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Page 1 テャイナ・プラス 長崎県立大学国際情報学部准教授 第4回:韓国
チ ャ イ ナ ●藷 奈 際情 報 学 部 准 教授 糠 殻 。 i/ /= 薩 田 第 4 回 :韓 国 、中 国 よ り 低 格 付 け の 島 国 日本 の国 債 格付 けは 中国を下 回り始 めた。格 付 け 付加 価値 が生 まれることを説 明している。 会 社 フィッチ ・ レーティングスは5 月22 日、円建 ての日本 国債の格付 けを「 AA− 」( 最 上位 から4番 目)から1段 階 国土 交 通 相 は6 月29 日、北 海 道、北 陸、九州 ・長 崎 ルートの整備 新 幹線 3 区間 の着工 を認可 した。総 事業 引 き下 げて 「 A +」にした。格 下 げは2002年 11月以 来、 費 は計 約3 兆40 0億 円を見込 み、203 5年度 末 ごろまで 約 9年半 ぶりだった。「 A +」は、 韓 国 、中国やヂ)、サウジ に順 次 開業する予定 である。総 事業 費 は全 国レベルで アラビアより低 く、イスラエルや、ユーロ加 盟 国のエスト ニ 年 間消費税 1%強に相 当する。 アと並ぶ信 用度 ( 返 済不 能の可 能性 )となった。 フィッチは、消 費税 率増 税 法案 の衆 議 院通 過 後 も、 地 元長 崎新 聞は 「 整 備 計画路 線 として決定 以来 、 曲 折 を経 て39年 ぶ りに全 線 開通 が確 実 な見 通 し」、 格 下げ には法 案成 立 見 込み が既 に反 映され ていると 「 駅 周 辺の再 開発 はもちろん、県北 や離 島まで波 及す の見解 を示 した ( 6/27ロイター)。 る形 で投 資 に見合 う、いや、それ 以上 の効 果 を生 み出 フィッチ は格 下 げについ て、日本 は国 債 の発 行 に 歯 止 めがかか らず、信 用 を維 持 できるか どうか、「 リス す −。計画 を推進 する以 上、そうした知恵 と責任 が求め られ る」と報 じた。 クが高 まって いる」ことを理 由 にあげ た。その うえで、 最寄りの警察署で反射板 S H IN K A N S E N ( SA N R IO ) 「日本 の財 政 健 全 化 計 画 は切迫 感 に欠 ける」とも指 が売 られ ていた。直 径8 センチ ほどの反 射 板 に新 幹 線 摘 している。 のイラストが描 かれている。一 個 100 円だった。教 室 で 日本 国債 を保有 していない読 者 はいないと思う。銀 行 預金 、健 康保 険 組合 、年 金基 金 、 生 命 保 険など 間 は、宮 崎 出身の 1年 生 が自己P R で力説 した。「九州 新 幹 線というのはウソです。宮 崎 にはないからです」。よそ 接 的 には 国民が 日本 国債 を買い支 えている。一般 会 者が割 り込 めない論理構 造 を痛感 した。 計 の歳 入 は50 %近く国債 に依 存している。 よって、国債 を理 解す ることの重 要 性 は高まってい お好 み焼 き店 で海外 展 開 る。それ でも、「 先 生 、国債 は誰 が買 っているのか? 」と 2 0代 の頃、恩 師の一人 から、「日本 の地域 社会 は途 いう質 問が教 室 から返 ってくる。経 済 学のモデルや 理 上 国を考 えるフィール ドになる」と教えられた。大規 模 な 論 同様 、学 生 の 人 気 は芳 しくない。「 現 代 社 会 と経 都市 では感 じにくいポリティカル ・ エコノミーである。消 費 済」の授 業 の履修 を途 中で中止 する学生 は一 人 では 税増 税 は、国債 の 間接 保 有 に比べ 、負 担 を実 感 しや なかった。 すい。さらに今 回の増税 で、 消 費税 の地方 分が 多少 は 増 える。そこで公共 サービスへ の支 出にも関心 がでるこ 職 人 芸で はダメです か 木村 英 紀氏 による『 ものつくり敗 戦− 「匠の呪縛 」が とをささやかながら期待 したい。 90人 近い 1年生 に将 来を語ってもらうと、 航 空会 社 、 日本 を裏 返させ る』の感 想 は 日本企 業 の競争 力低 下 教 員 ・公務 員志 望 に混 じり、3人 が起業 を口にした。お を初 めて知 った人 が少 なくなかった。資本集 約型 ではな 好 み 焼き店 の海 外展 開、ホテル 専 用の掃 除会 社 、野 く労働 集約 型、職人 芸に拘 りたいという意見 もあった。 ス 菜 栽 培 を含 むレストラン経営 。起 業 家 宣 言 に大 きな拍 マイルカーブを使 い、スマート フォンの開発 、販売 段 階で 手 を送 ったのは言うまでも無い。 ー49−