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日本産業洗浄協議会
0
VOCの排出状況
工業用洗浄剤の推定値(全国)
VOC排出量(トン/年)
90,000
80,000
70,000
その他
フッ素系
臭素系
アルコール系
炭化水素系
塩素系
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
度
平
成
22
年
度
平
成
21
年
度
平
成
20
年
度
平
成
19
年
度
平
成
18
年
度
17
年
成
平
平
成
12
年
度
0
出典:株式会社旭リサーチセンター「平成23年度揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ作成等に関する調査業務報告書 資料」(平成24年3月)より作成
1
PRTR届出データ(平成23年度)
合計値
平均値
※物質:塩化メチレン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1-ブロモプロパン
※業種:プラスチック製品製造業、鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業、一般機械器具製造業、電気機械器具製造業、電子応用装置製造業、電気計測器製造業、
輸送用機械器具製造業、精密機械器具製造業、武器製造業、その他の製造業
2
開放式蒸気洗浄装置におけるVOC排出要因
1.蒸気洗浄するため洗浄液を加熱沸騰させて大量の溶剤蒸気
を発生させている。
2.槽開口部の冷却管による凝縮が十分でないため溶剤蒸気の
一部が大気へ排出される。
3.被洗浄物の搬送や取り扱い時の槽内気流の乱れによる蒸気
の槽外への漏洩。
4.洗浄装置の周辺の強い気流により槽内蒸気が誘引されて
槽外へ持ち出される。
5.洗浄された被洗浄物をぬらしている溶剤が槽外で揮発する。
などにより大気排出は避けられない。
中小企業における問題点
1.VOC対策の不要な洗浄剤への転換
水系、炭化水素系・・・・・専用設備が必要
フッ素系・・・・・・・・・・・・・洗浄剤が高価
2.新規密閉型洗浄装置の導入
3.回収・再生装置の導入
有効ではあるが高コスト
4.洗浄の必要性の見直し
5.運転操作の改善
6.装置の改造
選択肢が多く、複雑で専門知識が必要
排出抑制対策の方法
東京都VOC対策ガイドに記載の対策
工程・
設備の
改善
準備
・洗浄の必要性の見直し、清浄度の基準の見直し
・起動手順、停止手順の確認
・冷却水温度の適正化、冷水装置の設置
・被洗浄物の置き方の工夫
・洗浄液の交換・充填における揮発防止
洗浄、
乾燥
・洗浄機周辺の風の低減
・局所排気による過剰吸引の防止
・局所排気の形式の変更等
・フリーボード比の確保
・被洗浄物の移動の低速化
・蒸気洗浄後の液切り、放置乾燥
・蓋・部分的な覆いの設置、蓋の設置位置の確認
保管
処理装置の導入
・洗浄液の保管・貯蔵における揮発防止
原材料の転換
・水系洗浄剤への転換
・排ガス処理装置(活性炭回収、深冷凝縮)の導入
・密閉式洗浄装置の導入
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/air_pollution/voc/guide/index.html
5
EVABATとは?
Economically Viable Application of
Best Available Technology
経済的に実行可能な
最良利用可能技術
ISO14001において、
技術上の選択肢を配慮する際に
EVABATを考慮することが提示されている。
6
EVABATの解釈
「経済的に実行可能な」範囲内での
「最良」な「利用可能技術」としての対策の選択
→ 各事業者の状況に応じた無理のない対策
・経営環境(企業規模、予算状況、企業ポリシー、地理的条件等)
・生産条件(既存設備の条件・制約、生産スケジュール等)
・製品特性(製造部品の特徴、要求品質等)
→ 自主的取組の促進に役立てる
7
EVABATシステムの開発
8
EVABATシステムの概要
• EVABATシステムとは、産業洗浄工程から出る揮発性有機化
合物(VOC)を対象として、排出抑制対策の選定を支援する
ためのパソコン用ソフト。
• 特に中小企業の方々のご利用を想定。
• 日本産業洗浄協議会の協力の下、環境省事業等を通して、
東京大学で開発。
9
EVABATシステムの概要
対象洗浄剤
・塩化メチレン(ジクロロメタン)
・トリクロロエチレン
評価可能な対策
・冷却水温度の適正化
・被洗浄物の配置の工夫
・蒸気洗浄後の液切り乾燥の導入
・装置周辺の風の低減
・局排風量の適正化
・局排形状の変更
・溶剤回収装置の設置
など
10
EVABATシステム(トップ画面)
11
EVABATシステム(条件入力)
設備条件 作業条件 投資条件
12
EVABATシステム(条件入力)
13
EVABATシステム(条件入力)
14
EVABATシステム(条件入力)
15
EVABATシステム(現状の要因分析)
16
EVABATシステム(対策候補の選択)
17
EVABATシステム(対策方法の説明)
18
EVABATシステム(結果出力)
19
システムの活用例
条件を様々に変えながら、
自社に適した条件を探ることができる。
・今後、実施する対策を検討する。
・現在、実施している対策の改善策を検討する。
・これまでに実施した対策についての効果を分析する。
20
展示会でのデモ
2011年8月31日~9月2日 国際洗浄産業展(東京ビッグサイト)
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特に魅力を感じる点
アンケート結果
22
ユーザーからの意見(1)
利用方法、メリット
[対策効果の計算]
• マニュアル類では対策効果が定性的にしか分からないが、自社の
条件に合わせて計算できるので非常によい。自分で計算してみた
いと思っていた。
• これまで目視などで感覚的にしか把握できなかったことが、数字として
把握できることは有用である。
[装置更新の際の検討]
• 装置更新の際に、洗浄機メーカーからの仕様を元にした比較・検討に使
えるだろう。定量的な検討ができるのが良い。
[目標管理値の設定]
• PRTR物質について、行政に対して目標管理計画を提出することになっ
ている。本システムを使うと、目標設定が数字で出せるようになる。
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ユーザーからの意見(2)
利用方法、メリット
[日常管理への活用]
• 洗浄剤、洗浄装置の日々の管理に使いたい(例えば、室温の
変化によるベーパーラインの変動など)。現在では、PRTR届
出のために、洗浄剤の使用量、廃棄物量の年間での把握し
かできていない。
[排出量減少の要因分析]
• 10年前に比べるとVOC排出量が減っている。減った原因が、
生産量の低下なのか、対策を実施した結果なのか、要因分析
に使いたい。
24
今後に向けての展望
[インターネット上での利用]
• 多くの企業で利用可能になる。
• 専門知識をもったアドバイザーの数は限られている。
[他分野への拡張]
•
•
•
•
•
他の洗浄剤への拡張、排出抑制対策の充実化。
印刷や塗装などの他工程への応用。
地球温暖化防止などへの拡張。
ライフサイクル評価やリスク評価への拡張。
途上国等の支援。
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EVABATシステム 利用方法
申込先
[email protected]
①電子メールで
お申し込み
利用
希望者
②審議後、CDを送付
日本産業
洗浄協議会
③結果データをご提供
※詳細は、日本産業洗浄協議会のホームページをご覧下さい。
http://www.jicc.org/contents/evabat-index.html
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EVABATシステム 申込方法
EVABATシステム(ベータ版)のご利用を希望される方は、
メールの本文に以下の事項をご記入の上、専用アドレスにお送り下さい。
受付はメールのみで行っております。
送付先
[email protected]
タイトル
【EVABATシステム利用希望】として下さい。
本文
(1)連絡先
・会社名/組織名
・ご所属
・ご役職
・所在地
・従業員数
・申込者氏名
・E-Mail、電話番号、FAX番号
(2)対策を実施したい洗浄装置の情報
・洗浄装置のタイプ(開放型/密閉型)
・ご使用の洗浄剤
・被洗浄物
・汚れの種類
・これまでに実施されている対策
(3)ご使用されているパソコン
・OS(Windows XP/Windows Vista/Windows 7/その他)
・エクセルのバージョン(97/2000/2002/2003/2007/2010)
(4)課題
・VOC排出抑制における貴社の課題
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EVABATシステム ご注意事項
<動作確認済みの環境>
・OS: Windows XP
・エクセルのバージョン: Excel 2003、2010
• お申し込み頂いた後、日本産業洗浄協議会内のEVABAT推
進グループで審議の上、決定させて頂きます。
• 洗浄装置等のデータのご提供が前提となります。データ収集
のために、現場を訪問させて頂く場合もございます。ご提供頂
いたデータ、収集データは、当システムの改良に活用させて
頂きます。
• CD郵送のための料金は、着払いとなりますので、予めご了
承下さい。
• 配布数に限りがございますので、在庫切れの場合はご容赦
下さい。
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