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資料編 - 市原市
資料編 Data 改訂経過 ページ 2 市原市環境審議会委員名簿 2 環境基本計画推進委員会名簿 3 環境基本計画についての答申 3 環境の指標の設定理由 5 エコスタッフ会議 7 市原市民の環境をまもる基本条例 23 用語の解説 27 環境基準等 31 1 改訂経過 平成 16 年度 平成 17 年度 10 月 2月 3月 4月 4月 4月 4月 7月 8月 11 月 1月 2月 2月 3月 3月 3月 プロジェクト会議設置(市環境部内) (10/13、10/27、11/10 開催) 環境基本計画推進委員会で「見直し方針」を審議 「市原市環境基本計画の見直しに関する方針」を決定 環境基本計画推進委員会に幹事会(以下「幹事会」 )を設置 政策会議「市原市環境基本計画の見直しに関する方針」を報告 幹事会開催「市原市環境基本計画の見直しに関する方針」 (報告) 、 「環境保 全行動団体の推薦について」、「各部門で所管する計画と環境基本計画に係 わる課題等について」 「エコスタッフ会議」の設置を決定(6/26、7/10、7/24、8/21 開催) 市原市環境審議会を開催「市原市環境基本計画の見直しに関する方針につ いて説明」 幹事会開催「エコスタッフ会議について」 、 「施策の基本的方向等について」 幹事会開催「改訂市原市環境基本計画の素案について」 幹事会開催「改訂市原市環境基本計画の素案について」 環境基本計画推進委員会開催「改訂市原市環境基本計画の素案について」 関係部室局長会議開催「改訂市原市環境基本計画の素案について」 パブリックコメントを実施(3/1~3/14) 市原市環境審議会を開催「改訂市原市環境基本計画について」 (諮問・答申) 改訂市原市環境基本計画を決定(予定) 市原市環境審議会委員名簿 氏 名 大網 悦雄 山田 美代子 今 井 優 石川 克彦 守屋 謙一郎 髙澤 昌義 織 山 武 上符 玲子 小 川 功 石 井 武 阿部 寛治 岡 本 茂 加藤 栄男 小池 清二 中川 良三 大谷 利勝 堀田 健治 山口 由富子 鎗 田 努 2 団 体 名 等 市原市町会長連合会理事 市原市婦人会連絡協議会会長 市原青年会議所 市原市臨海部工場連絡会 三井造船(株)千葉事業所 市原商工会議所 市原市農業協同組合専務理事 市議会議員 市議会議員 千葉県環境研究センター所長 市原市教育センター所長 帝京平成大学情報システム学科教授 薬剤師 自然保護活動家 歯科医師 千葉大学グランドフェロー 日本大学生産工学部学部長 日本大学理工学部教授 いちはら・ごみ端会議 副会長 (社)市原市医師会会長 備 考 副会長 会 長 (任期~17.7.31) (任期 17.8.1~) 選出区分・50 音順 敬称略 環境基本計画推進委員会名簿 環境部長(会長 環 境 部 次 企 画 部 次 総 務 部 次 財 政 部 次 市 民 生 活 部 次 保 健 福 祉 部 次 経 済 部 次 ) 長 長 長 長 長 長 長 土 木 部 次 長 都 市 計 画 部 次 長 都 市 整 備 部 次 長 消 防 局 次 長 水 道 部 次 長 教 育 総 務 部 次 長 学校教育部学校教育課長 生 涯 学 習 部 次 長 市原市環境基本計画についての答申 平 成 18 年 3 月 27 日 市原市長 市原市助役 職務代理者 阪口進一 様 市 原 市 環 境 審 議 会 会 長 小 池 清 二 改訂市原市環境基本計画について(答申) 平成 18 年3月 23 日付け市環政第 88 号で諮問のありましたこのことについて、慎 重に審議した結果、別紙のとおり答申します。 答 申 環境基本計画(案)については、本市を取り巻く社会情勢の変化を的確 に捉え、昨年度に改訂となった総合計画を環境面から支える計画として、 改訂総合計画のまちづくりの理念や都市像に即した見直しとなっている ものとして評価いたします。 本 計 画 は 、市 、市 民 及 び 事 業 者 が 環 境 へ の 配 慮 を 行 う に あ た っ て の 羅 針 盤となるものですが、新たに設定したエコ・ミッションが先導的な役割を 担い、環境像、環境目標の具現化に寄与するものと思われます。 また、計画の策定にあたり市民との協働に配意し、公募した市民、環境 活 動 家 に よ る エ コ ス タ ッ フ 会 議 で の 検 討 は も と よ り 、市 民 の 目 線 に 立 っ た 施 策 の 立 案 、市 民 の 参 画 し や す い 場 作 り に つ い て は 、市 民 の 自 発 的 な 活 動 を 活 性 化 し 、ひ い て は 、ラ イ フ ス タ イ ル そ の も の を 変 え て い く 原 動 力 に な 3 るものと評価いたします。 本審議会は、環境基本計画(案)について慎重に審議した結果、今回示 された環境基本計画(案)を是とするとともに、審議過程における意見・ 要望を以下に示しますので、十分に意を尽くされるよう要望いたします。 記 ● 目標値等について 現在の計画が策定された平成9年度の現状値についての記載は、目標について到 達度を図るための参考となることから可能な範囲で記載を検討されたい。 ● 温室効果ガスについて 臨海部企業からの温室効果ガスの排出量が本市に与える影響は大きいため、その 把握等に努められたい。 ● ごみの減量・不法投棄対策について (1) ごみの減量のため、市民の意識の向上や生ごみ処理機の普及を一層進め られたい。 (2) 本市の不法投棄の状況を鑑み、条例の見直しに併せ、あらゆる手段、対 策を検討されたい。 ● 環境監視について 汚濁物質を排出する事業者の指導について、県と連携した指導の徹底に努められ たい。 ● 環境学習について (1) 現在実施されている学習講座について、より一層市民等への周知を図る とともに、指導者等の育成やマニュアルの作成、市原市独自の養成講座 など予防的観点に立った施策の充実に努められたい。 (2) 農林業に接する機会の創出は環境をトータルで理解できる人づくりに 有効であると考えることから生産者との交流などの施策の一層の充実 に努められたい。 ● 計画の推進について 事業費の削減について更なる工夫を行い、市原市がモデルとなるような取組を図 るよう努められたい。 ● 推進体制について (1) 計画を実行に結びつけるため、市民を含めた推進体制を組織すべきであ り、設置にあたっては、学生やシルバー層などを構成員とした参画につ いても十分に考慮されたい。 (2) 地域における環境活動が活発化している状況を踏まえ、活動者相互のネ ットワーク化と環境活動の更なる活発化を図られたい。 4 環境の指標の設定理由 環境指標は、施策などの進捗状況を管理するにあたり、各環境要素別目標がどの程度達成されているかを知るための「ものさし」となります。 環境の分野・要素 指 標 設 定 理 由 算定方法(【 】内はH9 年度値、※は、地点数等が異なる) 地 球 環 境 分 野 生 活 環 境 分 野 地球温暖化 資源・エネル ギー 市庁舎等事務事業による温 室効果ガスの排出量 大気質 大気の汚染に係る環境基準 の達成率(5項目) 水質 化学物質 騒音・振動 地質 廃棄物・不法 投棄 環境にやさしい商品を購入 する人の割合 「地球温暖化対策の推進に関する法律」に義務付けられた市の 率先取組の計画である「市原新エコ・オフィスプラン」の目標 値を指標とする。 環境にやさしいライフスタイルの実践度を判断するうえで「環 境にやさしい商品を購入する人の割合」が重要であるため。 5 「環境基本法」に基づいた環境基準を指標とする。市内の全測 定局が毎年度基準を達成するとともに基準値を下回るものに ついては継続的に改善していく必要がある。 「二酸化窒素」については、千葉県の環境目標値を指標とする。 水 質 汚 濁 に 係 る 環 境 基 準 BOD・CODは、水質の汚れ具合を示す代表的な指標である。 (BOD・COD)の達成率(河 市内の全測定地点が毎年度基準を達成するとともに基準値を 川・湖沼・海域) 下回るものについては継続的に改善していく必要がある。 生活排水を適正に処理して きれいな水の回復のため、合併処理浄化槽や公共下水道・農業 いる人の割合 集落排水処理等により生活排水を処理する人の割合を高めて いくことが必要なため。 公共下水道普及率 公共下水道の普及率を示す指標として、全国的に使用されてい るものであり、普及率を高めることが生活環境の改善を図る上 で重要であるため。 ダイオキシン類に係る環境 「ダイオキシン類特別措置法」に基づいた環境基準を指標とす 基準の達成率(大気・水質・ る。市内の全測定地点が毎年度基準を達成するとともに基準値 底質) を下回るものについては継続的に改善していく必要がある。 騒音に係る環境基準の達成 環境基準を指標とする。市内の全測定地点が毎年度基準を達成 率(昼間・夜間) するとともに基準値を下回るものについては継続的に改善し ていく必要がある。 地下水の水質汚濁に係る環 環境基準を指標とする。市内の全測定地点が毎年度基準を達成 境基準の達成率 するとともに基準値を下回るものについては継続的に改善し ていく必要がある。 市民一人一日当たりのごみ ごみの減量化に対する市民の協力度合いを示すものである。 排出量 (ごみ排出原単位) 市民一人一日当たりの最終 最終処分量の減量は、ごみの発生を抑制、循環資源として再利 処分量 用、双方の達成を要することから、循環型社会形成の度合いを 示すものである。 ごみの総排出量のうち、資源物 資源物の分別は重要であり、市民及び市の再資源化に対する取 として分別されている割合 り組み状況を示すものであるため。 目標年次の温室効果ガスの排出量÷基準年の排出量 市民意識調査で、 「身の回りでできる環境への配慮として、 日頃どのようなことを行っていますか」の問いに、「環境 にやさしい商品を購入する」と答えた人の割合 環境基準を達成している測定局数÷総測定局数 【50.0%】 環境基準を達成している測定地点数÷総測定地点数 【※87.5%】 汚水排水処理施設(公共下水道+農業集落排水処理施設+ 合併処理浄化槽)で生活排水を処理している人数÷人口 処理区域内人口÷人口 環境基準を達成している測定地点数÷総測定地点数 環境基準を達成している測定地点数÷総測定地点数 【※61.7%】 環境基準を達成している測定地点数÷総測定地点数 【100%】 ごみ排出総量÷人口÷日数【ごみ処理施設に持ち込まれる ごみ排出総量を、人口と日数で除したもの】 【1,063g】 最終処分量÷人口÷日数【平蔵一般廃棄物最終処分場で埋 め立てられた量(最終処分量)を、人口と日数で除したも の】 (資源物+団体回収量)÷(ごみ排出量+団体回収量) 6 丘陵地の自然 自 然 台地の自然 環 境 平地の自然 分 野 湖・池・堰の自然 川の自然 河口の自然 歴史・文化 文 化 環 境 分 野 地元の農林産物を購入する 人の割合 解体工事における分別解体を推進することで、より環境負荷へ の軽減を図るため。 豊かな自然環境は残されているものの、身近にふれあえる場は 少ないため、自然の緑を身近に感じられる自然環境を整備し、 自然の緑に対する満足度を高めることが重要であるため。 消費者の農業への理解が深まり、地産地消が推進されること で、農業経営が安定し、農地が保全されるため。 化学肥料や農薬等の使用を 減らした人の割合 近くに水と親しめる安全で きれいな川や池などがある と思う人の割合 より安全な食をめざすことが、自然環境への負荷を少なくする ことになるため。 市民の価値観も、ものの豊かさから心の豊かさへと変化してお り、河川公園などを整備し、親水空間を身近に感じる人の割合 を高めることが重要であるため。 文化財が活用されていると 思う人の割合 景観 まちなみや住宅地の美しさ の満足度 郷土への愛着を育むためには、文化財の保護や活用を積極的に 図り、見学会などを通じ文化財を身近に感じてもらうことが重 要であるため。 まちなみや住宅地などの美しい景観形成は、市民にとって魅力 的で親しみと愛着のもてる都市への重要な要素であるため。 みどり 公園や街路樹などの緑に対 する満足度 都市公園などを整備し、公園などの緑に対する満足度を高める ことが重要であるため。 市民一人当たりの都市公園 面積 近くに水と親しめる安全で きれいな川や池などがある と思う人の割合 愛護団体数 うるおいとくつろぎの場の創出に向け、緑に満ちたやすらぎ空 間が市民から望まれているため。 市民の価値観も、ものの豊かさから心の豊かさへと変化してお り、河川公園などを整備し、親水空間を身近に感じる人の割合 を高めることが重要であるため。 市民の環境美化活動を積極的に取り入れ、道路・河川・公園の 利用者と行政の協働により、より美しい空間づくりが重要。協 働によるまちづくりの指標であるため。 良好な都市景観の形成に向け、地域住民による活動が重要であ るため。 水辺 環境学習の推 進 市 民 参 加 分 野 建築物の解体等の工事現場 で分別を確認した割合 自然の緑に対する満足度 都市景観形成促進団体の認 定数 不法投棄住民監視活動団体 数 市民の主体的 な参加を促進 するために 環境にやさしい商品を購入 する人の割合 過去一年間に環境保全に関 する社会貢献活動をした人 の割合 (パトロール件数-違反指導件数)÷パトロール件数 市民意識調査で、 「里山などの自然の緑の豊かさについて、 どの程度満足されていますか」の問いに、「満足である、 ある程度満足である」と答えた人の割合 市民意識調査で、「地元産の農林物を積極的に購入してい ますか」の問いに、「購入している、まあまあ購入してい る」と答えた人の割合 取り組んだ農家数÷栽培農家数 市民意識調査で、「近くに水と親しめる安全できれいな川 や池などがあると思いますか」の問いに、「そう思う、ど ちらかというとそう思う」と答えた人の割合 市民意識調査で、「文化財の保全や活用が十分に行われて いると思いますか」の問いに、「そう思う、どちらかとい うとそう思う」と答えた人の割合 市民意識調査で、「まちなみや住宅の美しさについて、ど の程度満足されていますか」の問いに、「満足である、あ る程度満足である」と答えた人の割合 市民意識調査で、「公園や街路樹などの緑について、どの 程度満足されていますか」の問いに、「満足である、ある 程度満足である」と答えた人の割合 都市計画公園面積÷都市計画区域内人口 市民意識調査で、「近くに水と親しめる安全できれいな川 や池などがあると思いますか」の問いに、「そう思う、ど ちらかというとそう思う」と答えた人の割合 道路・河川・公園の愛護団体数の総数 都市景観形成促進団体数 監視強化などにより大規模不法投棄は減少したが、小規模投機は後を 絶たない。地域監視を市民団体と協働することが、不適正処分の阻止 に有効。協働によるまちづくりの指標であるため。 不法投棄等の住民監視活動を行う団体の数 環境にやさしいライフスタイルの実践度を判断するうえで、 「環境にやさしい商品を購入する人の割合」が重要であるた め。 環境にやさしいライフスタイルの実践度を判断するうえで、 「環境保全活動に参加した市民の割合」が重要であるため。 市民意識調査で、 「身の回りでできる環境への配慮として、 日頃どのようなことを行っていますか」の問いに「環境に やさしい商品を購入する」と答えた人の割合 市民意識調査で、 「過去一年間に、社会貢献を目的とした活動(N PO、ボランティアなど)を行いましたか」の問いに、 「環境保全 に関する活動を行った」と答えた人の割合 エコスタッフ会議 ● 会議の趣旨 地球温暖化対策や廃棄物対策などの環境課題を解決していくためには、一人でも多 くの市民がより良い環境に向けて環境活動を実践していく必要があります。 本市には、このような活動に既に熱心に取り組んでいる活動者が多数おり、この活 動者が先導となって、活動の輪を広げ、更に活発化していくことが重要となります。 このような趣旨から、市では、環境基本計画の見直しにあたり、環境保全の活動者 を公募し、市民、団体などの多くの参加者を得ました。 6月から4回にわたり行った「エコスタッフ会議」では、参加者の活動事例につい て報告を受けるとともに、施策の基本的方向等について活動者の視点からの意見をい ただき、見直しの参考としました。短期間ではありましたが、参加者が常日頃から環 境について問題意識を持ち活動を行っていることがこの会議で再認識されました。 また、環境保全活動を行っていくうえでの問題点もありますが、今後、活動者が連 携を深めていくことで、より大きな力が生み出されていくものと期待されます。 以下のとおり、会議内容を掲載させていただくとともに、本編には、会議から出さ れた意見を反映したものについては、下線付きの表示を行い、第4章には活動事例を 掲載させていただいています。 ● 会議経過 平成 17 年6月 26 日(日) 於:市民会館 第1回会議 平成 17 年7月 10 日(日) 於:市民会館 平成 17 年7月 24 日(日) 於:市民会館 平成 17 年8月 21 日(日) 於:市民会館 第2回会議 第3回会議 第4回会議 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 会議の進め方 環境基本計画と環境の現状 グループ分け グループ討議「環境に対する思い」 〃 「キーワード探し」 グループ討議「まとめ」 〃 「発表」 全体討議「施策の基本的方向」 ● 会議の構成 全 体 会 議 グ ル ー プ 討 議 自然環境グループ エコスタッフ会議 地球環境・廃棄物グループ 愛護推進グループ 7 自 然 環 境 グ ル ー プ ま と め 自然環境グループメンバー(◎はリーダー、○はサブリーダー) ◎ 加藤 栄男(草刈ほたる会) 田村 勉(フォーリスト市原クラブ) ○ 髙橋 正恵 時田 幸太朗(市原青年会議所) 今井 保近(炭友会) 丸山 定男(市原市川を美しくする会) 岡本 良一(市原市川を美しくする会) 村越 まり子(市原市川を美しくする会) 河井 直幸(市原トンボ池の会) 渡辺 二弘(地球温暖化防止活動推進員) 河内 昌蔵(花と緑の会) ◆ 生物多様性の確保のために求めること ○ 河川について ・ 河川の3面をコンクリートで覆った河川工法ではなく、生物が生息しやすく、人々が河川に 親しむことができる多自然型河川工法への切替 ・ 人々が河川を保全する意識を高めたり、生態系の保全のための河岸への植樹 (既に養老川沿いで河川清掃や植樹が実施されている) ○ 自然(動植物)について ・ 市原の自然(動植物)実態の調査、研究や継続的なモニタリング結果報告書の作成(湧水・ 堰の実態及び「ちはら台地区」を加えた自然環境実態調査報告書の作成やレッドデータブッ クを考慮した環境対策調査など) ・ 失われつつある動植物を再生させるための専門家や指導者の育成や紹介制度の整備 ◆ 森林・里山の保護(竹林含む)のために求めること ○ 森林について ・ 森林及び竹林資源の保全のため、間伐材の利用などの有効活用事例の調査 (例えば既に実施されているが、竹林を伐採後、竹で炭を作ったりする有効活用) ・ 森林及び竹林が現在荒廃しつつあるため、それらの生態的調査や活動団体の推進(緑地 保全条例に竹林の保全を加える改正など) ・ 森林及び竹林の地主や業者と、住民と、活動団体がお互いの考えを理解し、円滑な関係を 保つための調整 ・ 水源涵養林の保護 ○ 自然(動植物)について ・ 人の目が届きにくい森林等は、不法投棄がなされやすいため、早急に不法投棄対策(防犯 のための連絡ネットワークの作成等)を実施し、その森林の保護とともにその森林に住む動 植物の生息域の保全をすること ・ 畑作等が放棄された荒廃農地などの有効利用活動の推進 (例えば既に実施されているが子供たちが自然や生き物とふれあう遊び場としての場所の 提供といった活動など) ・ 奥山に住む小動物は自然の減少により餌場が減少しているため、奥山の自然を保ち、小動 物の餌場確保をすること 8 ◆ 水資源の有効利用と節減のために求めること ・ 中水利用の促進(下水を浄化した水を中水として、洗車や植物への水まきなどに再利用で きる) ・ 雨水の有効利用の促進(ため池等とした水源確保により、緊急時の貯水機能や生物の生息 域の確保ができる) ・ 水辺の自然環境に親しみ、身近な河川を美しく保つために考え、行動する親水化計画の促 進(例えば、整備途中である養老川の自然歩道の完成) ・ ゴルフ場、農地に散布される除草剤等の農薬の流出による河川水質の汚染を防ぐため、水 質調査等の水質管理の推進 ・ 地下水の利用促進 ◆ 市民や企業と環境保護活動グループが情報を共有するために ・ 環境保護活動グループ間の長期的なデイスカッションの場としての環境シンポジウムの設 立 ・ 環境保全団体の育成・補助金などによる協力 ・ 環境保全団体間で、経験や蓄積されたデータの情報提供ができる連携整備 ・ 環境保全活動に対する住民の理解と協力の普及 (環境保全活動者の高齢化が進んでいる) ・ 市民の森や親水公園など市民が身近に市原の豊かな自然にふれる機会を持てる設備の整 備(万葉集にも歌われた市原の自然に触れることができる、自然形態の萬葉植物園の設立 など) ・ 自然環境教材の整備(地域の活動等も示した地域密着型の市民や小中学生のための自然 を知るための手引書の作成など) ・ 環境問題に対する市民や企業の行動にインセンティブを与え、環境問題に取り組むための 仕組みの促進 ・ 市民の環境問題に対する意識を高める啓発活動の促進 ⒸTeruo 9 地球環境・廃棄物グループ まとめ 私達はきれいな市原市にしたい!! ― 日本一の里山景観に抱かれた「いちはら」 エコスタッフ会議報告 を通じて Ⅱ . 7 / 10 ・ 7 / 24 の Ⅲ.グループメンバーの 今後の活動 市に ― 地球環境・廃棄物グループメンバー Ⅰ.7/10・24 のグループ討議 グループ討議概要 環境No.1 ◎ ○ 羽鳥シズ子 妻川 征臣 今野 正子 長本 和夫 永野 久雄 高井 康二 山田 真由美 高田 洋二 茂木 節子 根岸 茂 野村 正義 (いちはら・ごみ端会議) (市原GONET) (市原海岸企業リサイクル会) (協同組合若宮ショッピングセンター) (白幡小学校PTA) (第2クローバー学園) (◎はリーダー、○はサブリーダー) 【Ⅰ.7/10・24 のグループ討議を通じて】 よりよい地域づくりのために 望ましい環境像〈自然と共生して豊かに暮らせるまち〉を標榜という共通認識のもとそれぞれの 活動を披露。メンバーそれぞれの立場を理解して、グループ討議を実行 メンバーの活動特性 ・活動は具体的、行政 に依存せず ・意識は常に改善、と にかくこのままで は、真の改善につな がらない ・対策実行は、待った なし、出来ることは すぐ実行 ・減量化には苦労して いる 課題テーマ共通認識 ・家庭が主体となる ために ・自然との共存のた めに ・事業者・市民・行 政・施設がどうス クラムを組むのか ・啓発から市民活動 の醸成、そしてネ ットワーク化へ グループ討議から 〈討議の進展要約〉 汚染の進行の現状から、グループは、 課題対応策の提起をベースに意見集 約。 そのキーワードから、行政スタッフに て、施策の基本的方向見直しを ―意見集約ポイント― ・メンバーの想いは「きれいな市原市」循 環型社会=ゴミゼロ社会の実現 ・生産者・販売者・消費者3者間の共通認 識を ・環境改善には武器が必要 ・行政はテレビ放送のほかの映像媒体で もっと PR を ―提案のベース― 循環と減量=3R を徹底し、活動主体を市民へ、行政は支援を 〈課題対応のキーワード〉 ・ 意識を変える。その為に率先垂範する市民・団体にスポットをあてる ・ 子ども達を核にして、家庭地域を巻き込む *よりよい地域とは ・多様化されるライフスタイルの受容とリスクを分かち合う集団の醸成 ・少子高齢化 進展に応じる地域福祉の展開 ・資源循環型社会への貢献がバランスよく展開されてい る地域である。 10 【Ⅱ.グループメンバーの今後の活動】 ・ グループメンバーのエコ活動は具体的で着実であるが、行政との連携が希薄で ある。行政が主体となることと広報の有機化ほかによって支援することを的確 にし、それぞれの具体策の進展をはかれるように連動したい。 ・ 市民公益活動としての発展を推進したいという共通認識がメンバー間に芽生 えた。 ・ 市民(地域)/行政/事業者/施設のスクラム化を推進したい。 そのためにはまず市民公益活動のネットワーク化から 【Ⅲ.7/10・24 の会議を振り返って】 平成9年に策定された環境基本計画見直しの一環としての会議設置であること は、第一日目の行政側からの説明・資料から理解できるが、環境の現状認識のと ころで、会議参画者と事務局の情報共有は十分であったか。最終日に事務局から どのような提案がされるのか注目したい。 ⒸTeruo 11 愛 護 推 進 グ ル ー プ ま と め 愛護推進グループメンバー 平 山 明 彦 市原ネイチャークラブ ◎ 東 利 幸 ふるさと生きがいづくり ○ 辰 巳 雅 彦 GEPJ 千葉エコクラブ ○ 鈴 木 富 也 金杉公園清掃管理会 木山 茂 小 林 忠 正 白旗公園愛護団体 浜 田 裕 でづネイチャー21 寺西 三郎 浅賀 満枝 花 舛 井 栄 寿 市原リトルメッツ 山 田 侃 正 優心会 渋 川 弘 芳 若宮団地愛護会 (◎リーダー、○サブリーダー) キーワード l 地域 の環 環境 境は は住 住民 民で で守 守る る 地域 地域 地域の l 教育 の意 意識 識を を向 向上 上 教育 住民 住民の (環 境、 、マ マナ ナー ー、 、道 道徳 徳意 意識 識の の向 向上 上) ) (環境 l 資金 ンテ ティ ィア アと との の兼 兼ね ね合 合い い 資金 ボラ ボラン 動機(活動を始めたきっかけ) 地域づくり(住環境) ・公園の清掃、防犯パトロール等、少しでも美しく、気分の良い地域にしたい。 ・ふれあいの街、マナーを守ってきれいな街、交通、防犯、防災0の街実践を目標に ・誰もが安心して(環境衛生面)利用活用出来る公園環境をつくりたい。 ・きれいな町、ふれあいを大切にするまちにしたい。 ひとづくり(ふるさと作り) ・年配者には社会参画の場を提供し、子供達には、地域に親しむきっかけをつくる。 ・自分たちの力を結集することで、我々が昔親しんだ山や川、海を少しでも取り戻す。 ・子供たちにふるさとと呼べる街を感じてもらいたい。 ・植物(桜、菜の花、花)植栽等を通じて地域のコミュニケーションを図りたい。 社会貢献(地域貢献) ・勤務先の環境方針「地域の環境保全活動に対しても積極的に参加し、地域社会に貢 献します」を実践する実行部隊として活動を行っている。 ・環境問題を解決するには、環境教育が必要であり、今までの実績を活かし環境教育 を地域で行いたい。 12 方向(実践と目指すもの) 安全で 住みやすく 人と自然 人と人のふれあいを大切にする 地域とする 自然環境の保全・回復、住環境をまもるために地域社会のつながりを大切にし た活動を行い、一人でも多く環境問題に関心を持つ市民を増やす 何が必要か 活動が環境問題を解決するために どのように貢献しているかを認識する 人づくり ・各個人の感受性の向上(マナー、ゴミを捨てないなど)を高める活動 ・地域は住民でまもるという意識を喚起する ・他の地域、企業や団体に活動協力を広く呼びかけるネットワーク作り ・他の団体との情報交換、共同作業 ・環境教育の普及・活動の普及(全市民に) 場づくり ・人と人が集まれる場 ・器材、器具を保管する場 ・活動の結果を残せる場 資金づくり ・活動に対する行政、企業や団体からの後援 (支援した企業や団体に対する評価を明らかに) ・行政からの支給品目の拡大 ⒸTeruo 13 グループ討議(自然環境グループ) 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か 14 川を美しくする会 岡本さん 37 年間続いている河川愛護団体、会員 330 名、年会費 500 円。 楽しみながら環境問題を検討する。難しく 考えると挫折して長く続かない。 秋の河川敷での芋煮会を兼ねた河川清掃 も楽しいです。 ネイチャー21(浜田氏)、市原 GONET(今 野氏)いちはら・ごみ端会議(羽鳥氏)等 の団体の協力を得て、養老川下流に河津桜 を植えています。150 本(8m×150)=900 mを既に植えさせて頂きました。ライオン ズクラブ、ロータリークラブの方々にも賞 賛していただいております。 上記、河津桜は5~6年間すると立派な桜 並木になる。きれいな所にはゴミを捨てな くなると思う。 次世代の方にも続けてもらいたい!! 他の種類の桜(吉野桜)は別の所に植えて ほしい。 河津桜里親制度あり。1本2万円(5年間保 証)。 すでに申し込み 50 数本あり。 市原市の認定事業としてお願いしたい!! パンフレットあり、添付します。 とんぼ池の会 河井さん 市原市における自然環境の破壊は、近 年ますます深刻度をましており、特に 『里山や谷津田』の荒廃が極限状態に 達している。 私たち『市原トンボの会』は、このよ うな状況の中から自然環境の現状回 復と破壊防止のため、広く市民が参加 できる活動の場として、市内の内田地 域に約 2,000 ㎡の休耕田を無償で借 り、『トンボ池』を作っている。 『トンボ池』を作り、更に池の周囲に 観察路を整備し、数種類の木を植え た。月 1 回の定例活動日には、観察路 の草刈、池の補修、ザリガニの駆除を 行い、忙しい。 また、近くの南総公民館主催の『きら きら自然探検隊』の行事を年6回サポ ートし、小学生や自然を愛する人々と 交流している。 (問題となっていること) ザリガニの繁殖によって、トンボの幼 虫やヤゴが食べられてしまう。一時は ヤゴが全くいなくなったときもあっ たが、徐々に駆除することによって少 しずつではあるが増えだした。 (問題解決に必要なこと・工夫したこ と) ザリガニだけを殺す方法はないか。 ①網でザリガニを捕るのは確実だが、 とてもではないが取りきれない。 ②農薬を使ったこともあるが、環境へ の影響はどうだろうか。 ③ザリガニは田んぼのような濁った 水を好むので、逆に清流があればザリ ガニは減るだろう。 他の方法を知りたい。 金集めが難しい。個人の力では限界があ (将来はこうなると良い) る。でも、頑張る。 現在の『トンボ池』には湧水がほと 企業の方々がバスを貸してくれたりして んど無く、雨水に頼らざるを得ない。 協力していただいている。 井戸も掘ったが湧水は出ない。トンボ あまり負担はかけられないと思っている。 は種類によって、流水を好むもの、た 特に子供達(小学生)の河川浄化運動に際 まり水を好むもの、清らかな水でなけ しても大変お世話になっている。 ればダメなものなど様々だ。湧水が出 れば条件を変えた水場を作ることが でき、そうすれば数十種類のトンボの 棲息が可能となるだろう。 理解ある協力団体を増やしたい。 (実現するためにやってみたいこと 現在の協力団体は次の通りの方々です。 問題となること) 市原市三師会(医師、歯科医師、薬剤師会) 地元の人の話では、深さ 200~300m 市原ロータリー中央クラブ の井戸であれば湧水が出るとのこと。 市原南ライオンズクラブ 道具と時間と金があれば可能なのだ 養老川漁業協同組合 が・・・・・。 養老川鮎釣研究会 丸善石油化学(株) 市原東ライオンズ C 五井婦人会 市原市造園緑化組合 市原市建設協同組合 東電、五井、姉崎事業所 高滝湖観光企業組合 NO.1 草刈ほたる会 加藤さん ・ふるさとの豊かだった自然の景観 や生態系は、様々な要因により壊さ れてきた。農地も生産放棄による荒 廃が進んでいる。 ・そのようなふるさとの農地や水辺 を自分達の手で有効利用しながら、 新しい自然環境を作って行こうと、 町内の有志約 70 名が立ち上がり 『草刈ほたる会』を結成。(2000 年6月) ・『どろんこ広場』『どんぐり広場』 『ほたるの里』『とんぼ池』『コス モス畑』『魚の群れ泳ぐ川』などを 休耕地や水路を活用し建設。 ・生態系の復元を目指しながらも、 憩いの場、子供達の遊び場としても 利用され親しまれている。 (問題となっていること) ・生物、植物再生のための、自然環 境整備をするための指導者やノウ ハウの蓄積が必要なのだが、それが 無い。失敗の繰り返しで、随分と遠 回りをして来てしまったように思 う。 (問題解決に必要なこと・工夫した こと) ・先駆者を訪ねて、各地に成功事例 から学んだりしてきたが、市原市内 に自然環境に関する分野毎の指導 者がいると、どんなに良いか知れな い。 ・市内に限らず、県内の専門家や指 導者とのパイプも必要であり、行政 に指導者紹介窓口を求めたい。 (どうなった) ・市内各地の活動グループが、行政 の仲介で集まった。今回の会議テー ブルこそが出発点だと考える。 ・環境基本計画の見直しのための提 言をまとめるには、市内グループの 活動は浅く、その情報力は弱いと思 うので、今後の交流発展により、情 報の共有、強化が大切。 (将来はこうなると良い) ・『市原環境シンポジウム』のよう なものを毎年開催し、行政と活動グ ループ、そして地域住民が一体とな り、長期継続的なディスカッション の中から、市原市の環境施策の方向 を探るのも必要だと思う。 ・そしてそこに多くの専門家、知識 人を招き、学ぶことが出来れば素晴 らしいと思います。 ・土木工事、造園工事などの業者に は、自然環境に対する関心をその保 全技術や知識を持ってもらいたい。 NO.2 項 目 炭友会 今井さん 市内の竹林が荒れ放題になっている。 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か 整備を目的として契約した竹林を整備・管 理している。(千葉県から里山条例に基づ き認定を受けている。県下第2号、市原市 第1号) 契約外の竹林の間伐も可能な限り応じる こととしている。 間伐材を炭材として炭を焼いている。 市内に同じような目的を持つボランティ ア団体が沢山出来て、協力しあえるように なればいい。 行政当局に竹林の実態や地主の要望を把 握してもらい、統一的な整備基準を策定し てもらいたい。 今まで(3年間)蓄積してきた経験やデー タを提供することで、役立ちたい。 必要とする団体があれば、市当局を通じて 提供できるように取り計らいたい。 このことを積極的にPRしたい。市当局に もPRして頂くべく働きかけたい。 ①間伐材の活用・用途 現状では竹の需要がほとんどない。我々が やっているような炭にすることも処理能 力に限界があり、また、出来た炭の大量消 化も望めない。炭については公の用途が開 拓できればいい。例えば養老川の浄化のた めに川底に敷いたりすること。農業センタ ー(農業振興課)でトマトの水耕栽培に試 用してもらったことがある。 ②伐採した竹の処分 焼却処分以外に方途がない場合の対策も 急務である。クリーンセンターに搬入する 以外に方策がない。この場合手数料の減免 が可能かどうか。 ③作業の機械化 ②に代えて大型の粉砕機があれば粉砕し て森林にばらまくことでリサイクル化で きるが、1ボランティア団体にそれを調達 する資力も管理する能力もない。竹の搬出 や運搬のためフォークリフトや大型トラ ックの必要性も高いが、粉砕機と同様の問 題が壁である。どうしても公的機関の支援 が必要である。 ①市原市内の竹林の詳細な実態調査 ②竹林整備ボランティア団体の育成と支 援策確立(テコ入れ) ③市によるボランティア団体と竹林地主 との橋渡し ④伐採竹の活用・処分方法の確立 ⑤竹伐採作業の機械化 ⑥市営(市有)炭窯の増設と管理法確立 高橋さん 年々、トンボや蝶などの生物が減少しつつ あると考えられ、この状況を止めるために 何か出来ることはないかと考えた。 特にありません。 (問題となっていること) 河川改修によって、河川の蛇行が無くな り、河川がコンクリートの3面張りとな り、生物の生息域を無くすという自然破壊 が起っている。 (問題解決に必要なこと・工夫したこと) ・河川改修における工法を多自然型へ変更 する。 ・河川改修された河川について、自然を取 り戻す方法を考える。 ・個々の河川、または、河川の一範囲内で の河川の特徴による問題を把握し、より小 さな範囲での河川改修を行うことによっ て、無駄を省き、きめの細かい河川改修計 画を立てる。 ・必要に応じて、河川改修前後の生物モニ タリングを行う。 (どうなった) 今後なされるため、不明。 (将来はこうなると良い) 地域にもともと存在する生物や植物が多 く存在し、蛇行している河川環境。地域ボ ランティアや自然学習のための子供達な どによって、常に川が人との関わりを持っ ている状態。河川の洪水を考え、後背湿地 等の土地利用政策も十分考慮されていて ほしい。 花と緑の会 河内さん 地域環境の美化・保全作業は、行政 まかせでは、改善しない。地域住民 によるボランティア活動によって、 促進すべき。 当時、雑木が繁っていた団地斜面を 整備し、桜並木や草花を植え、地域 環境美化を図ることにより、住民の 憩い・安らぎの場を造りたかった。 地域環境の美化・保全作業をボラン ティア活動として、実施している。 光風台団地斜面(市有地)等に桜、 つつじ、金木犀、くちなし、アジサ イ等を植樹したり、街路樹下部にミ ニ花壇を造るなどして、地域環境の 美化活動を実施している。 (問題となっていること) この種ボランティア活動は、お金も 人も掛かり、行政や地元住民の支援 が必要であるが、無関心な人が多 く、思うような支援が得られていな い。 (問題解決に必要なこと・工夫した こと) まず、小人数でも動く意志のある人 が行動を起こすこと。 行政や団体からボランティア活動 関連経費やインフラ整備等の支援 が、出来るような仕組み造りが必 要。 (どうなった) 当環境美化活動を開始して、今年で 5年目を迎え、約1㎞の団地斜面 に、一応の植樹(桜:130 本)を完 了し、環境維持作業を行っている。 (将来はこうなると良い) 当活動を漸次地域に広げ、ボランテ ィア活動に関するノウハウや喜び を分かち合うと共に、地域の景観を 拡大したい 15 NO.3 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 フォーリスト市原クラブ 田村さん 1 失われた、日本古来の自然環境を身近なところから、 再生保全を願って 2 市内全域の『自然環境実態調査』を把握し、レッドデ ーターブックの変化、有効な環境保全を図るため、調査、 報告書の改訂版作成。(前回は予算の関係で、湧水、堰 が除かれ、編入後の『ちはら台地区』を加える必要があ る。 ) 3 子供達に恵まれた自然環境を引き継ぐことが出来な くなった。他県に転出する市民を引き止める。 1 2 3 4 5 6 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 渡辺さん 1 石油精製業約 40 年間働き CO2 発生の根源を製造したこと ⇒CO2 増加に加担したと思っている。 2 畑作約 300 坪耕作している。周辺に放置農地が多く無制限 な雑草剤等の散布で農薬汚染が身近な所で発生しているこ と。 3 洋蘭栽培に於いて自宅にて気温等(最高・低)を記録して いる。約 30 年間で特にここ数年の変動巾が大きいこと又気 温上昇が急激になってきたこと等気がかりになってきた。 4 野焼き⇒ゴミ等を燃やし、この害が環境悪化になる認識が ない。塩ビ他化学物質の飛散による。 1 車の使用回数を少なくしている。 出来る限り歩く、自転車を使う 2 ゴミ仕分け ①生ゴミ⇒コンポスト ②資源ゴミ 3 電気の使用量チェック⇒不要電源の切断等 『自然環境実態調査』報告書改訂版の発行・促進 大気浄化、地球温暖化防止の推進 自然エネルギーの有効利用の促進 『緑地保全条例』に竹林の保守・保全を加える。 奥山再生、小動物等の餌場を確保して保全する。 森林公園、萬葉植物園および市民の森:最低 10 か所 (借地)の建設促進 7 新設圏央道のグリーンベルト化(館山道にならう) 8 主要道路の分離帯に植樹(低木)グリーンベルト化 9 電柱を廃し、地下共同溝を採用し、街路樹を植えて緑 化する。 『街路樹マップ』を作成して市民の啓発を図る。 10 産廃ごみ不法投棄、ポイ捨てごみ、放置自動車規制区 域の拡大(学校、通学路、バス停周辺) 、規制強化※ア イダス委員、放置自動車廃物判定委員就任の経験から 11 河川改修後の植樹、再生を条例化する。 花が咲き、実のなる常緑、落葉樹の混栽 12 養老川(2級河川)の自然歩道、未完成ルート(最河 口部~養老橋間約4km)開設促進。 13 ウォーキングに利用されている各河川の「狩猟禁止区 域」の設定(危険防止、急を要す。 ) 14 各準用河川の多自然型再生促進 特に枝川は蛇行が直線化され、コンクリート三面張り、 生物死滅。子供達の水遊びの場が失われてきた。戸田川 も同じ。 15 中水の利用促進 16 水源涵養林の保護 緑の濃い、自然環境を取り戻して、次の世代が住みよい環 1 河川や湖沼に於いて魚や 境の実現 昆虫の成育が順調な自然環 境が整うこと 2 季節が順調な変化をし、 暖冬酷暑の少ない環境を作 れたら良い。 自然環境再生のための規範づくり、エコスタッフによる 『環境基本計画』の指針の検討、環境配慮の推進 実現する ためにや ってみた いこと 縦割り行政を是正し、横の連絡を密にして、市民の要望に 沿った施策の実現 1 行政に企画してもらいこ の計画実行に参加する。 2 地域に於いて少しでも環 境について、小集団での会 合等に入り広報活動の一助 としてやってみたい。 資格等が無い為、話に行く機 会がない。おもしろくない話 しなので厭な顔をされる。 京都議定書の期限切れとなる 2012 年以後の『地球温暖化』 1 行政(市や県)で機会を 対策に対応する、市独自の『長期計画』を策定すべきであ つくる ると期待します。 2 地区毎の小さい集まりを 多くつくる 3 インセンティブを与える。やれ ば少しでも得になる。県や 市に於いて罰則を設け、罰 金等を取り、実行した人と やらない人の平等感を保つ 問題とな ること あと何が 必要か 16 (問題となっていること) 1 農地の農薬汚染⇒除草剤 等の使用 2 野焼きによる学物質飛散 ⇒土壌・河川へダイオキシ ン他の汚染 3 暖冬・酷暑日数の増加 (問題解決に必要なこと・工 夫したこと) 1 県の地球温暖化防止活動 推進員として活動中 2 市や県で多くの広報活動 が必要 3 各人の意識を高める 4 環境に努力した者、破壊 した者の信賞必罰を行うこ と (どうなった) 自分の周辺では、無関心や利 便性追求の人たちが多い (将来はこうなると良い) 生活の中で省エネルギー循環 型社会になり、自然の力を認 識出来る人間生活になって欲 しい。 グループ討議(地球環境・廃棄物グループ) 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か NO.1 いちはら・ごみ端会議 羽鳥さん ーごみ端会議誕生ー 『ごみ減量運動をやりませんか?井戸端会議ならぬ ごみ端会議 どうですか?』おもしろいですね。平成 13 年の 夏でした。 『井戸端会議こそ、地域活動の原点』この思いを伝えていこう。 そして一人一人が生活者として、ごみ減量にむけて取り組む積極的な意思と行動力をもって、個人として参加する方 が自覚が高まると考えました。テーマは『家庭ごみの減量』にしぼり、会の目的『家庭ごみの減量』自分の家庭ごみ を徹底して減らす。その輪を近隣・友人にと地域に広める。具体的には基礎学習に進み、 『ごみ処理費に年間 20 億円 以上の税金が使われていること。焼却炉の寿命がくれば 100 億円の経費がかかること。 *もったいない *たいへ んだ!このことが私達の心を動かし、誕生した。3つの目標を掲げました。①ライフスタイルに合わせた生ごみ減量 ②マイバック運動を広める③集団回収の推進 3つの目的に向けて、4つの部会活動展開 :渉外部会・・・業者との対応を担当。3Rの中でリデュース担当。市原市実施のエコショップ認定制度の認定チェ ックに協力。現在、不動産業アパート管理者の方へ『ごみ関心度』アンケート実施。 :学習部会・・ごみ処理場、衣類リサイクル工場、ペットボトル再生工場、エコセメント等工場見学会や勉強会開催 :広報部会・・・年4回広報紙ゴ・ミンゴ発行 16 年リニューアル。市クリーン推進課 850 リサイクル班登場。市 では平成 22 年度までに市民ひとり1日に出すごみの量『850g』。めざそう!850 市内 500 町会に 8,000 部回覧。 「ごみの分け方・出し方」リーフレット作成協力。 :組織部会・・・活動を広めるため、思いつくことはなんでも、どこへでも出かけていこう、という行動隊。地域に 役立つ活動を、と集団回収の資源集積所(2箇所設置) 。押しかけPR隊の「ごみ端キャラバン隊」 ・・・町会内、 老人会、小学校、中学校、PTA、各種団体等の呼びかけに地域を巡回中。キャラバン隊の活動を通じて私達が次 の世代に残す遺産として、ごみを徹底して減らすシステムづくりに行政と対等なパートナーとして歩んでいきたい と思っております。 (問題となっていること) (問題となっていること) :団体発足後、1年余りで飛び込んだ全国大会での事例発 :一般廃棄物の状況・・・ 表『第2回ごみゼロ推進全国大会』参加でした。 市原市のごみ処理量・・・H12 年度まで、ごみ処理量 『ごみ端会議?何だいそりゃ。ごみを拾って歩くのか は右肩上がり、その後、H13、14 年2年連続減少。こ い?』と言われていたごみ端会議が、全国大会参加によ れは、各種リサイクル関連の法体系整備や市の事業展 り、まさに『認知』された団体になったこと。4年目を 開もさることながら、私どもの活動の原点でもある『環 迎え、真価を問われる点。そして、68 人での発会式。現 境をまもって!』という意識が市民一人一人の中に浸 在、会員数 500 余、さらなる地域への定着化。 透しはじめていることの表れであろうと思う。 :マンネリの予感・・・このままでいいのか・・・ 市では、H14 年7月『一般廃棄物処理基本計画』を策 :会員の増員・・特に男性会員への働きかけ。 定。 :収入源が会費に依存。会員が広範囲のため、いつでも持 市民一人1日あたりのごみ排出量、現在の 1,104gか ち込める集積所の設置(2箇所から5箇所位) らH17 年度に 950g、H22 年度には 850gとする目標 を立てる。 (問題解決に必要なこと・工夫したこと) :集積所の設置で拠点として南部の会員が働きかけを行う。 この目標は、バブル経済が始まる前の昭和 62 年度と、 :拠点が整備されると男性会員との協働(解決策として夫 同水準。一度味わったライフスタイルを変えるのは難 しいが、ごみ端会議にとっては、やりがいを感じる。 婦で参加) :マンネリ化の予感・・・市が実施の出前講座『おでかけ 古紙・ビン・缶等、資源物の回収・・・市がごみステ くん』との協働。市民の人気メニューは『安全』と『ご ーションでの回収量は増加傾向、集団回収量は年々減 少傾向にある。 み』 市が回収すると、一旦、清掃工場を経由しリサイクル エコ月間6月から7月にかけて小・中学校の環境学習 『おでかけくん』に協力。ごみ端ではごみの替え歌も披露。 業者に持ち込まれるため、1kgあたり 32 円の費用、 『なんでもやります』の中で、『コント』の披露。2本の 集団回収は直接業者に引き渡され、12 円で済み、非常 台本作成(○×スーパーの買い物風景・とある町のごみス に効率的なリサイクル法であり、3分の1の経費であ ること。 テーション)市の職員との共同作成。 集団回収は、『近隣親子のふれあいの機会をつくる』 メリットあり。 ごみ減量の中で、アイデアいっぱい。・・・紙ごみの 雑紙回収発案。お菓子箱、テッシュ箱、トイレットペ ーパーの芯など、紙の袋に詰め込む。 (どうなった) :おでかけくんのコントで、キャラバン隊で、広報紙ゴ・ミンゴで、市民にその存在が広まったごみ端会議ですが、 それだけで満足しているわけにはいきません。ごみ端会議の役割は①ごみ減量の気運を盛り上げること、②ごみ減 量の成果を上げる事の2つである。 目下、①の達成率は 50%、②は 20%というところである。 (将来はこうなると良い) :仲間と楽しく活動していますが、どこまで続けるか大問題。5年、7年と自ら期限を突きつけ目指す目標に到達し なくてはなりません。市民全体にごみ端会議の心意気が伝わり、ごみ減量からごみゼロが当たり前になった時、ご み端会議は無用となります。ごみゼロが当たり前になった時、地域にむけて、高らかに『解散宣言』する日を目指し、 仲間たち、さらに行政と手を携えて歩んでいきます。 ==めざすは、『ごみ端会議』無用の社会== 17 NO.2 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か 18 市原GONET 市原企業リサイクル会 今野さん 長本さん 平成 12 年リハビリのため散歩中、神崎川のヘドロ臭に気づき、我家の生活排水は、 ・東京電力としては、環境問 どこへ流れていくか調べたことがきっかけ。村田川~東京湾へ注ぐことを実感し、 題にも前向きに取り組んで 川を汚さない工夫をはじめました。以前から、ごみひろいを一人で行っていたが、 おり、ISO で、紙、電気、ガ 神崎川で元気をもらった経験から、自分にできることをしよう。人にも伝えようと ソリンの減少に努力してお 決心し行動開始。たまたま、生ごみ堆肥の液肥で我家の排水槽がきれいになった体 ります。平成5年から五井 験から活性液や泥だんご(元気玉)を川へ投入したり、ごみひろいをするようにな 火力発電所で、近隣企業に った。 呼びかけ、市原市や紙回収 又家庭菜園からの気づきも大きい動機です。活性液などについては、県の了解をい 業者のご協力をいただき、 ただいており、県の指導で旧土木事務所へも現物持参で了解いただいています。多 海岸企業リサイクル会(17 勢無勢かもしれないけれど、私の生き方を変えた神崎川での気づきが出発点です。 年4月現在、27 事業所参加) を発足させました。 ①神崎川下流域のごみ広い、ミニ草刈、活性液投入など、水質検査 ・市原市の海岸企業 27 事業所 ②日常生活の中で生活排水の汚れを少なくする努力⇒アクリルたわし使用、ろ紙利 で紙のリサイクルに取り組 用 んでおります。 ③米のとぎ汁、みそ汁、正油、牛乳、油、梅酢ののこりを活性液で浄化源にし流す。 ④日用消耗品を環境にやさしいものを選ぶ。表示指定成分をチェックする。 ⑤陸を汚さない工夫⇒農薬・化学肥料、殺虫剤を使用せず、無農薬野菜づくり。ご み減量(生ごみ・堆肥・草・剪定枝の堆肥化・マイバック所持利用・雑紙回収、 マイ箸持参)散歩コースのごみひろい・生ごみで花壇つくり ⑥ごみ減量啓発活動(ごみゼロ交流会・ごみゼロ講演会・ごみフェスタ参加や実行) 県との協働事業 あなたが主役!ごみ減量の達人大集合! ⑦気づきを伝えること。あらゆる機会を見つけて体験や経験を通して人に伝える作 業 ⑧水の交流会(生協水辺の環境調査)年に1回参加 ⑨廃油石けんづくり ⑩ミニハウスでの交流拠点づくり(生堆肥づくりの講習、環境グッズの見本展示) ⑪小・中学生徒と総合学習でのかかわり ⑫町会への働きかけ ①神崎川下流域は朝夕散歩、ジョギング、犬の散歩、リハビリの人が通り挨拶など、 ・発足当時は、補助金等があ コミュニケーションをとる姿が見られます。気が休まる空間がつくれたらと思 り、加盟企業も協力的でし う。地域を流れる神崎川を通して人々の交流や街づくりができたらいいと思う。 たが、最近は市況と回収費 辰巳台東小の子供たちの原風景となればいいなと思う。流域住民と川をきれいに の差も多く、不景気による する活動が夢です。川をきれいにというより流域に住む人たちの意識改革の方法 経費削減の時代とともに脱 を考えたい。 会企業も毎年あります。 ②ごみ減量特に生ごみ減量を進めたい。資源循環させたい。市民ボランティアの育成 回収費 6円/㎏ ③皆んなで自然環境やごみ問題の課題を共有し、成果を共有することが街づくりの 売却費 1円~3.55 円 こつと思う。皆んな考えや思いが違うけれど、良い所を肯定的につないでいく作 *差額を回収業者に支払う 業、雰囲気づくり。 (企業負担) ①今まで通り、自分達に出来ることを無理なく楽しく続けていくこと。 ②伝わる行動を心がけ、また、地域の人々とのコミュニケーションを大事にしてい くこと。 ③親子環境教室の開催 ④多くの人へのごみ減量啓発活動を続ける一方、ごみ減量を実践している人を生か す工夫をする。 (ごみ座談会とかごみ減量達人集まれ等)生ごみ減量マップ作り、生ごみ堆肥づ くり講習会、ごみごみ新聞発行など、生ごみ堆肥で花コンクールなど ⑤所属団体から情報発信してもらえるよう地域で頑張りたい。 ⑥原稿依頼に応じる。 ①家族中心の小さなグループのため、パワー不足あり、同じ思い、熱意のある仲間 が欲しいと思う。応援など(河川浄化) ②資金不足(環境活動全体) ③行政の協力 ①川をきれいにするには多くの人の力、行政の力が必要、コーディネートしてくれ ・補助金があるとよいと思わ る人達がいてくれたら街、町会、学校、地域住民の働きかけやネットワークづく れる。 りが出来るのではと願っています。 ・もっと加盟企業を増やすこ 川づくりのモデルづくり。 とにより、紙のリサイクル ②生ごみ減量モニター(無償で)を募集、毎年行い、市民ボランティアのリーダー を推進していきたい。 を作っていく。成果を共通の理念を持つ委員会で検討。 地域の中で実行する方法を考えていく。モニターには、講座等で指導の統一をす る。委員会は、町会、学校など多方面から選んだらいいと思う。 ③市民の力だけでは限度があり、力がない。市民の力を活かせるように行政にでき ることをやってもらいたい。 ④環境をよくする。ごみ減量の強い決意。 ⑤市民がお役に立ちたいと思った時に協力できる体制づくり。 NO.3 項目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か (協)若宮ショッピング センター永野さん 食品スーパーとして市からゴミ 減量化・リサイクル推進店(エ コショップ1つ星店)として認 定されていますので、ゴミ減量 化に協力をしていきたいと思い ます。 また、今容器リサイクル法の改 正によって、レジ袋の有料化が 問題になっているが、我々にと っても大きな問題なので良く考 えていきたい。 エコショップ店として買い物袋 持参者に当店発行のグリーンポ イント券(100 円で1ポイント) を2枚差し上げています。400 枚 貯めると商品券として 400 円で 買い物が出来ます。また各イベ ントにも参加出来ます。 (グラン ド・ゴルフ大会、日帰り旅行、 各チケット) 若宮ショッピングセンターは、 容器包装の回収を行っていま す。 (問題となっていること) ・レジ袋の有料化の法制化は見 送りになったが、自主協定で は反対者もいて効果は出ない と思う。 ・容器包装リサイクル法も生産 者・販売者の委託料は不公平 なところも有り問題だ。 ・自治体の分別収集・保管につ いても費用がかかって問題に なって来るのではないか。 (問題解決に必要なこと) ・自治体が行っている分別収集 で回収した食品トレイ、ペッ トボトルは生産者に、その量 によってコストの一部を負担 してもらう。 ・マイバックの推進を行ってい くには、レジ袋を有料化して、 一部の業者が無料にした場合 は、法的に取り締まることが できるようにする。 第2クローバー学園 山田さん 施設が開園し、生活 が始まると食品の 納品される際のダ ンボール類や施設 内の生活から出る 空缶、ペットボトル 等が多量に出るこ とから資源回収を 実施する。 (どうなった) 各自治体もゴミ減量化推進に は、大変金もかかり困っている と思うが、環境保護の為に、自 治体、事業者、消費者がよく話 し合って法制化を考えていくべ きだ。 回収したものをス トックしておく場 所 食品スーパーとして、ゴミの減 量化と再資源化の呼びかけを推 進していきたいと思います。そ して買い物には、マイバック持 参のお客を増していきたいと思 います。 地域の方への案内、 継続して行ってい くための注意点や 現在行っている団 体の方からのアド バイス 高田さん 根岸さん 石原都知事が孫の孫の代はどうなって いるか考えただけでも末恐ろしいと言 っていたが、皆さんの意識は同じだと思 う。 特に、水質の汚染については意識は、ま だ低いと考えている。 石油由来エネル ギーでない自然 エネルギー特に バイオマスをで きるだけ使用す る社会を実現す るため、地域で活 動したい。 施設内から出る資 源ゴミの分別、回収 を行っている。 ダンボール、ペット ボトル空缶等 たまたま、自宅の排水の浸透枡がしょっ ちゅう悪臭が発生し、隣の家とトラブル の原因となっていた。 友人の紹介で改善できる機械があると 言われて付けてみたら以降トラブルな しで来ている。 市内のバイオマ スの発生量を調 べている。 地域の方や施設に 入所している方の 家族とも連携して 資源回収を実施で きると良いと思う。 機械の発明者の話ですと、河川の汚濁原 因である家庭雑排水を逆転の発想で家 庭排水を通して河川の水質を改善して いく。10 軒に1軒設置されると洗剤を使 っていなかった大正時代の水質まで蘇 るということなので、友人・知人に普及 活動をしているが、なかなか理解しても らえない。 地域で使用する 石油由来エネル ギーのうち、何割 かをバイオマス エネルギーに代 替できるように なると良いと思 う。 近隣の町会で、資源 回収日を設けて実 施したり、施設利用 者の保護者に対し ては行事等で来園 する際に持参して もらう等して実施 してみたい。 解決のための手段(武器)が 必要。そ の武器は、 1 市民の意識の範囲で入手でき ること(取得費) 2 使用にあたり手間や労力、時間 を要しないもの 3 薬品や動力の使用により、汚染 の再発生源やフィルターの交換 等ごみの発生源にならないもの 4 取得費が回収できるもの 5 市か公の機関が効果を確認し て、認知し、広報すること 私の家では、浸透枡の汲取り料が不要に なったのをはじめ、飲料水代、洗剤等の 削減により生活費が月2万円減った。他 にも料理がおいしく出来る。合併処理で は設置者に直接利益となるものがない が、家の入口で浄化することで、目でプ ラスとなるいろんな効果が確認出来る 為、知れ渡れば広がると思う。 1 河川の汚れが改善され、水道水 の塩素等薬品の量が減って全て の市民がおいしい水を飲めるよ うになる。 2 農薬が減り、小川や田んぼに子 供の頃取った魚や虫が生息する ようになる。 3 市原市の中小のベンチャー企 業がより良い物を開発し、全国、 世界に広がって行けば良い。 地域で発生する バイオマス量か ら得られるエネ ルギーの活用の 可能性を調べて みたい。 地域のバイオマ スの発電量と処 理方法がわから ない。 個人では、いろい ろなことを調べ たりするのに限 界があるので、当 面仲間を探した い。 19 NO.4 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 問題とな ること あと何が 必要か 20 妻川さん ①お菓子類のポイ捨ての 散乱がウォーキング中 に目立ち、吸ガラポイ 捨ても一向に減少して いない状況を観て ②勤務先であった会社が 3Rに熱心であり、I SO14001 の事業所担 当者であったこともあ り次代に少しでもいい 環境を残したい。 ①朝、小学生登校見守 り時、路上ポイ捨てゴ ミの除去 ②町会防犯パトロール 時、路上ポイ捨ゴミの 除去 住んでいる街(青葉台) からポイ捨てゴミが無く なり、路上ゴミの除去を する人が他の街づくりに 関心をもってより良い地 域づくりに寄与する住民 が増えると良い。 市のまち美化サポートプ ログラムに参加して、ま ち美化の効果。住んでい る街(青葉台)の人達に 知らせたい そのために町会にボラン ティア有志のグループを 結成する。 ①若い主婦の喫煙、特に 車運転中のくわえタバ コと妊娠中の方の喫煙 ②グループ結成時の有志 参加が助け合い ③ポイ捨て防止条例が周 知されていない。 ①タバコの有害性の訴求 を市独自に出来れば有 難いが、まち美化サポ ートプログラム実行の PR方法に行政サポー トが欲しい。 ②羽鳥さんのゴミンゴと の連携でゴミについて 住民意識を高揚してい く。広報を町会レベル で継続し、率先垂範で 対応する。 ①椎津川を姉崎・有秋地区の シンボルにし、その親水空 間を整備し、地域の皆さん の憩いとなる川としたい。 特に子供に身近なところ に、自然が満喫できること を味わってもらいたい。 ②姉崎森林公園候補地域をト レッキングしていると、本 当に落ちつき、この様な風 景がずっと残って欲しいと 感じている。 昨年市民会議に参加して、こ の椎津川が姉崎・有秋地域の 有効な資源であると認識し て、下流部の整備されている 状態を中流、上流へと広げる ために、市民活動を軸として、 リバーウォッチング開催計 画、ミニフォーラム開催計画 を市民会議参画者の有志に練 りあげている。 (問題となっていること) ①周辺自治会の巻きこみ ②河川整備がどのような計画 ですすめられるのかがよく わからない。 ③自然対象としているだけに 個人としての活動になって くる。 ④現状を知らせることが、伝 達のみである。 (問題解決に必要なこと・工 夫したこと) ①とにかく、きっかけづくり ということで『いきいきふ るさとづくり』事業に提案 し一歩をふみ出した。 (有志 5名のグループではある が) ②環境管理責任者の山口さ ん、岡本さん、羽鳥さんの 協力を得られるようにゆる やかなネットワークづくり (どうなった) ①上記①の結果は未だであ るが有志グループとして活 動することにつながってい る。 ② 羽鳥さんとこのエコスタ ッフで出会い、連携をとっ ていただけそうな感触を得 ている。 ①リバーウォッチングの春秋 定期開催とその時にミニフ ォーラムを開催する。 (平成 18 年4月から定着を) ②周辺小・中学校の校外学習 に活用される親水空間を目 標として、このことが子ど もの居場所づくりにもな り、世代間交流の場となれ ばよい。 野村さん 先般、ある市民活動団 体主催の残土処分場 の見学会に参加し、法 規制もおかまいなし の業者の対応現場を 数ケ所見学し、なんで 市原、特に周辺に住ん でおられる方はこん なおもいを受けなく てはいけないのだと 思っている。 3Rの実践による地球環境負荷 の低減を図り、次世代へより良 い環境を引き継ぎたい。 ①産廃処理、残土 処理の実態把握 ②生活排水対策の 自学習 ・アルミニュウム缶の回収 ・トレー、牛乳パックの回収 ・包装の少ない物の購入 ・マイバック ・グリーン購入 ・待機電力を低減(コンセント 抜き) ・省エネコンテストの参加 ・栃木県エコサポーターで自治 会、企業内PR 消費行動を意識せずとも、3R となる社会システムになれば良 い。 安全な水の確保と日 本一の市原丘陵里山 の保全継続 ①里山保全グループ のサポート ②悪質業者『0』の為 に、産廃処理、残土 処理業者は、ISO 14001 取得を義務づ ける条例化 良い事例をグループ討議(自然 環境グループ) 学び、他地域 にも応用して全体効果を上げ る。 ①県の対応(業者との ゆ着表面化を抑え ることでの市民へ のしめつけ) ②里山保全グループ のネットワーク化 ・グリーン購入は高い(価格が 安い方に消費者は流れる) ・包装も文化である。⇒ごみが 増加する。 ・遠方地域の食材、時期はずれ の物⇒エネルギー多消費とな っている。 ・消費者を納得させるPR、教 育 ・エコ商品、設備などへの税制 優遇 グループ討議(愛護推進グループ) 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 今、実践 している こと 将来はこ うなると良 い 実現する ためにや ってみた いこと 金杉公園清掃管理会 鈴木さん ふれあいの街、マナーを守 ってきれいな街、交通、防 犯、防災0の街実践を目標 に率先して行う でずネイチャー21 浜田さん 養老川の河川敷を活用し て、年配者には社会参画の 場を提供し、子供達には、 川に親しむきっかけとな る企画として、菜の花や河 津桜を植栽している。 ・子どものための環境教育 を実施(自然塾 月1回 12 回の連続講座) ・市民を対象に市原の文化 と自然を探訪し、再発見 する旅を実施(年5~6 回) ・市民のための自然観察・ 体験講座(年6~7回) ・自然体験活動の拠点作り (年 20 数回) ・大学における環境科学の ・講義(年 30 回) ・市原の文化・自然を保管 する場所があればいい。 ・自然体験、環境教育を行 う場所と人を確保した い。 公園管理、除草、清掃、危 険防止のために活動 路上広告物除去 夜間防犯パトロール 今は、河川敷で工事中のた め、菜の花の植栽は休止 し、市道に菜の花、そば、 芝桜を植栽する活動をし ている。 市の道路愛護活動をして いる。 犬の糞ひろい ゴミ散乱物の回収清掃 子供達への環境衛生指導 教育 (問題となっていること) 犬の飼主のマナーを守ら ない人 散歩中にフンの後始末も せず、飼主の無責任のた め、フン害、環境上迷惑を 受けている。 町内一部生活排水の接続 を不可としているので徹 底した対応が必要です。 養老川の工事が完了した 時には、菜の花を含め更に 他の花を植栽して、養老川 を五井の一大観光地にし たい。 衛生面で安心出来る公園 (問題となっていること) 市道に花を植栽している が、花の中に犬の糞をさせ る者、自転車でわざと入る 人、車を乗り入れる人がい た。 市原市及び市原整備事務 所の全面的な協力を得た い。 (工夫したこと) 市から犬の糞禁止のカン バンをいただいて立てた。 竹ヒゴ 400 本を作成し、ト ンネル状に花を囲った。 ・環境問題をグローバルな 目でみることを目的とし た市民環境講座(環境科 学の講義を市民向けに) (公民館で1時間半×8 回) (問題解決に必要なこ と・工夫したこと) 地域全体が計画について 誠意をもって協力が必要 ゴミ収集所の管理 ゴミ選別徹底 場所と時間の確保 (講師はクラブ内で確保 できる) (どうなった) 最近地域においては環境 に理解を得ているように もあるが、なお一層の努力 が必要 自分の行っている活動が 環境問題を解決するため のどのように役立ってい るかを認識する。 環境教育の普及(全市民 に) (将来はこうなると良い) 資金 地域全体が住みよい環境 に協力し、町づくりの和に (将来はこうなると良い) なり努力する事です。 養老川に河津桜や花を植 栽して、五井の一大観光地 に育て上げたい。実行に当 っては、地域の年配者の力 を活用し、子供には川に親 しむきっかけになる活動 をしたい。 問題とな ること あと何が 必要か NO.1 市原ネイチャークラブ 平山さん 環境問題を解決するには、 環境教育が必要である。 環境教育なくして環境問 題の解決はない。 資金 寺西さん 誰もが安心して(環境衛生 面)利用活用出来る公園環 境をつくりあげたく、活動 を開始した(平成 11 年~) 詳細は添付”公園美化協力 要請” ごく一部の反発者がある ものの”誰もが安心して利 用出来る公園づくり”に地 道に取り組んで行きます。 一部の反抗する人との対 人関係 (どうなった) 犬の糞、自転車、自動車の 乗り入れがなくなった。 望ましい事ではないが、迷 惑防止条例等の法的規制 の強化 特に道路上の犬糞の散乱 には悩まされる。 21 NO.2 項 目 環境につ いての思 い・活動 の動機 ふるさと生きがいづくり 東さん 私たちの周りの環境はどんどん悪化 していっている中で、自分たちの力 を結集することで、我々が昔親しん だ山や川、海を少しでも取り戻せる のではないか、子供たちにふるさと と呼べる街を感じてもらえるのでは ないかと思い、同じ気持ちの仲間た ちを募り、活動を始めました。 舛井さん 少年野球を通じて、地域 をきれいにしたいと思 う。 優心会 山田さん 現役で仕事をしている ときには、東京に勤務 していましたので何も できませんでした。65 歳になり地域のために なることを少しでもと 思い老人会優心会、ボ ランティア組織友愛会 等を立ち上げ、まず、 住み良い町会にするた め、公園の清掃、防犯 パトロール等を行なっ ている。 天神山公園清掃 道路清掃をしながら防 犯パトロール こじゃれ通りクリスマ スフェア参加 無認可保育園援助 小中学校あいさつ運動 参加 友愛訪問 春秋交通安全参加等々 老人会、ボランティア 団体をとりまとめて参 加 将来は、地域が、市原 市が環境が良い、安全 で住みやすい街になる と良い。 若宮団地愛護会 渋川さん 若 宮団地周 辺がご みの 散乱で見苦しい。少しで も 美しく気 分の良 い団 地にしたいと思います。 『まきぞの自然公園』と呼ばれる公 園の月1回の清掃、竹切り/処理、 村田川に沿 って 200mの花壇や雑草 刈り、又その側に 25 本の桜を植え、 子供たちに里親として面倒をみても らい、その山を里山とイメージし、 すべてを親水公園と呼び、管 理を行 っている。 この他に、親子で行う 500 坪の畑管 理、この地区に生息する動物マップ 作製など 青少年の健全育成に関わ る活動を中心に行っている。 公園の分別ゴミ拾いを行 っている。 公園、道路にゴミが無く なる事 将来はこ うなると良 い (問題となっていること) 全てボランティアの力で行っている が、機械力が必要な場面が多く、そ の購入費、維持費を捻出するのが大 変である。 ポイ捨て禁止のPRを行 う。 身近かで、やれるとこ ろからやってみる。 実 現達成の ために 参加 者づくりに努めたい。 実現する ためにや ってみた いこと (問題解決に必要なこと・工夫した こと) 市、県、財団などが公募している活 動応募を行い、資金を作ることに知 恵をだしている。また、住人の方の 理解と協力で、空き店舗だけお借り し、サロン経営を行い、わずかです が、活動費の足しにしている。 (どうなった) 昨年は、市原市のボランティア関係 の応募に受かり、活動費を受けた。 これからも長期にわたり、継続する には、大変体力を要する活動である ので、一人 一人が楽しんで参加でき るような集まりとしたい、 ゴミを捨てる人がいるか ら 地域の人と、どう協調 できるかだと思う。 環境教育を行い、公共施 設 を大切に するこ とを 住民に知らせる。 ボ ランティ アに係 る費 用、ごみ袋等の費用がか さむ。 (将来はこうなると良い) 決して、少人数で行う活動でなく、 多くの仲間とその周辺の方の理解を 得て、大規模な活動となり、その核 となる団体となりたい。 各個人の感受性の向上 (ゴミを捨てない) 今、実践 している こと 問題とな ること あと何が 必要か 22 (将来はこうなると良 い) 各個人がゴミを減し、町 をきれいにすること 公園のごみの収集、ゴミ 箱の処理、資源回収並び に 公園内の 低木の 剪定 を行っている。また、若 宮 通りの通 路の美 化運 動に参加し、中央公園と ともに草花の植込み、水 や り等美化 に努力 して いる。 公園が美しく、きれいな 憩いの場として、ゆとり 有る場所を多くする。 公 園利用者 のゴミ 捨て のマナー(捨てるには袋 に入れて捨てる等)を身 に つける様 な指導 をす る場が必要である。 公園使用・その施設を利 用 する人と 公園を する 人 との交流 があれ ば両 方が協力する礎となる。 市原市民の環境をまもる基本条例 昭和 48 年 3 月 31 日 条 例 第 2 5 号 改正 平 成 6 年 7 月 5 日 条例第 18 号 平成9年3月 18 日 条 例 第 7 号 目次 前文 第1章 総則 第 1 節 目的(第1条) 第 2 節 定義(第1条の2) 第 3 節 責務(第2条―第4条) 第 2 章 施策 第 1 節 基本方針(第5条) 第 2 節 環境基本計画(第6条) 第 3 節 自然環境(第7条―第 10 条) 第 4 節 生活環境(第 11 条―第 13 条) 第 5 節 文化環境(第 14 条) 第 6 節 環境の保全及び創造のための事業の促進等(第 14 条の2―第 14 条の8) 第 3 章 地球環境保全の推進(第 14 条の9―第 14 条の 11) 第 4 章 雑則(第 15 条―第 18 条) 附則 前 文 われら市原市民は、上総国と呼ばれていた昔から、豊かな自然に恵まれその体系の一員として 生活してきた。 しかるに、近時の急速な産業の発達と都市化の進展は、この体系の均衡を崩し、われらが願っ てやまない、健康で安全かつ快適な生活を営む権利を侵し始めている。 大気、水、土地および動植物等の大自然は、祖先から承け継いだ貴重でかけがえのない共有財 であり、われらには、これを、われらの子孫に伝え残さねばならない責務が課せられている。 ゆえに、この環境を積極的に保全し、また、より良く創造していかねばならないことを決意し、 その実現のため次の基本原則を宣言し、この条例を制定する。 Ⅰ すべて市民は、良好な環境を享受し、健康で安全かつ快適な生活を営む権利を有する。 Ⅱ 市、事業者、市民は、それぞれの責務を自覚し、良好な環境の保全と創造に最大の努力を払 い、自ら良好な環境を侵すような行為をしてはならない。 Ⅲ 市は、市民が良好な環境を享受し、健康で安全かつ快適な生活を営む権利を確保するための 施策の遂行に努めなければならない。 第1章 総則 第1節 目的 (目的) 第1条 この条例は、良好な環境の保全及び創造について市、事業者及び市民の責務を明らかに するとともに良好な環境の保全及び創造に関する施策の基本となる事項を定めることにより、 良好な環境の保全及び創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって市民の健康で安 全かつ快適な生活を確保することを目的とする。 第2節 定義 (定義) 第 1 条の2 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによ る。 ⑴ 良好な環境 市民が、健康で安全かつ快適な生活を営むうえで必要不可欠な環境をいう。 この場合において、環境とは、自然環境、生活環境および文化環境をいう。 ⑵ 自然環境 23 大気、水、土、動物および植物を構成要素とするものであり、われわれ人間を取り囲み、 人間生存の基盤であり、生命維持の源泉である環境をいう。 ⑶ 生活環境 人の生活に関する環境をいい、人の生活に密接な関係のある財産、ならびに人の生活に密 接な関係のある動植物およびその生育環境を含むものとする。 ⑷ 文化環境 郷土の歴史上意義を有する建造物、遺跡等で周囲の自然的環境と一体をなしているもの、 および文化に関する諸施設、その他人間性豊かな文化を創造し、発展させていくための基礎 となる環境をいう。 第3節 責務 (市の基本的責務) 第2条 市は、市民が健康で安全かつ快適な生活を確保するため、良好な環境の保全及び創造に 関する基本的かつ総合的な施策を策定し、実施しなければならない。 (事業者の基本的責務) 第3条 事業者は、その事業活動によって、良好な環境を侵害しないよう、その責任と負担にお いて、必要な措置を講ずるとともに、市が実施する施策に協力しなければならない。 (市民の基本的責務) 第4条 市民は、良好な環境に関する意識を高め、その保全及び創造に自ら進んで努めるととも に、市が実施する施策に協力しなければならない。 第2章 施策 第1節 基本方針 (施策の基本方針) 第5条 市は、次に掲げる基本方針に基づき、良好な環境の保全及び創造に関する施策を策定し、 及び実施するものとする。 ⑴ 市民の健康を保護し、及び生活環境が保全されるよう大気、水、土壌等を良好な状態に保 持していくこと。 ⑵ 人と自然との豊かな触れ合いが保たれるよう森林、農地、水辺地等における多様な自然環 境を保全し、生物の多様性を確保し、緑を創出し、及び清らかな水環境を形成していくこと。 ⑶ 文化と伝統の香り高い社会を実現するよう美しい景観を形成し、並びに歴史的遺産を保全 し、及び活用していくこと。 ⑷ 地球環境の保全に資するよう廃棄物を減量し、並びに資源及びエネルギーの消費を抑制し、 及び循環的な利用を推進していくこと。 ⑸ 環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会をめざし、市、事業者、及び市民が自主的 かつ積極的に公平な役割分担をしていくこと。 第2節 環境基本計画 (環境基本計画) 第6条 市長は、良好な環境の保全及び創造に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、 環境基本計画を定めなければならない。 2 市長は、環境基本計画を定めるにあたっては、第 15 条に規定する市原市環境審議会に諮問 しなければならない。 3 市長は、環境基本計画を策定したときは、これを公表しなければならない。 4 前2項の規定は、環境基本計画の変更について準用する。 第3節 自然環境 (自然環境の保全のための措置) 第7条 市は、自然環境の保全のため、次に掲げる規制の措置を講ずるものとする。 ⑴ 自然環境を保全することが特に必要な区域における土地の形状の変更、工作物の新設、樹 木の伐採その他の自然環境の保全に支障を及ぼすおそれがある行為に対する規制の措置 ⑵ 保護することが必要な野生生物又は地形若しくは地質その他の自然物の保護に支障を及ぼ すおそれがある採捕、損傷その他の行為の規制の措置 第8条 削除 第9条 削除 (自然環境の創造のための措置) 第 10 条 市は、地下水の涵養、森林の育成及び緑化の推進等に関する事業を行うものとする。 24 第4節 生活環境 (生活環境の保全のための措置) 第 11 条 市は、生活環境の保全のため、次に掲げる規制の措置を講ずるものとする。 ⑴ 大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染又は悪臭の原因となる物質の排出、騒音又は振動の 発生、地盤の沈下の原因となる地下水の採取その他の行為に関し、公害を防止するために必 要な規制の措置 ⑵ 公害の未然防止を図るため、土地利用に関し必要な規制の措置及び公害が著しく、又は著 しくなるおそれがある地域における公害の原因となる施設の設置に関し、必要な規制の措置 ⑶ 前2号に掲げるもののほか、市長が必要と認める規制の措置 (水道水源の水質保全) 第 12 条 市は、市民の清浄な飲料水を確保するため、水道水源の水質の保全を図るための措置 を講じなければならない。 (環境の保全に関する施設の整備) 第 13 条 市は、下水道、廃棄物等の処理施設、環境への負荷の低減に資する緑地その他の環境 の保全上の支障の防止に資する公共的施設の整備に努めなければならない。 第5節 文化環境 (文化環境の保全と創造) 第 14 条 市長は、郷土における歴史的・文化的遺産その他の文化環境の保全に必要な措置を講 ずるとともに、郷土の自然環境の特色を生かした文化環境の形成および発展に資するよう努め なければならない。 第6節 環境の保全及び創造のための事業の促進等 (市民の意見の反映) 第 14 条の2 市は、良好な環境の保全及び創造についての施策に市民の意見を反映させるため、 良好な環境の保全及び創造についての施策のあり方等について、市民から提言を受けるための 措置を講ずるものとする。 (協定) 第 14 条の3 市長は、良好な環境の保全及び創造を推進するため必要と認めるときは、環境の 保全及び創造について、事業者等と協定を締結することに努めるものとする。 (環境の保全及び創造に関する学習の推進) 第 14 条の4 市は、事業者及び市民が環境の保全及び創造に対する理解を深め、及び活動する 意欲が増進されるようにするため、環境の保全及び創造に関する学習の機会の提供、広報活動 の充実その他の必要な措置を講ずるものとする。 (民間団体等の自発的な活動を促進するための措置) 第 14 条の5 市は、事業者、市民又はこれらの者の組織する民間の団体(以下「民間団体等」と いう。)が自発的に行う環境への負荷を低減するための施設の整備、緑化活動、再生資源に係 る回収活動その他の環境保全に関する活動を促進するため、情報の提供その他の必要な支援措 置を講ずるよう努めるものとする。 (環境への負荷の低減に資する製品等の利用の促進等) 第 14 条の6 市は、環境への負荷の低減を図るため、事業者及び市民とともに資源の循環的な 利用、エネルギーの有効利用及び廃棄物の減量が促進されるように努めるものとする。 2 市は、再生資源その他の環境への負荷の低減に資する原材料、製品等の利用が促進されるよ うに努めるものとする。 (環境の月) 第 14 条の7 市は、事業者及び市民の間に広く良好な環境の保全及び創造についての関心と理 解を深めるとともに、積極的に良好な環境の保全及び創造に関する活動を行う意欲を高めるた め、環境の月を設け、それにふさわしい事業を実施するよう努めるものとする。 2 環境の月は、6月とする。 (環境白書等の公表) 第 14 条の8 市長は、毎年、環境の状況並びに良好な環境の保全及び創造に関する施策の実施 状況等を公表するものとする。 25 第3章 地球環境保全の推進 (地球環境保全行動) 第 14 条の9 市は、市、事業者及び市民がそれぞれの役割に応じて地球環境保全に資するよう 行動するための指針を定め、その普及及び啓発に努めるとともに、これに基づく行動を推進す るものとする。 (国際協力) 第 14 条の 10 市は、国、県等と連携し、地球環境保全及び開発途上地域の環境の保全に関する 国際協力を推進するため、必要な措置を講ずるよう努めるものとする。 (支援措置) 第 14 条の 11 市は、市の区域外において広範な部分の環境に影響を及ぼす事態が発生した場合、 その環境の保全のために必要な支援措置を講ずるよう努めるものとする。 第4章 雑則 (環境審議会) 第 15 条 市長の諮問に応じ、環境の保全及び創造に関する基本的事項について調査審議するた め、市原市環境審議会(以下「審議会」という。)を設置する。 2 審議会は、委員 20 人以内で組織する。 3 委員は、環境の保全及び創造に関し優れた識見を有する者のうちから市長が委嘱する。 4 委員の任期は2年とし、再任を妨げない。ただし、委員が欠けた場合の補欠委員の任期は、 前任者の残任期間とする。 (国及び他の地方公共団体との協力) 第 16 条 市は、広域的な取り組みが必要とされる環境の保全及び創造に関する施策について、 国及び他の地方公共団体と協力してその推進を図るものとする。 (事実の公表) 第 17 条 市長は、この条例の趣旨に反し、良好な環境を破壊し、かつ、市の施策に協力しない 者があるときは、その事実を市民に公表するものとする。 (委任) 第 18 条 この条例の施行に関し、必要な事項は別に定める。 附 則 この条例は、平成9年4月1日から施行する。 26 用語の解説 あ アイドリングス トップ い 1日平均値の年 間 98%値 一般廃棄物 う ウィーン条約 え エコセメント HCFC SF6 エコショップ エコマーク 栄養塩類 お オゾン層 温室効果ガス か 環境ラベル 環境会計 か 環境基準 自動車が走っていない時にエンジンをかけっぱなしにすること(アイ ドリング)は、できるだけやめようということ。不必要なアイドリングを やめることにより、車の燃料が節約でき、排ガスも減らすことができる。 年間における1日平均値のうち、低い方から 98%に相当するものをい う。 産業廃棄物以外の廃棄物。一般廃棄物はさらに「ごみ」と「し尿」に 分類される。また、 「ごみ」は商店、オフィス、レストラン等の事業活動 によって生じた「事業系ごみ」と一般家庭の日常生活に伴って生じた「家 庭ごみ」に分類される。 オゾン層保護のための国際的な対策の枠組みを定めた条約。国際的に 協調してオゾン層やオゾン層を破壊する物質について研究を進めるこ と、各国が適切と考える対策を行うことなどを定めている。1988 年(昭 和 63 年)9月に発効した。 ごみの焼却残渣(焼却灰とばいじん)などの廃棄物を主原料として製 造するため、現在埋立処理されている廃棄物を大量に有効活用できる資 源循環型の新しいセメントである。 ハイドロクロロフルオロカーボン。いわゆるフロンの一種。オゾン層 破壊物質でありモントリオール議定書の削減規制対象物質である。オゾ ン層破壊係数は CFC よりも小さい。また、強力な温室効果ガスでもある。 六フッ化硫黄。強力な温室効果ガスであり、京都議定書において削減 の対象となっている。 ごみの減量化やリサイクル活動に積極的に取り組んでいると市が認定 した店舗で、簡易包装、ばら売り、量り売り等の実施、資源となる缶、 ビン、紙パック等の店頭回収と再資源化等に積極的に取り組む店舗であ る。認定を受けた店舗は、推進店表示板を掲示し、取り組み項目数に応 じて星の数でランク分けしている。 (最高3つ星まで) 商品のライフサイクル全体を考慮して環境保全に資する商品として (財)日本環境協会が認定した商品。幅広い商品を対象とし、商品の類 型ごとに認定基準が設定されている。環境ラベル制度の一つ。 植物プランクトンや藻類の増殖の原因となっている窒素、リンなどを 含む塩類の総称。 地球を取り巻く大気中のオゾンの大部分は地上から約 10~50km 上空 の成層圏に存在し、オゾン層と呼ばれている。太陽光に含まれる有害紫 外線の大部分を吸収し、地球上の生物を保護する役割を果たす。 大気を構成する気体であって、赤外線を吸収し再放出する気体。京都 議定書では、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O) 、ハ イドロフルオロカーボン(HFCs)、パーフルオロカーボン(PFCs)、六フ ッ化硫黄(SF6)の6物質が温室効果ガスとして削減対象となっている。 製品の環境側面に関する情報を提供するものであり、①「エコマーク」 など第三者が一定の基準に基づいて環境保全に資する製品を認定するも の、②事業者が自らの製品の環境情報を自己主張するもの、③ライフサ イクルアセスメント(LCA)を基礎に製品の環境情報を定量的に表示 するものなどがある。 企業などが、持続可能な発展を目指して、社会との良好な関係を保ち つつ環境保全への取組を効率的かつ効率的に推進していくことを目的と して、事業活動における環境保全のためのコストとその活動により得ら れた効果を認識し、可能な限り定量的(貨幣単位又は物量単位)に測定 し、伝達する仕組み。 環境基本法により、国が定める「大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚 27 環境保全型農業 環境報告書 上総掘り 間伐材 外因性内分泌攪 乱化学物質(環境 ホルモン) が 外来種(外来生 物) 合併処理浄化槽 き ぐ こ 企業の社会的責 任(CSR) 汽水域 グリーンマーク こどもエコクラ ブ コンポスト 固定発生源 光化学オキシダ ント 国際標準化機構 (ISO) 28 染及び騒音にかかる環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護 し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準」であ る。 農業のもつ物質循環機能を活かし、土づくりなどを通じて、化学肥料、 農薬などの使用による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業のこと。 名称を問わず、事業者が、事業活動に係る環境配慮の方針、計画、取 組の体制、状況や製品などに係る環境配慮の状況などの事業活動に係る 環境配慮の状況を記載した文書。 掘り抜きの深井戸をさく井する技術の一つで、上総の地で発祥したこ とからこの名称で呼ばれるようになった。上総掘りの井戸は、井戸側に 竹を用い、井戸の底には「かごめ」と呼ばれるたくさんの穴のあいた取 水篭がとりつけてある。地下水は「かごめ」から井戸側の中へ入り、地 上からわき出すため、自噴井戸と呼ばれることもある。 一部の木を伐採することで残った木の生長を促し、森林の健康を守る ことを間伐と呼び、伐採された材木を間伐材という。間伐しなければ木 の根付きが悪く、大雨による土砂災害などの被害をもたらすことがある。 環境ホルモンとは、生物の内分泌機能に影響を及ぼす化学物質であり、 環境中に放出された化学物質が、体の中に入り我々がもつホルモンと同 じような働きをしたり、ホルモンの働きをじゃましたりする物質である。 非常に微量で作用し、体内に蓄積するものがあったり、母親から子供に 移行したり次世代に亙って影響すること、他の有害物質のように急性毒 性がある訳ではなく子供が大人になってから発現するなど、影響が分か りにくく、因果関係の解明が難しい。 ある地域に人為的に導入されることにより、その自然分布域を越えて 生息又は生育することとなる生物。外来生物の中には、生物多様性を破 壊してしまうものや、農林水産業、人の生命、身体への著しい影響など を生じさせるものがある。 し尿及び生活排水(台所や風呂等から出る雑排水)をあわせて、沈殿 分離あるいは微生物の作用による腐敗又は酸化分解などの方法によって 処理し、それを消毒し、放流する施設。 Corporate Social Responsibility。企業は社会的存在であり、自社 の利益、経済合理性を追求するだけでなく、ステークホルダー(利害関 係者)全体の利益を考えて行動すべきであるとの考え方であり、行動法 令の遵守、環境保護、人権擁護、消費者保護などの社会的側面にも責任 を有するという考え方。 海水と淡水が混ざり合う水域をいい、主に河口付近で形成される。 原料に古紙を規定の割合以上利用していることを示すグリーンマーク を古紙利用製品に表示することにより、古紙の利用を拡大し、紙のリサ イクルの促進を図ることを目的としている。 小・中学生なら誰でも参加できる環境活動クラブ。環境省を中心に各 自治体や企業などが、その活動を支援している。 生ごみなどから作った有機肥料のこと。従来、藁や家畜糞尿を好気的 に発酵させた堆肥などの有機肥料のことをいったが、現在では主に都市 からの生ごみや下水汚泥から作られる有機肥料のことも示す。 大気汚染物質の発生源のうち、自動車、船舶、航空機などを移動発生 源というのに対し、工場、事業場、家庭などのように位置が移動するこ とがない発生源のことをいう。 光化学スモッグの原因となり、高濃度では粘膜を刺激し、呼吸器への 影響を及ぼすほか、農作物など植物への影響も観察される。 International Organization for Standardization 国際標準化 機構は、国際的な非政府間機関(民間機関)であり、製品及びサービス の国際貿易を容易にし、知的、科学的、技術的・経済的活動分野におけ る国際間の協力を助長するために、世界的な標準化とその関連活動の発 さ し じ す た だ ち 展開発を図ることを目的としている。環境に関する規格はISO14000 シリーズと呼ばれ、組織が環境方針を実施、達成、見直し、維持するた めの組織体制、計画策定、責任、運用、手順などの全体としてのマネー ジメントシステムに係る規格となっている。 産業廃棄物 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃えがら、汚泥、廃油、廃酸、 廃アルカリ、廃プラスチックなど 20 種類の廃棄物をいう。 産業廃棄物最終 産業廃棄物の埋立処分を行うのに必要な場所及び施設・設備などをい 処分場(安定型、 う。産業廃棄物最終処分場には、安定型(廃プラスチック等) 、管理型(汚 管理型、遮断型) 泥等) 、遮断型(有害物質を一定量以上含む廃棄物)がある。 酸性雨 二酸化硫黄、窒素酸化物などの大気汚染物質は、大気中で硫酸、硝酸 等に変化し、再び地上に戻ってくる(沈着)それには2種類あり、一つ は、雲を作っている水滴に溶け込んで雨や雪などの形で沈着する場合 ( 「湿性沈着」と呼ばれる。)であり、他の一つは、ガスや粒子の形で沈 着する場合( 「乾性沈着」と呼ばれる。 )である。当初はもっぱら酸性の 強い(㏗の低い)雨のことのみ関心が寄せられていた。しかし、現在で はより幅広く、 「酸性雨」は湿性沈着及び乾性沈着を併せたものとしてと らえられている。 (したがって、より化学的には「酸性沈着」という用語 が使用される。 ) CFC クロロフルオロカーボン。いわゆるフロンの一種。冷媒、発泡剤、洗 浄剤等として使用される。オゾン層破壊物質でありモントリオール議定 書の削減規制対象物質である。また、強力な温室効果ガスである。 COD(科学的酸 Chemical Oxygen Demand 科学的酸素要求量。水中の汚物を科学的 素要求量) に酸化し、安定させるのに必要な酸素の量。値が大きいほど水質汚濁は 著しい。 照葉樹林 亜熱帯から暖帯にかけて見られる常緑広葉樹(カシノキ、シイ、タブ など)を主とする樹林。葉は深緑色で光沢があるのでこの名がある。 省エネラベリン 省エネ法に基づき定められた省エネ基準をどの程度達成しているかを グ制度 表示する制度です。省エネ基準を達成している製品には緑色のマークを、 達成していない製品には橙色のマークを表示することができます。 表示方法等についてJIS規格が制定されています。 親水空間 河川、湖沼などへの接近性(近づき易さ)を高めたり、場合によって は直接水に触れあえるようにしたり、人々が水辺の景観や自然などに親 しみを感じられるような環境が備えられた場所。 循環型社会形成 循環型社会の形成について基本原則、関係主体の責務を定めるととも 推進基本法 に、循環型社会形成推進基本計画の策定、その他循環型社会の形成に関 する施策の基本となる事項などを規定した法律。 3R(スリーアー リデュース(Reduce) :廃棄物の発生抑制、リユース(Reuse) :再使用、 ル) リサイクル(Recycle) :再生利用の3つの取組の総称。 ストップコール 不法投棄 24 時間緊急ダイヤル。早期発見、早期撤去を目的に、不法投 棄専用回線を開設し、市民から不法投棄情報を 24 時間体制で受け付けて いる。0436(24)5374(ニジュウヨジカンゴミナシ) 水源涵養林 植物や土壌などが雨水を一時的に貯え水源の枯渇を防ぎ、あわせて水 流が一時に河川に集中して洪水が起こるのを防ぐこと。あるいはそのた めの森林。 炭素換算 温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出重量を表す際、CO2 全体 の重さを示す場合と、CO2 の中に含まれる炭素(C)の重さのみを示す場 合とがあり、CO2 の重さ=炭素の重さ×44/12 の関係がある。 ダイオキシン類 ダイオキシン類対策特別措置法では、ポリ塩化ジベンゾーパラージオ キシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)に加え、同様の毒性 を示すコプラーナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)と定義してい る。生殖、脳、免疫系などに対して生じ得る影響が懸念されており、研 究が進められている。 地球温暖化推進 平成9年 12 月の京都議定書の採択を受けて、10 年6月に地球温暖化 29 大綱 中水 て 低公害車 の 農業集落排水処 理施設 BOD(生物化学 的酸素要求量) び ビオトープ ぴ PFC pH ppm PRTR ふ 富栄養化 浮遊粒子状物質 (SPM) 複層林化 も ゆ モントリオール 議定書 有機栽培 有機溶剤 ら 30 ライフ・サイク ル・アセスメント (LCA) 落葉広葉樹林 対策推進本部が決定。14 年3月に改訂され、京都議定書の6%削減約束 を達成するための具体的裏付けのある対策の全体像を明らかにし、100 種類を超える個々の対策・施策を取りまとめた。 雨水や炊事、風呂の排水などを浄化処理し、水洗便所や散水などに再 利用する仕組みをいう。上水と下水の中間に位置することから中水道と いわれる。 従来のガソリン車やディーゼル車に比べて、大気汚染や地球温暖化の 原因となる物質の排出量が少ない、または全く排出しない自動車。実用 化されている主な車種として、電気自動車、天然ガス自動車、メタノー ル自動車、ハイブリッド自動車がある。 集落の散在する農村に適した汚水処理システムとして、 おおむね 1,000 人以下の規模で実施される、いわゆる農村下水道を整備する事業 Biochemical Oxygen Demand 生物化学的酸素要求量。水中の汚泥を 分解するために微生物が必要とする酸素の量。値が大きいほど水質汚濁 は著しい。 本来その地域に住むさまざまな野生の生物が生きることができる空 間。水田などのビオトープがある。 パーフルオロカーボン。強力な温室効果ガスであり、京都議定書にお いて削減の対象となっている。 水の酸性、アルカリ性を表す指標。中性は7。数字が小さいほど酸性 度が高い。 part per million 100 万分の1を表す単位で、濃度や含有率を示 す容量比、重量比のこと。1ppm とは、大気汚染物質の濃度表示では大 気1㎥の中にその物質が1㎤含まれること。 Pollutant Release and Transfer Register 人の健康や生態系 に有害なおそれがある化学物質について、その環境中の排出量及び廃棄 物に含まれて事業所の外に移動する量を事業者が自ら把握し、行政庁に 報告し、行政庁は事業所からの報告や統計資料等を用いた推計に基づき、 排出量・移動量を集計して、公表する仕組み。 閉鎖性水域において、河川等から窒素、りん等の栄養塩類が運び込ま れて豊富に存在する状態をいう。 SPM(Suspended Particulate Matter)大気中に浮遊する粒子状の物 質(浮遊粉じん、エアロゾルなど)のうち粒径が 10μm(マイクロメー トル:μm=100 万分の1m) 複層林化とは、高木層(第一、第二) 、低木層、草本層、蘚苔層の5つ の植物群落が複数識別されるような樹林にしていくことをいう。 国際的に協調してオゾン層保護対策を推進するため、オゾン層破壊物 質の生産削減などの規制措置を定めたもの。 化学合成農薬、化学肥料、化学合成土壌改良材を使わないで、堆肥な ど(有機質肥料)による土づくりを行ったほ場で農産物を育てること。 塗料など非水溶性の物質をよく溶かす液体で、揮発性に富み、溶剤を 除去すると溶解していた物質はもとのままに回収できるという性質を持 つ有機化合物。トリクロロエチレン、アルコール類、シンナーなどがこ れに当たる。 原材料採取から製造、流通、使用、廃棄にいたるまでの製品の一生涯 (ライフサイクル)で、環境に与える影響を分析し、総合評価する手法。 製品の環境分析を定量的・総合的に行う点に特徴がある。 一年中緑の葉を付けている「常緑樹」に対し、秋になると葉が枯れて 落ちる木を「落葉樹」という。このうち、葉が大きく平たいものが「落 葉広葉樹」で、代表的なものにはブナ、コナラ、クヌギなどがある。 環境基準等 大気の汚染に係る環境基準等 ● 大気の汚染に係る環境基準 (昭和48年5月8日環告25、改正昭48環35、昭53環告38、昭56環告47、平8環告73・74) 件条の上境環 物質 光化学 オキシダント 1時間値の1日平均 1時間値の1日平 1時間値の1日平 1時間値の1日平 1時間値が0.06pp 値が0.04ppm以下で 均値が10ppm以下 均値が0.10mg/㎥ 均値が0.04ppmか m以下であること ありかつ1時間値が でありかつ1時間 以下でありかつ1 ら0.06ppmまでの 。 0.1ppm以下であるこ 値の8時間平均値 時間値が0.20mg/ ゾーン内又はそれ と。 が20ppm以下であ ㎥以下であること 以下であること。 ること。 。 二酸化いおう 一酸化炭素 浮遊粒子状物質 二酸化窒素 対象 工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所を除く全地域 地域 等間期成達 維持され、または原 維持され、または 則として5年以内に 早期に達成される 達成されるように努 ように努める。 める。 法方定測 1.1時間値の1日平均値が0.06ppm を超える地域にあっては、1時間 値の1日平均値0.06ppmが達成され るよう努めるものとし、その達成 期間は原則として7年以内とする。 2.1時間値の1日平均値が0.04ppm から0.06ppmのゾーン内にある地域 にあっては、原則としてこのゾー 維持され、または ン内において、現状程度の水準を 早期に達成される 維持し、又はこれを大きく上回る ように努める。 水準とならないよう努めるものと する。 3.環境基準を維持し、又は達成す るため、個別発生源に対する排出 規制のほか各種の施策を総合的か つ有効適切に講ずるものとする。 濾過捕集による重 量濃度測定方法又 はこの方法によっ て測定された重量 溶液導電率法又は紫 非分散型赤外分析 濃度と直線的な関 外線蛍光法 計を用いる方法 係を有する量が得 られる光散乱法、 圧電天秤法、若し くはベータ線吸収 法 ● 二酸化窒素に係る千葉県環境目標値(昭和54年8月8日 中性ヨウ化カリウ ム溶液を用いる吸 ザルツマン試薬を 光光度法若しくは 用いる吸光光度法 電量法、紫外線吸 又はオゾンを用い 収法又はエチレン る化学発光法 を用いる化学発光 法 大第114号) 環境目標値 日平均値の年間98パーセント値が0.04ppm 31 水質汚濁に係る環境基準等 (昭和46年12月28日 環告59 改正 昭49環告63・昭50環告3・昭57環告41、環告140・昭60環告29 昭61環告1・平3環告78・平5環告16、環告65・平7環告17・平11環告14) ● 人の健康の保護に関する環境基準 項 目 基 準 値 項 目 シス-1,2-ジクロ ロエチレン 基 準 値 カドミウム 0.01 mg/ℓ 以下 全シアン 検出されないこと。 鉛 0.01 mg/ℓ 以下 六価クロム 0.05 mg/ℓ 以下 砒 素 0.01 mg/ℓ 以下 総水銀 0.0005 mg/ℓ 以下 アルキル水銀 検出されないこと。 チウラム 0.006 mg/ℓ 以下 ポリ塩化ビフェニル 検出されないこと。 シマジン 0.003 mg/ℓ 以下 ジクロロメタン 0.02 mg/ℓ 以下 チオベンカルブ 0.02 mg/ℓ 以下 四塩化炭素 0.002 mg/ℓ 以下 ベンゼン 0.01 mg/ℓ 以下 0.004 mg/ℓ 以下 セレン 0.01 mg/ℓ 以下 0.02 mg/ℓ 以下 硝酸性窒素及び亜 10 mg/ℓ 以下 硝酸性窒素 1,2-ジクロロエ タン 1,1-ジクロロエ チレン 1,1,1-トリク ロロエタン 1,1,2-トリク ロロエタン 0.04 mg/ℓ 以下 1 mg/ℓ 以下 0.006 mg/ℓ 以下 トリクロロエチレ 0.03 mg/ℓ 以下 ン テトラクロロエチ 0.01 mg/ℓ 以下 レン 1,3-ジクロロ 0.002 mg/ℓ 以下 プロペン ふっ素 0.8 mg/ℓ 以下 ほう素 1 mg/ℓ 以下 備考 1.基準値は、年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高値とする。 2.「検出されないこと」とは、測定方法の欄に掲げる方法により測定した場合において、その結 果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。 3.海域については、ふっ素及びほう素の基準値は適用しない。 4.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃度は、規格43.2.1、43.2.3又は43.2.5により測定された硝酸 イオンの濃度に換算係数0.2259を乗じたものと規格43.1により測定された亜硝酸イオンの濃 度に換算係数0.3045を乗じたものの和とする。 32 ● 生活環境の保全に関する基準 型類 目項 ・河 川 基 利 用 目 的 の 適 応 性 準 値 備 水素イオン 生物化学的 浮遊物質量 溶存酸素量 濃度( pH 酸素要求量 大腸菌群数 (SS) (DO) ) (BOD) 考 該当水域 類型指定 年 月 日 達成期間 ― ― ― AA 水道1級 自然環境保全及 びA以下の欄に 掲げるもの 1mg/ℓ 以下 25mg/ℓ 以下 7.5 mg/ℓ 以上 A 水道2級 水産1級、水浴 及びB以下の欄 に掲げるもの 2mg/ℓ 以下 25mg/ℓ 以下 7.5 mg/ℓ 以上 1,000MPN/ 養老川上流 100mℓ (高滝ダム S45.9. 1 以下 より上流) 直ちに 達成 B 水道3級 水産2級 及びC以下の欄 に掲げるもの 3mg/ℓ 以下 25mg/ℓ 以下 5mg/ℓ 以上 5,000MPN/ 養老川中流 100mℓ (高滝ダム S45.9. 1 以下 ~出津堰) 直ちに 達成 5mg/ℓ 以下 50mg/ℓ 以下 5mg/ℓ 以上 ― 8mg/ℓ 以下 100mg/ℓ 以下 2mg/ℓ 以上 ― ― ― ― 10mg/ℓ 以下 ごみ等の 浮遊が認 められな いこと 2mg/ℓ 以上 ― ― ― ― C D E 水産3級 工業用水1級 及びD以下の欄 に掲げるもの 工業用水2級 農業用水 及びEの欄に掲 げるもの 6.5以上 8.5以下 6.0以上 8.5以下 工業用水3級 環境保全 注1. 自然環境保全 : 2. 水道1級 : 水道2級 : 水道3級 : 3. 水産1級 : 水産2級 水産3級 4. 工業用水1級 工業用水2級 工業用水3級 5. 環境保全 : : : : : : 50MPN/ 100mℓ 以下 養老川下流 5年以内で (出津堰よ S45.9. 1 可及的すみ り下流) S48.7.31 やかに達成 村田川 自然探勝等の環境保全 ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの 沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うも 前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの ヤマメ、イワナ等貧腐水生水域の水産生物用並びに水産2級及び水産3級の 水産生物用 サケ科魚類及びアユ等貧腐水生水域の水産生物用及び水産3級の水産生物用 コイ、フナ等、β-中腐水生水域の水産生物用 沈殿等による通常の浄水操作を行うもの 薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの 特殊の浄水操作を行うもの 国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において、不快感を生じない限度 33 型類 目項 ・ 湖 沼(天然湖沼及び貯水量1,000万㎥以上の人工湖) 基 利 用 目 的 の 適 応 性 C 値 備 水素イオン 化 学 的 浮遊物質量 溶存酸素量 濃度 酸素要求量 大腸菌群数 (SS) (DO) ( pH ) (COD) 水道1級 水産1級 1mg/ℓ AA 自然環境保全 以下 及びA以下の欄 に掲げるもの 水道2、3級 水産2級、水浴 6.5以上8 3mg/ℓ A 以下 及びB以下の欄 .5以下 に掲げるもの 水産3級 工業用水1級 5mg/ℓ B 農業用水 以下 及びC以下の欄 に掲げるもの 工業用水2級 環境保全 準 6.0以上8 8mg/ℓ 以下 .5以下 注1. 自然環境保全: 2. 水道1級 : 水道2級 : 水道3級 3. 水産1級 : : 水産2級 : 水産3級 : 4. 工業用水1級: 工業用水2級: 5. 環境保全 : 考 該当水域 類型指定 年 月 日 達成期間 50MPN/ 100mℓ 以下 ― ― ― 1,000MPN/ 100mℓ 以下 高滝ダム 貯水池 5mg/ℓ 以上 ― ― ― ― ごみ等の 浮遊が認 2mg/ℓ められな 以上 いこと ― ― ― ― 1mg/ℓ 以下 7.5 mg/ℓ 5mg/ℓ 以下 7.5 mg/ℓ 15 mg/ℓ 以下 以上 以上 5年以内で H5.3.31 可及的すみ やかに達成 自然探勝等の環境保全 ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの 沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うもの 前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの ヒメマス等貧栄養湖型の水域の水産生物用並びに水産2級及び水産3級の水 産生物用 サケ科魚類及びアユ等貧栄養湖型の水域の水産生物用並びに水産3級の水産 生物用 コイ、フナ等富栄養湖の水域の水産生物用 沈殿等による通常の浄水操作を行うもの 薬品注入等による高度の浄水操作、又は、特殊な浄水操作を行うもの 国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において、不快感を生じない限度 型類 目項 ・ 海 域 A B 34 基 利 用 目 的 の 適 応 性 準 値 備 水素イオン 化 学 的 n溶存酸素量 濃度 酸素要求量 大腸菌群数 ヘキサン抽 (DO) ( pH ) (COD) 出物質 水産1級 水浴 2mg/ℓ 自然環境保全 以下 及びB以下の欄 7.8以上8 に掲げるもの .3以下 水産2級工業用 3mg/ℓ 水及びCの欄に 以下 掲げるもの 7.5 mg/ℓ 以上 5mg/ℓ 以上 考 該当水域 類型指定 年 月 日 達成期間 1,000MPN/ 検出され 100mℓ ないこと 以下 ― ― ― 検出され ないこと ― ― ― ― 7.0以上8 8mg/ℓ 以下 .3以下 環境保全 型類 目項 C Ⅰ Ⅱ 2mg/ℓ 以上 基 利用目的の適応性 自然環境保全及びⅡ以下の欄に掲 げるもの(水産2種及び3種を除 く) 水産1種、水浴及びⅢ以下の欄に 掲げるもの(水産2種及び3種を 除く) 全窒素 (T-N) ― 準 ― 本市地先 海域全域 S45.9. 1 値 全りん (T-P) 備 直ちに達 成 考 当該水域 類型指定 年月日 達成期間 0.2 mg/ℓ 以下 0.02 mg/ℓ 以下 ― ― ― 0.3 mg/ℓ 以下 0.03 mg/ℓ 以下 ― ― ― ― ― ― H7.2.28 ― Ⅲ 水産2種及びⅣの欄に掲げるもの (水産3種を除く) 0.6 mg/ℓ 以下 0.05 mg/ℓ 以下 Ⅳ 水産3種、工業用水、生物生息環 境保全 1mg/ℓ 以下 0.09 mg/ℓ 以下 千葉港( 本市地先海 域全域) 備 考 1.基準値は、年間平均値とする。 2.水域類型の指定は、海洋植物プランクトンの著しい増殖を生ずるおそれがある海域について行うもの とする。 注 1.自然環境保全 2.水産1級 水産2級 3.環境保全 4.水産1種 : : : : : 水産2種 : 水産3種 : 5.生物生息環境保全: 自然探勝等の環境保全 マダイ、ブリ、ワカメ等の水産生物用及び水産2級の水産生物用 ボラ、ノリ等の水産生物用 国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において、不快感を生じない限度 底生魚介類を含め多様な水産生物がバランス良く、かつ、安定して漁獲され る 一部の底生魚介類を除き、魚類を中心とした水産生物が多獲される 汚濁に強い特定の水産生物が主に漁獲される 年間を通して底生生物が生息できる限度 35 地下水の水質汚濁に係る環境基準 (平成9年3月13日 項 環告10 改正 目 基 平11環告16) 準 値 項 目 シス-1,2-ジクロ ロエチレン 基 準 値 カドミウム 0.01 mg/ℓ 以下 全シアン 検出されないこと。 鉛 0.01 mg/ℓ 以下 六価クロム 0.05 mg/ℓ 以下 砒 素 0.01 mg/ℓ 以下 総水銀 0.0005 mg/ℓ 以下 アルキル水銀 検出されないこと。 チウラム 0.006 mg/ℓ 以下 ポリ塩化ビフェニル 検出されないこと。 シマジン 0.003 mg/ℓ 以下 ジクロロメタン 0.02 mg/ℓ 以下 チオベンカルブ 0.02 mg/ℓ 以下 四塩化炭素 0.002 mg/ℓ 以下 ベンゼン 0.01 mg/ℓ 以下 0.004 mg/ℓ 以下 セレン 0.01 mg/ℓ 以下 0.02 mg/ℓ 以下 硝酸性窒素及び亜 10 mg/ℓ 以下 硝酸性窒素 1,2-ジクロロエ タン 1,1-ジクロロエ チレン 1,1,1-トリク ロロエタン 1,1,2-トリク ロロエタン 0.04 mg/ℓ 以下 1 mg/ℓ 以下 0.006 mg/ℓ 以下 トリクロロエチレ 0.03 mg/ℓ 以下 ン テトラクロロエチ 0.01 mg/ℓ 以下 レン 1,3-ジクロロ 0.002 mg/ℓ 以下 プロペン ふっ素 0.8 mg/ℓ 以下 ほう素 1 mg/ℓ 以下 備考 1.基準値は、年間平均値とする。ただし、全シアンに係る基準値については、最高値とする。 2.「検出されないこと」とは、測定方法の欄に掲げる方法により測定した場合において、その結 果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。 3.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃度は、規格43.2.1、43.2.3又は43.2.5により測定された硝酸 イオンの濃度に換算係数0.2259を乗じたものと規格43.1により測定された亜硝酸イオンの濃 度に換算係数0.3045を乗じたものの和とする。 36 土壌の汚染に係る環境基準 (平成3年8月23日 環告46 改正 平5環告19・平6環告5、環告25・平7環告19・平10環告21・平13環告16) 項 目 カドミウム 全シアン 有機燐 鉛 六価クロム 砒 素 総水銀 アルキル水銀 PCB 銅 ジクロロメタン 四塩化炭素 1,2-ジクロロエチレ ン 1,1-ジクロロエチレ ン シス-1,2-ジクロロ エチレン 1,1,1-トリクロロエ タン 1,1,2-トリクロロエ タン トリクロロエチレン テトラクロロエチレン 1,3-ジクロロプロペン チウラム シマジン チオベンカルブ ベンゼン セレン ふっ素 ほう素 環 境 上 の 条 件 検液1ℓ につき0.01mg以下であり、かつ、農用地においては、米1kgに つき1mg未満であること。 検液中に検出されないこと。 検液中に検出されないこと。 検液1ℓ につき0.01mg以下であること。 検液1ℓ につき0.05mg以下であること。 検液1ℓ につき0.01mg以下であり、かつ、農用地(田に限る。)におい ては、土壌1kgにつき15mg未満であること。 検液1ℓ につき0.0005mg以下であること。 検液中に検出されないこと。 検液中に検出されないこと。 農用地(田に限る。)においては、土壌1kgにつき125mg未満であること 。 検液1ℓ につき0.02mg以下であること。 検液1ℓ につき0.002mg以下であること。 検液1ℓ につき0.004mg以下であること。 検液1ℓ につき0.02mg以下であること。 検液1ℓ につき0.04mg以下であること。 検液1ℓ につき1mg以下であること。 検液1ℓ につき0.006mg以下であること。 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ 検液1ℓ につき0.03mg以下であること。 につき0.01mg以下であること。 につき0.002mg以下であること。 につき0.006mg以下であること。 につき0.003mg以下であること。 につき0.02mg以下であること。 につき0.01mg以下であること。 につき0.01mg以下であること。 につき0.8mg以下であること。 につき1mg以下であること。 備考 1.「検液中に検出されないこと」とは、規定の測定方法により測定した場合において、その結果 が当該方法の定量下限を下回ることをいう。 2.有機燐とは、パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及びEPNをいう。 37 騒音に係る環境基準 (平成10年 9月30日 環告64) 環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。 基 地 域 の 類 型 昼 AA A 及 び B C 間 ( 6:00 ~ 22:00) 準 値 夜 間 (22:00 ~ 6:00 ) 50デシベル以下 40デシベル以下 55デシベル以下 45デシベル以下 60デシベル以下 50デシベル以下 (注)1.AAを当てはめる地域は、療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に 静穏を要する地域とする。 2.Aを当てはめる地域は、専ら住居の用に供される地域とする。 3.Bを当てはめる地域は、主として住居の用に供される地域とする。 4.Cを当てはめる地域は、相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域とす る。 ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という)についてはその 環境基準は上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。 基 地域の区分 準 値 昼間( 6:00 ~ 22:00) 夜間(22:00 ~ 6:00 ) A地域のうち2車線以上の車線を有する 道路に面する地域 60デシベル以下 55デシベル以下 B地域のうち2車線以上の車線を有する 道路に面する地域及びC地域のうち車線 を有する道路に面する地域 65デシベル以下 60デシベル以下 この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間においては、上表にかかわらず、特例と して次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。 基 準 値 昼 間 70デシベル以下 夜 間 65デシベル以下 備考 個別も住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれている と認められているときは、屋内へ浸透する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、 夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。 達成期間 1. 2. 38 道路に面する地域以外の地域については、環境基準の施行後直ちに達成さ れ、又は維持されるように努める。 既設の道路に面する地域については、環境基準の施行後10年以内を目途と して達成され、または維持されるように努める。 3. 一般地域が、環境基準が施行された日以降計画された道路の設置によって 新たに道路に面することになった場合にあっては、上記にかかわらず、当 該道路の供用後直ちに達成さ又は維持されるように努める。 39 ダイオキシン類に係る環境基準 ダイオキシン類対策特別措置法 (平成11年7月16日 法律105 改正 媒体 環境基準値 大 気 水 質 (水底の底質 を除く。) 水底の 底 質 0.6 pg-TEQ/m3以下 1 pg-TEQ/ℓ 以下 150 pg-TEQ/g以下 平14環告46) 対象等 ・大気汚染に係る環境基 準は、工業専用地域、車 道その他一般公衆が通常 生活していない地域また は場所については適用し ない。 ・水質の汚濁(水底の底 質の汚染を除く)に係る 環境基準は、公共用水域 及び地下水について適用 する。 ・水底の底質の汚染に係 る環境基準は、水底の底 質について適用する。 ・土壌の汚染に係る環境 基準は、廃棄物の埋立地 その他の場所であって、 外部から適切に区別され ている施設に係る土壌に ついては適用しない。 土 壌 1,000 pg-TEQ/g以下 達成期間等 ・環境基準が達成されてい ない地域又は水域にあって は可及的速やかに達成され るよう努めることとする。 ・環境基準が現に達成され ている地域若しくは水域又 は環境基準が達成された地 域若しくは水域にあっては その維持に努めることとす る。 ・土壌の汚染に係る環境基 準が早期に達成されること が見込まれない場合にあっ ては、必要な措置を講じ、 土壌の汚染に起因する環境 影響を防止することとする 。 ・土壌にあっては、環境 基準が達成されている場 合であって、土壌中のダ イオキシン類の量が250p g-TEQ/g以上の場合は 必要な調査を実施するこ ととする。 備考 ・基準値は2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンの毒性に換算した値とする。 ・大気及び水質(水底の底質を除く)の基準値は、年間平均値とする。 ・土壌にあっては、環境基準が達成されている場合であって、土壌中のダイオキシン類の量が25 0pg-TEQ/g以上の場合には、必要な調査を実施することとする。 40 改訂市原市環境基本計画(平成18年3月) 発 行 市原市 編 集 環境部 〒290-8501 環境政策課 千葉県市原市国分寺台中央1丁目1番地1 TEL 0436(22)1111(大代表) 41