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プレゼンテーションに挑戦
社会と情報 テレビ学習メモ 第7回 情報を活用する [情報の表現と伝達] プレゼンテーションに挑戦 社会と情報監修・講師 後藤貴裕 自分の意志や考えを他人に伝えるには、言葉や文書などさまざまな方法がありま すが、ただ一方的に表現するだけでは、うまく伝わらないこともあります。伝える手 段として図や写真を使ったり、興味を持ってもらえるように話の流れを工夫するなど、 道具の特徴を生かしたり、聞き手の立場になって考えることが大切です。どのように すればより良いプレゼンテーションができるようになるか一緒に考えてみましょう。 学習前に 調べておこう プレゼンテーション、スライド、 ポスターセッション、アイコンタクト プレゼンテーションとは(プレゼンテーションのしくみ) ⃝プレゼンテーションとは、自分の主張や意見を、正確にわかりやすく印象的に、他者や聴衆 に、伝えること。 ⃝プレゼンテーションの目的は、聞き手を納得させて気持ちや考えをあらためさせることにある。 ▼ ⃝プレゼンテーションでは、コンピュータ(スライド)やポスターなどの道具を効果的に活用 する。 ⃝プレゼンテーションには、発表にいたるまでの一連のプロセスが重要であり、入念な準備が 必要である。 プレゼンテーションをつくる(プレゼンテーションを準備する) ■プレゼンテーションの目的と対象を明らかにする ⃝誰に対して、何を伝え、どのようになってほしいのか(気持ちや考えをあらためるなど)め ざすゴールのイメージを明らかにする。 ■聞き手を考慮する(プレゼンテーションの環境を考慮する) ⃝聞き手にあわせてプレゼンテーションの内容(素材)を用意する。 ⃝聞き手や道具の特徴にあわせて表現を工夫する。 ⃝聞き手や環境(条件)に応じた道具や資料を用意する(聞き手の人数規模、プレゼンテー ションをおこなう環境を考慮して、コンピュータを使ったスライドやポスターや配布資料な どを選択して用意する)。 ■調査をおこなう ⃝伝える内容が事実にもとづく確かなものとするための調査をおこなう(虚偽を伝えることの ないようにする)。 ⃝写真や映像など具体的な素材を用意する。 − 13 − 高校講座・学習メモ 社会と情報 7 プレゼンテーションに挑戦 ⃝人を対象とした写真などは、使用の目的を伝え、使用許諾をえるようにする。 ⃝資料などは出典を確認しておく。 ■構成を考える(わかりやすく伝える工夫をする) ⃝結論を先に出す展開。クイズ形式で考えさせる展開、意外性を持たせる展開など、プレゼン テーションの目的(内容や対象を含む)に応じて考える。 ⃝時間配分を考慮する(聞き手を飽きさせない長さ)。 ⃝スライドは、文字を使いすぎないで箇条書きにしたり、図や写真を使ったりして直感的にわ かりやすくする工夫をする。 ■リハーサルをおこなう ⃝時間を計りながら実際に声を出して通しでおこなう。 ⃝コンピュータスライドなどは動作確認をおこなう。 ⃝評価をおこい、修正する。必要に応じて、他者(仲間や友達)に見てもらい、客観的な視点 でみてもらい意見をもらうとよい。 よいプレゼンテーションとは(チェックポイント) ▼ ■プレゼンテーションの構成 ⃝伝えたい内容を整理して、理解しやすい流れになっている。 ⃝適切な時間配分(長さ)である。 ■プレゼンテーションの表現 ⃝文字(言葉)による表現だけにたよらず、イラストや写真などを用いて視覚的にわかりやす くする。 ⃝主張すべき要点を絞って箇条書きで構成する。 ■プレゼンテーションにおけるコミュニケーション ⃝聞き手の反応をみて説明を繰り返したり、聞き手に問いかけをしたりする。 ⃝アイコンタクトや身振り手振りを加える。 プレゼンテーションでは、構成・表現・コミュニケーションにおいて、 聞き手や環境(条件)に適した配慮や工夫をすることが大切です。 − 14 − 高校講座・学習メモ