
958
921
246
245
630
429
174
182
105
07
08
604
09
566
541
313
304
188
206
201
11
12
525
599
272
840
317
149
10
876
351
13
(暦年)
JAMMA
課題と展望
国内
■ 農家戸数の減少で、今後は国内需要の伸びは期待できない
■ 農家収入の低迷により、価格下方圧力が高まっている
■ ニーズが多様化して多品種少量生産となるためコストダウンしにくい
■ 市場動向が農政(補助金等)に左右されやすい(諸外国も状況は同じ)
■ 日本の農家は小型・高品質・高機能を求めており、海外から参入しにくい
海外
■ 日本の機械をそのまま海外へ持って行っても売れない(低機能・低価格ニーズ)
■ 現地に最適な機械の開発には時間と経費がかかる
■ 同じ稲作中心のアジア地域は日本の経験と技術が生かせる
■ 他産業と同様に、中国・韓国との競合(価格競争)
(製造拠点等の主な進出先)
中国:18社、 タイ:6社、 米国:6社、 インドネシア:3社 など
・国内市場は中長期的には縮小傾向、大型化・IT化等による付加価値向上
・新興国の経済成長、人口増加による世界的な食料不足に対応するため、
世界規模では農業機械化需要の拡大を期待
・日本の農機メーカーの国際競争が今後本格化(外国メーカーとの価格競争)
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