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メディカルニュースVol.14 「臓器移植法改正」(PDF:260KB)
平成22年11月30日 発行:山梨県福祉保健部医務課 甲府駅前のイルミネーションも始まり、商店街の飾り付けも賑やかになってきました。 これからは、クリスマス、年末年始とイベントも目白押しです。 体調を崩さぬようお気を付けください。 『やまなしメディカルニュース』第14号をお届けいたします。 本号では、今年7月に施行された改正臓器移植法の概要についてご紹介いたします。 山梨百名山 瑞牆山 改正臓器移植法が施行されました ○ 「臓器の移植に関する法律」について 平成22年7月17日、新しい「臓器の移植に関する法律」が施行されました。 これまで本人の提供の意思表示が無ければ、脳死後に臓器を提供することが出来ませんでし たが、これからは本人の拒否の意思表示が無い限り、家族の同意があれば提供することが出来 るようになります。 「臓器を提供したい。」「提供したくない。」本人の意思が尊重されるよう、日頃から自分の 考えをはっきりとさせておくことが大切になってきます。 臓器提供について、一度考えてみませんか? ○ 臓器提供意思表示カード 法律の施行に合わせ、「臓器提供意思表示カード」も新しくなりました。 緑色のリーフレット一体型のかわいいカードです。全国のコンビニ、医療機関等に設置され ています。 既に意思表示カードをお持ちの方は、今までのカードもそのまま使用することが出来ますの で、ご安心ください。ただ、新しいカードでは、より意思表示が分かりやすくなるよう内容の 改正が行われていますので、機会がありましたら新しいカードに切り替えることをお勧めいた します。 ○ 改正の概要 親族に対する 優先提供 改正前 改正後 当面見合わせる 臓器の優先提供を認める 本人の書面による臓器提供の意思表 示があった場合であって、遺族がこれ を拒まないとき又は遺族がないとき 臓器摘出の 要件 本人の書面による臓器提供の意思表 示があった場合であって、遺族がこれ を拒まないとき又は遺族がないとき 又は 本人の臓器提供の意思が不明の場合 であって、遺族がこれを書面により承諾 するとき 臓器摘出に 係る脳死判定 の要件 小児の取扱い 本人が A 書面により臓器提供の意思表示を し、かつ、 B 脳死判定に従う意思を書面により表 示している場合 であって、家族が脳死判定を拒まない とき又は家族がないとき 15歳以上の方の意思表示を有効とす る 本人が A 書面により臓器提供の意思表示を し、かつ、 B 脳死判定に従う意思を書面により表 示している場合 であって、家族が脳死判定を拒まない とき又は家族がないとき 又は 本人について A 臓器提供の意思が不明であり、か つ、 B 脳死判定の拒否の意思表示をして いる場合以外の場合 であって、家族が脳死判定を行うことを 書面により承諾するとき 家族の書面による承諾により、15歳未 満の方からの臓器提供が可能になる ◆編集後記◆************************************************************************** 今回は、今年7月に施行された「臓器移植法」についてご紹介 致しました。 まだ、若い皆さんには遠い話ではありますが、これを良い機会 として、少しだけ考えていただけると幸いです。 ************************************************************************************** 山梨県福祉保健部医務課 医療企画担当 〒400-8501 甲府市丸の内 1-6-1 Email:[email protected] ℡055-223-1480 Fax 055-223-1486