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冷却水温度の適正化、冷水装 置の設置

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冷却水温度の適正化、冷水装 置の設置
工
工程
程・
・設
設備
備の
の改
改善
善 1
1−
−3
3
Ⅲ
金属等表面処理
VOC削減効果
20%∼
冷却水温度の適正化、冷水装
置の設置
ポイント!
洗浄槽の冷却管の冷却水の温度を下げることにより溶剤蒸気の揮発が抑えら
れ、VOC排出量を少なくすることができます。
低←1
2
3
4
5→高
解説
ジクロロメタン(塩化メチレン)はトリクロロエチレンに比べて沸点が低い(約
イニシャルコスト
10∼100 万円
40℃)ので、冷却コイルを流れる水の温度が高いと、溶剤ガスの凝集効率が低
下し、溶剤ガスの排出量が多くなります。このため、ジクロロメタンの場合は冷却
水の温度を 5∼15℃に設定しましょう。冷却水が他の設備等から供給できない場
低←1
2
3
4
5→高
合は、冷水装置(チラー)を付設しましょう。
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンを使用する場合は、冷却水の入口温
ランニングコスト
度を原則として 25℃以下にしましょう。
1∼2 倍
<冷却水温度と溶剤ガス回収率の関係(ジクロロメタン)の例>
2
100
3→高
相談先
東京都鍍金工業組合
日本産業洗浄協議会
クロロカーボン衛生協会
溶剤ガスの回収率(%)
低←1
90
80
70
60
50
40
10
12
14
16
18
20
冷却水温度(℃)
(出典:脚注の参考文献[2])
留意事項
・梅雨期などの高湿度の時期には、冷却水の温度が低すぎると、室内の水分
が凝結しやすくなり、洗浄液中への水分混入の原因となるので、温度をあ
まり下げ過ぎないようにも注意しましょう。
参考文献:[1]クロロカーボン衛生協会「クロロカーボン適正使用ハンドブック」(2000), [2]出尾隆志, 塩素系溶剤の使用量削減につ
いて(中), 潤滑経済(1997 年 5 月号).
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