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第5章 ごみの適正処理の推進

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第5章 ごみの適正処理の推進
第5章
ごみの適正処理の推進
1 ごみの迅速かつ効率的な収集
(1) ごみの分別搬出(平成 26 年4月の体制)
① 家庭ごみ
(ア) 燃やすごみ
【対 象 物】 生ごみ、紙くず、プラスチックごみ、繊維くず、木くずなど。
【収 集 頻 度】 週2回(祝日の収集あり)
。
【収集日の区分】 月木地区及び火金地区の2地区に区分。
【収 集 主 体】 直営:委託以外の熊本地区(
「熊本地区」とは、熊本市全域のうち北部・
河内・飽田・天明・富合・城南・植木地区以外の区域を指す。以下同じ。
)
。
委託:熊本地区の一部、北部・河内・飽田・天明・富合・城南の各地区。
※収集区分図は 86 ページ参照。
(イ) 埋立ごみ
【対 象 物】
【収 集 頻 度】
【収集日の区分】
【収 集 主 体】
ガラス類、せともの類、小型家電製品など。
月2回(祝日の収集あり)
。
第1・3及び第2・4の月曜から金曜までの 10 地区に区分。
直営:熊本地区の3分の1。
委託:熊本地区の3分の2、北部・河内・飽田・天明・富合・城南の各
地区。
※収集区分図は 88 ページ参照。
(ウ) 大型ごみ
【対 象 物】 家具などの熊本市廃棄物処理条例第9条に規定する大型ごみ。
【収 集 頻 度】 電話による事前申し込み毎に収集日を提示する。
【収集日の区分】 熊本地区:各クリーンセンターの管轄区域を2分割し、交互に収集。
北部・河内・飽田・天明・富合・城南の各地区:特定の曜日に収集。
【収 集 主 体】 直営:熊本地区。
委託:北部・河内・飽田・天明・富合・城南の各地区。
※収集区分図は 89 ページ参照。
【備
考】 事前にごみゼロコールへ電話で申し込みを行い、市が指定する日の8時
30 分までに打ち合わせた場所へ、900 円又は 500 円のごみ処理手数料券
を貼って搬出(立会不要)
。
(エ) 資源物
【対 象 物】 空きびん・空き缶、なべ類、古着、自転車、使用済み乾電池。
【収 集 頻 度】 月2回(祝日は、海の日、敬老の日、体育の日、天皇誕生日、成人の日
を除き収集なし)
。
【収集日の区分 】 第1・3及び第2・4の月曜から土曜まで(水曜を除く)の 10 地区に区
分。
【収 集 主 体】 委託:市内全域。
※収集区分図は 87 ページ参照。
- 39 -
(オ) ペットボトル
【対 象 物】 ペットボトル(リサイクルマークの 1 番がついているもの)
。
【収 集 頻 度】 「資源物」と同じ。
【収集日の区分】 「資源物」と同じ。
【収 集 主 体】 「資源物」と同じ。
(カ) 紙
【対 象 物】 新聞紙・折り込みチラシ、段ボール、紙パック、その他の紙(雑誌、包
装紙、紙箱)など、製紙原料としてリサイクルできるもの。
【収 集 頻 度】 週1回(毎週水曜日。収集が2回続けて休みになる場合を除き、祝日の
収集なし)
。
【収集日の区分】 市内全域。
【収 集 主 体】 「燃やすごみ」と同じ。
(キ) プラスチック製容器包装
【対 象 物】 カップ類、袋類、ボトル類、パック・トレイ類、緩衝材、ふた・ラベル
など、識別マークのついているもの。
【収 集 頻 度】 週1回(祝日の収集あり)
。
【収集日の区分】 月・火・木・金曜日の4地区に区分。
【収 集 主 体】 委託:市内全域。
※収集区分図は 90 ページ参照。
(ク) 拠点回収
○ 白色トレイ
【対 象 物】 食品用の白色トレイ(色柄ものは不可)
。
【収 集 拠 点】 公民館や総合出張所など市の関連施設(18 ヵ所)
。
【収 集 主 体】 北部、西部及び東部クリーンセンターが随時収集し、リサイクル業者へ
持ち込んでいる。
○ 使用済み天ぷら油
【対 象 物】 使用済み天ぷら油(常温で固化している植物油、動物性油が入っている
もの、鉱物油を除く)
。
【収 集 拠 点】 公民館や総合出張所など市の関連施設(23 ヵ所)及び地域コミュニティ
センター(10 ヵ所)。
【収 集 主 体】 北部、西部及び東部クリーンセンターが月2回収集し、リサイクル業者
が回収している。
○ 蛍光管
【対 象 物】 蛍光管(割れているものは不可)
。
【収 集 拠 点】 公民館や総合出張所など市の関連施設(23 ヵ所)及び地域コミュニティ
センター(11 ヵ所)。
【収 集 主 体】 北部、西部及び東部クリーンセンターが月2回収集し、扇田環境センタ
ーへ集積したものをリサイクル業者が回収している。
- 40 -
○ 乾燥生ごみ
【対 象 物】 乾燥生ごみ(電気式生ごみ処理機で処理したものに限る)
。
【収 集 拠 点】 公民館や総合出張所など市の関連施設(22 ヵ所)
。
【収 集 主 体】 北部、西部及び東部クリーンセンターが月2回収集し、リサイクル情報
プラザへ持ち込んでいる。
○ 樹木類
【対 象 物】 樹木類(草、花を除く)
。
【収 集 拠 点】 委託契約を結んでいる民間施設(5 ヵ所)
。
【収 集 主 体】 毎週土曜日に上記民間施設へ直接搬入する。
○ 使用済み小型家電 (レアメタルを多く含むもの)
【対 象 物】 デジタルカメラ・ビデオカメラ・ポータブル音楽プレイヤー・ポータブ
ルDVDプレイヤー・携帯用ラジオ・携帯用テレビ・小型ゲーム機・電
子辞書・電卓・HDD(ハードディスク)・リモコン・電子機器付属品(A
Cアダプター、充電機器、コードケーブル類)・携帯電話など小型家電製
品 13 品目。
【収 集 拠 点】 公民館や総合出張所など市の関連施設(24 ヵ所)
【収 集 主 体】 北部、西部及び東部クリーンセンターが随時回収し、扇田環境センター
で一時保管した後、リサイクル業者に売却している。
(ケ) 市では収集しないごみ
○ 家電リサイクル法の対象品目(家電4品目:エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗
濯機・衣類乾燥機)
。
搬出者の費用負担によって、家電小売店や一般廃棄物収集運搬業者が引き取り、適正
にリサイクルすることとしている。
○ 家庭系パソコン(本体、表示装置(ブラウン管式、液晶式)
、一体型、ノートブック型)
資源有効利用促進法に基づき、メーカーによるリサイクルが平成 15 年 10 月から開始
された。このため、本市では、平成 16 年4月1日から搬出者の費用負担によって、メー
カー又は一般廃棄物処分業者(倒産等によりメーカーが存在しないものや自作品など)
へ引き渡してリサイクルすることとしている。
○ 引っ越しや模様替えなどに伴い一時多量に搬出されるごみ(臨時ごみ)
搬出者自らの搬入又は許可業者による収集運搬とし、排出者の費用負担のもと、市の
処理施設で受け入れている。
(市処理施設で受入可能な物に限る。
)
○ 市の施設において適正処理が困難なごみ
排出者の費用負担によって、専門業者や販売店に処分を依頼し、適正に処理すること
としている。
- 41 -
② ごみステーションの設置数(平成 26 年 3 月 31 日現在)
「埋立ごみ」のステーション
「燃やすごみ」・「紙」のステーション
ステーション数
東部クリー
ンセンター
直営
西部クリー
熊本地区
ンセンター
ンセンター
2,700
1,844
委託
北部クリー
2,715
直営
区 分
区 分
ステーション数
熊本地区
3,010
熊本地区
6,619
北部地区
322
河内地区
34
委託
計
7,259
飽田地区
230
熊本地区
9,913
天明地区
148
北部地区
501
河内地区
123
飽田地区
238
天明地区
147
計
合 計
10,922
合 計
注)「資源物」のステーション:10,641 ヶ所
熊本地区は「埋立ごみ」ステーションを、北部、河内、飽田、
天明地区は「燃やすごみ」「紙」ステーションを使用。
18,181
③ 透明ごみ袋制
ごみ出しマナーの向上、ごみ減量・分別意識の向上及び収集作業の安全確保のために、
平成5年 10 月から、家庭ごみの搬出には透明ごみ袋を用いるよう指定した。さらに、平成
6年1月からは透明ごみ袋以外での家庭ごみの搬出を禁止した。
指定袋の要件は、顔料を含まないポリエチレン製(高密度又は低密度)の一般に市販さ
れているごみ袋(縦 80cm 以下、横 65cm 以下の大きさ)か、透明でかつ市の指定マークが
付いた透明レジ袋とした。
なお、平成 21 年 10 月の家庭ごみ有料化実施に伴い、燃やすごみ及び埋立ごみについて
は、指定収集袋制を採用している。
④ 事業ごみ
商店、事務所、飲食店、農家などの事業活動によって出されるごみは市では収集せず、
排出事業者の費用負担によって、自己処理、排出事業者自ら処理施設への搬入又は許可業
者による収集運搬としている。
⑤ へい死動物
公道上の犬・猫などの死体は、市民からの申し出により随時収集している。
- 42 -
10,363
(2)
収集車両
① 「燃やすごみ」及び「紙」の直営収集車両
[燃やすごみ]
北部、西部及び東部クリーンセンターのパッカー車により、熊本地区(委託地区
を除く)を収集し、焼却施設へ搬入している。
[紙]
北部、西部及び東部クリーンセンターの「燃やすごみ」収集車両(パッカー車)
により、熊本地区(委託地区を除く)を収集し、民間のリサイクル施設へ搬入して
いる。
【パッカー車の積載量の変遷】
平成元年度以前 ・・・・・・・・ 小型車(2t 車:荷箱容量 4.2 ㎥、積載量2t)
。
平成2年度以降 ・・・・・・・・ 収集運搬の効率化を図るため、中型車(3t車:荷箱
容量 4.9 ㎥、積載量 2.75t)の導入。
平成7年度 ・・・・・・・・・・・・ 中型車への切り替えが一部を除き完了。
平成 12 年度 ・・・・・・・・・・・ 環境工場から遠い北部総合出張所管内の地域の収集運
搬効率を改善するため、北部クリーンセンターに 3.5t
車(荷箱容量 6.0m3、積載量 3.4t)を導入。
【パッカー車の買い替えに関する基本事項の変遷】
平成9年度以前 ・・・・・・・ 5年以上経過の車両。
平成 10 年度以降 ・・・・・・ 10 万 km 走行の車両並びに6年以上経過の車両。
平成 15 年度以降 ・・・・・・ 7年又は 15 万 km 以上走行の車両。
平成 23 年度以降 ・・・・・・ 10 年経過又は 20 万 km 走行距離の車両。
② 「埋立ごみ」及び「大型ごみ」の直営収集車両
[埋立ごみ]
北部、西部及び東部クリーンセンターのプレスパッカー車により熊本地区の約3
分の1の地域を収集し、最終処分場へ搬入している。
[大型ごみ]
北部、西部及び東部クリーンセンターのプレスパッカー車により熊本地区を戸別
収集し、可燃性大型ごみは焼却施設へ、不燃性大型ごみは民間のリサイクル施設へ
搬入している。また、北部、西部及び東部クリーンセンターのパワーゲート車によ
り、不法投棄された家電4品目やプレスパッカー車に積み込めない大型ごみ(廃ス
プリングマットレス等)を収集している。
③ 交通事故防止対策
平成7年度から「交通事故防止に関する教育・研修計画書」に基づき、安全運転研修を
実施している。各クリーンセンターでの日常の職場研修を基本としながら、各クリーンセ
ンター合同の集合研修として運転士、併任運転士の辞令交付時の研修、安全運転研修施設
- 43 -
への派遣研修等を行っている。
ごみ収集車の交通事故は、後進時、離合時、交差点等での事故が多い傾向にあり、安全
運転施設への派遣研修においても、車両間隔訓練、後進訓練を中心に行っている。
直営車両による事故件数の推移
年 度
H11∼H20
H21
H22
H23
H24
H25
件 数
142
10
8
10
21
2
※市が損害賠償を行った事故の件数
(3) 大型ごみ事前申込制度(戸別収集・有料)
① 大型ごみの搬出方法
【目 的】 ○ 戸別収集による市民サービスの向上。
○ 大型ごみの発生抑制。
○ 費用負担の公平性の確保。
【内 容】 事前申込制度(戸別収集・有料)
。
【搬出手続き】○ 大型ごみを搬出する前にごみゼロコールへ電話で申し込む。
↓
○ 大型ごみの品目・大きさにより 900 円又は 500 円の手数料をコンビニエ
ンスストア等の納付場所で支払い、ごみ処理手数料券を受け取る。
↓
○ 大型ごみにごみ処理手数料券を貼って、打ち合わせた場所に収集日の朝
に搬出する。
【手数料納付場所】市役所本庁舎売店、一部の総合出張所、市内のコンビニエンスストア等。
【搬出場所】 原則として、収集車が安全に進入できる道路に面した搬出者の敷地内。
② ごみゼロコール
大型ごみ事前申込制度の導入に伴い、受付窓口として大型ごみ受付センターを平成 13
年9月に設置し、受付業務などを円滑に行っている。市民サービス向上のため受付時間を
見直し、平成 16 年4月1日から受付時間を8時 30 分から 17 時までとした。
また、家庭ごみ有料化に伴い、平成 21 年9月1日より大型ごみ申し込み受付に加え、ご
み全般の相談を受け付ける窓口として、ごみゼロコールへと移行した。ごみゼロコールに
移行するにあたり、それまで月曜日から金曜日(年末年始を除く)であった受付を月曜日
から土曜日(年末年始を除く)とし、さらなる市民サービスの向上を図っている。
- 44 -
ごみゼロコールの概要
住
所
熊本市中央区花畑町3-1 花畑町別館旧仮議場3階
室内面積
88 ㎡(うちオペレータールーム 37 ㎡)
開設日
平成 13 年9月3日(月)
受付開始日
平成 13 年9月 17 日(月)
受付端末数
7端末(+FAX 1回線)
職員等
市職員3名、オペレーター(業務委託)
業務内容
大型ごみ受付業務、ごみ全般の相談窓口業務 他
地図システムを導入
備
考
既存の建物の一室を改修して使用
改修費 約1千万円
平成 25 年度の電話受信件数は 68,532 件であり、その主な内容は、大型ごみ受付件数が
30,241 件、申込者問合せ及び大型ごみの相談問合せ等が 17,462 件、又、ごみ全般に関す
る電話相談も 12,860 件であった。
さらに、平成 14 年 11 月から高齢者の一人暮らしなどの理由により屋外の収集場所まで
の搬出が困難であるという申出があった場合には、
公益社団法人 熊本市シルバー人材セン
ターのライフサポート事業(別料金)を紹介するとともに、同センターと連絡調整を図り、
スムーズな収集に努めている。
平成 25 年度に同事業を利用した事例は 51 件
(平成 24 年度:
43 件)であった。
(4)
ごみ収集運搬業者
ごみの収集運搬業の許可については、
廃棄物処理法及び「熊本市一般廃棄物(ごみ)収集運
搬許可事務要綱」に基づき、事前協議、書類審査、車両・車庫・事務所検査等を行い、要件
を満たす者は許可している。
【許 可 日】 各年度の4月1日。
【許可の有効期限】 廃棄物処理法により規定されている2年間。
【許可の要件】 廃棄物処理法に規定されている許可の要件の他、市内に事務所を有してい
ることなど。
【平成 26 年度の許可業者(特例許可除く)】
平成 25 年度に受けた許可を継続中
…… 22 者
平成 26 年度に許可の更新を受けた者 …… 64 者
平成 26 年度に新規の許可を受けた者 …… 4 者
合計 …… 90 者
【特例許可業者数】31 者
許可業者の状況
年
度
許可業者数
車両台数(台)
H21
79
357
H22
89
435
H23
92
476
※車両台数は、旧富合町、旧城南町及び旧植木町の車両台数を含む。
- 45 -
H24
88
472
H25
89
502
H26
90
492
(5) 市施設での事業ごみの処理量等
市施設に搬入され、処理した事業ごみの量については、平成 23 年度に一時的に増加したも
のの、減少傾向にある。これは、環境工場への再生利用可能な紙類の搬入禁止(平成 20 年
10 月)やごみ処理料金の改定(平成 21 年 10 月と平成 24 年4月)などの施策による効果、
また事業者によるごみ減量及びリサイクルが推進されていることによるものと考えられる。
許可業者による収集運搬量についても徐々に減少傾向にある一方、車両台数は年々ほぼ増
加しているので1台毎の収集運搬量は減少している。
市施設での事業ごみ処理量等の推移
年
度
H21
事業ごみの処理量(t)
94,544
許可業者の収集運搬量(t)
71,028
車両台数(台)
357
車両1台毎の収集運搬量(t)
199
H22
90,915
69,034
358
193
H23
91,738
70,933
399
178
H24
88,190
70,147
404
174
H25
85,424
71,015
430
165
※車両台数は、旧熊本市の車両台数。
(6) 事業ごみの問題点
① 混載及び過積載
混載による最終処分場への可燃物搬入、焼却施設への不燃物の搬入について随時改善の
指導を行っているが、未だに分別が徹底されていない。これは、ごみを分別して収集運搬
業者に委託するよりも、一括して委託した方が委託費用は安く上がるといった排出事業者
側の問題もあるため、排出事業者と収集運搬業者の双方に対して継続的に指導・監視を行
っている。また、収集車両の過積載についてはかなりの改善が見られるが、収集車両のピ
ット内転落等の重大事故に繋がる可能性があるため、引き続き強力に改善指導を行ってい
る。
② 収集運搬中の事故防止
収集作業、特に夜間や早朝の作業は危険が伴うため安全確認の徹底が求められる。収集
運搬業者を対象に安全運転講習会を開催したり、想定される事故に対する注意を喚起する
ための文書を随時業者に送付するなど、交通事故防止について指導を行っている。
③ 許可業者数の適正化
事業ごみの発生量が減少傾向にあるため、今後、一般廃棄物(ごみ)処理基本計画や実
施計画におけるごみ発生量の見込値等に応じて、業者数の適正化を図る必要がある。
- 46 -
2 ごみ処理施設の能力確保
(1)
焼却施設
市が収集した「燃やすごみ」
、可燃性「大型ごみ」
、資源化処理に伴う可燃残さ及び収集
運搬業者や排出者が自ら搬入する可燃性ごみは、東部環境工場と西部環境工場で焼却処分
し、その焼却灰は扇田環境センターで埋立処分している。
①
東部環境工場
旧東部環境工場(東部清掃工場)の老朽化が著しいこと並びに可燃ごみの増加及び高カ
ロリー化傾向に対し、可燃ごみ全量焼却体制を維持するために、旧東部環境工場隣接地に
現東部環境工場(焼却能力 300t/24H×2炉)を建設した(着工:平成2年 12 月、竣工:
同6年3月)
。なお、旧東部環境工場は、平成 21 年9月から平成 22 年9月にかけて解体を
行い、その跡地にリサイクル情報プラザで扱うリユース品等のストックヤードを平成 22
年 10 月から平成 23 年3月にかけて建設した(竣工:平成 23 年3月)。
平成 12 年度から平成 13 年度の2ヵ年で、強化された廃棄物処理法の規定に適合させる
ため、飛灰処理設備(飛灰中の重金属類の溶出防止のための設備)を整備した。また、経
年による老朽化・能力低下等が見られたため、延命化及び機能回復のための大規模改修を
平成 19 年度から平成 22 年度の4ヵ年で行った。
② 西部環境工場
北部焼却炉及び西部焼却炉の老朽化による処理能力の低下がみられたことから、西部環
境工場(焼却能力 225t/24H×2炉)を建設した(着工:昭和 58 年3月、竣工:同 61 年3
月)
。
平成9年度から平成 11 年度には、
施設の老朽化対策及び強化された廃棄物処理法の規定
に適合させる基幹的施設整備事業(燃焼設備の改修、排ガス処理方式の変更、飛灰処理設
備の整備等)を行った。
また、平成 19 年度から平成 21 年度の3ヵ年では、次期環境工場完成までの安定した焼
却を目指して、施設の老朽化・陳腐化などによるトラブル防止のための機能維持整備事業
を実施した。
③ 環境負荷の低減等
環境工場では、運転の自動化・省力化を図り、万全の環境保全設備を整備することによ
り、適正な燃焼管理の下、排ガス中のダイオキシン類濃度の低減に努めており、適用され
る既設炉の排出基準(1ng-TEQ/Nm3)のみならず、新設炉の排出基準(0.1ng-TEQ/Nm3)を
達成できるように維持管理を行っている。
また、ごみ焼却に伴う余熱を有効利用することにより環境負荷の低減を図っている。具
体的には、余熱により発電した電力を場内の使用電力に充てるとともに、余剰電力は電力
会社に売却している。このほか、東部環境工場では上下水道局送水場への電力供給や地元
還元施設への電力・温水供給も行っている。また西部環境工場では、周辺農家の花き・野
菜類の栽培温室へ、冬季の暖房用熱源として温水の供給を行っている。
なお、東部環境工場の焼却灰の一部については、平成 21 年度からセメント原料として再
資源化を行っている(平成 25 年度実績 2,018t/年)
。
- 47 -
(2) 埋立施設
市が収集した「埋立ごみ」
、資源化処理に伴う不燃残さ及び収集運搬業者や搬出者が自ら搬
入する不燃性ごみは、扇田環境センターで埋立処分している。
① 扇田環境センター(旧埋立地)
昭和 59 年5月に供用開始した扇田環境センター(扇田埋立地)は、山間部の谷間を利用
した一般廃棄物の最終処分場(管理型)である。埋立区画を5分割し、埋立進捗状況に併
せて、汚水の地下浸透を防止する遮水シートの敷設などの工事を行った。
埋立に際しては、ブルドーザーなどによりごみを破砕・転圧して減容し、悪臭や衛生害
虫等の発生防止のためにセル方式により即日覆土している。また、一定期間埋立を行った
後、サンドイッチ方式により中間覆土することで、周辺環境に配慮しているほか、浸出水
は平成 10 年5月から高度処理施設により、公共下水道へ圧送している。
さらに、埋立が完了した区域は段階的に整備し、地域特性を生かした総合的土地利用計
画を進める中で、処分場のイメージアップを図ってきた。現在、埋立完了した区域の一部
は、グランドゴルフ場、トイレ、駐車場などの還元施設として地元に開放し、残りの区域
についてはパークゴルフ場を中心とした施設を整備し、
平成 25 年9月1日から供用開始し
ている。
これらのほか、埋立地周辺地区については、生活道路、側溝、公民館等の整備を行って
いる。
なお、平成 15 年6月の扇田環境センター新埋立地の供用開始に伴い、焼却灰及び飛灰処
理物のみの埋立を行ってきたが、平成 19 年度で埋立を終了している。
② 扇田環境センター(新埋立地)
扇田環境センター(旧埋立地)の残余容量の減少により、新しい埋立地の建設が必要とな
ったため、周辺地域の理解と協力を得て扇田環境センターの隣接地に用地を確保し、平成
11 年6月に建設着工した。
新しい埋立地は、総面積 24 万㎡、総埋立面積8万㎡、総埋立容量 150 万㎥、計画埋立期
間 25 年の施設であり、第1期工事部分が平成 15 年3月に竣工し、同年6月から供用開始
したところである。
また、第2期工事は平成 21 年 10 月に着工し、平成 25 年3月に工事が完了した。
埋立方式は、旧埋立地と同様にセル&サンドイッチ方式を採用しており、改良土と遮水
シートの二重遮水構造等により浸出水を外部に漏らさないための対策を行っている。
また、
浸出水処理施設
(処理能力 400 ㎥/日)
への流量を調整する浸出水調整槽の容量は、
12,500 ㎥であり、堤内貯留量を合わせると約 7.6 万㎥の調整容量を有している。浸出水処
理施設では、生物処理・凝集沈澱処理・砂ろ過処理を行った後、公共下水道へ圧送してい
る。
加えて、周辺環境への配慮として、敷地内に降った雨水の河川への排水量を調整する防
災調整池などの整備を行っているほか、管理研修棟の屋上には太陽光発電設備を設置して
おり所内動力の一部をまかなうとともに、環境負荷の低減に寄与している。
さらに、埋立地の延命化やリサイクルの推進を図るために、平成 16 年9月にテストを実
施した後、平成 17 年9月から破砕・選別機を導入した。搬入される埋立ごみの内、可能な
ものを破砕処理し減容化を図るとともに、不燃物・可燃物・金属に選別し、可燃物は環境
工場にて焼却処理を行い、
金属については売却しリサイクルを進め、
埋立量を減じている。
その結果、扇田環境センターでの埋立予想期間は、年々延びる傾向にある。
- 48 -
【焼却処理するために搬出した可燃残さ】
547t(平成 25 年度実績)
【売却し金属リサイクルしたもの】
538t(平成 25 年度実績)
【埋立処分したもの(不燃残さ)
】
2,519t(平成 25 年度実績)
(3)
処理施設整備事業
新西部環境工場整備事業
昭和 61 年の竣工後、28 年以上を経過し老朽化が進む現西部環境工場の代替施設を、市
が資金調達を行い、民間事業者が設計から建設・運営・維持管理を一括して行う方式(DBO
方式)で実施するもの。この施設整備計画支援としては、平成 21 年度に地質調査、測量及
び基本設計、
平成 22 年度に事業手法検討、
そして平成 21 年度から平成 23 年度にかけて「熊
本県環境影響評価条例」に基づき、環境影響評価を実施した。
また、本事業を行う民間事業者を選定するため、平成 22 年度に「熊本市新西部環境工場
整備及び運営事業者審査会」を設置、平成 23 年度には総合評価落札方式により落札者を決
定し、施設整備及び 20 年間の運営に係る契約を締結した。(契約時の事業総額 166 億 9500
万円。内訳は、施設整備費 112 億 9,800 万円、運営費 53 億 9,700 万円。)
平成 23 年度に新工場の事業用地として、現工場に隣接する西側の用地 39,131 ㎡を新た
に取得した。(用地取得費 9 億 9,784 万 2 千円。物件補償費 1 億 1,371 万 3 千円。)
新工場の建設工事は平成 24 年度に着工し、平成 25 年度は土木建築工事、平成 26 年度は
プラント工事に着手し、
平成27年度中に竣工予定である(焼却能力140t/24H×2炉予定)。
(4) リサイクル施設
本市はリサイクル施設を有していないため、選別・圧縮加工等を民間事業者に委託して実施
している。
① 紙
新聞紙・折り込みチラシ、段ボール、紙パック及びその他の紙に選別し、製紙原料とし
て製紙会社等へ売却している。
② 資源物
スチール缶、アルミ缶、ガラスびん(無色・茶色・その他の色)
、なべ類、古着、使用済
み乾電池、自転車に選別し、売却可能なものは売却している。売却できないその他の色の
ガラスびんについては、容器包装リサイクル法に基づく指定法人(公益財団法人 日本容器
包装リサイクル協会)に引き渡してリサイクルしている。また使用済み乾電池については、
共英製鋼株式会社へリサイクルを委託した。
③ ペットボトル
平成 16 年度までは、選別、圧縮、保管し、一部を売却し、売却ができない部分は指定法
人に引き渡してリサイクルしていたが、平成 17 年度以降、全量を売却している。
- 49 -
④ プラスチック製容器包装
収集物をプラスチック製容器包装と不適物に選別し、
選別した適合物を指定法人(公益財
団法人 日本容器包装リサイクル協会)が指定する再商品化事業者へ引き渡す。プラスチッ
ク製容器包装のリサイクル(再商品化)の手法については、指定法人が毎年実施する入札に
よって決定される。
⑤ 白色トレイ
加熱減容し工業原料として出荷している。
⑥ 不燃性「大型ごみ」
破砕後金属回収し、再生原料として売却している。
⑦ 不法投棄された家電4品目
不法投棄された家電4品目を収集し、家電リサイクル法の定める適正処理を民間事業者
へ依頼している。
⑧ 不法投棄されたパソコン
資源有効利用促進法では、メーカーのリサイクルに限定したリサイクル率等の基準が義
務化されており、自治体の処理に基準は設けられていないが、不法投棄されたパソコンに
ついては収集し、破砕後金属回収し、再生原料として売却している。
⑨ 処理残さの処分
市が委託したリサイクルの過程で発生する可燃残さは、東部環境工場と西部環境工場で
焼却処理し、不燃残さは扇田環境センターで埋立処分している。
⑩ 民間事業者のリサイクルへの対応等
各種リサイクル法の施行や焼却施設の規制強化などにより、民間の新たなリサイクル関
連施設の設置が進められている。本市においては、一般廃棄物処理計画との整合を図りな
がら、適正な構造・設備を有し、維持管理が確実に行われる施設に対しては積極的に設置
許可を行う方針である。
(ア) 剪定木くずの破砕処理
現在、剪定木くずの破砕処理を行っている許可業者が8業者あり、剪定木くずをチ
ップ化し近隣農家の堆肥化施設の水分調整材としてリサイクルしている。
【平成 25 年度の処理実績】 4,705t
(イ) 事業系厨芥ごみの堆肥化処理
平成 14 年8月から南区沖新町で、事業系の厨芥ごみ等(一般廃棄物)の発酵堆肥
化を行う民間の許可施設(処理能力:108t/日)が操業を開始した。当施設は、食品
循環資源の再生利用等の促進に関する法律に基づく再生利用事業者の登録も受け、さ
らに平成 18 年には産業廃棄物(動植物性残さ等)の処分業の許可も受け、食品リサ
イクル(堆肥化)事業に取り組んでいる。
【平成 25 年度の処理実績】 10,643t
- 50 -
(ウ) 事業系紙くずのリサイクル
平成 21 年 10 月から機密文書やシュレッダーごみは環境工場への搬入を禁止し、事
業系紙くずについてもリサイクルを推進している。圧縮・梱包施設以外に、最近では
パルパーを設置し溶解処理を行う業者も現れ、以前は焼却処理されていた機密文書の
リサイクルも進められている。また、上述の堆肥化施設では、シュレッダー紙ごみを
水分調整用に再利用している。
- 51 -
3 ごみ処理状況(平成 25 年度)
(1) ごみ排出量の推移
平成 25 年度のごみの年間総排出量(232,030t)は、前年度(233,669t)に比べて 0.7%
の減少(-1,639t)であった。1人1日当たりの排出量 947g は、前年度と比較して 0.8%
の減少で、全国平均 963g を 16g 下回っている。
(平成 24 年度実績:環境省一般廃棄物処理
事業実態調査より引用)
① 家庭ごみ
家庭ごみの量は 144,624tで、前年度(144,216t)に比べて 0.3%の増加(408t)であ
った。増加分の内訳は、埋立ごみ(4.0%増、+138t)
、大型ごみ(3.9%増、+57t)
、紙(8.2%
増、+1000t)であり、燃やすごみ(0.1%減、-144t)
、資源物(8.8%減、-685t)
、ペット
ボトル(3.0%減、-52t)
、プラスチック製容器包装(0.2%減、-11t)の排出量は減少し
た。
② 事業ごみ
事業ごみの受入量は 85,424tで、前年度(88,190t)に比べて 3.1%減少(-2,766t)
した。
③ その他ごみ
その他のごみとは、町内一斉清掃や、まち美化車の活用により排出されるごみ、また、
火災による罹災などの理由によりごみ処理手数料が減免され排出されるごみである。減免
によるごみ量が増加したため、その他のごみの量は 1,982tで、前年度(1,263t)に比べ
56.9%増加(+719t)した。
(2)
処理状況の推移
平成25 年度のごみ処理状況を見ると、
焼却処理量は前年度から減少し201,793tであり、
年間の総排出量に対する焼却処理率は 87.0%で前年度(87.4%)より 0.4 ポイント減少し
た。家庭ごみの量、事業ごみの量ともに減少したものの、その他のごみの量が増加したた
め、全体では微減となった。
また、埋立処分量 5,613tについては、前年度比 1.2%減少(-68t)した。
さらに、再資源化量 24,557tは前年度比 3.7%増(+886t)であった。資源物やペット
ボトルの再資源化量が減少したものの、紙やプラスチック製容器包装の再資源化量が増加
したことが、全体の再資源化量の増加に寄与した。
なお、下水道終末処理場で発生する沈砂・土砂等については、扇田環境センターで 226
tを受け入れて、埋立処分を行った。
(3)
処理コストの推移
処理コストの計算については、環境省が平成 19 年6月に「一般廃棄物会計基準」を示し
ており、平成 18 年度分からはこの基準に従ってごみ処理に要した費用を計算している。
平成 25 年度のごみ処理に要した費用は約 80 億 2,400 万円であり、前年度から約 9,500
万円(+1.2%)増加した。
- 52 -
また、1人当たりの年間処理コストは 11,958 円であった。4人家族を想定した場合、1
ヶ月当たりのコストを算出すると、3,986 円となる。
なお、処理原価については、次のとおりであった。
○収集運搬部門 18.18 円/kg
○中間処理(焼却)部門 13.21 円/kg
○最終処分(埋立)部門 53.76 円/kg
○資源化部門 18.41 円/kg
① ごみ排出状況の推移
年 度
H21
H22
H23
H24
H25
収集人口(人)
663,212
663,711
664,928
670,272
671,047
100.1%
収集世帯数(世帯)
289,340
292,121
294,808
299,765
302,477
100.9%
年間総排出量(t)
250,946
235,062
237,483
233,669
232,030
99.3%
1,037
970
976
955
947
99.2%
154,891
142,218
143,963
144,216
144,624
100.3%
1日当たり排出量(t)
424
390
393
395
396
100.3%
1日1人当たり排出量(g)
640
587
592
589
590
100.2%
〃 (資源化された量を除く(g))
562
501
496
493
490
99.4%
1,467
1,334
1,334
1,318
1,310
99.4%
94,544
90,915
91,738
88,190
85,424
96.9%
259
249
251
242
234
96.7%
1,511
1,929
1,782
1,263
1,982
156.9%
4
5
5
3
5
166.7%
1日1人当たり排出量(g)
対前年度比
○家庭ごみ
年間総排出量(t)
1日1世帯当たり排出量(g)
○事業ごみ
年間総排出量(t)
1日当たり排出量(t)
○その他ごみ
年間総排出量(t)
1日当たり排出量(t)
ごみの排出状況
300,000
年間総排出量(単位:トン)
1,511
1,929
1,782
1,263
1,982
90,915
91,738
88,190
85,424
154,891
142,218
143,963
144,216
144,624
H21
H22
H23
H24
H25
250,000
200,000
94,544
150,000
100,000
50,000
0
年
家庭ごみ
度
事業ごみ
- 53 -
その他ごみ
② 平成 25 年度のごみ処理状況
単位:トン (
あわせ産廃
6,586
(2.8)
) 内は%
[ 収 集 内 訳 ]
市施設
1,460(0.6)
その他
1,982(0.9)
自己搬入
6,363
(2.8)
直営収集内訳
許可業者
71,015
(30.6)
事業ごみ
85,424
(36.8)
総量
232,030
(100)
家庭ごみ
144,624
(62.3)
直営
66,716
(28.8)
19,866
(29.8)
西部クリーンセンター
22,616
(33.9)
24,234
(環境美化ごみを除く。)
(36.3)
東部クリーンセンター
[ 処 理 内 訳 ]
委託
77,348
(33.3)
拠点回収
560
(0.2)
北部クリーンセンター
扇田環境センター
5,613(2.4)
リサイクル
24,557
(10.6)
埋立
5,613
(2.4)
西部
環境工場
88,780
(38.3)
総処理量
231,963
(100)
[ 埋 立 内 訳 ]
焼却
201,793
(87.0)
浄化センター
沈砂他
401
(1.4)
事業ごみ
976
(3.5)
家庭ごみ
3,935
(14.1)
直接埋立
不燃残渣
5,613
(20.1)
西部
環境工場
10,933
(39.2)
環境美化
その他
702
(2.5)
総埋立量
27,898
(100)
工場焼却灰
21,884
(78.5)
東部
環境工場
10,951
(39.3)
- 54 -
東部
環境工場
113,013
(48.7)
総ごみ排出量の推移
(単位:トン)
平成21年度
年 度
総ごみ排出量
250,946
焼却処理
埋立処理
平成23年度
平成24年度
平成25年度
235,062
(93.7)
237,483
(101.0)
233,669
(98.4)
232,030
(99.3)
225,162
(91.4)
207,979
(92.4)
207,969
(100.0)
204,276
(98.2)
201,793
(98.8)
6,818
(110.3)
6,321
(92.7)
6,172
(97.6)
5,681
(92.0)
5,613
(98.8)
18,986
(115.2)
20,781
(109.5)
23,361
(112.4)
23,671
(101.3)
24,557
(103.7)
資源化
0
資源化在庫
注) (
平成22年度
(93.2)
添加水等重量
20
)内は、対前年度比(%)である。
0
0
0
0
19
20
-41
-67
・「添加水等」とは、不燃性大型ごみを破砕し金属を回収するときに発生する可燃残さに対し飛散防止の観点から添加する水分や、プラ製容器包装収
集時に付着した雨などの水分(施設受入時には計量されるが、処理時には流出・蒸発するため計量されない)など、収集量と処理量に誤差を発生させ
る要因となるもの。
・平成24年度は九州北部豪雨による水害ごみを除く。
家庭ごみ排出量の推移
(単位:トン)
平成21年度
年 度
家庭ごみ
焼却処理
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
154,891
(96.6)
142,218
(91.8)
143,963
(101.2)
144,216
(100.2)
144,624
(100.3)
130,743
(93.6)
117,077
(89.5)
116,412
(99.4)
116,455
(100.0)
116,065
(99.7)
埋立処理
資源化
5,269
(120.8)
4,382
(83.2)
4,211
(96.1)
4,049
(96.2)
3,935
(97.2)
18,899
(115.4)
20,778
(109.9)
23,360
(112.4)
23,671
(101.3)
24,557
(103.7)
資源物・ペットボトル
7,441
(104.3)
7,231
(97.2)
7,214
(99.8)
7,094
(98.3)
6,648
(93.7)
10,696
(129.6)
10,541
(98.6)
11,079
(105.1)
11,274
(101.8)
12,467
(110.6)
3,905
(185.9)
4,131
(105.8)
4,217
(102.1)
拠点回収
68
(566.7)
289
(425.0)
364
(126.0)
459
(126.1)
560
(122.0)
家電4品目
13
(130.0)
7
(53.8)
5
(71.4)
2
(40.0)
5
(250.0)
大型ごみ金属
104
(89.7)
106
(101.9)
116
(109.4)
120
(103.4)
122
(101.7)
埋立ごみ金属
567
(65.9)
496
(87.5)
677
(136.5)
591
(87.3)
538
(91.0)
紙
プラスチック製容器包装
2,101
モデル事業
(樹木・生ごみ)
10
7
添加水等重量
20
)内は、対前年度比(%)である。
注)・(
19
20
-41
-67
・「添加水等」とは、不燃性大型ごみを破砕し金属を回収するときに発生する可燃残さに対し飛散防止の観点から添加する水分や、プラ製容器包装収
集時に付着した雨などの水分(施設受入時には計量されるが、処理時には流出・蒸発するため計量されない)など、収集量と処理量に誤差を発生させ
る要因となるもの。
事業ごみ排出量の推移
年 度
事業ごみ
(単位:トン)
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
94,544
(88.3)
90,915
(96.2)
91,738
(100.9)
88,190
(96.1)
85,424
(96.9)
焼却処理
93,482
(88.4)
89,806
(96.1)
90,616
(100.9)
86,976
(96.0)
84,448
(97.1)
埋立処理
977
(83.9)
1,109
(113.5)
1,122
(101.2)
1,214
(108.2)
976
(80.4)
85
(82.5)
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
84
(84.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
1
(33.3)
)内は、対前年度比(%)である。
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
0
(0.0)
資源化
埋立金属回収
工場古紙回収
注) (
その他ごみ排出量の推移
(単位:トン)
平成22年度
平成23年度
1,511
(87.0)
1,929
(127.7)
1,782
焼却処理
937
(86.8)
1,096
(117.0)
埋立処理
572
(86.9)
830
(145.1)
2
(200.0)
)内は、対前年度比(%)である。
3
(150.0)
年 度
その他ごみ
平成21年度
資源化(金属回収等)
注)・(
平成24年度
(92.4)
1,263
941
(85.9)
839
(101.1)
1
(33.3)
平成25年度
(70.9)
1,982
845
(89.8)
1,280
(151.5)
418
(49.8)
702
(167.9)
0
(0.0)
0
(0.0)
・その他ごみとは、環境美化ごみ(定期清掃ごみ、不法投棄ごみなど)及び罹災ごみ(火災などの減免扱い分)の自己搬入分である。
・平成24年度は九州北部豪雨による水害ごみを除く。
- 55 -
(156.9)
総ごみ処理量の推移
総ごみ処理量(単位:トン)
300000
250000
200000
18,986
20,781
23,361
6,321
6,172
225,162
207,979
H21
H22
6,818
23,671
24,557
5,681
5,613
207,969
204,276
201,793
H23
H24
H25
150000
100000
50000
0
年
焼却処理
度
埋立処理
資源化
家庭ごみ処理量(単位:トン)
家庭ごみ処理量の推移
200000
160000
120000
18,899
20,778
23,360
23,671
24,557
4,382
4,211
4,049
3,935
117,077
116,412
116,455
116,065
H22
H23
H24
H25
0
0
1,214
976
5,269
80000
130,743
40000
0
H21
年
焼却処理
度
埋立処理
資源化
事業ごみ処理量(単位:トン)
事業ごみ処理量の推移
100000
80000
85
0
0
1,109
1,122
93,482
89,806
90,616
86,976
84,448
H21
H22
H23
H24
H25
977
60000
40000
20000
0
年
焼却処理
- 56 -
度
埋立処理
資源化
③ ごみ処理のコスト
年 度
H21
H22
H23
H24
H25
対前年度比
年間ごみ処理コスト(億円)
74.00
78.47
78.96
79.29
80.24
101.2%
トン当たり処理コスト(円)
29,487
33,381
33,248
33,935
34,583
101.9%
1人当たり処理コスト(円)
11,157
11,822
11,875
11,830
11,958
101.1%
1世帯当たり処理コスト(円)
25,574
26,861
26,783
26,452
26,528
100.3%
年間ごみ処理コスト(億円)
56.67
59.48
59.52
60.44
60.51
100.1%
トン当たり処理コスト(円)
36,587
41,820
41,345
41,912
41,842
99.8%
1人当たり処理コスト(円)
8,545
8,961
8,951
9,018
9,018
100.0%
19,586
20,360
20,190
20,164
20,006
99.2%
年間ごみ処理コスト(億円)
16.83
18.31
18.79
18.40
18.96
103.0%
トン当たり処理コスト(円)
17,802
20,142
20,486
20,866
22,196
106.4%
年間ごみ処理コスト(億円)
0.50
0.68
0.64
0.45
0.77
171.1%
トン当たり処理コスト(円)
32,848
35,158
36,113
35,577
38,743
108.9%
○家庭ごみ
1世帯当たり処理コスト(円)
○事業ごみ
○その他ごみ
※環境省が示した「一般廃棄物会計基準」に従ってごみ処理コストの計算を行っている。
(但し、あわせ産廃の処理コストについては、要する費用の合理的な按分が不可能であったため、
事業ごみのコストに含む。)
年間ごみ処理コスト(単位:億
)円
ごみの処理コスト
100
90
80
70
60
0.68
0.64
0.45
0.77
18.31
18.79
18.40
18.96
56.67
59.48
59.52
60.44
60.51
H21
H22
H23
H24
H25
0.50
16.83
50
40
30
20
10
0
年
家庭ごみ
度
事業ごみ
- 57 -
その他ごみ
4 産業廃棄物の適正処理
(1) 適正処理の確保
産業廃棄物(以下「産廃」という。
)の適正処理を確保するために、産廃排出事業者及び産
廃処理業者に対して産廃の減量・リサイクルの推進、不法投棄や野焼きなどの不適正処理の
防止に関する啓発を行っている。
また、近年、産業構造の高度化・複雑化に伴い多種多様な産廃が排出される中、産廃の中
間処理施設や最終処分場を起因とする環境汚染を未然に防止するため、処理業者等の監視指
導を行っている。
【産業廃棄物適正処理確保のための取組】
処分業者対策
・周辺地下水、放流水などの環境調査
・最終処分場定期検査の実施
・マニフェスト制度の徹底
・業務実績の報告徴収
処理業者の監視・指導
収集運搬業
・マニフェスト制度の徹底
自動車解体業及び破砕業等
・電子マニフェスト制度の徹底
・使用済自動車の適正処理の徹底
排出業者の指導
適正処理の監視・指導
・マニフェスト制度の徹底
・立入検査
産業廃棄物処理施設の設置事業者
特別管理産業廃棄物の排出事業者
産業廃棄物適正
処理事業
・多量排出事業者に対する産業廃棄物管理計画の作成等指導
・PCB保管、使用業者への適正保管・管理指導
・建設リサイクル法に関するパトロール
監視体制
・不法投棄監視業務の充実
不法投棄対策
・他機関との連携
防止対策
・土地所有者・管理者の指導と看板設置
・関係団体等とボランティア清掃の実施
排出業者の指導
広報
・市ホームページ、ラジオなどによる広報
・適正処理啓発リーフレット等の作成
- 58 -
(2) 産業廃棄物の処理業者数
平成 26 年4月1日現在
地域
区分
産廃収集運搬・・・・・・(1)
特管収集運搬・・・・・・(2)
産廃中間処理・・・・・・(3)
(1)、(2)を行う者
(1)、(3)を行う者
(2)、(3)を行う者
(3)、産廃最終処分を行う者
(1)、(2)、(3)を行う者
(1)、(3)、産廃最終処分を行う者
(2)、(3)、産廃最終処分を行う者
(1)、(2)、(3)、産廃又は特別管産
廃棄物最終処分を行う者
合
市内の業者
計
市外の業者
県外の業者
合 計
159
3
17
4
9
3
2
4
4
1
123
4
4
7
4
0
1
1
0
0
124
12
8
20
1
1
0
1
0
0
406
19
29
31
14
4
3
6
4
1
2
0
0
2
208
144
167
519
※ 収集運搬業者数は、産廃集運業の合理化(平成 22 年法改正)による許可失効業者を含む。
(3) 自動車リサイクル法関連業者数
平成 26 年4月1日現在
引取業登録
フロン回収業
登録
解体業許可
164
57
33
破砕業許可
破砕前及び
破砕前処理
破砕処理
2
3
合計
計
5
259
(4) 産業廃棄物処分業者(市内)の処理状況(平成 25 年度)
① 産業廃棄物( 中間処理後の産業廃棄物等を含む) の処理の流れ(フロー図)
(単位:トン)
再利用
613,302
市内処分場
467,075
中間処理
696,611
(564,259)
(395,788)
(629,493)
再利用以外
83,309
市内処分総量
802,292
(65,234)
(694,997)
安定型
46,443
市外搬入
335,217
最終処分量
105,681
(32,573)
(299,209)
(65,504)
管理型
59,238
※( )は平成24年度
(32,931)
- 59 -
② 市内の産業廃棄物処分業者処理実績(平成 25 年度)
中
間
処
理
最終
処分
区 分
木くずの破砕
汚泥の造粒固化
がれき類の破砕
汚泥の脱水
廃プラ、紙くず、木くず、金属くず、ガラスく
ず、陶器くず(石膏含む)、がれき等の破
砕・選別・分級・切断・圧縮・剥離
堆肥化
木くずの焼却
廃プラの減容・固化
汚泥の分級
油水分離
廃油の焼却
その他
安定型処分場
管理型処分場
施設数
23
8
30
9
能 力
8,724.64t/日
1,690.69㎥/日
18,109.86t/日
1,964㎥/日
実 績(t)
38,828
18,435
530,036
4,286
99
12,963.64t/日
93,162
2
2
3
2
2
1
11
10
1
109.24t/日
7.2t/日
4.16t/日
150㎥/日
21.6㎥/日
0.1952㎥/日
244.6t/日
3,045,926㎥
687,000㎥
612
544
223
588
859
0
1,326
46,327
32,931
(5) ポリ塩化ビフェニル廃棄物保管状況等
平成 13 年度に施行された「ポリ塩化ビフェニルの適正な処理の推進に関する特別措置法」
に基づき、ポリ塩化ビフェニル廃棄物を保管している事業所に対して、ポリ塩化ビフェニル
廃棄物の保管状況等届出書の提出を求めている。また、届出書は公衆の縦覧に供している。
平成 25 年度届出事業者数:166 事業者(平成 26 年3月末現在)
(6) 多量排出事業者関係
① 法に基づく多量排出事業者
平成 13 年度から廃棄物処理法に基づき、多量排出事業者(産廃を年間 1,000t 以上又は
特別管理産業廃棄物を年間 50t 以上排出する事業者)については、産廃の減量その他その
処理に関する計画書の提出を求め、既に計画書を提出している事業者については計画の実
施状況報告書の提出を求めており、その報告内容を公表している。
産業廃棄物処理計画実施状況報告書提出事業所数(平成 25 年度)
産業廃棄物処理計画実施状況報告書提出事業者
特別管理産業廃棄物処理計画実施状況報告書提出事業者
60
9
② 要綱に基づく多量排出事業者
平成 12 年度から「熊本市事業系廃棄物の減量化及び再資源化に関する指導要綱」に基づ
き、多量排出事業所に対し、ごみ減量・リサイクル責任者の選任及び減量計画書の提出を
求め、個別に助言・指導を行っている。更に、平成 20 年度から立入調査担当の専任職員を
配置したことにより、立入調査件数が大幅に増えた。新たに事業所向けの出前講座を実施
し、指導啓発を強化している。
【対象事業所】平成 26 年 3 月末現在:1,027 事業所
- 60 -
【立入調査の推移】
年度
H20
件数
159 件
H21
527 件
H22
1,069 件
H23
367 件
H24
395 件
H25
415 件
【出前講座実施状況】
年度
H21
件数
8回
H22
4回
H23
7回
H24
1回
H25
1回
計
21 回
(7) 建設リサイクル法に関するパトロール
平成 14 年に施行された建設リサイクル法の実効性確保のため、
同法に関する全国一斉パト
ロール期間中
(平成 25 年 5 月 21 日∼22 日及び平成 25 年 10 月 21 日∼22 日)
に建築指導課、
技術管理課と合同で、対象となる 44 件の工事現場をパトロールした。
(8) 指導・審査
産廃の適正処理を確保するため、毎年定期的に排出事業者や産廃処理業者に対して立入検
査を行っている。最終処分場に対しては、地下水や公共用水域の汚染を防止するため、放流
水については健康項目を、さらに周辺地下水については、ダイオキシン類を追加して水質検
査を実施している。
また、産廃の焼却施設については、廃棄物処理法及びダイオキシン類対策特別措置法に基
づき、ダイオキシン類濃度の測定義務がある廃棄物焼却炉(1時間あたりの処理能力が 200kg
以上)を対象にしてダイオキシン類濃度等の測定実施状況と測定結果を確認している。
平成 25 年度の産廃処理業の新規申請、
更新の許可申請及び産廃処理施設の設置許可申請の
件数はそれぞれ次のとおりであった。
検査・指導件数(平成 25 年度実績)
審査件数(平成 25 年度実績)
処理業者・処理施設
105 件
(54 件)
水質検査等
115 件
(110 件)
処理業
許可申請
産廃
19 件
(24 件)
一廃
83 件
(50 件)
排出事業所立入
518 件
(459 件)
処理施設設置許可申請
2件
(2 件)
苦情処理関係
158 件
(133 件)
自動車リサイクル法関係
24 件
(2 件)
計
896 件
(756 件)
計
128 件
(78 件)
注:
( )は平成 24 年度実績
(9) 不法投棄対策
① 不法投棄巡視員
不法投棄の未然防止と早期発見を図るために、市内の不法投棄多発地域(22 地区)におい
て、不法投棄巡視員(32 名)を配置したが、効率的かつ効果的な監視を図るために、平成 22
年度をもって廃止した。
- 61 -
② 不法投棄監視
平成 21 年9月からは、不法投棄監視パトロールを民間の警備会社へ業務委託し、国の緊
急雇用創出基金事業補助金を財源に活用している。この監視パトロールは、早朝から夜間
の1日2回、不法投棄多発地域の巡回警備を行うものであり、不法投棄を未然に防止する
とともに、不法投棄物や不法投棄者を発見した場合には、証拠の保全、投棄者の特定など
の必要な措置を行う。
なお、発見した廃棄物が、監視員のみで回収可能であれば、監視員は現地で回収し市の
処理施設へ搬入している。
【監視業務実績】(平成 25 年度)
月
稼動日数
不法投棄件数
市施設への搬入実績
5月∼3月
331 日
1,743 件
※ただし、廃タイヤ・廃家電類の回収実績は除く
5,858kg
(10) あわせ産廃
市のごみ処理施設(焼却施設)および一般廃棄物最終処分場では、一般廃棄物の処理に支
障をきたさない範囲において、一般廃棄物と併せて焼却、埋立処分することができる産業廃
棄物(いわゆる「あわせ産廃」
)を告示して、種類や量を制限して受け入れを行っている。
これは、市内の中小排出事業者が産業廃棄物の適正処理を行うよう、事業系一般廃棄物と同
様に産廃の受け入れ先を提供し、排出者の適正な費用負担を求めているものであり、排出事
業者に対しては、市との処理委託契約及びマニフェストの使用を義務づけている。
今後も、排出事業者と産廃処分業者の処理能力、県が主導する広域処理、法令改正の動向
を踏まえながら、あわせ産廃の受け入れ範囲を随時見直していく。
(11) 再生利用個別指定
「再生利用されることが確実であると市長が認めた産業廃棄物のみの処理を業として行う
者」であって、
『市長の指定を受けた者』は、産業廃棄物処理業の許可は不要とされている
(廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第9条、第 10 条の3)
。この指定には、個別
の申請に対して指定を行う「個別指定」と、産業廃棄物を特定した上で同一形態の取引を広
く一般的に指定する「一般指定」があり、個別指定には、産業廃棄物の収集運搬を行う者に
対して行われる「再生輸送業」の指定と、産業廃棄物の処分を行う者に対して行われる「再
生活用業」の指定がある。
平成 26 年4月1日現在の指定業者数
再生輸送業:3 再生活用業:1
- 62 -
(参考)
熊本県による産業廃棄物税の導入
○ 熊本県産業廃棄物税制度について
産業廃棄物の発生抑制と減量・リサイクルを推進し、持続可能な循環型社会の形成を目
指すため、排出事業者が自立的、継続的に産業廃棄物の減量等に向けた取組を行なうこと
を誘導する経済的手法として、また、熊本県の産業廃棄物対策の財源確保を目的として、
熊本県では、法定外目的税として熊本県産業廃棄物税(熊本県産業廃棄物税条例 平成 17
年4月1日施行)を導入した。
なお、熊本県においては、最終処分するときのみに課税される制度であり、中間処理時
点でも課税される他県とは若干異なっている。
○ 本市の対応
熊本県産業廃棄物税制度では、産業廃棄物を最終処分場で受け入れる際に県に代わって
徴収する特別徴収方式となっているため、あわせ産廃として産業廃棄物を最終処分場(扇
田環境センター)で処理している本市においては、産業廃棄物の受け入れのときに、産業
廃棄物税の徴収事務を行い、徴収した税を県へ納入している。
また、
環境工場で産業廃棄物を受け入れた場合には産業廃棄物税は課税されないものの、
焼却した結果生じる産業廃棄物由来の焼却灰及びばいじんは産業廃棄物に該当することか
ら、これらを扇田環境センターで最終処分するときには、産業廃棄物税が課税されること
になる。このため、環境工場で産業廃棄物を受け入れるときの処理手数料については、焼
却灰等の最終処分のときに課税される産業廃棄物税相当額その他必要経費分を上乗せする
改定を行なった。
【制度導入時(平成 17 年度)の改定内容】
処理施設
導入前手数料
東部環境工場
200 円/20kg
西部環境工場
導入後手数料
210 円/20kg
200 円/20kg
扇田環境センター
200 円/20kg
※別途 10 円/10kg の産廃税が
賦課される。
- 63 -
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