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愛媛県今治警察署協議会会議録 (平成28年度第2回) 日 時 平成28年9

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愛媛県今治警察署協議会会議録 (平成28年度第2回) 日 時 平成28年9
愛媛県今治警察署協議会会議録
(平成28年度第2回)
日
平成28年9月27日(火)午後3時~午後5時
時
1
出
席
2
者
1
議
事
概
要
警察署協議会側
会長以下9人
警察署側
署長以下12人
会長挨拶
本日は大変お忙しい中、平成 28 年度第2回今治警察署協議会にご出席
いただきまして、誠にありがとうございます。
秋分の日には、今治ふれ愛コンサートにご招待いただきました。
県警音楽隊の吹奏楽等を鑑賞し、交通調査官のFC今治を交えた交通
事故防止講話や、若手署員で構成する劇団「くるしま」の特殊詐欺被害
防止寸劇を観賞し、楽しく、ためになる時間を過させていただきました。
ふれ愛コンサートは、県警と市民との音の架け橋と呼ばれる地域と密
着した広報活動であり、交通事故の防止や、特殊詐欺被害防止広報を効
果的に実施していただき、大変ありがたく感じました。
さて、今治警察署管内の犯罪情勢につきましては、5月と7月に放火
事件、6月には中学生に対する強制わいせつ未遂事件、7月には高校生
によるタクシー強盗致傷事件が発生しています。
犯罪の発生は減少していますが、凶悪事件は増加している現状です。
ただし、いずれの事件につきましても、犯人を検挙して頂いておりま
すので、協議会委員として、また今治市民としても、今治署に頼もしさ
を感じている次第です。
次に交通事故の発生情勢につきましては、7月と8月に高齢歩行者等
の事故が発生しました。
今月に入ってからは、介護施設車両の事故で乗車中の2人の高齢者が
お亡くなりになり、更には、自転車の中学生が車両と衝突して亡くなる
という、死亡事故が発生しております。
交通死亡事故の発生を受けて、交通事故抑止対策について諮問を
受け、高齢者事故の抑止対策、バイク・自転車による事故抑止対策、
マラソン・サイクリング大会の安全対策を答申しております。
会議の中で、業務推進結果と併せて、交通事故抑止総合対策の推進に
ついて説明があると思います。交通死亡事故は、平穏な生活の中で大切
な人を亡くすという悲しい出来事であり、その抑止対策は非常に重要で
す。皆さん忌憚のないご意見をお願い致します。
-1-
2
署長挨拶
委員の皆様方には、平成28年度、第2回警察署協議会を開催いた
だき誠にありがとうございます。平素からの当署に対するご理解と
ご協力に厚くお礼申しあげます。
5月~8月の業務推進、管内の治安情勢等につきまして、後程、
各課から業務推進結果を報告いたします。
刑法犯の認知件数、犯罪の発生を減少させるとともに、初動警察、
初動捜査を強化して、犯罪の検挙件数、人数ともに増加し、検挙人
員も増加しております。
ただ7月の高校生によるタクシー強盗等、今年に入り、8件の凶
悪事件が発生しております。
これらの事件については、いずれも早期に検挙解決しております。
また、六代目山口組、神戸山口組の分裂による暴力団取締りを強
化し、市民の安全第一に厳正に対応しているところであります。
特殊詐欺につきましては、重点項目として各金融機関との連携、
関係口座の凍結、事前の広報活動等を実施しているところです。
交通関係につきましては、人身事故の発生件数、傷者数ともに減
少しているのですが、新聞報道しておりますとおり、7月、8月と
高齢者被害の死亡事故、9月に介護施設の送迎車の自損事故により
高齢者2人、国道196号で自転車横断中の中学生が被害者となる死亡
事故が発生しております。
現在、秋の全国交通安全運動が実施されておりますが、今回答申いた
だいたとおり、年末に向けての交通事故抑止総合対策の推進、特に国道
196号対策の強化を視野に、関係機関と連携しながら、交通環境、施設
の整備、規制の見直しを図り、事故に直結する悪質交通違反の取締り強
化を推進しているところであります。
協議会終了後、答申に関連しまして、9月に発生した2件の交通死亡
事故について、現場視察をしていただくこととしています。
協議会と併せて、効果的な警察活動に対するご意見、ご指導をいただ
ければと思います。よろしくお願いいたします。
3
業務推進結果等の説明
各課から平成28年5月から8月までの業務推進結果及び9月から12月
までの業務推進計画の報告。
議
事
概
要
4
諮問及び答申
諮問
○交通事故抑止総合対策の推進
について
-2-
答申
○高齢者事故の抑止
○バイク・自転車の交通事故抑止
○マラソン・サイクリング大会の
事故防止対策
5
議
事
概
要
実施状況
⑴ 交通事故発生状況
当署管内の交通事故による死者数は、8月末まで3人であった。
9月に入り、少年運転のバイクが、出会頭に車と衝突する事故が2
件発生し、少年1人が死亡している。
同月、高齢者施設の介護車が自損事故を起こし、乗車していた高齢
の男性1人、女性1人が死亡、3人の高齢者が骨折等の重傷を負う事
故が発生している。
更に、国道196号を横断する自転車が乗用車に跳ねられ、中学生が
死亡する事故が発生している。
⑵ 事故抑止対策
ア 道路管理者との連携による環境改善
会議後、国道196号での事故現場を視察するが、中学生の死亡事
故については、道の雑草、中央分離帯の植込みのため見通しが悪か
ったことも要因のひとつと考えられ、道路管理者に雑草の刈込み、
除草、街路樹の剪定等を働きかけて対応している。
また、交通規制、横断歩道の設置の見直しなどを実施していく。
イ 「夕暮れ時の早めのライト点灯・前照灯のこまめな切り替えキャ
ンペーン」の実施
夕暮れが早くなり、全国一斉で「夕暮れ時の早めのライト点灯・
前照灯のこまめな切り替えキャンペーン」を実施する。
当署では、ラジオ等の広報媒体を利用してこれを強く推進してい
く。実施期間は、10月1日から12月31日までであり、重点推進期間
は10月20日から11月20日までである。
10月は午後5時から、11月、12月は午後4時30分から点灯するよ
うに指導する。
前照灯の点灯は、法律上ハイビームが基本であり、ロービー
ムはすれ違い灯といい対向車がまぶしくないようにする時に切
り替えて使用するものである。
自転車、歩行者に反射材を直接配布する活動を展開していく。
ウ 過去の交通事故現場の再点検
片側2車線道路で、信号機のない横断歩道の設置は問題ない
のかなど、死亡事故現場を新たな視点で再点検し、運転者、歩
行者それぞれの視点で危険箇所を再確認する。
エ 高齢者対策
管内のデイケア等の介護事業所等に対する送迎ドライバーへ
の指導教養の強化を実施した。
事業所に対し、送迎している高齢者は少しの衝撃でも大怪我
をすること、交通ルールを守ることは当然として、適正なシー
トベルトの着装、車椅子の固定、運転手の健康管理等様々な指
導事項を記載した文書を配布して注意喚起を実施した。
-3-
交通教室、安全講話時に反射材を配布していたが、更に、早
朝、夕暮れ時に外出されている高齢歩行者に直接反射材を着用
させるピカピカ作戦を強化する。
オ バイク、自転車の交通事故抑止対策の推進
当署管内ではバイク運転の男性、自転車運転の中学生が交通
事故で死亡しており、その他バイク、自転車の事故は多数発生
している。
通勤、余暇で自転車利用の人がかなりいることから、学校、
企業に自転車シミュレーターを持ち込んで、多数の参加者に自
転車の安全利用の指導、自転車運転の危険性の教養を実施して
いく。
交通事故の原因にバイク、自転車の違反もあり、これらの取
締り、指導を強化していく。
カ サイクリング、マラソン大会等の道路を使用した各種行事の
安全対策
しまなみ街道では多くの行事が予定され、
10月2日、「第30回今治シティマラソン」
10月30日、「サイクリングしまなみ2016」
が予定され、その他
11月20日には「第3回ツールド玉川」
11月27日には「第3回2016鈍川渓谷グルメマラソン」
が予定されている。
「今治シティマラソン」では2,500人が出走予定で、「サイク
リングしまなみ」では、3,500人が今治を出発し、2,500人が帰っ
てくる予定である。
主催者と協議して事故が発生しないように、適正な道路使用
許可、信号機の操作、安全対策を実施していく。
広島県主催の行事もあることから広島県とも連携した協力体
制を確立していく。
議
事
概
要
6
実施施策に対する意見等
(会長)
先日発生した中学生の死亡事故は本当に残念であった。
(委員)
高校では、自転車のライト、ブレーキの安全点検を実施して、
その際、安全運転の教養も実施している。
(委員)
横断歩道を渡る際、安全をよく確認しないままサッと勢いよく
渡っているのを見かけ、非常に危険と感じているので交通ルール
を守らせるにはどうしたらいいのか。
-4-
議
事
概
要
(交通調査官)
今まで交通講話を実施して教育してきたが、今後は、各学校に
おいて、自転車シミュレーターを使用して教育していく。
自転車シミュレーターを体験することで道路に潜んでいる危険
を体感でき、それを見ている人も同様に体感できる。
自転車は、免許も要らず、子供から高齢者まで沢山の利用者が
いるが、交通ルールを守らなくてはいけないという意識付けをし
ていきたい。
(委員)
中学生の事故現場では見通しが悪かったと聞いたが、除草をす
るなり、中央分離帯はコンクリートで埋めてもいいのではないか。
(会長)
道路環境を整備していく必要があると思う。
(委員)
国道196号バイパスは草が伸び放題である。
当初は中央分離帯等に花を植えるなどきれいにしていたのであ
ろうが、今では管理費用が追いつかないのか管理できていない。
警察、交通安全協会等が取締り、指導をしているが、それ以前
に道路環境を整備しなくてはならない。
(交通調査官)
道路管理者と情報共有、連携して視界を遮る街路樹、雑草等を
至急、再点検し道路環境整備を進めている。
(委員)
高校生がヘルメットを着用するようになって事故が少なくなっ
たように感じる。
外国人が休日になると4~5人の団体で自転車に乗って走行し
ているが、交通ルールを分かっているか不安である。
外国人問題対策協議会等の会で交通ルールの教育について指導
してもらいたい。
(警備課長)
外国人実習生は組合が受入れ、その際、研修をしている。
このようなことは犯罪になる、交通違反である、ルール違反で
ある、被害者にならないようにはこうするなどと教養をしてから
企業に送り出している。
交通課が研修で指導もしている。
ただ、この研修だけでは徹底できていないのが現状であり、主
に地域警察官が職務質問の際、交通ルール等について注意、指導
している。
(会長)
組合で教養しているのはわずかであり、受入れ企業で日常的に
教養していく必要もある。
-5-
議
事
概
(委員)
免許証の自主返納について、高齢者は買い物等の生活で自動車
の運転が不可欠であり、自主返納は難しいのではないか。
(交通調査官)
認知機能の低下は、自分では自覚できにくいことから、国が基
準を決め、基準以下になれば返納しなくてはならないようになっ
ている。
(委員)
電動車椅子には補助がでると聞いているが、電動車椅子の利用
促進も自主返納に役立つのではないか。
(交通調査官)
電動車椅子は歩行者扱いとなる。
補助金等を活用して電動車椅子の利用を促進していきたい。
(会長)
前回の協議会で通学路の横断歩道等のペイントが薄くなってい
るので塗りなおして欲しいと要望していたが、塗りなおしてもら
ってPTAも喜んでいる。このようなことを含め、道路管理者に
働きかけていただければより良い道路環境が整い、事故も減少す
るのではないか。
(交通調査官)
道路管理者との情報共有、連携を強化し、不備なところを改善
し、見直すべきところは見直していく。
要
○実施施策に対する意見
(会長)
交通事故の抑止は、過去の交通死亡事故の発生状況からも分か
りますように、今治市民にとって大きな課題であり、今後、ます
ます加速する高齢化社会においても大変重要な対策であります。
また、今月発生した自転車で横断中の中学生が被害者となった
死亡事故からも分かるように、二輪車や、地域のイベント行事に
対する事前対策も重要です。
交通事故の抑止対策は、事前に十分な協議を加えて各方面に先
手を打つことが大変重要であり、今回の説明で、今治署でも抑止
対策が、検討・実施されていることがよく分かりました。
交通死亡事故をなくし、一件でも交通事故を減らすために先程
説明いただいた「高齢者対策」「バイク・自転車対策」「マラソン・
サイクリング大会対策」を中心とした交通事故抑止諸対策を強力
に推進してください。
以上で議事を終了いたします。
-6-
7
議
事
概
管内交通事故現場の視察等(午後5時から午後6時の間)
⑴ 当署に保管中の交通事故車両の視察
当署保管の事故車両を委員に視察してもらい、交通調査官によ
り事故状況を説明した。
⑵ 交通事故現場の視察
9月17日午後7時ころ、国道196号において発生した事故現場を
視察してもらい、交通調査官から事故状況を説明した。
委員から、早急に道路の環境整備を図る必要があるなどの意見
があり、手を合わせて死者の冥福を祈った。
要
-7-
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