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残業 80 時間で監督署の立ち入り調査

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残業 80 時間で監督署の立ち入り調査
法改正情報 2016 年 3 月号
浅山社会保険労務士事務所/株式会社浅山式賃金研究所
残業 80 時間で監督署の立ち入り調査
政府は、長時間労働に歯止めをかけるため、1カ月の残業が100時間に達した場合に行う
労働基準監督署の立ち入り調査について、基準を80時間まで引き下げる方針を定めました。3
6協定の特別条項で80時間を超える時間で協定を結んでいると、立ち入りの調査対象となりま
す。立ち入り調査で労働基準法違反があれば是正勧告等の措置が行われます。平成28年度で約
20万超の事業所が対象となる予定です。
この監督指導について、まとめましたのでご覧ください。
※ 詳しくは浅山社会保険労務士事務所まで
◆「立ち入り調査」の概要
Q.36 協定とは?
A.時間外労働についての労使間での取り
決めのことです。36 協定を締結していな
いと、残業の命令を出すことができません。
【労働基準法のルール】
労働時間は 1 日 8 時間、週 40 時間まで
36 協定を結ぶと・・・
月 45 時間まで残業 OK
36 協定の特別条項をつけると・・・
さらに延長可能に 何時間でもOKとなる
長時間労働の懸念
Q.36 協定の特別条項とは?
A.36 協定の限度時間(月 45 時間、年
360 時間)を超えて時間外労働を行なう場
合、特別条項を締結することで、限度時間
以上の残業をすることができます。
監視を強化
約 20 万超の
事業所が対象
【労働基準監督署の立ち入り調査の対象】
・36 協定の特別条項の限度時間が月 100 時間⇒80 時間
・労働基準法違反があれば是正勧告
・重大・悪質な違反が確認された場合は、書類送検。
◆「立ち入り調査」では何をチェックされるのか?<12 のチェック項目>
①
②
③
④
⑤
⑥
労働条件の明示がされているか
労働時間の管理がきちんとなされている
か
36 協定の届出がなされているか
限度時間内であるか
時間外手当がきちんと支払われているか
管理監督者としての取扱いは適正か
みなし労働時間制の取扱いは適正か
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
休日の与え方は適正か
有給休暇を与えているか
就業規則を届けているか
賃金台帳に労働時間を記載しているか
健康保持増進対策が講じられているか
安全衛生に関する体制は整っているか
浅山事務所では、「労働基準監督署の調査対策セミナー」を 5 月 19 日(木)、7 月 26 日(火)
に開催します。詳細は追ってお知らせします。
◆80 時間を超える残業があるか、確認を行なって下さい。
36 協定の特別条項を結んでいる場合は、80 時間を超えているか否か、実際の残業時間が 80 時間を超
えているか等、会社の残業時間管理について今一度確認を行なって下さい。
書類送検をされた例として、靴販売店「ABC マート」が 36 協定で定めた残業時間を上回る月 100 時
間超の違法な残業をさせたとして、書類送検されています。
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